2018年08月22日公開
2018年08月22日更新
フックの映画(スピルバーグ監督)あらすじを紹介!キャストや結末は?
スティーヴン・スピルバーグ監督制作映画「フック」。1991年公開のアメリカ映画。主人公のピーター・バニングは過去を忘れ、子持ちの中年男性になっていた。平凡な生活を送っていた彼だったが、あるとき子供たちが攫われ、ピーター宛の脅迫状が届く。差出人はなんと、あのフック船長だった。子どもから大人まで誰もが知っている「ピーター・パン」が大人になった姿を描いたファンタジー・アクション。映画のキャスト、物語のあらすじから結末まで紹介します。
フックはスピルバーグ映画!あらすじや結末・キャストを紹介
1991年公開のアメリカ映画「フック」。40歳の大人になったピーター・パンが、宿敵のフック船長と再び闘うSF・コメディ・ファンタジー・アクション映画です。ピーター・パンの作品が大好きで、映画化を熱望していたスティーヴン・スピルバーグが7000万ドルの製作費を投じてこの映画を制作しました。
まず、映画の簡単なあらすじと結末を、後ほど詳しくあらすじから結末まで紹介していきたいと思います。もちろん映画の気になるキャストもご紹介します。
映画の簡単なあらすじ
主人公であるピーター・バニング(ロビン・ウィリアムズ)は40歳の弁護士です。そんなピーター一家が、妻の祖母であるウェンディ・アンジェラ・ダーリング(マギー・スミス)のいるイギリスに里帰りした晩に、子供たちが何者かに攫われてしまいます。部屋に残されたのはピーター宛の脅迫状。差出人はフック船長でした。子供たちを助けるべく、部屋に現れたティンカーベルと一緒に再びネバーランドへと戻ったのでした。
映画の結末は?
フックの船に乗り込んだピーターはようやく子供たちを保護することに成功しました。執念深いフック船長との決着をつける事を決意したピーター。フック船長とピーターの一騎打ちが始まります。仲間たちの協力でどうにか勝利したピーターは、愛する子供たちと一緒に現実世界へと帰ったのでした。
フックとは?
制作年は1991年。日本公開は1992年です。上映時間は144分。ジャンルはSF、ファンタジー、アクション、コメディ。監督はスティーヴン・スピルバーグ。キャストはロビン・ウィリアムズ、ダスティン・ホフマン、ジュリア・ロバーツ、ボブ・ホスキンスなど。
フックはどんな映画?あらすじを結末まで紹介
ピーターは40歳の中年男性
※ここから映画「フック」のあらすじを結末までご紹介します。先ほどの簡単なあらすじと結末とは違い、この先ネタバレが多く含まれますのでご注意ください。仕事人間のピーター・バニングはなんと40歳。そんなピーターが何の仕事をしているかというと、アメリカの企業付きの弁護士です。
仕事に熱中しているばかりで家族を省みないピーターに、家族はうんざりしていました。そんなバニング一家が妻の祖母であるウェンディの住むイギリスに、久々に里帰りをします。長年孤児の支援を行ってきたウェンディが、孤児のために病院を開設することになったのです。ウェンディはピーターにとっても大事な恩人です。なぜなら、孤児であるピーターを保護してくれたのも彼女でした。
連れ去られてしまう子供たち
ウェンディの家には、彼女の養子で「飛び方を忘れた」などと呟く老トゥートルズもいました。その夜、子供たち2人を家に残し、バニング夫妻とウェンディは病院開設パーティーへと出かけました。突如風が吹き荒れ、子供部屋の窓が開け放たれます。帰宅したピーターたちを待っていたのは、誰もいない子供部屋とピーター宛の脅迫状。子供たちを誘拐した犯人の残した脅迫状には、フック船長の名前が記してありました。
記憶をなくしたピーター・パン
途方に暮れていたピーターに、ウェンディは過去について話しだします。ウェンディは、ピーターこそがかつてのピーター・パンだと言うのです。妻であるモイラに一目惚れして、ネバーランドを去ったのだと。しかし、かつての記憶を完全になくしてしまったピーターはその話を簡単には信じようとしません。
そんな時、ピーターの目の前に突然妖精が現れます。妖精はティンカーベルと名乗りました。ピーターは連れ去られた子供たちを救うべく、ティンカーベルに半ば強引に連れ去られる形で、再びネバー・ランドへと向かうのでした。
子供たちを見つけるが…
一方その頃、ネバーランドでは海賊たちがフック船長の帰還を祝っていました。死んだと思われていたフック船長が、チクタクワニをはく製にして戻ってきたからです。そんな時、ピーターがフック船長の前に姿を現します。フック船長は、ピーターの変わりようにショックを受けます。
ピーターを試すため、フック船長は子供たちをマストの先にくくりつけます。ピーターは2人を助けようとしますが、あまりの高さに諦めてしまいました。しかし、ティンカーベルがフック船長に数日の猶予を願い出ます。その期間にピーターを、元のピーター・パンに戻してみせると言うのです。
ロストボーイとの出会い
ティンカーベルはピーターをロストボーイたちの暮らすところに連れていきます。ロストボーイたちはピーター・パンの帰還を聞いて喜びますが、目の前にいる中年男性がピーター・パンであると信じることが出来ません。特にロストボーイの現リーダーである少年ルフィオは、彼を断じて認めようとせず、攻撃し始めました。
しかし、一番下のロストボーイがピーターの目をのぞき込み、ピーター・パンだと気づきます。ピーターに寄り添ったロストボーイの言葉に、彼らはピーターが本物のピーター・パンだと信じるようになりました。ピーターがピーター・パンとして再び空を飛べるように、協力して特訓に精を出します。
ついに記憶を取り戻す!
ロストボーイたちとの過酷なトレーニングの後、ピーターを待っていたのは食器があるだけで中身のない食卓でした。ピーターとルフィオの間で口論が始まってしまいます。ピーターは手元にあったスプーンで食べ物を投げるふりをします。するとなんと、ルフィオの顔面に食べ物が当たったのです。驚いたピーターがもう一度食卓を見ると、なんということでしょう。空っぽだったはずの食卓には、色とりどりの料理が並んでいたのです。
どうやら、想像したことは本当になるようです。それがきっかけで、ピーターはピーター・パンだった頃の記憶を取り戻しました。ロストボーイの1人であるサッドバッドが、トゥートルズが昔ネバーランドに忘れたビー玉をピーターに差し出しました。
港に潜入するも…
海賊船ではフック船長がピーターの子供たちを懐柔させようとしていました。マギーはそれをはねつけますが、ジャックは自分たちを助けることが出来なかったピーターを信じることが出来ません。今までろくに父親に顧みられなかったジャックの心情に漬け込み、フック船長は自分こそが本当の父親だと嘘を吹き込んでジャックを懐柔してしまいます。
一方ピーターは、フック船長のかぎ爪を盗むため、港に潜入しました。そこでは、海賊たちがジャックのためにベースボール大会を開いていました。ピーターは、今まで仕事ばかりしていて見ることが出来なかったジャックの試合に夢中になります。ジャックがホームランを打ち、喜んでいたのも束の間、ジャックがフック船長を父親として慕っている姿を目撃してしまいます。
空飛ぶ力を取り戻す!
ピーターは隠れ家に戻り、空飛ぶ力を取り戻そうと奮起していました。決して諦めずに空を飛ぼうとしますが失敗。自分の影に案内され、昔ウェンディが住んでいた木の祠を見つけます。そこで大きく変身したティンカーベルは、ピーターへ自分の想いを打ち明けます。ティンカーベルはピーターに恋心を抱いていたのです。
しかし、ピーターは我が妻であるモイラを愛していました。そして、ジャックが生まれた瞬間が自分にとって幸せな思い出だと気づきます。その時、ピーターの体は宙に浮かび上がっていました。ついにピーター・パンとしての空飛ぶ力を取り戻したのです。
フック船長との最終決戦
武装したロストボーイたちと一緒に、ピーターは海賊船に乗り込みます。フック船長の隣には、フックとおそろいの服を着たジャックの姿が。フック船長はルフィオに任せ、ピーターはようやく子供たちを保護します。フック船長相手に奮戦していたルフィオは、次第に追い詰められ、フック船長の剣で胸を貫かれてしまいます。執念深く復讐を遂げようとするフック船長相手に、ピーターは決着をつけることを決めました。
ついにピーターとフック船長の一騎打ちが始まりました。フック船長は卑怯な手段でピーターを追い詰めますが、ロストボーイたちが時計を取り出しました。嫌いな時計の音に気が動転し、慌てふためくフック船長に、巨大なチクタクワニのはく製が倒れこんできます。そして、フック船長ははく製の口の中に飲み込まれるように消えてしまいました。
そしてロンドンへ
すべてが終わった後、別れを惜しむロストボーイたちを元気づけ、ロストボーイの一人であるサッドバッドを次のリーダーに指名します。サッドバッドにピーター・パンの剣を託し、ピーターは現実世界のロンドンに帰ったのでした。
ウェンディの家に子供たちより一足遅れて帰ってきたピーター。ピーターの帰還に気づいたジャックが窓を開けてくれます。家族は改めて再会を喜びました。ピーターは、サッドバッドから預かったビー玉をトゥートルズに渡します。ネバーランドで無くしたビー玉を見て幸せな気持ちを取り戻したトゥートルズは、ロンドンの空を飛び回りました。
フックの映画キャストを紹介!
ピーター・バニング役:ロビン・ウィリアムズ
代表作はグッドモーニング,ベトナム(アメリカ映画)、ミセス・ダウト(アメリカ映画)など。日本語吹き替えキャストは樋浦勉。
ジェイムズ・フック船長役:ダスティン・ホフマン
代表作はクレイマー、クレイマー(アメリカ映画)、レインマン(アメリカ映画)など。日本語吹き替えキャストは伊藤孝雄。
ティンカーベル役:ジュリア・ロバーツ
代表作はプリティ・ウーマン(アメリカ映画)、エリン・ブロコビッチ(アメリカ映画)など。日本語吹き替えキャストは土井美加。
スミー役:ボブ・ホスキンス
代表作はモナリザ(イギリス映画)、トゥエンティフォー・セブン(イギリス映画)など。日本語吹き替えキャストは内海賢二。
ウェンディ・ダーリング役:マギー・スミス
代表作は眺めのいい部屋(イギリス映画)、ハリーポッターシリーズ(イギリス、アメリカ映画)など。日本語吹き替えキャストは杉山とく子。
フックの映画情報まとめ
いかがでしたでしょうか?コメディ映画でもあるので、子供から大人まで幅広い年齢層の方が観られる映画だと思います。結構昔の映画ですが、この記事を見て少しでも興味を抱いていただければ幸いです。