ブラックパンサーのネタバレと感想まとめ!あらすじや結末まで紹介

ブラックパンサーはマーベルシネマティックユニバースに属するスーパーヒーロー映画で、北米では史上最高の興行成績を獲得したスーパーヒーロー映画です。日本でもその人気は高く、非常に話題になった作品でもあります。単純な面白さはもちろん、非常に考えさせられる深い作品だと感想を持つ人も多いです。ただその深さを理解する為にはネタバレも含めて正しく認識する必要があります。今回はブラックパンサーブラックパンサーのあらすじや結末までのネタバレを含みつつ、視聴した人の感想なども交えて紹介していきます。

ブラックパンサーのネタバレと感想まとめ!あらすじや結末まで紹介のイメージ

目次

  1. ブラックパンサーの感想をネタバレ!あらすじから結末も紹介
  2. ブラックパンサーとは?
  3. ブラックパンサーのあらすじをネタバレ解説!
  4. ブラックパンサーの登場人物・キャストは?
  5. ブラックパンサーの結末をネタバレ解説!
  6. ブラックパンサーを見た人の感想をネタバレ!
  7. ブラックパンサーのネタバレまとめ!

ブラックパンサーの感想をネタバレ!あらすじから結末も紹介

マーベルシネマティックユニバースに属するスーパーヒーロー映画、ブラックパンサーは黒人監督が作る黒人を主人公にした映画として注目を集めた作品です。その作品性を全面に押し出し、あらすじとしてはしっかりとしたスーパーヒーロー映画でありながらただアクションが派手なだけではない映画として非常に高い人気を誇っています。

ブラックパンサーはブラックパンサー単体でも十分に楽しむ事が出来ますが、マーベルシネマティックユニバースの作品なので、これまでの作品を知っている事でより深く理解する事が出来るようになります。マーベルシネマティックユニバースに属するシリーズ作である事を障壁に感じる人もいますが、これまで観た事がないという人も楽しめるという感想も非常に多い作品です。

今回はあらすじを追いかけたいという人、ブラックパンサーから見ても良いの?と迷っている人向けに、ブラックパンサーに関係の深い作品のネタバレも含めて過去作との繋がり、ブラックパンサー自体のあらすじや結末、感想などネタバレありで紹介していきます。

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ブラックパンサーとは?

ブラックパンサーはアメリカのコミック2大出版社「マーベルコミック」に登場する黒人ヒーローで、同時にアメコミで初めてスーパーパワーを持つ黒人ヒーローでもあります。原作コミックでも映画と同じようにティチャラがブラックパンサーとして扱われていますが、アフリカの小国「ワカンダ」の王の称号でもあり、ティチャラはスーパーヒーローであると同時にワカンダの若き王でもあります。

なので、これまでのティチャラ以前の歴代の王達もブラックパンサーを名乗ってヒーロー活動を行っています。これはワガンダを小国ながら独立を保った状態でいる為に必要なヴィブラニウムの秘密を守る為の活動であり、代々王務と兼業を行っていました。そんな世襲制のブラックパンサーを今代で継ぐのが主人公のティチャラです。

マーベルシネマティックユニバースとは?

ブラックパンサーをより深く理解する為には映画としてブラックパンサーも含まれるマーベルコミックを原作とした映画群「マーベルシネマティックユニバース(MCU)」を理解する必要があります。MCUは「マーベルコミックで活躍するヒーローが活動するのは同じ世界である」という概念の元に構成されている映画で、とあるヒーローの作品の中に別のヒーローがサポートとして登場したりします。

もちろん行き来するのはヒーローだけではなくその設定もしっかり反映されています。ブラックパンサーの重要な要素であるワカンダの高度文明技術を支える「ヴィブラニウム」もブラックパンサーで初登場した物ではなくこれまでのMCUの作品の中でも度々登場していますし、ブラックパンサーのメインの舞台となるワカンダもアフリカの架空の国でありながらこれまでの作品でも名前が度々登場しています。

それぞれのヒーロー映画は単独で追いかけても充分に楽しめる1つの作品として作られていますが、その世界観や重要性などを深く理解する為にはシリーズ全体を把握する必要があります。とある映画での出来事や事件、ヒーローの行動の結果によって生まれた歪みが別の映画の大きな原因になっていたりもするからです。

映画ブラックパンサーは黒人ヒーローブラックパンサーにスポットを当てたヒーロー映画として見れば初代ですが、MCUの中では18作目に当たる作品です。その全てを追い掛けるのは大変ですが、それぞれの映画のネタバレや感想を含むあらすじなどを参考にしておくとより深くブラックパンサーを楽しむ事ができます。

初登場はシビルウォー!より楽しむなら見ておくべき!

MCUに属するヒーローには単独映画を持たないヒーローや自身の名前を冠した主人公作品よりも先に他の映画に登場しているヒーローも多数存在します。ブラックパンサーもそんなヒーローの1人です。MCUにブラックパンサーが初登場したのはMCU第13作、「シビルウォーキャプテンアメリカ」です。本作ではブラックパンサーはアイアンンマン陣営の一員として登場しています。

シビルウォー自体で大きくスポットを浴びるのはもちろん主人公であるキャプテンアメリカと対立軸のリーダーであるアイアンマンですが、シビルウォーの中での出来事として本作でも主にブラックパンサーとして登場するティチャラの父でその時点での国王、ティチャカが死亡しています。ブラックパンサーの中でティチャラが王位を継ぐ事になる原因となったのはこのシビルウォーでのあらすじを踏襲している為です。

このシビルウォーでの戦いに参戦した事であくまでもアフリカの小国のヒーローであり、これまで表立っていなかったブラックパンサーの名もまた世界中に広まっています。その事がまた映画ブラックパンサーの中での重要な要素だったりもするので、シビルウォーの中でのブラックパンサーの動きなども把握しておくとより深く映画ブラックパンサーを楽しむ事ができます。

ブラックパンサーは単独でも十分に面白い

上記でネタバレしたシビルウォーを含む繋がりが深い作品も多数ありますが、ブラックパンサーだけを見てもまったく理解出来ないかと言われたらそんな事はありません。舞台のメインがこれまでその全貌が描かれてこなかったアフリカの小国ワカンダという事もあり、MCUの作品としてはどちらかと言えば独立性が強いので単独でも十分に面白い映画です。

ブラックパンサーは黒人ヒーローとしての立場を存分に生かした映画になっています。世界観や背景を理解しにくくともアクションや今作のヴィラン(敵役)の思想などは本作だけで十分に理解出来ますし、そのヒットから本作がMCU作品初だったという感想も非常に多くなっています。

本作から視聴した後、気になるのであれば過去の作品を視聴した後改めてみる事でより深く理解ができるという見方をする事もできます。シリーズ作だから追いかけるのが大変という人は独立性が高く見やすい本作から入ってみるのがおすすめです。

ブラックパンサーのあらすじをネタバレ解説!

ここからはブラックパンサーのあらすじをネタバレありで紹介、解説していきます。もちろんブラックパンサーを見るだけでは把握できないこれまでのMCU作品のネタバレ部分も触れながらになるのでより深く理解したい人向けの物ですが基本的にはブラックパンサーに必要なネタバレだけになっています。

闇のヒーロー「ブラックパンサー」

元々ブラックパンサーは自国の高度な科学技術、そしてその技術を支えるウラン以上のエネルギーを発するヴィブラニウムの情報漏えいを防ぐ目的に戦うヒーローです。その特性上、その仕事については闇に紛れての行動が多くなり、国際社会の歴史の表舞台に出てくる事はありませんでした。ティチャラのブラックパンサーとしての活動期間は短いものの、ヒーローとしてのブラックパンサーはそれ以前から脈々と受け継がれてきた物です。

その高度な文明は国家レベルで非常に高く、ワカンダはその高度な文明を他国に見せない為、国土全体をホログラムでジャングルに偽装する、世界中にスパイを潜り込ませ国際的動向を探り続けるなど非常に徹底した物です。当然ヒーローとしてのブラックパンサーもまた世間では知られていない存在でした。それがシビルウォーで行われたヒーロー達の内乱に参戦してしまった事でその一旦を知られる事になってしまうのです。

映画ブラックパンサーの事件はこのシビルウォーにてワカンダの持つ高度な文明の一端が垣間見えた事で起こります。今作のヴィランであるキルモンガー、そしてエイジオブウルトロンにも登場した武器商人、ユリシーズクロウなどがヴィブラニウムの情報を漏洩させる事を加速させる原因となってしまったのです。

ブラックパンサーは継承されるヒーロー

映画ブラックパンサーはシビルウォーの結末から一週間後から始まります。この時点ではティチャラはまだ正式に王位は継いでおらず、継承の儀式を翌日に控えている状態でした。ワカンダの王位を継ぐ儀式では一度ブラックパンサーの力を捨て、ワカンダを構成する複数ある部族の挑戦者達を退ける必要があります。ティチャラは挑戦者エムバクを退けますが、殺す事はせずに生かしておきます。

晴れて正式に国王の地位とブラックパンサーの称号、能力を得る事になったティチャラ。正式にブラックパンサーになったティチャラはヴィブラニウムの情報漏えいを防ぐというブラックパンサーとしての責務を果たす為に、クロウとキルモンガーが取引を行うという情報を元に韓国に乗り込みます。地下組織のカジノで行われる取引を阻む事には成功しますが、クロウには逃げられてしまいます。

情報漏えいを防ぐという意味では失敗に終わった正式にブラックパンサーとなったティチャラの最初の仕事。あらすじとしては世襲制であるブラックパンサーになるまでの経緯やヴィランキルモンガーの登場と邂逅が描かれ、以降の物語へと続いていきます。

キルモンガーの野望

ここから映画はキルモンガーの経歴を中心としたあらすじが展開されます。キルモンガーは前国王によってアメリカにスパイとして送り込まれた前国王の弟を父を持っており、同時に前国王により父親を殺された経験を持っている事が明らかにされます。キルモンガーはアメリカの特殊部隊に所属し戦地を渡り歩いて殺戮を繰り返す復讐の鬼になっていました。

祖国ワカンダのヴィブラニウムの手に入れたキルモンガーは取引相手で仲間であったはずのクロウを殺害。キルモンガーは「弱い者にヴィブラニウムを渡す事で権力者たちを潰す」という危険な理想の為に、ティチャラが取り逃したクロウの遺体を手土産にワカンダに姿を見せます。結果として情報漏えいを防ぐ事になったキルモンガーに王位をかけた戦いを挑まれたティチャラはそれに応じます。

アメコミのヴィランは私利私欲の強い者も多い中、危険で歪んでいるとはいえこのキルモンガーのしっかりとした理想はヴィランでありながらもう一人の主人公と言える存在です。彼の過去から現在に至るまでのあらすじもしっかりと描かれており、結末としてブラックパンサーの意志にも残される事になります。

ワカンダに迫る大きな危機

ブラックパンサーとキルモンガーの死闘は一度はキルモンガーの勝利によって終わります。ティチャラは滝から突き落とされ、王位はキルモンガーのものになります。ルーツをワカンダに持ちながらアメリカで育ったキルモンガーはアメリカにおける弱い者である黒人にヴィブラニウムを渡す為に国を動かします。

アフリカ諸国が白人の影響下に置かれる中、小国のワカンダが孤独主義を取り独立を保ってこれたのはこのヴィブラニウムがあってこそです。そのヴィブラニウムが世界中にバラまかれる事になれば、ワカンダのテクノロジーが知れる事になります。それを防ごうと動く、ティチャラの妹であるシュリやナキア。彼女らが頼ったのはティチャラの王位に異を唱え、挑戦者になったエムバクでした。

エムバクは直接行動を起こす事こそ断りますが、瀕死状態ながら保護していたティチャラの元に案内します。ブラックパンサーの力の源であるハーブによって治療を受けたティチャラは見事に復活を果たし、ワカンダを正常に戻す為にキルモンガーへのリベンジに向かう事になるのです。

ブラックパンサーの登場人物・キャストは?

ここで、これまでのあらすじの中で登場した主要な登場人物達を演じたキャストについてもネタバレしていきます。今作は監督、主人公以外にもキャストはもちろん、そのスタッフに至るまで多くのアフリカにルーツを持つ人達によって作られた作品でもあるからです。

ブラックパンサーを演じたのはチャドウィック・ボーズマン

主人公であるブラックパンサーことティチャラを演じたのは俳優のチャドウィック・ボーズマンです。2013年に公開された映画「42~世界を変えた男~」のジャッキーロビンソン役で主演を務めた実績も持っている俳優さんです。映画ブラックパンサーに先駆けてシビルウォーからティチャラ役としてMCUデビュー。以降、ブラックパンサー、MCU作品としては次作にあたるアベンジャーズインフィニティウォーにも出演しています。

その演技力は確かな物があり、主人公として描かれるブラックパンサーはもちろん、登場しているシビルウォーやアベンジャーズインフィニティウォーでもその存在感を存分に発揮しているという感想も多いです。

日本語吹き替えを担当しているのは俳優・声優として活躍する田村真さんで、チャドウィック・ボーズマンが演じたティチャラが登場する3作全てで吹き替えを担当しています。MCU作品以外でもチャドウィック・ボーズマンが出演した映画「ドラフトデイ」にて吹き替えを担当するなどチャドウィック・ボーズマンの吹き替えを長く担当している方です。

キルモンガーを演じたのはマイケル・B・ジョーダン

ブラックパンサーのメインヴィラン、キルモンガーを演じたのは俳優のマイケル・B・ジョーダンです。NAACPイメージアワードで主演男優賞に輝いた事もある実力派の俳優さんで、映画やテレビをメインに活動しています。それぞれに主演を務めて賞などを受賞した「フルートベール駅で」や「クリード チャンプを継ぐ男」などの作品が有名です。

ブラックパンサーのヒットの裏にはマイケル・B・ジョーダン演じるキルモンガーのキャラクター性はもちろん、そのキャラクター性や複雑な心境をちょっとした仕草や表情の中で見事に表現してみせたマイケル・B・ジョーダンの演技力の高さもあってこそだという感想を抱く人も多いです。

日本語吹き替えを担当したのは声優の津田健次郎さんです。吹き替えとして複数の俳優さんを担当している他、アニメや映画、オリジナルビデオなど多数のジャンルで活躍しています。

ナキアを演じたのはルピタ・ニョンゴ

ティチャラの元恋人で、世界でスパイとして活躍したというナキアを演じるのは女優のルピタ・ニョンゴです。ケニア人の両親の元にメキシコで生まれ、生まれてすぐケニアに帰国して育ったという日本ではあまり考えられない経歴を持っています。スターウォーズのマズ・カナタ役など日本でも知られる作品にも出演している実績を持っている女優さんです。

日本語吹き替えを担当したのは声優の皆川純子さんです。女性としては声質が低めで、少年役を演じる事も多い声優さんで、テニスの王子様の越前リョーマ役なども務めています。

オコエを演じたのはダナイ・グリラ

ワカンダ王国を王政を支える親衛隊「ドーラミラージュ」の隊長であるオコエ役を演じたのは女優で劇作家でもあるダナイ・グリラです。ブラックパンサーに引き続いて公開された次作アベンジャーズインフィニティウォーでも引き続き同キャラクターを演じています。日本でも有名なアメリカのテレビシリーズの1つ「ウォーキングデッド」にてミショーン役を演じている事もあり、日本でも知ってる人の多い女優さんです。

日本語吹き替えを担当したのは声優の斎賀みつきさんです。劇団に所属していた事もある声優さんで、多くのアニメで主人公やメインキャラクターの声優を担当しています。

クロウを演じたのはアンディ・サーキス

MCU作品であるブラックパンサーには以前の映画から登場しているキャラクターもいますが、そんなキャラクターの1人で、キルモンガーと結託していた武器商人、ユリシーズクロウを演じたのがイギリス出身の俳優アンディ・サーキスです。俳優業の他、モーションアクターや監督としても活躍しています。「ロードオブザリング」や「キングコング」「スターウォーズ」など日本にもファンの多い作品に多数関わっている俳優さんです。

上記のあらすじでもネタバレしたようにユリシーズクロウは今作にて明確に死の結末までが描かれています。エイジオブウルトロンから同役を演じていましたが、役どころから言ってブラックパンサーを持ってMCU作品からは離脱する事になりそうです。

日本語吹き替えを担当したのは俳優で声優としても活動する広田みのるさんです。MCU作品では脇役やチョイ役などの吹き替えを複数回担当しています。クロウ以前には「マイティソー」のピート役、ガーディアンズオブギャラクシーでホルツなども担当しています。

ブラックパンサーの結末をネタバレ解説!

キャストのネタバレも済んだ所でいよいよブラックパンサーの結末に向かう終盤のあらすじをネタバレありで書いていきます。

ティ・チャラとキルモンガーの一騎打ち!

仲間達の助力で復活したティチャラはヴィブラニウムを運び出そうとするキルモンガーに再び戦いを挑みます。やり方こそ違えど目指す先の近い2人の戦いは、エムバクなどの介入によって完全なるティチャラとキルモンガーへの一騎打ちに持ちこみます。

キルモンガーもまた王位の正統性を示すべく自作したブラックパンサースーツを着ての一騎打ちです。ブラックパンサー同士のぶつかり合いは最終的にティチャラがキルモンガーのスーツを破壊して致命傷となる傷を与えた事でティチャラの勝利に終わります。

キルモンガーは投獄よりも死を望み、ティチャラはその望みを聞き入れて祖国ワカンダの夕日を一望できる場所に連れていきます。そこでキルモンガーは息を引き取り、王位は再びティチャラの元に戻る事になるのです。ここでエンドクレジットが流れ、映画「ブラックパンサー」としての結末を迎えます。

ED後映像もネタバレ!王位を継いだティ・チャラの決断と結末

キルモンガーとの戦いの中で、その思想を理解したティチャラ、ブラックパンサーの結末はかれの1つの決断によって締めくくられます。これまでその技術を秘匿してきた事により自国を守ってきたワカンダ。しかしそれは同時に救える可能性のある他国の命を犠牲にする事でもあるのです。ティチャラはワカンダの国王として国連にてワカンダの孤立主義を辞めて世界の進歩を手助けする宣言をします。

同時にキルモンガーが育ったオークランドにあるマンションを買い取り、ワカンダのテクノロジーを教える施設の建設にも着手、こうしてブラックパンサーは自国を守るヒーローから世界を守るヒーローとなるという結末を迎えます。

MCU映画の特徴の1つであるエンドクレジット後の映像ではシビルウォーにてティチャラによって保護されていたバッキーことウィンターソルジャーを助けるシーンで締めくくられました。これが次作であるアベンジャーズインフィニティウォーに繋がる布石になっていくブラックパンサーのネタバレありのあらすじと結末です。

ブラックパンサーを見た人の感想をネタバレ!

現実問題にもつながる深い作品

ブラックパンサーを見た人の多くが感じる感想がブラックパンサーが単なるヒーロー映画ではないという点です。ブラックパンサーで描かれる問題はそのまま現実世界の問題にも繋がるからです。あらすじや結末のネタバレでも分かるようにキルモンガーの思想の根底には人種による壁を感じ取る事ができます。

単純にストーリーが面白くなければここまでのヒットはしないですが、そこは流石長くスーパーヒーロー映画を作ってきた実績も持つMCUの作品です。スーパーヒーロー映画として王道なストーリーを取りつつもその中に込められた強いメッセージ性を感じ取る事の出来るといった感想が圧倒的に多いです。

元々黒人監督黒人主人公という事で注目を集めた作品だけに、その注目に対する1つの答えを示しているような映画に仕上がっています。公式に発表されているあらすじや予告編を見るだけでもその思いの強さを十分に感じ取れる意欲作でもありそれらに対する感想を持つ人も非常に多いです。

人種問題以外にも言及している感想も多い

もちろん描かれているのは人種問題だけではありません。結末でネタバレをしたようにキルモンガーの思想やそれを形を変えて受け継いだティチャラは自国の安定をある程度犠牲にしてでも世界の困っている人達を救うという道を選択します。これはいわば難民問題に対しての言及であるという感想を持つ人も多いのです。

特にヴィランであるキルモンガーがその思想に至るまでの経緯が限られた映画の時間の中でも比較的ウェイトを持って描かれている事もあってある種の共感を抱く人も多くなっています。もちろんキルモンガーのやり方が良かったとは言えませんが、考えている事は理解できるという感想を持つ人も多いです。

アメコミのヴィランは基本的にあまり共感が得られるようには作られていません。アメコミの基本姿勢が「勧善懲悪」だからです。しかしキルモンガーはそのメッセージ性において映画ブラックパンサーで一気に知名度を高め人気を集める要因にもなったヴィランだという感想も多いです。同時に更生して共に闘う展開を望んでいた感想も見られます。

女性の活躍に注目した感想

ブラックパンサーはこれまでのMCU作品の中でもかなりの割合で女性が活躍した映画でもあります。これまでのMCU映画でも恋人役となるヒロインは登場しましたが、彼女らはあくまでもヒロインであり、戦いに介入する程の超人的な力は持っていません。しかしブラックパンサーに登場する女性は皆強く、ブラックパンサーの活躍をサポートしています。

幼馴染のナキアや親衛隊のオコエ、妹で科学者のシュリなどの活躍は以前までのMCU映画であれば男性キャラが演じてもなんら問題のない役回りです。そこを敢えて女性にしている所に好感を持った感想を持つ人も多くなっています。

女性キャラの中でも特に人気を集めたのが親衛隊長のオコエです。超人的なパワーこそ持っていませんが、親衛隊長としての信任も高く、また戦士としても非常に頼りになる存在です。そんな人気もあってか、次作であるアベンジャーズインフィニティウォーにもオコエだけはしっかり登場しています。

アフリカン要素をしっかり感じ取れるという感想も多い

MCUの他の作品にはないブラックパンサーの大きな要素、それは舞台をアフリカの架空の国という設定にしている事でもあります。アフリカにおける部族の考え方や儀式、踊りなどブラックパンサーの中ではそういったアフリカンな要素をしっかり感じとる事ができ、そこが高い評価を持つ感想を抱く人も多くなっています。

中でもその要素が強く出ているのがあらすじでも紹介した序盤に行われる王位をかけたエムパクとの戦闘でしょう。この戦闘には儀式的な側面も強く、ティチャラはブラックパンサーとしての力を捨てて挑まなければならないというルールがあるにしても、その儀式戦闘にしっかり勝利しての王位継承という形はアフリカの部族社会を強く意識しているとして感想を抱く人が多いシーンの1つです。

もちろんメインの舞台となるワカンダは架空の国であり超文明を持っているので完全に一緒かと言われるとそんな事はありません。しかしこれらの超文明要素とアフリカが持つ文化をしっかりと融合した世界観を構築出来ているという感想も非常に多いです。

感想から探るMCU作品の中でのブラックパンサー

ここまでのネタバレやあらすじの中で紹介してきたようにブラックパンサーはMCU作品としてはシビルウォーの一週間後から物語が始まります。なので直近としてはシビルウォーを見ておくべきですが、シビルウォーを楽しむ為にはより以前の作品を見ておく事もまた必要です。結局今まで全部の作品を見ないといけないんじゃないの?と思う人も多く、視聴を躊躇う原因になっています。

ネット上やツイッターなどで感想や意見を見ても、過去作のこれだけは観るべき、観なくても大丈夫というのがそれぞれの思いを持って綴られています。そうなるとこれまでMCU作品を1つも観た事ない人からすればどうすればいいか迷ってしまいます。そんな人向けに結論だけ伝えるとブラックパンサーは「単独作としては初の作品で、MCU作品の中では独立性が高い」ので過去作を観なくても大丈夫な作品です。

「ブラックパンサー2」となれば1となる作品を観ておく事をおすすめする事にはなりますが、今作はブラックパンサー初の主人公作です。さらに付け加えると、必要であれば過去作の補完なども行われますし簡単な解説も入ります。今作から観る人にも配慮した構成になっているので安心してください。過去作観るべきという感想はブラックパンサーを見た感想というよりもMCU作品のファンとしての感想だと捉える事をおすすめします。

ブラックパンサーのネタバレまとめ!

今作はティチャラがブラックパンサーとして正式に王位につくまでを描いています。これだけ高い評価を受け、人気を集めた作品なのでブラックパンサーの2作目が公開される可能性も十分に高いでしょう。今のうちにブラックパンサーをしっかり視聴し、楽しみながらあらすじや結末をしっかり把握しておく事をおすすめします。他のMCU作品を見ていなくても内容を理解出来ないわけではないので安心です。

もちろんMCU作品として次回作が予定されているので、映画「ブラックパンサー」としての物語は結末を迎えて完結していますが、最後には次回作への布石も含まれるなどMCU作品としては結末を迎えていません。ブラックパンサーをきっかけに次回作以降の作品を視聴したり、過去の作品を掘り下げてみるのもMCU作品の楽しみ方の1つです。

映画ブラックパンサーはスーパーヒーロー映画であると同時に現代の問題に対して強いメッセージ性を発する作品として非常に人気の高い作品です。今回のネタバレありのあらすじや結末だけではその面白さを十分に理解出来るわけではありません。やはり一度はブラックパンサーを見るのがおすすめです。

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