2018年09月11日公開
2018年09月11日更新
シン・ゴジラの第2形態がかわいいと人気!蒲田くんと呼ばれる理由は?
本記事では2016年公開の映画『シン・ゴジラ』に登場する第2形態についてご紹介します。「蒲田くん」という名前で親しまれているその姿は、赤い液体を噴出しながら這って進むなど、一見不気味に見えますが、一方でかわいいと言う声もあります。今回はそんな蒲田くんの名前の由来やそのかわいいグッズについて、『シン・ゴジラ』のあらすじと第2形態以外の形態変化の解説も交えつつご紹介していきます。
目次
シン・ゴジラの第2形態がかわいい!蒲田くんと呼ばれる理由も考察!
2014年公開で、ゴジラ映画シリーズでは29作目となる『シン・ゴジラ』。本作品のゴジラは今までのゴジラと違い形態変化することで有名ですが、その第2形態がかわいいと話題で、蒲田くんというニックネームまでつけられています。本記事では、そんな『シン・ゴジラ』の第2形態のニックネームの由来や、かわいいグッズについてもご紹介していきます。
シン・ゴジラとは?
『シン・ゴジラ』は、2016年公開の映画で、日本制作のゴジラ映画では約12年ぶりとなります。作品名の「シン」には「新」「真」「神」など複数の意味があるようです。今までのゴジラ映画とは少し違い、突如現れた「巨大不明生物」に対し日本政府や各国がどのように対応していくかが中心に置かれた物語となっている為、各国の機関が多数登場します。ここでは形態変化の解説に入る前にまずは『シン・ゴジラ』の簡単なあらすじをご紹介します。
シン・ゴジラの簡単なあらすじ
ある日、東京湾で大量の水蒸気が噴出し、東京湾アクアラインが崩落します。当初政府は原因は熱噴出孔か海底火山によるものとして対応を進めます。内閣官房副長官の矢口は巨大生物の存在を主張しますが取り合ってもらえません。しかし、テレビ中継で巨大生物の尻尾のようなものが確認されると、事態は一変し、対策の方針は巨大生物への対処に移行します。生物学の専門家が招集されますが前例のない事件の為、対処法は駆除か捕獲で難航します。
東京湾からついに街に上陸した巨大生物に対し、政府の方針は駆除で決定し自衛隊が出動しますが、民間人の避難が間に合わず攻撃はできませんでした。上陸時は這うように進んでいたその生物は、急速に進化し自立するまでに至ります。しかし、ここでゴジラは一度引き返し海に姿を消します。
アメリカからやってきたカヨコ・アン・パタースンの協力によって調査が進められ、発見された資料に書かれていた「GODZILLA」の文字から、巨大生物を「ゴジラ」と呼称することになります。しばらくして、またゴジラが姿を現します。今度の姿は前に上陸した姿よりも2倍近く巨大になっていました。自衛隊は総力を挙げてゴジラに攻撃しますが、傷一つつけることができませんでした。
その後アメリカに協力を養成し、上空からの爆撃によりゴジラに多少のダメージを与えることができましたが、ゴジラの背面から出た光線による反撃によって全て撃墜されます。また、総理大臣らが乗っていたヘリコプターもこのときに撃墜され、日本政府は大きな痛手を負うことになります。
シン・ゴジラの結末
ゴジラはエネルギーを発生する際の熱を血液循環で発散していることが分かり、その血液を凝固させる血液凝固剤を経口投与することでゴジラを凍結させるという作戦を対策本部は立案しました。作戦当日、日本はまず無人の新幹線やビル、在来線をぶつけゴジラにダメージを与え、転倒させます。その間に大量のポンプ車、クレーン車を用いて口から数百リットルもの血液凝固剤を流し込み、ゴジラを凍結させることに成功し、地球は救われました。
シン・ゴジラの形態変化とは?
シン・ゴジラは今までのゴジラ映画シリーズと違い形態変化をします。これはシン・ゴジラを制作した庵野秀明監督の思いつきによるものだそうですが、結果としてこの記事のタイトルにもなっている第2形態の蒲田くんの登場など、本作品に今までのゴジラとはまた別の面白さができたと言えます。シン・ゴジラに登場するゴジラは、第1形態から第5形態まであります。まずはそれぞれの形態変化についてご紹介します。
シン・ゴジラ第1形態「巨大不明生物」
まずは第1形態です。これは東京湾に突如現れた「巨大不明生物」と言われ、まだ「ゴジラ」という名前はついていません。政府は当初生物の存在を認めませんでしたが、テレビに映る巨大な尻尾を見て、考えは一変したのでした。
シン・ゴジラ第2形態「蒲田くん」
次は本記事の中心ともなっている、第2形態です。先程の巨大不明生物が上陸するために急速に形態変化した姿で、まだ這って進むことしかできませんが、それでもその巨体は東京に多大な被害をもたらしました。その見た目のモデルや、ニックネームの由来については後ほどご紹介します。
シン・ゴジラ第3形態「品川くん」
次は第3形態です。これは先程這って進んでいた第2形態が自立した姿になります。見た目こそは今までのゴジラとはまだ違いますが、立ち姿だけはあの見慣れたフォルムになりました。まだ冷却機能が十分ではなく、一度海へと引き返していきます。
シン・ゴジラ第4形態「鎌倉さん」
次は第4形態です。一度引き返したゴジラが再び再上陸した姿となります。先程の形態よりも2倍以上大きくなっており、ここでようやく今までのゴジラと同じ姿になりました。アメリカの爆撃機や日本の要人が乗ったヘリコプターを撃墜するなど、最も被害を与えた形態と言えます。日本はこのゴジラに対し最終決戦を挑みました。
シン・ゴジラ第5形態 「凍結」
次は最終形態となる第5形態です。ゴジラを凍結させる「ヤシオリ作戦」が成功し、機能を完全停止した姿となります。ラストシーンではこのゴジラの尻尾に人影のようなものが描かれており、これには様々な説がありますが代表的なものとしては、あと少し凍結が遅ければ人型のゴジラが増殖していたという説があります。実際、ゴジラは凍結しただけであり死亡していないため、この人型ゴジラが登場する続編も期待できます。
シン・ゴジラの第2形態とは?蒲田くんと呼ばれる理由は?
シン・ゴジラ第2形態、蒲田くんが登場するまでの経緯
第1形態である「巨大不明生物」がテレビ中継を通して、政府に確認された後、専門家達が招集され上陸の可能性について議論がなされます。尾頭ヒロミ環境省自然環境局野生生物課長補佐は、巨大不明生物の映像から上陸の可能性はあると主張しますが、結局はこれほどの巨体が上陸しても自重でつぶれるだろうという見解が有力になり、大河内総理は記者会見で「上陸はありえない」と断言します。
しかし、その記者会見の真っ最中に巨大不明生物は上陸します。会見中に横からやってきた側近に耳打ちで上陸の旨を伝えられ、思わず総理は「え?蒲田に?」と発してしまいました。
シン・ゴジラ第2形態、蒲田くんの由来
「蒲田くん」と呼ばれる理由は、上陸地点が蒲田だったことにあります。第3・第4形態も同様に地名の名前がつけられており、「品川くん」と「鎌倉さん」と言うそうです。第4形態だけ「鎌倉さん」とさん付けな理由は不明ですが、その絶大な力から今までの形態とは一線を画してさん付けになったと予測できます。当初は一部のファンが呼んでいただけの蒲田くんでしたが、次第にその呼び名は定着して行き、今では公式側まで使っているようです。
シン・ゴジラの第2形態のモデルとなった動物は?
かわいいと話題の蒲田くんですが、ラブカという深海魚がモデルです。最古のサメ「クラドセラケ」と似た特徴を持っており、「生きた化石」とも呼ばれる貴重な魚だそうです。日本でも他の魚に混じって捕獲されることがあるようですが、飼育が極めて難しく、捕獲しても数日後には死亡してしまうようです。その為、生きたまま見ることができる機会は少ないと思われます。また、食べられるらしく、しかも美味しいとのことです。
第1形態から上陸するために急速に形態変化した蒲田くんは全長120m以上にもなります。劇場で見た観客は当初あまりに今までのゴジラと見た目が違っていた為驚いたようです。赤い液体を噴出しながら這うように進む姿は「気持ち悪い」と言う人もいる一方で、「キモかわいい」とする声もありました。
シン・ゴジラの第2形態のかわいいグッズを紹介!
蒲田くんのメガジャンボぬいぐるみ
公式側も呼び名として使っている蒲田くんは、その人気さからグッズ化もしているようです。以下でその一部をご紹介します。まずは蒲田くんの巨大ぬいぐるみです。作中では少しグロテスクな部分も見られた蒲田くんですが、このぬいぐるみではそれが省略され、より一層かわいさが増しています。
スマホケースにもなった蒲田くん
次は蒲田くんのスマホケースです。始まりは東宝のエイプリルフールネタ、「ゴジラ・第2携帯」で、商品化してほしいとの声を受け本当に商品化されたようです。スマホが収まる部分はお腹で、実際に使ってみると背面カメラが使えないなど実用性には乏しそうですが、見た目は大迫力です。
シン・ゴジラの第2形態についてまとめ!
本記事では、シン・ゴジラの第2形態に焦点を当ててご紹介しました。蒲田くんという名前で親しまれているその姿は、不気味さと同時にどこか可愛げのあるところも見られる為、シン・ゴジラの隠れた見どころになっていると考えられます。これからもそんな蒲田くんの人気は続きそうです。