2018年08月17日公開
2018年08月17日更新
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズを紹介!作品の時系列や見る順番は?
羊たちの沈黙、ハンニバルシリーズの時系列やおすすめの見る順番を、この記事で徹底的にご紹介します!羊たちの沈黙、ハンニバルシリーズは今でもファンが多い不朽の名作です。シリーズは4作品が展開されていますが1作目から4作目までが全てつながった話ではなく、1話完結で時系列はそれぞれバラバラです。今回は世界中に根強いファンがいる羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの時系列や見る順番のおすすめを徹底的にご紹介します。
目次
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズを紹介!作品の時系列や見る順番も紹介
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの時系列、見る順番を紹介!画、羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズはアメリカの作家トマス・ハリスの小説を原作としたシリーズです。1981年に刊行された小説「レッド・ドラゴン」において、はじめてハンニバル・レクター博士というキャラクターが脇役として登場しました。そのため、原作の小説において「レッド・ドラゴン」がハンニバル・レクター博士が登場するシリーズの第1作目です。
ところがハンニバル・レクター博士はわき役のままにしておくにはあまりに存在感の強いキャラクターだったため、続く1988年刊行の小説「羊たちの沈黙」で焦点をあてられ、1991年に映画化、大ヒットを記録します。これが映画におけるシリーズの順番では1作目にあたります。では映画の羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズはどのような順番で見るのが面白いのか?ご紹介します。
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの公開順と時系列順を紹介!
まずは羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの公開順をご紹介します。順に詳しく紹介していくので、ぜひチェックしてください。
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの公開順は?
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの公開順は、第1作目が1991年公開の「羊たちの沈黙」です。続く2作目は、1作目から10年後の物語を描いた2001年公開の「ハンニバル」。翌2002年に映画シリーズの3作目として原作小説の第1作目「レッド・ドラゴン」を映画化し、2007年に4作目の「ハンニバル・ライジング」が公開されました。しかし、この公開の順番が必ずしも時系列順に沿っているではありません。
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの時系列順は?
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの時系列順は、はじめてハンニバル・レクター博士が登場した「レッド・ドラゴン」よりさらにさかのぼることが出来ます。
実はハンニバルの幼少期も映画の中で描かれているのです。幼き日のハンニバルを描いたシリーズは第4作目にあたるハンニバル・ライジングです。エピソード・ゼロのような位置づけです。
なぜハンニバルが人の心を失いカニバリストになり、連続殺人鬼になってしまったのか描かれています。次にレッド・ドラゴンではFBIに逮捕される前のハンニバルが、羊たちの沈黙ではFBIに捕らわれた後の姿、そしてハンニバルではそれから10年後の姿が描かれます。
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズのおすすめの見る順番とは?
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズを面白く見るための、おすすめの順番をご紹介します。もちろん、時系列順で見ることによってハンニバル・レクターという人気キャラクターについてより深く知ることはできます。映画史に残るホラーアイコンであり今もなおファンが多いハンニバル・レクターとはどんな人物なのか。世界中で愛されるこのシリーズの魅力はどこにあるのか。
それを知るためには、ホラーサスペンスの映画界に衝撃を与えた1作目、羊たちの沈黙から公開順に見ていくことをおすすめします。とは言え怖くて見られない、グロテスクな描写が苦手という方にむけて、羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズのあらすじをネタバレありでご紹介します。
羊たちの沈黙のあらすじをネタバレ!
米ミズーリのカンザスシティを中心に、複数の若い女性が行方不明になり後日皮膚の一部を剝がされた状態で発見されるという連続猟奇殺人事件が起きていました。この事件の犯人は巷で「バッファロー・ビル」と呼ばれるようになり、警察からメディアまでアメリカ全土を騒がせていたのです。
一方でFBIの優秀な実習生だったクラリス・スターリングは、行動科学課のジャック・クロフォード捜査官からある捜査を課せられます。クラリスはクロフォードにかわってレクター博士の見解を求めるべくボルティモアの精神病院へと向かいます。
クラリスは精神を病んだ患者たちが収容される監房の中を進み、レクター博士の元までたどり着きます。レクター博士は他の患者とは違い冷静で紳士的な態度な上、ガラスで仕切られた白い独房にいます。クラリスはそれに応えるように礼儀正しく接します。はじめはFBIへの捜査協力に否定的だったレクター博士でしたが、クラリスが過去のトラウマについて正直に話すことを条件に助言をすると提案します。
ハンニバルの助言
レクター博士からの協力を得ることができたFBIは、クラリスを通じて元精神科医で凶悪殺人犯である彼の意見を参考に、犯人像が掴めなかったバッファロー・ビルを特定し事件を解決しようと捜査を進めます。サイコパスならではの思考回路と、元精神科医としてのするどい精神分析で事件の法則性から次のターゲット層まで次々と明らかにしてゆきます。
助言を受ける見返りとしてクラリスは自分の過去を語ります。両親が死んでしまったためおじの牧場に預けられましたが、明け方におじが子羊たちを屠殺している場面を目撃してしまい、その悲鳴が今でもトラウマになっていること。幼少時代の孤独と、子羊を助けられなかった後悔を見抜かれたクラリスはレクター博士から特別な興味をもたれ、自分でも気づかなかったような秘密を共有する精神的なつながりを持つようになるのです。
連続殺人鬼バッファロー・ビル
レクター博士からの助言をうけ明らかになってゆくバッファロー・ビルの人物像は、変態的でおぞましいものでした。レクター博士はクラリスにヒントしか与えません。監房へは答え合わせと新たなヒントを貰いに行くというような形です。
クラリスはゆっくりと確実にバッファロー・ビルを突き止めてゆき「自分を性同一性障害だと錯覚している、変身願望のある男」であると導き出します。そんな中である女性上院議員の娘が誘拐されてしまい、事件の進展は急な展開を迎えます。
ハンニバルのあらすじをネタバレ!
1作目、羊たちの沈黙から10年後を描いた2作目、ハンニバルのあらすじをご紹介します。
バッファロー・ビルの事件から10年
バッファロー・ビル逮捕から10年、クラリスは麻薬捜査で多数の犠牲者を出したとして遺族たちから告訴されていまいた。一方でボルティモアで精肉事業を営む大富豪メイスン・ヴァージャーは、逃亡したハンニバルを執拗に探していました。メイスンにとってハンニバルは、殺しても足りない程に憎んでいる相手だったのです。
メイスンはハンニバルの元患者であり犠牲者でした。当時担当医だったハンニバルに惹かれたメイスンは、ハンニバルを自宅に招きます。彼への思いを体現したメイスンでしたがいつのまにか薬を盛られており、そこに暗示をかけられ自ら顔の皮を剥ぎ犬に食わせたのです。今ではまぶたもなく、四肢は麻痺、生命維持装置がなければ生きられない体になってしまったのです。その復讐に利用するため、メイスンはクラリスに注目します。
ハンニバルの行方は?
州立ボルティモア精神病院から逃亡したレクター博士は、イタリアのフィレンツェに身を隠していました。前任者を殺害し、名前と身分をいつわりイタリア・カッポーニ宮の司書にならんとしていたのです。前任者の失踪事件を調べる地元警察のパッツィ刑事は、フィルという偽名を使うハンニバルにも情報提供などの捜査協力を頼みます。一方レクター博士の捜査に乗り気でなかったクラリスの元に、ある日ハンニバルから手紙が届きます。
出典: https://eiga.com
手紙を受け取ったクラリスは手紙を鑑識にまわし、わずかに香る龍涎香の香りを特定します。出所は日本かヨーロッパであるため、大手香水店の監視カメラ映像を集めはじめます。
一方カッポーニ宮の司書失踪事件を調べるパッツィ刑事は、フィル司書こそ十大凶悪犯リストに載るハンニバルであると気付き単独で尾行をはじめます。金に目がくらみFBIよりも高くハンニバルへ懸賞金をかけているサイトにアクセスすると、それはメイスンが運営するサイトだったのです。
レッド・ドラゴンのあらすじをネタバレ!
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズのあらすじを公開された順番でご紹介していますが、本作が原作での1作目にあたります。ハンニバル・レクター博士の医師としての顔や交友関係など、生活の背景がよりこまかにうかがえる作品です。羊たちの沈黙の前日譚ではありますが、もちろん一話完結の物語です。時系列で並べるとこのあとに羊たちの沈黙がきます。また、ドラマ版「ハンニバル」のシリーズはこの設定で物語が展開されています。
ハンニバルと協力して事件を捜査するが?
FBI捜査官のウィル・グレアムは1980年、犯罪精神医学の権威であるハンニバル・レクター博士からの助言を受けながら連続殺人事件の捜査にあたっていました。担当していた事件は連続殺人事件で、遺体の一部が必ず切り取られているという事件でした。その犯人像としてウィルとレクター博士は、犯人は解剖学の知識があり、落ちこぼれの医者か医学生が殺人の記念品として一部を持ち去るのではないかと予想していました。
レクター博士は演奏が終わった交響楽団のメンバーを家でもてなし、料理を振る舞います。メインディッシュは不協和音を奏でたフルート奏者の肉です。そうとも知らず料理を食べ尽くした楽団員はレクター博士の自宅を後にします。同時にウィルが訪ねてきて、今捜査している連続殺人犯は「戦利品」ではなく「食べるため」に遺体の一部を持ち帰るのではないかという新説を持ってきます。
ハンニバルが連続殺人鬼だった!
ウィルはこれまでFBIと協力関係にあったレクター博士が一連の連続殺人の犯人だと気づき、大けがを負いながらもなんとか逮捕に成功しました。この一件で仕事に嫌気がさしたウィルはFBIを退職、海辺の一軒家で妻と息子と平穏な生活を送っていました。その頃巷では、噛みつかれた歯形が残る遺体の目に鏡をはめ込み、綺麗に陳列するという猟奇的な一家連続殺人事件が起きていました。
ハンニバル・ライジングのあらすじをネタバレ!
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの4作目となる作品ですが、時系列では1番最初の作品となります。ハンニバル・レクターの幼少期、青年期を描いています。
幼き日のハンニバル・レクター
リトアニアの名門、レクター家に生まれたハンニバルは両親と妹と共に幸せな生活を送っていましたが、1944年、第二次世界大戦のさなか東部戦線が激しくなり、戦禍から逃れるためにレクター家は住居である城から別居に移動しようとします。そこでソ連軍とドイツ軍の戦闘に巻き込まれてしまい、父親が被弾、母もその直後に亡くなってしまいます。
小さな妹のミーシャと2人きりになったハンニバルは城に隠れて暮らしていましたが、ある日ナチス側に協力するグルータスらの小隊がやって来て、幼い2人を拘束し家の中の食料などを漁ります。やがて食料が尽きると今度はせき込むミーシャに目線が集まります。彼らは、食うか死ぬかだと言いミーシャを食べ始めます。ショックのあまりハンニバルの記憶はそこから断片的です。
青年になったハンニバル・レクター
ミーシャを目の前で食べられてから8年、ハンニバルは青年となりソ連の孤児院として使われるようになったレクター城に収容されていました。毎晩あの日の記憶にさいなまれうなり声や悲鳴だけは発することができましたが、日中は口がきけず、ろうあ者のようになっていました。ある時ハンニバルはフランスにいるおじの元へ逃げ出します。おじはすでに他界していましたが、未亡人となったレディ・ムラサキが屋敷に暮らしていたのです。
レディ・ムラサキはハンニバルにシンパシーを感じ、2人は一緒に暮らすことになります。彼女の元で剣道や和の精神を学ぶハンニバルでしたが、妹を食われた際の断片的な記憶を頼りに復讐を誓います。
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズまとめ
羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズの時系列とおすすめの見る順番をご紹介しました!シリーズは4作あり、原作の小説と同じ順番での映画化ではありません。グロテスクな描写や精神異常を扱っていることから暗い雰囲気が漂っていますが、それがカルト的人気の理由の1つかもしれません。シリーズは次第に「ハンニバル・レクター」とはどんな人物なのかを掘り下げていて、ファンにとってはキュンとする場面もあるでしょう。
公開順とおすすめの見る順番は羊たちの沈黙、ハンニバル、レッド・ドラゴン、ハンニバル・ライジングです。時系列順に並べるとハンニバル・ライジング、レッド・ドラゴン、羊たちの沈黙、ハンニバルとなります。ドラマ版はレッド・ドラゴンの設定を活かしていて、映画・羊たちの沈黙につながるよう構成されています。この夏、少し怖い羊たちの沈黙・ハンニバルシリーズを一気見してみてはいかがですか?