2018年08月11日公開
2018年08月11日更新
三度目の殺人の映画ネタバレ!あらすじや結末・ラストを分かりやすく解説
皆さんは、映画「三度目の殺人」をご存知でしょうか?ホームドラマが多い是枝裕和監督が手掛けた映画「三度目の殺人」は観る人によっては、ラストや結末などの感じ方も違いさまざまな感想が出ています。「三度目の殺人」を観たいと思っていてもまだ、観れていない人もいるのではないでしょうか。この記事では、そんな映画「三度目の殺人」のネタバレあらすじやネタバレ結末、実際に観た人たちのネタバレ感想などを皆さんにご紹介していきます。
目次
三度目の殺人の映画あらすじをネタバレ!結末やタイトルの意味などを考察!
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映画監督を目指しながらドキュメンタリーディレクターとしてスタートした是枝裕和監督。どの作品も企画、脚本、監督、編集を自ら手掛けています。「三度目の殺人」は、リアルな生活感に溢れたホームドラマが多い是枝裕和監督が初挑戦した法廷サスペンスです。
2018年には「万引き家族」カンヌ国際映画祭で最高賞の日本人監督史上4人目となるパルム・ドール賞を受賞した是枝裕和監督の作家力が出ている「三度目の殺人」は司法の現場がリアルに描かれています。
三度目の殺人の映画あらすじをネタバレ!
三度目の殺人ネタバレあらすじ・起訴されていた三隅高司
ある夜、河川敷を歩いていた食品会社社長・山中光男は後ろから襲われ殺害された後、財布を盗まれて火を付けられます。被告人は三隈高司(役所広司)で、解雇された会社の社長の命を奪った上にお金欲しさに財布を奪って火を付けた容疑で起訴されていました。
一度は自分の罪を認めたものの、弁護士・摂津大輔(吉田鋼太郎)が接見する度に供述が変わり、手を焼いた摂津は重盛朋章(福山雅治)に弁護を頼みます。30年前に北海道で強盗殺人の前科がある三隈は、二度目の殺人を犯してしまった事でほぼ死刑が確実となってしまいます。
三度目の殺人ネタバレあらすじ・三隈を無期懲役にしたい重盛
重盛は三隈を無期懲役に持っていこうと、新人弁護士・川島輝(満島真之介)と調査を開始し、事件現場の河原に行きます。そこで重盛と川島は脚の不自由な少女を見かけますが。この少女は一体誰なのか。この後のネタバレに出てきます。
タクシー会社のドライブレコーダーの映像などをきっかけに重盛は罪を殺人と窃盗に方針を変えることに決めますが、この後予期せぬ出来事が起こってしまいます。あらすじの中の殺人と窃盗は強盗殺人より罪が軽くなるものです。
三度目の殺人ネタバレあらすじ・事件の真相はいかに
三隈は弁護人に相談なく山中の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれて保険金目当て山中をで殺害したと、今まで重盛に話してきた証言とは違う真実を週刊誌の記者に話していました。三隈は美津江とのメールとお金が振り込まれた証拠があると言っていますが、裁判の判決に左右する事案でありながら何も聞いていなかった重盛は三隈を問い詰め、美津江の主犯と切り替えます。三度目の殺人の鍵を握る美津江は本当に犯人なのか。
事件の真相は保険金目的なのか怨恨によるものか川島に疑問を投げかけられる重盛は、弁護する依頼人の理解、共感さえもなく弁護士としての揺るがない信念で冷静に川島の言葉を受け流します。重盛は真実も必要なくただ法廷で勝つことを考えている弁護士で、あらすじでもその様子が伺えます。
三隈の言う美津江との関係を調べる為、重盛は三隈のアパートに向かいます。家賃を前払いし、まるで捕まることが分かっていたかのように綺麗に片付けられている部屋を見て重盛は違和感を覚えます。そこで大家から脚の不自由な少女が三隈の所に良く来ていたと聞いた重盛は、その女の子が山中の娘・咲江(広瀬すず)ではないかと思ったのでした。何故、被害者の娘が三隈の所に来ていたのか?謎は深まっていきます。
三隈を調べている重盛の元に北海道での事件・一度目の殺人で裁判長を務めた重盛彰久(重盛の父・橋爪功)がやって来ます。当時の裁判記録を持ってきた父は、三隈は野獣みたいな人間と重盛にはっきり言い切ります。裁判の日が迫る中で重盛は川島と三隈がかつて犯した罪を調べようと北海道に行きますが、そこで一度目の事件を担当した元刑事から空っぽの器のようだったと三隈の当時の印象を聞いてくるのでした。
重盛達が分かったことは今と変わらない三隈の性格と殺人の事実だけでした。裁判は被害者の妻・美津江を主犯とした保険金殺人となるはずでしたが、証人の美津江から否定され裁判は終わってしまいます。保険金殺人として争えなかった第一審判。重盛の追っているものとは一体何なのか。
三度目の殺人ネタバレあらすじ・咲江が告げた衝撃の事実
裁判の後、重盛達の事務所に咲江がやって来て衝撃的な事実を告げます。咲江は誰にも言えない秘密を父のように慕っていた三隈と共有していたと話し、三隈と二人で撮った写真を見せます。これを証拠として証言したいと申し出ますが...。誰もが想像しえぬ秘密とは何か。ストーリーはどう展開していくのか。
三度目の殺人の映画結末をネタバレ!
三度目の殺人ネタバレ結末・三隈の心を理解したい重盛
山中は実の娘である咲江に性的暴行を繰り返していて、自分の為に父を殺したと思った咲江は顔をこわばらせながら、その事を世間に知られても三隈の助けになるのであれば証言したいと言います。重盛は娘を持つ父親として三隈の心情を理解しようと努めます。
接見に訪れた重盛から咲江の申込みを聞いた三隈は罪を認めないと言い始め、検察官・篠原一葵(市川実日子)と重盛に罪を認めれば刑が軽くなると言われ三隈は混乱します。三隈が罪を否認していることで篠原と重盛は咲江に証言で真実を話さないよう説得します。咲江を世間から守りたい三隈、三隈を救いたい咲江。検事・篠原と弁護士・重盛はどう動いていくのか。
三度目の殺人ネタバレ結末・真実に迫り戸惑う弁護士
咲江の告白と三隈の動揺など三隈と自分の心境が重なり始めたことに揺らぐ重盛は、真実を知りたくて三隈に詰めよります。三隈は泣きながら真実を話し始めます。被疑者と弁護士、そして裁く者と裁かれる者は同じ人間であるということを意識した瞬間をあらすじだけでなく是非映画で観て感動を味わって下さい。
三隈は殺人も犯していない、事件現場にも行っていない、検察官と弁護士から罪を認めれば減刑されると言われて犯行を供述したと重盛に告白しました。どれが真相か分からなくなった重盛が慌てふためいているところに、追い打ちをかけるように三隈から自分を信じるのか信じないのかと問われるのでした。三隈に迫られ重盛が出した決断は...。
三度目の殺人ネタバレ結末・覚悟した判決
摂津や川島と調べてきた今までの実証を覆して重盛は無実で争うことを決め、これまでとは違う裁判の方法に変えようとします。が、その方法に反対する摂津と戸惑う川島がいました。三隈の言葉を信じ法廷で争うには咲江が父を恨んでいたこと、三隈との関係の証言を止めなければなりません。二転三転する三隈の供述に翻弄されながらも重盛は裁判で無実を勝ち取れるのか。
第二審で三隈は自分は無実だと言いますが、その事に耳を貸す者は誰もいなく裁判官や検察側は、初めから真偽(しんぎ)をやり直す事で時間と労力を費やす気など毛頭なく有罪判決で死刑と宣告されます。裁判が終わって肩を落とす咲江に重盛は謝りますが、誰も本当の事を話さない。誰を裁くかは誰が決めるのかと強い眼差しで咲江に言い寄られます。
映画「三度目の殺人」の結末のあらすじである、誰も真実を求めていなかった裁判で下った判決は三隈の死を意味しているもので、法律に限らず人は自らを守りたい為に真実から目を背けたがるものではないでしょうか。
三度目の殺人ネタバレ結末・底知れぬ三隈の笑み
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再び三隈に面会した重盛は犯行を否認した理由は、娘のように思っている咲江を守る為ではなかったのではないかと尋ねますが、本当ならいい話ですね。私でも誰かの役に立てるんだからと言い三隈は、ほくそ笑む(ほくそえむ)のでした。ほくそ笑むとは物事が自分の思い通りにいき一人で密かに笑うことです。三隈の思いは咲江に辛い証言をさせず世間から守ることだったのではないでしょうか。
映画「三度目の殺人」のあらすじの結末は重盛が三隈を守り切れずに弁護士としてではなく人として人生の分かれ道に三度目の殺人の真実という十字架を背負ったのではないでしょうか。この作品を一度観てからネタバレのあらすじやネタバレの結末を知ったり、ネタバレを知ってから作品を観たりと「三度目の殺人」を色々な見方をして一緒にサスペンスの中に入っていき結末をスッキリさせましょう。
三度目の殺人の意味や疑問点をネタバレ解説!
三度目の殺人ネタバレ解説・タイトルの意味
映画「三度目の殺人」は北海道での一回目の殺人、食品会社社長の二回目の殺人。そしてもう一回殺人があるかと思いきや三度目は被疑者・三隈が死刑判決が下されたことが三度目の殺人の意味を現しています。
弁護士・重盛と被疑者・三隈との会話が一番の見所となる法廷サスペンスで、あらすじにもある、ここでは誰も本当のことを話さない・咲江のセリフなど作品の中に沢山のメッセージが込められています。
三度目の殺人の主要なキャストを紹介!
福山雅治(重盛朋章役)
ミュージシャンとしてその名が知られている福山雅治は、映画「ウォーター・ボーイズ」の主題歌「虹」など数多くの名曲を出しており、カラオケでも歌われています。テレビドラマ「ガリレオ」で主役を務めるなど俳優、タレントとしても活動の場が広く、映画「そして父になる」で日本アカデミー賞・主演男優賞を受賞している実力派俳優です。
三度目の殺人では主役・重盛朋章という弁護士を演じています。あらすじに含まれている三隈の事件の裁判は重盛にとってありふれたもので、事件を調べて行くうちに人間の奥底にまで入っていくという役柄を見事に演じ切っています。この映画は是枝裕和監督と福山雅治がタッグを組んだ二作目の作品で、読み合わせは緊張感があって研ぎ澄まされた「三度目の殺人」演出に応えられるようにと精一杯演じている福山雅治が観れる映画です。
役所広司(三隅高司役)
映画「Shall we ダンス?」でブルーリボン賞・主演男優賞を受賞するなど公務員から俳優へと転身した役所広司。現在の地位を確立するまでには様々な経験をしており、2005年にアジアを代表とする俳優としてアメリカ映画「SAYURI」に出演しています。海外でも高い演技力が認められており、平成24年には紫綬褒章が贈られています。
映画「三度目の殺人」では被疑者・三隈広司を演じていて、掴みどころのない人物で空っぽの器と言われ人間でありながらだんだんぼやけていく役をこなしています。あらすじを見ると三隈は空っぽの器とあり結末で重盛からも問われます。作品の役所広司の演技を観るとこの意味が理解出来ます。
ここはネタバレになりますが、30年前の北海道での事件で刑期を終えた三隈は、当時の裁判長・重盛の父に娘と雪遊びをしたことを思い出しているとハガキを送ります。犯罪を犯しても娘を思う父の気持ち一人悩む咲江に対しても父として何とかしてあげたいと思ったのではないでしょうか。二度目の殺人で本当に裁かれなければいけなかったのか三隈だったのか、役所広司の演技を観るとその謎が解けるでしょう。
広瀬すず(山中咲江役)
モデルで芸能界デビューした広瀬すずは、バラエティ番組「モニタリング」の企画で女子高生に扮するなど可愛い表情を多く見せてくれる女優です。近年では競技かるた映画「ちやふる」で映画単独の初主演を果たし、優秀主演女優賞映画「怒り」で優秀助演女優賞のダブル受賞され期待されている新人でもあります。
映画「三度目の殺人」では被害者・山中光男の娘・咲江役を演じています。咲江は父から暴行され、それを母は見て見ぬ振りをしていて一人で悩みながら父を恨んでいくというこれまでとは違う役柄に挑んでいます。咲江の誕生日に三隈と河原で出会い、そこは後に殺人現場となる場所でした。
あらすじに出てくる三隈との写真は雪のケーキの前で撮ったもので三隈が提案したことでした。ネタバレとなるこの部分は三隈が自分の娘と咲江を重ねているのではと感じられます。自分の父を殺した犯人とされる三隈に頼りながら生きていく咲江。最後に広瀬すずが福山雅治に問い詰めるシーンは純粋に真実を知りたかった娘のたった一つの思いをセリフと目で見事に表現しています。
斉藤由貴(山中美津江役)
フジテレビ系初代「スケバン刑事」でドラマ初主演をした斉藤由貴。まだあどけなさが残っていた斉藤由貴がヨーヨーを投げながら言っていた(なめたらあかんぜよ)は、このドラマの名ゼリフで当時はセーラー服とポニーテールの似合う清楚な少女として人気がありました。AU WALLETのコマーシャルでは明るい母親役を演じていて、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
「三度目の殺人」では山中光男の妻、咲江の母親役を演じています。夫を殺害され実は主犯ではないかと言われる美津江を、映画を観る人が混乱し美津江がどういう人物か分からないようにしている演技は斉藤由貴ならではのものです。この作品で一枚噛んでいるのは分かっていても美津江の一言一言が本当に思え、その眼差しで同情してしまいます。セリフの言い回しから大きな目から涙を流すシーンは斉藤由貴の持ち味が存分に出ています。
吉田鋼太郎(摂津大輔役)
劇団四季に在籍経験を持つ吉田鋼太郎は俳優としてだけでなく演出家としても活動しています。テレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~第4期」では、コミカルな演技で顔とのギャップがある役をこなしています。映画では「相棒-劇場版Ⅲ」や「暗殺教室」に出演するなど様々な役どころを演じれる名俳優の一人です。
映画「三度目の殺人」では重盛の同期弁護士・摂津大輔を演じています。検事をやめて弁護士になったという摂津はまさに弁護士の典型で真実は必要なく、最初は同じ立ち位置にいた重盛を引き戻そうとします。法曹界を渡り歩く摂津大輔は、この作品の中で弁護士らしさを一番持っている人物でビジネスライフな弁護士です。
満島真之介(川島輝役)
バラエティ番組で天然ぶりを発揮する満島真之介。2013年に公開された「風俗に行ったら人生変わった」で映画初主演を果たし、「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~」では真っ直ぐで熱い男、空手部主将・天王寺 恵を演じていました。CM、舞台の仕事も多く映画助監督の経験もあります。
映画「三度目の殺人」では熱い心を持った新人弁護士・川島輝を演じています。重盛と同じ事務所に所属し先輩弁護士に反発しながら重盛とはすれ違いが生じたりしますが、無駄な命はどこにもないと人と誠実に向き合う若手弁護士を好演しています。
松岡依都美(服部亜紀子役)
文学座の座員である松岡依都美はお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二と文学座本科生の同期でした。研究科生の時から安定感のある演技で映画アニメの声優や吹き替えでも活躍しています。
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映画「三度目の殺人」では弁護士事務所の事務員・服部亜紀子役を演じています。あらすじに名前は出てこないものの舞台の経験が多い彼女の存在感は凄く印象に残ります。是非「三度目の殺人」で松岡依都美の演技を観て下さい。
市川実日子(篠原一葵役)
1998年の短編映画「How to 柔術」で女優デビューした市川実日子。趣味は手芸と女性らしさもありますが、役柄によってセリフの言い回しに格好良さがあります。2003年の初主演映画でモスクワ国際映画祭・最優秀女優賞を受賞したりと演技の実力は確かなもので映画に多く出演しています。
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映画「三度目の殺人」ではハキハキした口調の検察官・篠原一葵を演じています。罪の減刑を三隈に説得するシーン、咲江の気持ちを考え証言を止めるなど出番は少ないですが、「三度目の殺人」には必要なキャストでその魅力を見せてくれています。
橋爪功(重盛彰久役)
若い頃は脇役が多くかつて悪役を演じたこともある橋爪功は、各局のテレビドラマ、舞台、映画にも多く出演しています。「剣客商売」ではナレーターを務めるなど声優としても活躍していてその聞きやすい声で中学校国語教科書音声教材の朗読もこなしています。演劇集団・円を中心に活動しているベテラン俳優で、「京都迷宮案内」などドラマシリーズの当たり役も多いです。
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映画「三度目の殺人」では重盛の父で元裁判長・重盛彰久役を演じています。最初の事件で三隈に無期懲役を言い渡し、二度目の事件で息子に当時の三隈の印象を話すという役で、彰久からすると自分が情状酌量して減刑した判決に後悔していて、今回の事件を知り三隈は殺人を何とも思っていないと感じています。
三度目の殺人を見た人の感想・評価を紹介!
三度目の殺人鑑賞。円熟した是枝監督の新たな傑作、何故劇場で観なかったんだろなぁ〜と激しく後悔。。。鑑賞後感想戦をしたくなる、そんな作品。三度目の殺人 の意味を理解すると日本の司法制度、裁きについて考えざるを得ない。。。
— オギー (@hDKrt8v7HxnD1IV) April 3, 2018
劇中の所々にヒントがあり推理する様に観ていける「三度目の殺人」は是枝裕和監督ならではの作品です。司法の歪みを浮き彫りにさせる出演者と監督の演出が最高の形で表現されていて、真実を観客に託すラストは不思議な余韻が残ります。
三度目の殺人、了。人が人を裁く司法の限界の話と思ったら、人が人を見るのはその人の価値観となる話。福山演じる重盛の娘の話は、冗長とおもったが彼の価値観を見る上で必要だった。重盛が、役所広司演じる三隅を「器」と称したが、この作品も、また見る人の「器」だった。見る人によって感想が変わる
— reita.nigawa (@reitanigawa) October 15, 2017
「三度目の殺人」の主人公・重盛は善悪よりも勝ちにこだわる弁護士で、三隈と接見していきながら考えは変わっていくものの、死刑という判決を軽く出来ませんでした。この作品を観る人の価値観と人間としての大きさでストーリーが変わってきます。
『三度目の殺人』観てきた。「ほんとうのこと」は結局わからないまま煙に巻かれたような、感想を言えばそこに自分の人間性が透けてしまいそうな怖い映画。
— ルルルル (@rurururu568) October 15, 2017
役者陣の演技戦が揃いも揃って凄かった。
あらすじと作品を結末まで観ても真実と犯人が分からないままの「三度目の殺人」。自分が見透かされているような映画で怖さを感じるところもあります。ベテラン俳優達のセリフのやり取り、表現力の凄さに圧倒されます。
映画「三度目の殺人」鑑賞。是枝監督ってこうゆう作品も撮るんだというのが素直な感想。役所広司が凄かった。何を考えているのか分からない役で、見ている者それぞれに解釈を委ねる演技。広瀬すずも難しい役を好演。こうゆう万人向けしない企画を映画化する事が出来たのは主演の福山雅治の力だろう。 pic.twitter.com/QVU6FK2IWa
— iano (@ianoianoianoo) March 8, 2018
顔の表情で演技力を魅せている役所広司は、被疑者・三隈を見事に演じています。結末のない「三度目の殺人」は今までにない是枝裕和監督の映画で、最後に福山雅治に詰め寄る広瀬すずシーンの冷たい眼はこの映画の見所とも言えるでしょう。
重盛の役って、例えば、目線だと思う。観客が重盛の立場を通して、三隅なり、事件なり、問題なりを見る。世間と事件の中間に立って橋渡しをしてるのが重盛じゃないですか?なんか三度目の殺人の感想を呟く日になってますが、ましゃの役は凄くデリケートな役だったと思うんですよ。 #BROS1991
— とも(仮) (@totomokocolor) March 2, 2018
観る人によって解釈の仕方が変わってくる「三度目の殺人」は、自分が主役・重盛になってみると分かるのではないでしょうか。劇中の重盛は弁護士でもありナレーターの様な存在と受け止めてみては。ビジネス感覚で仕事をしていた弁護士が人として真実を求めたいという心はガラスのハートと言えます。
久しぶりの #三度目の殺人
— ゆきぽん (@fm_fyukipon) July 8, 2018
真実には興味無く裁判をビジネスとしか捉えていなかった重盛が、三隅に翻弄され、崩れていく様に引き込まれた。接見室のシーンは何回見ても、台詞わかってても息詰まる😢ましゃの演技はあの接見室で三隅から引き出された重盛のライブな感情なんだろうな。
合う度に変わっていく三隈の供述に惑わされながらも、弁護士の信念を崩して真相を明らかにしたいとする重盛。接見シーンで人として接していくことで引き出される重盛の人間性を見事に演じています。
「三度目の殺人」感想。とにかく役所広司の演技が圧巻。終始緊張感のある空気とすっきりしない終わり方でかなりモヤモヤする。真相は想像するしかなくこっちまで重い十字架を背負わされた気分。司法制度の現状は冲方丁の本で何となく知っていたが、実際に映像で見ると説得力が段違い。こんな何だ……。
— ぎお (@regiomu2) October 11, 2017
映画「三度目の殺人」の接見シーンは、重盛と三隈のセリフのやり取りも凄まじく緊張感があります。犯人が分からずじまいの結末は観客に委ねられていてスッキリしません。実際のものと映画とでは被疑者に対する説得力が違うと感じました。
法廷は真実を明らかにする所ではなく人利害の調整をする所で、映画「三度目の殺人」は人は人を裁けるのかといういうことがテーマになっています。福山雅治と役所広司の接見シーンは映画「三度目の殺人」の見所の一つとなっていて重盛が段々壊れていき感情が露わになっていくのが良く分かります。是枝裕和監督も好きなシーンの一つと言われている程でここのネタバレを覚えて作品を観ると映画の魅力を感じられます。
三度目の殺人の映画ネタバレまとめ
あらすじだけでは理解出来ないストーリーと三隈の本当の姿。「三度目の殺人」は映画を観て自分で推理しながら楽しむ作品です。本当の犯人は誰なのか。観る人のその時の価値観で犯人が変わってきます。一度だけでなくこの作品を何度も観るとストーリーの感じ方もまた変わってくるでしょう。