レッド・スパローのネタバレ感想とあらすじ!ドミニカの目的やラストを考察

『レッド・スパロー』のネタバレあらすじをラストまで紹介し、ネタバレ感想もまとめてあります。『レッド・スパロー』はジェニファー・ローレンス主演のスパイ映画です。ロシアのために活動することになった女性を主人公に、アクションシーンではなく情報戦が展開されるサスペンスになっています。『レッド・スパロー』のあらすじは「難しい」とも言われますが、後半の怒涛のネタバレ展開が面白いとい感想もあります。そんな『レッド・スパロー』をラストまで詳しくまとめました。

レッド・スパローのネタバレ感想とあらすじ!ドミニカの目的やラストを考察のイメージ

目次

  1. レッド・スパローの感想とあらすじをネタバレ紹介!
  2. レッド・スパローとは?
  3. レッド・スパローのあらすじをネタバレ!
  4. レッド・スパローのラストを考察!
  5. レッド・スパローのネタバレ感想や評価を紹介!
  6. レッド・スパローのドミニカの目的は?
  7. レッド・スパローの感想とあらすじのネタバレまとめ!

レッド・スパローの感想とあらすじをネタバレ紹介!

『レッド・スパロー』のネタバレあらすじをラストまで紹介し、映画を見た人のネタバレ感想もまとめました。『レッド・スパロー』はジェニファー・ローレンス主演の女スパイ映画です。スパイ映画ですがアクションシーンよりも、国家の機密情報を巡る情報戦がメインに描かれています。スリリングな展開で視聴者を惹きつけ、終盤で一気にネタバレが明かされる構成の映画です。

「スパイ映画としては地味」という感想が寄せられている一方、「ロシアのスパイ」というアメリカのCIAやイギリスのMI6とは違ったスパイ像の描かれ方が注目された映画です。そんな『レッド・スパロー』のネタバレあらすじを詳しく紹介し、ラストのシーンの意味についてもネタバレ考察しました。映画に寄せられているネタバレ感想もまとめてあります。どうぞ最後までご覧ください。

映画『レッド・スパロー』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

レッド・スパローとは?

まずは『レッド・スパロー』の概要について簡単に紹介しておきます。『レッド・スパロー』が公開された時期や、監督や出演者の情報、そして日本語吹き替え版のキャストを含めた映画の主要キャストを簡単にまとめました。『レッド・スパロー』は複雑なあらすじをしているので登場人物の情報をしっかりチェックしておいてください。

公開日などの基本情報

『レッド・スパロー』は2018年3月2日にアメリカで公開されました。日本での公開は2018年3月30日です。上映時間は140分と、少し長めの映画となっています。監督を務めたのは『ハンガーゲーム』シリーズで知られるフランシス・ローレンスです。主演は同じく『ハンガーゲーム』で主役、カットニスを演じたジェニファー・ローレンスです。世界各地を舞台に撮影されたことも注目されました。

レッド・スパローのキャスト一覧

『レッド・スパロー』のキャスト一覧を簡単に紹介しておきます。主人公であるドミニカ・エゴロワを演じたのはジェニファー・ローレンスです。ジェニファー・ローレンスは先述の『ハンガーゲーム』シリーズでの主演が良く知られています。また2012年の『世界にひとつのプレイブック』ではアカデミー主演女優賞に輝いています。日本語吹き替え版のキャストを務めたのは牛田裕子です。

アメリカの諜報員であるネイト・ナッシュを演じたのはジョエル・エドガートンです。ジョエル・エドガートンは2012年の『ゼロ・ダーク・サーティ』や2013年の『華麗なるギャツビー』などにも出演しています。また、俳優としての活動だけでなく、2015年には『ザ・ギフト』で監督・脚本・制作を担当しました。日本語吹き替え版のキャストを務めたのは小松史法です。

ドミニカの叔父であり、スパイの世界に引き込んだワーニャ・エゴロフを演じたのはマティアス・スーナールツです。マティアス・スーナールツはベルギー出身の俳優です。1992年、15歳の時に『神父ダーンス』に出演してデビューしています。以降の代表作には2011年の『闇を生きる男』や、2012年の『君と歩く世界』などがあります。日本語吹き替え版のキャストを務めたのはてらそままさきです。

スパローの養成所の監督官を演じたのはシャーロット・ランプリングです。シャーロット・ランプリングの代表作には1974年のイタリア映画『愛の嵐』があります。近年の出演作には2015年の『さざなみ』、2016年の『アサシン クリード』、2017年の『ベロニカとの記憶』などがあります。日本語吹き替え版のキャストを務めたのは谷育子です。

ワーニャの上司にあたるザハロフ参謀を演じたのはキーラン・ハインズです。キーラン・ハインズはイギリスで生まれ、映画だけでなく舞台俳優としても活躍しています。映像での代表作には2005年の映画『ミュンヘン』や、日本でも人気の高い海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(マンス・レイター役)などがあります。日本語吹き替え版のキャストを務めたのは玄田哲章です。

ロシアの高官であるコルチノイ将軍を演じたのはジェレミー・アイアンズです。ジェレミー・アイアンズはイギリスで生まれ、演劇の世界で活躍してトニー賞を受賞しています。映画界へ進出後は『運命の逆転』でアカデミー主演男優賞を獲得しました。またテレビドラマに贈られるエミー賞も受賞し、高く評価されている俳優です。日本語吹き替え版のキャストを務めたのは有本欽隆です。

レッド・スパローのあらすじをネタバレ!

『レッド・スパロー』のネタバレあらすじをラストまで紹介していきます。『レッド・スパロー』のネタバレあらすじを簡単に説明すると「望まぬままロシアのスパイとなった女性が、スパイとしての才能を活かして生き抜くあらすじ」です。あらすじの中盤以降はラストのネタバレの伏線になっているため、ネタバレした状態で見るとあらすじの内容がよくわかる映画というネタバレ感想も寄せられています。

バレリーナのドミニカ・エゴロフ!

バレリーナのドミニカ・エゴロワは病気の母親の世話をしながらロシアで暮らしていました。ドミニカは美貌と類稀な才能から、将来を有望視されたバレリーナです。しかし、公演中に左脚の骨を折る重傷を負います。すぐさま病院に運ばれて手術を受けるドミニカでしたが、術後に意識を回復した彼女は自身の左脚の状態を見て悲観します。

一方、別の場所では、アメリカの諜報員ネイト・ナッシュが活動していました。ネイトは情報源である男と密会しますが、その時現れた警官から情報源を逃がすために発砲します。その事件はロシアの諜報局にも知れることとなりました。ネイトはアメリカ諜報局員から失態を責められます。そして、ロシアの諜報局の幹部でもあるドミニカの叔父・ワーニャは事態について知らされていました。

事故の真実!

事故から3ヶ月後、ワーニャはドミニカを見舞いに訪れます。ワーニャはドミニカが歩けるようになっていることを喜ぶ一方、バレエ団ではすでに代役が立てられていることにも触れます。バレエ団から支援が受けられなくなれば生活に困るだろうと、ワーニャはドミニカの力になることを約束します。そして、ひとつの封筒をドミニカに渡しました。その中に入っていたのはボイスレコーダーです。

ボイスレコーダーには、ドミニカの代役となったソーニャと、男性バレエ団員の会話でした。封筒にはふたりが恋仲であることを示す写真も入っています。ふたりの会話は、3ヶ月前の事故は仕組まれたものであることを示していました。劇場を訪れたドミニカは、女子更衣室で身体を重ねているふたりを見つけて、怒りのままに杖で何度も殴打しました。そのまま「事故があった」と通報して逃げます。

諜報員としての最初の仕事

バレエ団からの支援も打ち切られたドミニカは、ワーニャの元を訪ねます。ワーニャが用意した仕事は政治家・ドミトリーを誘惑して情報を引き出すものです。ドミニカは断ろうとしますが、病気の母親のためには他に選択肢がありません。ホテルに向かったドミニカ用意されたドレスに身を包んでホテルのバーに向かいます。ひとりで飲んでいると、ドミニカはターゲットから声をかけられます。

ドミトリーはドミニカのことを疑いますが、ドミニカはうまく演技してドミトリーと部屋で二人きりになります。ドミニカの緊張は洗面所で嘔吐するほどのものでした。ドミトリーは性欲を露わにし、ドミニカを無理やり犯します。しかし、行為の最中、窓から侵入してきた黒装束の人物に、ドミトリーは首を締められて死亡します。謎の人物に招かれ、ドミニカはホテルを脱出しました。

バイクに乗せられたドミニカが連れて行かれたのは、人気のない場所にある小さな部屋です。黒服の男は覆面を外します。その様子を別室からワーニャが見ていました。ワーニャはドミニカに直接会い、スパイの養成所に行くことを勧めます。しかし、断ればドミニカはドミトリーの殺害の目撃者として消されていまします。ドミニカに選択肢はありませんでした。母に別れを告げると「全てを支配されてはいけない」と助言されます。

スパローの養成所

養成所に到着したドミニカは本名を名乗ることを禁じられた環境でスパイとしての訓練を受けます。カーチャという名前を与えられたドミニカは、肉体的なトレーニングはもちろん、諜報活動に必要な専門技術や、最先端の技術が利用された道具の使用方法などを学びました。そして、人の欲望を見抜き、心を操作する方法について教えを受けます。

ある時、訓練後にドミニカは同期生の男に襲われ、レイプされそうになりました。ドミニカは反撃し、男にひどい傷を負わせます。将軍に呼び出されたドミニカですが、大きく咎められることはありませんでした。後日、訓練の場でドミニカは怪我を負わせた男を満たすように言われます。しかし、ドミニカは屈せず、相手を支配しようとしました。その様子を見ていた上層部はドミニカを「使える」と判断します。

一方、アメリカの諜報員のネイトはロシアからの尾行を受けています。しかし、情報源との接触できるのはネイトだけであるため、ブダペストで任務を継続します。そのことを知ったワーニャは、ネイトが情報源に対して情を持つ人間であると見抜き、ネイトに当てがう人間が必要であると言います。

ブタペストでの任務開始

ドミニカは養成所での訓練を終えて、久しぶりに母親と再開します。そこへ電話がかかって来てドミニカはワーニャに呼び出されます。ワーニャはドミニカにネイトに近づくように命じました。ワーニャの狙いは政府の中にいる内通者を探ることです。ドミニカは「カテリーナ・ズブコワ」という名前と共にパスワードとIDを与えられます。ワーニャはドミニカにとっては天職だと言いました。

ブダペストに移ったドミニカはマルタという同業者と一緒に暮らすことになります。ドミニカはすぐにネイトと接触します。しかし、ネイトにはすぐにスパイであることがバレてしまいます。ネイトはドミニカの本名まで探り当てました。ネイトはドミニカをうまく利用しようとします。しかし、上司からはドミニカとの接触することはあまり歓迎されません。

再びネイトと接触したドミニカは、ネイトがすでにドミニカがバレリーナをしていたことなども調べていたことを確認します。自身がすでにロシアのスパイであることがバレていることを知りながら、ドミニカはネイトと食事をする約束をしました。家に帰ると、マルタの姿がありません。ドミニカはマルタの任務についての情報を調べます。

殺害されるマルタ

ドミニカはマルタから、「支局長がドミニカの態度に対して不満に思っている」と聞きます。バーで飲んでいる支局長の元を訪れたドミニカは誘惑するふりをしてながら彼を侮辱し、わざと暴力を振るわせます。公衆の面前で暴力を働いたことをネタに、支局長を通報すると脅しました。その後、ネイトの部屋を訪ね、上司に暴力を振るわれたことを涙ながらに話します。ドミニカはネイトにキスをしますが、それ以上はせず帰りました。

翌日、日中にネイトの部屋を訪ねたドミニカは不在の部屋に侵入してグラスを持ち帰ります。家に戻ると、ワーニャがいました。ドミニカはワーニャに新しい内通者となりそうな人物の情報を提供します。しかし、その情報はマルタが1年かけて調べたものだったため、マルタは手柄を横取りするなと怒りました。ドミニカはマルタに協力を要請します。その後ウィーンに行き、銀行員と接触しました。

ドミニカが家に戻るとマルタは惨殺されていました。突然、ドミトリーを殺した男が現れて、「余計なことを口外したらお前もこうなる」と脅されます。警察に通報したドミニカは取り調べを受けました。その晩、ネイトの部屋に行きます。ドミニカは自分がスパローとして諜報員になった経緯を話しました。そして、ネイトと繋がっている内通者の情報が必要であると言います。

ネイトはドミニカに組むことを提案します。ネイトはドミニカからワーニャの情報を得ようとしました。ネイトは内通者が誰であるかは明かしませんが、獄中で死なせたくないと言います。もしドミニカが協力してくれるなら必ず守ると告げました。その晩、ネイトの部屋に泊まったドミニカは、ネイトと身体を重ねます。翌朝、ドミニカは初めてソロで踊ったグリーグの曲を聴いていました。

ネイトの協力するドミニカ

職場に戻ったドミニカはネイトの指示通りに報告書を作成します。そしてネイトの同僚に会って、嘘発見器を身に付けられた状態で、アメリカに協力する意思を訪ねられました。ドミニカは協力の見返りに、ウィーンの銀行に報酬を振り込むように要求します。ドミニカはマルタが調べていた情報を提供することで価値を示しました。

ロンドンに移動したドミニカはロシア側の上司がバーに居合わせたので追い払います。その後現れたバウチャー議員と接触します。ドミニカはロシア側の上司を待たせていた部屋にバウチャー議員を案内しました。ドミニカはバウチャー議員からディスクを受け取って、偽物とすり替えます。ホテルを出たドミニカは上司と一緒に車に乗りました。

取引を終えた後、バウチャー議員は怪しげな男たちの気配を感じて動転し、車に轢かれて死亡してしまいます。それがきっかけとなってドミニカはロシア側から疑われるようになりました。車に乗ったまま上司に連行されます。ネイトはドミニカの窮地を察知して車を追いました。空港に連れてこられたドミニカは追って来たネイトの姿を見ます。しかしネイトは何もすることができませんでした。

モスクワに戻ったドミニカ

モスクワに連れ戻されたドミニカは拷問を受けます。何日も拷問を受けますが、ドミニカは口を割りませんでした。そこへワーニャが訪ねて来ます。本当のことを話せというワーニャですが、ドミニカは拷問までされた自分はアメリカの信頼を得ると言いました。そして任務を最後まで続けさせて欲しいと言います。ようやくドミニカは解放されました。母親と再会しますが、抱擁を拒否し、ひとりで泣きました。

ロシアの上層部はまだドミニカを完全に信じたわけではありません。ワーニャはドミニカを有効活用しようとしますが、ドミニカには監視がつけられるようになりました。ドミニカが裏切っていた場合はワーニャが始末すると約束します。その後、ドミニカはワーニャの部屋を訪ねました。ワーニャはドミニカに誘惑されますが、ドミニカは「私はおじさんに似ている」と言ってすぐに出て行きました。

ネイトに再会するドミニカ

ドミニカはネイトに会いました。「どうやって解放してもらえた?」と尋ねるネイトに、ドミニカは正直に話しました。しかし、ネイトは内通者の名を明かすことは出来ません。ドミニカはアメリカに亡命したいと言いました。ドミニカは母の安全と亡命資金の25万ドルを求め、ネイトは承諾します。その後ふたりは身体を重ねました。しかし、ドミニカが目を覚ますとネイトがドミトリーを殺した男に拘束されています。

ドミニカはネイトを拘束し拷問の協力をします。内通者の情報を聞き出そうとするためです。しかし、隙を突いてドミニカは男へ攻撃を加え、ネイトを助けます。そして、ネイトの協力も会ってロシアの男を殺しました。病院で目を覚ましたドミニカを訪ねて来たのはロシアの将軍でした。将軍こそが内通者の正体です。将軍は自身を差し出す代わりに、アメリカへの情報提供者としての役割を引き継げと言いました。

ドミニカの暗躍

ドミニカはネイトが襲われたこと自体も、ドミニカから選択肢を奪うための手段だったのかと言います。将軍は「選択肢など最初から無い」と告げて去って行きました。ドミニカは病院を抜け出して母親に電話をします。しかし、何も言わずに携帯を捨てました。その後、ワーニャの上司に当たるザハロフに連絡を取り、取引を持ちかけます。

パトカーに乗せられたドミニカは夜、ネイトに引き合わされます。多くのスタッフがいる中、内通者の顔を確認するように言われました。ヘリコプターで内通者が運ばれて来ます。ネイトにはどのように内通者の情報を得たのか訪ねられます。ネイトは自身が情報をリークしたと疑われていることを話しました。ドミニカは「あなたのため」と言います。しかし、内通者として差し出されたのは将軍ではありません。ワーニャでした。

レッド・スパローのラスト

ドミニカはネイトに別れを告げてロシア側に戻ります。ドミニカはワーニャに「優秀でしょう?」と言いました。そしてワーニャは狙撃され死亡します。ドミニカはヘリコプターに乗せられ、その場を去って行きました。後日、ドミニカはロシア政府から表彰されます。

ドミニカは母の元へ帰り、食事を共にします。また、バレエを観劇しますが、途中で劇場を後にします。ある日、ドミニカが横になっていると電話が掛かってきます。そこからは、かつてネイトと一緒に聞いたグリーグの曲が流れてくるのでした。

レッド・スパローのラストを考察!

『レッド・スパロー』のラストについてネタバレ考察していきます。『レッド・スパロー』はラストにそれまでの伏線を回収し、ネタバレをするという構成になっています。そのため、それまでのあらすじに散りばめられた伏線に気付いていると、ラストのネタバレのフラッシュバックでカタルシスを得ることができると言われています。一方で、逆に混乱してしまう視聴者も少なくありません。

ここではラストシーンで重要となるそれまでの伏線のネタバレと、ラストシーンのドミニカの境遇についてネタバレ解説していきます。ハッピーエンドと呼べるかどうかは見る人によって感想が変わると言われているラストーシンのネタバレ考察です。

ラスト展開のネタバレ解説

まずは『レッド・スパロー』のラストに至る過程の解説です。叔父のワーニャによってスパイにならざるを得なかったドミニカは、早い段階からワーニャを貶めるための計画を進めていました。ネイトと最初に会った頃には計画しており、後日、ネイトの部屋に忍び込んでワーニャに不利となる証拠をねつ造しています。そのため、ドミニカはワーニャの手のひらで踊ることを拒もうとしていたことが伺えると言われています。

ただ、ドミニカがどこまでネイトに対して好意を抱いていたのかは、見た人によって意見が割れているようです。ラストまでネタバレあらすじを見た人ならわかりますが、ドミニカはワーニャやネイトも利用していました。ドミニカの本心というのは明確に示されていないため、ネイトに対してハニートラップを仕掛けたのか、愛情を感じていたのか、明確にはなっていません。

ラストシーンでドミニカはどうなったのか

ワーニャが殺害された後、ドミニカは功績を表彰されました。しかし、ドミニカがアメリカと内通していることを本当の内通者であった将軍は気付いています。それはドミニカにとっても同じです。ふたりは運命共同体のような立場であり、どちらも弱みを握っている危険な関係でもあります。そのような状態でありながらドミニカは母親の元へ戻りました。

しかし、ドミニカの元へは電話が掛かってきて、グリーグの音楽が流れていたことから、アメリカからの連絡であることが示唆されます。ラストの電話の主がネイトであり、ふたりの関係が続くハッピーエンドを示唆していると考える人もいれば、二重スパイとして活動せざるを得ない状況に陥ったドミニカは自由になったわけではない、と悲観的ラスト、という感想を述べる人もいました。

レッド・スパローのネタバレ感想や評価を紹介!

『レッド・スパロー』を見た人のネタバレ感想をまとめて紹介します。『レッド・スパロー』を見た人の感想には「あらすじを理解するのが難しい」「拷問シーンが恐い」「性的な描写が過激」といったネタバレ感想が寄せられています。好意的な感想と、否定的な感想の両方があったので、各項目についてのネタバレ感想をまとめてました。

ストーリーがよく分からない!

『レッド・スパロー』を見た人のネタバレ感想には「ストーリーがよく分からない」というものが多くありました。『レッド・スパロー』は単純にネタバレあらすじを言ってしまえば、「無理やりスパイとして生きることを強要された女性が、スパイとしての能力を活かして支配から脱却して母親と一緒に暮らす」という物語です。しかし、ラストシーンではドミニカがスパイから解放されたわけではないことが示唆されました。

このようなあらすじの中で、ドミニカは自身をスパイの世界に引きずり込んだ元凶である叔父のワーニャを出し抜く計画を立てます。しかし、ドミニカの真意はラストのネタバレの場面まで観客にも明かされません。

ドミニカの心境が描写されないあらすじの構成になっているため、「ストーリーがわからない」というネタバレ感想を持つ人が多くいるようです。「2回見るとよくわかる」というネタバレ感想もありました。

ロシアなのに英語なのはなぜ?

『レッド・スパロー』を見た人のネタバレ感想には「ロシアなのに英語なのはなぜ?」というものもありました。『レッド・スパロー』はロシアのスパイを主人公に据えた映画です。舞台はロンドンやウィーン(オーストリア)などにも移されますが、ロシアに属するキャラクターが多く登場します。それにも関わらず、英語ばかりで話していることに違和感を覚える人もいるようでした。

『レッド・スパロー』はロシアを舞台にしているとはいえ、アメリカで制作された映画です。そのため、一方的にロシアが酷い国として描かれているといった批判もあります。ロシアが舞台なのに英語ばかりを話しているのはリアリティよりも、観客へのわかりやすさを配慮したからだと考えられているようです。

ロシアが恐い

『レッド・スパロー』を見た人のネタバレ感想には「ロシアが恐い」という意見が多くありました。『レッド・スパロー』の主人公・ドミニカは、選択権を与えられないまま過酷なスパイの世界に引きずり込まれます。

その活動の中で、同僚のマルタは拷問の末に殺され、ドミニカ自身や協力者のネイトも拷問されていました。こうした凄惨な拷問シーンなどからも「ロシアが恐い」というネタバレ感想を持った人は多いようです。

性的な描写が生々しい

『レッド・スパロー』を見た人のネタバレ感想には「性的な描写が生々しい」といったものがあります。特に主演であるジェニファー・ローレンスの大胆なヌードに関しては多くの感想が寄せられていました。『レッド・スパロー』はR15にレーティングされています。スパイの養成所ではハニートラップなど、性を武器とした諜報活動の方法が教えられていました。嫌がる女性に無理やり研修をうけさせるようなシーンもあります。

主人公のドミニカも相手を誘惑するシーンがありました。また、生々しいレイプシーンなど、人によっては嫌悪感を覚える性的な描写が多くあります。こうした『レッド・スパロー』の生々しい性的描写が高い注目を集める要因である一方、必ずしも好意的な感想が寄せられているわけではないようです。

ロシアを批判的に描き過ぎ?

『レッド・スパロー』を見た人のネタバレ感想には「ロシアを批判的に描き過ぎではないか」という感想も見かけられます。ロシアに対してのイメージや描写については少し前述しましたが、そもそもハニートラップの描写や、登場人物のセリフが「前時代的に感じられる」という意見があります。

前時代的な価値観を持つロシア、という描写がロシア批判ではないかという指摘がありました。また、『レッド・スパロー』を見た人の中には、「この映画を見たらロシア人は怒るのでは?」という感想も述べられていました。

映画の主要キャストにもロシアの俳優が起用されておらず、リアリティだけでなく、映画の中でのロシアの描き方に恣意的なものを感じるという意見があります。

レッド・スパローのドミニカの目的は?

『レッド・スパロー』のドミニカの目的について解説します。ドミニカの目的は自由を手に入れることでした。ドミニカはもともとバレリーナとして将来を嘱望された身だったのですが、怪我により夢を失います。その後は叔父の手のひらでスパローとして踊らされていました。しかし、母親にも「すべてを支配させてはいけない」と言われていた通り、ドミニカは叔父の支配を断ち切るために行動します。

映画のラストでは叔父を貶めることに成功し、叔父が死亡したことで支配から脱却します。しかし、ロシア内では表彰されて逃げ場を失い、さらにアメリカ側とも内通している状態になりました。ドミニカはワーニャの支配からは脱却できましたが、国家の僕として働くこと事態からは逃れられたわけではない、と考える人が多いようです。

レッド・スパローの感想とあらすじのネタバレまとめ!

『レッド・スパロー』のネタバレあらすじをラストまで解説し、ネタバレ感想もまとめました。『レッド・スパロー』はスリリングなシーンの続く本格スパイ映画でした。一方で話がわかりづらいという感想も多く寄せられています。ラストシーンでの伏線の回収が面白いと感じる方もいるため、あらすじについては好みの別れる映画と言われています。

また、映画の感想はさまざまな意見がありました。主演のジェニファー・ローレンスの大胆な演技は大きく注目されていますが、一方ではロシアの描き方に対する疑問を投げかける人もいます。このように様々な見方がされている『レッド・スパロー』もしわかりづらいと感じた部分があればこの記事を参考になるかもしれません。ぜひ一度実際に映画『レッド・スパロー』をご覧ください。

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