2021年12月05日公開
2021年12月05日更新
【オール・ユー・ニード・イズ・キル】ネタバレあらすじと感想!映画ラストの結末は?
タイムリープ作品の中でも人気の高い作品になっているのがオール・ユー・ニード・イズ・キルです。日本の原作をベースにハリウッドで映画化された作品で高い評価を受ける映画になっています。今回は映画オール・ユー・ニード・イズ・キルについて、あらすじをネタバレありで結末まで紹介しつつ、出演者からスタッフ、作中の謎の考察、ラストまで見た人の感想などをネタバレありで紹介していきます。
目次
オール・ユー・ニード・イズ・キルの映画とは?
オール・ユー・ニード・イズ・キルの映画の概要
オール・ユー・ニード・イズ・キルは日本で2004年に発表されたライトノベル「All You Need Is Kill」を原作に2014年にハリウッドで映画化されたSFアクション作品です。日本でもアメリカより1ヶ月遅れながらも公開され日本発の作品らしいしっかりとしたストーリーラインや世界観にアメリカらしい派手なアクションも加わり高い人気と評価を集める作品です。
日本では原作をリスペクトして「オール・ユー・ニード・イズ・キル」というタイトルで発表されていますが英語圏では「エッジ・オブ・トゥモロー」というタイトルで公開、第42回アニー賞のノミネートされ、実写映画アニメーション効果賞を受賞するなどしています。また映画監督のジェームズ・ガン監督がお気に入りの映画12本の1つとして本作を上げるなど映画業界関係者にも高く評価されている作品です。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの用語解説
オール・ユー・ニード・イズ・キルはSF作品なので専門的な用語もいくつか登場しています。作品について紹介する前にそれらの用語についてもまとめて紹介していきます。
ギタイ・オメガ
タイムリープものであるオール・ユー・ニード・イズ・キルにおいてタイムリープの要因になっているのがギタイ・オメガです。ギタイの本体とも言える存在であり、移動や攻撃の能力を持たずギタイに司令を出す司令塔としての役割を担っています。またアルファの死亡を探知するとタイムリープを発動させる能力を持っています。また自身も同じようにタイムリープ能力を持っていたと考えられています。
ギタイ・アルファ
618万匹に1体存在すると言われるギタイの特殊個体がギタイ・アルファです。青いカラーリングが特徴的でアルファが1体でも殺される事でオメガに信号が送られオメガがタイムリープを発生させる事になります。またその体内に流れる青い液体にはタイムリープ能力が含まれており、主人公やヒロインがタイムリープ能力を得たのもアルファを倒した際に青い液体を浴びた為でした。
ギタイ
ギタイ・オメガの司令で動く尖兵のような存在がギタイです。あらすじには直接関わりませんが登場機会が1番多いギタイとも言えます。タイムリープ能力は持っていませんが擬態化などの能力を持っている事からギタイと呼ばれる事になります。数が非常に多く、またオメガが倒されない限りは増え続ける為、歩兵のような存在として人類に送り込まれる事になります。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの映画あらすじ・ラスト結末ネタバレ
あらすじネタバレ①謎の侵略者達
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルのあらすじは実際の物語の数年前から描かれます。ある日、ドイツのハンブルク郊外に謎の隕石が落下、そこからエイリアンである「ギタイ」が侵略を開始します。ヨーロッパ各地で殺戮を繰り広げるギタイに対し、世界各国はギタイ殲滅の為の協力軍「統合防衛軍」を設立。最新鋭のパワードスーツ「機動スーツ」を開発しギタイに備える事になります。
そんな機動スーツを巧みに使いこなし「人類唯一の希望」「ヴェルダンの女神」「戦場の牝犬(ビッチ)」と呼ばれる英雄リタ・ヴラタスキなどの活躍もあり人類は少しずつ反撃の力を蓄えていく事になります。そんな世界において主人公でイギリス軍の広報をしていたウィリアム・ケイジは上司のブリガム将軍から反感を買ってしまった事で時間稼ぎの為に最前線に送り込まれる部隊通称「J分隊」に配属される事になってしまうのでした。
J分隊では兵士は文字通り「消耗品」として扱われ、機動スーツのまともな扱い方も教わらないまま戦場に送り出されたケイジ達J分隊は当然ギタイに太刀打ち出来るはずもなく次々と戦場に倒れていきます。ケイジもまたなんとか地雷を使って青い個体のギタイを倒す事に成功するものの、そのギタイの体液を浴びて死亡してしまうのでした。ネタバレするとこの時ケイジが倒したギタイこそがタイムリープ能力を持つギタイ・アルファでした。
あらすじネタバレ②過去に戻るケイジ
普通の映画なら主人公の死亡はそのままバットエンドになりそうなものですが、オール・ユー・ニード・イズ・キルでは違います。ケイジが目を覚ますと何故か戦場に出る前の基地に戻っていました。ケイジは混乱しますが、そんなケイジの思いとは関係なく再び戦場に送り込まれる事になります。そんな混乱状態で再び戦場に出されたケイジは当然簡単にギタイにやられてしまいます。
しかしケイジが目を覚ますとやはり再び出撃前の基地に戻っていました。ここでようやくケイジも自身がタイムリープをしている事に気が付きます。そして繰り返し戦場に送り出される中でケイジはどこから敵が出てくるのか、どう動くと死亡するのかを学習していき、ついにはその戦場にいたギタイを殲滅する事に成功します。その中でギタイとの戦い方を身に着けていくのでした。
そんなケイジの活躍に既視感を覚えたのがケイジと同じ戦場にいたリタ・ヴラタスキでした。実はリタ・ヴラタスキもまたタイムリープの経験者であり、その強さもケイジと同じようにタイムリープを経験した事がある故のものでした。
あらすじネタバレ③オメガの居場所
リタ・ヴラタスキはケイジをスカウトし自身のチームに引き込みます。リタ・ヴラタスキはカーター博士と共に独自に軍とは別にギタイを研究していました。それまではリタ・ヴラタスキ自身がタイムリープを繰り返す事で研究を進めていたのですが、1度戦場で大怪我をして輸血を受けた事が原因でタイムリープ能力を失っていました。そこで現在もタイムリープ能力を持つケイジに白羽の矢を立てたのです。
あらすじの余談ですがリタ・ヴラタスキとカーター博士が軍を離れ独自にギタイを研究していたのは対ギタイ防衛における指揮官であるブリガム将軍の影響が大きいです。ブリガム将軍はカーター博士の論ずるギタイのタイムリープ能力については否定的な考えを持っており、過去にはカーター博士博士からタイムリープ能力の逆探知装置を没収した事もあります。
そこでケイジはリタ・ヴラタスキとカーター博士からギタイは実は1つの生命体で母体であるオメガと交信をしながら行動している事、そしてオメガを倒さなければギタイが増え続ける事を知らされます。そこで3人は逆探知装置によってオメガの居場所を突き止めようと試みます。
装置はブリガム将軍が所有している為、ケイジとリタはこれを奪取して使用する事になります。そしてこれに成功しオメガがフランスはパリのルーブル美術館の地下にいるという事実を突き止める事になりました。
しかしここでハプニングが起こります。ケイジがパリに乗り込む前の戦場で大怪我を負ってしまうのです。ケイジやリタの得たタイムリープ能力はあくまでも「死亡」した時が発動条件であり、瀕死の重傷では発動しません。そしてケイジは運び込まれた先の病院で輸血を受けてしまった事で過去のリタと同じくタイムリープ能力を失ってしまう事になるのでした。
あらすじネタバレ④人類の勝利
タイムリープ能力を失ったケイジとリタは、失敗が許されない状態で2人だけで事態を打開する事は出来ないと判断し、J分隊に協力を仰ぐ事に決めます。J分隊は確かに消耗品とされる部隊ですが、同時にそこで生き残ってきた者達は猛者になっていたのです。彼らの協力を取り付けたケイジとリタは軍の命令を無視して全員でルーブル美術館の地下へと乗り込みます。
しかしそこはやはりギタイの本拠地、簡単に突破出来るはずもありません。J分隊の隊員達、そしてリタの犠牲もありながらケイジはなんとかギタイ・オメガの前に辿り着きます。ギタイ・オメガを倒すべく相打ち覚悟で手榴弾を使うケイジ。そこでケイジも命を失うはずでした。
しかしネタバレするとケイジは再び目を覚ます事になります。実はケイジは命を失う直前、ギタイ・オメガの青い液体を浴びた事で再びタイムリープ能力を得ていたのでした。ケイジがタイムリープした先は、今回あらすじを紹介した映画の冒頭、ケイジが最初の戦場に向かうヘリコプターの中でした。ただこのタイムリープ先はこれまでと違い現実が変わっていました。
その世界線ではオメガのいたルーブル美術館の地下で謎の爆発が起こった事でオメガが死亡、これにより司令塔を失ったギタイは弱体化し、人類は逆転した世界だったのです。この事実をヘリコプターに流れるニュースで知ったケイジはホッと胸を撫で下ろします。そしてケイジが再びリタに会うべく戦場に舞い降りた所で映画のラストの結末を迎えています。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの映画キャスト一覧
ウィリアム・ケイジ役/トム・クルーズ
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルにて主人公のウィリアム・ケイジ役を務めているのがトム・クルーズです。1981年から活躍する俳優さんで主演を務める映画も多く、数多くの映画賞を受賞している他、自身でプロデューサーを務めた作品も多くなっています。これまでには「ミッション:インポッシブル」シリーズや「宇宙戦争」、「ジャック・リーチャー」シリーズに出演しています。
ちなみに日本語吹き替え版ではオール・ユー・ニード・イズ・キルを含む数多くの作品で声優の森川智之さんが吹き替えを担当、トム・クルーズ出演の多くの作品でその吹き替えを担当しています。
リタ・ヴラタスキ役/エミリー・ブラント
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルにてリタ・ヴラタスキ役を演じたのが女優のエミリー・ブラントさんです。イギリス出身の女優さんで2001年に舞台でデビューし、2003年から映画女優として活動しています。これまでには「ヴィクトリア女王 世紀の愛」「メリー・ポピンズリターンズ」「ジャングル・クルーズ」「ガール・オン・ザ・トレイン」などに出演しています。
日本語吹き替え版では吹き替え声優として活躍する東條加那子さんが担当。オール・ユー・ニード・イズ・キル以外にもいくつかの作品でエミリー・ブラントさん出演作品の吹き替えを担当しています。
ファレウ曹長役/ビル・パクストン
戦場に出る事になったケイジの上官でタイムリープしたケイジが最初に話す事になるファレウ曹長役を担当しているのがビル・パクストンさんです。当初は美術監督として映画業界に関わるも1975年に当時参加していた「ビック・バッド・ママ」の監督ジョナサン・デミから出演を誘われた事で俳優としてデビューする事になりました。これまでには「アポロ13」「タイタニック」「エイリアン2」などに出演しています。
日本語吹き替え版では大塚芳忠さんが吹き替えを担当。大塚芳忠さんはオール・ユー・ニード・イズ・キル以外にもいくつかの作品でビル・パクストンさんの吹き替え声優を担当しています。
ブリガム将軍役/ブレンダン・グリーソン
ケイジが最初に反感したブリガム将軍役を担当したのがブレンダン・グリーソンさんです。アイルランド趣旨sんの俳優さんで、元々は小学校の教師をしていた異色の経歴を持つ俳優さんです。これまでには、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ヒットマンズ・レクイエム」「ミッション:インポッシブル2」などに出演しています。
日本語吹き替え版では俳優としても活躍する勝部演之さんが吹き替えを担当しました。声優としては吹き替えをメインに活動する声優さんで主役級の俳優さんの吹き替えを担当する事も多いです。これまでには「夜が明けるまで」「DEMON デーモン」「42~世界をかえた男~」「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」「パイレーツ・オブ・カビリアン/生命の泉」などの吹き替えを担当しています。
カーター博士役/ノア・テイラー
映画化にあたって大きく立場が変わったキャラクターであるカーター博士役を演じたのがノア・テイラーさんです。オーストラリア出身の俳優さんでこれまでには「シャイン」「トゥームレイダー」「チャーリーとチョコレート工場」「フリー・ファイヤー」などに出演しています。
日本語吹き替え版では熊本吉成さんが吹き替えを担当しています。俳優として1975年にデビューし、1980年代には声優としても活躍するようになった声優さんで、これまでには「ワイルド・スピードMAX」「シャーロック・ホームズ」「ガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックス」「エーミールと探偵たち」「小さな巨人」「チェンジング・レーン」などの吹き替えを担当しています。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの原作は?映画との違いを紹介
オール・ユー・ニード・イズ・キルの原作
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルの原作は日本のライトノベル作品「All You Need Is Kill」です。桜坂洋さんが発表した作品で、2004年にスーパーダッシュ文庫から刊行されました。原作は1巻完結の作品で、2014年には作画小畑健さんによる漫画化なども行われた作品になっています。
アメリカでは2009年に英語版小説がビスメディアの翻訳SFレーベルである「Haikasoru」から発売された事が映画化のきっかけとなっています。余談ですが、日本のライトノベル原作作品がハリウッドで映画化されたのはオール・ユー・ニード・イズ・キルが初めての事でした。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの原作と実写映画の違い
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルは原作は日本原作という事もあり、アメリカの映画らしくするべく多くの変更が行われています。主人公の名前も日本人らしい「キリヤ・ケイジ」から「ウィリアム・ケイジ」に変更された他、舞台なども日本からアメリカやドイツ、フランスといった地域に変更。リタの協力者がライトノベルらしいメカニックの美少女「シャスタ・レイル」からオタクな科学者「カーター博士」に変更されるなどしています。
また演出面の問題もあってかリタ・ヴラタスキの使用する武器が斧から大剣への変更がなされている他、実は今回あらすじをネタバレしたラストの結末も原作と映画、もっというと漫画版ともそれぞれ異なるあらすじになっています。あらすじにおける最大の違いは原作及び漫画版ではリタ・ヴラタスキが死亡したままラストの結末を迎えるのに対し、映画オール・ユー・ニード・イズ・キルではリタ・ヴラタスキもまた生存しているという点です。
原作は小説らしくケイジやリタの心理描写をしっかりと展開されるのに対し、映画オール・ユー・ニード・イズ・キルはアクションシーンに注力した作品となっています。とは全くの別物という事もなくタイムリープの設定や物語の展開、そのテーマ性など、あらすじの大枠など作品の根幹とも言える部分は原作を踏襲しており、アメリカの作品原作ではないであろう日本の作品らしい情緒が残っているという感想も集めています。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの謎を考察!続編はある?
考察①元々ブラット・ピットが主演の予定だった?
オール・ユー・ニード・イズ・キルは主演であるウィリアム・ケイジ役をトム・クルーズさん、ヒロインであるリタ・ヴラタスキ役をエミリー・ブラントさんがそれぞれ演じていますが映画化の当初、少なくともシナリオを描いている段階では実は主演はブラット・ピットさんにお願いする想定でシナリオが作られていました。しかしブラット・ピットさんのスケジュールが合わずトム・クルーズさんが主演を務める事になったのです。
ちなみにシナリオもトム・クルーズさんが主演を務めると決まってから一部変更されたという話も残っています。またヒロインのリタ・ヴラタスキ役も当初はフランス人女優のベレニス・ベジョさんが予定されていたという話も残っています。
考察②ハリー・ポッターシリーズと同じセットを使っている?
オール・ユー・ニード・イズ・キルはアメリカ映画ですが、その撮影はイギリスで行われています。実は一部のシーンではイギリス発の映画であるハリー・ポッターシリーズと同じセットで撮影していると言われています。
またその他の撮影場所としてはイギリスにあるトラファルガー広場が有名で、映画冒頭および結末のラストシーンでケイジがヘリコプターから降り立つ場面などで使用されています。この冒頭及び結末のラストシーンも実際にトラファルガー広場を完全に封鎖した上で行われており、CGなどは使用していません。またこの手法についてはトム・クルーズからの提案で取り入れられたともされています。
考察③機動スーツが重い?
オール・ユー・ニード・イズ・キルといえばギタイと共に特徴的なのがパワードスーツである機動スーツですが、実はこの起動スーツはCGではありません。ウィリアム・ケイジ役のトム・クルーズさんや、リタ・ヴラタスキ役のエミリー・ブラントさんが本当に着込んで演じる形で撮影をしていました。しかしこの機動スーツは38キロとかなりの重量のスーツになっていた事が明らかになっています。
撮影当初は本当にこの38キロもあるスーツを着て演じていたエミリー・ブラントさんですが、撮影途中に妊娠が発覚。流石に身体が耐えきれないと判断され一部のシーンでは代役を立てて撮影が行われる事になりました。
考察④ケイジがオメガの青い体液をあびた後のタイムリープの謎
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルのラストの結末ではケイジだけがタイムリープ能力を再び獲得し、オメガが死亡した世界で生きるというものになっています。ただケイジは1度はタイムリープ能力を失っており何故タイムリープ出来たのか分からないという声も多くなっています。ただこれは映画冒頭から原作と違うある演出が行われていた事が大きな要因になっているとされています。
原作の「All You Need Is Kill」ではケイジやリタが得たタイムリープ能力は「ギタイと同じ物を得た」という演出が行われていました。しかし映画では「奪った」という演出が用いられていたのです。つまりオメガはケイジにタイムリープ能力を奪われてしまい、結果的にケイジしかタイムリープする事が出来なくなってしまったのです。結果ケイジだけがタイムリープしてオメガはタイムリープが出来ず死亡した事実は変わらない未来になるのでした。
余談ですが、この演出から考えるに映画オール・ユー・ニード・イズ・キルのラストの結末を迎えたケイジはタイムリープ能力を保持したままなのではないかと考えられています。オメガを倒した段階で映画が結末を迎えているのでラストの結末後のケイジについては言及されないままになっています。
考察⑤オール・ユー・ニード・イズ・キルの続編はある?
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルは日本でもタイムリープ映画として非常に高い人気を集め、感想も多くなっている作品ですが、そうなると気になるのは続編の情報です。結論から先に書いておくと2021年現在、残念ながら映画オール・ユー・ニード・イズ・キルの続編についての報道はなされていません。ただいくつかの噂は流れています。
「Live Die Repeat and Repeat 」というタイトルで前日譚となる続編が企画されているという噂があるのです。ただ原作「All You Need Is Kill」は既に1巻で完結しており、既にその内容は映画オール・ユー・ニード・イズ・キルで描かれている為、仮に続編が出るとすればまずは原作となる小説の続編が出るのはでないかともされています。
考察⑥エミリーがトム・クルーズを殺しかけた?
オール・ユー・ニード・イズ・キルは日本原作という事もあり公開時にはトム・クルーズなども来日していますが、その際に出演したトーク番組の中で紹介された撮影時のエピソードとして、エミリー演じるリタがケイジを助手席に乗せて車を運転し横転させるというシーンで、エミリーのブレーキのタイミングが遅くなり、あわやトム・クルーズを殺してしまう所だったというエピソードが披露されています。
今回ネタバレありで紹介したように映画オール・ユー・ニード・イズ・キルは機動スーツやトラファルガー広場など出来る限りCGを用いずに撮影が行われているからこそのエピソードで、実際に撮影中、トム・クルーズは「ブレーキ!ブレーキ!ブレーキを強く!強く踏め!」と繰り返していたとされています。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの映画の制作陣
オール・ユー・ニード・イズ・キルの監督
映画オール・ユー・ニード・イズ・キルの監督を務めたのは1994年から映画監督として活躍するダグ・リーマン監督です。弁護士の父の元に生まれ育ち、ブラウン大学を出て南カルフォルニア大学の大学院まで卒業しています。長らく映画監督・製作総指揮として活躍している監督で、近年ではテレビシリーズの製作総指揮を務める事もあるほどの方です。
これまでに監督を務めた作品としては「ロックダウン」「カオス・ウォーキング」「バリー・シール/アメリカをはめた男」「ザ・ウォール」「フェア・ゲーム」「ジャンパー」「ボーン・アンデンティティー」「ボーン・スプレマシー」「Mr.&Mrs.スミス」などがあり、テレビシリーズでは「Nightflyers/ナイトフライヤー」「インパルス」などに携わっています。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの音楽担当
オール・ユー・ニード・イズ・キルでは感想で音楽について触れられる事もありますが、その音楽を担当しているのがラミン・ジャヴァディさんです。「アイアンマン」や「パシフィック・リム」などを手掛けている他、ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などでも活躍、アイアンマンではグラミー賞とサターン賞でそれぞれ音楽賞を、エミー賞でもゲーム・オブ・スローンズで音楽賞を受賞するなど実力のある作曲家です。
これまでに携わった映画作品としては「アンボーン」「タイタンの戦い」「エターナルズ」「ウォークラフト」「グレートウォール」「ザ・マウンテン決死のサバイバル21日間」「スレンダーマン奴を見たら、終わり」などがあり、テレビシリーズでは「プリズン・ブレイク」シリーズ、「ジャック・ライアン」「ウエストワールド」などに携わっています。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの実写映画に関する感想や評価
オール・ユー・ニード・イズ・キルを見た
— ジャイ太@絵描き (@jyaita_25) November 20, 2021
やっぱタイムリープものは面白い
何度もやり直して洗練されてく主人公がカッコよすぎ
ここからは既にオール・ユー・ニード・イズ・キルを視聴しあらすじを結末のラストまで知っている人の感想を紹介していきます。オール・ユー・ニード・イズ・キルはタイムリープもののアクション映画としては高い完成度を誇る作品で、高い評価を受ける作品になっています。特に音楽やCGを使わない事によるリアルさの追求などは映画の完成度を高める大きな要因となっていると感想を集めています。
映画化に際して変更点も確かに多く元々がアメリカ映画に多いヒーローが活躍する作品ではあれうものの、日本のライトノベルが原作なだけあってどこかに日本らしさを感じるという感想もあるほどで、特にラストの結末などはアメリカ映画の中でも特に日本人にとって親しみを持ちやすい作品だという感想も見られる程になっています。
なおループモノの演出・ロジック処理(特に自死関連)についてはオール・ユー・ニード・イズ・キルが鉄板。
— みきはら 新作一巻脱稿 (@issueofwar) November 26, 2021
細かな演出処理でも参考になるから演出家なら手元に置いた方がいい。こないだメルカリでディスク買ったがまだ届かない。土日発送かな。
特に映画化に際して日本のライトノベルらしい美少女要素や恋愛にも近い要素を排除し、アクションと演出に振った事で映画としてバランスが取れているという感想も多いです。原作のライトノベルもそれはそれで人気が高い作品ですが、小説という事もありケイジとリタそれぞれの心理描写に主眼を置いていた部分もある事からそのまま映画化されていたら失敗していた可能性も高いのではないかという感想もあります。
アメリカで映画化された事に関しても好意的な感想が多く、むしろ映画らしくアクションをしっかり魅せる作品にするにはアメリカでの制作で良かったという感想も見られる程になっています。日本での制作映画になっていたらもっと原作に引っ張られてしまった可能性が高いとも言われており、またアメリカの予算があるからこその演出も多かった事がこれらの感想が生まれる要因になっています。
オール・ユー・ニード・イズ・キルって映画を見た
— リィン (@reinforceazure) October 11, 2021
原作は日本の小説みたい。それをハリウッドで主演トムクルーズでやったタイムリープバトルモノ。
正直、面白かった。ラストを見ると考察がはかどるね。
バタフライエフェクトとかとはまた違う感じ
また考察が好きな人からは特にそのラストの演出について様々な考察が行われています。映画単独で見てもケイジが生き残れた理由とオメガが復活しなかった理由などは明確に描かれておらず、様々なパターンが考えられる結末になっているという感想も多くなっています。いずれにしても結末のラストシーンのケイジを演じるトム・クルーズの笑顔がこの映画がハッピーエンドである事を示しているのが良いという感想も多くなっています。
また原作ファンからは原作とは違うラストの結末についてもかなり好意的に受け止められる一方でどちらがより幸せなラストの結末だったのかという考察や、それぞれのあらすじの比較なども行われるなどしています。いずれにしても多くの感想を集めるラストの結末は日本原作らしいラストだったという感想があります。
オール・ユー・ニード・イズ・キルの実写映画ネタバレまとめ
オール・ユー・ニード・イズ・キルは日本のライトノベルで初めてアメリカのハリウッドで映画化された作品で、タイムリープをテーマにした作品です。日本のライトノベルらしい展開をある程度残しながらもアメリカの映画らしい派手なアクションや演出が高い評価を受けている作品になっています。あらすじのを含め、ラストの結末までも原作とは異なる展開ながらそれが受け入れられている作品でもあります。
主演を務めるトム・クルーズさんの熱演もあり、通常のヒーロー映画とは異なるものの感情移入しやすい作品になっているとも言われている他、出演者や監督、スタッフのこだわりが随所に感じられる作品になっているという感想を集める作品になっています。あらすじを知っていてもアクションや演出など楽しめる部分が多い作品なのでまだオール・ユー・ニード・イズ・キルを視聴していない人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか?