2018年08月24日公開
2018年08月24日更新
Vフォー・ヴェンデッタのあらすじと感想!アノニマスの仮面の男・Vの正体は?
Vフォー・ヴェンデッタのネタバレを含むあらすじとVフォー・ヴェンデッタを見た人々の感想、気になるアノニマスの仮面の男の正体についてまでをご紹介致します。今作は主人公が終始仮面であったり、ヒロインのイヴィー(ナタリー・ポートマン)が劇中に本当に髪を剃ったりのシーンでも注目を浴びました。一人の男の復讐劇の結末、またこの作品の魅力を徹底解剖していきますのでお楽しみ下さい。
目次
Vフォー・ヴェンデッタのあらすじと感想を紹介!Vの正体も考察!
今回はVフォー・ヴェンデッタのあらすじとVフォー・ヴェンデッタを見た人の様々な視点からの感想についてを詳しく紹介していきます。Vフォー・ヴェンデッタの時代背景は?仮面の男Vとは一体何者なのか?『Vフォー・ヴェンデッタ』のタイトルが示すものとは?Vフォー・ヴェンデッタをより楽しく視聴できるキーポイントを盛り沢山でお送りします(映画を見てないという方はネタバレを含めますのでご注意下さい)
Vフォー・ヴェンデッタの舞台と時代背景
舞台は少し未来のイギリス。第3次世界大戦が勃発し、終戦後はアダム・サトラーと名乗る独裁者が牛耳り、人々は自由な意見も言えずに暮らしています。近未来のイギリスの独裁国家が舞台です。秘密警察というのは警察は名ばかり、サトラーの特殊部隊も同然。市民の治安ではなく独裁者の名誉だけを守る落ちぶれた警察。社会批判、風刺の一つでもしようものなら即死刑という絶対権力による理不尽な国と化しています。
V=独裁国家へ反旗を翻した過激なダークヒーロー
この作品の主人公はアノニマスのマスクを付けたVという仮面の男です。彼は独裁国家からすると過激なテロリストとして扱われています。自分の復讐の為に次々とターゲットに手を掛けていく冷酷な男ですが、彼の行動は大きな勇気となって押さえつけられた人々を動かしていきます。そして、物語の衝撃のラストへと繋がっていくのです。
Vフォー・ヴェンデッタのあらすじをネタバレ!
映画『Vフォー・ヴェンデッタ』の冒頭から衝撃のラストまでを詳しく大公開します。美しいヒロイン、イヴィー(ナタリー・ポートマン)とV(ヒューゴ・ウィーヴィング)の出会いから途中の葛藤や見どころ、そして考察の鍵となるラストシーンまで余すことなくご紹介していきますので、じっくりとご覧下さい。
ネタバレあらすじ:Vと名乗る男とイヴィーの出会い
街に住む若い女性イヴィーは夜間外出禁止令が発令されているにも関わらず身支度を整え、霧深い夜の街へ出かけていきます。夜の街で彼女をとがめたのは落ちぶれた秘密警察。そのまま強姦しようとします。
そこへ現れたのが、不気味な仮面の黒いマントを纏った謎の男でした。その仮面の男、Vはあっさりと秘密警察を倒します。彼はテロリストでした。彼はイヴィーに何の役目も果たしていない裁判所を爆破する瞬間を見せるのでした。
ネタバレあらすじ:Vのいきなりの放送局ジャックと国民へのメッセージ
普段の生活に戻ったイヴィーは翌朝、職場である国営放送BTNに出勤します。そこに突如としてVが現れ、スタジオを占拠。そしてVは国民に向けてメッセージを発します。それは「ある事件にちなんだ11月5日に国会議事堂の前へと集結すること」。Vはスタジオから脱出する際に協力者に見なされると考えイヴィーもアジトに連れていきます。それから始まるVとイヴィーの不思議な共同生活。Vはイヴィーに惹かれていきます。
ネタバレあらすじ:イヴィーとの不思議な共同生活
それから始まるVとイヴィーの不思議な共同生活。彼女と接しているうちにVは次第にイヴィーに惹かれていきます。彼女と仮面のままダンスを踊ったり、巌窟王の映画を一緒に見たり、料理を作ってあげたりするなかでイヴィーも心許していきます。しかし、その一方で彼は自分の復讐の為のターゲットの殺害を止めることはありませんでした。
ネタバレあらすじ:イヴィーの逃亡、そして捕縛
イヴィーはVの紳士的な面には惹かれますがVの殺人行為は赦せません。そして、イヴィーは彼の仕事を手伝うふりをしてVの家を抜け出しかつての仕事仲間のゴードンの元へ身を寄せます。しかし彼はTVショーで風刺パロディの番組を制作した結果サトラーの怒りに触れてしまい、秘密警察によって殺害されてしまいます。そして、その場に居合わせたイヴィーも彼らに捕らえられ、髪を剃られてしまい牢獄に入れられます。
ネタバレあらすじ:イヴィーの牢獄生活
牢獄に入れられて拷問を受ける日々が続きます。辛い現実に心挫けそうになるそんな中、壁の穴に隠された手紙のような日記を見つけます。それは以前この牢屋の中にいたヴァレリーというレズビアンで女優をしていた女性が残した日記でした。誰を励ましているのか解らないその日記は彼女に元気を与えます。イヴィーはその日記を読むことで苦しみを耐え忍ぶのでした。
ネタバレあらすじ:イヴィーの牢屋生活の終わりと衝撃の事実
そして長い牢獄生活のあと、彼女は突然外へ出されます。繋がっている通路の先にはイヴィーの見慣れた光景、そこはVと共に暮らしていた隠れ家だったのです。そして、イヴィーの知る衝撃の事実。実は逮捕とそれに続く拷問はVがやったことでした。
彼はイヴィーに自分の恐怖を取り除かさせる為に芝居を打ったのです。イヴィーは当然激怒しますが、強くなった彼女は恐れるものはないと恐怖を強さに変えて雨のベランダで勝利のポーズをするのでした。
ネタバレ結末:とうとう来る11月5日
お互いの決意を胸に迎えた宣言をしていた運命の11月5日。再び再会した2人。Vはイヴィーに踊って欲しいとお願いして革命の前のダンスを楽しみます。そして10年を掛けて準備をしてきた今は使用されていない地下鉄でVはイヴィーに「この先は次の世代の君に託した」と伝えます。
大量の爆弾を搭載した車両を用意していました。イヴィーは止めようとしますがVを止めることは出来ません。2人は静かにキスをしてVは去っていきます。そして、Vの復讐の最後の仕上げが始まるのです。
ネタバレ結末:Vの復讐の完遂
ヴィクトリア駅跡で宿敵であるサトラーを引き摺りだし、見事サトラーを下したVですが致命傷を負います。それでも最後の仕上げをする為イヴィーに頼んで列車に乗せてもらい、爆弾を仕込んだ列車を国会議事堂の地下で爆発させ、国会議事堂を吹き飛ばします。己の正義を貫き血まみれで息絶えたVをVの好きな“スカーレット・カーレソン”という名の薔薇の花で飾り、電車のレバーをイヴィーは引きました。
ネタバレ結末:意志を継ぐもの、Vの正体
市民達全員にVの仮面とマントが宅配便で届けらます。そして、トラファルガー広場にはVの最後の晴れ舞台、国会議事堂の爆破を見る何万人もの国民たちの顔にはVによって配られたガイ・フォークスのマスクがつけられています。
そして、その仮面を次々と外していき、国民は自己を主張するのです。ラストシーン、フィンチ警視がイヴィーに問いました。「Vの正体は一体誰だったんだ?」イヴィーは答えます。「Vは、私の父。私の弟。私自身。私の友。そして貴方よ」そして夜空にはVの火花が輝くのでした。
Vフォー・ヴェンデッタの仮面の男Vの正体とは?
ここでVフォー・ヴェンデッタでも鍵を握るアノニマスの仮面の男、Vの正体とは一体誰なのでしょうか?Vフォー・ヴェンデッタの劇中にVが仮面を外すことはありません。ラストシーンでもある台詞の意味とは?Vの目的は?Vとは誰の事を指すのか?Vが生まれた背景や復讐に至るまでの話に焦点を当てていきましょう。
Vはイヴィーの父親?
Vフォー・ヴェンデッタのラストシーンでイヴィーの台詞はこのように述べています。「Vは私の父。私の弟。私自身。私の友。そして貴方よ」と。つまりVという人物がイヴィーと親縁関係にあたる人物ということなのでしょうか?Vフォー・ヴェンデッタの中でも印象的であり、これがVフォー・ヴェンデッタで表現したかったことかもしれません。勿論作中にはイヴィーと親子の関係を示すシーンはありません。
Vフォー・ヴェンデッタ、面白かった…!途中何かを思い出すと思ったけど、オペラ座の怪人のファントムとか、ヒーローものとするならバットマンとかと通ずるものがあるよ。でもVの正体が最後まで不明なのは意外だったな…。一度も仮面を取らないって凄い。俳優さん誰だったんだろう。
— Eじーじ☆IWネタバレ (@wonder_egg) January 1, 2013
TwitterでもVフォー・ヴェンデッタのVの正体については考察や様々な意見が飛び交っています。Vフォー・ヴェンデッタの映画の中で登場した別の人物の誰かである。牢獄で見つけた手紙の主ヴァレリーなど。結局、正体は最後まで見えないのです。しかし、Vフォー・ヴェンデッタの中のワンシーンにVの正体を考察する大きなカギが隠されています。
Vの正体は実験の犠牲者?
事件を追う警部フィンチの助手でVのターゲットに元植物学者の女医がいます。彼女の日記によって判明する事実はこうです。戦時中に行われたラールヒル収容所という研究施設では異質な考えを持ったものが集められウィルス実験みたいなものが行われました。
毎日被験者は死んでいきます。しかし「V号室」に入っていた人間だけは生き残っていました。そうして11/5に発生した大火災で研究所が燃え盛る中、彼は火の中でこの先生をにらんでいたとそう残されています。Vはこの日記で語られるV号室の被験体であると考えられています。
結局Vの正体(素性)は一体なんなのか?
15.Vフォー・ヴェンデッタ V
— あお (@Fqn4bV) November 13, 2016
アメコミ原作の映画の主人公。
上品な言葉遣いで女性に優しく、常に礼儀正しい、英国紳士の見本のようなテロリストです。
彼の正体について色々考察するのが本当に楽しい…!
最後まであくまで予測の段階を出ないVの正体については様々な意見が出ています。ただ、Vフォー・ヴェンデッタのラストからも想像するならVは実験の犠牲者である復讐者であり、被験体と関わり犠牲となった全ての人(イヴィーの家族も警部フィンチの母にもウィルス実験の可能性があると示唆されています)であり、今の状況を打開しようと立ち上がる国民全ての意志だと言えるのではないでしょうか?
アノニマスでもお馴染みのあのマスクが登場する作品!むしろこの映画で有名になりました。
— 誠治(seiji) (@siro_seiji) December 6, 2014
観終わった後でも、”V”の正体が分からなかったなぁ笑
あのコートにハット、そしてマスク姿で華麗なナイフ捌きを見せる”V”はクールであり、時々見せる彼のジョークは少し黒い#Vフォー・ヴェンデッタ
Vフォー・ヴェンデッタの魅力にVの正体が最後まで解らない、Vについては謎に満ちているところも挙げられるようです。しかし、その謎は一層Vフォー・ヴェンデッタを楽しむ為のスパイスになっていると言っても過言ではないかもしれません。最後まで見た後にもう一度見返すと、新しい発見があるかもしれないでしょう。
Vフォー・ヴェンデッタを見た人の感想・評価を紹介!
#1日1本オススメ映画
— [HG]ジェットジャガー比嘉 (@hg_jetjaguar) June 15, 2018
「Vフォー・ヴェンデッタ」
独裁政権下の近未来英国を舞台とした反体制映画。
たった1人のテロリストによって国民が目醒めていく様子を、一般女性と刑事の2つの目線から描く。
演技や演出などお気に入りで何度も見ている映画。単にVがカッコいいという見方もできるのでお気楽に。 pic.twitter.com/jl22o9CT3f
様々な観点からも魅力が沢山あるのがVフォー・ヴェンデッタです。謎の男Vの考察以外にも楽しめる要素が沢山詰まっています。Vフォー・ヴェンデッタの魅力について色んな視点からの鑑賞した人の感想や評価を合わせてご紹介していきます。
Vがカッコいい!
Vフォー・ヴェンデッタ、Vのキャラクターが非常に魅力的でセンスも抜群なのが私のツボ。オペラ座の怪人みたいだと言われてるけど本当にそんな感じ。自己紹介で単語の頭にVがつくものを多用したり、シャドウギャラリーと呼ぶ絵画や書籍に溢れる部屋でイヴィーと踊るVはロマンティックの塊でしかない pic.twitter.com/79plHTeyNA
— ニニコ (@225_nini) April 22, 2017
Vフォー・ヴェンデッタの感想の圧倒的に多い意見に仮面の男Vがオシャレでカッコいいというものがあります。台詞回し、ユーモアのある行動、色気のある紳士的所作。何より仮面を付けていても表情が解るという意見が圧倒的に多いです。実際の感想を交えて具体的にご紹介していきます。
では!
— 洋画台詞&シーンbot (@yougaserifu_bot) August 1, 2018
ご覧の姿は道化師のもの、時に弱き者を、また、時に悪しき者を演じることも。
仮面はただの虚飾にあらず、もはや素顔をさらして歩ける世界でないゆえだ。
(Vフォー・ヴェンデッタ) pic.twitter.com/mSRx8QeQHB
Vフォー・ヴェンデッタのVの台詞回しは注目ポイントです。中でも印象的なのはイヴィーに自己紹介をするシーンです。実際の映画で聞いていれば解りますが、全ての単語の頭文字にVを必ず入れているのです。遊び心が満載な言い回しを褒める人は多く、それ以外にもVフォー・ヴェンデッタの中にはシェークスピアの台詞を引用していたり様々なギミックが施されています。
俳優の演技が凄い!
Vの俳優は『マトリックス』シリーズのエージェント・スミスで有名なヒューゴ・ウィーヴィングです(仮面をしているので声と動作のみです)。彼は作中に仮面を外すことはありません。それなのに時に紳士的に色っぽい表情を見せたり、かと思えばエプロンを付けてお茶目に料理をしていたり、仮面なので表情が見えない筈なのに錯覚するほど鮮やかに演技を熟しています。
9:V・フォー・ヴェンデッタ(05年米英独合作) / 監督:ジェームズ・マクティーグ 出演:ナタリー・ポートマン ヒューゴ・ウィービング ヒューゴの超絶演技力。声のトーンと首の角度だけで表情を作って見せる。「そして信念に銃弾は通用しない」
— にーやん@課長 (@Calamity_Ys) December 16, 2012
Vフォー・ヴェンデッタを見ていると終始仮面を付けていても彼が解ります。音楽や美術が好き、自己紹介にVを全部使うくらいのユーモアがある人、ダンスが好き、紳士的、時に色気のある大人の魅力ある男性…そして目的を完璧に遂行する高い信念と復讐心のある熱い心のある男。そんな彼自身のキャラクターもVフォー・ヴェンデッタの大きな魅力だと言えます。
さらに、持ち前の美しさと高い演技力を兼ね備えたナタリー・ポートマンが本日46歳の誕生日を迎えました!『Vフォー・ヴェンデッタ』では謎の男”V”の協力者となり、革命のために立ち上がる「イヴィー・ハモンド」役を好演。本気のスキンヘッドで臨んだ役作りと迫真の演技は必見です!! pic.twitter.com/z6Z7OkdhiD
— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) June 9, 2017
Vフォー・ヴェンデッタのヒロインのイヴィーにも称賛は多いです。ナタリー・ポートマン演じるイヴィーにも見どころのあるシーンは多く、あらすじでも紹介した自分の髪の毛を本当に剃ってまで挑んだシーンはとても高評価を受けています。また、彼女はこの役をやるにあたり、髪を剃ることを即答で容認したほどにイヴィーの役にのめり込んでいます。
映画『Vフォー・ヴェンデッタ』のまとめ
ヴァンデッタは復讐という意味です。Vフォー・ヴェンデッタは『Vの復讐』というタイトルになります。Vフォー・ヴェンデッタを詳しく知るまでは政治的思想が絡んでいるので時代背景も含めると難しい印象を持ってしまう作品でした。改めてVフォー・ヴェンデッタを知ると色んな視点から楽しめる作品だと解るのではないでしょうか?是非、自分なりの発見を楽しんで作品をご覧ください。