パージ（映画）の魅力やあらすじをネタバレ！シリーズ4作品を見る順番は？

パージというタイトルの映画をご存知でしょうか？タイトルからはどの様なあらすじの映画なのか想像がつきにくいかもしれませんが、既に4作目のシリーズが公開となる人気の映画で、シリーズ最新作となる第4弾の日本公開日が待たれている作品でもあります。日頃ホラーやパニック系の映画を好んで見ている人であればもちろん、まだ見た事がないという人の場合でもきっと気に入るシリーズの一つとなるのではないでしょうか？

今回はそんなパージというシリーズ映画の魅力について、ネタバレを含めたあらすじや見どころ、更にはシリーズを通して見るのに最適な順番についてもご紹介していきます。更には映画以外にもパージ関連の気になる最新情報を順番にお届けしていきます。現実世界では考えられない設定とも言えるパージですが、もしも自分がパージのある世界で暮らしていたらと考えると映画を見た後には恐怖で眠れなくなってしまうかもしれません。

そもそも映画のタイトルにもなっている「パージ」とはどういう意味なのか、そこを理解していなければ映画を楽しむ事ができません。ネタバレ込みの映画のあらすじをご紹介していく前に、まずはパージというものについてをご説明していきます。パージは「The Purge」という原題となっており、一掃したり粛清といった意味の英語となっています。パージという映画は、この英語こそが大きな題材となっている作品です。

パージの世界観の中では、「パージ法」と呼ばれる特別な法律が定められています。このパージ法が有効となるのは1年のうちたった一晩のみで、12時間の間だけはどの様な犯罪を犯したとしても法で裁かれる事が無くなります。この犯罪の中には殺人も含まれている為、映画の中では憎い相手や気に入らない相手を「パージする」行動に出る人物達が登場する事となり、考えるまでもなくとても恐ろしい法律である事がわかります。

パージの間はたとえ通報をしたとしても救急車や警察などは出動してくれない為、12時間の間は自分の力で身を守る必要があります。自らパージに参加をする人もいる一方で、パージの夜を無事に乗り切りたいという人の場合には自宅のセキュリティを強化したり、外部からの接触ができないよう立てこもるといった行動で自衛をしなければならなくなります。パージという作品はそんな両者の攻防にハラハラさせられる映画となっています。

人の命を奪う事すらも良しとする法律が何故定められたのか、疑問に思う人もいるかもしれません。実はパージ法の制定により、世の中の犯罪率と失業率が1％にまでも減少し、1年に12時間のパージで良い効果が得られているとされています。しかし実際にはパージの対象となるのはいわゆる「貧困層」と呼ばれる人々であり、人々はコントロールされている事も知らずに毎年一晩だけパージを行う事となっているのです。

法律であると誰しもがパージに参加をしなければならない様に思えますが、このパージ法というものは義務ではなく権利を与えられているという事に過ぎません。それ故にパージに対して否定的な意見を述べたり、批判をしても逮捕されてしまったりする様な心配はありません。その為国民全員がパージに参加するとは限らず、予め準備していたシェルターに篭るなどといった方法でパージへの参加を避ける人もいたりするのです。

しかしパージに参加をしないという意思を示したとしても、自分をパージしたい相手に対してそういった主張をしても受け入れて貰う事ができるとは限りません。自分にパージに参加をしないという選択肢が与えられている様に、相手にも自分をパージする権利が与えられているのです。参加をせず命を奪われる事も避けたいという場合には、必然的に安全な場所に身を潜めるかアメリカを出るという方法しかありません。

続いてはそんなパージという映画について、本編のネタバレも含めてあらすじを順番にご紹介していきます。映画の中では先程ご紹介したパージ法が制定された世界となっていますが、第1作目となるパージでは貧困層の住民ではなく富裕層の家族が予期せぬトラブルからパージに巻き込まれていくお話です。シリーズの中でもパージという世界観を知る上では欠かせない1作となっているので要注目のあらすじネタバレです。

シリーズ第1作目の舞台となっているのは2022年のアメリカで、主人公となるジェームズ・サンディンはセキュリティシステムの会社に勤めている富裕層の人間です。妻のメアリーと娘のゾーイ、息子のチャーリーとの4人家族であり、パージ法はジェームズの仕事にとっても大きく関わってくるものである為、法律自体には賛成派の一家であるもののパージ自体に参加をする事はありませんでした。しかしこの晩だけは違ったのです。

パージの開始と共にサンディン家は最新のセキュリティシステムを用いて安全を確保していましたが、屋外にある監視カメラに一人の見知らぬ黒人男性の姿が映し出されます。パージの被害に遭っていると思われる男性は逃げている最中で、モニターに向かい助けを求める姿に息子のチャーリーが独断でシャッターを開けてしまい、気付いた両親が止める前にホームレスの男性が家の中へと侵入を果たしてしまいます。

サンディン家の中で起こっていた予想外の出来事は黒人男性だけではなく、娘・ゾーイの恋人でありジェームズから交際に対する反対を受けていたヘンリーが、こっそり家の中へと侵入しゾーイと過ごしていました。ヘンリーは交際を認めて貰う為に、脅し目的として拳銃を持ち込んでいたのです。そんなヘンリーと父のジェームズが鉢合わせとなってしまい、パニックに陥ったジェームズはヘンリーを撃ち殺してしまいます。

混乱に乗じて黒人男性は家の中のどこかに姿を隠してしまい、そんな男性を追いかけていたと思われる謎の集団がサンディン家を訪ねてきます。集団の要求は男性を引き渡す事で、1時間以内に応じなければサンディン家に対し攻撃を仕掛けてくると宣言します。しかし肝心の男性がどこに隠れているのかがわからず、待ち続ける集団は苛立ちを募らせるうちに仲間の一人を射殺して見せるという行動に出始め緊迫した空気が漂います。

実は男性が隠れている最中にチャーリーに遭遇しており、シャッターを開けた張本人であるチャーリーは隠れ場所を家族に告げない事を約束します。ジェームズがいくら家の中を探しても男性を見つける事ができなかったのは、チャーリーがカメラを搭載した人形を動かして男性を安全な場所へと誘導していた為です。男性も命がけである為、隠れている事が難しくなると今度はゾーイを人質に抵抗を試みる事となります。

ゾーイを人質に取られながらも、ジェームズとメアリーと2対1で戦う事となった男性は逃げ続ける事もできず、腹を撃たれ抵抗できなくなった隙に縛り上げられてしまいます。しかしすぐに集団へ引き渡す事はせず、家族内では男性の処遇について意見が分かれる事となります。しかし家族の為に引き渡す事を決意したジェームズも、自らが命を奪われる覚悟を決めた男性を前に良心が咎めた様にその決意を揺らがせていきます。

時間切れとなり集団が家の破壊を始め、侵入を果たしてしまうと悩み続けていたジェームズは集団に男性を差し出すのではなく、集団の前に立ちはだかるという選択を取ります。けれど集団の方が人数も多く不利な状況のまま、集団のリーダーである男にジェームズは刺されてしまい、メアリーも捕まってしまう事となります。しかし絶体絶命の状況であると思われたタイミングで、突如現れた男女が一家に加勢してくれました。

とどめを刺されそうになっていたジェームズは、間一髪の所でゾーイに救われます。しかし傷は致命傷となっており、これまでの行いを謝罪する娘の言葉を聞くとジェームズはそのまま亡くなってしまいます。家族3人は生き延びる事ができましたが、商売の関係で賛成としていたパージによってジェームズは命を落としてしまう事となったのです。救う決断をした黒人男性も結果的に命を落とさずに済んだ事となります。

一家を救ってくれたのはパージを推進している近所の住民で、メアリーは救ってくれた事に感謝をします。しかし彼らが一家を救った理由は善意からではなく、パージの獲物として一家を自分達の手にかける事を目的としての行動でした。実は近隣住民は、裕福な暮らしをしている一家の事を日頃から妬んでおり、表向きでは仲良く交流をしている様に見せかけてパージのタイミングを窺っていたのです。三人は再び命の危機に陥ります。

万事休すかと思われたメアリー達は、黒人男性によって難を逃れる事となります。メアリーは自分達の命を狙った住民達を殺すという選択はせず、パージの夜が過ぎるまでじっと待つ事を選び長い夜を終える事となりました。夜が明けると男性は家を出ていき、一家は喪失感に包まれながら朝を迎えます。一方ニュース番組では昨晩のパージの死者数が最高記録であると報道し、更なるパージ推進国家となる事を伝えていました。

シリーズ第1弾となるパージに登場するメインのキャラクターはそれほど多くはありませんが、魅力的なキャストばかりで物語を大いに盛り上げてくれる事となります。続いてはそんなパージに登場するキャストを順番にご紹介していきます。パージ以外ではどの様な作品に出演しているのかも調べているので、気になった方は出演作品などもチェックしてみると良いかもしれません。役柄とはまた違った印象を受けるキャストもいそうです。

生年月日：1970年11月6日(現在47歳)
出身：アメリカ合衆国 テキサス州オースティン
身長：179cm
出演作品：「いまを生きる」「トレーニング デイ」「6才のボクが、大人になるまで」

主人公であるジェームズ役を務めるのは、俳優以外に作家や映画監督としても活躍をしているイーサン・ホークです。イーサンは1985年に映画「エクスプローラーズ」で俳優デビューを果たしましたが、一度は学業を理由に俳優業を休止し1989年に「いまを生きる」で復帰となりました。出演する作品の中ではクセのある役柄も多く、今後も更なる活躍が期待されている俳優の一人であると言えそうです。

生年月日：1973年10月3日(現在44歳)
出身：イギリス バミューダ諸島
身長：166cm
出演作品：「300(スリーハンドレッド)」「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」「ゲーム・オブ・スローンズ」

ジェームズの妻であるメアリー役を演じたのは、女優のレナ・ヘディ(リーナ・ヒーディ)です。1992年に映画「秘密」で女優デビューを果たしたレナは、テレビシリーズの「ターミネーター」でサラ・コナー役を演じたり、大人気テレビドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」では物語に絡む重要な登場人物の一人でもあるサーセイ・ラニスター役を演じるなど、良い母も悪女も美しく演じ分ける注目の女優となっています。

生年月日：1990年8月9日(現在28歳)
出身：オーストラリア クレアモント
身長：163cm
出演作品：「パージ」「パワーレンジャー・RPM」「REIGN/クイーン・メアリー」
 

娘のゾーイ役を演じたのは女優のアデレイド・ケインで、10歳から舞台役者として活動をしてきた彼女は2006年に「Neighbours」というドラマの役をゲットし女優としてデビューを果たしました。2013年には「REIGN」というドラマで主役となる女王メアリー・スチュワートを演じる事となりますが、実はアデレイドは自身が演じる役柄であるメアリー・スチュワートの正真正銘の子孫であるのだそうです。

生年月日：1997年11月1日(現在20歳)
出身：アメリカ カリフォルニア州
出演作品：「パージ」「チャーリーと14人のキッズ」

息子のチャーリー役を演じたのは、俳優のマックス・バークホルダーです。マックスに関しては調べてみてもあまり詳しい情報を見つける事ができませんでしたが、「グレイズ・アナトミー5」や「CSI:マイアミ5」といった作品にゲスト出演をしている他に、2003年には「チャーリーと14人のキッズ」という映画ではマックス役を演じています。現在20歳という若さもあり、今後の活躍を期待したい若手俳優の一人と言えそうです。

生年月日：1988年11月20日(現在29歳)
出身：オーストラリア・ケアンズ
身長：183cm
出演作品：「サンクタム」「プラス・ワン」

パージを行う集団のリーダー格となる男を演じていたのは、俳優のリース・ウェイクフィールドです。ニューサウスウェールズ州の学校で演劇を学ぶ過程ではシェイクスピア劇への出演をしたり、演技以外にもバレエといった分野へも挑戦している俳優です。パージでは狂気的な役柄を演じたリースですが、2013年には「プラス・ワン」という青春映画で主演を務めるなど、今後の活躍にも要注目の俳優の一人であると言えそうです。

生年月日：1985年1月26日(現在33歳)
出身：アメリカ合衆国
出演作品：「ダイハード3」「レッド・ドーン」「パージシリーズ」

一家に助けを求めに来るホームレスの黒人男性役を演じたのは、俳優のエドウィン・ホッジです。エドウィンは同じく俳優であり弟のオルディス・ホッジと共に幼少期から広告モデルを務めたり、「ダイハード3」などの作品では共演をするなど兄弟揃って活躍している俳優です。更にパージシリーズには3作出演をしており、人気テレビドラマなどにも多数出演をしている注目の俳優の一人であると言えそうです。

魅力あるキャストが多数出演しているパージシリーズですが、シリーズ化するほどに人気が高いのは何故なのか、映画を見た事が無い人はあらすじだけで一歩引いてしまう事もあるかもしれません。続いてはそんなパージの魅力についてを、ネタバレも交えて順番にご紹介していきます。一見すると猟奇的な題材にも思えてしまうパージですが、そのシリーズの魅力の虜になってしまう人がいるのには理由があるのかもしれません。

パージの魅力の最も大きなポイントとしては、やはりその世界観にあると言えるのではないでしょうか？どの様な映画であっても殺人というものは基本的にタブーであり、犯罪に手を染めれば必ず警察が出動したり何らかの罰が下る筈です。しかしパージではそんな殺人も含めた犯罪が自由に行う事ができる日があるという設定が斬新であり、これまで公開されてきたどの様な映画とも違った設定が魅力の一つとなっています。

通常であれば人と人との間に親切心を見せるのは当然の事の様にも思える筈が、パージの世界ではその親切心が仇となる場合もあります。チャーリーの親切心で黒人男性と共にトラブルを呼び込む事となり、集団へ男性を差し出す事を躊躇した事で結果的にジェームズが命を落とす事となってしまいました。シャッターを開けずに閉じこもっていれば無事に一夜を過ごせたかもしれない一家は、良心で一家の大黒柱を失ってしまいました。

一家に黒人男性を引き渡すよう要求をしてくる集団の中のリーダー格の男性もまた、その不気味さがパージの魅力を引き立てる一つの要因となっていると言えるのではないでしょうか？決して粗暴な言動ではなくあくまでも丁寧に、上品な遊びを楽しむかの様な物腰で恐ろしい要求を突き付けてきたり、顔色一つ変えず仲間を撃ち殺す様は、映画「ファニーゲーム」の登場人物のサイコパスぶりを思い浮かべた人もいたかもしれません。

パージの夜には警察や消防といった機関が全て停止してしまうだけではなく、病院などの医療機関も止められてしまう為にパージに巻き込まれた場合、救いを求める手段が無い状況となってしまいます。襲われた場合に無事に逃げ延びる事ができたとしても、深手を負っていればそのまま死亡してしまう可能性も十分にあり、貧困層でシェルターなどを持たない人にとってはまさに死を覚悟する一夜となってしまうのがパージの恐ろしさです。

どの様な犯罪も許容されてしまう夜は、誰も信用する事ができない時間になります。日頃から恨みを買いやすい生活をしている人はもちろん、自分は上手くやっているつもりだという人であっても、サンディン一家の様に知らず妬まれていたりする場合もあります。更に本来であれば身を守り合う家族でさえも、仲が上手くいっていない場合には命を狙われるかもしれない、誰にとっても気の休まらない夜となってしまうのです。

そんなパージという世界において、シリーズを通して共通している世界観もあるのです。続いてはパージの世界での大統領という存在についてもネタバレを含めて順番に詳しくご紹介していきます。パージの世界というのは経済が崩壊した後のアメリカの姿が描かれている作品となっています。その中で何故パージが始まったのかも気になる所ではありますが、実は恐ろしいパージという法を作り出した集団が存在しているのです。

経済崩壊後のアメリカに「新しいアメリカ建国の父たち」と名乗る集団が現れ、彼らによってアメリカ国内の統治が行われる事となりました。この集団がパージという法律を定めた事によって犯罪率や失業率は低下し、結果的に大衆達の支持を受ける事となりました。パージが制定された事によって大衆は知らぬ間に建国の父たちにコントロールされ、ターゲットとなる貧困層では多くの命が奪われていく事となるのです。

しかしこのパージ法は永久に続いていくものと思いきや、ネタバレとして実はパージ法を廃止する方法も登場します。パージシリーズの続編に登場するローン上院議員がパージ法が富裕層の為の制度である事に気付き、「パージ法の廃止」を公約に掲げて大統領選へと立候補する事となります。パージという制度に疑問を持つ国民も少なくない為、ローン上院議員は多くの支持を得る事となりますが、同時に命を狙われる事となるのです。

狙われる確率が高くなる貧困層からは、当然反パージ派の人間も登場してきます。その中には黒人も多く、反対に建国の父たちの傭兵には白人ばかりという構図が見られます。パージ1作目では追われていた黒人男性を富裕層の家族が匿い、2作目では舞台が狭い家の中から街へと移動し更にパージの悲惨さを目の当たりにする事となり、シリーズ3作目ではそれらを踏まえた大統領選が描かれていく形となっています。

現在4作品までがシリーズとして制作されているパージですが、どの様な順番で見るのが良いのかわからないという場合もあるかもしれません。続いてはパージ4作品の時系列や内容などについて、ネタバレを含めておすすめの見る順番をご紹介していきます。シリーズ第4作目となる最新作の公開を前に、正しい順番で予習しておく事ができればネタバレを踏まえパージの世界をより深く楽しむ事ができる様になるかもしれません。

シリーズ第1弾となる「パージ」は2015年7月18日に、第2弾の「パージ アナーキー」は2015年8月1日に日本公開となりました。第3弾の「パージ 大統領令」は2017年4月14日に日本公開となり、シリーズ最新作の「パージ The First Purge」は2018年7月4日に公開となっていますが、現状での日本公開日は未定となっています。どのシリーズも日本公開まで1～2年ほど間隔が空いている事から、2019年公開ではとの予想もある様です。

ネタバレを含みますが、パージの1作目は2022年に起こったサンディン家の悲劇が描かれています。そして2作目となるアナーキーでは2023年のお話が描かれる事となり、1作目から10年後の世界となっています。こちらは警察官であるレオが飲酒運転により命を奪われる事となった息子の為の復讐劇を描いたお話で、レオがパージの標的とする飲酒運転の犯人の元へ辿り着くまでに起こる様々な出来事と対面していく事となります。

3作目の大統領令では正確な日付は示されていないものの、作中には2作目で登場した警官のレオが再び姿を現す事となります。レオが警察官を辞めた後であるという事からも、この3作目は更に2023年よりも時間の進められた世界であるという事がわかっています。そして4作目となるシリーズ最新作では、時系列の順番の中でも最も古い1作目の前日譚となるお話が描かれているという事もわかっています。

これまでの3作では既にパージ法が人々の間で浸透している世界が描かれてきましたが、4作目ではそのパージ法が誕生する前のお話が描かれる事となっています。パージという法律がどの様にして制定される事となったのかは、シリーズファンであれば当然気になる部分であると言える筈です。日本公開は未定となっている最新作ですが、4作目のパージを楽しむ為にも3作品をしっかりと復習しておくのが良さそうです。

基本的にパージの1作目は独立したお話となっているので、どのタイミングで見ても問題は無いものと考えられます。しかし2作目と3作目に関しては警察官のレオが再び登場するという事もあり、アナーキーの次に大統領令を見るという順番にしておく方が3作目の中で2作目のネタバレをされてしまう恐れも無いと言えそうです。その為最も無難な順番はやはり公開順に1～3作目までを鑑賞していくという方法がおすすめです。

パージについて検索をしていると、4作品しかない筈のパージにもう1作品ある事に気付いた人もいるかもしれません。実はパージにはパロディ映画も登場しており、「パージなナイト ブラックさん家の史上最悪の12時間」というタイトルの作品があります。この映画ではブラック一家がパージから逃れる為にシカゴの街を脱出し、タチの悪い黒人から逃げて白人の住む高級住宅街へと引っ越してくる所から物語が始まります。

ネタバレを含みますが、こちらは本家のパージを知らなくても楽しむ事のできる作品となっています。しかしパロディという事もあって本家の1作目となるパージで見た覚えのある様なシーンも多く、本来であれば恐怖を感じる様な映画でもあるパージですが、こちらの作品に関しては比較的軽い調子で見る事のできる一作となっています。本家を見た事のある人であれば、思わずクスリとできるシーンもあるかもしれません。

本編のラストでは「13日の金曜日」のパロディの様な場面が登場し、続編を期待させる様な終わり方をしていました。実際にはこの終わり方自体がユーモアであるといった見方をしているファンも多かった様ですが、実は本当に続編となる「The House Next Door」という作品の制作が行われているのだそうです。こちらはまだ詳細が出ていない様ですが、本家とパロディのパージファンにとっては嬉しい続報となりそうです。

その人気は留まるところを知らないパージですが、実は映画の最新作だけではなくパージのドラマ版が製作されているのだそうです。ドラマ版のパージではアメリカ海兵隊員のミゲルという男性が主人公となり、パージの夜に故郷へと降り立ちもう一人の主人公となる妹のペネロペに会いに行く事になります。妹のペネロペはパージ崇拝派の組織に属しているとの事で、また新たな視点のパージを楽しむ事ができそうです。

ドラマ版のパージは9月4日から全米放送が開始されるとの事で、間もなくの放送日が待ちきれないファンも多いのではないでしょうか？全10話構成との事なので、これまでの映画版では時間の都合上描かれる事のなかった部分にも期待する事ができそうです。まだパージを知らないという人でも3作分の映画だけであればすぐに追いつける筈なので、まだまだ広がり続けるパージの世界を今後も存分に楽しめそうです。

パージという作品に関するあらすじや魅力を、ネタバレも含めてご紹介してきましたが、これまで名前は知っていたけど詳細まではわからなかったという人も興味を持つ事ができたのではないでしょうか？ホラーが苦手だという人もいるかもしれませんが、これまでには無かった様な世界観にハマってしまう可能性が無いとも言い切れないものです。まずは最新作のネタバレ前に映画の1作目から順番に挑戦してみてはいかがでしょうか？

更に監督・脚本を務めたジェームズ・デモナコからは、「パージシリーズは終了である」といった旨の発言を撤回する可能性があるという事を示唆する発言もありました。これはドラマ版の脚本を執筆する過程で考えが変わったというもので、パージは4作目以降も制作される可能性が出てきている様です。ファンは続報に期待しつつ、最新作の日本公開に向けて改めて3作品の復習を行っておくのが良さそうです。