アイズワイドシャットのネタバレ解説と感想!映画のあらすじ・意味を考察

アイズワイドシャットは1999年に制作されたトムクルーズ主演の映画です。スタンリー・キューブリックが監督し、原作はアルトゥル・シュニッツラーによる夢小説です。トムクルーズ演じるビルとニコールキッドマン演じる妻アリスの倦怠期から始まるアイズワイドシャット。なぜ現在でも人気がある作品となったのか、今回はあらすじやネタバレ解説、映画をみた感想と意味まで考察していきます。

アイズワイドシャットのネタバレ解説と感想!映画のあらすじ・意味を考察のイメージ

目次

  1. アイズワイドシャットのネタバレ解説と感想を紹介!
  2. アイズワイドシャットとは?
  3. アイズワイドシャットの映画あらすじをネタバレ解説!
  4. アイズワイドシャットの意味は?
  5. アイズワイドシャットの感想や評価を紹介!
  6. アイズワイドシャットの解説と感想まとめ!

アイズワイドシャットのネタバレ解説と感想を紹介!

トムクルーズ主演の映画アイズワイドシャット。夫婦の倦怠期やすれ違いをリアルに描いた作品です。リアル感を出すために当時私生活でも夫婦だったトムクルーズ主とニコール・キッドマンを夫婦役に選び話題性をよびました。監督が細部にまで拘りを持ち高い評価を現在でも維持するアイズワイドシャット。今回はあらすじのネタバレや見た人の感想、解説までしていきます。

アイズワイドシャットとは?

アイズワイドシャットは「2001年宇宙の旅」や「時計じかけのオレンジ」等で知られる巨匠スタンリー・キューブリックが監督を務め、遺作となった映画です。1999年7月16日米国公開、日本では同1999年7月31日公開されました。夫婦のすれ違い、愛や性を等身大の目線で映し出した映画となり、本作完成後すぐに監督が死去したこでも大きな話題性をよびました。

アイズワイドシャットの映画あらすじをネタバレ解説!

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:パーティーの準備をする夫婦

冒頭はパーティーに出席するために準備をしているシーンから始まります。一見何気ないシーンですが、ビルが身だしなみを整えている際に妻アリスは後ろのトイレで用を足しています。驚くことにビルは何とも思っている様子もなく、妻が自分はキレイ?という質問に対し妻を見ることなく「キレイだよ」「とても」というビル。この描写からも夫婦が倦怠期だということを表現しているシーンです。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:トラブル発生!意識を失った女性

パーティで妻のアリスは紳士とダンスを踊り、ビルは2人と女性と話している途中にホテルマンからヴィクターが呼んでいると告げられ、別室に行くことに。部屋に入ると、裸の女性が意識を失っているとヴィクターから告げられました。この女性は薬を投与し意識を失っており、焦ったヴィクターはビルを呼び診てもらうために呼んだのでした。幸いにも命に別状はなく、ヴィクターはここけの話にしてもしいとビルに頼みます。

意識する夫婦

上記シーンにてビルがに受けている間に妻アリスはバーで知り合った紳士サンドールとダンスを踊り、ダンス中夫ビルが2人の美女と話をしている所を目撃します。お互いに気にはなる様子ですが、割って入るわけでもなく、そのままビルは2人の美女とトークを。アリスはダンスを続けます。途中サンドールはアリスに2階で楽しもうと提案しますが、アリスは人妻ということで拒否しました。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:疑問を持つアリス

翌日の夜、アリスは隠していたマリファナを吸いハイになっている中ビルに問いかけます。それは美しい患者を診察している時に浮気心は沸くものか?というものでした。ビルは困惑しながらも、医師と患者の間には邪な気持ちはないと答えます。続けてアリスはビルニに「なぜあなたは妬かないの?」と問いますが、ビルは妻を信じているから妬く必要はないと答えます。

アリスはマリファナの影響かビルに攻撃的になっていました。なぜ夫は性に対し自分に正直に語ってくれないのかという怒りもあり、去年家族でケープコットに旅行したことを話します。ディナーの際に若い海軍士官がいたことを伝え、アリスはその若い士官との関係を妄想したことを伝えます。もし彼に誘われたならば、自分は全てを捨ててでも彼を選ぶと。困惑しているビルに一本の電話が入ります。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:突然の告白

老人の屋敷へ向かう道中、ビルはアリスが若い士官と関係を持つ妄想をして自分を苦しめます。そして亡くなった老人の娘から急にキスをされ、告白までされてしまいます。ビルは何とか落ち着かせ屋敷を後にし、街を徘徊しますが、頭の中は妻が浮気する妄想でいっぱいです。ここで生まれてはじめて妻の妄想相手に対し嫉妬心が芽生え、ビルは苦悩しています。

街を歩いていると娼婦から声を掛けられ、彼女のアパートにいくことに。金額の話をつけ、キスをしている所に妻からの連絡が入ります。ビルは冷静になり、代金を支払いアパートを後にします。途中で見つけたバーでピアニストニックが演奏していることを知ったビルは店内に入り、ニックと飲むことに。そこでニックから魅惑的な話を聞きます。それはニックがこれから演奏するパーディで参加者は全員仮装衣装に仮面をつけていると。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:会場へ向かうビル

ドレスコードが必要な事を知ったビルは身支度を整えるため、貸衣装店に行きます。以前往診していたマスターに頼るつもりが、マスターは既に引っ越しているとのこと。ビルは諦めきれず初めて会ったマスターに衣装代と200ドルを支払うことで衣装を借りることに。そこでマスターの娘が売春している所をマスターに見つかりひと騒動ありましたが、何とか準備することができました。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:儀式

会場の館へ着き、パスワードを言って中へと入ると、そこでは儀式的な様子が目に飛び込んできます。皆フード姿でマスクを付け、姿でニックの演奏に合わせ円を組んでいたのです。裸の女性が仮面を付け男性を選び部屋を後にします。ビルを指名した女性はビルを部屋から出し、ここは貴方が来るべき所ではないと伝え、別の男性の元へ行きますが、ビルは忠告を無視して部屋の奥へと進みます。他の部屋では男女がいたるところで性行為を行っていました。

ビルが女性から誘われている所にまた、同じ女性から2度目の忠告を受けますが、会場のスタッフから別の部屋へ行くよう言われ女性と別れます。別の部屋では主催者がビルにハウス用のパスワードを要求してきました。パスワードを知らないビルは罰として仮面を外す、服を全て脱ぐことを命じられます。ビルが戸惑っていると、忠告してきた女性が自分が身代わりになることでビルは見逃されることになりました。

儀式について

この儀式のシーンはショスタコーヴィッチの第2ワルツが終始流れており、一見恐ろしい雰囲気の中にもどこか妖艶な雰囲気を演出しています。このシーンは当時あるアメリカの秘密結社の性儀式なのでは?という憶測が飛び交い大きな話題になりました。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:アリスの悪夢

主催者にこの儀式の事を詮索しないこと、そして誰にも言わないことを条件にビルは解放されます。もし約束を破ることがあれば家族に危険が及ぶと警告を残して。明け方帰宅したビルは妻アリスの元へ行くとアリスは悪夢にうなされていました。ビルが起こし、どんな夢だったか尋ねると、アリスは泣きながら語りました。

例の士官と性行為をした夢だったことを告げたアリスは恐怖の表情でビルに続きを話します。それは自分たちが性行為している姿を何百という人たちが見ていたこと、そして気づけばその人たちも性行為を行っており、その中には夫ビルがいたからからかうように大声であざ笑っていた夢だっと伝えます。

アイズワイドシャットあらすじネタベレ解説:不信感

翌朝ビルは詮索禁止にもかかわらずニックと連絡を試みますが、連絡が取れません。不信に思ったビルはニックが宿泊したホテルにてホテルマンに尋ねます。オネエ系のフロントマンはニックは早朝にチェックアウトしたこと、そして体の大きな男2人と一緒で頬に殴られたようなアザがあり、何かを伝えようと封筒まで準備していたが男に見つかり連れていかれたことをビルに話ます。

続いてビルは衣装を返却するために貸衣装店へと来ました。代金を支払う前に衣装のチェックが入りますが、仮面がありません。ビルは仮面代も清算した時、奥から娘と客と思われる男性2人が出てきました。昨晩と違うのは店主と娘、客2人が和解していること。ビルは警察を呼んだのでは?と問いますが、主はまた何かあったらよろしく。衣装でも、その他でも。と意味深なことを言い残します。ビルは上記とは違う不信感を抱くのでした。

アイズワイドシャットあらすじネタベレ解説:2度目の忠告

ビルはオフィスに着いても昨晩聞いたアリス夢が妄想となって頭から離れません。ビル自身が気づかない内に嫉妬心が自身を満たしていました。ビルは憑りつかれたように昨晩儀式のあった館へと向かいます。そこで出てきたのは1人の老人でした。ビルに封筒を渡すと、何も言わず立ち去ります。ビルが中を見るとそこには「2度目の忠告」と書かれていました。ビルは次第に恐怖心に襲われるようになります。

夜ビルは娼婦のドミノの家に行くも不在、変わりに友人のサリーに会い、プレゼントを渡すようお願いします。そこでサリーはドミノがHIV陽性を発症、家には戻らないということを伝えます。何とも言いようがない気持ちのままビルは家を後にしますが、背後から尾行されていることに気づき、恐怖心が増すビル。逃げるように立ち寄ったカフェで新聞を読むと、記事にミスコンの前女王が麻薬に倒れるという記事を発見します。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:真実

ビルは恐怖を払うように記事の女性が搬送された病院へ行き、自分が主治医と伝え、様子を見に行きます。そこにはすでに冷たくなった女性が眠っているように横になっていました。不安が大きくなるビル。そこに携帯の着信が鳴ります。相手はヴィクターでした。夜にも関わらずヴィクターはこれからビルに会いたいとのこと。ビルは二つ返事でヴィクターの屋敷へと向かいます。

ヴィクターは昨晩儀式の会場にいたこと。そしてビルを尾行されていたのは自分だったと告白します。困惑しているビルにヴィクターは続けて昨晩の事は全てフェイクと思う事を提案しますがビルは乗り気ではありません。ニックの話をするとヴィクターは全て把握しているように、ニックの顔のアザや2人の男の事も全てヴィクターの手配によるものでした。ニックは現在シアトルに戻り、家族と仲良くしていると。

ビルは困惑しながらも、新聞で見たミスコンの女性の話をした所、その女性は昨晩ビルに忠告した女性であり、ヴィクターの屋敷でビルが診たマンディだっとことを伝えます。しかし、ビルの身代わりになった後は何事(罰)もなく、彼女の死因はあくまで常習的だった薬物だったことを伝え、儀式と関係ないことをビルに伝えたのです。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:懺悔

ビルが家に戻ると、寝ているアリスのベットに失くしたはずの仮面が置いてありました。恐怖からか懺悔の気持ちからなのか、ビルは泣き崩れてしまいます。夫の様子に目を覚ましたアリスはどうしたの?と尋ね、ビルは全てを打ち明けました。全てを聞いたアリスは涙をこらえながらも、もうすぐ娘のヘレンが起きてくる、そして娘は今日のクリスマスプレゼントを探しに行くことを楽しみにしていると伝えます。

アイズワイドシャットあらすじネタバレ解説:今夫婦がやるべきこと

朝を迎え、ビル一家は娘ヘレンのプレゼントを選ぶためにショッピングモールへと足を運びます。プレゼントを選ぶ娘を見つめながらビルはアリスに今後どうすかと問います。アリスは悩んだ表情を崩さずにビルに答えます。それはこれからどうするかなんてわからない。しかし、私たち夫婦は今回の危険な冒険が現実であれ夢であれ、何事もなく、無事にやり過ごしたことをまず感謝しなければいけないとビルに伝えます。

ビルは本当かい?と尋ねますが、アリスは一夜の事であれ、生涯のどんな事であれ、それが真実かどうかなんてわからないと夫に伝えます。ビルは納得したように夢もまた全て。と返します。夢、現実問わず、夫婦の全てを分かることは不可能と理解した2人。アリスは、私たちは夢ではなく、起きていたいと。そしてビルを愛していることを伝え、大事なことをすぐにしなければいけないと、最後に一言「ファック」を残し物語は終わります。

アイズワイドシャットの意味は?

タイトルを直訳すると、目を、大きく、閉じると意味が分かりませんが、これは結婚式で使用される常套句をもじったダジャレで、結婚前は目を大きく見開き、パートナーを見て、結婚後は半分目を閉じてという意味です。冒頭のアリスのトイレシーンのように、夫婦でも見なくて良いものは目を閉じて見ないようにという戒めであり、アリスが言うように一夜でも生涯でも全ては誰にもわからないという意味が込められています。

アイズワイドシャットの感想や評価を紹介!

アイズワイドシャットの感想・評価を紹介します。初見では厳しい感想や評価が多かったアイズワイドシャットですが、大人になってから良さがわかった、ビルとアリスのリアルな夫婦生活を表現できていて良かった、単純に面白かったなどの感想や評価を紹介します。

アイスワイドシャットの感想・評価について紹介:非常に面白かった!

非常に面白かったです。見た当時はよくわからないという感想がよくツイートされたようですが、それは作品やシナリオを見ると主人公のビルの一連の動きが筋が通ておらず、意味不明に感じるからだと推測されます。

アイズワイドシャットの感想・評価について紹介:キューブリックが凄すぎる!

アイズワイドシャットのことを考えると最終的に監督のキューブリック氏が凄すぎる!という感想に落ち着きます。実際の夫婦、しかも世界的に有名なトムとニコール夫妻の性をのぞき見させる映画は他にはないでしょう。さらに4年間2人の間に居座ったことも凄いし、2人のせいで台無しだと愚痴ったという噂が流れることも常軌を逸している笑。

アイズワイドシャットの感想・評価について紹介:初見時は意味不明の映画だったのに

スタンリー・キューブリック監督のフルメタルジャケットとアイズワイドシャットを連続で閲覧していたらうるう秒を逃してしまう程見入ってしまいました。アイズワイドシャットは公開時に見た感想が意味不明だったのですが、今改めて見たら全てのシーンにちゃんと話があることに気づきます。あの時の私は何をしていたのだろう。

アイズワイドシャットの感想・評価について紹介:公開から10年、今見ると新しい発見有り!

キューブリック監督の遺作アイズワイドシャット、酷評している人もいますが、公開から10年経った今見返すと新たな発見があります。映画は時間が経つと評価が変わるから面白いですね。

アイズワイドシャットの感想・評価について紹介:映画界の中ですごく評価されている映画!

アイズワイドシャットは映画界の中ですごく評価が高い作品です。しかし見る人が見たら凄く怖い映画のようで、久々にあの音楽を聴いてまたアイズワイドシャットを見たくなりました。あのBGMも最高です!

アイズワイドシャットの解説と感想まとめ!

アイズワイドシャットは初見では評価されにくい作品であると共に、時を得てから再度見て評価が上がったという声が多かったです。妻が浮気する妄想に悩み、自身も他の女性と関係を持とうとしますが、トラブルに巻き込まれるといった誰にでも起こりうる事をリアルに表現しています。監督は夫婦とは何かを映画で伝え、最後の一言は困ったらパートナーと話そうという夫婦円満の方法を映画で語った、それがアイズワイドシャットです。

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