ディープ・インパクトの映画あらすじをネタバレ！キャストやラストも紹介

映画ディープ・インパクトはアメリカで制作されたSF映画です。映画ディープ・インパクトのキャストには、モーガン・フリーマン、総指揮にはスティーヴン・スピルバーグなど有名人物が作品の制作に関わっていて、さらに映画ディープ・インパクト公開のタイミングはSF映画の名作アルマゲドンと同時期だったことでも有名です。この記事では、映画ディープ・インパクトのあらすじとキャスト、ラストの展開などのネタバレをご紹介します。

映画ディープ・インパクトの物語は複数の登場人物の視点で進行する群像劇の手法を取り入れていますので、ディープ・インパクトは映画好きも太鼓判を押す物語となっています映画ディープ・インパクトの作中には主に野心あふれるジャーナリスト『ジェニー』、天文学部の高校生『リオ・ビーダーマン』、仲間から煙たがれる宇宙飛行士『タナー』の視点で描かれています。ここから以下はネタバレを含みます。

野外で天文学サークルの活動をしていたリオ・ビーダーマンは、今まで観察したことのない星を偶然見つけます。顧問の教師の薦めで、知り合いの天文学者であるウルフ博士に星の調査の依頼をしました。調査を開始したウルフ博士は、未確認彗星の進路軌道上に地球があることを発見し、このまま進めば彗星が地球に衝突する可能性があることを突き止めました。しかしウルフ博士は直後に交通事故に遭って死亡します。

ウルフ博士の死亡から一年後、ジャーナリストのジェニーは、辞任を発表した財務局長官の本当の辞任理由には「エリー」という愛人の存在があるというスクープを入手していました。また、その秘匿に大統領も絡んでいるという情報を入手し調査を進めていました。しかし調査を進める内に「エリー」は人名ではなく、「人類の滅亡」の隠語であることを突き止め、政府が隠していた真実にたどり着きます。

映画ディープ・インパクトの序盤はあまり災害に焦点を当てることはなく、アメリカ政府内の動きを中心に展開します。所謂スロースターターな作品で、開始から30分近くまでは各登場人物の関係性や家族構成などがわかるように描写されています。しかし映画ディープ・インパクトには随所に飽きさせない仕組みが施されており、映画初心者でも気軽に楽しめます。

映画ディープ・インパクトで高校の天文学部に所属するリオ・ビーダーマンは、彗星の発見の功労者として後にアメリカ中の有名人になります。しかしそれが原因でビーダーマンの人生を大きく左右することになります。

ジャーナリストのジェニーは、同僚とキャスターの座を争う野心のある女性として描かれています。母親と父親は離婚しており、ジェニーは父親が新しい恋人と再婚したことに納得しておらず、母親と復縁することを望んでいます。また、ジェニーは映画ディープインパクトで多く出演する機会がある人物です。

ジェニーが人類滅亡の真実を知った時とほぼ同時期、大統領によって、エベレスト並みの大きさの彗星が地球に衝突しようとしているということが世間に公表されました。またその際の会見で彗星の名前を発見者2名の名前から取り『ウルフ・ビーダーマン』と名付けて公表されました。映画ディープ・インパクトでは大統領のスピーチも好評で、モーガン・フリーマンの演技も見所のひとつです。

大統領の公表で世間がどよめく中、大統領は彗星の衝突を回避するために『メサイア計画』という名の作戦を実行することを発表しました。メサイア計画とは、アメリカとロシアが8ヶ月間で作った巨大宇宙船『メサイア』を使って、彗星に核攻撃を仕掛けて破壊するという計画です。メサイア乗組員の一人には、かつて月面着陸に成功した実績を持つ宇宙飛行士「タナー」が任命されました。

映画ディープ・インパクトに登場するタナーは月に7回も着陸した経験があるベテランです。家族は死に別れた妻と2人の息子がいます。2人の息子はどちらも軍隊に所属しており、父親の言葉には軍隊式の「イエス・サー」と返答していることから、親子と言えど厳しい教育方針であることが伺えます。作中に登場する宇宙飛行士の中では年齢層が父親ほどに大きく離れていることもあり、仲間から煙たがられる存在となっています。

メサイア計画では犠牲者を出しつつも彗星への核攻撃に成功します。しかし彗星の完全な破壊には至らず、メサイアとも通信が途絶してしまいます。作戦は失敗に終わりました。大統領は苦肉の対応策として、地上から核ミサイルの総攻撃を仕掛けて彗星を破壊する計画と、人類滅亡を防ぐ目的で『ノアの箱舟計画』を発表します。この時点で世間に絶望的な空気が漂い始めます。

ノアの箱舟計画とは、政府がミズーリ州の石灰岩地帯の地下に建設した都市に、100万人の人間と動植物を避難させて2年間生活した後、地上に戻って人類の復興をするという計画です。人類はコンピューターによって任意に80万人が選ばれ、残りの20万人は医者、科学者、技術者、教師、芸術家で構成されており、政府の指名によって選ばれました。ディープ・インパクトが「現実的な映画」と言われる象徴的なシーンです。

彗星衝突までのわずかな時間で人類は残った時間をどう過ごすのかという極限の選択に迫られます。強盗や略奪をする人、家を守ろうとバリケードを作る人、より遠くへ逃げようとする人、家族と穏やかな時を過ごそうとする人など様々です。ジェニーは家族の中で自分だけが方舟入りを指名されたことを気に病み、母親に打ち明けます。ビーダーマンは政府に指名されるも恋人が選ばれなかった為、結婚をして親族待遇で救おうと画策します。

地球との通信が途絶えた宇宙船のクルーは地球への帰還を余儀なくされます。同時に通信手段の回復作業を進めます。タナーは事故で目を失明した仲間の為に、地球に残した2人の息子の話を聞かせ、さらに小説「白鯨」を読み聞かせ、仲間の信頼を得ます。映画ディープ・インパクトではこのような会話シーンに多くの時間を当てることで、物語に深みを与えることに成功しています。

ここまでの映画ディープ・インパクトのあらすじを簡単にまとめます。政府は飛来する彗星の破壊に失敗。第二フェーズとして彗星の地上迎撃と一部の人類の隔離避難を決断。ジェニーはノアの方舟入りが決定し、選ばれなかった母親と父親の安否を気にかけています。ビーダーマンはノアの方舟入りが決定し、恋人とその家族を救おうと結婚します。タナーは孤立した宇宙船内で仲間との交流を深め、今後の作戦会議をしています。

ここからはディープ・インパクトのラストまでのネタバレを紹介します。彗星の飛来に国中が慌てふためく中、ジェニーは仲違いしていた父親から幼少期の頃の家族写真を渡され別れを告げられます。ビーダーマンは恋人の名前が避難リストに記載されておらず、思惑は失敗に終わります。その後間もなく彗星に向かって地上から核ミサイルが発射されますが、結果としてこの作戦も失敗に終わり、彗星を回避する最後の手段は無くなりました。

大統領の発表で、核攻撃で割れた小さめの彗星が先に地球に衝突し、その衝撃で海岸沿いでは300m~1000ｍの高さの津波が襲い、そのままアメリカ全土も襲うことが発表され、その3時間後にはもう一つの片割れの彗星が衝突し、その規模は人類滅亡級だと発表されました。リックは仲間と競技した結果、地球に帰るための燃料を犠牲にすることで、残った4つの核爆弾で大きい方の彗星を破壊することを決断します。

ジェニーは方舟の権利を同僚に与えて、仲違いしたままの父親の元に向かいます。海岸沿いに佇む父親と再開したジェニーは、家族で過ごした日々は本当に楽しかったということを父親に伝えることが出来ました。その直後、小さい彗星が地球に衝突し津波が発生します。ジェニーは父親と抱き合ったまま「パパ…」と言い残し津波に飲まれます。映画ディープ・インパクトで名シーンと評価されるシーンです。

リオ・ビーダーマンは方舟に行くことを拒否し、恋人とその家族を探すという決断をしました。バイクを走らせて無事に恋人と再開するも、恋人とその家族は車の渋滞で身動きが取れなくなっていました。身軽なバイクに乗っているビーダーマンは、恋人の家族から恋人と赤ん坊の2人を後ろに乗せ、津波から逃げるために高台を目指します。

地球とのコンタクトに成功した宇宙船では、それぞれのクルーが通信を通じて家族と最後の別れの挨拶をします。タナーの２人の息子は任務を遂行中で通信することが出来ませんでしたが、タナーは既に亡くなっている妻に向けて愛の言葉と共に「すぐに君のもとへ」と言い残しました。全員の通信が終わると、宇宙船は彗星に向かって核を起動しました。そして無事に彗星を破壊することに成功します。

バイクを捨てて高地まで駆け上がることによって津波から逃れたビーダーマンは、空を見上げてタナー達が破壊した彗星の欠片が大気圏で燃えている光景を見つめていました。半壊状態となった国会議事堂の壇上では大統領がスピーチを行います。世界中で何百万人が犠牲になったこと、多くの建物が壊れたことなどに言及しながら「すべてはここからです」と復興への力強い意志を示しました。

ここまでがラストのネタバレでしたが、いかがだったでしょうか?所謂ハッピーエンドではなく、あえて多くの犠牲を描写することで、映画ディープ・インパクトの物語をより現実的な作品に近づけています。

ここからは映画ディープ・インパクトの主要キャストを紹介します。映画ディープ・インパクトの感動的なシーンを違和感なく演じきり、物語をより引き立てることに成功したキャスト達の豪華な出演作品にも注目です。

ディープ・インパクトでジェニーの役を演じたのは女優のティア・レオーニです。女優としての活動時期は1984年からですが、1998年に公開された映画ディープ・インパクトでの好演で一躍有名になりました。プライベートでは2児の母でもあります。

映画ディープ・インパクトでビーダーマンを演じたのは俳優のイライジャ・ウッドです。世界中で大ヒットした『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの主人公としても有名です。幼少期から俳優をしており、映画ディープ・インパクト出演時も少年時代でした。

ディープ・インパクトのスパージョン・フィッシュ・タナー役を演じたのは、俳優のロバート・デュヴァルです。今でもなお世界中で根強いファンの多い『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などの多くの大作に出演しています。俳優としての受賞歴も多く、国内外から名優の評価を受けています。映画ディープ・インパクトでは大役を見事に演じきって多くの称賛を得ました。

映画ディープ・インパクトのトム・ベック役を演じたのは、俳優のモーガン・フリーマンです。映画ディープ・インパクト以外にも『ショーシャンクの空に』『ダークナイト』『セブン』など、数多くのヒット作に出演しています。プライベートでは2回の離婚歴があり、現在は4人の子供が存在します。映画ディープ・インパクトでは大統領役としての好演が絶賛されました。

映画ディープ・インパクトのあらすじからラストまでのネタバレ、さらにキャストをご紹介しました。ディープ・インパクトはCGを使ったリアルな災害描写の中にも、人間ドラマを中心に盛り込むことで、物語により一層深みを与えることに成功しました。ディープ・インパクトの制作スタッフやキャストには多くの有名作品に携わった経験がある人物が多く、ディープ・インパクトの演出と演技面の評価を底上げする結果となりました。

映画ディープ・インパクトは1998年に公開された映画ですが、今日に至るまで災害物の映画作品制作に多くの影響を与えています。また、映画のレビューで高評価しているサイトが多い作品でもあります。既にディープ・インパクトを観たことがある人も、もう一度改めて観てみることで新たな発見があるかもしれません。ネタバレ込みでも楽しめる、映画好きには要チェックな映画です。