死霊館 エンフィールド事件は実話?あらすじや恐ろしい結末をネタバレ

死霊館・エンフィールド事件は実話を元にした映画だ。通常実話が元になっている映画は脚色がされているものが常であるが、この映画の特徴はポルターガイスト現象において大げさに書いた部分はほなく、死霊館シリーズは実際に起きた現象を単純に映像化したものなのだ。実際に記録されたエンフィールド事件がいかなるものだったのかは、この映画を見ていただければわかる事だが、この記事ではそんな実話を元にした映画のあらすじを追っていく。ネタバレもあるので気をつけて閲覧してほしい。

死霊館 エンフィールド事件は実話?あらすじや恐ろしい結末をネタバレのイメージ

目次

  1. 死霊館・エンフィールド事件は実話?恐怖のあらすじと結末を紹介
  2. 死霊館・エンフィールド事件とは?
  3. 死霊館・エンフィールド事件のあらすじをネタバレ!
  4. 死霊館・エンフィールド事件について
  5. 死霊館・エンフィールド事件の結末をネタバレ!
  6. 死霊館・エンフィールド事件は実話だった?
  7. 死霊館・エンフィールド事件についてまとめてみた

死霊館・エンフィールド事件は実話?恐怖のあらすじと結末を紹介

「エンフィールド事件」をご存知だろうか。オカルト好きな人ならば知っている人もいるかもしれない。1977年、イギリスのミドルセックス州、エンフィールドで起きた、史上最長にして最多のポルターガイスト現象が記録された事件である。事件はある一家の家屋で起きた。なんの変哲もない古びた家屋に住んでいる一家を襲った不可解極まりない現象の数々が「死霊館・エンフィールド事件」で再現されている。

怪奇現象といえば好奇心をそそるが、実際に起きてしまったら一体どうすればいいのか。そもそも怪奇現象に原因などあるのか。それが起こり続けることは、体験した人間にどのような負担を引き起こすものなのか。その「実際の体験」にこそ真の恐怖が存在すると「死霊館・エンフィールド事件」は教えてくれるのだ。この死霊館・エンフィールド事件の記事ではそんな事実と映画とのあらすじをネタバレを含めて紹介していく。

映画 『死霊館 エンフィールド事件』 公式サイト

死霊館・エンフィールド事件とは?

史上最多、史上最長がどれほどなのかと疑問に感じる人もいるかもしれない。記録によると、この事件で記録された怪奇現象は総数1500の記録を超えており、エンフィールドに住むホジソン一家は1979年9月に到るまで実に2年2ヶ月の期間、この脅威にさらされ続けた。この事件の凄まじさは、数ではなくその目撃者と証言にある。家族をはじめ、警察、調査員、報道記者、学者。全くの他人がこの現象を目撃、証言している点である。

この死霊館の事件は驚くべきことに、実話である。多くの目撃証言と期間の長さから世界が認めざるを得なかった事件なのだ。アメリカでは著名なウォーレン夫妻やそのほかの調査員の活躍により解決を見た事件だ。当時のマスコミもはやし立てたため、長らく語られなかった話でもある。

これらの事件を映画「ソウ」の監督ジェームズ・ワンが映画化。前作「死霊館」ではハリスヴィルに引っ越してきたペロン一家の人形にまつわる話であり、今回はエンフィールド事件を題材とした。どちらもウォーレン夫妻が数十年もの間、黙して語らなかった事件だ。この映画の上映についてもインドで上映中に男性が急死し、その遺体が安置所から消えたという話が出たり、インドネシアでは見ると取り憑かれるという噂まで現れた。

死霊館・エンフィールド事件のあらすじをネタバレ!

死霊館・エンフィールド事件は1976年ニューヨークの事件から始まる。エドとロレインが真夜中に駆け込んできたラッツ一家を助けようと霊視を行なう場面だ。ラッツ一家が住む前に家で起きた殺人事件が、犯人の衝動的なものか、霊的なものなのかを調査する必要があった。犯人であるロニーが法廷で証言した通りなら、何かに憑依されていた可能性があったのだ。その調査の中でロレインはその「悪魔的な何か」を目撃してしまう。

心霊研究家のウォーレン夫婦

1960年代からアメリカで起きた数々の心霊事件解決の実績をもつ実在の人物、それが心霊研究家ウォーレン夫妻である。現在妻のロレインは80を超える高齢だが、当時の状況を細かく語っている。ウォーレン夫妻の家には解決した事件にまつわる品物が今も保管されており、前作「死霊館」にまつわるアナベルの呪われた人形なども保管されている。

ウォーレン夫妻は著名な夫婦である。夫のエドはカトリック教会が唯一認めた悪魔研究家であり、妻のロレインは霊視をしたり、霊の存在を感じたり、対話が可能な能力(ギフトと呼ばれている)を持っている。彼らの調査は能力に頼ったものではなく、録音機材や写真、発信機など最新の技術を使った証拠調査を行うもので、決して「何もないところに何かある」とは言わない。真っ向から怪奇現象に相対するスペシャリストなのである。

死霊館・エンフィールド事件に到るまでの経緯のあらすじとネタバレ!

アミティビルのラッツ一家の事件を調査したウォーレン夫妻は、マスコミに取り上げられ、連日TV番組による好奇の視線、科学者たちの疑いの目などによって疲弊してしまった。そしてある時、夫のエドがロレインしか目撃していない「悪魔的な何か」を絵に書いているところを目撃した。どうやら夢に現れたらしい。ロレインの提案もあり、ウォーレン夫妻は心霊調査としての活動を一時休止し、療養に当たろうとする。

一方1977年、イギリスのエンフィールドではホジソン家の姉弟4人が仲良く学校に通っていた。次女のジャネットは悪友にタバコを勧められているところを担任に見られてしまい、母のペギーからも叱られてしまうのだった。吃音もちの末っ子ビリーも学校でいじめられてたが、姉弟たちの支えによってなんとか幸せに過ごしていた。しかし、シングルマザーの子育ては至難の技であり、母のペギーは常に生活費の悩みを抱えていたのだった。

死霊館・エンフィールド事件あらすじとネタバレ!悪夢の始まりはノックから

「ビスケットを買うお金もない!」と悔しがる母ペギーだったが、家族全員なんとか幸せに暮らそうと振る舞っていた。しかし、その夜ジャネットに異変が起こる。寝る前に手製のウィジャボード(日本でいうコックリさん)で遊んだ姉妹だったが、深夜何かが体に入った感覚とともに一階にある古びた革椅子の前で目が覚めた。

不思議に思う彼女だったが、今度は姉マーガレットの眠る部屋のドアが激しくノックされた。外に出てみるも誰もおらず、その夜彼女たちは何事もなく眠りにつくのだった。これが死霊館エンフィールド事件における最初の怪奇現象であった。

死霊館・エンフィールド事件について

死霊館・エンフィールド事件の内容:「誰か」と会話するジャネット

ホジソン家の借家は古びており、洗濯機も水漏れを起こすボロ家である。だが、母ペギーは別れた夫の助けも借りられず悩んでいた。ジャネットはビリーの吃音克服のために手回しオルゴールで「へそ曲がり男の歌」を一緒に歌い、二人共に眠りにつくのだった。その夜ビリーは勝手に揺れるブランコを目撃し、ジャネットは悪夢にうなされた。同室のマーガレットが声をかけようとすると、どうやら誰かと会話しているらしいことがわかった。

会話内容はおぞましいもので、「俺の家から出て行け。出て行かないなら殺す」という趣旨のものであり、ジャネットは必死に抵抗しているようであった。一方何が起きているのかわからないマーガレットには何も見えなかったが、最後に「俺の家から出て行け」という男性の声を聞くのだった。一方ビリーは自分のおもちゃが何者かによって動かされていることに戦慄していた。触ってもいないのに勝手にスイッチが入るのだ。

廊下に貼った遊び場のテントに車のおもちゃを向かわせると、誰もいないはずなのだが、向きを変えて戻ってきてしまう。と同時に男性の怒鳴り声が聞こえ、慌てて母親を起こしに行くのだった。「テントに何かいる」との声で起こされたペギーはテントを確かめてから一階の物音に気づいた。一階の革椅子にジャネットが座ったまま眠っており、ひどい熱にうなされていたのだった。

死霊館・エンフィールド事件あらすじとネタバレ!何かがいる家

次の日熱で学校を休んだジャネットが一階でくつろいでいると、見ていたTVのチャンネルが突然イギリス議会の様子に切り替わった。リモコンを探しても見つけられなかったジャネットは、あの革椅子にリモコンが乗っていることに気づくのだった。もう一度リモコンを操作するも、突如映らなくなってしまったTV。その画面に映った背後には、革椅子に座る男の姿であった。そして、背後から「俺の家だ」と怒鳴り声が聞こえるのだった。

次の夜、ジャネットは自分が歩き回らないようベッドと自分をロープで繋いで眠りについた。ベットの下で目が覚めた彼女はノックされるドアの音を聞く。懐中電灯を持って確認にいくジャネットだったが、一階では誰も座っていない革椅子が動いていた。慌てて部屋へ戻って椅子をつっかえるが、目を離した隙に椅子が全く違う場所へ移動している。

徐々に近づく足音を聞いた彼女は、慌てて身を守るように毛布をかぶるが、なんとその毛布が見えない何かによって引き剥がされたのだった。直後ベットが地震のように揺れ、叫びながら母ペギーと弟たちを起こす姉妹。何も見ていないペギーは訝しむが、なんとその目の前でタンスが床を滑るように移動し、ドアを閉めたのだった。この時点でホジソン家全員がこの怪奇現象を目撃したことになる。

死霊館・エンフィールド事件の内容:助けを求めて隣人宅へ

ホジソン一家は慌てて向かい側で友人のノッティンガム家へ駆け込んだ。念のために夫のビックは警察を呼んで調べてもらうことにした。調査をするうちに、急に家の中を走り回る音が壁の中から聞こえてくる。確かめるために椅子を用意したが、なんと警察官が見ている目の前で椅子が動き、元の位置まで滑っていったのだった。この時点で婦警のキャロリン・ヒープスが目撃、警察官までもが怪奇現象を目の当たりにした瞬間であった。

巡査のキャロリンとピータースンは「警察の範ちゅうじゃない。知り合いの神父に連絡します」と残して去っていってしまった。警察では「原因がない」ため何もできなかったのだ。一家は報告書が作成され、助けが来るのを待つのみとなった。

死霊館・エンフィールド事件あらすじとネタバレ!やってきたマスコミは役に立つのか?

ある日巡査の報告書を見たケント・アレンから取材の申し出を受ける。「困っているならTVで訴えなさい」という言葉に乗せられ、取材をOKするペギー。モーリス・グロス調査員、心理学者アニタ・グレゴリーも参加し、姉妹たちにインタビューをするのだった。しかし、またも怪奇現象が起きてしまう。ケントが霊に語りかけると、返事をしたのはジャネットであった。声はしわがれた声で、のちに「仮声帯」から出された声だと判明した。

ジャネットは「俺の名前はビル・ウィルキンス。年齢は72歳だ。」と語り、自身の死因や、そのほかにも彼女に知り得ない情報を語った。革椅子に座って死んだことも語られた。その後大きく報道されたホジソン家は、向かいのノッティンガム家に居候しながら生活するのだった。

その夜、ビリーは「へそ曲がり男」を目撃する。その時聞こえてきた「へそ曲がり男の歌」を歌っていたのはなんとジャネットであった。そしてついに向かいの隣人、ノッティンガム家でも怪奇現象が起きることになったのだった。

死霊館・エンフィールド事件あらすじとネタバレ!「悪魔的な何か」が出現する

一方ウォーレン夫妻の妻、ロレインは白昼夢を見た。以前彼女が目撃しエドの絵にも出てきた「悪魔的な何か」が現れ、夫であるエドの死を予言したのだった。うなされて目を覚ますと手元の聖書はペンでズタズタにされていた。その後教会からホジソン家の調査を依頼されるウォーレン夫妻。何かを感じずにはいられないのであった。

「ビル」の音声テープを受け、ただ事ではないと察するも、同じ悪魔を見てしまい、死を予言された自分たちが出向くのに、前向きになれないロレイン。それをエドは「助けを求めているなら見過ごせない」と説得。ウォーレン夫妻はモリス調査員に導かれ、ホジソン家に向かうのだった。

死霊館・エンフィールド事件あらすじとネタバレ!霊は弱いものいじめが好き?

ウォーレン夫妻がホジソン家に踏み込むと、すでにかなり荒らされた様相になっていた。子供部屋には鍵がかけられており、ジャネットは心を閉ざしていた。霊の攻撃によりすでに疲労困憊であった。それが霊の仕業であるとロレインは諭す。エドもペギーに対し、「霊は相手の弱っているときに付け込む」と教えた。つまり、弱いものいじめと同じ法則なのだ。もともと彼らは様々なことで弱っていた。そこを悪霊に付け込まれたのだ。

死霊館・エンフィールド事件の内容:霊を呼び出す実験

ウォーレン夫妻は革椅子にジャネットを座らせ、霊との交信を試みる。しかし、一度めの交信と違い、今度は支離滅裂な内容である。エドは十字架を突きつけ除霊を図ろうとする。さらに不思議なことにロレインは霊的な要素を全く感じないというのだ。さらに調査を重ねるため、ウォーレン夫妻とペギーとジャネットはホジソン家に泊まり込むのだった。

その夜、ジャネットは鍵のかかった子供部屋に瞬間移動してしまう。結果ことなきを得たが、その様子を調査員同士報告をしあった際、「これは演技なのでは?」という疑問が提示される。ウォーレン夫妻はまずは一家をまとめ、団らんを儲けることが大切だと考え、夫のエドとともにエルヴィス・プレスリーの「I can't help falling love」を歌い一家を癒そうと努力する。

エドがホジソン家を修理する傍ら、モリス調査員は数年前亡くなった娘のことを話し「霊の存在が証明できれば救われる」と心象を吐露する。その頃ペギーが地下室で腕を噛みつかれ、その場から歯型に合う入れ歯が見つかった。そして子供達にも異変が起きる。キッチンの様子を確かめに行った弟をジャネットが襲ってしまう。大人が駆けつけた時、彼女は排管扉にに絡まるように収まっていた。

死霊館・エンフィールド事件の内容:疑いの目

その後、監視カメラにジャネットの錯乱するシーンが映され、心理学者により「全て芝居だった」と結論づけられてしまう。ロレインも霊の存在を感じられず、結論に乗じてしまう。腑に落ちないロレインだったが、エドがふとしたきっかけから不審な点に気づく。どうやら霊そのものも、何かに操られていたようなのだ。ロレインはそれが長年自分を苦しませていた悪魔だと気づき、引き返すことを決心する。

死霊館・エンフィールド事件の結末をネタバレ!

邪魔者を追い出した悪魔はついに本性を表す。ジャネットが不気味に笑いながら空中浮遊し、マーガレットも空中に浮かせていたのだ。他の家族を締め出し、一人閉じこもる彼女をなんとかしようと、再び戻ったウォーレン夫妻は奮闘する。悪魔の妨害が解け、悪霊ビルと対話できたロレインは、悪魔の名前を思い出せばコントロールできると教わるが、夫妻は分断され、エドは霊の妨害によって目を負傷してしまう。

悪魔のコントロールにより、身投げしようとするジャネットを間一髪で助けるエド。悪魔の名前を思い出したロレインは悪魔を地獄へ送り返し、すんでのところで二人を救う。実にはじめに怪現象が起きてから2年2か月ぶりの解放であった。その後、エンフィールド事件は史上もっとも信ぴょう性の高い心霊事件として記録に残り、晩年まで住み続けたペギー・ホジソンは奇妙なことに2003年、ビルの革椅子で息を引き取ったという。

死霊館・エンフィールド事件は実話だった?

死霊館・エンフィールド事件は史上最長期間続いたポルターガイスト現象

全く荒唐無稽な話であるが、これらは全て実話である。この話の本当の恐怖は純粋な悪意を持った何かが、何十か月もかけて一家族を追い詰めていく様にある。原因がつかめずどんどん衰弱していく姿が表現されているが、これらは全て実話なのである。

ウォーレン夫妻が訪れたあとは3日で解決した事件だが、彼らが来なかったとしたら事件は今でも続いていたのかもしれない。長い事件であるため、約30人もの目撃証言が出た。その中にはソーシャルワーカー、調査員、警察官、新聞記者、写真家などがおり全て別の組織から出向した人間である。もはや怪奇現象がなかったという方が難しい事件なのだ。

死霊館シリーズは全て実話!

一連の事件の中でインタビューの実話がある。ジャネットから発せられた男性の声は、彼女の「仮声帯」から数時間に渡り発せられていたことがわかった。しかし、「仮声帯」を使って話すことは非常に難しく、モリス調査員が「3時間以上仮声帯を使って会話できる11歳の女の子」の募集に1千ポンド(約145万円)の礼金をかけたが、現れなかったという。

怪奇現象の回数は1500を超えた。その種類も様々である。物が勝手に動く、幽霊を目撃、ドアや引き出しが開いたり閉じたりする、蛇口が勝手に開く、TVのチャンネルが勝手に切り替わる、棚から本が飛んでくる、空中浮遊、テレポーテーション、自然発火などなど、凄まじい数と種類である。もはや幽霊大暴れだ。これらが現実に起きるとは一体どういう状況なのだろうか。しかし事実である以上、否定することができないのだ。

死霊館・エンフィールド事件についてまとめてみた

いかがだっただろうか。あらすじをネタバレも含めて紹介してきたが、この実話の事件には一つの大きな筋がある。作中では「悪魔」という言葉を使っていたが、一つの大きな悪意によって引き起こされているという点だ。それがホジソン一家を追い詰めていった。怪奇現象とは解決できない物であり、例えようのないストレスであろう。消耗させ、他人を使って欺き、最後には殺してしまう。

この死霊館の事件にはより具体的な悪意があり、それが形として逃れられない恐怖となっている。悪意とは一体何のことだろう。幽霊の悪意は人間の悪意と同じものではないだろうか。作中でエドは、悪霊がつくことは「弱いものいじめだ」と語った。これは人間同士でも連綿と行われていることではないだろうか。悪霊の恐ろしさや怖さは、人間の恐ろしさや怖さそのものであり、それが生身の人間の残酷さを引き立たせているのだ。

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