映画マネーボールのネタバレ感想!あらすじや傑作と言われる理由は?

映画『マネーボール』は、資金難に苦しむアスレチックスを、統計学的な考え方であるセイバーメトリクスを駆使して、GMビリービーンとピーター・ブランドが勝利を追求していくヒューマンドラマです。今回はそんな映画『マネーボール』のあらすじをネタバレしていきます。また、『マネーボール』を観た方々の感想や評価も紹介しつつ、『マネーボール』が傑作と言われている理由についても探っていきます。

映画マネーボールのネタバレ感想!あらすじや傑作と言われる理由は?のイメージ

目次

  1. マネーボールのネタバレ感想や映画あらすじを紹介!
  2. マネーボールとは?
  3. マネーボールの映画あらすじをネタバレ!
  4. マネーボールのネタバレ感想や評価を紹介!
  5. マネーボールが傑作と言われる理由とは?
  6. マネーボールのネタバレ感想や映画あらすじまとめ!

マネーボールのネタバレ感想や映画あらすじを紹介!

今回は、映画『マネーボール』のあらすじのネタバレや、映画を観た方々の感想や評価をご紹介していきます。これから『マネーボール』を観る予定だけど先にあらすじを知っておきたいという方はもちろん、もう一度どんな話だったか思い出したいという方にもおすすめの内容となっております。

Moneyball (2011) - Bennett Miller | Synopsis, Characteristics, Moods, Themes and Related | AllMovie

マネーボールとは?

マネーボールは2011年公開の映画!

映画『マネーボール』のあらすじをネタバレ、感想・評価を紹介する前に、まずは基本的な映画情報から紹介していきます。

『マネーボール』は2011年にアメリカで公開された映画で、日本では2011年11月に公開されました。日本での興行収入は約9億円で、第84回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞、録音賞、編集賞にノミネートされました。多くの映画評論家からも高い評価を得ている映画です。

マネーボールの監督は?

『マネーボール』の監督はベネット・ミラー監督です。この映画、当初はスティーブン・ソダー・バーグ監督が手がける予定でしたが、撮影開始直前に脚本に難色を示したソダーバーグ監督が降板し、ミラー監督が代わりに手がけることになりました。では、ミラー監督は『マネーボール』以外にどのような作品があるのでしょうか。

実は『マネーボール』以外には、2006年『カポーティ』、2015年『フォックスキャッチャー』の2作品だけです。これら2作品は知名度が高い映画ではないので、ミラー監督のことをあまりピンとこない方が多いのは事実です。ただいずれの映画もとても良い映画と評価されているので、今後のミラー監督の作品にまた期待しましょう。

マネーボールの映画あらすじをネタバレ!

それでは、いよいよここから映画『マネーボール』の映画あらすじをネタバレしていきますが、まずは主要な登場人物の紹介からさせていただきます。

マネーボールの主な登場人物

ビリー・ビーン(ブラッド・ピット):『マネーボール』の主人公。かつてはニューヨーク・メッツからドラフト1巡指名を受けたエリートでしたが、活躍出来ずに27歳で引退。現在はオークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャーを務め、少ない資金でチームを勝たせるために野球に統計学を利用します。

ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル):イェール大学の経済学部出身で、当初はインディアンズで仕事をしていました。その後アスレチックスに移り、ビリーと共に統計学を使いアスレチックスの躍進を担います。

マネーボールあらすじ①(~ピーター加入まで)

2001年10月、アスレチックスはMLBのディビジョン・シリーズでニューヨーク・ヤンキースに敗れてしまうところから物語は始まります。ヤンキースは資金が豊富なチームで、アスレチックスは資金難に苦しむチーム、その資金力の差が勝敗を分けてしまったとも言える試合でした。その後、アスレチックスは主力選手であるデイモン、ジオンビ、イズリングハウゼンを他球団に引き抜かれてしまいます。

抜けてしまった主力選手の穴を埋めるために、スカウト陣とミーティングをおこないますが、チームの問題点を把握せず中身の無い話を続けていたため、ビーンは嫌気がさしてしまいます。その後選手補強のためビリーはクリーブランド・インディアンズへと話をしに行きますが、欲しい選手を断られてしまいます。その話し合いの場で異彩を放っていたのがピーターでした。

選手ではありませんが、スタッフの一人としてピーターに目をつけたビリーは、話し合いの後ピーターのもとへ向かいます。ピーターと話し、彼がイェール大学の経済学部出身で、野球経験は無し、セイバーメトリクスという統計手法を使ってチームを勝たせるという方法を実践してることを知ります。ビリーは一旦その場を去りますが、自分のオフィスに戻った後ピーターに電話をかけます。

ピーターに電話をかけたビリーは、もしピーターなら自分のことをドラフト1位指名したか聞きました。ピーターは率直に自分なら9位指名で契約金無し、ビリーはプロではなく大学に進むべきだったことを伝えました。その回答でピーターの能力の高さを感じたビリーは、ピーターをインディアンズからアスレチックに引き抜くことにしました。

ピーターはアスレチックスに入社して早々、セイバーメトリクスを使って市場価値は低いが本来の価値が高い選手をピックアップします。そしてビリーは再びスカウト達とのミーティングの場を設け、彼らの意見を無視してピーターが探した選手(高年齢のジャスティス、素行不良のジオンビ、ケガ持ちのハッテバーグ等)を獲得する旨を伝え、スカウト達の反感を買ってしまいます。

マネーボールのあらすじ②(~チーム再建)

スカウトのためにハッテバーグの家に行った際に彼の娘を見たビリーは、自分の娘ケイシーに会いたくなり既に離婚している妻の家に行き、ケイシーに会います。ビリーはケイシーと一緒に町の楽器店に行き、ケイシーが欲しがっているギターを買ってあげます。そのギターでケイシーは「The show」をビリーに歌ってくれ、ビリーは親としてとても良い時間を過ごします。

そしていよいよシーズンが開幕しますが、アスレチックスのアート・ハウ監督はビリーやピーターが補強した選手を使わずに自分のやり方で選手を起用し、チームは黒星を重ね続けてしまいます。そしてチームがそんな最悪の状況にも関わらず、選手たちはロッカールームで馬鹿騒ぎをしていましたが、それを見たビリーは選手たちを一喝し、静かになったロッカールームこそ「敗者の音」ということを教えます。

遊んでいる選手がいたり、いつまでも自分の起用方法を採用しないハウ監督に我慢が出来なくなったビリーは、ジオンビとペーニャを放出することをハウ監督に伝えます。ペーニャがいなくなった一塁を当初の計画通りハッテバーグに守らせることを命じて、セイバーメトリクスを駆使したチーム改革を次々に実行していきます。

マネーボールのあらすじ③(~結末まで)

ようやくチームの改革を行うことのできたアスレチックスは、みるみるうちに19連勝をあげ、ついに20連勝というアメリカンリーグ記録がかかったロイヤルズとの試合を迎えることになりました。ビリーは自分が試合を観戦すると勝てないというジンクスを信じて試合を観戦していませんでしたが、アスレチックスが11-0でロイヤルズに勝っていることを知り、急いでスタジアムに向かいます。

ビリーがスタジアムに着いた途端、アスレチックスは11-0から一気に同点に追いつかれてしまいます。そこでハウ監督はこの試合控えに回っていたハッテバーグを代打に起用します。セイバーメトリクスの申し子とも言えるハッテバーグ、この場面で見事ホームランを放ち、最終的にアスレチックは20連勝という偉業を達成しました。

その後アスレチックスは、見事ディビジョンシリーズへと進出しますが、ミネソタ・ツインズに敗れてしまいアスレチックスの快進撃は終わりを告げます。結果的に敗れてしまったため、ビリーが遂行してきたセイバーメトリクスはやはり野球界にはそぐわない、勝ち切ることは無理という批判を受けてしまいます。

そしてシーズンオフになったある日、ビリーはボストン・レッドソックスのオーナーにシーズンでの功績を評価され、レッドソックスでGMとして迎える準備があると勧誘されることになります。レッドソックスはアスレチックスとは違い資金が豊富であり、ビリーのやりたいセイバーメトリクスも存分に可能なであることを告げられ、ビリーは移籍を迷います。

しかし、かつて自分がプロに進むか大学進学か悩んだ時に、お金を選びプロへ進んで失敗した苦い経験を思い出したビリーは、レッドソックス移籍の多額のオファーを断ってアスレチックスにとどまる決断をします。そしてビリーが移籍を断ったレッドソックスがセイバーメトリクスを駆使してワールドシリーズ制覇を成し遂げたことをうけて、世間はセイバーメトリクスの正しさを知ることになりました。

マネーボールのネタバレ感想や評価を紹介!

ここまでは映画『マネーボール』のあらすじをネタバレ紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。あらすじを見ていただくと、『マネーボール』は単なる野球映画では無いことが分かるのではないでしょうか。それではここからは実際に『マネーボール』を観た方々の感想や評価をご紹介していきます。

映画の作り方がうまい!

まず『マネーボール』を観た方々の感想・評価として一番多く挙げられるのは、「映画の作り方がうまい」という感想です。これは例えばカメラワークや音響効果といったような技術的な話ではありません。一見すると、弱小球団がセイバーメトリクスを使って試合に勝ち進んでいくといったようなありきたりのスポーツ映画のような印象を受けますが、実際は球団の快進撃を通したビリー・ビーンのヒューマンドラマに他なりません。

ビリーはアスレチックスという弱小球団を勝たせるために古い体質の球団にメスを入れて、セイバーメトリクスというマネーボール戦略を用いて勝利を目指しますが、周りと衝突します。しかし、衝突にもめげずに自分の信じたことを遂行し結果を残す、そして最終的にはマネーボール戦略の正しさを認めさせ現代野球の発展に大いに貢献したというビリーの奮闘記を、アスレチックスの快進撃を通してうまく描いています。

絶妙な配役

映画『マネーボール』は出演している俳優の方々の配役が素晴らしいという評価もあります。これは2012年のアカデミー賞に主演男優賞としてビリー役のブラッド・ピット、助演男優賞としてピーター役のジョナ・ヒルがノミネートされていたことからも分かるのではないでしょうか。

また、上記2人以外にも例えばアスレチックスのスカウト陣がいかにも昔の野球理論を信じていそうな方々であったり、ハウ監督を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの絶妙な憎たらしい演技には脱帽です。『マネーボール』のストーリーが違和感なく頭に入ってくるのは、彼らの配役が素晴らしいことも一因であることは間違いありません。

野球に詳しくなくても楽しめる

『マネーボール』は野球を題材にした映画なので、「野球に詳しくないと楽しめないのではないか」と考えている方も多いのではないでしょうか。実はこの映画、野球は詳しくないけど楽しめたという感想・評価が多くあります。その理由としては、まず上記に述べたようにスポーツ映画というよりヒューマンドラマ的な要素が強いということ、それに加えてビジネス映画的な要素が強いからです。

野球という題材を使っていますが、広い意味で言うと『マネーボール』は、古い体質の会社にメスを入れて、新たなビジネス的な戦略を駆使して会社を立ち直らせる物語と言えるでしょう。こういった要素があることで、ビジネスマン等の幅広い観客層に支持されていることは間違いありません。

マネーボールが傑作と言われる理由とは?

ここまであらすじネタバレ、感想・評価を紹介してきました。では、『マネーボール』が傑作と言われている理由はなぜなのでしょうか。ここからはその理由を紐解いていきます。

野球界に統計学

まず傑作と言われている理由の一つとして、この映画は当時の野球界では用いられることのなかった統計学を初めて導入する苦難を描いたものであるからです。人は、誰かが苦労して何かを成し遂げるストーリーに対して感動し、それが実話であるならなおさらです。そして、『マネーボール』はまさに上記のストーリー展開に当てはまり、かつ実話であることから大きな感動を呼び、傑作と言われている所以になります。

また、一見関係の無さそうな野球と統計学を結びつけた実例を見せることにより、統計学という学問は無限の可能性を秘めていることを改めて人々に認識させることが出来たという意味でも傑作と言えます。

ブラッド・ピット、ジョナ・ヒルの名演技

もちろん、傑作と言われる映画には俳優陣の名演技は欠かせません。映画を観た方々の感想でも紹介したように、配役の妙こそありますが、特にブラッド・ピットとジョナ・ヒルの名演技により『マネーボール』は傑作になりました。

ブラッド・ピットは野球チームのGMという立場を演じていますが、チームの勝利を願う姿には本当に胸を打たれます。それはただ願うだけではなく、時に選手やスタッフを叱咤激励するシーンにもよく表れています。特に、あらすじのネタバレでも書きましたが、負けた試合の後騒いでいる選手達をロッカールームで「敗者の音」を教え込んだシーンの演技は観る者を引き込みます。

マネーボールのネタバレ感想や映画あらすじまとめ!

いかがでしたでしょうか。今回は映画『マネーボール』のあらすじのネタバレに始まり、感想・評価や傑作と言われている理由について紹介してきました。ここまで読んでいただいた方はもうお分かりでしょうが、『マネーボール』は単なるスポーツ映画にとどまらず、一人の男の挫折と栄光を描いた人生ドラマです。

何かを成し遂げるためには、周りの意見を聞くことももちろん大事ですが、時には強引に自分のやり方を貫いて周りを黙らせることも必要ということを、この映画から学ぶことが出来ます。もし今何かに行き詰っていたり、新しく何かを成し遂げようとしている人がいましたら、『マネーボール』を参考にしていただければ今まで見えていなかった方法が見えてくるかもしれませんので是非ご覧になってください。

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