【ブレイブ 群青戦記】映画の感想・評価まとめ!あらすじやキャスト情報も紹介

戦国タイムスリップ作品として2021年に公開された映画がブレイブ 群青戦記です。ジャンルとしては決して真新しいジャンルではありませんがその描き方はなかなか高い評価と多くの感想を集める作品となっています。今回はブレイブ 群青戦記について、あらすじをネタバレありで紹介しつつ登場したキャラクターと演じたキャスト、既に視聴した人の感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。

【ブレイブ 群青戦記】映画の感想・評価まとめ!あらすじやキャスト情報も紹介のイメージ

目次

  1. ブレイブ 群青戦記とは?
  2. ブレイブ 群青戦記のあらすじネタバレ
  3. ブレイブ 群青戦記の結末ネタバレ
  4. ブレイブ 群青戦記の高校生役のキャスト一覧
  5. ブレイブ 群青戦記の戦国武将役のキャスト一覧
  6. ブレイブ 群青戦記の見どころ
  7. ブレイブ 群青戦記に関する感想や評価
  8. ブレイブ 群青戦記の感想と評価まとめ

ブレイブ 群青戦記とは?

ブレイブ 群青戦記の映画の概要

ブレイブ  群青戦記は2021年に公開された映画です。元々は2013年から2017年にかけて週刊ヤングジャンプで連載されていた笠原真樹先生の漫画「群青戦記」を原作とした作品で、2021年からは「真・群青戦記」として第2部の連載を開始する程人気の作品です。現代人のグループが建物毎戦国時代にタイムスリップ、現地の戦に巻き込まれていくというのは第1部も第2部も共通した設定になっています。

そんな群青戦記を原作とする映画「ブレイブ 群青戦記」は第1部の高校生達に主軸を置いた映画です。映画化にあたって映画の尺に合わせた改変を行いながらもあらすじの根幹に当たる部分はしっかり継承した作品であると原作ファンからも言われています。作品としての注目度はもちろん特撮経験者を多数集めた美男美女を集めた豪華なキャスト陣も注目を集めた作品になっています。

ブレイブ 群青戦記の監督

そんなブレイブ 群青戦記の監督を務めたのは本広克行さんです。「踊る大捜査線」「亜人」などの監督を務めた事でも知られる監督で、直近では2020年に「ビューティフル・ドリーマー」の監督も担当しています。本広克行監督は本作の裏テーマとして「継承」を掲げていました。映画監督以外にもテレビドラマや舞台での演出家としての顔も持ち合わせており幅広い活動をしている監督です。

映画『ブレイブ -群青戦記-』公式サイト

ブレイブ 群青戦記のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①一変する日常

ブレイブ 群青戦記のあらすじは物語開始の1年前のとある出来事から描かれます。物語の舞台となる私立聖徳高校は全国屈指のスポーツ強豪校として有名な学校でした。そんな聖徳高校の当時の3年生、不破が屋上から飛び降り自殺を起こします。しかし飛び降りたはずの不破の遺体はなぜか発見されず、「行方不明」として公表される事になりました。ここまでネタバレされた後、物語の本編である1年後の物語がスタートします。

そんな聖徳高校にてメインのあらすじの主人公になる西野蒼は実力はあるものの引っ込み思案で自分に自信がないいわゆる自己評価の低いタイプの青年で、弓道部での活動もそこまで積極的に行っていませんでした。幼馴染で同じ弓道部員の遥や親友で剣道部員の松本はそんな蒼の事を常に気にかけています。冒頭では当たり前の高校生の生活がわずかながらに描かれる事になります。

そんな変わらぬ日常が流れていく中、ある日、校庭に落ちた一本の雷が日常を一変させる事になります。主人公の蒼達が気がつくとそこは見慣ぬ野原でした。不可思議な状態の中、さらに簗田という人物に率いられた甲冑に身を包んだ野武士の集団が学校を強襲、非日常的な光景に続く野武士達の襲来に生徒達はパニックを起こしながら野武士達にどんどん斬られていってしまうのでした。

歴史オタクである主人公の蒼は野武士達の鎧などの装いの特徴からここが織田信長が今川義元を打ち破った歴史上の有名な戦い「桶狭間の戦い」直前の戦国時代である事に気づき、自分達が学校の建物ごと丸々戦国時代にタイムスリップをしてしまったのだと気が付きます。学校を襲った野武士達は一頻り暴れた後、生徒の何人かを人質として拉致して姿を眩ませてしまうのでした。

あらすじネタバレ②体育館に集まる生徒たち

残された蒼達は体育館に集められます。蒼は他の生徒達の前で自分あ辿り着いた結論を話します。そこに先程の野武士とは別の野武士集団が現れます。蒼はその野武士集団を率いる者に、自分達は織田の家臣ではない事を話し今川と敵対するつもりはない事、そして自分達が未来からやってきた事を説明します。そんな蒼の思いを聞いてそれを納得した野武士集団の頭領、それこそが当時今川の家臣になっていた松平元康、後の徳川家康でした。

松平元康は蒼の話を信じ、攫われた生徒達が織田家が対今川に向けて築いた丸根砦に連れ去られたという情報を伝えます。そして自らの手で取り戻すのだと激を入れます。蒼達は人質を助けるべく、精鋭約30人の救助隊を編成、それぞれの部活の道具を武器代わりに丸根砦に乗り込む事にします。当初は救助隊に加わるつもりはなかった蒼でしたが、松平元康に背中を押されこの救助隊に加わる事になります。

しかし丸根砦への道中、蒼達救助隊は織田軍から強襲を受けます。救助隊のメンバーは次々と倒れ、遥を含めた何人かのメンバーがさらに攫われてしまいます。襲撃に対し何も出来なかった事に落ち込む蒼でしたが、松平元康のいつか戦国の世を終わらせて平和な時代を築こうという意志を知り、さらに松平元康から「一生懸命」ではなく「一所懸命」の精神を教えられます。この言葉に勇気づけられ残った蒼達は再び丸根砦を目指すのでした。

あらすじネタバレ③先にタイムスリップしていた不破

丸根砦に攫われた遥達人質達の前に姿を見せた簗田。簗田は甲冑を外し遥達に素顔を見せます。ここで簗田の正体がネタバレされる事になるのです。簗田の正体こそ、あらすじの冒頭で飛び降り自殺を図って何故か遺体が見つからず行方不明になった不破だったのです。不破は蒼達よりも早く戦国時代にタイムスリップしており、自らの手で歴史を改変するという野望を抱き、織田信長に取り入っていたのです。

一方で学校に残っていた生徒達の中では秀才の集まる特進クラスの生徒などを中心に現代に帰る方法が模索されていました。そして様々な調査や歴史の教科書などを用い、タイムスリップの原因が学校の中庭にある霊石である事、この霊石に雷が落ちる事がタイムスリップのきっかけである事、さらには2時間後に再び雷が落ちる事を突き止めます。この雷が落ちるタイミングだけが唯一現代に帰る事が出来るタイミングでした。

この帰る方法の情報は陸上部の生徒が伝令役となって度々織田軍の妨害を受け中々丸根砦に辿り着けずにいた蒼達の元にも伝えられます。蒼達は改めて人質を救い出す事、そして2時間後までの間に学校に戻る事を誓うのでした。科学部の生徒が作り出したドローンなども使って丸根砦の様子を把握した救助隊は部隊を3つに分け、それぞれの部活動を活かした形で丸根砦を奇襲する事になります。

他の者達が武士達を引きつける間に蒼が率いる少数部隊は一気に人質の元まで駆けつけます。多勢に無勢で挑んでいる蒼達救助隊は少しずつ命を落としていく事になりますが、そこに松平元康が軍勢を引き連れて加勢に現れるのでした。蒼達は現代に戻るべく松平元康にこの場を任せようとしますがそこに現れたのが不破でした。不破の攻撃から蒼をかばった事で松平元康はなんと命を落としてしまいます。

ブレイブ 群青戦記の結末ネタバレ

あらすじネタバレ④不破に戦いを挑む西野

歴史改変を目論む不破にとって後の徳川家康である松平元康を討ち取った事は大きな戦果と言えます。歴史を知っており、松平元康に良くしてもらった蒼はもちろんそれを許す事が出来ません。これまでの消極的だったはずの蒼は自らの意志で不破に挑みかかります。ネタバレするとこの戦いは既に戦国時代で戦ってきた不破に軍配が上がりますが遥の助力もあってなんとか不破を倒すと蒼達は馬を奪い学校まで急ぐのでした。

他の生徒達に遅れて時間ギリギリなんとか学校に辿り着いた蒼と遥。これで現代に帰れると安堵する遥でしたが、蒼の中には既にとある覚悟を固めていました。蒼は戦国時代に残って自分をかばって亡くなった松平元康に成りすまし改変された歴史を正そうと考えていたのです。遥に共に戻ろうと説得された蒼でしたが、蒼の決心は変わらず遥の静止を振り切って1人森の奥へと消えていってしまうのでした。

あらすじネタバレ⑤無事に帰還した生徒たち

ブレイブ 群青戦記のあらすじの結末では遥達生き残った生徒達は無事に現代に帰還。既にある程度時が流れたのか戦国時代にタイムスリップする前と変わらぬ日常を送っていました。そんな中現代に戻っていた遥はとあるスマホのニュースに目が止まります。それは「徳川家康の若き日の新しい肖像画が発見された」というニュースでした。そのニュースに遥は思わず涙ぐんでしまうのでした。

ネタバレすると蒼は松平元康に成りすます事に成功し桶狭間の戦いで今川義元が敗れると今川家から独立、今川家所属の時点では敵対関係にあった織田信長と同盟、徳川家康と改名する事になったという形でブレイブ 群青戦記のあらすじは幕を閉じています。

ブレイブ 群青戦記の高校生役のキャスト一覧

西野蒼役/新田真剣佑

ブレイブ 群青戦記の主人公が西野蒼です。タイムスリップしたのが戦国時代、それも桶狭間の戦いの直前であるという事まで正確に見抜く程の歴史マニアでその知識を元に人質奪還作戦の立案したりもするキャラクターです。元々は消極的な性格でそれなりに高い運動能力を持ちながらも大会の結果などに興味を持てないタイプでした。ブレイブ 群青戦記での経験を経て精神的に大きく成長するのもこの映画の魅力の1つです。

そんな西野蒼役のキャストを担当したのが新田真剣佑さんです。俳優千葉真一の息子としてアメリカで生まれ父の影響もありアメリカで子役としていくかの作品に出演。日本では2014年から活動している俳優さんです。これまでには映画「ちはやふる」、映画「カイジ ファイナルゲーム」、映画「サヨナラまでの30分」、ドラマ「仰げば尊し」、ドラマ「僕たちがやりました」、ドラマ「トドメの接吻」などに出演しています。

瀬野遥役/山崎紘菜

ブレイブ 群青戦記のヒロインで蒼の幼馴染の弓道部員が瀬野遥です。弓道部員としては優れた成績を残しており全語句弓道選抜大会では4位の成績を残しています。性格は男勝りな性格で、何事にも消極的な蒼の態度をもどかしく思っています。戦国時代でもその弓道の腕前を要所で発揮する事になりました。

そんな遥役のキャストを担当したのが山崎紘菜さんです。第7回東宝シンデレラオーディションにて審査員特別賞を受賞した事をきっかけに2012年に映画「僕等がいた」で映画主演を務めた事で知名度を高めた女優さんです。これまでには映画「神さまの言うとおり」、映画「チア☆ダン」、映画「モンスターハンター」、ドラマ「高校入試」、ドラマ「カインとアベル」、ドラマ「ネメシス」などに出演しています。

松本考太役/鈴木伸之

蒼のもう1人の幼馴染で親友、剣道部の主将で個人でも全国剣道選抜大会で優勝するほどの実力を誇るのが松本考太です。高いリーダーシップを持ち部活動ももちろん、蒼、遥といる時も場を仕切る事が多いです。野武士との戦いでも竹刀で対抗するなどした活躍を見せますが、丸根砦へ向かう道中の織田軍からの奇襲の際に命を落としています。

そんな松本考太役のキャストが鈴木伸之さんです。2010年から「劇団EXILE」のメンバーとして活動する俳優さんで、これまでには映画「東京喰種 トーキョーグール」映画、「東京リベンジャーズ」、映画「ROAD TO HiGH&LOW」シリーズ、映画「今日から俺は!!劇場版」ドラマ「GTO」、ドラマ「ボクの殺意が恋をした」、ドラマ「G線上のあなたと私」、ドラマ「俺たちはあぶなくない~クールにさぼる刑事たち~」などに出演しています。

吉元萬次郎役/濱田龍臣

運動部とは別ベクトルでブレイブ 群青戦記で活躍したのが吉元萬次郎です。科学部員で国際科学オリンピックで金メダルを獲得した頭脳明晰なキャラクターです。性格に難があるのが欠点ですが、あらすじの中では救出隊に加わり、あらすじでもネタバレしたドローンでの偵察など科学の知識を生かしてサポートを行っています。

そんな吉元萬次郎役のキャストが濱田龍臣さんです。2006年に子役としてデビューした俳優さんで大河ドラマ「龍馬伝」や実写版「怪物くん」などへの出演で知名度を高めた俳優さんです。これまでには映画「HIGH&LOW THE RED RAIN」、映画「ガッチャマン」、映画「疾風ロンド」、ドラマ「モブサイコ100」、ドラマ「模倣犯」、ドラマシリーズ「ウルトラシリーズ」などに出演しています。

黒川敏晃役/鈴木仁

ボクシング部の主将として登場したのが黒川敏晃です。インターハイではライト級で優勝しています。普段はクールなキャラクターながら彼女には強くでられない性格をしています。タイムスリップ直後の襲撃にてその彼女を攫われてしまい救出隊に参加、丸根砦攻略戦では蒼と共に人質救出の為の部隊に加わっています。

そんな黒川敏晃役のキャストを担当したのが鈴木仁さんです。2016年にモデルとしてデビューした2017年からは俳優としても活動するようになりました。これまでには映画「兄に愛されすぎて困ってます」、映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」、映画「のぼる小寺さん」、ドラマ「ギヴン」、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」、ドラマ「ホリミヤ」、ドラマ「お耳に合いましたら。」などに出演しています。

相良煉役/福山翔大

全身凶器を自称し、生徒の中でも積極的に戦っていたのが相良煉です。空手部で選抜大会個人空手で優勝した実績を誇っています。一部の生徒からは空手バカと呼ばれるなど単細胞で好戦的な性格が特徴的なキャラクターです。

そんな相良煉役のキャストが福山翔大さんです。2013年にデビューした俳優さんで2017年に出演した「おんな城主直虎」にて近藤武助役を演じた際に「イケメンすぎる」と話題を集めた事がある若手俳優さんです。これまでには映画「JK☆ROCK」、映画「花束みたいな恋をした」、映画「ガチ★星」、ドラマ「#家族を募集します」、ドラマ「闇金ウシジマ君」、ドラマ「恋はDeepに」、ドラマ「You May Dream」などに出演しています。

成瀬勇太役/飯島寛騎

相良煉と張り合い率先して戦っていたキャラクターが成瀬勇太です。フェンシング部に所属し、インターハイサーブルで準優勝した実績を持っています。ナルシストな性格をしており、常に前髪を気にしている事から「前髪バカ」と呼ばれたりします。

そんな成瀬勇太役を演じたのが飯島寛騎さんです。2015年に「第28回ジュノン・スーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞した事で芸能界デビューを果たしました。2016年には「仮面ライダーエグゼイド」でテレビドラマ初出演で初主演を果たしています。これまでには映画「未来へのかたち」、映画「愛唄-約束のナクヒト-」、ドラマ「ドクターY~外科医・加地秀樹~」などに出演しています。

不破瑠衣役/渡邊圭祐

元々は聖徳高校の生徒ながら敵対する関係として登場したのが不破瑠衣です。あらすじでもネタバレしたように歴史の改変を目指し行動しています。蒼達に先駆けて戦国時代にタイムスリップしている事もあり既に織田軍に属しそれなりの地位を獲得している武将の1人になっています。余談ですが、不破が成りすました簗田政綱に関しては歴史上名前を残している史実の武将であり、織田信長とその父織田信秀に仕えた武将です。

そんな不破瑠衣役を演じたキャストが渡邉佳祐さんです。2017年にデビューした俳優さんで、元々はモデルとしてデビューしました。2018年に「仮面ライダージオウ」でドラマ出演を果たした新進気鋭の俳優さんです。これまでには映画「仮面ライダーシリーズ」、ドラマ「推しの王子様」、ドラマ「MIU404」、ドラマ「恋はdeepに」、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」、ドラマ「直ちゃんは小学三年生」などに出演しています。

ブレイブ 群青戦記の戦国武将役のキャスト一覧

松平元康役/三浦春馬

戦国武将の中でも蒼達聖徳高校に味方をしてくれた存在が松平元康です。後に徳川家康を名乗り天下を納め江戸幕府を開く人物ですが、桶狭間の戦いの頃は今川義元の家臣に取り込まれていました。それでも戦国時代を終わらせる強い志を持っており、それが蒼達を奮起させる要因になっています。特に蒼は直接的に背中を押される場面も多いです。

そんな松平元康役のキャストを務めたのが三浦春馬さんです。1997年に子役としてデビューしドラマを中心に活動、2007年に出演した映画「恋空」で大ブレイクを果たしました。2020年に自宅で首を吊って亡くなっているのが発見されており、既に撮影を終えていた「ブレイブ 群青戦記」は三浦春馬の遺作の1つにもなっています。これまでには映画「君に届け」、ドラマ「14歳の母」、ドラマ「おんな城主直虎」などに出演しています。

織田信長役/松山ケンイチ

天下統一を目指し「ブレイブ 群青戦記」では主に敵対する存在として登場する武将が織田信長です。後に急速に勢力を拡大する織田信長ですが、この頃はまだ尾張の1大名でしかありませんでした。織田領と今川領の間に突如現れた聖徳高校を今川の作戦と考え、強襲を指示するなどといった活躍が描かれています。

そんな織田信長役のキャストを担当したのが松山ケンイチさんです。2001年に「New Style Audition」にてグランプリを受賞してデビューを果たし2002年にドラマ「ごくせん」に出演した事で俳優デビューを果たしました。これまでには映画「カイジ 人生逆転ゲーム」、映画「GANTZ」、ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」、ドラマ「銭ゲバ」、ドラマ「平清盛」などに出演しています。

木下藤吉郎役/池田純矢

織田信長の家臣として登場するのが後の豊臣秀吉、木下藤吉郎です。元々農民上がりという事もあり織田軍の中ではまだ立場は高くはなく、織田信長の槍持ちを行っています。原作では蒼達を見出した存在でしたが映画ではその役割も松平元康が担った為、登場している戦国武将の中では原作ファンから活躍が原作から1番減ったキャラクターであると評価されています。

そんな木下藤吉郎役のキャストを務めたのが池田純矢さんです。2006年に「第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて準グランプリを受賞してデビューした俳優さんで、俳優以外にも声優や脚本家、演出家などとしても活躍しています。これまでには映画「人狼ゲーム ラヴァーズ」、映画「ライチ☆光クラブ」、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~」、ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」などに出演しています。

本多正信役/高橋光臣

幼少期から松平元康を支える側近として登場し、江戸幕府を開いて以降まで徳川家を支える存在になるのが本多正信です。「ブレイブ 群青戦記」でも松平元康を支え、蒼に助言を与えるなどしています。

本多正信のキャストは高橋光臣さんです。2005年にデビューした俳優さんで、多数のスポーツを経験しており、2007年に放送された「芸能人スポーツマンNo1決定戦」では総合2位に獲得するなどその運動神経を活かした活躍も多い俳優さんです。これまでには映画「真田十勇士」、映画「累-かきね-」、映画「シュアリー・サムデイ」、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」、ドラマ「件客商売 婚礼の夜」ドラマ「梅ちゃん先生」などに出演しています。

ブレイブ 群青戦記の見どころ

見どころ①戦国時代には無かった近代スポーツを取り入れる

これまでも戦国時代に現代人がタイムスリップするタイプの作品は決して少なくはなく映画化されいますが、その中でも「ブレイブ 群青戦記」の大きな特徴になっているのがタイムスリップしたのが現代でそれぞれのスポーツで優秀な成績を収めている高校生達という点です。学校単位でのタイムスリップだった事で様々なスポーツの側面を描けているのが見どころの1つになっているとされています。

もちろん映画的に一部には「流石に盛り過ぎではないか」と言われる表現や説明不足な点もないではありませんがそれぞれのスポーツの特徴が上手く反映されているという感想が多くなっています。あらすじでネタバレしたように登場している部活は弓道や県道、フェンシングや空手など元々相手と対峙する部活が中心な事もありその特徴は描けているのも評価を集めるポイントになっています。

見どころ②時代による命の価値の違い

またタイムスリップものでは現代人側が無双する展開が多く、結局現代に戻るまで死人がほとんど出ないという作品が多い中、「ブレイブ 群青戦記」では現代人側もいとも簡単に死んでいきます。特に冒頭の野武士集団の襲撃ではスプラッタ映画、ホラー映画と言われる程に簡単に生徒達が死んでいったシーンもあり、その方法も現代基準で考えればなかなかに残酷な、そして戦国時代基準ですれば当たり前な光景が上手く作られているとされています。

あらすじでもネタバレした丸根砦を目指す間に受けた強襲の際には蒼と松平元康を共に描く事で現代人の1人の為に泣く姿に驚嘆する松平元康といった構図など松平元康を味方に置く事で現代と戦国時代で命の価値観が全く違うという事を強調する描き方をしている事も大きな特徴になっているという評価を受けています。

見どころ③キャストの演技

ブレイブ 群青戦記では現代人側は基本高校生という事もあり、若手俳優が積極的に起用されており、それぞれの熱演は高い評価を集めています。アクションに慣れているキャストも多い事が迫力あるシーンに繋がっていたという評価も多いです。特に高い評価を受けたのが蒼役のキャストを務めた新田真剣佑さんと松平元康役のキャストを務めた三浦春馬さんです。

特に三浦春馬さんの演じる松平元康はその役どころ的にも現代人ながらもまだ若輩である蒼達を後押しする存在として描かれている事が、現実にそのまま置き換え三浦春馬さんから若手俳優達へのメッセージのようにも感じられると評価される程の名シーンになっています。

見どころ④裏テーマ「継承」と「一所懸命」

監督の紹介でもネタバレしたようにブレイブ 群青戦記は裏テーマとして「継承」が掲げられていました。このテーマを1番体現していたのも三浦春馬さんが演じた松平元康と新田真剣佑さんが演じた西野蒼の関係性にあります。

そんな裏テーマに対し表のテーマとして掲げられているのがあらすじの中でも大きな要素になっている「一所懸命」というフレーズです。このフレーズはあらすじの中では松平元康が「1つの所業に対して命を懸ける」という意味で使っています。また戦国武将も高校生達も生き残る為必死に戦う姿はまさに「一所懸命」の姿を体現した姿であり、強いメッセージ性が込められているというのもブレイブ 群青戦記の見どころの1つになっています。

ブレイブ 群青戦記に関する感想や評価

ここからは既にブレイブ 群青戦記を視聴した人の感想をネタバレありで紹介していきます。ブレイブ 群青戦記はタイムスリップした現代人が自分達も経験しており、身近な存在でもある高校生という事もあり、自己投影して見てしまったという感想は非常に多いです。それぞれのスポーツで活躍する高校生ですらバタバタと死んでしまう作品なのであっさり殺されてしまうのではないかという感想も多いです。

また原作と比較するとだいぶ緩和された表現がされているとはいえ、現代人の社会の裏側を描いたような描写の多さも驚いたという感想が多いです。原作であったスクールカーストなどは減っているとはいえ不破の飛び降り自殺を始めとした描写は考えさせられる部分があるという感想も多くなっています。

その一方で特に原作を知るファンからすると現代人側にスポットを当てすぎて戦国武将の活躍が松平元康以外ほとんどクローズアップされていない点が気になるという評価もあります。原作での戦いでも「高校生vs著名な戦国武将」というのが1つのポイントだった事などもあり、それが映画では雑兵と戦うだけになってしまったのが残念という評価も見られます。

特に戦う相手が誰かも分からない雑兵になってしまった事で戦国武将側はもちろんながら現代高校生のスポーツがどこまで通用するのかも分かりにくくなってしまったという評価もあります。武名が知られた武将が相手だったからこそ相対的に高校生の強さも分かりやすかった原作があるだけに映画の尺の都合もあるとはいえもう少し戦国武将側を出しても良かったのではないかという感想もあります。

あらすじでもネタバレありで紹介したようにブレイブ 群青戦記は本当に多くの人があっさり死ぬ姿が描かれており、特にあらすじ冒頭の織田軍が学校を強襲するシーンなどはホラー映画と評価される程インパクトの強いシーンの連続という事も多いです。似たような作品の中でも人の死を明確に描いているタイプの作品だけに苦手な人も多いのではないかという感想も見られます。

また人の死と同じく大量に描かれているのが蝉です。戦国時代が舞台という事もあり、多数のシーンで取り入れられており、そこを苦手に感じる人も多そうという感想も見られます。それが雰囲気を醸し出す1つの要素になっているという感想もあり評価が分かれる要素になっています。

ブレイブ 群青戦記の感想と評価まとめ

「ブレイブ 群青戦記」はスポーツで優秀な成績を納める高校生達が戦国武将にタイムスリップする作品です。原作ファンからは改変点などで気になる事があると評価されていますが本質である「主人公蒼の精神的な成長」と「命を賭けて戦うスポーツ高校生」という主軸はブレておらずむしろ映画の短い尺の中で上手くテーマを描けている作品であるとしてその点が高く評価されている作品です。

キャストの熱演もありそれぞれのキャラクターも個性的で分かりやすいという声も多くなっており、高い評価を集める作品です。ネタバレありのあらすじを読んでいたとしても十分に楽しめる要素の多くメッセージ性の高さなど見どころも多い作品なのでまだブレイブ 群青戦記を視聴していない人はその熱演にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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