ジョンウィック2（チャプター2）のあらすじと感想は？ラストシーンもネタバレ

ジョンウィック2は2017年に公開されたキアヌ・リーヴス主演の映画です。前作ジョンウィックから5日後から話は始まります。今作の見どころとしてキアヌ・リーヴスとローレンス・フィッシュバーンの共演が1999年公開された映画「マトリックス」シリーズ以来なので話題になりました。今回はジョンウィック2のあらすじをネタバレ紹介していきます。

2014年公開された前作ジョンウィック。裏社会に名をとどろかせたカリスマ的な殺し屋がジョンでした。彼は最愛の女性との出会いをきっかけに殺し屋稼業から足を洗いますが、女性は病気で他界してしまいます。妻は夫が落ち込んで塞ぎこんでしまわなようにと1人の犬をプレゼントしました。

喪失感の中で育む犬との暮らし。少しずつ心の穴が埋ってきた時、愛車を狙った強盗たちに犬の命まで奪われてしまします。怒りに燃えるジョンは復讐を誓い再び殺し屋へと戻ります。

ジョンウィック2は前作から5日後から始まります。前作のヴィゴと息子のヨセフに復讐を果たしたジョンでしたが、復讐はまだ終わってないませんでした。それはヨセフに奪われた愛車マスタングを取り戻すこと。愛車はヴィゴの弟アブラムの組織が所持しており、もちろん強い信念の男ジョンは愛車を取り戻すために一人で組織内に潜入し、車を取り返します。

車を取り戻したジョンは愛車の修理を依頼します。戦いに使用したため、かなりボロボロで修復不可かと思われましたが、なんとか修理可能とのこと。ジョンは愛車を預け戦いに使用した拳銃等を再び地下室へと埋めます。全てを取り戻した。全て終って再び安息の日々を期待して数々の武器を地下へと封印するジョン。前作の逆の作業でした。

地下の処理を終えた頃インターホンの音が。来訪者はサンティーノでした。サンティーノはイタリアマフィアの幹部で、以前ジョンが引退する最後の仕事を手伝った人物です。

サンティーノは貸しを返してほしいと誓印の話をもちだし、ジョンに仕事の依頼を持ち掛けますが、ジョンはもう昔の自分ではない、他を当たってもらうよう断ります。しかしサンティーノは昔の君ならできると伝え、ジョンの家を出ますが、グレネードランチャーで家を吹っ飛ばしてしまいます。

ジョンは愛犬と共にコンチネンタルホテルに行き、支配人のウィンストンに意見を求めることに。支配人は２つのルールがあり、「コンチネンタルでは殺しはNG」、「誓印は絶対」とジョンに伝え、誓印を返した後、サランティーノへ復讐するならば問題ない。しかし、契約者を殺す、もしくは逃げるようなことがあればジョンは殺されると言われ、ジョンは誓印を返すべく動き出します。

ジョンはサンティーノと会い、目的を聞きます。それはサンディーノの実の姉ジアナの殺害でした。サランディーノの父が亡くなる時、遺言で組織「カモッラ」の代表となり、上部組織の「主席連合」12名の1人となった姉を良く思っておらず、近日中にイタリアローマにて式典があるので、そこで暗殺してほしいと依頼します。ジョンとジアナは旧友の仲でしたが誓印の掟に従い、ジョンは依頼を受けることを決意します。

ジョンウィック2に登場する「誓印」とは絶対に破ってはならない約束を形にした物で、誓印を交わした者同士は、どんな事もやり遂げ、誓印を返さなければいけません。以前ジョンはサンティーノと誓印を結び、引退するため絶対に不可能といわれた仕事を受ける時にサンティーノに助けてもらったと言っています。今回のサンティーノの依頼も誓印を返すため、絶対に受けなければいけません。それが誓印の厳しい掟なのです。

イタリアローマへと飛んだジョンはイタリアのコンチネンタルホテルへと向かい支配人と会います。「法王へ会いに来たのではない」と伝えると、1番良い部屋を案内されます。ジョンはその後現地の仕立て屋から防弾仕様のスーツ、ソムリエから拳銃類を調達し、さらに会場へ侵入するためのルートも入手し、準備を整えます。ソムリエとの「テイスティングを頼む」はあらゆる拳銃をも文字通りテイスティングするシーンは文句なしにカッコ良いシーンです。

式典の日。ジアナは有権者と談話中、メイク直しの際に自室へと戻ります。鏡を見ていると背後にジョンの姿が。ジアナはジョンの姿を見ただけで殺しの世界へと復帰したことを悟ります。そしてお互いにまだ友人関係ということを確かめながらも、ジョンが死神として自分の所へ来た理由を理解します。ジョンは誓印の掟によって友人であるジアナを殺さなければいけないとジアナへ伝えます。

ジアナはジョンの誓印が実の弟、サンティーノのものと知り、今自分が死に、弟が主席メンバーとなった場合、サンティーノはニューヨークを支配する。その助けをするのはジョンだと。そしてジアナは自ら命を絶ちました。なぜ？と問うジョンにジアナは「自分のやり方で死ぬ」と残して。

ジアナを始末したジョンは表どおりから抜けようとしましたが、ジアナのボディガード、カシアンと遭遇します。「いい夜か？」と問われジョンは「遺憾ながら・・」と返します。カシアンとジョンは緊迫した空気の中で硬直していましたが、二人同時に発砲。ジョンは何発か体に被弾しましたが、防弾スーツなので無事でした。一気にカシアン部隊から追われるジョンでしたが、敵を銃で倒しながらジョンは出口まで逃亡してきました。

ジョンが出口付近までくると待っていたのは、サンティーノの部下アレスでした。ジョンがやり残しはあるか？と問うと、「ひとつだけ」と伝えジョンに中指を立てます。ジョンは自分を始末するとわかっていたように、すぐ発砲し対応。カシアンとアレス、両方から追われる身となってしまいました。

逃げながら戦うジョン。ソムリエから調達した武器が華麗に活躍します。リズム良く耳を打つ発砲音。スピーディーなアクションは今作でも衰えません。むしろ前作より発砲シーンは多めといわれ、ジョンの多彩なアクションは見ていて飽きることはありません。

無事アレス一味を退けたジョンを車で襲ったのは主を殺されたカシアンでした。ジョンとカシアンの一騎打ちがはじまります。肉体戦、銃撃戦は激しさを増す中、二人が飛び込んだのはコンチネンタルホテルでした。支配人のジュリアスによりルール「コンチネンタル内では仕事NG」と一括され、二人はバーで一杯酒を飲み交わし、一時休戦となります。

そこでジョンはカシアンに誓印の掟によりジアナを始末したこと、そして誓印は弟サンティーノと交わしたことを告げ、カシアンは事情は納得するも、大事な主を奪ったジョンに対し「目には目を」裏組織のルールによりジョンに自由はない事を告げます。そしてプロの礼儀として「楽に殺してやる」と告げ、ジョンも自分も同じようにするとカシアンに伝えます。

バーから戻ったジョン。部屋へ着くと1本の電話があり相手はサンティーノでした。自分を恨んでいるのはわかるが、姉を殺されて復讐しないわけにはいかないと伝え終わる前に電話を切るジョン。明朝チェックアウトすると支配人に伝えます。サンティーノはジョンを始末するためにジョンに700万ドルの賞金首をかけ、ニューヨーク中の殺し屋に狙われるように手配しました。

場所は変わりコンチネンタルホテルでは支配人のウィンストンがサンティーノにジョンの誓印は解除されたとし、誓印に血印を押すことを求めます。

サンティーノは誓印から解放されてもニューヨーク中の殺し屋から狙われていては助からないと話しますが、ウィンストンは「君は悪魔を背中から刺し、無理やりこっちの世界へ戻した」と話しました。ジョンは必ずサンティーノを殺しに戻ってくると。確認があるように、ウィンストンサンティーノに別れを告げます。

サンティーノの懸賞金によりジョンは歩いていても命を狙われるようになります。ストリートで演奏していたバイオリニストに背後から撃たれ、力士に張り倒され、あきらかにガラの悪い人間や一見普通のサラリーマンにしか見えないような殺し屋から次々と命を狙われますが、見事に返り討ちにするジョン。エンピツアクションも健在です。そして再び登場すらカシアン。ジョンとの一騎打ちが再びはじまります。

ジョンとカシアンは地下鉄駅内で撃ち合いながら進んでいきます。お互いあと数センチというギリギリのところで被弾しないという殺し屋対殺し屋の戦いが始まります。ホームに出てフィールドは地下鉄内へと移り、銃ではなく、ナイフ対ナイフの肉弾戦となります。ジョンは左足を刺されながらも激しいバトルの末、カシアンの胸にナイフを突き刺します。

「大動脈を刺した。抜けば出血して死ぬ」と言いこれが「プロとしての礼儀」だと、バーでの約束を果たしました。このジョンVSカシアンは今作の見どころのひとつで、スピード感あふれるアクションから目が離せません。

カシアンとの闘いを制したジョンは地下鉄を降りますが、待っていたのは次の刺客でした。足を負傷しているジョンはうまく走ることができません。逃げている中、偶然か必然か一人のホームレスの元に駆け付け、裏社会で使用する金貨を差し出し「彼に会わせろ」と伝え自分の名を名乗ります。するとホームレスはジョンを匿い、刺客を狙撃し、始末したのです。

気絶していたジョンが目を覚ました場所はホームレス組織とみられる場所のベッドでした。ジョンは案内人に連れられ、一人の男と対面します。それは昔ジョンが殺さずに生かした男バワリーでした。バワリーはホームレス組織の王となっており、ニューヨーク中の情報を得ていました。そこで、ジョンはバワリーに拳銃とサンティーノの居場所を求めます。

見返りを求めるバワリー。ジョンはバワリーを助けることが出来るのは自分だけと言います。それはサンティーノが主席メンバーとなればいずれ地下組織にもサンティーノの手が及びます。戦争となり、バワリーがサンティーノを殺してしまえば、バワリーが命を狙われますが、ジョンがサンティーノを殺せば、狙われるのは自分だと。話を聞いたバワリーはジョンに7発の玉と拳銃を差し出し、サンティーノは美術館にいることを伝えます。

案内人のアールに連れられジョンは美術館の潜入に成功します。ゆっくりとサンティーノに近づくとサンティーノもジョンに気づきます。緊張感が空間を包む中ジョンが仕掛け、サンティーノを取り巻くボディガードを一気に始末します。ちなみにすぐに7発の銃弾は使い果たします。ジョンは刺客の銃を奪い、次々を襲ってくるサンティーノのボディガードたちを倒しながらサンティーノを追い詰めていきます。

サンティーノが追い詰められている中アレス隊が到着。鏡の空間の中を迷わずスイスイ進み、アレスはサンティーノを出口まで逃がします。それを追っていくジョン。

アレスの部下たちを次々と始末していきます。出口付近ではジョンVSアレスの展開に。こちらも激しい肉弾戦でしたが、またまたジョンがアレスの胸にナイフを突き刺し、勝利します。アレスは最後に手話でまた会いましょうと伝えると、ジョンもsure「いいとも」と返しました。

徐々に物語はラストに向かいます。追い詰められたサンティーノはコンチネンタルホテルへ。そこで支配人にジョンの除名を要請しますが、ウィンストンはジョンはコンチネンタル内で何も違反はしていないとして拒否します。サンティーノは主席連合としての権威を振るおうとしましたが、コンチネンタルホテルはウィンストンの王国なので特権は使えないと伝えます。そのうちにジョンもコンチネンタルホテルへやってきました。

ジョンはコンシェルジュのシャロンにサンティーノに会いに来たと言うと、ラウンジでサンティーノが待っていることを伝えます。ラウンジではサンティーノが待っていました。銃を構えながら近づくジョンに気づいたウィンストンは、ジョンに立ち去るよう促します。サンティーノもジョンが立ち去るように言った瞬間、ジョンはサンティーノの頭を撃ち抜きました。サンティーノのラストは瞬間的に終わります。

「何ということを」とルールを破ったジョンに哀しみと驚きをこめたような声で嘆くウィンストンでいたが、ジョンは撃ちぬいた銃をテーブルに置き、シャロンの元へ。そこには愛犬が待っていました。とても楽しい時間を過ごせたとシャロンが伝えるとジョンは愛犬と共に焼き尽くされた家へと帰っていきました。

焼かれた家へ戻るジョンと犬。全てをやりきった喪失感か哀しみなのか、ジョンは疲れた表情で座り込んでしまいます。そこへシャロンが迎えにきました。空を見ると朝になっており、シャロンは広場までジョンを連れてくると、ジョンに別れの挨拶をして立ち去ります。物語のラストは誰が待っているのでしょうか？

広場の中央で待っていたのはウィンストンでした。自分は今後どうなるのか？と問うと主席連合から追われる身となることを伝えるウィンストン。ジョンはコンチネンタルホテル内で殺人を犯したためコンチネンタルの権利をはく奪され、コンチネンタルのあらゆるサービスを使用できなくなったことを報告されます。ラストは驚きの展開が待っていました。

ジョンはウィンストンになぜ自分は現在生きているのか？と問います。それはウィンストンが「止めている」からでした。ウィンストンが合図するとその場にいた通行人全員が歩くことを止め、ジョンを見ています。なんと全員が殺し屋だったのです。それをウィンストンの力で「1時間だけ」止めているとのことでした。物語のラストはウィンストンとジョンの長年の友人関係を物語っているカットです。

ウィンストンの力で1時間だけ猶予が出来たジョン。ウィンストンは「誓印」をジョンに今後のためにと渡しました。ジョンはウィンストンに感謝の眼差しで見つめるも、主席連合に伝えてほしいとして「俺に近づいたら全員殺す」と言いその場を立ち去ります。ウィンストンは長年の友の背中を見つめながらアカウント部にジョンの追放を伝えました。

ラストはジョンと愛犬が逃げる描写で物語は終わります。ジョンたちが歩いていると、街の人間たちが皆振り返ります。まるでシューヨークの全ての人間が殺し屋なのかと思うほどに。2人は最初徒歩で逃げていましたが、視線に耐えられなくなったのかラストは愛犬とダッシュで街中を駆け巡るシーンで物語は終わります。全てから逃げるように走るジョン。彼らの運命はどうなるのか、今後に期待です。

続編があるような余韻を残しながら終わるので続きが楽しみです。ただし前作の方がテンポが良かったのは正直な感想ですが、決してつまらないというわけではありません。

今回の評価としてはジョンが一人で刺客たちと死闘を繰り広げた点が良いと評価します。個人的にラストの追われる感じも良いと感じ、覚悟を決めた男の走りという印象を受けました！おっさん向けロマン映画としておすすめしたいです。

ジョンウィック2の感想として1番好きなシーンは銃のソムリエとのテイスティングシーンです。「ドイツ製がお好きなのは存じておりますが、今日はオーストリア製のいいものがあります」という実際のワインソムリエと同じ表現・語法を使用する演出がカッコ良かったです。

感想を結論からいうと、正直前作の方が面白いというのが感想です。それは今作ジョンウィク2は刺客全員が「ジョンが伝説的に強い」という事を知っていて挑んでくるので、前作にあった相手が～のナメプ要素がなく、最初から全力で殺しにかかってくるので、前作のようなテンポを期待していると肩透かしをくらいます。

とにかくジョンがやばいくらい強くてカッコいいです。スタイリッシュなガンアクションに上映中はずっと興奮しっぱなしでした。前作を見ていなくても十分楽しめる作品なので、見ようかどうか迷っていいる方は是非見てください。

最初からラストまでジョンがひたすら華麗に、スピーディーに人を殺めていくので映画を見てスカッとしたい人にオススメです。ストーリーも分かりやすく、前作を見ていなくても分かりやすいので、ジョンのアクションを楽しめます。殺し屋ってこんなにいるんだ！という正直な感想です。

ストーリーは良くも悪くも雑です。しかしマニア受けするような弾数の制限及びリロード、相手をナイフで刺してから相手が意識を失うまでの時間などが妙にリアルで、酒、身に付ける時計やスーツなどに異常な拘りがある作品です。この謎のパワーバランスもマニア受けする映画といえます。

森川智之（もりかわ　としゆき）はアクセルワン代表取締役を務める声優です。トムクルーズの作品「アイズワイドシャット」より専属声優として現在も活躍しており、トムクルーズ本人から認められ世界で一番美しい声の持ち主と評価されます。キアヌの声も担当することが多く、トムとキアヌの両方を演じることができる数少ない声優です。

玄田哲章（げんた　てっしょう）は81プロデュース所属の声優です。アーノルド・シュワルツェネッガーのほぼ全ての作品の声を担当し、アーノルド本人からも永久専属として公認ををもらっています。今回のローレンス。フィッシュバーンの吹き替えについてはマトリックスシリーズのモーフィアス役でも吹き替えを担当しました。

今回はジョンウィック2のあらすじ・感想を紹介させていただきました。前作を超えるアクション、敵の数、スピーディーな格闘シーンなど見ていて飽きない演出となっており、次へとつながるようなラストに胸が熱いままエンドロールを迎えます。また、前作を見ていなくても楽しめるストーリーとなっていますので、ガンアクションとカンフー通称ガンフーがメインで見たいという方にもオススメできる作品です。