2018年09月29日公開
2018年09月29日更新
うなぎの映画あらすじをネタバレまとめ!結末の評価や感想も紹介
この記事はうなぎ映画のネタバレやあらすじをまとめていく。結末の評価や感想なども。キャストも紹介していく。「楢山節考」の今村昌平が「黒い雨」以来8年ぶりに監督し、第50回カンヌ映画祭でグランプリ(パルム・ドール)を受賞した作品。かつて、妻の浮気に逆上し妻を殺してしまった男・山下拓郎。以来、極度の人間不信に陥った山下は仮出所後、理髪店を営みながらも人々との交流を避け、本音を明かす唯一のパートナーとして“うなぎ”を選ぶ。ある日、山下は河原で自殺未遂の女性・桂子を助ける。そんなうなぎのストーリーとは?
目次
うなぎの映画あらすじをネタバレ!結末や見た人の評価・感想も紹介!
映画うなぎとは、今村昌平が「黒い雨」以来8年間ぶりに監督として勤め、第50回カンヌ映画祭でグランプリの「パルム・ドール」を受賞した一つの作品である。
かつて、浮気をした妻に逆上した妻を刺殺したしまった男(山下拓郎)。依頼、極度な人間不信に陥った山下は2年間の仮出所後、床屋を経営し営みながらも人間との接触を避け、本音をうなぎのみに伝える唯一の相棒そして選んだ。ある日、川付近に自殺行為を行おうとした女性(桂子)を助ける。
映画うなぎの大ヒットで第50回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール、第71回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワンと第26回キネマ旬報読者選出ベスト・テン 日本映画第2位を受賞した。夏といえば頭の中で何を思い浮かぶのだろうか。夏休み、花火、海、や映画など人それぞれ違う。最近は、うなぎも話題になっており、うなぎを食べる人、買う人、なんなら釣る人までも多い。
そんなうなぎ好きな人たちに『うなぎ』映画を紹介。この映画はドラマ、コメディ、恋愛などのジャンルがある。この記事は『うなぎ』映画のあらすじのネタバレを紹介する。人間関係をユーモアの心地がよく不服の場面などは演出はおもしろく深い映画。また、いろんな人たちから映画の感想の紹介もしていく。
うなぎの映画あらすじをネタバレ!
裏切り者
当時、ただのサラリーマンであった山下拓郎は、妻の恵美子から浮気をしているという手紙を受け取った。半信半疑であった山下拓郎は釣りしに行き早く帰った。そして、手紙に書いたとおり、妻は見知らぬ男と性行為をした。それを見た山下は台所からナイフを持ち、やっている二人に刺殺した。警察に出頭し、8年間も刑務所に過ごした彼は2年間の仮出所期間が認められる。
その際、刑務所内に飼ったうなぎを看守から受取る。理容師としての資格を服役中に得て、どこかの町に理髪店を始めたが、地元の人とコミュニケーションを避け続け、自分の飼っているうなぎだけに胸を明かすことになった。
八年後の山下
ある日、山下はうなぎの餌のため、川へむかった。川についたとき、近くに女性が倒れていた。山下その女性を見て一瞬自分が殺した奥さんの残像がよぎる。倒れた女性は服毒行為を図ったが、通報した山下と地元の人々のおかげで助かった。山下が助けた女性の名前は腹部桂子であった。
桂子は山下にお礼をのため山下のところへ訪れ、山下とともに徐々に理髪店をオープンする準備を手伝うことになった。そのお店は地元の人たちにとっては必要不可欠となった。また、桂子もいなければならない存在となってしまった。隣人である高田はそれを見て、まるで夫婦だと言う。しかし、山下はそんなことをまったく思っていなかったのだ。
再びの地獄
ある日、清掃業者が山下のところへ訪れ、そこに山下とともに服役の仲間であった高崎がいた。山下は女をつくり呑気に生活していると羨ましく感じながら、嫉妬していた。高崎は徹底的に山下を嫌がらせをするようになった。高崎は桂子に山下の過去を暴露してしまい、山下に手紙を渡した。
そこには、人を殺していながら呑気に女と暮らしている山下を非難するような内容が書かれていた。桂子はなぜ山下は殺したのかと問いをしたが、山下は怒鳴って桂子を帰らせた。山下を離れようとしない桂子は愛人である堂島との間に新しい家族ができてしまったと知った。ある日、桂子は茫然と山下の前に姿を消した。
うなぎの映画結末をネタバレ!
うなぎとの別れ
姿を消した桂子はある考えがあった。堂島と共に金融会社を経営している。そこを訪れ、親名義で3000万円を会社から引き出した。それを知った堂島は弁護士を伴って桂子の行方を探し、山下が経営している理髪店にたどり着いた。桂子は堂島に金を返すことを拒否、山下は地元の人々と交え堂島ともみあうことになってしまった。
そこで桂子はおなかの中に新たな命があると明した。しかし、この騒動により山下の仮出所が取り消され再び刑務所に収監されることになった。山下はその夜、自分が飼っていたうなぎを川に返した。そして、桂子に丈夫な子供を産んでくれと言い残して収監された。その後、桂子は自分の子供と一緒に山下のことをいつでも待ってるよと思って別れた。
うなぎの映画を見た人の評価・感想を紹介!
感想:人間とうなぎの関係が良くて、バランスのいい映画だ!
ここからは感想を紹介していく。映画の一番最初のシーンからショッキングでゆるーく描かれる人間ドラマの一つだ。ずっと観てられるのは、監督や出演者のうまさだ。20年前の映画でありながらも、自分は古いんだか当たらしいんだかわからない不思議な作品の一つであった。よくも悪くも一般的なストーリーラインに乗っていた、映画自体はまとまっているが、やっぱり今村監督の息子の天願さんが脚本にかかわるようになったからだろう。
独特な笑いや、UFO少年なんかのようなものに感じる。過去に暗い影を持った男は人生に再び出発を図るも、その呪縛からうなぎごとくもがいて逃げようとしながら、さまざまなことが起こって前へ進むことしかできないという生きざまに自分はシンパシーを感じる。また、どれだけ泥まみれようとも、その姿は慈愛が溢れている眼で見つめ続ける今村監督の一人の作家として寛大さを感じられる。
感想:とてもおもしろく、キャストの演技に魅力が!
内容は浮気した妻を殺した罪で8年の刑を終え、仮出所してから理髪店を自分で開き、黙って働く主人公・山下(役所広司)。水槽に飼っているうなぎにだけは自分の心を開くであったが、自殺行為をしようとした桂子(清水美沙)と出会い、共同生活をはじめ、徐々と変わっていた。
山下という主人公を演じた役所広司はともかく独特な演技でなによりうまい。そして山下の過去を知る柄元明との結びは特にインパクトがあった。邪魔な存在であったと感じた。だが、役所広司と柄元明の掛け合いはめちゃくちゃなのにかかわらずパワフルで思わず爆笑してしまった。この映画の中で個人的に一番の見所であった。
感想:内容的によかった!
シリアスなのにもかかわらずコメディータッチなな内容があって笑える。意外と軽やかに見ることができる。しかし、没頭な血ふぶきのシーンは恐怖のあまりにもゾッとなり思わず背中が急に寒くなったことがあった。コメディー要素が強いから、心に受けるダメージが少ない。また、やや印象に残りにくい。まだ深いところまでは理解できないが役所広司の演技とても素晴らしかった。
うなぎがめちゃくちゃかわいく見える。水槽が割れるときに、家で見ていたが「あーー!!!」と叫んでしまうくらいにはうなぎかわいかった。しかし逆にうなぎと会話をする、という流れを最終的にはうなぎがファクターの一部になっていたのが残念だと思った。またラストシーン直前に人間とうなぎのメタを説明してしまったのにはがっかりではあったが映画の全体的に内容は素晴らしく感動した。
感想:深い話でしたね
内容は重い話であったが、コメディタッチなシーンが多く、そんなに鬱々とした気持ちで見ることなく見れた。周囲の人々は良くも悪くもないので絶妙的なバランスであった。ブルーハーツの菓子を思い出した。役所広司の真面目な姿が表せその苦しみはどれほどかは伝わった。とても良い映画だ。
今村昌平監督のカンヌ国際映画祭、パルムドール受賞作品。日本の映画の良さを世界に知らしめてくれる作品であった。
うなぎの映画あらすじネタバレまとめ!
人生の中で裏切られたり、だれを信用すればいいのかもわからなくなる、そんな気持ちにさせてくれるこの、うなぎという映画。「男一人。女一人、うなぎ一匹」という変なキャッチフレーズにもなにか自分の心をつかんだようなイメージが残っている、と話題である。
今回ご紹介したうなぎ映画は、あらすじのネタバレと感想のをみても、喜怒哀楽のさまざまな感情でドラマチックなシーンの多い映画である。また人への思いやりが伝わるような映画だ。また、人間関係をどう作っていくのか、どうやって人を信用すればいいか教えてくれる深い話だ。それでは、うなぎ映画のあらすじのネタバレ以外の注目部分が下記のとおりである。
山下は自分の罪を奥歯で噛みしめ、耐えながら己を制して理髪店を営む姿と山下を手伝う桂子がいい夫婦のように見える。
山下は最初自分の飼っているうなぎにしか信用していなかったが、桂子の行動によって人間を信用するようになった。ぜひ映画うなぎをチェックし、様々な人間らしさを味わおう。