シン・ゴジラの評価・魅力を調査!見た人の感想とヒットの理由は?
2016年に公開された邦画『シン・ゴジラ』。東宝が12年ぶりに生み出したこの映画は、高評価続出による大ヒットを記録しました。そんな『シン・ゴジラ』について、見た人の感想や評価のポイントなどから、大ヒットの理由となった数々の魅力に迫ります!
目次
- 高評価続出の邦画『シン・ゴジラ』とは?
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント1:庵野秀明監督の知名度
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント2:これまでと違うゴジラの姿
- 『シン・ゴジラ』の評価のポイント3:総勢328名の豪華キャスト陣
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント4:魅力的な登場人物
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント5:リアルでスピーディーな展開
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント6:CGや特撮技術
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント7:日本ゴジラの背景を踏襲
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント8:災害を意識した作り
- 『シン・ゴジラ』の評価ポイント9:様々な考察を生むラスト
- 『シン・ゴジラ』の海外での評価
- 高評価の理由を知れば知るほど面白い『シン・ゴジラ』
高評価続出の邦画『シン・ゴジラ』とは?
シンゴジのポスターそのまんまやんけ… pic.twitter.com/k6iQF6nihJ
— クム㌠ (@chinchincumbeam) February 27, 2017
2016年に公開された邦画『シン・ゴジラ』は、累計動員数550人万人超、興行収入82.5億円という大ヒットを記録した作品です。ゴジラの平成シリーズでは最高の動員数を記録し、2017年の日本アカデミー賞で七冠を達成するなど、高評価を得ました。その理由に『シン・ゴジラ』の感想や魅力から迫っていきます。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント1:庵野秀明監督の知名度
ひたすらシン・ゴジラを薦めまくってるけど
— 綿貫 (@watanukiyo) November 25, 2017
見れば見るほど庵野監督凄いわ・・・
って感動する
邦画『シン・ゴジラ』の総監督・脚本は、アニメ『エヴァンゲリオン』の監督で有名な庵野秀明さんが務めました。「庵野監督なら」と『シン・ゴジラ』に興味を持ち劇場に足を運んだ『エヴァンゲリオン』のファンも少なくないでしょう。若い世代から元々のゴジラ世代までの幅広い年齢層の動員が、『シン・ゴジラ』の大ヒットに影響していることは間違いありません。
ふと、シン・ゴジラで尾頭さんが笑うシーンって、エヴァで綾波が笑うシーンに匹敵するよね、と思ったのだが、よくよく考えれば、ヤシマ作戦とヤシオリ作戦、そしてほぼ同じBGM、監督は同じ庵野監督。そう考えると多少は意識していたと考えてしまうのは考え過ぎかな? pic.twitter.com/pVVPZw7CmE
— noizu (@noizu_otablo) November 12, 2017
実際『エヴァンゲリオン』を知る人には「エヴァと似ている!」という感想を持つ人が多く、ゴジラの第一形態やヤシオリ作戦、日本への海外の態度やBGMなど、かなり『エヴァンゲリオン』を彷彿とさせるものが散りばめられていたようです。庵野監督目当てで見た人も満足させながら、もちろん『エヴァンゲリオン』を知らない人もそのまま楽しむことのできる見事な出来栄えが高評価につながったのでしょう。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント2:これまでと違うゴジラの姿
HGシン・ゴジラ2回してきました
— メレンゲルパン (@meRinguelu) March 19, 2017
幻の第一形態でした!
あんま商品化もされないだろうからある意味1番レアだよね
水面クリア成形だし
ただ、これシンゴジ観てない人がゲットしたら何だか分かんないだろうなー#シン・ゴジラ pic.twitter.com/gkyUI0NCD4
邦画『シン・ゴジラ』の大ヒットの理由のひとつは、ゴジラが「進化」するということにあります。本編では第一形態~第五形態まで進化を遂げました。そのうち、第一形態と第二形態は従来の「ゴジラ」のイメージとはまったくかけ離れたものでした。第一形態は本編では尻尾しか見せていませんが、全体像はオタマジャクシに近い形ではないかと考察されています。二息歩行のイメージが強いゴジラとは思えませんね。
蒲田くん
— |ω・*)杏玉⛩真世界☆ (@kogyokuvv) January 30, 2018
こうみると可愛いねww
(やっとみてる←) pic.twitter.com/OVmFwtV3Lu
作中で大田区蒲田を襲ったことから、SNS上で「蒲田くん」という愛称で親しまれている第二形態。一応二息歩行なのですが、体全体を支えるほど足が発達していません。後に腕となる部分はこの時はまだ突起状です。ゴジラではなく何か別の怪物に見えますね。体液を撒き散らしながら街を破壊する姿はグロテスクかつ恐ろしく、見る人の度肝を抜きながらも、見慣れてくるとなぜか可愛いという感想を持つ人も多いフォルムです。
S.H.MonsterArtsのシン・ゴジラ、尻尾用のエフェクトも付くとは気合入っているなと思う。
— へる (@Herr_haider) January 28, 2017
下顎を開いた状態のグロさもかなり良く再現されているし。 pic.twitter.com/VLfATQCu2e
強引に二息歩行へと進化したためやや前傾姿勢の第三形態を経て、一般的なゴジラのイメージに近い姿になるシン・ゴジラ。しかしその第四形態にも特徴があり、光線を吐き出すときに下顎が裂けます。その恐ろしい姿に「怖い」「グロい」と率直な感想を漏らす人も少なくないでしょう。口から出す光線の破壊力はゴジラ史上最強といっても過言ではありません。従来のゴジラとは違った姿の数々も、『シン・ゴジラ』の魅力といえます。
『シン・ゴジラ』の評価のポイント3:総勢328名の豪華キャスト陣
\『#シン・ゴジラ』放送記念❗/過去掲載された記事をご紹介✨
— シネマカフェcinemacafe.net (@cinema_cafe) November 12, 2017
【予告編】『シン・ゴジラ』高良健吾&大杉漣ら328名豪華キャスト!最新ビジュアルも解禁https://t.co/nJor6CiWBf#エヴァンゲリオン #庵野秀明 #樋口真嗣 #長谷川博己 #竹野内豊 #石原さとみ #高橋一生 #高良健吾 #市川実日子 pic.twitter.com/sUZxHDO6Gx
邦画『シン・ゴジラ』は従来のゴジラ映画と比べて、キャストにかなり力を入れています。長谷川博巳さんや石原さとみさん、竹野内豊さんなどを始めとする総勢328名の豪華キャストに興味を惹かれた人も多かったことも、ヒットの理由として挙げられます。もちろん演技力の高い実力派揃いで、従来のゴジラにスポットライトが当たるゴジラ映画とは一線を画し、迫真の演技で人間ドラマにも注目させているところも魅力です。
シン・ゴジラきたぁー^0^/ 豪華キャスト 前田敦子さんのシーン1秒ぐらいでした すごいですね お金かかってますね☺#シンゴジラ pic.twitter.com/TBiu4FVuQX
— たまちゃん (@tamatama_tyan) March 27, 2017
その豪華っぷりは何と前田敦子さんや斎藤工さん、小出恵介さんなどの主演級俳優が「ちょい役」で出演しているほど。例えば前田さんは冒頭部分のトンネル崩壊時に避難する人として、斎藤さんは自衛隊員として、小出さんは消防隊員として、それぞれ僅かですが顔がしっかり分かる形で出演しています。なかなか他の邦画では類を見ない豪華さですね。このようなことを知ると、何度も見てどこに誰が居るのか確かめたくなりますね。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント4:魅力的な登場人物
【シン・ゴジラ】矢口蘭堂
求められてる回答これじゃないよなと真面目に考え直した結果、「すごい……まるで進化だ……」の恍惚とした声色と眼差しに象徴される矢口蘭堂の矢口蘭堂たる所以がわたしは好きなんじゃないかなと思いました。ゴジラに魅入ってしまった業、滲み出る狂気性、みたいなそういう部分。 pic.twitter.com/WtaqEwuGHd
— ぴのさん (@orchid_1768) February 11, 2018
豪華キャストが演じる登場人物たちのキャラクターも邦画『シン・ゴジラ』のヒットの理由です。例えば長谷川さんが演じる本作の主人公・矢口蘭堂は、反感を買うことを恐れず自分の意見をはっきりと述べる信念を持った政治家です。国民の命を尊ぶ姿には胸を打たれるとともに、時折垣間見せるゴジラに魅了されてしまうような狂気性も魅力です。そんな矢口に魅了されてしまいリピーターとなったファンも少なくありません。
【シン・ゴジラ】カヨコ・アン・パタースン
シン・ゴジラで超好きなキャラ、カヨコ・アン・パタースン!石原さとみには不感症な俺もカヨコにはビンビン。マイケル富岡のような、マドンナをムダナと発音する、何か違うんじゃね英語が抜群!明日から職場でコピーをカピーと発音する事にしますよ。 pic.twitter.com/JbQ1rcGTNP
— 0次元から来た何か (@ReonaOzaki) September 5, 2016
石原さん演じるカヨコ・アン・パタースンは、日本人の祖母を持つ日系3世で、アメリカ合衆国大使館の特使です。名門出身でまだ若い女性ながら実力は確かで、大統領を目指し邁進するパワフルな女性です。海外で活躍する格好良い女性の憧れを体現したかのようなキャラクターですが、祖母が生まれた日本を想うナイーブな面も魅力的です。クールな発音と醸し出される色気で男性のみならず女性をも虜にしています。
【シン・ゴジラ】赤坂秀樹
この期に及んで、当の赤坂秀樹が実はロクなこと言ってないのも、好き(笑) 「せっかく崩壊した首都と政府だ」とかいう言い草が、救いようのないツンデレ過ぎて、自分でも本音と建て前がそろそろゴッチャになってるんじゃないかーという、赤坂イズム。 pic.twitter.com/hXk20SjwR4
— 赤坂ひなこ (@hm01020307) September 2, 2017
竹野内さん演じる赤坂秀樹は、クセのある主要人物たちの中で、数少ない現実主義者です。混乱する政府でひとり冷静かつ冷徹に指示や補佐をしており、目立ってはいないもののかなり優秀な人物として描かれています。現実主義から政府内の方針に背く矢口に苦言を呈するものの、東京に核が落とされるのを防ぐ手段である矢口プランの実行を実現できるよう臨時総理を説得するなど、なかなかニクいキャラクターです。
【シン・ゴジラ】巨大不明生物災害対策本部
シンゴジラ、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児で結成された巨災対(ゴジラ対策本部)の面々が好きなのですが、「#巨災対の日常」ってタグを見てもれなく癒されてしまってます。
— やまむ (@yaMabowya) August 14, 2016
じわじわ巨災対熱が来てます。 pic.twitter.com/DPIGMOoxgK
巨大不明生物対策本部(略称:巨災対)は、ゴジラ再上陸に備えるために矢口の指揮のもと編成された各界のエキスパートたちの集まりです。しかしその実態は、出世に無縁のはぐれ者や問題児、学会の異端児、厄介者など、かなりの曲者揃い。上下関係や所属の関係ないところで能力を最大限に発揮しゴジラから日本を守ることに尽力しました。政治界とは違った軽快で率直なやりとりが魅力的な集団です。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント5:リアルでスピーディーな展開
シンゴジの政府の動きがスゴいリアルなんだよなぁ…
— 銀あるみ (@gin_arumi) November 12, 2017
邦画『シン・ゴジラ』が評価されている理由として、リアルかつスピーディーに日本社会の現状を描いたということが挙げられます。何回も何回も会議を重ねなければ決定ができない日本政府や、自衛隊の声が内閣総理大臣に届くまでの行程の多さ、後の責任を恐れて思い切った決断ができない総理。日本政府のゴジラ出現への対応に、「リアルだ……」という感想を持つ人も多かったでしょう。
昨日の夜に録画したシンゴジ見たけど、テンポが良くて私は好きだなぁ。話が早い、展開は速やか。見てて面白い。でも、台詞の聞き取りと字幕の読みが苦手な人には優しくない映画かも、とは思うかな。速いもん。見る人を選ぶ映画だね。
— 春野 (@harunohaaki) November 13, 2017
何回も行われる会議やなかなか決断しない総理は、ともすれば展開がまごついて見ていてイライラしてしまいそうですが、『シン・ゴジラ』はかなりスピーディーにテンポ良くそのあたりを描き切っています。「展開が早い」「話がぽんぽん進む」という感想を持つ人も多く、飽きが来ることなくむしろ目が離せないようになっている展開の仕方が、大ヒットに繋がったのでしょう。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント6:CGや特撮技術
シンゴジで気になるのは
— ぱしふぃっく・ぱずー@映画垢 (@deltakou) April 14, 2016
「フルCGの造型をどう活かすか。」
CGのゴジラには賛否両論あると思うけれど、
今までと違ってスーツがないシンゴジだからこそできるアクションがあるはず。
それをどう魅せてくれるか期待。 pic.twitter.com/Zz1yLLyL7b
邦画『シン・ゴジラ』の評価の理由として、技術面のことを挙げる人も少なくありません。従来のゴジラが着ぐるみだったのに対し、『シン・ゴジラ』では国内初のフルCGでゴジラが制作されています。人の動きをモーションキャプチャーでCGに反映するという技術によって、着ぐるみでは表現できない細部までこだわっています。従来のゴジラでは考えられなかった「ゴジラの進化」というのもフルCGだからこそできた見どころです。
先週の日曜の放送でシンゴジラが多くの方に見られたわけだが、
— マスタードスケベおじさん (@masutadojisan) November 14, 2017
あのゴジラを演じたのが歌舞伎役者の野村萬斎であることをどれくらいの人が知ってるだろうか。#シンゴジラ pic.twitter.com/G6eZI5aVr5
ちなみに、ゴジラの動きを演じたのは狂言師・野村萬斎さんです。着ぐるみの中に人が入って完成させてきた従来のゴジラとは違い、シン・ゴジラでは完成したゴジラのCGに人が動きをつける形となります。狂言の中でたびたび「この世ならざるもの」を演じてきた野村さんこそ、CGのゴジラに魂を宿すに相応しいのではないかと起用されました。
シンゴジの凄さは実景とVFX、特撮を巧みに融合したこと。武蔵小杉でのタバ作戦展開は怪獣映画屈指の戦闘シーンだと思う。 #シンゴジラ pic.twitter.com/08IoZIWy1m
— 葦見川和哉 (@kazuya_movie) November 12, 2017
『シン・ゴジラ』においてゴジラによって破壊される街や海の様子などのほとんどがCGによって制作されています。CG技術の進歩を感じさせてくれるのも『シン・ゴジラ』の魅力のひとつです。また、例えば第二形態のゴジラが突き破る建物などはミニチュアで作られています。10分の1スケールで瓦の一枚一枚まで作ったという建物が壊れる瞬間は実にリアルです。『シン・ゴジラ』は特撮技術に詳しい人にも魅力的な邦画なのです。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント7:日本ゴジラの背景を踏襲
邦画『シン・ゴジラ』は新たな試みは多数あれど、初代ゴジラから共通している「人間の過ちによって誕生した」という根幹を崩していないところが評価されています。初代ゴジラは水爆実験をきっかけに東京に上陸することで核の恐ろしさを伝えました。同様に『シン・ゴジラ』も、放射性廃棄物によって人類に危険を及ぼすまでの進化を遂げてしまったルーツや、放射能の恐ろしさを描くことによって、再び日本に警鐘を鳴らしています。
庵野監督は「線路」はどこまでも平行線を辿るものの象徴って語ってたけど、矢口とカヨコがゴジラへの核攻撃を避けたい、という気持ちで一つになるこのシーンではカメラが引いてくと、それを象徴するように「モノレール」が現れる。大好きなシーンです。 #シン・ゴジラ pic.twitter.com/4XRijaMMf5
— すーこん (@SooconBf) November 12, 2017
さらに終盤では、米国がゴジラ排除のために東京に核攻撃をしようとしています。東京に核兵器が落ちる、となったときにそれを防ぎたいという気持ちで一つになる矢口とカヨコの姿は、多くの人の共感を得たのではないでしょうか。『シン・ゴジラ』は、ゴジラの生態や海外のゴジラへの対応によって、核兵器への危機感、そしてそれを絶対に許してはいけないという強い意識を呼び覚ます作品でもあるのです。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント8:災害を意識した作り
初代ゴジラは「戦後繁栄した日本が戦争を忘れた頃にやって来る災厄」だった
— どすこい魚雷◼︎MASAIDE (@hemisphere8211) August 10, 2016
シンゴジラは「東日本大震災の苦労をすっかり忘れて、機械と脆い法律にまみれた幸せを過ごしている「気がしてる」だけの人類に対するメタファー」だった pic.twitter.com/7AxENlJCR7
邦画『シン・ゴジラ』を見た人がまず思い出すのは、2011年の東日本大震災でしょう。訳の分からないままに突然やってきて、日常を破壊したゴジラのように、いつ自然災害にいよって私達の日常が壊されてもおかしくありません。いつの間にか忘れてしまった災害への恐怖心とそれに対して備える意識を思い出させるところも、『シン・ゴジラ』の大ヒットの理由のひとつです。
「シン・ゴジラ」観てきたさ。前半は社会風刺を取り入れたコメディー映画のようだったけど、東日本大震災と原発事故を意識したなかなか重厚な作り。怪獣映画を期待した子供には少々難しいだろうなーと思ったよ。 pic.twitter.com/2k2zjVbGkM
— TO-SHICAZZ (@vovinson) August 3, 2016
先述したように、シン・ゴジラは放射性廃棄物によって進化を遂げ、核光線を繰り出し東京に甚大な被害を与えます。東日本大震災だけではなく、原発事故のことが頭に浮かんだという感想を持つ人もかなり多かったのではないでしょうか。『シン・ゴジラ』は単なる娯楽映画ではなく、日本社会の抱える問題を浮き彫りにしているという点で評価される作品なのです。
録画した『シンゴジラ』をみた
— リンリン♪ (@liccan12) November 14, 2017
子どもの頃に映画館でもらえるオモチャを目的に弟のために仕方なくみた『ゴジラvs〇〇』と違って大人向けって感じがしたなぁ#ゴジラ
日本社会の抱える問題とリンクする『シン・ゴジラ』は、従来の「ゴジラは子どもが見るもの」というイメージをも破壊しています。庵野監督の知名度がゴジラに興味のない十代二十代の若い人の興味を惹いたのに対し、ストイックな予告やポスターによって大人が劇場に足を運びやすいものとなっているのです。さらに先述のように、内容も大人でも楽しめるものになっています。
子どもたち、シンゴジラの録画見てるけど、所々、停止して 兄が作戦を解説😅
— はる (@t0218713) November 14, 2017
大人向けなんだ~
むしろ内容については大人だからこそ楽しめるものになっていたかもしれません。上の感想が示すように、日本社会の問題を鋭く突いた『シン・ゴジラ』はそれ故に子どもにはやや難しいところもあったようです。しかし、これからの社会で活躍する子どもたちに、幼いときからその現状や問題点を見てもらうことは重要なことでしょう。『シン・ゴジラ』は子どもに社会の現実を見せ考えさせる意図を持つ点でも評価されるべき作品です。
『シン・ゴジラ』の評価ポイント9:様々な考察を生むラスト
最後のキモい尻尾は、ゴジラの第五形態。何故ヒト型であるのかは謎だけど、これから様々な考察するのが楽しいよね #シンゴジラ pic.twitter.com/Dcupw1Hqas
— えむぺそ@56→54㎏のデブ (@M_pe_so) November 12, 2017
邦画『シン・ゴジラ』には「ラストが衝撃的だった」という感想を抱いた人も多いでしょう。ラストで登場したゴジラの第五形態は、もう少し凍結するのが遅ければ、尻尾から有翼の人間型ゴジラが複数飛翔していたという設定になっています。設定を知るとさらにゾッとさせられますね。「人型ゴジラが日本にばら撒かれていたらどうなっていたか?」「分裂は完全に止まったのか?」など、考察する楽しさもあります。
シンゴジラ地上波何度も見返しちゃってるんだけど、何度見ても第五形態が怖い。
— Syunsuke_ikejima (@Syunsuke_ikeji) November 16, 2017
冒頭でグローリー丸を操作した海保の人たちとか、凍結できなかったら有翼化して飛べるようになったとか…
それよりも怖いのが尻尾の中には牧博士の目があるってとこ pic.twitter.com/7Ojd1HCZHs
ゴジラの出現を予測しそのデータを残した劇中の重要人物・牧悟郎博士。最初の設定ではゴジラの中から牧博士が登場する予定だったそうで、第五形態の尻尾の中には彼の目玉があります。「牧博士はゴジラに取り込まれたのか?」「牧博士はどんな意味を担っている?」など、ファンの間で数々の考察が繰り広げられています。『シン・ゴジラ』は数々の謎を残しており、考察を楽しませてくれるのが魅力だという感想を持つ人もいます。
『シン・ゴジラ』の海外での評価
シン・ゴジラでの「核攻撃を全力で回避しようとする流れ」は多くの日本人にとってほぼ間違いなく当然であったし、日本以外ではほぼ完全に共感されなかった、という事実は大きい。 >RT
— 菌象(牛歩堂) (@giwhodaw) January 17, 2018
日本では大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』ですが、実は海外では日本ほどの高評価を得ていません。その理由としては、やはり原爆のことや東日本大震災、原発問題など、日本人だからこそ根付いている問題を抉る作品だからということが挙げられます。核問題へのメッセージ性の強い初代ゴジラも海外版では改変されていたようですから、仕方ないのかもしれません。『シン・ゴジラ』は邦画だからこそ大ヒットした作品なのです。
高評価の理由を知れば知るほど面白い『シン・ゴジラ』
仕事の合間に『シンゴジラ』。
— 榊原 賢 (@sakaki114114) August 13, 2016
久々に、見直したい作品でした。 pic.twitter.com/Me9Ud2BvEW
以上、『シン・ゴジラ』の評価や魅力を紹介しました。『シン・ゴジラ』は奥が深く、高評価の理由であるその背景や技術、設定などを知ると「もう一回見たい!」という感想が湧き出てくる作品です。この機会にもう一度見直してみると、新たな面白さに夢中になれるかもしれません。