フォレスト・ガンプのジェニーの人生まとめ!死因や病気についても考察

主人公のフォレスト・ガンプが成功していくのに反比例するように、ジェニーはアメリカの暗く悲しい闇の部分を背負う。最後には病気で亡くなる。なぜ、これほどまでに二人の人生が違う色に変ってしまったのか。子ども頃の二人の思い出やフォレスト・ガンプの想いは二人をつなぎとめてくれないのか。ジェニーが悲しくて理不尽な現実に直面してきたが、少しの時間だけフォレスト・ガンプと結ばれていることを許されたジェニーの人生は幸せだったのか?死因はエイズなのか?死因が他にも想定できないか?などジェニーの病気についても考察。

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目次

  1. フォレスト・ガンプのジェニーに迫る!幼少からの人生を徹底調査!
  2. フォレスト・ガンプとは?
  3. フォレスト・ガンプのジェニーについて
  4. フォレスト・ガンプのジェニーを演じたのは?
  5. フォレスト・ガンプのジェニーの人生を振り返ろう!
  6. フォレスト・ガンプのジェニーの病気や死因とは?
  7. フォレスト・ガンプのジェニーについてまとめてみた

フォレスト・ガンプのジェニーに迫る!幼少からの人生を徹底調査!

映画「フォレスト・ガンプ」ではトム・ハンクス演じるフォレスト・ガンプに何かと注目が集まるが、ヒロインのジェニーこそ、フォレスト・ガンプを輝かせるためになくてはならない存在だ。彼女の人生を細かくひもといてみよう!

フォレスト・ガンプとは?

主人公「フォレスト・ガンプ」は生まれつき知能と下肢に障害を持つ。知的障害のせいか、加減を知らずにやり続ける癖がある。その真っ直ぐな性格が彼の人生を成功へと導く。また、幼少の頃からいつも自分の味方でいてくれたジェニーのことが大好きである。ジェニーに励まされる事で、いじめられっこから逃げられた。逃げるためにただひたすら走るようになり、足の速さのおかげでアメフトで大学にスカウトされるまでになる。

フットボール付けの大学時代を終え、フォレスト・ガンプは陸軍に入隊する。そしてベトナムの戦地に向かうことになる。ベトナムから帰還したあと、ジェニーと運命的な再会をするが、当時ジェニーは反戦運動していたこともあり、昔のような関係には戻れない。フォレスト・ガンプはジェニーへの想いがますます強くなるが、逆にジェニーは違和感を募らせ、ジェニーは再びフォレストの前から去ってしまう。

しかし、ジェニーはその後につきあう男の影響で、薬に手を染めてしまい、幻覚症状で投身自殺を起こす寸前にまでなってしまった。どうしてもフォレスト・ガンプに会いたくなったジェニーは自分の気持ちに逆らえず、再びフォレスト・ガンプのもとを訪れてしまう。フォレスト・ガンプは純粋に喜び、ジェニーもフォレスト・ガンプとの貴重な時間を楽しむ。

しかし、ジェニーはフォレスト・ガンプに対する溢れんばかりの愛しい想いを感じるほどにと、自分のような女性はフォレスト・ガンプの近くにいるべきではないとも思うようになる。そして、ジェニーはフォレスト・ガンプからプロポーズされたことをきっかけに、フォレスト・ガンプの前から姿を消すことを決断する。でも、これがきっかけとなり、フォレスト・ガンプは走り始める。

フォレスト・ガンプのジェニーについて

フォレスト・ガンプの初恋相手であり、心の支え

フォレスト・ガンプにとってジェニーは森で一緒に遊んだ仲間であり、初恋相手でもある。幼少の頃のジェニーはとにかくかわいい。そしてフォレスト・ガンプにいつも優しくしてくれる。心の支えだった。だから高校まではいつも一緒にいたし、ずっと続くものだと思っていた。

フォレスト・ガンプのジェニーを演じたのは?

フォレスト・ガンプのジェニーを演じたのはロビン・ライト

映画「フォレスト・ガンプ」で大人になってからのジェニー役を演じていたのが、女優のロビン・ライト。ロビン・ライトは1966年アメリカ合衆国生まれ。20代後半になってこの映画のヒロイン役に抜擢され、一躍注目を浴びる。ジェニーは1970年代のアメリカの影を生きていく役であり、反戦活動、ドラッグ中毒、病気(エイズ?)、と人生を彷徨うという役どころを見事に演じている。

私生活では、エリック・ストルツ、ケビン・コスナー、チャーリー・シーンなどと噂になる。1986年にディーン・ウィザースプーン、1996年にショーン・ペンと結婚、離婚を繰り替えす。2014年にベン・フォスターと3度目の婚約をするも翌年に婚約解消。最近では「ワンダーウーマン」や「ブレードランナー2049」などの映画にも出演しており、長きに渡り第一線で活躍している。

尚、かわいくてたまらない幼少のジェニーを演じていたのはハンナ・ホール。この映画がデビュー作。でも、最近はほとんどスクリーンに映っていないようだ。

フォレスト・ガンプのジェニーの人生を振り返ろう!

フォレスト・ガンプのジェニーの人生①幼少時代〜

映画「フォレスト・ガンプ」のヒロイン、ジェニーは主人公フォレスト・ガンプの幼馴染みであり大親友。足の矯正器(歩行訓練器)が外れるきっかけになったのも、ジェニーが「走るのよフォレスト!走って!」を声を振り絞ってくれたおかげだし、高校まではずっと一緒だった。

だが、幼少の頃からジェニーは父親に性的虐待を受ける。家の裏庭に隠れても、父親の怒鳴り声が聞こえてくる。でも、フォレスト・ガンプは障害という逆境にもかかわらず、前向きに、かつ天真爛漫に生きている姿をみて心の傷をいやされていく。ある日、父親からに逃れたいので鳥にしてほしいと神様に祈った。当然鳥になる願いは叶わないが、ジェニーは祖母に引き取られ、父親と離れて暮らせるようになる。  

フォレスト・ガンプのジェニーの人生②大学時代〜

 ジェニーは女子大に進学し、フォレスト・ガンプとは少し距離を置く。有名になりたい一心で小さなステージで歌うようになるが、思うようにパッとしない。客にからかわれたり、手を出されたり…。何かうまくいかない。この頃、フォレストは大学でアメフトの選手として活躍しはじめるので、すこしずつ距離を感じるようになる。ジェニーはフォレスト・ガンプのピュアな心を傷付けてしまうことを恐れ、自ら遠ざかっていく。

その後、ジェニーは反戦活動をし始めた頃、フォレスト・ガンプがベトナムの戦地に行くことになり、長い間連絡が途絶える。ジェニーは男性関係に運が無く、ドラックを乱用し、しまいには飛び降り自殺寸前になるまで人生の階段を転げ落ちていく。ジェニーの心の奥にはいつもフォレスト・ガンプがいたが、自分が遠ざかることでフォレストの人生を壊さずに済むと信じていた。そんな不器用な女性なのだ。

フォレスト・ガンプのジェニーの病気や死因とは?

ジェニーはエイズに感染していた?

最期は、フォレスト・ガンプに看取られ、幸せに亡くなったジェニーだが、彼女の死因は何だったのか?映画の中では「ウィルスに感染したらしく治療方法がない」としかいっていない。映画が上映されたころ1990年代は世界的に「エイズ」が注目されていたこともあり、また、ジェニーが薬物を乱用していたことから注射器の打ちまわしが原因だと推測できるので、死因は「エイズ」だと解釈されたようだ。

死因はエイズとは考えづらいのでは?

しかし、エイズは性交渉による感染や母子感染の恐れが多い。エイズとわかっていて愛する人の子どもを作ろうとするだろうか?死因がウィルス感染の病気=エイズと考えるのは稚拙であり、他にも死に至るウィルス感染の病気は数えきれないほどあるので、死因を「エイズ」と考えるのは短絡的すぎる?ちなみに原作小説の続編では死因はエイズではなくC型肝炎とある。

フォレスト・ガンプのジェニーについてまとめてみた

自分の人生から逃げるようにフォレスト・ガンプのもとに戻ってきてしまったジェニーは、こんな自分はフォレスト・ガンプと一緒にいるべきではないとわかっていたのです。でも、なかなかフォレスト・ガンプのもとから去ることができないでいたら、フォレスト・ガンプからプロポーズされてしまった。このままでは大好きなフォレスト・ガンプをまた傷つけてしまう。

それでも、せめて、フォレスト・ガンプの一部が欲しかった。子供を宿らせかどうかは「賭け」だったのだろう。別れの前夜、一度だけジェニーはフォレスト・ガンプと夜を共にする。翌日、ジェニーが自分の前からいなくなり、フォレスト・ガンプはただただ失望する。唯一の生きがいはジェニーからもらったスニーカーで走ることだと気づく。そして意味もなく走った。

何かから逃げるために走り続けたのか?フォレスト・ガンプのお母さんが、「前に進まなければいけないときは過去をおいていけ。」と言っていたように過去を捨てるつもりで走ったのか? 3年2ヶ月14日16時間も…。ひたすらアメリカ中を走っている青年として、フォレスト・ガンプはすっかりメディアの的になり、ジェニーはテレビのニュースでフォレスト・ガンプのことを知る。

テレビや新聞でフォレストがとりだたされている頃、ジェニーはフォレスト・ガンプの子どもを大事に育てていく。子どもの名前もフォレスト・ガンプ。フォレスト・ガンプJr。ジェニーはテレビに映る父親の姿を息子と一緒に見たのだろう。ジェニーはフォレスト・ガンプが走っているのを見るのが子供の頃から大好きだったから、フォレスト・ガンプが載っている新聞記事をスクラップにして大切にしていた。

しかし、自分が病気になり死が近づいていることを知り、息子のフォレスト・ガンプJrを一人にしてはいけないと思うようになる。やはり息子のフォレスト・ガンプJrには父親のフォレスト・ガンプと一緒に生きてほしいと考えるようになる。いや、生きていくべきだ。そして、ついに病気を隠してフォレスト・ガンプに手紙をかく。息子のために…。

フォレスト・ガンプはジェニーに子どもがいることもジェニーの病気のことも知らず、ジェニーに会いに来る。かわいい子どもを見つけ、その子の父親に少しばかり嫉妬する。だがそのかわいらしい子どもが自分の息子だと知り、一瞬愕然とするが、同時にとてつもない嬉しさが沸き起こってくる。

ジェニーは自分の病気のことをフォレスト・ガンプに告白する。するとフォレスト・ガンプは「三人で一緒に帰ろう。」と提案する。ジェニーは「結婚してくれる?」と自分から求婚する。これは、以前フォレストからのプロポーズをことわってしまったことに対する贖罪の気持ちもあったのか?フォレスト・ガンプはいきなりの言葉に一瞬躊躇うが、すぐにOKする。病気を受け入れて。そしてささやかだが幸せな結婚式も挙げる。

死因をエイズと考えるのは虚しい

だが、幸せな時間はあまりにも儚く短い。実際、映画では再会~子供と病気の告白~プロポーズ~結婚式~ジェニーの死までが7分ほどしかない。せつなくて悲しすぎる。やはりこの流れでジェニーの死因がエイズと考えるのは強引だし、ジェニーにエイズは似合わない。

ジェニーは死の直前に、何を考えたのか?フォレスト・ガンプとの子どもの頃の思い出は、あまりにもキラキラしていた。だが、フォレスト・ガンプがいないときは父親に虐待されて苦しんでいた。大人になってからもフォレスト・ガンプと一緒の時はいつも心が暖かくなった。フォレスト・ガンプがいないときの自分は有名になろうとストリップバーで歌ったり、アナーキーな反戦活動をしたり、ドラッグにはまったり…。

知らないうちに暗くて寒くて凍えそうな場所に来てしまっていた。自ら命を絶とうともした。自分はフォレスト・ガンプと一緒にいてはいけない人間だと思えば思うほど、フォレスト・ガンプとの時間が尊いものだったと気づかされる。フォレスト・ガンプJrの存在が自分の背中を押してくれ、短かったが最後にフォレスト・ガンプと一緒になれた。本当に幸せだ。

ふと、フォレスト・ガンプにベトナムの戦地でどれほど怖い経験をしたのか聞いてみた。するとフォレスト・ガンプは、「うん、怖かった。いや、わからないな」と言い、ベトナムで見た満天の星の美しさ、夕焼けで水面が光るの美しさなど、光や水、空などの自然の美しさを話始めた。そして、その美しさはどこからが天国でどこからが地球なのかがわからなくさせるほどだと。

ジェニーは改めてフォレスト・ガンプ愛にふれる。そうだ、私の愛した人はこういう人だ。どんな状況でも純粋に綺麗なものを綺麗と感じられる人。死を前にして、いくばくかの不安がある自分に優しい言葉をかけてくれる。ジェニーは「私も一緒にいたかったな。」とつぶやいた。フォレスト・ガンプは「(昔からそしてこれからもずっと)一緒だよ。」と言ってくれた。

フォレスト・ガンプまとめ

一般的には、映画「フォレスト・ガンプ」の中で主人公「フォレスト・ガンプ」は、走り続けながら数々の成功を収めていく「光」のような存在、つまりアメリカの象徴としてとらえられやすい。一方ジェニーは自分の意思とは裏腹に闇の中に引き込まれていく巻き込まれ、失敗や挫折を繰り返す「影」の描写と言われがちだ。だが、二人の人生をそんな簡単に片づけてはいけない。

フォレスト・ガンプは数々の成功を収めつつも、生涯をかけて愛し続けたジェニーと過ごせた時間は決して長くはなかった。ジェニーは自ら遠回りの道を選び続けたが、最期に一番の幸せを手に入れた。一見まるっきり逆の人生を送っているようだが、二人が手に入れた幸せは同じものだったのではないか?なのに二人の人生の色はあまりにも違う。

フォレスト・ガンプがベトナムに行く前、ジェニーはフォレスト・ガンプに「ひどい目にあったら、強がらないで逃げるのよ。走るの。」といった。確かにフォレスト・ガンプは逃げるために走った。子どもの頃いじめられっ子に追い回された時も、ベトナムの戦地でもダン中尉を助けるために精一杯走った。ジェニーがいなくなってしまった時も不安や悲しみから逃げるために無意識に走り続けた。

さまざまは物から逃げるために走っていたが「走る」という行為は、むしろ逃げるためではなく、何かを追いかけるため、何かをつかむための行為になっていた。その結果、フォレスト・ガンプは様々な成功をつかむことができた。ジェニーを諦めずに追いかけ続けることができた。

ジェニーの人生はアメリカの闇を思わせる不幸な人生にも見えるが、フォレスト・ガンプが常に透明に透き通っていられる為に必要な人生だったのかもしれない。ジェニーの人生とフォレスト・ガンプの人生はお互いのそれが無いと存在できないものであり、裏と表の関係だ。全てのものは表と裏でできており、表しかないものも裏しかないものも存在しない。

フォレスト・ガンプの母が言った、「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない。(Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.) 」箱を開けてみて初めて中身の形がわかり、味を知る事ができる。このセリフはアメリカ映画の名セリフベスト100に選ばれている。

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