2018年08月30日公開
2018年08月30日更新
21グラムのあらすじを詳しく解説!映画のネタバレ感想・評価も紹介
「21グラム」は2003年にアメリカで制作されました。2004年6月に日本でも公開されています。監督は「バベル」「バードマン「レヴェナント」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥです。この「21グラム」の映画では何とも言えない人間の心理状態を上手に表現し、「人生とは何か?」「運命とは何か?」を考えさせられるシリアスな作品です。タイトルにもなっている「21グラム」とは果たして何の意味なのか?ここでは「21グラム」の詳しいネタバレありのあらすじや、映画を見た人の感想や評価など紹介します。
目次
21グラムのあらすじをネタバレ解説!映画の評価や感想も紹介!
映画21グラムのあらすじやネタバレを紹介!
21グラムは2003年に制作されたアメリカ映画です。監督は現在も数々の賞を受賞しているアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥで、当時はシリアスで複雑な人間模様が果たしてハリウッドで受け入れられるのか?と話題にもなりました。21グラムは高い評価を受け、主演のショーン・ペンはこの映画でヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞しました。
21グラムは映画を見た人に「人生とは何か?」「運命とは何か?」を考えさせる映画で、日本公開されてから14年経った今でも「好きな映画は21グラム」と答える人も多いです。タイトルにもなっている「21グラム」とはどんな意味があるのか?今回はそんな21グラムのネタバレありの詳しいあらすじや、見た人の感想と評価を紹介します。
21グラムのメインキャストを紹介!
21グラムは2003年に制作されましたが、今も活躍している実力のある豪華な俳優陣が出演されています。演技もストーリーも高い評価を受けた映画、21グラムのキャストを紹介します。
ショーン・ペン/ポール・リヴァース
心臓の病気で余命1ヵ月を宣告された大学教授のポールを演じているのは、ショーン・ペンです。カリフォルニア州サンタモニカの出身で、1960年8月17日に誕生しました。父親は演出家、母親は女優、兄はミュージシャン、弟は俳優の芸能一家です。1981年に「タップス」で映画デビューし、1991年からは監督業もこなしています。
実力もあり評価も高く、数々の賞にもノミネートされていましたがそれまで受賞することはありませんでした。2003年の映画21グラムでヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞したことがショーン・ペンの初の賞になります。
シャルロット・ゲンズブール/メアリー・リヴァース
別居していたポールの妻で、ポールが余命僅かと知ってからは夫の子供が欲しくて戻ってきた妻メアリーを演じたのはシャルロット・ゲンズブールです。フランス、パリの出身で、1971年7月21日に誕生しました。父も母も妹も俳優、演出家、女優、歌手、モデルと多彩にこなす芸能一家で、シャルロット・ゲンズブール自身も女優と歌手として活躍しています。
1984年に映画デビューし、1986年にはセザール賞有望若手女優賞を史上最年少で受賞しました。1989年にセザール賞主演女優賞に史上最年少でノミネートされ、2000年にはセザール賞最優秀助演女優賞を受賞しています。歌手活動も勢力的で、2018年の4月には7年ぶりとなる来日公演も行われました。
ナオミ・ワッツ/クリスティーナ・ペック
夫と幼い2人の娘と充実した幸せな日々を送っていたクリスティーナを演じていたのはナオミ・ワッツです。イギリスのケント州の出身で、1968年9月28日に誕生しました。14歳に家族と共にオーストラリアに移住して1986年に映画デビューを果たします。2001年まではなかなか芽が出ずにいましたが、デヴィッド・リンチ監督に大抜擢された映画「マルホランド ドライブ」で演技に高い評価を受け、一気にスター女優になりました。
「ザ・リング」でナオミ・ワッツを知った方も多いのではないでしょうか。映画21グラムでは、アカデミー主演女優賞にノミネートされています。ナオミ・ワッツが日本でモデルをしていたこともあるのは有名な話ですね。
ベニチオ・デル・トロ/ジャック・ジョーダン
刑務所帰りで信仰に目覚めたジャックを演じたのは、プエルトリコ、サン・ヘルマン出身のベニチオ・デル・トロです。1967年2月19日に誕生し、父も母も祖父も弁護士という家庭環境から弁護士を目指しますが、大学で勉強中に演技に目覚めて大学を中退して俳優の道に進みました。
1988年に映画デビューをしてから、数々の作品で見ている人に強烈な印象を残す存在となりました。2000年の「トラフィック」で、アカデミー助演男優賞とベルリン国際映画祭男優賞を受賞しています。21グラムではアカデミー助演男優賞の候補になっています。最近ではスターウォーズにも出演していますね。
21グラムのあらすじをネタバレ解説!
21グラムは「人生」や「運命」といった、見た人に自分の在り方や生き方を問うような内容です。ここからはネタバレを含め、詳しいあらすじを紹介します。
ポールは余命1ヵ月
大学教授のポールは心臓病を患っていて、入退院を繰り返していました。心臓の移植をしなければ、余命は1ヵ月だと宣告されてしまいます。それを知った別居中の妻メアリーは、夫の子供が欲しいとポールの元に戻って不妊治療に熱心に取り組んでいました。ポールはあまり関心がありませんでしたが、臓器提供者が現れなければ余命僅かなことは明確でメアリーの好きにさせていました。
前科者のジャック
刑務所から出所したばかりのジャックは、会員制のゴルフ俱楽部で就職も決まり、信仰にも目覚めました。家族と共に教会にも熱心に通っており、心を入れ替えて毎日を感謝する生活を送っていました。しかし、首のタトゥーが問題になりゴルフ俱楽部を解雇されてしまいます。知人のつてで新しい仕事が決まり、嬉しくて家族の元に急いで帰る途中に車で人をひいてしまう事故を起こしてしまいますが、怖くなって逃げてしまいます。
クリスティーナの決断
クリスティーナは、夫と幼い二人の娘と幸せな毎日を送っていました。ところが、夫と娘二人が車のひき逃げ事故にあったことを知らされます。クリスティーナが病院に駆けつけると、娘二人は死亡し夫は脳死状態で回復することは無いことを告げられ、心臓の臓器提供を迫られます。
ゆっくり考える時間が無く切迫した状況であることを伝えられると、クリスティーナは心臓移植の同意書にサインします。
新しい心臓
心臓はすぐにポールに移植されました。ポールは誰から移植されたのか、クリスティーナも誰に夫の心臓が移植されたのかは、知らされていないのでわかりませんでした。移植により命が助かったポールは、子供を欲しがるメアリーに夫婦として終わっていることを伝えますが、メアリーは諦めていませんでした。
ジャックの自首
ジャックは自宅に戻ると、妻にひき逃げ事故を起こしてしまったことを言います。妻は夫の車を洗車して、血のついていた痕跡を消してしまいます。しかしジャックは自分のしてしまったことを後悔して、警察に自首することを決めました。妻はそんなジャックを必死に止めようとしますが、ジャックは警察に行ってしまいます。
ポールとクリスティーナの出会い
心臓移植によって助かったポールは、探偵に誰から移植されたのかを調べてもらいます。そこで心臓を提供してくれた人の妻クリスティーナを知ります。クリスティーナを遠くから観察していましたが、クリスティーナが夫や娘を失ったショックから立ち直れていないことを察して、クリスティーナに近づき仲良くなっていきます。
クリスティーナに惹かれていくポールは、クリスティーナに好きな気持ちを告げますが「夫がいる」と断られてしまいます。しかし、その夜にクリスティーナの家に呼び出されて一度は受け入れられますが、その時に自分の心臓がクリスティーナの夫の心臓であることを告白します。クリスティーナは混乱とショックから、ポールを家から追い出してしまいました。
心臓移植の拒否反応
ポールはクリスティーナの家の前に止めた車の中で夜を明かします。朝になり、ポールがずっとそばにいたことを知ったクリスティーナは、もう一度ポールの愛情を受け入れることにしました。そのころ体調不良が続くようになったポールは一人病院で診察を受けますが、心臓の移植による拒否反応でこのままでは心臓が停止し、もう一度心臓移植を受けなければ死んでしまうことを告げられます。
ずっとクリスティーナの元にいたポールですが、久しぶりに自宅へ戻ります。メアリーは諦めずにポールの帰りを待っていましたが、戻ってきたポールに怒って家を出て行ってしまいました。それからはクリスティーナの自宅で一緒に暮らすようになりますが、夫や娘を亡くして立ち直れていないクリスティーナは、ドラッグが止められずにヒステリックに泣くことが多い毎日でした。
そんなクリスティーナを止めようとしますが、「夫や娘を亡くした辛さがわかる?」とポールを責め立てて、ひき逃げ犯を探し出して殺して欲しいと要求されてしまいます。ポールはクリスティーナに自分の心臓のが止まってしまうことは言えていませんでした。
3人の対面
一方、ジャックは警察に出頭してから拘置所に入れられていました。しかし、妻がやり手の弁護士を雇い、証拠不十分で釈放されてしまいます。ジャックは自分の罪を認めて釈放をしないように断りましたが、証拠がない以上警察も釈放せざるおえませんでした。ジャックは自宅に戻りましたが罪悪感でいっぱいで、更には子供にまでひき逃げしたことを聞かれて耐え切れずに家を出てモーテル暮らしを始めていました。
ジャックの居場所を突き止めたポールとクリスティーナは、ジャックと同じモーテルに宿泊してジャックの姿を確認しました。ポールはクリスティーナが寝ている間にジャックを銃で脅して、今すぐ立ち去るように告げます。目が覚めたクリスティーナはポールがジャックを殺しに行ったと思い、フラフラで部屋に戻ってきたポールをベッドで休ませていました。
そこにジャックがやってきて、ポールに銃で自分を撃つように迫ります。もみ合いになりますが、体力のないポールはよろけて倒れこんでしまいました。クリスティーナがジャックをめった打ちにしますが、ジャックは無抵抗でずっと殴られ続けていました。このままではジャックが死んでしまうと思ったポールは、止めたくても声も出せないくらいに弱っていました。
消えていく命と生まれてくる命
ポールは近くにあった銃を取ると、クリスティーナを止めたい一心で自分の左胸を撃ちます。クリスティーナは我に返り、ジャックの運転する車でポールを乗せて病院へ向かいました。
出血が酷く緊急手術をすることになり輸血が必要で、クリスティーナは自分の血を使って欲しいと訴えます。しかし血液検査でドラッグにより血液が使えない状態であることと、妊娠していることがわかります。
それぞれの人生
手術は成功し、ポールは一命をとりとめますが、心臓が停止寸前でまもなく死を迎えることに変わりはありませんでした。ジャックは家族の元へ帰り、家族を抱きしめます。クリスティーナも自宅に戻って、娘たちが亡くなってから入ることのできなかった部屋へ入ることができました。
集中治療室で死を待つだけのポールは、そのまま病院のベッドで、一人静かに最期を迎えました。
21グラムの映画を見た人のネタバレ感想・評価を紹介!
21グラムはあらすじを読んでも分かるように、複雑な人間の心理を表現しています。「人生とは何か?」「死とは何か?」「人を恨んでもどうすることもできない虚しさ」がテーマになっているのではないでしょうか。ここでは映画を見た人の感想や評価を紹介します。
罪を犯した者と被害者の苦悩
21グラム - Yahoo!映画 http://t.co/ePIRiDfer5 : 凶悪犯罪が起こり、報道され、被害者あるいはその遺族が「心から反省して欲しい」と記者会見などで発言するたびに、この映画を思い出す。ベニチオ・デル・トロの演じたジャックの苦悩を思い出す。
— Dorothy (@dulcineal) March 1, 2015
21グラムを見た人は、いろいろなことを考えさせられます。それぞれ出演者たちの演技も迫真に迫っていて、演技の評価も高いものとなっています。
絶望の中での振る舞いを考えさせられる作品
映画『21グラム』を観ました。愛する人を失った時、人を殺めてしまった時、自分の命が救われないと分かった時、そのような絶望の中で人はどう振る舞うべきか。ここで描かれるのは最悪の選択で、そうなってはいけないことをつくづく考えさせられると共に、宗教の無力さが浮き彫りにされているようです。
— 坂林一明 (@KazuakiSakapi) August 17, 2018
また、21グラムは「人生」「運命」という自分だけではどうすることもできない、大きなテーマも描かれています。
21グラの重さの意味
人が死ぬと誰でも21グラムだけ減るという。それは何の重さなのだろう。この世に生まれ落ちてからずっと、生きる過程で重いものを少しずつ魂に纏いながら、いずれ訪れる死を待つのが人なんだろうか。「21グラム」時間軸が交錯して進むことでより心を締めつけられる映画でした。良い映画でした。
— 藤白奏と4!(カナりあ) (@4_no_kaijou) August 23, 2018
タイトルになっている21グラムは、人間が死んだら21g体重が軽くなるので「魂」の重量と言われているところからきています。実際は心臓が止まって血流が途絶えることによる物理的なものなのですが、魂の重量と思ったほうがロマンチックだと言われています。
21グラムの映画あらすじネタバレまとめ!
出典: https://eiga.com
いかがでしたか?21グラムのあらすじを読んで、映画を見たことのある人は「また見たい」と思ったのではないでしょうか?映画を見たことのない人は「見てみよう」と思ったのではないでしょうか?ネタバレのあらすじを知っていても21グラムは非常に見応えのある映画です。
ジャックはどんな思いで家族を抱きしめたのか?クリスティーナはポールの子供を妊娠して気持ちにどんな変化があったのか?ポールは最期に何を思って死んでいったのか?そんなことを考えながら見ると、また一味違った21グラムを見ることができるのではないでしょうか。