箱入り息子の恋の感想・結末ネタバレ!点字の意味は?【星野源と夏帆出演映画】

映画「箱入り息子の恋」は、2013年公開。今や押しも押されぬ人気の星野源主演のラブコメディ映画である。ヒロインは透明感が半端ないと話題の夏帆。地味で真面目で35歳童貞の健太郎と盲目の美少女が、不器用ながらも人を好きになることに正直に生きていくピュアなラブストーリーである。この記事では映画「箱入り息子の恋」のあらすじをまとめつつネタバレを行い、感想を紹介していくのだがそれだけではない。映画の結末に出てくる点字のラブレターに書かれている内容までをネタバレしていく。

箱入り息子の恋の感想・結末ネタバレ!点字の意味は?【星野源と夏帆出演映画】のイメージ

目次

  1. 箱入り息子の恋の感想や結末をネタバレ紹介!
  2. 箱入り息子の恋とは?
  3. 箱入り息子の恋の結末をネタバレ!
  4. 箱入り息子の恋の感想を紹介!
  5. 箱入り息子の恋の点字の意味とは?
  6. 箱入り息子の恋のキャストを紹介!
  7. 箱入り息子の恋の感想や結末まとめ!

箱入り息子の恋の感想や結末をネタバレ紹介!

2013年に公開された映画「箱入り息子の恋」は、今や売れっ子になった星野源主演のラブコメディ映画である。相手役はピュアで清楚な演技が光る夏帆。ほのぼのとした二人の恋に心が温まる映画、かどうかはこのあとのネタバレを含むあらすじ、いろんな人の感想の紹介で検証していく。

この記事では「箱入り息子の恋」のあらすじをまとめつつネタバレを行い、感想を紹介していくのだがそれだけではない。映画の結末に出てくる点字のラブレターに書かれている内容までをネタバレしていく。最後の最後で何て書いてあるのか気になるラブレター。そこまでネタバレしてこそのネタバレと言えるのである。

箱入り息子の恋とは?

2013年公開の日本映画。俳優だけでなく、ミュージシャン、文筆家として活躍中の星野源の映画初主演作品である。相手役のヒロインは夏帆。二人の両親役に、平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳と豪華な俳優陣が脇を固める。

「箱入り息子の恋」で星野源は、多くの映画賞を受賞している。主題歌は星野源にソロデビューを勧め、星野源と関係の深い細野晴臣が歌っている。映画中で主人公の二人が訪れる牛丼の吉野家が特別協賛となっている。

箱入り息子の恋の結末をネタバレ!

よく育ったカエルのアップから「箱入り息子の恋」は始まる。そのカエルの飼い主は、市役所勤めの天雫(あまのしずく)健太郎(星野源)、35歳独身。そして童貞。

職場のデスクは文具がきれいに並べられ、終業後はパソコンのキーボードにカバーの布を掛けて帰るほどのきれい好き。お昼休みは節約のために、自宅に戻って昼食をとる。家に帰ると玄関では靴を揃え、石けんできれいに手を洗ってからお昼ごはんを食べる。

35歳にして実家暮らし。17時に終業するとチンで席を立ち、家へ直行。今まで人と関わることを避けてきたため、女性とお付き合いしたことがない。そんな彼の姿を見て、貯金が趣味の息子を両親は案ずるのである。

ある日、健太郎が昼食をとったあと、両親が連れ立って出かける。出掛けた先は、親による代理婚活の会場だった。

2人はそわそわと席で待っているが、13年勤務にも関わらず昇進もしていない健太郎のプロフィールを見て声をかけてくれたのは1組だけ。奈穂子(夏帆)の両親だけだった。しかも、珍しい名前ですねと話したあとは、ロクに質問もせずにそそくさと去ってしまった。

今では父母息子の3人となった天雫家。存亡の危機である。隣家の女性にも「健ちゃん一人にかかっているのね」とあおられるが、当の健太郎と言えば、自分の部屋にこもってゲームをするばかり。

一方、見るからにはかなげで美しい今井奈穂子は自分の部屋でピアノを弾いていた。部屋にやって来た母親に向かって「今日はいいお天気なんでしょ?」とベランダの外を見ながら問いかける。その目はどこかうつろで焦点が定まらない。

そのあと母親と出掛けた先で突然の雨に降られ、店の軒先で母の車を一人待っている奈穂子の前を健太郎が通りかかる。用意周到でかばんの中に常備していた折り畳み傘を差していた健太郎。奈穂子の前を一旦は通り過ぎるが、戻り、奈穂子に傘を渡してその場を去るのである。

奈穂子が手にした傘にはご丁寧に名前が書いてあり、母親はその傘が健太郎のものだと知る。最初から健太郎に好感を持っていた奈穂子の母親は、コンタクトを取り、次の日曜日に天雫家、今井家の6人で会う約束を取り付ける。喜んだ健太郎の父は健太郎にお見合いを促すが、健太郎はすぐにはうんと言わない。そこで父は何を考えたか、健太郎からゲームのコントローラーを奪い取り、明日までに敵を倒したら見合いをしろと述べる。

見合いを勧められてから、家には帰らずに外で昼食を済ませるようになった健太郎が向かったのは吉野家。次の日の昼に牛丼を食べた健太郎が家に帰ると、敵を倒した父親が疲れて健太郎の部屋で寝ていた。驚いた健太郎はしょうがなく見合いをすることにする。

お見合いの席に行って初めて、奈穂子が全盲であると知り、思わず「遺伝性ですか?」と尋ねる健太郎の母。最初からこの見合いに反対の奈穂子の父は、「13年間、異動も昇進もできないのは現状に満足しているか、人生を諦めているからだ。野心というものが感じられない。そんな人間に奈穂子を任せられるわけがない」と健太郎を罵る。

天雫家の三人。このお見合いが健太郎の最後のチャンスだと意気込んでやって来た。奈穂子の父親に罵倒され、母親は怒って席を立ち帰ろうするが…。

今井家の三人。相手の反応を見たいと、奈穂子の目のことを事前には知らせなかった。いきなり健太郎を罵り始めた父親に慌てる母親。そんな状況を奈穂子はどう思っているのだろうか。

罵る奈穂子の父親に対して健太郎は、「見た目で人をランク付けするのは目が見えている人だけです。お嬢さんに見えているものは違ってるんじゃないでしょうか」と反論する。家に帰った健太郎は、自分の部屋に入るや否や物をなぎ倒し、暴れ、悔しそうな声を出して唸るという、人間らしい一面を見せる。

翌日の昼休み、奈穂子の母親に促された先には奈穂子がいた。いつも健太郎が食べている吉野家の牛丼を食べたいと言い、二人で食べに行くことに。目の見えない奈穂子は、健太郎の腕をつかんで吉野家へと行くのである。

吉野家で牛丼を食べながら、「また会ってくれますか?」と健太郎に言う奈穂子。「僕なんかでいいんですか?」と問うた健太郎に向かって、「はい」と純粋に答える奈穂子の姿が微笑ましい。それからというもの、健太郎は仕事中にもニヤけて、気持ち悪い顔を同僚に見せるようになり、カエルの世話とゲームしかしていなかった健太郎が昇進試験のために勉強を始めるのである。

その後、順調にデートを重ねる健太郎と奈穂子。しかし、二人が二ヶ月も前から会っていることが奈穂子の父親に知られ、逆鱗に触れる。「お嬢さんとお付き合いさせて下さい」と土下座する健太郎に、「今すぐ消えろ」の一点張り。しかし、奈穂子の父親と母親がもみ合っている最中、健太郎は奈穂子をかばって車にはねられてしまう。

重傷を負った健太郎を想う母心から、健太郎の母親は奈穂子を会わせなくする。ケガから回復した健太郎は、奈穂子に会えなくなりもう忘れようとするが、昼休みに偶然、奈穂子を見かけ、居ても立っても居られなくなる。

13年間の勤務で初めての早退をし、奈穂子の家へと激走する健太郎。丘を駆け上がり、柵を乗り越え、日が暮れた頃にやっと奈穂子の家へ着く。さらには、ほふく前進ののち柱をよじ登って奈穂子の元へとやっとたどり着く。そこで結ばれた二人。

ここで終われば良かったものの、物音に気付いた奈穂子の父親が部屋に入って来てしまい、裸姿の健太郎は父親に何度も殴られ、ぼこぼこにされてしまう。そして、もみ合ったのちにベランダから墜落。またもや重傷を負って、入院するのである。

映画のラスト、入院先の病院から健太郎は、初めて点字で奈穂子に手紙を送る。その手紙を読んで、うれしそうに微笑む奈穂子。そんなシーンで映画は幕引きとなるのである。

箱入り息子の恋の感想を紹介!

映画「箱入り息子の恋」の結末はいかがだっただろうか?二人がお互いを想い合う気持ちは強そうだが、まだまだ立ちはだかる壁は厚いよう。ここからは、「箱入り息子の恋」を観た人の感想をピックアップしていく。いろんな人の感想を眺めながら、「箱入り息子の恋」の結末を吟味していこう。

真面目な健太郎とピュアな奈穂子のどきどきラブストーリーに憧れているようだ。恋に不器用だった二人が、デートを重ねるごとに自然に笑い合うようになっていく。二人で一緒にいられる幸せを噛みしめているようである。

「箱入り息子の恋」の感想を一言で表現するとすると、「ほっこり」という言葉がとても似合う映画だ。こんなカップルになりたい、と思わせる映画である。

二人のぽわぽわしたかわいい恋が心にしみたようだ。「箱入り息子の恋」は、星野源の魅力のみならず、夏帆のかわいらしさがたまらない映画になっていると見える。

実生活ではモテモテなのに、モテない真面目な主人公を演じきった星野源の演技。「箱入り息子の恋」で多くの映画賞を受賞したのもうなずける。

演技が光ったのは、星野源だけではない。透明感あふれる存在が際立った夏帆、その美しい母を無理なく演じた黒木瞳も素晴らしかった映画だ。

会えなくなったあとも健太郎を想って、映画の終盤、夏帆が一人で吉野家に行く。健太郎との楽しかった日々を思い出してか、牛丼を食べながら涙するシーンは、「箱入り息子の恋」の中でも特に涙するところのようだ。

夏帆の透明感がやはり印象的な映画である。しかし、終わり方はちょっと、という声もあるようだ。前半のほっこりに比べ、少し過激なシーンが登場する。

「箱入り息子の恋」の映画の結末で奈穂子と結ばれたところを奈穂子の父親に乱入され、裸でボコボコにされるシーンは、やはりやり過ぎの感が否めないようだ。

初デートのあとの健太郎のニヤけ顔は、思わず吹き出してしまうところである。ほかにもいくつか笑えるシーンがあって、「箱入り息子の恋」はやはりラブコメディなのだろう。気持ち悪いにやけ顔の健太郎を見事に演じた星野源の演技は秀逸である。ちなみに星野源は「箱入り息子の恋」が公開された前年の2012年12月にくも膜下出血で緊急入院している。

その後、2013年2月に一旦復帰するも、6月に再発し再び入院している。その時がちょうど「箱入り息子の恋」の舞台挨拶等を行っていた時期だったようだ。くも膜下出血は全快する可能性が低いと言われているため、今のように元気な星野源を見られるのは奇跡のようだと言われている。

箱入り息子の恋の点字の意味とは?

映画の結末、奈穂子の家のベランダから墜落して大ケガを負った健太郎が入院先の病室で奈穂子あての手紙を書く。生まれて初めて点字で手紙を書く健太郎。その手紙を読んでうれしそうに笑う奈穂子がまた美しい。劇中では手紙の内容までは紹介されていないのだが、ここでは気になるその点字の手紙の内容をネタバレする。

なんと、星野源のファンの方が気合と根性で点字の手紙内容を解読しているのである。その方のツイッター記事とともに点字の手紙の内容をネタバレしていく。これぞ、箱入り息子の恋の結末である。

大まかに言うと点字の手紙には、「奈穂子のことで頭がいっぱい。けがをしても諦めないで、両親の説得をしていく。でも、両親に裸を見られたのはチョー恥ずかしかった」と書いてあるようだ。奈穂子の手で隠れて見えない部分があり、全文解読までには至っていないものの、見えづらい点字の手紙をここまで解読するとは、なんとも頭が下がる思いである。おかげで、気になる点字の手紙の内容を楽しむことができた人が多くいる。

箱入り息子の恋のキャストを紹介!

星野源:天雫健太郎(あまのしずくけんたろう)役

ミュージシャン、俳優、文筆家として活躍し、今や押しも押されぬ売れっ子となったマルチな才能が光る人物である。近年では、なんと言ってもテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が出世作としてあまりにも有名である。2016年に放映されたこのドラマでは、「箱入り息子の恋」と同じように、モテない童貞役を演じた。

しかし、現実の星野源と言えば、マルチな才能を開花させて人気者である。ミュージシャンとしては、紅白歌合戦にも連続出場したり、近年ではドラえもんの曲を作ったり、NHK朝ドラの主題歌を作ったりもしている。また、NHKの生放送音楽番組「おげんさんといっしょ」が話題となり、ネット上を沸かせているところである。

過去にシンガーソングライターのaikoとの交際が報道されたが、報道時は知名度が低かったため一般人扱いされた。今となっては、あれは星野源だったのかと感慨深いとのファンの声。

夏帆:今井奈穂子役

ティーン向けファッション雑誌でモデルとして活躍したのち、若手女優の登竜門として知られた「三井のリハウス」の11代目リハウスガールとなる。2007年の主演映画「天然コケッコー」での演技により、多くの新人賞を受賞する。その後、2015年の出演作「海街diary」では日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。

「箱入り息子の恋」の奈穂子役でも遺憾なく発揮した透明感は、見る者を常に魅了する。その女性らしい見た目とは違い、性格は男らしいようで、星野源曰く「男気がある」らしい。

平泉成:天雫寿男役

高校卒業後、名古屋のホテルでベルボーイをしていたが、ホテルの先輩の紹介で歌舞伎役者の市川雷蔵と知り合い、雷蔵の紹介で大映京都第4期ニューフェイスの1人として選ばれる。最初は「平泉征」の芸名を使っていたが、1984年に芸名を「平泉成」に改めた。普通のお父さん、おじさん役に安定感のある俳優である。

森山良子:天雫フミ役

ジャズトランぺッターを父に、ジャズシンガーを母に持つ。ミュージシャンだけでなく、俳優、タレントとしても活躍している。言わずと知れた森山直太朗の母親である。また、かまやつひろしはいとこである。楽曲では、ざわわざわわで始まる「さとうきび畑」や、夏川りみがカバーした「涙そうそう(なだそうそう)」が有名である。

大杉漣:今井晃(あきら)役

数少ない徳島県出身の俳優。明治大学を中退して劇団の活動に打ち込む。長く下積み時代が続いた。北野武監督による「ソナチネ」への出演が転機となる。映画のオーディションに遅刻したにも関わらず合格したという話が有名。2018年2月、「バイプレイヤーズ ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」の撮影期間中に急逝した。

黒木瞳:今井玲子役

元宝塚歌劇団月組トップ娘役。退団後、芸能界入りする。社会現象にもなった1997年公開の映画「失楽園」では、役所広司とともに不倫の恋を演じ、大きな話題になった。最近では女優だけでなく、歌謡祭の司会なども務めている。

箱入り息子の恋の感想や結末まとめ!

ここまで「箱入り息子の恋」の感想と結末のネタバレをしてきたが、みなさんはどんな感想をお持ちだろうか?映画前半の心あたたまるほっこり感と、終盤のちょっとエグさが出てきた結末は観る人によって、様々な感想につながりそうだ。星野源を楽しむか、夏帆を愛でるのか。いろんな楽しみ方があるだろう。気になった人は、ぜひご自分で映画「箱入り息子の恋」を鑑賞してみてほしい。

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