第9地区のネタバレあらすじ!エビ型宇宙人のラストや見た人の感想・評価は?

『第9地区』のネタバレあらすじをラストまで紹介し、感想や評価もまとめました。『第9地区』は2010年に日本で公開されると、それまでにない作風から評判となり、多くの観客を集めました。『第9地区』は幅広い客層から好意的な感想が聞かれる一方、映画に詳しい評論家からも高い評価を下されたSF映画です。そんな『第9地区』のラストまでのネタバレや感想、評価をまとめて紹介しています。

第9地区のネタバレあらすじ!エビ型宇宙人のラストや見た人の感想・評価は?のイメージ

目次

  1. 第9地区のあらすじを徹底調査!
  2. 第9地区とは?
  3. 第9地区のあらすじをネタバレ!
  4. 第9地区のエビ型宇宙人のラストを考察!
  5. 第9地区を見た人の感想や評価を紹介!
  6. 第9地区のあらすじまとめ!

第9地区のあらすじを徹底調査!

『第9地区』のラストまでのネタバレあらすじや、感想、評価をまとめました。『第9地区』はドキュメンタリータッチの演出が評価されたSF映画です。『第9地区』のストーリーはエイリアンと地球人類の接触を、アパルトヘイトのような人種差別問題を反映させて描かれました。B級SF映画とも言われますが、風刺的な作風がウケて大ヒットしました。そんな『第9地区』のラストまでのネタバレや、感想、評価を紹介します。

ギャガ株式会社(GAGA Corporation)/第9地区

第9地区とは?

『第9地区』は2009年8月に公開されたアメリカの映画です。日本での公開は遅く、2010年の4月になってからでした。『第9地区』の監督はニール・ブロムカンプが務め、制作には『ロード・オブ・ザ・リングシリーズで知られるピーター・ジャクソンが名前を連ねました。『第9地区』は興行的な成功を納めると同時に、映画批評家からも軒並み高い評価を得ました。見た人からのネタバレ感想には絶賛する声が多く挙がっています。

第9地区のあらすじをネタバレ!

『第9地区』のあらすじをラストまでネタバレしていきます。『第9地区』は「1982年、南アフリカ共和国最大の都市であるヨハネスブルグに宇宙船が現れた」という架空の歴史を辿った世界が舞台です。宇宙船の中にいた宇宙人たちは難民としてヨハネスブルグの第9地区に隔離されました。やがてエビという蔑称で呼ばれるようになります。『第9地区』の地球人類とエビの接触から28年経った時代のあらすじが展開されます。

巨大UFOが出現!

ヨハネスブルグの上空に突如現れた宇宙船の出現に世界は注目しました。しかし、宇宙船との交信ができないまま時間が経ち、地球人類は宇宙船の中に強硬突入しました。宇宙船の中にはエビのような姿のエイリアンが大量にいました。エビのようなエイリアンたちは指揮官を失い、衰弱した状態で劣悪な環境にいました。地球人類はエビたちを救助し、第9地区という隔離エリアを作ります。

第9地区はすぐにスラムとなりました。エビはエイリアンに対する蔑称となり、激しい差別が始まります。一方で、エビたちの人権を訴える団体や、エビを相手に売春を始める人が現れるなど、第9地区は混沌とした地域になっていきました。そんな第9地区を管理するのは「MNU」という名の超国家組織です。MNUは世界第二位の軍需企業でもあり、エビたちの技術を狙っていました。

宇宙人窓口担当!

主人公のヴィカスは支社長の娘を妻に持つ、MNUの一社員です。ある日、ヴィカスは第9地区から第10地区へのエイリアン強制移動プロジェクトの責任者に抜擢されます。責任ある仕事を任せられたヴィカスは自分の仕事振りをカメラに収めさせました。MNUの武装隊を率いて第9地区を訪れます。エビたちに立ち退きを承諾するように交渉して回ります。

しかし、ヴィカスはエビたちのことを内心見下していました。立ち退きに反対して書類を叩くエビがいれば、「その手形をサインにする」といったいい加減な方法でエビたちの立ち退きを強引に進めようとします。エビたちの家を訪問して回る中で、エビの卵を見つけると、生まれてくる前のエビを焼き殺させて喜ぶような悪趣味なところもある人間でした。

そんなヴィカスが訪問を続ける中、ひとりのエビが秘密の研究室で特殊な液体を完成させました。そのエビは他のエビと違って、高い知性を持っていました。ヴィカスがそのエビと接触します。そのエビはクリストファーという地球名が付けられていました。すぐに家宅捜索を始めます。すぐに怪しげな液体の入った装置を見つけました。ヴィカスは不注意からその液体を浴びてしまいます。体調を崩したヴィカスは会社に戻りました。

エビになっていくヴィカス

会社に戻ってからもヴィカスの身体の異常は収まりません。鼻からは黒い液体が出てきて、手の爪が剥がれ落ちます。尋常ではない事態にヴィカスは精神的にも不安定になりました。帰宅したヴィカスを妻が出迎えると、家の中は真っ暗になっています。ヴィカスが訝しむと、突然明かりが灯り、家の中には多くの人たちがいました。ヴィカスの昇進祝いにホームパーティーが開かれたのです。

しかし、体調の悪いヴィカスはパーティーどころではありません。トイレで嘔吐しながら、なんとか平静を取り繕いますが、最終的には大勢の前で倒れて意識を失いました。病院に運ばれたヴィカスは、医師に自覚症状を話します。しかし、左手に巻かれていた包帯を医師が外すと、ヴィカスの左手は完全にエビの腕と同じ姿になっていました。ヴィカスはパニックになります。

暴れるヴィカスは身柄を拘束され、MNUの研究施設に連れていかれました。そこではエビたちへの人体実験が行われていました。ヴィカスにもさまざまな検査が行われ、地球人類には使えないエビたちの兵器を使用させられました。今やヴィカスは貴重なサンプルです。研究のために身体をバラバラにされることが決まります。そこにはヴィカスの義理の父もいましたが、助けを求めるヴィカスの声は無視されました。

再び第9地区へ

生きたまま胸を切り裂かれそうになったヴィカスは必死の抵抗で、研究施設を抜け出しました。しかし、自宅近くに戻ってもすでに、MNUの手が回っているため帰ることができません。さらに「ヴィカスはエビとセックスをして危険な病気に感染している」というデマが報道されたヴィカスは、妻からも信頼を失って味方がひとりもいなくなりました。結果的に第9地区以外、行き場を失います。

第9地区に戻ったヴィカスはクリストファーと再会します。助けを求めたヴィカスはクリストファーが高度な技術で何かを計画していることに気付きます。一方、クリストファーもヴィカスの腕を見て、黒い液体のことを知っていると睨みます。クリストファーが作った黒い液体は宇宙船の燃料でした。クリストファーはヨハネスブルグの上空にある母船に戻る計画を立てていたのです。

クリストファーの計画を嘲笑うヴィカスでしたが、「身体を治せる」というクリストファーの言葉に希望を見出します。クリストファーは「母船にある医療機器を使えば治せる」と言いました。しかし、液体燃料はヴィカスがMNUに押収されたものしかありません。精製には20年かかると言われたヴィカスは、クリストファーと協力してMNUに潜入することを決めました。

非道な行いを知るクリストファー

第9地区を支配しているギャングからエビの武器を入手したヴィカスはクリストファーと共に武装してMNUを襲撃します。ふたりは液体燃料を取り戻すことに成功しました。しかし、エビたちに人体実験が行われていることを知ったクリストファーはショックを受けます。ヴィカスとの協力によって車を奪ってMNUから逃走しますが、MNUの部隊から追撃を受けました。

追っ手が迫る中、ヴィカスはどれくらいの時間で治療が完了するのかクリストファーに問います。するとクリストファーは3年と答え、ヴィカスはこれに怒ります。クリストファーは非道な実験から仲間を救うため、地球外にいる仲間を呼びに行く時間が必要だと言いました。しかし、3年も待てないヴィカスはクリストファーを殴り倒し、息子のリトルCJと共に母船に向かおうとします。

ヴィカスを狙うギャング

しかし、ヴィカスが起動させた飛行船は母船に辿り着く前にミサイルで撃墜されました。一方、クリストファーはMNUの部隊に拘束されます。ヴィカスもクーバス大佐に連行されました。ふたりを連行するMNUの車両はギャング集団に襲撃されます。ヴィカスのようにエビの力を得たいギャングのボスに拘束されたヴィカスは左腕を食べられそうになります。

絶体絶命の窮地を救ったのはエビたちの兵器でした。操作していたのはリトルCJです。一方、ヨハネスブルグ上空の母船は動き出しました。MNUの部隊は、異常の原因を知っているはずだ、とクリストファーを尋問します。ギャングの拘束を解かれたヴィカスは、MNUの部隊の襲撃を受けたためパワードスーツに乗り込んで抵抗します。

パワードスーツは強力な兵器ですが、ヴィカスはクリストファーを見捨ててひとりで逃げます。しかし、思い直したヴィカスはクリストファーの元に戻ります。ヴィカスはクリスロファーを守りながらリトルCJのもとへ走りました。しかし、MNUの攻撃によってパワードスーツは窮地に立ちます。ヴィカスはクリストファーに星に帰るように言いました。クリストファーは3年で戻ってくることを約束しました。

第9地区のラストのネタバレ

リトルCJの元に辿り着いたクリストファーは遠隔操作で母船に自分たちが乗った飛行船を回収させました。一方、ボロボロになったパワードスーツから降りたヴィカスはクーバス大佐に追われます。ヴィカスに止めを刺そうとするクーバス大差でしたが、そこに現れたエビの集団に囲まれて身体を引きちぎられました。

九死に一生を得たヴィカスはクリストファーが操作する母船が上昇していくのを目撃します。それは第9地区に住むエビや、ヨハネスブルグに住む地球人類も同じでした。「ただ逃げたのかもしれない。仲間の救出計画があるのかもしれない。戦争をしかけてくるかもしれない」テレビの取材に応じるコメンテーターは様々な可能性を示唆しました。

ヴィカスは行方不明になりました。エビたちは第10地区に移住を完了し、その総数は増加しています。異種族間の問題は何も解消していません。一方、ヴィカスの妻の元には、ジャンクパーツで作られた花が届けられました。「あの人が置いていったはずがない」とヴィカスの妻は寂し気に言います。そんな中、第10地区にいるひとりのエイリアンは瓦礫の山で花を作りながら、クリストファーの帰りを待っていました。

第9地区のエビ型宇宙人のラストを考察!

『第9地区』のラストについてネタバレ考察をまとめます。『第9地区』にラストシーンに登場したのはエビになってしまったヴィカスです。ヴィカスは愛する妻への花を作りながら、クリストファーの帰りを待っています。一方、宇宙に飛び立った後のクリストファーについての描写はありません。ラストシーンの後、クリストファーが本当に戻って来るのかどうか、明らかになっていないのです。

『第9地区』では宇宙人との接触に対して人類が取った行動、すなわち差別が描かれました。しかし、映画の中では差別問題は何も解決していません。ラストでクリストファーは仲間を助けるために行動をしました。そのため、『第9地区』に続きがあるとしたら人類との戦争になるだろう、という感想を持った視聴者は多くいるようです。

第9地区を見た人の感想や評価を紹介!

『第9地区』を見た人のネタバレ感想や評価をまとめました。『第9地区』はグロテスクなシーンや、人種差別という深刻なテーマを掲げているにも関わらず、多くの視聴者から好意的な感想が寄せられています。高い評価を得ている理由には、わかりやすいストーリーやアクションシーンの迫力などが面白いという感想があります。そんな見た人からの評価が良い『第9地区』について感想を紹介します。

ストーリーがわかりやすい!

『第9地区』を見た人の感想には「ストーリーがわかりやすい」という感想が寄せられています。『第9地区』は最初は最初は仲が良くないヴィカスとクリストファーが、共通の目的のために協力する中で友情を育んで目的を達成するというストーリーです。背景に人種差別というテーマがありますが、「ストーリーは自体はわかりやすく、感情移入しやすい」という感想があります。

かなり面白い!

『第9地区』を見た人の感想には「アクションシーンがかなり面白い」という感想が寄せられています。もともと、『第9地区』の監督ニール・ブロムカンプは、世界的なヒットを記録したゲーム『Halo』の映画を制作する予定でした。しかし、制作が頓挫したため『第9地区』を制作しました。そうした経緯を経て作られた『第9地区』のアクションはVFXをうまく利用した派手なシーンに仕上がっていると高評価されています。

第9地区のあらすじまとめ!

『第9地区』のラストまでのネタバレあらすじや感想、評価についてまとめました。『第9地区』はユニークな演出と、誰にでもわかりやすいストーリーから多くの人から高評価を得ました。一方、映画のテーマとなっていると人種差別問題を考えながら見ると、隔離された地域の描かれ方や、映画の構成そのものに痛烈な皮肉が込められていると言われます。

B級SF映画の傑作と言われる一方、風刺映画としての側面も評価されている『第9地区』は、何度見ても発見があって面白いという感想も挙げられています。あらすじや映像の迫力だけでなく、物語や登場人物の関係など、様々な角度から楽しめる映画という感想があります。まだ見ていないという方はぜひ一度ご覧ください。

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