2018年08月23日公開
2018年08月23日更新
007慰めの報酬のあらすじとラストは?ヴェスパーの恋人などネタバレ解説
007慰めの報酬。007シリーズ22作目となる慰めの報酬は、ジェームス・ボンド役がダニエル・グレイグさんになってから2作目の作品となり、小説版とは若干着色されたストーリー展開となっている作品でもあります。ネタバレも含む内容の溜め、「知りたくない」という人は、見ないことをおすすめします。あらすじやラスト、登場人物のひとりのヴェスパーの恋人などのネタバレが多く解説していきます。
目次
007慰めの報酬のあらすじとラストをネタバレ!気になるヴェスパーの恋人とは?
007といえば、シリーズをとうして派手なカーアクションとガンアクションが見ものですが、潜入のための特殊機材も見もののひとつでもあります。特に、なかなか手の出ない高級車でのカーアクションは見もので、ド派手な爆発はもちろんのこと横転ジャンプなどいろいろな手法で、視聴者をワクワクハラハラさせてくれるのもこの007の特徴です。
007シリーズ通して出演している、「M」役のジュディー・デンチさんが物語の中心人物を演じています。組織の司令官の役どころで、イギリスの情報局秘密情報部の局長という架空の役柄で、シリーズをとうして24回と最多登場にも匹敵します。
007シリーズでは、毎回異なるボンドガールが存在し、今回の慰めの報酬のボンドガールことカミーユ役には、オルガ・キュリレンコさんが抜擢されていることでも有名です。ボンドガールが登竜門となり、人気に火がついた女優も多く、ハニーチャイルライダーの役名で007のボンドガールを演じたウルスラ・アンドレスさんや、タチアナ・ロマノヴァ役を演じた007の2代目ボンドガールのダニエラ・ビアンキさんも有名な人です。
こんなに注目点が多い007シリーズの22作目ともなる慰めの報酬。007のあらすじからネタバレ、そしてヴェスパーの恋人についてまでピックアップしていきましょう。この記事は、その名の通りにネタバレを多分に含みます。そのため、007慰めの報酬の本編を知らない人は本編を見てから御覧ください。
007慰めの報酬とは?
前作「007カジノ・ロワイヤル」に続く、22作目となる超大作
今回、特集する007慰めの報酬は、007シリーズ22作目となる超大作の映画です。今作の007では、ボンドガールのカミーユ役にオルガ・キュリレンコさんが登場。小説版とは異なり、前作の「カジノ・ロワイヤル」とのラストからの続きものとなっているため、007の小説版を知ってる人でも楽しめる映画となっています。
1962年からつづく007シリーズは、今作品で22作目となりシリーズの人気をものがたっています。中でもジェームス・ボンド役を歴代の人気俳優が演じていることや、ボンドガールの存在もこの映画を引き立たせています。ボンドガールという愛称も生まれ親しみが持たれていることの現れとも言えます。
007の6代目ジェームス・ボンド
007慰めの報酬のジェームス・ボンド役のダニエル・グレイグさんで、6代目のジェームス・ボンド役で、このあとにつづく24作目となるスペクターまで、ジェームス・ボンド役を演じることになります。
出典: https://eiga.com
ジェームス・ボンド役とひと言で言ってもダニエル・グレイグさんの前に、5人の歴代ボンドがいます。初代007のショーン・コネリーさんに始まり、2代目のジョージ・レーゼンビーさん。3代目のロジャー・ムーアさん。4代目のティモシー・ダルトンさん。5代目のピアーズ・ブロスナンさんと続き、そして6代目のダニエル・グレイグさんに引き継がれました。
特に007シリーズでは、5代目のジェームス・ボンド役のピアーズ・ブロスナンさんが有名で、「ジェームス・ボンドといえばこの人」といった具合に、人気のある人でジェームス・ボンド役をダニエル・グレイグさんに引き継いだあとは、オーシャンズやゴーストライダーなどに主演をしています。
ASTON MARTINやJAGUARなどの超高級車がド派手アクションを繰り広げる
300万ポンド(4億2千万)ほどする車のASTON MARTIN DB10と1億円クラスのJAGUARとのカーチェイス。そして、007を通してのお約束。その車を廃車にしてしまうという盛大な使い方も見ものです。
一部のスタントは、専用のスタントマンなしのアクション
一部のカーアクション以外は、ほとんどが007のボンド役の主人公。ダニエル・グレイグさんがスタントマンなしで行っているシーンが多く、生傷が絶えないようなアクションを繰り広げています。
歴代007のボンド役の通例となっていて、主人公のボンドが見えるシーンの殆どは役者本人が運転やアクションをしていることが伺える。そのため、映画内でもよりリアリティーあり物語に没頭することができます。
007慰めの報酬の豪華キャスト陣を紹介!
007の豪華キャスト「ダニエル・グレイグ」
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007慰めの報酬を語る上で外すことのできないひといえば、当然このひとです。007シリーズ初のブロンドヘアのボンド役として注目を浴びたダニエル・グレイグさんは、慰めの報酬以降のスペクターやドラゴン・タトゥーの女までボンド役を主演することになります。
実は、苦労人でもあるダニエル・グレイグさんは、ロンドンの国立劇場の研究生をしていたり、研究費用を捻出するために近くのレストランでバイトをしているなどの下積み時代を経験していることで、007のボンド役を演じうるうえでのベースになっています。
007の豪華キャスト「オルガ・キュリレンコ」
今回の007慰めの報酬のボンドガール役のカミーユには、オルガ・キュリレンコさんが抜擢されてボンドガールを演じることになります。
ウクライナ出身でもある彼女は、3歳のときに父親が失踪して以来。女手一つで育てられた経緯を持ち14歳のときにモデルにスカウトされたことで、母を幸せにするために女優を目指すことになります。
007の豪華キャスト「マチュー・アマルリック」
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映画監督でもあるマチュー・アマルリックさんは、この作品では、悪役側の諜報員のひとりとして登場します。そして、マチュー・アマルリックさんが演じるドミニク・グリーンは、グリーンと言うコードネームを持った敵組織の諜報員でもあります。
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フランス生まれでもあるマチュー・アマルリックさんは、映画監督はもちろんのこと俳優業もこなすマルチな才能を持っています。そのマルチな才能を活かし、大学での講義なども引き受けていたりなど講師としても有名な俳優のひとりです。
007の豪華キャスト「ジュディ・デンチ」
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007シリーズのM役として、このひとを外すことはできません。3代目のM役で007シリーズでは初の女性版Mということで注目を浴びた一人でもあります。いまでは、Mといえばこのひとといったイメージが定着しています。
きれいな白髪が美しいですが、イングランドのユークシャー生まれで両親とも演劇に関わっていたことから、本人はデザイナーになるつもりではあったものの兄のジェフリーが俳優になったことをキッカケに自身も余裕を目指すことになります。
007の豪華キャスト「ジャンカルロ・ジャンニーニ」
ジャンカルロ・ジャンニーニさんは、007慰めの報酬ではボンドの盟友ルネ・マティス役を演じています。ボンドの命を助けたことでも有名ですが、カジノ・ロワイヤルと今作の慰めの報酬では、登場シーンは少なくスパイ容疑までかけられてしまっています。
ナポリで育ったジャンカルロ・ジャンニーニさんは、1987年に脚本も手がけたTernoseccoで監督デビューも果たしていて、2010年には監督と主演俳優の二足のわらじもははきこなしています。
007慰めの報酬のあらすじをネタバレ解説!
前作007カジノ・ロワイヤルのラストから続く迫力のカーチェイス!
採石場に逃げ込んどボンドの乗るASTON MARTINは、ボロボロになりながらも敵組織のアロファロメオの追撃を交わしながらカーチェイスを繰り広げます。途中で検問をしている現地警察も加わるものの、採石場でカーチェイスを繰り広げる中、攻撃を受けた警察車両が崖を転げ落ちボンドの前に落ちますがなんとか回避します。
なんとか敵組織の追撃を退けて、アジトに戻るボンドがトランクを開けるとそこには、同じ組織でエージェントのひとり、ホワイトの姿があったのです。
ホワイトの尋問中、同室にいたニッチェルの裏切り
ホワイトに対しての前作で起きた事件についての尋問中に、「より多くの友だちがいる」のホワイトの言葉を皮切りに、それまで仲間でMも信頼を置いていたエージェントのニッチェルが裏切ることになります。
Mがニッチェルが裏切った理由を知りたかったが、ボンドが仕留めてしまいその結果として、ボンドはニッチェルの過去の経緯をたどることになります。その中で、ニッチェルが残した紙幣と同じ連番の紙幣をもうひとりの人物。エドムント・スレイトというなの地質学者も所持していたことで、スレイトにターゲットを絞りボンドが向かうことになります。
新たな鍵、スレイトの元を訪れカミーユと出会う
ニッチェルが裏切り、その所持品からつながった手がかりのスレイトでしたが、スレイトのいるホテルの一室に押し入ると、問答無用で襲いかかってきたスレイトに、生け捕りにすることなくスレイトをまたしても殺してしまうボンドでした。条件反射とはいえ情報を聞くことができなくなってしまったボンドは途方に暮れるが、受付にスレイトに荷物がないかを確認したことで物語は進んでいきます。
ボンドは、見た目がスレイトに似ていることを利用し、フロントから荷物を受け取ることに成功したボンドがホテルを出ると、カミーユが待ち受けていた。スレイトになりすましたボンドは、商談を進ませようとケースを開けるが、そこには銃とターゲットとなるカミーユの写真があった。つまり、ボンドがなりすましたスレイトは地質学者ではなく、殺し屋だったのです。
「君は狙われている」とボンド言うと、カミーユはボンドを突き放して車から降ろすと車で逃げ去ってしまう。ボンドは尾行していた監視役の男からバイクを奪うと、カミーユの運転する車を尾行しドミニク・グリーンというフランス人実業家にたどり着く。
表の顔がエコロジーを謳う「グリーン・プラネット」しかし、裏の顔は軍事組織を支援する組織の幹部
カミーユを追ってたどり着いた男。ドミニク・グリーンはグリーエコロジーを謳ったNPO法人「グリーン・プラネット」の代表という表の顔を持っているが、裏で、ヨーロッパと中南米を行き来して利権のために元ボリビア軍事政権のトップであるメドラーノ将軍のクーデターを支援している巨大幹部のひとりだった。そして、カミーユは両親を殺された復讐のためにドミニクに近づいていた。
ドミニクは、ボリビアの天然資源の採掘権をエサに、秘密裏にCIA南米支局友も連絡をとる
この地域の利権に関しては、いろんな地域の組織が関係していて様々な駆け引きが繰り広げられていました。そこには、英国の中枢部の一部も関わっていたため、祖国の上司のMからも批判を受けたり見方である組織からも追跡を受けたり、犯罪の濡れ衣まで着せられる始末。そんな中でもボンドは鋼の精神でドミニク・グリーンの陰謀を阻止すべく立ち向かっていくことになります。
007慰めの報酬のラストをネタバレ!
ドミニクを追うボンドは、ドミニク主催の基金パーティーへと潜入する
オーストリアで行われていたサッカーのイベントでは、独自の無線網を使いドミニクの仲間たちが連絡を取り合っているとき、仲間のひとりから無線を受け取り、ドミニクたちの秘密の会話を聞くボンドでした。そして、その後諜報活動していたイギリスの別組織のエージェントと乱戦になるが、ボンドは気絶させるだけでその場を去りますが、事態はボンドに不利な方向に進みます。
ボンドが気絶させただけで生存を確認していたはずのエージェントが、その後死体として発見されたことで、ボンドが撃ったあとで突き落としたことにされてしまいます。そこには、ドミニクが関係していました。そして、ラバスに移動したドミニクを追いボンドはそこで開催されていた基金パーティーに、助力を得たマティスと潜入することに成功する。
カミーユの保護と盟友マティスの死
ボンドが調査した後のエージェントや重要人物が、ことごとく死亡していることで、ボンドの暴走を疑ったMはボンドのパスポート・クレジットカードの凍結を図ったために、行動を制限されてしまったボンドが向かったのが、盟友ですでにエージェントではなくなっていたマティスの元を訪れます。そして、助言を得てドミニクの基金パーティーへと参加していました。
喧嘩っ早く、危なっかしいカミーユを保護するためにカミーユとボンドは、少し早くランドローバーでパーティーを抜け出します。すると、出発と同時に現地警察がボンドたちの乗るランドローバーを尾行してきます。ボンドもカミーユも警察に知り合いや、迷惑になることなどをしていないため現地警察の対応することになります。
現地警察の対応をしたボンドは、トランクを開ける指示を受けて開けると、そこには助力をしてくれたマティスが瀕死の状態で横たわっていたのです。この状況を知らないボンドとしては、この場を切り抜けるべく現地警察の対応をしますが、結果としてマティスを助けることはできないでしまいます。
ドミニクを追い、輸送船で砂漠へ向かうが現地軍の戦闘機と空戦になるが、陥没溝があることで無事助かる
個人用の小型貨物機でドミニクの後を追いますが、その後を戦闘機が追いかけます。方や実践向きの戦闘機ですがボンドの乗る貨物機はその名の通りに輸送がメインのため、迎撃する設備なんて揃っているはずもなく、ボリビアから砂漠に向かう途中の渓谷を縫うように飛行することで、なんとか追撃を倒しますがその先には、ヘリが待ち受けていました。
カミーユの壮絶な過去と復讐
山岳にできた陥没溝のおかげでなんとか助かった二人は、カミーユの壮絶な過去について話します。幼い頃のカミーユは、両親と姉の4人暮らしをしていて父親は、軍事政権の一員で残酷な人ではあったもののカミーユにとっては大切な父親でした。ある日、敵対組織のメドラーノがカミーユの自宅を襲うことになります。
父を撃ち殺した敵組織は、母と姉はを暴行した挙げ句にまだ幼かったカミーユに微笑みかけながら自宅に火をつけてしまうのです。このことで、ショックをうけカミーユは、メドラーノに復讐心を燃やすことになります。
ドミニクの狙いは「石油」ではなく「水」だった
空中戦から生き延びたボンドとカミーユは、陥没溝でダイナマイトを使った痕跡を見つける。その先には、並々となった地下水がありました。ドミニクが狙っていたのは石油ではなく、ダイナマイトで人工的なダムを作り渇水を作り出し、地下水を独占して販売する権利だったのです。そして、ボンドとカミーユは一度作戦を練るために、ホテルに戻ると石油まみれのフィールズの姿があったのです。
CIAとドミニクの関係。そして、砂漠のホテルでのお金の受け渡し
CIAが泳がせているドミニクは、砂漠のホテル、ラ・デューナスホテルで現金の受け渡しが行われることを知っていたCIAは、ボンドにその情報を渡すと同時にこの一件からCIAは手を引くことになります。そして、メドラーノ将軍は、軍事政権への返り咲きを狙い軍と警察を買収する必要があったそのため、ドミニクとつるむことで軍事政権へと返り咲きを狙っていたのでした。
ラ・デューナスホテルを舞台に、大暴れのボンド。そして復讐を果たすカミーユ
ホテルの入口でカミーユと別れたボンドは、それぞれの目的のためにカミーユはメドラーノ将軍の元へ、ボンドはドミニクの元へと向かいます。ボンドの侵入を気がついた組織は、ボンドの迎撃を始め大爆発を繰り返します。その爆発を皮切りに、カミーユもメドラーノ将軍の元へと向かい将軍と対峙することになります。
ドミニクを追うボンドはなんとか瀕死の状態まで追い込み、こんどは仕留めないで砂漠の真ん中で追っ払うことに成功します。そして、カミーユもメドラーノ将軍を仕留め、トラウマの炎に包まれそうになりながらもボンドと一緒にホテルを脱出することに成功します。
007慰めの報酬に出てくるヴェスパーの恋人とは?
007慰めの報酬の前半の尋問の途中で少しだけ触れることになる、このシーンですが、このシーンは、前作カジノ・ロワイヤルと符合したシーンのひとつで、続けてみている人にはわかりますが、知らない人に向けて述べると、女性の方はボンドが片思いしていたヴェスパーで、そのとなりがヴェスパーの彼氏となっています。このヴェスパーの彼氏を監禁していたのが、慰めの報酬で尋問をしていたホワイトの組織であったのです。
ヴェスパーはホワイトが所属する組織とボンドとの両方に内通している、二重諜報員でボンドを裏切ってしまいます。その良心の呵責に苛まれたヴェスパーはボンドが彼氏が捕まっている組織の鍵となる証拠とサインを残して自殺してしまいます。このことで、ショックを受けたボンドは慰めの報酬の冒頭でホワイトがトランクに乗っていた理由となります。
007慰めの報酬のあらすじとネタバレまとめ
ここまで。007慰めの報酬のネタバレを書いてきました。007シリーズは複数回に渡って関連性の高い内容が多くなっています。今回の慰めの報酬も前作のカジノ・ロワイヤルと関連性の高い作品となっています。そのため、前作のカジノ・ロワイヤルを知った上でも楽しめる作品ですし、作品を知っていなくても慰めの報酬だけを見ることで、前作の関連性が気になった上でのカジノ・ロワイヤルを見るという方法もあります。
007慰めの報酬はゲームにもなっていたりなど、有名作品のひとつでもあります。そのため、007をゲームで知っているひとも多いことでしょう。そんな、007はストーリーはもちろんのことゲームとしても楽しむことができる作品なので、楽しんでみましょう。