シンデレラの実写版キャストまとめ！ドレスがブルーなのはなぜ?

シンデレラと言えば誰もが知る有名なプリンセスですが、2015年に公開された実写版「シンデレラ」は童話を活かした設定と大胆なあらすじ変更がなされた脚本によって描かれました。「シンデレラ」実写版のあらすじやキャスト、シンデレラのドレスの秘密などについて、徹底検証していきます。映画、「実写版シンデレラ」のあらすじと見どころ、キャスト、シンデレラのドレスについて見ていきましょう。

「実写版シンデレラ」の境遇に深く関与してくるフェアリーゴッドマザーや母のドレス、童話を大胆に変更して魅せた脚本とあらすじ、その全てを担ったキャスト達などで描かれました。では、「実写版シンデレラ」はどのようにして生み出されたものだったのか、また大胆に手を加えられた脚本の経緯やあらすじ、シンデレラのドレスの秘密、魅力的な映画、「実写版シンデレラ」を演じたキャストなど、詳しく解説していきます。

「シンデレラ実写版」とは、どのような映画だったのでしょうか？　誰もが知るところでしょう、ウォルトディズニー社による、シャルル・ペロー原作童話「シンデレラ」、1950年に放映された同名映画の実写化として手掛けられたのが、映画、「シンデレラ実写版」です。同じくウォルトディズニー手掛けるアニメーション映画の「アナと雪の女王」短編が同時放映として二作での公開作品で同時上映されました。

監督にケネス・プレラー、音楽をケネス・プレラーとのコンビネーションで知られる、パトリック・ドイルで手掛け、シンデレラと王子の主人公キャストに、幼少期のシンデレラをエロイーズ・ウェブ、主演のシンデレラを、リリー・ジェームズ、王子役にリチャード・マッデンのキャストで構成されました。

第33回ゴールデングロス賞にて外国映画部門、優秀銀賞を受賞、第19回ハリウッド映画賞で衣装デザイン賞を受賞、第88回アカデミー賞にて、同じく衣装デザイン賞にノミネートなどの他、数々の賞を受賞しています。また、本国ではウォルトディズニーが手掛けた実写として過去最高記録である興行収入、監督であるケネス・プレラーにとっても過去最高のオープニングを飾りました。

公開初の週末には本国で週末食おう行ランキング1位を飾った「シンデレラ実写版」ですが、約一月遅れで公開された日本でも同じく週末興行ランキング1位を飾り、5週間をトップでキープするなど、輝かしい興行成績を誇りました。では、そんな「シンデレラ実写版」のあらすじやキャストとは？

「シンデレラ実写版」のあらすじについて紹介します、ストーリーは、童話と同じあらすじから始まります。舞台は遠い昔の物語、裕福な家庭に生まれた女の子は「エラ」と名付けられ、両親の愛情を一身に受け、美しくも聡明で優しい娘に成長しますが、母が病に倒れることに。エラの運命は一転していきます。エラの将来を案じた父によって連れて来られた義理の母と二人の姉達。父をも病に失くしたエラに彼女達は本性を表します。

美しく聡明な義理の娘につらく当たる継母と二人の姉達という童話と同じあらすじに、継母や姉達の浪費家ぶり。裕福なエラの家庭の財産を数年経たずに浪費し、雇っていた使用人達も維持出来なくなったエラの家庭に、落ちぶれた屋敷。エラは召使として扱われる身となり、朝から寝る前までこき使われて、冬の屋根裏部屋の灯らない暖炉の傍に眠る有り様で、それでも希望を信じ、未来を信じ、小鳥や鼠達を友とします。

暖炉の傍で眠ったことで灰だらけに汚れたエラを、継母や姉達は嘲笑して、シンデレラ（シンダーレイラ、灰被りの意）と名付けて、以降、エラはシンデレラと呼ばれる身となります。ここまでのあらすじは原作童話とほとんど変わりませんが、大きく大胆に手掛けられた脚本によって変わって行くあらすじはここからです。

亡き母の教えに希望と未来を信じ、召使いとしての扱いにも耐え抜いたエラ、けれども、シンダーレイラ、シンデレラなる灰被りと指を指してエラを嘲笑う三人の仕打ちにとうとう心の悲鳴を押さえられなくなった彼女は、泣きながら馬に乗って屋敷を飛び出します。飛び出した森の中で彷徨っていたエラに声を掛けたのは、一人の青年というあらすじに、猟師と名乗る彼は実は従者と共に狩りに訪れていた王子でした。

鹿が可哀想だと狩りを止めるように訴えるエラとエラの哀しみを慰める人に、惹かれ会って行く二人。舞台は変わり城に戻った王子はエラを忘れられません。また、父なる国王は病床に臥せっており、早く妃を娶れと告げられたキット王子は国中しらみつぶしにしてでもエラを探し出そうと心に決め、そうして王子の花嫁探しなる身分を問わない舞踏会が催されることになります。

エラたちの屋敷にも招待状が届きました。継母は召使としての仕事を全てこなして、ドレスを用意できたなら、エラも連れて行ってやろうと言います。もちろん、継母と姉達の悪巧みであり、それまで以上の仕事をこなしながらエラが用意したのは友である鼠達の協力を得て、亡き母のドレスを自分の手で縫い仕立て直したもの。最初からエラを連れて行くつもりなど有りはしなかった継母と姉達に、亡き母のドレスは破かれます。

あまりの仕打ちにエラが破られたドレスと両親の思い出の温室で泣いていたところに現れたのは、亡き母の教えに在った妖精、フェアリーゴッド・マザー。魔法の呪文に継母達に破かれたドレスは美しくよみがえり、魔法の注意事項を胸にガラスの靴で向かった城、猟師を名乗っていた王子、キット。二人は再会しました。12時の鐘が鳴り響きます。裏で悪巧みをもくろむエラの母親や大臣達の姿を描いた舞踏会からシンデレラが去ります。

必ず再び探し出すと決意した王子の手によってエラは探されますが、舞踏会の日に悪企みをもくろんだ大臣、大公の妨害によって、中々王子キットはエラに辿り着けません。兵士に紛争してシンデレラを探し回る王子、やがてエラの屋敷に辿り着き、その娘達も違ったと失意の中に、一つの美しい歌声は、屋根裏から響きました。そうして王子はと描かれる前に、「シンデレラ実写版」ではアッと驚く継母の妨害が入ります。

人々の心を魅了した「シンデレラ実写版」を演じたキャストはどんなメンバーだったのでしょうか。誰が描けても成り立たなかった「シンデレラ実写版」を魅せた重要人物を演じたキャスト陣を紹介していきます。まずは主人公、シンデレラ、エラを演じたリリー・ジェームズの紹介です。悲劇の中に勇気と希望を失わず果敢に立ち向かった女性を見事に演じて人々を魅せたリリー・ジェームズ。

お次のキャストは言うまでもなく王子キットを演じた、リチャード・マッデン。聡明さと情熱、騎士道精神を持ち合わせた正に完璧な王子様は、王国のしきたりに疑問を持ち、自分の頭で考えて行動する王子という素晴らしい役どころでした。スコットランド出身の俳優さんになります。

2015年に「実写版シンデレラ」で共演したイギリス女優リリー・ジェームズとスコットランド俳優のリチャード・マッデン、実は2016年に舞台「ロミオとジュリエット」で再共演を果たしていたりします。

では、希望を失わなかった女性に魔法を与えた亡き母の教えに言い伝えられた見守りの妖精、フェアリーゴッドマザーを演じたキャスト、ヘレナ・ボナム・カーターです。エラの亡き母が良くエラに教えたお伽話の妖精は、どこかおっちょこちょいでそそっかしい愛嬌を持ち合わせたエキセントリックな魔法使いでした。

次なるキャストはシンデレラに外せない継母と連れ子達です。継母トレメイン夫人を演じたキャストは、ケイト・ブランシェットに、二人の姉、ドリゼラとアナスタシアを、ドリゼラ役にソフィー・マクシェラ、アナスタシアに、ホリデイ・グレインジャーで、見事な継母と連れ子を魅せてくれました。

「実写版シンデレラ」に欠かせないもう一人の悪役を見事に魅せてくれたキャストは、大臣であり大公を演じた、ステラン・スカルスガルドです。国王の時代から使える臣下であり、国の利益を優先させるに手段も良心も問わない冷徹な政略家であり、王子キットの花嫁探し、エラ探しにも妨害を厭わない徹底ぶりです。

「実写版シンデレラ」が大胆に変更された脚本で見せた人物に、王子キットの父である国王演じたキャスト、デレク・ジャコビと王子の真の理解者として大公と対照的に描かれた、大佐を、ノンシー・アノジーという二人の俳優が演じました。エラの両親にベン・チャップリン。ヘンリー・アトウェルなどと続きます。

継母トレメイン夫人は実は哀しい経緯に「シンデレラ」を作り上げた人物でもあり、演じたケイト・ブランシェットはあまりいい役どころではありませんが、「シンデレラ実写版」から映画の賞も受賞していたりします。最低な母親役とされる賞ではありますが、難しい役どころを演じたと言う意味では魅せたと称されたとも言えるでしょう。

「シンデレラ」のドレスと言えばブルーが印象的です。ですが、アカデミー賞ノミネートやハリウッド映画賞にも名前を飾った衣装デザインに特徴される「シンデレラ」のドレスのブルーには、何か秘密があるのでしょうか？　シンデレラの衣装を手掛けたデザイナーは実は「実写版シンデレラ」に際して幾つかの色のパターンを考えたと明かしています。ですが、「シンデレラ」は伝統的にブルーのプリンセスだと落ち着いたと。

ウォルトディズニー手掛ける「アニメ版シンデレラ」でも、シンデレラはブルーのドレスをまとっています。実はそこにはブルーは欧米の花嫁に色という意味合いが隠されていました。サムシングフォー、若しくはサムシングブルーという言葉をどこかで聴いた覚えはありませんか？　花嫁が見に付けると幸せになれるとされている欧米の花嫁のまとう伝統的なスタイルです。

ひとつ、サムシングオールド、ひとつ、サムシングニュー、ひとつ、サムシングボロウ、そして、サムシングブルーで成る花嫁の四つのお守り。古くからの伝統を持つもの、新しいもの、借りたもの、そして、聖母マリアの色であるブルー、これらを指してサムシングフォーと呼ばれます。そして、繰り返しになりますが、花嫁がまとうサムシングブルーとは、聖母マリアの純潔を表す色から来ているとされています。

シンデレラのドレスのブルーの色に隠された意味は、聖母マリアのシンボルカラー、純潔の青、ブルーであり、花嫁のまとう色、青色、ブルーというのが意味合いと見ていいでしょう。そう言えば、ディズニープリンセス達はブルーのドレスをまとうプリンセスが多いです。「実写版シンデレラ」と同時上映された「アナと雪の女王」のエルサもまたブルーのドレスをまとうプリンセスでした。

「実写版シンデレラ」のドレスは実に20人の職人の手によって一万時間を要して、魅力的で繊細な「シンデレラ」を象徴する「ブルードレス」を作り上げたとされています。そして、シンデレラのこのブルーのドレスは8着作られたと。有名映画賞の衣装デザイン賞に抜擢されるだけの「ブルードレス」の成り立ちだったということです。まさに「シンデレラ」に相応しいドレスが出来上がったでしょう。

「シンデレラ実写版」について、キャストの紹介やドレスの秘密、あらすじ紹介などに触れながら見てきました。いかがでしたでしょうか？　あらすじで少し触れていますが、「実写版シンデレラ」は今迄のシンデレラとは少し趣が異なります。不遇に耐え忍んでいただけの少女の物語ではなく、どんな境遇に置かれても希望と未来を失わなかった女性として描かれた、「シンデレラ」です。

「シンデレラ」なるエラは、王子に見つけられる前に、シンデレラのモチーフとも言うべきお伽話の象徴の魔法の靴に、継母からとても残酷な仕打ちを受けます。王子が惹かれた歌声の先に佇んでいたのは悲劇と不運の美しいプリンセスではなく、強い意志と勇気を備えた凛とした美しさで対峙する心のプリンセスとでも言うべき姿で立つ女性、「シンデレラ」、いえ、エラでした。

物語を大胆に描いたのは、継母トレイメン夫人や大公、王子と父である国王も忘れてはいけません。全てが従来の枠組みの「シンデレラ」から少し外れたところで描かれたとても魅力的な映画として公開された、ウォルトディズニー手掛ける「実写版シンデレラ」は、だからこそ人々の心を魅了したでしょう。この記事をご覧になったあなたがまだ「実写版シンデレラ」を見ていないなら、強くお勧めしたい映画ですと申し上げます。