そして父になるのあらすじ・結末をネタバレ!最後はどちらを選択した?

『そして父になる』のあらすじ最後の結末までネタバレ解説し、ネタバレ感想も紹介していきます。『そして父になる』は2018年の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞であるパルム・ドールを受賞したとして話題になった是枝裕和監督の2013年の映画です。福山雅治が初めて父親役を演じ、「新生児取り違え」というテーマを扱った『そして父になる』は、シリアスなあらすじの映画でありながら日本国内でも異例のヒットを記録しました。そんな『そして父になる』のネタバレあらすじを最後の結末まで詳しく紹介します。

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目次

  1. そして父になるのあらすじを結末までネタバレ!最後はどうなった?
  2. そして父になるとは?
  3. そして父になるのあらすじを結末までネタバレ!
  4. そして父になるの結末をネタバレ解説!最後の選択は?
  5. そして父になるの設定ネタバレ!あらすじは実話が元だった?
  6. そして父になるの感想をネタバレ!あらすじや結末の評価は?
  7. そして父になるのあらすじ・結末などのネタバレまとめ

そして父になるのあらすじを結末までネタバレ!最後はどうなった?

『そして父になる』のネタバレあらすじを最後の結末まで紹介します。『そして父になる』は2013年に公開された映画です。『そして父になる』は福山雅治が初めて父親役を演じたことや、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、約10分間のスタンディングオベーションが起こったことが大きく報じられた映画です。この記事では『そして父になる』のネタバレあらすじを最後の結末までまとめてあります。

そして父になるとは?

『そして父になる』は2013年に是枝裕和監督によって製作された映画です。『そして父になる』はエンターテイメント映画ではありませんが、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したことが報じられると日本国内からも大きな反響がありました。『そして父になる』の累計興収は30億円を超えており、「赤子の取り違え」というシリアスなテーマのあらすじでありながら、異例の大ヒットとなりました。

そして父になるの監督は是枝裕和

『そして父になる』の監督は是枝裕和です。是枝裕和は1962年6月6日生まれで東京都出身です。映画監督を目指しながら、ドキュメンタリー番組のディレクターをしていた経験があります。『そして父になる』以外にも、2004年の『誰も知らない』や、2008年の『歩いても 歩いても』など海外からの評価が高いです。2018年の『万引き家族』は第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞して話題になりました。

そして父になるには豪華なキャストが出演している

『そして父になる』は主演の福山雅治を始めとした多くの豪華キャストが出演しています。尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキーなどが主要なキャストです。他にも樹木希林や風吹ジュンといった是枝裕和監督作品である『海街diary』にも名を連ねるキャストいます。吉田羊もクレジットされていますが、『そして父になる』では主要な主演シーンがカットされてしまったため、出演シーンがごくわずかになっています。

そして父になるのあらすじを結末までネタバレ!

ここからは『そして父になる』のあらすじをネタバレ紹介していきます。『そして父になる』は息子が取り違えられたふたつの家族のあらすじです。福山雅治演じる野々宮良多は裕福な暮らしをしています。一方、リリー・フランキー演じる斉木雄大は貧しいながらも楽しく暮らしていました。『そして父になる』ではふたつの対照的な家庭が、「取り違い」に対して様々な感情を抱くあらすじが展開されます。

慶多のお受験

『そして父になる』のネタバレあらすじその1です。11月。野々宮良多とみどり夫妻は息子である慶多の小学校のお受験に望んでいました。面接官に慶多は「父親と母親のどちらに似ているか?」と聞かれた良多は「穏やかで優しいところは妻に似ている」と答えました。続いて「短所はなんだと考えているか?」と聞かれた良多は「おっとりとしていて負けてもあまり悔しがらないところが、父親とては少し物足りない」と答えます。

良多の次は、慶多が質問を受けます。好きな季節を聞かれて夏と答えた慶多は「今年の夏は何をしましたか?」と尋ねられました。「キャンプに言ってお父さんと凧揚げをしました」と答える慶多ですが、キャンプに行ったという事実はありません。良多は慶多の話を笑顔で聞き流して面接をやり過ごしました。

忙しく働く良多

『そして父になる』のネタバレあらすじその2です。受験の終了後、良多は慶多にキャンプの話を尋ねます。慶多は塾の先生にそう言うように教えられたと答えました。良多は土曜にもかかわらず出勤し、ばったり会った上司・上山に熱心な仕事ぶり揶揄されます。上山を食事に誘う良多でしたが、上山は家族サービスを理由に断りました。暗くなってから良多が帰宅すると慶多はゲームで遊んでいます。

みどりに「今日はピアノはやったのか?」と良多が尋ねました。みどりは「受験がひと段落したから」と答えます。教育熱心な良多はみどりの甘さに不満を言い、慶多にピアノの練習をさせました。良多は家にも仕事を持ち帰って働きます。厳格な良多でしたが、家族は幸せに暮らしていました。夜になり、みどりは慶多を生んだ病院から「直接話したいことがある」と連絡を受けたことを良多に告げます。

子供の取り違えが発覚

『そして父になる』のネタバレあらすじその3です。病院に出向いた良多とみどりは、子供の取り違えがあったことを知らされます。信じられない良多は取り違えは昔に起きていたことだと言います。病院側は「ほとんどの事故が昭和40年代に起きている」と肯定しました。事故の原因に不可解な印象を持つ良多ですが、原因はまだはっきりとしていません。

良多が相手方の夫婦のことを尋ねると、病院側は血液型の検査で両親と不一致であることが判明したと説明します。良多の家庭では血液型は合致しているため、良多もみどりも取り違えは別の家庭間で起こったのではないかと疑います。病院側はDNA鑑定をした結果を見て正式な話し合いをすると説明しました。

複雑な思いを抱く野々宮夫妻

『そして父になる』のネタバレあらすじその4です。慶多はお受験に合格しました。合格祝いに、野々宮家ではご馳走を食べます。楽しく食事をする様子を慶多がカメラで撮影します。家族三人でベットに横になりながら、良多は複雑な想いで慶多の顔を見ていました。

後日、慶多のDNAを鑑定するために野々宮家は出かけました。鑑定結果の報告書には良多・みどりと、慶多の間には生物学的親子関係がないことが記されていました。鑑定結果を知った良多は憤り、「やっぱりそういうことか」と口にしました。みどりは良多の様子を黙ってみています。

帰宅した良多は病院選びを間違えたとみどりを責めます。みどりは当時の心境を吐露しながら、これまでの生活の中で慶多と血の繋がりがないことに気づけなかった自分を責めました。

斉木夫妻との面会

『そして父になる』のネタバレあらすじその5です。後日、良多とみどりは取り違えの相手である斎木雄大と妻・ゆかりに面会しました。挨拶を済ませた両家は互いに息子の写真を見せあいます。良多とみどりの本当の息子は琉晴と名付けられていました。雄大が用意した写真は上手に撮ったものではありませんが、雄大は琉晴が遊んでいる姿を撮影した携帯の動画も良多たちに見せました。

雄大は慶多と琉晴が生まれた日は、「いい天気で沖縄の夏みたいだった」と語ります。琉晴の名前はそんな天気にちなんで付けていたのでした。同席していた病院の職員は「取り違えは最終的には100%子供の交換を選ぶ」と説明し、子供のためにも早く決断するように促しました。しかし、みどりとゆかりは「急すぎる」と真っ先に反対しました。雄大は病院側に対して慰謝料の要求を仄めかします。

良多は親同士で会うことを斉木夫妻に提案し、両家は帰りました。その晩、野々宮夫妻はみどりの実家に宿泊します。慶多はすでに寝ていましたが、慶多の寝顔を見たみどりは静かに泣き出します。みどりの母は「慶多が両親に似てないと言われたことがある」とみどりに告げました。

良多の思惑

『そして父になる』のネタバレあらすじその6です。仕事に戻った良多は上山から心配されます。しかし、良多は仕事に影響を出さないことを約束しました。上山は両方引き取ればいいと良多に言います。良多は上山のアイディアを気に入ります。みどりには詳細を告げずに「俺に任せとけ」と言いました。

野々宮家と斉木家の食事会

『そして父になる』のネタバレあらすじその7です。子供たちを交えて野々宮家と斉木家が再び面会します。斉木家には琉晴を長男とした3兄妹がいました。子供たちの挨拶を済ませたあと一緒に食事をします。食事の会計で雄大は「自分が払う」と良多を制しました。しかし、病院への領収書を要求する雄大に良多は呆れます。

斉木家の子供たちは皆わんぱくに育っていました。琉晴を見つめる良多は、食事のマナーの悪さが気になります。子供たち4人はすぐに仲良くなって遊びに行きました。親だけになると雄大は「どれくらい慰謝料がもらえるのか」と微笑みます。良多は「大事なのはお金よりも真相」と言いますが、ゆかりも病院からの「誠意」に期待している様子を見せます。

斉木夫妻の様子を見た良多は、「知り合いに弁護士はいるか?」と尋ねます。斉木夫妻が顔を見合わせていると、良多は「この件は僕に任せてください」と、戸惑う斉木夫妻を後目に仲の良い弁護士に話をすると言いました。その後、子供に呼ばれて遊びに行った雄大が残したジュースのストローは、琉晴のストローと同じように噛み潰されていました。

良多と琉晴のふたりを引き取りたい良多

『そして父になる』のネタバレあらすじその8です。雄大は子供と全力で遊ぶ一方、良多は弁護士に電話をするために席を立ちました。母親同士になったみどりとゆかりは連絡先を交換します。その後、慶多ともすっかり仲良くなった斉木家は元気に挨拶して帰っていきました。ゆかりの連絡先を大事そうに持っていたみどりに、良多は「しっかりしてくれ、戦うことになるかもしれないんだから」と告げます。

友人でもある弁護士の鈴本に会った良多は、子供ふたりを引き取る方法がないか相談します。鈴本は「今更相手の子の父親になれるのか?」と問います。良多は「血がつながっているんだから何とかなるだろう」と言います。そんな良多を鈴本は「古い」と笑いました。良多は「金を払って相手が納得すればいいんだろう」と言います。良多は斉木が金に執着していることに目を付けていました。

育てた子か、実の子か、悩む親たち

『そして父になる』のネタバレあらすじその9です。1月。子供たちが打ち解けた4度目の両家の面会には弁護士も同席していました。病院側としては子供を宿泊させる次のステップへ進めさせたいと考えています。しかし、下の子供たちのことも心配しているゆかりは子供の交換には消極的です。一方、良多は「週末だけの宿泊から始めてみましょう」と提案しました。

週末の宿泊が決まり、良多は慶多に斉木家に泊まるように告げます。「これは慶多が強くなるためのミッションだ」と良多は説明しました。一方、みどりはゆかりと電話で話し、子供の食べ物の注意点など、情報を交換します。

初めての交換宿泊

『そして父になる』のネタバレあらすじその10です。良多の運転する車が斉木家に到着します。雄大が営む小さな電器屋を見て良多は嘲笑いました。慶多を預けて琉晴を車に乗せます。走り去る良多の車を斉木夫妻と慶多が寂しそうに見送りました。車に乗せられた琉晴は携帯ゲームで遊んでいます。一方、慶多は雄大に呼びかけられ、「スパイダーマンって蜘蛛だって知ってる?」と聞かれます。慶多は首を振りました。

お客さんと親し気に雑談を交わす雄大を慶多は興味深そうに見ていました。その日の晩はゆかりが作った餃子でした。雄大は食事のマナーがよくありません。ゆかりに食べるように言われた慶多ですが、箸で餃子を掴むことが上手く出来ませんでした。

一方の野々宮家のディナーはすき焼きでした。琉晴は大きな肉を食べます。「美味しい」と言った琉晴でしたが、箸の持ち方が気になる良多は琉晴に指導します。食事の後、ひとりでお風呂に入った琉晴は、湯に浮かぶアルファベットの形をしたおもちゃを箸で摘まむ練習をしました。

生まれ育った家族のもとに帰る子供たち

『そして父になる』のネタバレあらすじその11です。翌朝、慶多は斉木家の一同と一緒に仏壇に朝の挨拶をします。その後、壊れたラジコンカーを雄大が修理すると子供たちは大喜びで遊びました。一方の琉晴はひとり寂しくゲームで遊んでいます。時間を気にしだした琉晴を、みどりは群馬の斉木家まで送っていきました。

再会した慶多が怪我をしていることにみどりは気付きます。公園で転んだという慶多ですが、みどりの心配をよそに斉木夫妻は大したことないといった様子で謝りません。帰りの電車の中で慶多は、斉木家のみんなでお風呂に入ったことや、ゆかりが優しかったと話します。みどりは「このままふたりでどこかに行こうか」と言います。慶多は「パパは?」と尋ねますが、「パパは忙しいから」とみどりは言いました。

帰宅して慶多にバンドエイドを貼っているみどりに、良多は怪我をさせたにもかかわらず謝りもしない斉木夫妻への怒りをぶつけました。慶多が寝室に行ったあと、みどりも良多への不満をぶつけます。そこへロボットのおもちゃを抱えた慶多が出てきました。慶多は次に斉木家に行くときに持って行きたいと言います。

慶多の入学式

『そして父になる』のネタバレあらすじその12です。四月。慶多の入学式のためにみどりの母親も上京します。そこへ雄大が訪ねて来て小学校まで同行します。教室で名前を呼ばれる慶多の姿を撮影する雄大は、「慶多の顔を見て琉晴って名前を付けたはずなのに、今ではどう見たって慶多って顔だ」と良多に言いました。

良多の提案

『そして父になる』のネタバレあらすじその13です。後日、ショッピングモールで会った両家。動くようになった慶多のロボットを良多は見ていました。子供と遊ぶ雄大から「良ちゃん交代して!」と助けを求められますが、良多は断ります。ゆかりとみどりが雄大に代わって子供と遊びました。

子供から解放された雄大は良多に対して「若いんだからもっと子供と一緒にいる時間を作ったほうがいい」と告げました。雄大とは育て方が違うという良多に、雄大は「この半年で良多よりも長く慶多といる」と言います。時間が大事だと言う雄大に、良多は「僕にしかできない仕事がある」と言い放ちます。良多の言葉に苛立ちを覚えながら、雄大は「父親だって取り換えの効かない仕事だ」と言いました。

ショッピングモールの帰り、家にはゆかりの父親もいて面倒見るのが大変と言う雄大に、良多は子供をふたりとも譲ってくれと言いました。良多の言葉に斉木夫妻は驚き、憤ります。「お金ならまとまった額を用意できる」と言った良多に、雄大は「金で買えるものとそうでないものがある。金で子供買うのか」と良多の服を掴みます。

雄大の手を振り払った良多は「この間は誠意は金だと言っていた」と言います。みどりは夫の非礼を詫びて仲裁します。「負けたことがないやつは人の気持ちがわからない」と雄大は吐き捨てます。斉木家と別れた後、みどりは良多の発言を責めました。

看護師の告白

『そして父になる』のネタバレあらすじその14です。後日、慶多と琉晴が生まれた頃の看護師が裁判で発言することになり、弁護士の鈴本を交えて野々宮夫妻と斉木夫妻が再会します。みどりが謝罪をし、良多も軽く頭を下げました。

裁判に立った看護師は「取り違えは事故ではなく、野々宮夫婦を嫉んでわざと行った」と告白しました。罪の意識を感じていた看護師は野々宮夫妻と斉木夫妻に頭を下げて謝罪します。しかし、斉木夫妻は怒り、みどりも看護師が刑罰を受けることを望みます。しかし、看護師の犯行は時効になっていると良多が告げ、母親たちは激しく看護師を憎みます。

父親と義母に会う良多

『そして父になる』のネタバレあらすじその15です。父親に呼ばれた良多は兄・大輔と共に、義母・のぶ子と暮らす父・良輔を訪ねます。良輔は「親子は血だ」と良多に言います。琉晴は成長するにつれて良多に似て、慶多は逆に斉木家に似ていくと言いました。「早く子供を交換して二度と相手の家族には会うな」と良輔は言います。一方、のぶ子は「血なんか繋がらなくても一緒に住んでいれば似てくる」と言いました。

家に帰った良多は父の日のプレゼントに良多が描いた似顔絵と、紙で作った薔薇の花を貰います。ふたつあった薔薇の花を手に取った良多が礼を言うと、慶多はひとつは雄大にあげると言いました。おもちゃを直してくれた礼だと慶多は言うのでした。慶多はメリーさんの羊を弾き続けます。

そして父になるの結末をネタバレ解説!最後の選択は?

『そして父になる』後半のネタバレあらすじを最後の結末まで紹介してきます。『そして父になる』では最後にどちらの子供を引き取るのか、というネタバレが注目されます。先に『そして父になる』の最後の結末のネタバレを紹介すると、最後にどちらの子供を引き取るのかは『そして父になる』の結末では明確に描かれません。では、『そして父になる』はどのように結末を迎えるのか、あらすじを最後までネタバレ紹介していきます。

親たちは血のつながった子を選択

『そして父になる』のネタバレあらすじその16です。良多は子供の交換を進めるためにゆかりを説得します。過ごして来た時間よりも血を選ぶ良多に、ゆかりは「子供と繋がっているという感覚がない男の言い分だ」と反論しました。しかし、子供のためにも早く交換したほうがいいというのが良多の考えです。

良多とみどりのすれ違い

『そして父になる』のネタバレあらすじその17です。ピアノの発表会を迎えた慶多ですがメリーさんの羊をたどたどしく弾きます。他の子供が高度な曲を披露すると、慶多は「上手だね」と言いました。そんな慶多の様子を見て良多は「悔しくないのか」と苛立ちます。良多の態度にみどりは腹を立て、ふたりは口論になります。

帰宅して慶多を寝かせた後、みどりは「言う通りにしたのに、結局慶多を手放すことになる」と良多を責めます。「あなたは最初から血を選ぶことを決めていた」とみどりは言い放ちました。そして、良多が言った「やっぱりそういうことか」という言葉を引き合いに出して良多を責めます。ふたりのケンカの声は慶多にも聞こえていました。

慶多に課せられるミッション

『そして父になる』のネタバレあらすじその18です。公園で慶多と遊ぶ中、良多はカメラで慶多を撮影します。慶多も良多のことを撮影しました。良多は慶多にカメラをあげると言いますが、慶多は首を振ります。

良多は、斉木家に行ったら雄大とゆかりのことを「パパ」と「ママ」と呼ぶように慶多に言い聞かせます。「ミッション?」と尋ねる慶多の言葉を肯定する良多。「いつまで?」と尋ねる慶多に良多は「決まってない。10年経ったらわかる」と告げます。

最後の別れのキャンプ

『そして父になる』のネタバレあらすじその20です。野々宮家と斉木家は一緒にキャンプに訪れていました。雄大は子供の頃に凧揚げした思い出を良多に語ります。「僕の父は凧揚げを一緒にするような人では無かった」という良多に、雄大は「そんなことは父親の真似をしなくていい」と言います。そして、「琉晴とはやってあげてくれ」と頼みました。

ゆかりはみどりに琉晴の小さかった頃の思い出を語ります。それを聞いたみどりも慶多が弟が欲しいと言っていたが、子供を生めなくなっていたことを告げます。ただ、慶多に兄妹ができたことはきっと嬉しいと思うと言いました。

良多は慶多とふたりで話します。「雄大とゆかりは慶多のことを大好きだ」という良多に、「パパより?」と慶多は尋ねました。「パパよりもだ」と良多が言った後、雄大がふたりに声を掛けて記念撮影をします。

しかし子供たちの心は……

『そして父になる』のネタバレあらすじその21です。野々宮家の息子となった琉晴に、良多は生活のルールを書いた紙を読ませます。しかし「パパとママと呼ぶこと」と書かれた一文に琉晴は「なんで?」と疑問を口にします。「パパちゃう」と拒否する琉晴に、良多はお父さんとお母さんと呼ぶように命じます。しかし琉晴は納得しません。一方、斉木家では元気のない慶多を気遣ってゆかりが優しく抱きしめます。

良多の異動

『そして父になる』のネタバレあらすじその22です。8月。良多は上山に異動を命じられます。良多は裁判を抱えていることと、家族といる時間が少ないことを指摘されました。その後、両親の似顔絵で斉木夫妻を描いた琉晴を良多は叱ります。野々宮家に馴染めない琉晴はピアノで騒がしく鳴らして良多を怒らせます。

壊れたおもちゃを直せない良多は、新しいものを買ってもらえといいますが、琉晴は「パパに直してもらう」と言います。良多は「おじさんが本当のパパなんだ」と琉晴に言い聞かせ、もう一度おもちゃの修理に取り組みます。

裁判の結末

『そして父になる』のネタバレあらすじその23です。弁護士の鈴本と会った良多は裁判の勝利を報告されます。しかし、良多は「勝ってない」と言いました。鈴本は「病院の慰謝料とは別に」と言って、看護師からの「誠意」を取り出しました。良多は看護師の家を訪ねて「誠意」を返します。

良多が「あんたのせいで俺の家族は滅茶苦茶」と看護師を責めると、部屋の中から看護師の義理の息子が出てきます。「お前は関係ないだろ」という良多に、「関係ある。僕のお母さんだ」と子供は言いました。良多は何も言わずに帰ります。

琉晴の家出

『そして父になる』のネタバレあらすじその24です。良多の異動後、琉晴はみどりが寝ている隙に家を出て斉木の家にひとりで帰りました。斉木家に訪れた良多の声は慶多にも届きます。しかし、慶多ではなく、琉晴を迎えに来たことに気付いた慶多は良多に会うことなく部屋の押し入れに隠れてしまいます。

雄大が「うまく行かないのだったら戻してもらってもいい」と言うとゆかりも「慶多と琉晴両方引き取っても構わない」と言います。良多は琉晴の名前だけを呼んで連れ帰りました。帰宅して眠りについた琉晴の頭をみどりは撫でます。その頭が良多に似ていると言いました。良多は自分も昔母親に会いたくなって家出したことがあると告白しました。

野々宮家に馴染もうとする琉晴

『そして父になる』のネタバレあらすじその25です。斉木の家にいた頃のように遊ぶ琉晴に良多とみどりは向き合うようになります。次第に琉晴は野々宮夫妻とも笑って過ごせるようになっていました。しかし、家族で流れ星を見た時、琉晴は斉木家に戻りたいという願いを口にしました。

みどりは「琉晴が可愛くなってきた。でも慶多に申し訳ない」と苦悩します。翌朝、琉晴の寝顔をカメラに納めた良多は、古い写真を見返していく中で、良多の後姿や寝顔が移された写真を発見します。慶多が写真を撮っていたことに気付いた良多は涙を流します。

そして父になるの最後の結末のネタバレ

『そして父になる』のネタバレあらすじその26、最後の結末のネタバレです。琉晴も連れて斉木家を訪れた野々宮家。良多が慶多に声を掛けると慶多は逃げ出します。慶多を追いかけた良多は「我慢できなくなって会いに来た。ごめんな」と慶多に謝ります。しかし、慶多は「パパなんかパパじゃない」と言い、良多の顔を見ずに歩き続けます。

良多は「6年間はパパだった。出来損ないだけどパパだったんだよ」と言います。慶多が作った薔薇の花失くしたこと、慶多が撮った写真に気付いたこと、ピアノは良多も途中でやめたことを話しました。「もうミッションなんて終わりだ!」良多がそう言ったところで、ふたりはようやく向き合います。良多は慶多をしっかりと抱きしめました。

斉木家に戻った慶多と良多は皆に迎えられて斉木家の中に入っていきます。慶多は良多に「スパイダーマンって蜘蛛だって知ってた?」と尋ねます。「ううん、初めて知った」と良多は答えました。

そして父になるの設定ネタバレ!あらすじは実話が元だった?

『そして父になる』のあらすじに関連する事実を紹介します。『そして父になる』は「新生児取り違え」を題材にした映画です。『そして父になる』は原作を持たないオリジナルの映画作品となっていますが、参考文献として『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』がクレジットされています。『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』が『そして父になる』の原作と紹介されることもありますが、厳密には違います。

そして父になるで描かれた「新生児取り違え」とは?

『そして父になる』で描かれた「新生児取り違え」は現実に起きた社会問題です。『そして父になる』の劇中では「昭和40年代によくあった」と説明されていますが、それ以前にも起こっています。東京にある賛育会病院の事例では、1953年(昭和28年)に生まれた男性の取り違えがありました。『そして父になる』でも描かれた裁判ですが、実際に東京地方裁判所は病院に総額3800万円を支払うよう命じています。

70年代に実際にあった事件

『そして父になる』の参考文献として紹介される『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』は1971年に沖縄で実際に起こった新生児取り違え事件を週刊誌の記者・奥野修司が25年間取材したドキュメンタリー作品です。『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』は『そして父になる』のエンドロールに参考文献としてクレジットされおり、あらすじや設定に類似点はあるものの、原作というわけではありません。

そして父になるの感想をネタバレ!あらすじや結末の評価は?

『そして父になる』のあらすじや最後の結末に対してネタバレ感想を紹介していきます。『そして父になる』は現実の起きた問題でもあることから、見た人の多くは「家族について考えさせられた」というネタバレ感想を述べてます。一方で、『そして父になる』の参考文献の作者・奥野修司などからは不満の声も上がっていました。『そして父になる』に寄せられたネタバレ感想をまとめました。

親子の絆を考えさせられる

『そして父になる』のあらすじや最後の結末については「親子の絆を考えさせられる」というネタバレ感想が多いです。見た人の多くは自分だったらどうするかとい感想を述べています。一方で、『そして父になる』は「大人の都合だけで家族の大事なことを決める姿が描かれている」という感想もありました。親の立場から結論を述べる感想自体が『そして父になる』では否定的に描かれていた部分に重なるという感想もあります。

モデル本人からは不満も

『そして父になる』の参考文献である『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』の作者・奥野修司からは不満の声も上がっています。『そして父になる』は映画化に際して、『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』サイドには知らせていませんでした。『そして父になる』のカンヌ映画祭出品前になって、奥野修司や出版社である文藝春秋に紹介する許可を求めたと言われます。

文藝春秋側は参考文献として『そして父になる』のエンドロールに乗せることを承諾しました。その条件として、『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』にインスピレーションを受けたことを紹介し、『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』の知名度向上を約束させました。しかし、『そして父になる』のヒットに反して、『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』はあまり知られていません。

以上のような出版物を巡るトラブルによって、「『そして父になる』の制作サイドは『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』の知名度を向上させる約束に対して十分に努力していない」と文藝春秋や奥野修司は不満を抱いているようです。

そして父になるのあらすじ・結末などのネタバレまとめ

『そして父になる』のあらすじや最後の結末についてのネタバレ感想をまとめました。『そして父になる』は現実に起こった社会問題を題材にしているシリアスなあらすじの映画でした。『そして父になる』では明確な最後の結末は描かれていないため、見る人によってネタバレ感想はさまざまです。一方、『そして父になる』は海外からも評価される映画でした。未視聴の人はぜひ最後まで映画をご視聴ください。

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