焼肉ドラゴンのキャスト・あらすじを紹介!真木よう子と韓国人の豪華俳優が共演

2018年公開の映画『焼肉ドラゴン』のキャストとあらすじを紹介!焼肉ドラゴン出演の真木よう子さんをはじめとした豪華な日本人キャストと、個性あふれる韓国人キャスト、そして原作・脚本・監督を務めた鄭義信さんについて、役どころと経歴を紹介します。また、焼肉ドラゴンのあらすじに関しても詳しく紹介します。そのため、あらすじにはネタバレも含みますので、焼肉ドラゴンをこれから見たいという方はご注意ください。

焼肉ドラゴンのキャスト・あらすじを紹介!真木よう子と韓国人の豪華俳優が共演のイメージ

目次

  1. 焼肉ドラゴンのキャストとあらすじを紹介!韓国人のキャストは?
  2. 焼肉ドラゴンとは?制作キャストや監督も紹介!
  3. 焼肉ドラゴンのあらすじをネタバレ!
  4. 焼肉ドラゴンのキャストを紹介!真木よう子など日本人編
  5. 焼肉ドラゴンのキャストを紹介!イジョンウンなど韓国人編
  6. 焼肉ドラゴンのキャストやあらすじまとめ

焼肉ドラゴンのキャストとあらすじを紹介!韓国人のキャストは?

焼肉ドラゴンは、2018年6月に公開された映画で、在日韓国人が戦後の日本で生き抜いていく姿を描いた作品です。原作は同名の戯曲『焼肉ドラゴン』で、原作者はこの映画の監督も務めた鄭義信さんです。映画では、真木よう子さんや大泉洋さんという豪華なキャストが勢ぞろいし、また、韓国人キャストも様々な映画に出演する実力派が集結しています。今回はそんな焼肉ドラゴンのあらすじやキャストやについて、紹介していきます。

映画『焼肉ドラゴン』公式サイト 大ヒット公開中!

焼肉ドラゴンとは?制作キャストや監督も紹介!

焼肉ドラゴンの原作は2008年初演の戯曲

戯曲『焼肉ドラゴン』の初演は2008年です。新国立劇場10周年、韓国のソウル・アート・センター20周年を記念し、両劇場で共同制作を行うシリーズの一つとして企画されたのが始まりだそうです。焼肉ドラゴン制作にあたっては、「意外と韓国人側に在日に対しての知識がなかったため、まずは暮らしを知ってもらう事から始めなければならず、大変だった」と鄭義信さんはインタビューで語っています。

ソウルでは、焼肉ドラゴンの初日の幕が開けた後に、瞬く間に口コミが広がり、後半にはチケットの争奪戦も起こったほどの人気となりました。また、感極まった観客が過呼吸になり、救急車で運ばれるという事態まで起こったほどです。日本では、読売演劇大賞の大賞・最優秀作品賞や朝日舞台芸術賞のグランプリを獲得し、2011年と2016年にも再演されました。

焼肉ドラゴンの原作・脚本・監督の鄭義信とは?

鄭義信(チョン・ウィシン、日本語ではてい・よしのぶ)さんは、1957年7月11日生まれ、兵庫県姫路市出身の劇作家、脚本家、演出家です。在日韓国人三世で、現在の国籍は韓国です。その自身のルーツと、幼少期の体験等を元に、「在日韓国人」を題材にした作品を多く手掛けています。焼肉ドラゴンもそんな作品群の一つです。特に、あらすじの中にもある、立ち退きのエピソードは実体験をもとにしているそうです。

鄭義信さんは、同志社大学文学部を中退したのち、横浜放送映画専門学校(現・日本映画学校)美術科で学び、その後松竹の美術助手を勤めます。劇団「黒テント」を経て、1987年に「新宿梁山泊」の旗揚げに参加。座付き作家となります。1995年に「新宿梁山泊」退団した後は、様々な舞台や映画の脚本を手がけ、1998年公開の「愛を乞うひと(平山秀幸監督)」では日本アカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞しています。

近年、1950~1970年代にかけて戦後の影の日本史を描いた舞台作品「例えば野に咲く花のように」「パーマ屋スミレ」「焼肉ドラゴン」は『鄭義信 三部作』と呼ばれており、2018年には「赤道の下のマクベス」が新たに四作目として発表されました。焼肉ドラゴンは自身の映画初監督作品であり、今後も機会があれば監督を務めたいと意欲を見せています。

焼肉ドラゴンのあらすじをネタバレ!

焼肉ドラゴンの舞台背景には、戦後か数多くいる、在日韓国人の方々の存在があります。このあとのあらすじでも触れていますが、差別の目が向けられていたり、暮らしている場所も正式に与えられた場所ではないとされている所であったりと、様々な苦労があったようです。焼肉ドラゴンのあらすじは次の通りです。

時は高度成長期真っただ中の1970(昭和45)年、大阪で万国博覧会が開かれ、日本中が変化しつつありました。一方で、時が止まったような関西の地方都市の一角で、焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、三姉妹・静花、梨花、美花と一人息子・時生と6人で暮らしていました。

戦争で失くした故郷と左腕。そんな辛い過去は決して消えないけれど、龍吉は「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」を口癖に日々働いていました。焼肉ドラゴンの中は、静花の幼馴染・哲男や飲み仲間など、騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで、泣いたり笑ったりして、お互い強い絆で結ばれて行きました。

そんな焼肉ドラゴンでは、様々な事が起こります。梨花は哲夫と結婚しますが、その結婚も一度は役所で哲夫がもめ事を起こし、婚姻届を破くという事件が起こります。激高する美花に、静花のとりなしで哲夫が謝り、事態は決着を見せます。しかし、実は哲夫は静花のことがずっと好きで、結婚後もその気持ちは変わらず、ある日その想いを表に出してしまい、それが呉日白や静花に一目ぼれした尹大樹を巻き込んだ騒動となってしまいます。

美花は歌手を目指して、ナイトクラブで働くようになると、社員の長谷川と不倫関係になります。クラブでの長谷川の妻との乱闘を繰り広げ、最終的には長谷川の子を身ごもり、結婚することになります。そんな三姉妹の恋愛騒動の一方で、時生は中学に通っていましたが、在日韓国人である故に激しいいじめを受けるようになり、不登校になってしまいます。

そして、時代の流れからか、ついに焼肉ドラゴンの店自体が国からは不法占拠とみなされ、立ち退きを迫られることになってしまいました。果たして、焼肉ドラゴンの運命は、そして家族の運命はどうなるのでしょうか?

焼肉ドラゴンのキャストを紹介!真木よう子など日本人編

静花/真木よう子

三姉妹の長女で、焼肉ドラゴンのマドンナ的存在です。愛称は「静ちゃん」。哲夫とは幼馴染の関係で、幼い頃、二人で夜の空港に忍び込み、けがを負った思い出があります。

1982年10月15日生まれ、千葉県出身。真木よう子さんは2001年に映画デビューし、2006年公開の「ベロニカは死ぬことにした」で初主演を果たしました。他にも「パッチギ」「そして父になる」など、数々の映画に出演しています。なかでも、「さよなら渓谷」では、日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を獲得しています。また、ドラマでは「SP」や「龍馬伝」「MOZU」など、数々の話題作に出演しています。

今回の映画では重要なキャストの一人である真木よう子さん。焼肉ドラゴン映画公式サイトのインタビューの中で、キャスト陣との撮影時のエピソードを求められて、鄭義信監督は真木よう子さんのことを次のように語っています。

思ったことをキチンと言葉にしてくれる非常にサバサバした、気持ちの良い女優さんでした。

これは、撮影の後半に1日がかり撮影したシーンをリテイクすることを決断した際のエピソードだそうです。キャスト陣にその決断を伝えたところ、真っ先に真木よう子さんが握手を求めてきたそうです。真木よう子さん自身も前の演出に疑問を持っていたようで、そのことをはっきりを伝えたことに印象が残ったようです。

真木よう子さんは、2017年に体調不良を理由に映画を降板するなど、一時期女優業から離れていました。焼肉ドラゴンで再びスクリーンに戻ってきた真木よう子さんに、今後の活躍の期待の声が上がっています。

梨花/井上真央

三姉妹の次女。喜怒哀楽が激しく、喧嘩っ早いところがあります。焼肉ドラゴンの常連である、哲夫と結婚しました。しかし、哲夫との関係が徐々に悪くなると、常連客の呉日白と関係を持ちます。

1987年1月9日、神奈川県出身。5歳から子役として活動をはじめ、特に1999年から2003年にかけて放送された「キッズ・ウォー」(CBC)での演技は、かなりの注目を集めました。他にも「花より男子」(TBS)や、連続テレビ小説「おひさま」(NHK)で主役を演じ、その演技力は高い評価を得ています。映画も多く出演しており、「八日目の蝉」では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめとする、数々の賞を受賞しています。

哲男/大泉洋

焼肉ドラゴンの常連客で、静花の幼馴染でもあります。梨花と結婚しましたが、実は今でも静花への強い想いを秘めています。のちに本人にそのことを告白してしまい、それがきっかけで梨花との関係がこじれることになります。プライドが少々高いため、働き口を見つけても、すぐにやめてしまうという困った一面もあります。

1973年4月3日生まれ、北海道出身。北海道ローカルの人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」の全国放送をきっかけに、その名は日本中に知れ渡ることとなりました。その後、数々のTVドラマや映画に出演し、主演を務めた「探偵はBarにいる」では、日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞を獲得しました。また、公演チケットの入手が最も困難な劇団の一つと言われている、”TEAM NACS”に所属し、舞台でも活躍しています。

大泉洋さん自身、舞台版「焼肉ドラゴン」のファンで、2011年の再演時には北九州まで足を運んだそうです。今回のオファーに光栄な気持ちと同時に、緊張感があったそうです。そんな大泉さんを、監督は「これまでの舞台や映像作品では見たことがない、大泉さんの「顔」が撮れたと思っている」とインタビューで語っています。

美花/桜庭ななみ

三姉妹の三女。自由気ままでお調子者な性格。夢は歌手になることで、度々焼肉ドラゴンでも歌を披露しています。十八番は「伊勢佐木町ブルース」。歌手になるため、ナイトクラブで歌っていたが、クラブ社員の長谷川と不倫関係になってしまいます。

ナイトクラブでの乱闘シーンは一発OKだったと、監督が焼肉ドラゴン映画公式サイトのインタビューの中でも話しています。その迫力は見事なもので、Youtubeでも公開されています。

1992年10月17日生まれ、鹿児島県出身。デビュー前から、その容姿が地元では話題になっており、そのことがきっかけでスカウトされデビュー。「天国のバス」で映画デビューし、以降「進撃の巨人」など、様々な作品に出演しています。特に、「最後の忠臣蔵」では高い演技力が評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞など、様々な賞を獲得しました。ドラマはもちろんですが、一時期は歌手グループの一員として活動した時期もあります。

長谷川さん/大谷亮平

美花が勤める、ナイトクラブの社員。美根子という妻がありながら、美花と不倫関係に陥ってしまいます。その美花といちゃついている姿は、焼肉ドラゴンでも目撃されています。

1980年10月1日生まれ、大阪府出身。初めは日本でモデルとして活動を始めたましたが、韓国でのダンキンドーナツのCM出演をきっかけに、韓国での活動を開始します。韓国のコメディ番組やドラマで人気を博し、再び日本での活動を再開させます。そのことから、「第2のディーン・フジオカ」として話題になりました。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)の出演で一気にブレークし、以降様々なドラマに出演しています。

時生/大江晋平

一家の末っ子で、唯一の学生。中学に通うものの、在日韓国人であるがゆえにいじめられて、心を閉ざしてしまいます。龍吉からは、逃げずに学校に通うように説得されますが…。

1999年11月25日生まれ、大阪府出身。焼肉ドラゴンのキャストの中では最年少で、この作品が映画デビュー作となりました。ドラマでは「花のち晴れ〜花男 Next Season〜 」(TBS)に出演するなど、これからがの活躍が期待されている新人俳優の一人です。

呉信吉/宇野祥平

哲夫の酒飲み仲間。そのため、ほぼ毎日のように、焼肉ドラゴンを訪れています。1978年2月11日生まれ、大阪府出身。名バイプレイヤーとして、映画中心に活躍し、さまざまな作品に出演しています。ちなみに、小説から映画化もされた「俳優 亀岡拓次」の主人公のモデルの一人で、映画には本人も出演しています。

美根子/根岸季衣

ナイトクラブ社員、長谷川の本妻。美花と夫との関係に気づき、その嫉妬心から、ある日のクラブで美花と激しい取っ組み合いをします。ちなみに、焼肉ドラゴンの店舗の立ち退き勧告に訪れる役所員は、彼女の妹です。

1954年2月9日生まれ、東京都出身。様々な映画やドラマに出演していますが、中でも大林宣彦監督の作品には常連であり、口うるさいおばさんなどのパワフルな女性役で魅了しています。焼肉ドラゴンでも乱闘シーンをパワフルに演じています。

焼肉ドラゴンのキャストを紹介!イジョンウンなど韓国人編

龍吉/キム・サンホ

一家の大黒柱であり、焼肉ドラゴンの亭主。戦争で左腕を失い、故郷を離れて焼肉店「焼肉ドラゴン」を開きました。「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」が口癖で、常に家族の幸せを願っています。ちなみに、静花と梨花は先妻の子で、時生は英順と再婚後に生まれた子供です。

1970年7月24日生まれ。1994年の舞台「鍾路の猫」で俳優デビューし、ベテランバイプレイヤーとして、「海にかかる霧」や「黒水仙」など、様々な韓国映画に出演しています。「楽しき人生」では、第28回青龍映画賞男子助演賞を受賞しています。

英順/イ・ジョンウン

一家の母。喜怒哀楽が激しいが、優しくて強い、いうならば焼肉ドラゴンの肝っ玉母さんといったところでしょう。美花は連れ子で、静花と梨花と血のつながりはありません。しかし、「血のつながりはなくても家族」と伝えるなど、家族を愛する気持ちは龍吉にも負けません。

1969年12月16日生まれ。1991年の舞台「真夏の夜の夢」で女優デビューしました。以降、「オクジャ」や「タクシー運転手」などの韓国映画や、国内で放送のドラマに多数出演しています。焼肉ドラゴンのキャストに選ばれた後は、日本の焼肉屋に通うなど、役作りに力を入れたそうです。

尹大樹/ハン・ドンギュ

静花にひとめぼれをし、とにかくもうアプローチをかけるために焼肉ドラゴンへ足を運び、一時期は婚約までこぎつけます。しかし、静花の哲夫への想いの方が強かったため、結局は婚約破棄となります。

1974年4月23日生まれ。主な韓国での映画出演作品として、「雲を抜けた月のように」、「韓国に嫁いだ女」、「暗殺」などがあります。

呉日白/イム・ヒチョル

哲夫が静花への想いを吐露したことがきっかけで、梨花と急接近、関係を持つことになります。最終的には、梨花と一緒に韓国へ移住します。

2010年に舞台「対話が必要だ」で俳優デビューし、以降も主に舞台で多く活躍している俳優です。

焼肉ドラゴンのキャストやあらすじまとめ

以上、焼肉ドラゴンのあらすじやキャストを紹介しました。焼肉ドラゴンには戦後の日本で、日本人韓国人関係なく、差別や困難を乗り越えて、希望に向かって懸命に生きる人々の姿が描かれています。その姿が観客の心を掴んでいるのでしょう。残念ながら、現在でも在日韓国人に対する偏見が多少あるようです。焼肉ドラゴンを通し、少しでも変わるきっかけになれば、キャスト陣や監督の制作への想いも伝わるのではないでしょうか。

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