プライベートライアンのあらすじをネタバレ!衝撃的な戦闘シーンの内容は?

「未知との遭遇」「宇宙戦争」などの数々の大ヒット映画で知られるスティーヴン・スピルバーグ監督が1998年に発表した「プライベートライアン」は、上演時間の170分のうち冒頭の約20分間ノルマンディー上陸作戦オマハ・ビーチ戦の映像をだし、戦場のリアリティーさで賞賛を集めました。そのプライベートライアンのあらすじをネタバレも含めて解説します。さらにプライベートライアンを見た人たちの感想を紹介します。

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目次

  1. プライベートライアンのあらすじをネタバレ!衝撃的な戦闘シーンの内容も紹介
  2. プライベートライアンのあらすじをネタバレ!
  3. プライベートライアンの結末をネタバレ!
  4. プライベートライアンは実話でモデルになった人物がいた?
  5. プライベートライアンの意外な撮影場所と撮影方法とは?
  6. プライベートライアンの出演キャストを紹介!
  7. プライベートライアンを見た人の評価や感想を紹介!
  8. プライベートライアンは素晴らしい映画だった!

プライベートライアンのあらすじをネタバレ!衝撃的な戦闘シーンの内容も紹介

俳優トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグ監督の巨匠タッグがおくる戦場での過酷さと、そのリアリティ極まる描写で絶賛されたプライベートライアンは日本で24億円の売り上げを、世界では$481,840,909の興行収入を納めました。そんなプライベートライアンを作り出した巨匠の一人、スティーヴン・スピルバーグ監督について触れておきます。

スティーヴン・スピルバーグ監督といえば、1971年に発表されたテレビ映画の「刑事コロンボ」からはじまり、ハリウッド映画の夏の定番であり人食いサメが人々に襲い掛かる「ジョーズ」、考古学を研究するインディー教授が数々の冒険や試練を乗り越える冒険映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」、最近では2017年公開のSF映画作品「レディ・プレイヤー1」の映画作品の監督をしているなど精力的に活動しています。

そんなスティーヴン・スピルバーグ監督が「ジュラシック・パーク ロスト・ワールド」や「アミスタッド」の次に作成し、1998年に公開したプライベートライアンはその撮影方法や、見せ方が他の映画よりもより完成されたものになっていました。まず映画の冒頭で世界観を手早く説明して映画の本編にシーンが移動するところを、スティーヴン・スピルバーグ監督は約20分間もの長時間のあいだ、生々しい戦争の光景を映し出したのです。

雨のように降り注ぐ銃弾に、爆発する地面、上陸部隊の兵士たちが紙クズの様に吹っ飛び倒れていく。その兵士の手足が吹き飛び、破れた腹から内臓がこぼれ出る。兵士同士が肉弾戦になり、ゆっくりと刃が心臓に達してこと切れる、銃弾に当たり倒れる、爆発に巻き込まれて爆死する、海水が兵士たちが流した血で塗り替えられて赤色に染まるなど、実に戦争の非現実さと非情さをプライベートライアンを見に来た観客達に印象付けました。

ハンディーカメラでドキュメンタリー撮影されたような演出がされ、冒頭約20分間にも及ぶ戦争のシーンを見た人々のなかには、実際の戦争にあった戦場の映像を映画に使用したのではないかといった感想を抱いた人もいたようです。この感想はスティーヴン・スピルバーグ監督にとってはにんまりとほくそ笑む感想でしょう。このシーンに使用された映像は、全て精巧に作られた映画で撮影されたシーンだからです。

これらは全て、スティーヴン・スピルバーグ監督の指示により作られた、「本物の戦場にかぎりなく近づけた演出の戦場」です。映像で使用された発表音は本物の銃声を録音して使用し、アメリカ兵やドイツ兵の装備にはノルマンディー上陸作戦や戦争で使用されたのと同じ装備や、精巧なレプリカが使用されています。戦場を自在に移動する車両にも、可能な限り実物のものが使用されています。このようにして徹底的に現実を追求しました。

さらにはスティーヴン・スピルバーグ監督によって徹底的に管理と計画された演出により、プライベートライアンは1998年の全米年間興行成績1位を記録するヒット作となりました。その興行収入は世界年間興行成績でも「アルマゲドン」に次ぐ2位を記録し、第二次世界大戦を題材とした映画としては現在も歴代最高で君臨しています。そのプライベートライアンのあらすじをネタバレを含めて解説します。

プライベートライアンのあらすじをネタバレ!

あらすじ:ライアンは墓の前で泣き崩れあの出来事に想いを馳せる

シーンは、フランスのノルマンディーにある現地で戦死した兵士たちを慰霊した墓地です。墓地を家族と共に訪れた老人が、とある墓の前で泣き崩れます。その表情は、苦しみと、多くの悲しみに彩られた表情でした。そして老人は過去のノルマンディ上陸作戦を回想します。

血と硝煙の匂いが充満し、画面のこちらにいる観客にまで血と硝煙の匂いがただよってきそうな激戦に相応しい戦場です。時代は世界の多くの国々や、国に所属する人々を巻き込んだ世界規模の戦争、第二次世界大戦の真っ最中です。イギリス海峡に臨むフランス北西部の地方ノルマンディーは、第二次世界大戦中はドイツの占領下にありました。

それを良しとしない枢軸国の一つ、アメリカ合衆国はノルマンディーを占領下に置いたうえで、北西ヨーロッパへの侵攻作戦を実行しようとしていました。その多くの作戦の一つがノルマンディー上陸作戦です。

1944年6月6日に連合国により開始され、最終的に200万人近い兵員がドーバー海峡を渡り、フランス・コタンタン半島のノルマンディー海岸に上陸したおよそ2カ月間に及ぶ大規模作戦は、過去の数々の戦争の歴史をひみとき、さらに2018年現在に至るまで歴史上最大規模の上陸作戦だとされています。これらが映画の冒頭にあった激しい戦争の映像で表されています。

あらすじ:行方知れずとなったライアンを探し出せ

ノルマンディー上陸作戦を成功させたアメリカ軍でしたが、まだ戦線ではドイツ軍の激しい抵抗が行われているさなかです。アメリカ陸軍参謀総長ジョージ・マーシャルの元に、ある兵士の戦死報告が届きます。それはライアン家の四人兄弟のうち、長男から三男までの三人が死亡したという内容です。アメリカでは一家を絶やさないために、最後の一人になったときに除隊処分して本国へ帰す特別なルールがありました。

第101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊第1大隊所属のライアン家四男ジェームズ・フランシス・ライアンは、そのルールの適応により緊急除隊となり、戦争から引きはがされて本国へと送還しなければなりません。しかしジェームズ・フランシス・ライアンが送り込まれた場所は、いまだにドイツ軍との攻防戦が繰り広げられる激戦区です。そこでアメリカ陸軍参謀総長ジョージ・マーシャルはライアンを保護しする任務を発令します。

映画の題名である「プライベートライアン」とは原題は「Saving Private Ryan」とは日本語訳で「兵卒ライアンの救出」という意味です。その命令を受け取ったのは、ジョン・H・ミラー大佐です。そしてミラー大佐が引き連れる6人の部下に待ち受ける苦難と、たった一人の兵士のために7人の兵士が危険に身を晒す矛盾を描き出した物語です。

あらすじ:前線へ向かうミラー大佐と6人の部下たち

目的のジェームズ・フランシス・ライアンが所属する第101空挺師団は前線にいるとの情報を得たミラー大佐たちは、ドイツ軍と戦争の真っ最中である現場へと向かいます。そして現地で戦闘にも否応なく参加することとなります。その途中で、ミラー大佐一行は現地で暮らすフランス人の一家と遭遇します。しかしミラー大佐には任務があり、これから向かう場所は激戦区です。彼らを保護する余裕などありません。

ミラー大佐はフランス人一家を保護しても安全を保障することができないと判断しますが、彼が引き連れている部下の一人、小銃手のエイドリアン・カパーゾが独断でフランス人一家のうち子供だけでも保護をしようとします。しかしそんな彼をドイツ人の狙撃手が狙撃します。すぐさま二等兵であり優秀な狙撃の腕を持つダニエル・ジャクソンがドイツ兵の狙撃手を射殺しますが、エイドリアン・カパーゾは死亡してしまいます。

戦闘が終息したのち、ミラー大佐はようやくライアンを見つけ出し、彼に三人の兄たちが死亡したことを伝えます。ネタバレになりますが部下を一名犠牲にして見つけ出したジェームズ・ライアンは、同姓同名の別人だったのです。そこでライアンと同じ部隊にいた兵士から情報を聞き出します。そこは空挺部隊の集結地で、ドイツ軍陣地です。命令ならば行かなければならないと、第101空挺師団がいる場所に向かうことになります。

あらすじ:戦争の犠牲者が多すぎて探せない

空挺師団のいる場所は、膨大な数の戦争の犠牲者がでている場所です。アメリカ軍では戦死者の遺体を放置して、戦死者の識別番号が書かれたドックタグを回収して、戦死者の管理をします。ミラー大佐たちは、膨大な戦死者から回収されたドックタグの山の中から、目的のジェームズ・ライアンの名前がないかを探し出そうとします。このシーンだけだけでもこの戦争の犠牲者の多さが描かれています。

しかしドックタグはあまりにもの量です。ミラー大佐はジェームズ・ライアンを知る人物がいないかを探し出し、彼がどうなったかを聞き出そうとします。ネタバレになりますがそこでジェームズ・ライアンの知り合いから、彼は混成部隊に加わり前線の橋を守っていると聞き出します。ジェームズ・ライアンに確実に近づいているなか、しかしそれでもあらすじはまだまだ続きます。ミラー大佐たちの苦難はまだまだ続くのです。

あらすじ:さらなる前線へ

ジェームズ・ライアンが配備されている橋へと向かっている途中で、ドイツ軍の陣地が展開されている場所を通ることになります。しかし部下たちは損傷から、安全を考えて戦闘を避けて迂回するようにとミラー大佐に進言します。しかしミラー大佐は、いまドイツ軍を見逃せば、後に来る部隊に大きな損害がでると考え、ドイツ軍の攻略を命令します。ネタバレになりますが、この戦闘で衛生兵のアーウィン・ウェイドが死亡してしまいます。

仲間の立て続けの死と、その原因であるドイツ兵に怒りの矛先が向きます。戦争では捕虜の殺害は罪に問われますが、しかし戦闘中に死んだことにすれば誰も罪に問われません。一等兵のリチャード・ライベンは生き残っているドイツ兵を皆殺しにしようとしますが、ミラー大佐はそれを止めます。そしてドイツ兵に墓穴を掘るように命令し、アーウィン・ウェイドを弔い、ドイツ兵を開放して後続の部隊に投降するように指示をします。

しかし怒りが収まれないチャード・ライベンは、命令を放棄しようとします。ミラー大佐は「故郷の妻に誇れる任務をする」と語り、落ち着いた部下たちを引き連れてジェームズ・ライアンが配備されている橋へと向かうのです。そしてネタバレを含むあらすじは、さらに激しい戦争を見せつけるクライマックスへと向かいます。

プライベートライアンの感想によくある疑問

ネタバレを含むあらすじで、終盤までを紹介しましたが、ここまでの道すがらですでに7人の部隊のなかで、2名が死亡する事態になっています。一人を助けるために多くが犠牲になる矛盾、そしてどうしてそこまで「ただの一兵卒であるジェームズ・ライアン」を助ける必要があるのがわからないと感想で述べている視聴者を見かけることができます。

それは戦争中のアメリカ合衆国にとって痛い思い出である、サリヴァン兄弟について触れなければなりません。まだ兄弟全員が一つの作戦や小隊に所属することができた時代の1942年11月13日の第三次ソロモン海戦直後に、アメリカ海軍軽巡洋艦ジュノーが日本海軍潜水艦伊号第二六潜水艦(伊26)の攻撃によって沈没します。そのときに仲良し5人兄弟だったジョゼフ、フランシス、アルバート、マディソン、ジョージ全員が戦死します。

そのことによりサリヴァン家の男性の子供を失ったこと、そしてサリヴァン5人兄弟はアメリカ海軍のプロパガンダに利用されていた有名人だったことなどから、世論が大きく動きだします。さらにこうしたサリヴァン兄弟の事件が、その後も続きました。それらの悲劇があってから、アメリカはネタバレあらすじの前にも語ったルールが作り出されます。

いくつかのルールのうち一つは、「同じ家族の兄弟は、同じ部隊で、同じ作戦任務に就けてはならない」というものです。これは一つの作戦でサリヴァン兄弟のように後継者が全滅してしまわないようにといったものです。プライベートライアンでも上の3人の兄弟はバラバラの部隊に所属し、そして偶然にも1週間いないに全員戦死を遂げています。

そしてもう一つが、プライベートライアンで一番肝になるルールです。それは「もし、兄弟の内、1人以外の他の全員が戦死ないしは行方不明になった場合、最後の1人は前線任務に就けてはならないといったルールです。このルールの適用により、ジェームズ・ライアンの回収部隊が結成され、ミラー大佐とその部下6人がライアンたった一人を助けるために命をかけることとなるのです。

プライベートライアンの結末をネタバレ!

結末ネタバレ:ジョンは助かるのか?

ミラー大佐たちはついにジェームズ・ライアンを発見し、兄たちの戦死と帰還命令を伝えます。しかしジェームズ・ライアンは「戦場の仲間を見捨てて帰れない」と命令を拒否します。仲間が犠牲になってきた相手が帰らないと駄々をこねていると怒りを覚える部下たちだが、ミラー大佐はそんな彼の意見を受け入れて、混成部隊と共にドイツ武装親衛隊とドイツ軍の戦車を迎え撃つことになります。

ドイツ軍はなんとしてもこの戦線を維持したいと考えているため戦車の支援や多くの人員を配備したものです。対してミラー大佐がいる混成部隊は、本隊が来るのを待たなければなりません。そこでドイツ軍を市街地に誘い込み、奇襲する作戦を仕掛けます。ミラー大佐と部隊とドイツ軍の戦闘は映画の中でも随一を誇る激しいものとなります。ネタバレになりますが、その戦闘でダニエル・ジャクソンとマイケル・ホーヴァスが戦死します。

ジョン・H・ミラー大佐も負傷し、前進する装甲で車体を覆った戦車に拳銃で応戦する事態になります。もはやこれまでとしたところで、援軍の戦闘攻撃機が現場に到着し、ドイツ軍は敗走することとなります。戦闘が終了し、ミラー大佐は多くの部下を失ってしまったことを悟ります。そしてネタバレになりますが、自分の命も幾ばくもないことを悟ります。彼はジェームズ・ライアンに生きて人生を全うするように告げて息絶えます。

結末ネタバレ:そして現在

場面は戦争終結から数十年後、ジェームズ・ライアンは家族を連れて、フランスのノルマンディーにあるノルマンディー米軍英霊墓地に訪れます。そしてとある墓の前、自分のために命を散らしたミラー大佐の墓の前で、彼らに感謝の言葉を述べます。そして傍らに立つライアンの妻に問いかけます。「私は彼が望む人生を生きただろうか」と、妻は「もちろんです」と答えます。そしてライアンはミラーの墓に敬礼を捧げるのでした。

こうしてプライベートライアンの映画は、戦争の悲壮さと、その渦中で繰り返される人々の葛藤などを描き出し、映画を見た人々其々に多くの感想を抱かせてネタバレを含めたあらすじを終了します。戦争の残酷さと矛盾を描き出した映画プライベートライアンには、モデルとなった人物がいます。次の章ではそのことについて紹介します。

プライベートライアンは実話でモデルになった人物がいた?

プライベートライアンに登場するジェームズ・ライアン二等兵のモデルとなった人物は、ナイランド兄弟の末っ子フレデリック・ナイランド三等軍曹です。彼は映画と同じように、フレデリック・ナイランドには、エドワード、プレストン、ロバートの三人の兄がいました。

しかしノルウェー上陸作戦が開始され、激戦が繰り広げられるなか三人の兄たちは次々に死亡や、行方不明になってしまうのです。上の三人の兄が死亡、もしくは行方不明になり、そこでネタバレあらすじの途中で紹介したルールがフレデリック・ナイランドに適応されます。しかしここからネタバレあらすじで語ったものとは違う経緯をたどります。まず彼を回収するのにミラー大佐のような救助隊は出されていません。

フレデリック・ナイランドがたどったあらすじを書いていきます。彼はノルウェー上陸作戦の初日、輸送機パイロットのミスで予定の降下地点からかなり離れた内陸地点に降下してしまいます。そこでなんとか移動して戦線に復帰しようとしたところで、部隊の従軍牧師から3人の兄全員が戦死したと告げられます。

フレデリック・ナイランドはアメリカ本土へ帰らずに、しばらくは戦地にいましたが、従軍牧師が書類を提出したために許可をせざるを得なくなりました。こうして彼は帰国後、戦争が終わるまでニューヨーク州で憲兵として勤務することとなるのです。そしてさらにプライベートライアンととは違う展開が続きます。なんと長兄エドワードは生存しており、ビルマの日本軍捕虜収容所に収監されていたところを救出され、家族と再会します。

プライベートライアンの意外な撮影場所と撮影方法とは?

スティーヴン・スピルバーグ監督によって緊迫した撮影に

スティーヴン・スピルバーグ監督は、えいがのえんしゅつや小道具の選別など以外にも、映画の撮影や俳優同士のつながりにも戦争らしい緊張感をもった雰囲気にしようと演出しました。そのなかの一つに、トム・ハンクスなどの俳優たちにリアルな演技をするために訓練を10日間受けさせました。それは実戦さながらなもので、兵士たちにストレスを与えたり、当時の兵士が携行していた装備を背負って行軍す非常に厳しいものでした。

しかし救出部隊の俳優たちは全員この過酷な訓練を受けていたのにもかかわらず、ジェームズ・フランシス・ライアン役のマット・デイモンはこのブートキャンプのメンバーから意図的に外されています。それはなぜか、映画では「ライアンと対立する救出隊員」の姿が描かれています。それと同じように、辛い訓練を超えたあとで、なんの苦労も知らずにのマット・デイモンが現れることにより、俳優同士に反感を植え付けるためでした。

過酷な訓練ののちに2週間にも及ぶ戦闘場面の撮影により、本来なら撮影以外では敵も味方もなく和んだ空気になるはずだが、プライベートライアンの俳優たちは常に荒れた空気が流れ、険悪な状態になっていたようです。これらの演出により、演技はよりリアルで緊迫なものとなっており、多くの人たちが息を飲む戦場の空気を味わったといった感想が見られました。

時系列に沿って撮影された

普通の映画は、俳優の都合や、撮影場所の移動などを考え、「映画の時系列を無視して撮れるタイミングで撮影する」のが通例です。しかしスティーヴン・スピルバーグ監督は、プライベートライアンの時系列にそって撮影することにより、出演する俳優が登場人物と同じ経験や感想を抱くようにしました。そのため、後々に出演するジェームズ・フランシス・ライアン役のマット・デイモンに対する反感を植え付ける役にも立ってます。

撮影された国はどこ?

ノルマンディー上陸作戦を描いたシーンは、フランスにあるノルマンディーの現場ではなく、アイルランドで撮影されました。リアリティーを追求する彼らでしたが、実際の戦場となるオマハ・ビーチは歴史的に保護され、開発も進んでいたために、逆に第二次世界大戦の映像を撮影するには適さなくなってしまったのです。そこで何週間もの調査で、オマハ・ビーチに似た地形の場所を探し出し、アイルランドで撮影されました。

エキストラは本職!?

ノルマンディー上陸作戦の撮影地点はアイルランドと説明しました。そして、さらにリアリティを追求するために、アイルランド陸軍はプライベートライアンのエキストラとして250名の兵士を貸し出したのです。そのため現役の兵士として統制された行動がとれており、実際の兵士としての動きをリアルに描き出すことに成功しています。また、大人数が参加したのにもかかわらず、スムーズに撮影を信仰することができています。

プライベートライアンの出演キャストを紹介!

トム・ハンクス(ジョン・H・ミラー役)

ジョン・H・ミラー役を演じたトム・ハンクスは、過去に若手コメディアンとして活躍していた俳優です。しかし演劇に関して学び、1980年に「血ぬられた花嫁」で映画デビューを果たします。以降、コメディーからプライベートライアンのような戦争もののシリアスまで、幅広く演技してみせる人気映画俳優として有名になります。

プライベートライアン以外に出演した作品は「パンチライン」のスティーヴン・ゴールド役、「アポロ13」のジム・ラヴェル役、「グリーンマイル」のポール・エッジコム役、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のカール・ハンラティ役、「ターミナル」のビクター・ナボルスキー役、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズのロバート・ラングドン役などなど数々の映画で様々なキャラクターを演じ続けています。

マット・デイモン(ジェームズ・フランシス・ライアン)

救出されるジェームズ・フランシス・ライアン役を演じたのはアメリカ人俳優のマット・デイモンです。彼はマサチューセッツ州ケンブリッジ出身で、十代の頃から役者を志し、ハーバード大学に進学、そこで在学中から映画やテレビに出演し始めました。後にハーバード大学を中退してしまいますが、マット・デイモンあ後々に後悔しているといった感想をコメントしています。

その後1997年に後悔された「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」にてウィル・ハンティング役で出演し、そこでアカデミー脚本賞受賞、アカデミー主演男優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネートと数々の評価をされます。そこから「ボーンシリーズ」のジェイソン・ボーン役、「シリアナ」のブライアン・ウッドマン役、「グレートウォール」のウィリアム・ガリン役として映画に出演しました。

トム・サイズモア(マイケル・ホーヴァス)

タフな一等軍曹のマイケル・ホーヴァス役を演じたのはアメリカ出身の俳優トム・サイズモアです。1989年に後悔されたオリヴァー・ストーン監督の「7月4日に生まれて」で映画デビューをはたします。その後プライベートライアンのマイケル・ホーヴァス役を演じたことにより、注目されるようになります。

プライベートライアン以外にも数々の映画に出演し、「トゥルー・ロマンス」のコディ・ニコルソン役、「ワイアット・アープ」のバット・マスターソン役、「エネミー・オブ・アメリカ」のポーリー・ピンテーロ役、「追撃者」のレス・フレッチャー役に声のみで出演、有名な戦争映画の「パール・ハーバー」のアール・シスターン役、「ブラックホーク・ダウン」のダニー・マクナイト中佐役など、多くの戦争映画にも出演しています。

エドワード・バーンズ(リチャード・ライベン)

ライアンの救出について一番反抗し、ライアンを嫌っていたリチャード・ライベン役を演じたのはアメリカの俳優のエドワード・バーンズです。ニューヨーク市クイーンズ区ウッドサイドで誕生した彼は、ニューヨークのハンター大学で映画制作を学び、卒業後にテレビ番組のスタッフとして働きながら映画を製作します。1995年に公開された「マクマレン兄弟」ではインディペンデント・スピリット賞新人賞を受賞しています。

さらに監督や脚本など映画に関する仕事をしつつ、映画の俳優として出演することもあります。プライベートライアンいがいにも、「サウンド・オブ・サンダー」のトラヴィス・ライヤー博士役、「ワン・ミス・コール」のジャック・アンドリュース刑事役、「崖っぷちの男」のジャック・ドハーティ役など様々なキャラクターを演じています。

バリー・ペッパー(ダニエル・ジャクソン)

寡黙でマイペース、卓越した狙撃技術を持つ二等兵ダニエル・ジャクソン役を演じたのはカナダ出身の俳優のバリー・ペッパーです。彼はカナダのブリティッシュコロンビア州キャンベルリバー出身で、テレビドラマから俳優活動が開始しました。「エネミー・オブ・アメリカ」のプラット役、「父親たちの星条旗」のマイク・ストランク役、「ローン・レンジャー」のジェイ・フラー役の他に、2018年公開の映画にも出演しています。

プライベートライアンを見た人の評価や感想を紹介!

リアルさに鳥肌が立った

スティーヴン・スピルバーグ監督は冒頭にあるノルマンディー上陸作戦を、本物の戦争の現場に近づけたシーンを作ることに汗水を注ぎました。この感想は、その労力を最大限に報われたことを証明しています。また、冒頭のシーン中にある、敵兵の上にのしかかり、祈るようにして両手でナイフを持ち、敵兵の心臓を刺して殺すシーンについて強く印象的に残っているといった感想も見受けられました。

また冒頭のノルマンディー上陸作戦だけでも、十分に見る価値があると語る感想もありました。しかし戦争をそのまま描き出したシーンなために、血や人を殺すシーンなど衝撃的な場面が多く見られます。そのため、よほどの覚悟をしてから見た方がいいと言った助言めいた感想もありました。

圧巻の戦闘シーン

プライベートライアンには何度も戦闘シーンが描かれています。そのどれもがリアリティを追求したものです。銃声や小道具にいたるまで本物を使用し、そして行動する軍隊は訓練を受けた本物の現役軍隊を使用して撮影されています。様々な要素によって、このような感想が多く見られました。

どうしてライアン一人にこれほどまで躍起になるのか

プライベートライアンを見た日本人の感想の中には、アメリカ軍の「最後の一人になれば戦地から回収する」といった独自ルールについて知らなく、「一人のために多大な犠牲を払った」や「いまいち話にのめりこめなかった」など彼らの行動が理解できないものだと映った感想が多く見られました。そのためにこのような感想や、質問などもネット上にありました。

プライベートライアンは素晴らしい映画だった!

ネタバレを含めたあらすじを紹介し、プライベートライアンに込められたスティーヴン・スピルバーグ監督のこだわりや、キャラクターを演じた俳優たちを紹介してきました。実話をもとにして作られた映画プライベートライアンは、スティーヴン・スピルバーグ監督の手腕により限りなく本物に近づけた戦争の非道さと悲惨さ、そこからの物語を如実に描き出した作品です。

今回のネタバレをふくんだあらすじや、視聴者の感想に関しての紹介の記事を読んで、プライベートライアンに興味をもったかたは、是非とも記事ではなく本物の映像を見て、痛々しい感想を抱くほど生々しい戦闘シーンや、リアリティを追及して作成された映像や音響を楽しんでください。

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