ローグワンをネタバレ解説!スターウォーズとの関係性・あらすじまとめ

『ローグワン』のあらすじをネタバレ込みで紹介します。『ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー』は、2016年に公開されて以降、「シリーズ最高傑作」との呼び声も高い人気作品となっています。この記事では、『ローグワン』のあらすじをネタバレで紹介するとともに、『ローグワン』のスターウォーズシリーズの中での位置付けから、メインキャラクターを演じたキャスト陣、評価の理由まで、『ローグワン』に関する基本情報をまとめてお届けします。

ローグワンをネタバレ解説!スターウォーズとの関係性・あらすじまとめのイメージ

目次

  1. ローグワンのあらすじをネタバレで紹介!
  2. ローグワンはどんな作品?
  3. ローグワンのあらすじをネタバレ解説!
  4. ローグワンとスターウォーズの関係性を時系列で解説!
  5. ローグワンのキャストを紹介!
  6. ローグワンの評価・感想まとめ!
  7. ローグワンとスターウォーズシリーズの世界観を存分に楽しもう!

ローグワンのあらすじをネタバレで紹介!

2016年に公開された映画『ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー』は、シリーズ最高傑作と賞賛する声も多い、評価の高い作品です。しかしシリーズの内の一作品であることから、もともとスターウォーズに馴染みがない人にはあまりピンとこない方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、『ローグワン』のあらすじをネタバレで紹介するとともに、『ローグワン』のスターウォーズシリーズの中での位置付けや、メインキャラクターを演じたキャスト陣まで、基本情報を網羅して解説します。ぜひ参考にしてみてください。

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ローグワンはどんな作品?

ローグワンはスターウォーズシリーズのスピンオフ作品

『ローグワン:スター・ウォーズ・ストーリー』は、スターウォーズシリーズのスピンオフ作品です。『ローグワン』はスターウォーズ『エピソード3』と『エピソード4』のあいだの空白の期間を描いていて、『ローグワン』のラストでは物語がエピソード4開始の10分前に繋がっていきます。

またこのスターウォーズスピンオフは「アンソロジーフィルム(Anthology films)」という名で全3作の映画群が作成されることになっており、『ローグワン』はその第1作目です。2016年に『ローグワン』が公開、2018年に第2作目としてスターウォーズのメインキャラクターであるハン・ソロの若き日々を描いた作品が公開、そしてさらに2020年に第3作目が公開予定となっています。

ジェダイが滅んだ世界での「名もない普通の人々の奮闘」を描く作品

『ローグワン』がシリーズの中でも際立っているのは、「名もない普通の人々の奮闘」を描いている点です。物語の時系列上『ローグワン』の一つ前にあたる『スターウォーズ・エピソード3』のラストで、ジェダイの騎士は滅んでしまいます。これにより銀河は帝国軍の支配下に置かれてしまいますが、その中で帝国による支配に反抗する人々が現れました。

反乱軍を結成し帝国に立ち向かっていく彼らは、『エピソード4』の最後で帝国軍の巨大要塞デス・スターの破壊に成功することになるのですが、本作『ローグワン』ではこのデススターの設計図を帝国軍から盗み出す任務についた「ジェダイでない普通の人々による、希望を繋ぐための戦い」が描かれているのです。後述しますが、この点は『ローグワン』の評価における重要な特徴になっています。

ローグワンの監督はギャレス・エドワーズ

『ローグワン』の監督を務めたのは、イギリス出身の映画監督、ギャレス・エドワーズです。エドワーズ監督は幼少の頃、ジョージ・ルーカス監督による『スターウォーズ』に感動して映画製作の道を志すようになったそうで、本作『ローグワン』の監督に抜擢されたことに並々ならぬ思いが窺えます。そんなエドワーズ監督による『ローグワン』は、全世界での最終興行収入が10億ドルを超える大ヒット作品となりました。

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ローグワンのあらすじをネタバレ解説!

ローグワンあらすじネタバレ1.主人公ジン・アーソの少女時代

それでは『ローグワン:スター・ウォーズ・ストーリー』のあらすじをネタバレで見ていきましょう。『ローグワン』の物語は、主人公ジン・アーソの少女時代から始まります。ジンは、父であり優秀な科学者でもあるゲイレン・アーソと、母のライラ・アーソとともに、惑星ラ・ムーで暮らしていました。

しかし、幸せな日々は帝国軍により壊されてしまいます。ある日、父ゲイレンの科学者としての能力を帝国軍の巨大要塞デス・スター建設に利用しようと、帝国軍高級将校でありデス・スターの開発責任者オーソン・クレニックがアーソ一家の元にやってくるのです。両親はジンをシェルターに隠れさせますが、父ゲイレンは帝国軍に拉致され、それを止めようとした母ライラはその場で殺されてしまいます。

ローグワンあらすじネタバレ2.孤独に生き延びるジン

シェルターに隠れていたジンはその後、反乱軍の過激派であるソウ・ゲレラに救出され、数年間行動をともにします。しかしジンが16歳のとき、戦場の混乱でソウと生き別れてしまいます。ひとりぼっちになったジンは、偽名を用い、時には生きるために犯罪を犯しながらもなんとか生き延びていきますが、ある時帝国軍に捕まってしまい労働収容所へ送られてしまいます。

ローグワンあらすじネタバレ3.帝国軍操舵手ボーディー・ルックの脱走

その頃、帝国軍から脱走したある男が、反乱軍のソウ・ゲレラに会うため惑星ジェダに向かっていました。彼の名はボーディー・ルック。彼は帝国に嫌気がさしていたところ、ジンの父ゲイレンからデス・スターに関する情報を託されました。デス・スター開発に関わっていたジンの父・ゲイレンは、デス・スターについての有力な情報を反乱軍に伝えようとしていたのです。

ローグワンあらすじネタバレ4.反乱軍との出会い

労働収容所へ送られてしまったジンが逃げる機会を伺っていると、反乱軍下士官のメルシが収容所へ乱入してきました。混乱に乗じて独房から脱出したジンはそのまま逃亡しようとしますが、メルシに同行してきたK-2SOに捕らえられてしまい、反乱軍の本拠地・セヴィン4へ連行されてしまいます。

反乱軍は、帝国軍が秘密裏に開発中の新型兵器「デス・スター」の存在を嗅ぎ取っていました。反乱軍はその情報を元老院に提出し、帝国軍の凶行への抑止力とする計画を立てますが、デス・スターに関する重大な情報を得たのは、以前シェルターに隠れていたジンを救助してくれたソウ・ゲレラが率いる過激派の一派でした。

このころの反乱軍は一枚岩ではなく、特にソウたちの過激派とはうまくいっていませんでした。反乱軍は、ジンとソウが一時期行動を共にしていたことを知っていて、ジンに仲介役をさせるために連れてきたのです。

ジンは帝国軍にも反乱軍にも関わりたくないのが本音でしたが、「作戦が終わったら自由の身にする」ということを交換条件に、ソウ・ゲレラの捜索と説得をする仲介役を引き受けることにします。ジンは監視役となったキャシアン・アンドーとともに惑星ジェダに向かいます。

ローグワンあらすじネタバレ5.惑星ジェダに降り立つジンたち

ソウ・ゲレラ率いる過激派の本拠地・惑星ジェダに降り立ったジンとアンドー、そしてアンドーの相棒ドロイド・K-2SOは、帝国軍のストーム・トルーパーたちに目をつけられ、銃撃戦となってしまいます。そんな中、盲目ながら格闘技の達人であるチアルート・イムウェと、チアルートの親友で射撃の達人でもあるベイズ・マルバスが現れ、ジン達を救出してくれます。

ローグワンあらすじネタバレ6.ソウ・ゲレラとの再会と別れ

その後ジンたちは無事ソウ・ゲレラの隠れ家に辿り着き、ソウと再会します。ソウは別室にジンを呼び寄せ、あるホログラムイメージを見せます。そのホログラムは、父ゲイレンが帝国軍の元パイロット・ボーディに託したものでした。そのホログラムを通し、ジンは父ゲイレンがデス・スター建設の中枢に関わっていたこと、そして意図的にデス・スターのリアクターモジュールに弱点となる部分を設定したことを知ります。

さらにゲイレンのメッセージは続き、デス・スターの弱点の明確な位置がわかる設計図は、帝国軍の拠点の一つである惑星スカリフの「シタデル・タワー」内にあることが判明します。

しかしその瞬間、惑星ジェダは大爆発に飲み込まれます。デス・スター計画の情報が漏れることを恐れた帝国軍が、開発中のデス・スターのテストを兼ねてジェダをレーザー砲で攻撃したのでした。ジンたちはなんとかハイパースペースに逃げ込み難を逃れますが、年老いたソウは反乱軍の未来をジンたちに託すことにして地上に残り、命を落とします。

ローグワンあらすじネタバレ7.惑星イードゥへの潜入

反乱軍基地に戻ったジンたちは、デス・スターの弱点と設計図のありかについて報告しますが、反乱軍の上層部は「ゲイレンと帝国軍が仕組んだ罠ではないか」と疑い、信用してくれません。上層部と分かり合うことができなかったジン達は、まずは父ゲイレンとコンタクトを取ることを目指し、帝国軍の秘密研究所がある惑星イードゥへ潜入に向かいます。

しかしその頃、反乱軍の上層部はデス・スター開発を阻止すべく、開発の中枢に関わっているゲイレンの暗殺を企て、惑星イードゥへ向けて戦隊を送り込んでいました。帝国軍の監視をかい潜り、なんとか秘密研究所に近づくジン達でしたが、ちょうど反乱軍の戦隊も到着し、ジン達の目の前で研究所への空爆を始めてしまいます。

ジンはなんとか父ゲイレンの元に辿り着きますが、それがゲイレンとの今生の別れになってしまいました。また反乱軍の艦隊も帝国軍にほぼ壊滅させられてしまい、作戦は悲劇的な結果に終わります。

ローグワンあらすじネタバレ8.ローグワン結成

ジンたちが再び反乱軍の本部に戻ると、軍の中枢部は圧倒的な戦力差に打ちひしがれていて、帝国軍への降伏案すら出るほどでした。父のメッセージを信じることにしたジンは、惑星スカリフにあるデス・スターの設計図を盗み出すことにします。ジンはアンドーやジェダで知り合った仲間たちとともに、反乱軍の上層部には無許可でチーム「ローグワン」を立ち上げ、作戦の実行を目指し行動を開始するのでした。

ローグワンあらすじネタバレ9.惑星スカリフへの潜入

ローグワン部隊は、帝国軍の輸送船を装うことで惑星スカリフのシールドを突破、着陸に成功します。この作戦の肝は2つあり、1つはシタデル・タワーにある設計図データを見つけ出すこと、2つ目は見つけ出したデータを反乱軍へ転送するために、帝国軍の通信タワーのコントロールを奪うマスタースイッチを起動し、その上で上空に張り巡らされたシールドゲートを破壊し、帝国による電波遮断を停止させるというものでした。

ジンとアンドー、K-2SOが設計図データの側索を担当することになり、ジェダで出会った仲間であるチアルートとベイズ、ボーディーを中心としたローグワンのメンバーたちは、ジンらの潜入を援護しつつ、通信のコントロールを奪うマスタースイッチの設置と起動を目指し、行動を開始します。

ローグワンあらすじネタバレ10.惑星スカリフの戦い

しかし多勢に無勢の中、チアルートたちローグワン隊員はなかなかマスタースイッチの設置ができません。そんな中、一度は帝国への幸福を考えていた反乱軍上層部から戦隊による救援が送り込まれます。これにより、地上での白兵戦から上空および宇宙空間での戦艦戦に至るまで、激しい戦闘が繰り広げられます。

帝国軍による激しい攻撃の中、地上では、ボーディー、チアルート、ベイズを含むローグワン隊員たちがその命を犠牲にすることで、ついにマスタースイッチの設置・起動に成功します。同じく上空では、援護に来た反乱軍の戦隊が、艦体による体当たりという捨て身の攻撃で帝国軍の艦体を大破・落下させることで、電波遮断をしていたシールドゲートの解除に成功します。

シタデル・タワーに潜入していたジンたちも、デス・スターの設計図を見つけ出すことに成功し、タワー上部にある電波塔から入手したデータを転送しようとします。そこに駆けつけてきた帝国軍デス・スター計画責任者のクレニックによる妨害を受けますが、アンドーらがクレニックを返り討ちにし、ジンはついにデータの転送に成功します。

惑星スカリフでの戦いの様子を観察していた帝国軍のターキン提督は、反乱軍を一掃すべく、デス・スターで惑星ごと破壊するよう命令を出します。惑星スカリフの目の前に巨大要塞デス・スターが現れ、スカリフに向かってレーザー砲が放たれます。

ジンとアンドーは、転送した設計図が宇宙の希望となることを信じ、静かに抱き合いながら最期を迎えるのでした。こうしてローグワン隊員は作戦には成功するものの、全員が惑星スカリフで命を落としてしまいます。

ローグワンあらすじネタバレ11.設計図のデータがレイア姫の元へ

ローグワン隊員の奮闘により、デス・スターの設計図データは反乱軍の手に渡りました。データを奪還すべく、シスの暗黒卿ダース・ベイダーが反乱軍の宇宙船を襲撃しますが、データはなんとか無事にレイア姫の元へ届けられます。レイア姫は別の船に乗り換え脱出し、惑星オルデラーンへ向けて出発するのでした。以上が『ローグワン』のネタバレあらすじです。この後、物語は10分後のエピソード4へ続いていくことになります。

ローグワンとスターウォーズの関係性を時系列で解説!

スターウォーズシリーズの時系列をおさらい!

『ローグワン』のあらすじをネタバレでお届けしましたが、ここで『ローグワン』のシリーズ内時系列での位置を改めて確認しておきましょう。前提として、スターウォーズのナンバリングタイトルは3作でひとまとまりとされています。そこにスピンオフである『ローグワン』を加えて物語の時系列順に並べると、『エピソード1・2・3』→『ローグワン』→『エピソード4・5・6』→『エピソード7・8・9』の順番になります。

ローグワンから見ても大丈夫?おすすめの順番は?

では見るべき順番はどうでしょうか?前述した「物語の時系列順」通りに『エピソード1』から順番に見ていけばいいのかというと、スターウォーズの場合はそうもいきません。スターウォーズシリーズは、物語の時系列順ではなく、公開された順に見るのが一般的だからです。

よって、これまでスターウォーズのナンバリングタイトルは、1977年に公開された『エピソード4』から見始め、『エピソード4・5・6』→『エピソード1・2・3』→『エピソード7・8・9』の順で見るのがおすすめとされてきました。

しかし、本作『ローグワン』が誕生したことで、少々状況が変わりました。スターウォーズ初心者がこれから始めてシリーズを見る場合、「『ローグワン』を最初に見るのが最もおすすめ」とする声が多くなっています。

というのも、『エピソード4』は公開から40年以上経っている作品で、人によっては退屈と感じる部分がどうしても出てきてしまいます。対して『ローグワン』は、誰が観ても楽しめる作品に仕上がっており、かつエピソード4の物語に直接的につながる前日譚のため、スターウォーズ入門編として最適です。初めてスターウォーズを見る場合、『ローグワン』をその一本目にすれば、自分に合うかどうかがわかりやすいでしょう。

ローグワンのキャストを紹介!

ジン・アーソ役:フェリシティ・ジョーンズ

それではここから『ローグワン:スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するキャラクターを演じたキャスト陣を紹介していきます。まず最初はジン・アーソです。ジンは本作の主人公で、父であり科学者であるゲイレンが遺した希望を繋ぐため、ローグワン部隊を結成し、デス・スター設計図の奪取という危険な作戦に赴いていきます。

演じたキャストは、フェリシティ・ジョーンズです。1983年10月17日生まれのイギリス出身の女優です。2011年に『今日、キミに会えたら』での演技が評価されサンダンス映画祭でドラマ部門特別審査員賞を受賞した他、『17歳の肖像』での演技がアカデミー賞ノミネート女優のキャリー・マリガンと比較される等、その演技力の評価が高い女優です。マーベル映画『アメイジング・スパイダーマン2』などにも出演しています。

キャシアン・アンドー大尉役:ディエゴ・ルナ

キャシアン・アンドーは反乱軍の情報将校で、最初はジン・アーソの監視役として彼女について回ることになります。しかし次第にジンと打ち解け、ジンとともに反乱軍上層部に無断でローグワンを結成、デス・スターのレーザー砲により最期の時を迎える時まで共にいることになる相棒的存在です。

演じたキャストは、ディエゴ・ルナです。1979年12月29日生まれのメキシコ出身の俳優です。2001年に『天国の口、終りの楽園。』でヴェネツィア国際映画祭・マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞したほか、2012年にはアメリカの公民権運動家セザール・チャベスを題材にした映画『César Chávez』で監督デビュー。さらにカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門の審査員を務めるなど、マルチに活躍しています。

チアルート・イムウェ役:ドニー・イェン

チアルート・イムウェは、衛星ジェダ出身で、のちにローグワンのメンバーとなる内の一人です。盲目ながら格闘技の達人で、その高い戦闘スキルでジンたちの窮地を幾度となく救います。スターウォーズ・エピソード3でジェダイの騎士は滅びましたが、チアルートは彼らジェダイやフォースの存在を、変わらず信じています。

演じたキャストはドニー・イェンです。1963年7月27日生まれの香港出身の俳優です。香港映画界を拠点としつつも、ハリウッド映画にもキャストとして複数出演しています。高いアクション技術を持ち、映画の内容やキャラクターによって、異なるスタイルのアクションを演じ分けることができます。

ベイズ・マルバス役:チアン・ウェン

ベイズ・マルバスは、チアルートと同じく衛星ジェダ出身で、のちにローグワンのメンバーとなる内の一人です。ベイズとチアルートは何年も苦楽を共にする相棒であり、深い絆で結ばれています。

演じたキャストは、チアン・ウェン(姜文)です。1963年1月5日生まれの中国出身の俳優です。チアンが主演キャストを務めたチャン・イーモウ監督の『紅いコーリャン』は、第38回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、チアン・ウェンの名も世界中に知れれることになりました。中国を代表する俳優の1人です。

ボーディー・ルック役:リズ・アーメッド

ボーディー・ルックも同じく衛星ジェダ出身でローグワンのメンバーとなる一人です。もとは帝国軍でパイロットをしていましたが、帝国軍のやり方についていけず、ジンの父・ゲイレンからデス・スターに関する情報を託されたことをきっかけに、反乱軍に加わります。パイロットとしてはローグワンの中でも抜きん出た才能を持ちます。

演じたキャストは、リズ・アーメッドです。1982年12月1日生まれの、イングランド出身の俳優です。『ローグワン』以外にも『ジェイソン・ボーン』などの話題作にキャストとして出演するほか、ラッパーとしても活躍しています。

ゲイレン・アーソ役:マッツ・ミケルセン

ゲイレン・アーソは、ジンの父であり優秀な科学者です。帝国軍に拉致され不本意にもデス・スター開発に協力させられますが、彼がいたからこそデス・スターには弱点が設定され、その遺志を継いだローグワン隊員の奮闘により、エピソード4に希望がつながることになりました。

演じたキャストはマッツ・ミケルセンで、1965年11月22日生まれのデンマーク出身の俳優です。『キング・アーサー』や、ジェームズ・ボンドシリーズの『007カジノ・ロワイヤル』などにキャストとして出演しています。

ソウ・ゲレラ役:フォレスト・ウィテカー

ソウ・ゲレラは、ジャングルが生い茂る惑星オンダロンの出身で、反乱軍で最も強い戦士の一人です。激情家で、あとさきを考えない部分があり、反乱軍内では過激派として一派を形成していました。

演じたキャストはフォレスト・ウィテカーで、1961年7月15日生まれのアメリカ出身の俳優です。『プラトーン』や『グッドモーニング、ベトナム』にキャストとして出演したほか、『ラストキング・オブ・スコットランド』では、第79回アカデミー賞主演男優賞やゴールデングローブ賞主演男優賞など、各映画賞の主演男優賞を独占した実力派俳優です。

ダース・ベイダー役:ジェームズ・アール・ジョーンズ

銀河皇帝ダーク・シディアスの右腕として帝国軍の司令官を務める、シスの暗黒卿の1人です。本作『ローグワン』では出番は少なめだったものの、物語のラスト10分前後では、盗まれたデス・スターの設計図を奪還するために反乱軍を急襲、大暴れし、ファンを喜ばせました。

声優としてダース・ベイダーの声を演じたキャストはジェームズ・アール・ジョーンズです。1931年1月17日生まれのアメリカ出身の俳優で、スターウォーズ『エピソード3・4・5・6』に引き続き、ダース・ベイダーの声を務めました。声優だけでなく俳優としても、様々な役柄をこなす演技派です。

ローグワンの評価・感想まとめ!

ローグワンはスターウォーズシリーズの最高傑作!

『ローグワン』はその公開以降、大絶賛の声が多い作品です。もともとスターウォーズシリーズでは『エピソード5』を最高傑作とすることが多かったのですが、ローグワンはそのエピソード5に引けを取らないレベルで高評価を受けています。

ローグワンでは定番のオープニングロールがカットされていた

『ローグワン』は、その始まり方からして観客の予想に反するものでした。これまでのスターウォーズシリーズ作品では、有名なスターウォーズのテーマ音楽を背景に、これまでの経緯を説明するオープニングロールが流れるのが通例だったのですが、『ローグワン』ではこのオープニングロールがカットされています。

これについては、往年のスターウォーズファンの間では賛否両論が巻き起こりましたが、その代わりに差し挟まれた『ローグワン』のタイトルバックとその背景で流れる音楽がオシャレだったことから、賛成派も多くいました。

また、とあるファンが「もし『ローグワン』にオープニング・クロールがあったら」という仮定で自作の動画をYoutubeにアップするなど、これまでの作品ではありえなかった展開がおきたことも話題となりました。

【邦訳】ジェダイが途絶え、悪の銀河帝国が過酷な支配を続けていた。ベイル・オーガナとモン・モズマに導かれた反乱軍は帝国に反旗を翻したが、行き詰まっていた。反乱軍に恐怖を与えるため、帝国はオーソン・クレニック指揮の下、強大な力を持つ戦闘要塞の建設を始めていた。反乱軍はなんとしてもこの情報を得て、要塞の弱点を見つける必要があった・・・。

ローグワンはエピソード4の物語を完璧に補完

エピソード4では、ラストで反乱軍がデス・スターの破壊に成功するのですが、「そもそもなぜジェダイも持たない反乱軍が、強大な帝国軍の最重要機密と思われる設計図を奪うことができたのか」「なぜ惑星をも消し飛ばすことができる強大な要塞デス・スターに、致命的な弱点があったのか」といった背景は説明されていませんでした。

しかし『ローグワン』により、帝国軍に強制的に協力させられていた科学者ゲイレンが、最後の希望としてデス・スターに弱点となるリアクターを残したこと、そしてその設計図のありかなど重大な機密を反乱軍に伝えていたことが明らかになりました。

エピソード4だけでは都合が良すぎるように感じてしまう面もありましたが、その裏側で繰り広げられたドラマが『ローグワン』で補完されたことにより、よりエピソード4に感情移入しやすくなっています。

ローグワンは善悪の二元論ではない「リアル」を描く

これまでのスターウォーズ作品では、総じて「帝国軍=悪」「反乱軍=善」のように描かれてきましたが、本作『ローグワン』では、反乱軍が抱えるリアルな闇の側面も描かれました。もちろん反乱軍としては「強圧的な帝国軍を倒し、銀河に平和を得る」ことを大義名分としているのですが、実際に『ローグワン』で描かれたのはスパイや盗み、暗殺など、帝国軍がやっていることと大きくは変わらない行為でした。

また、ゲイレンからのメッセージだというデス・スターの極秘情報についても、上層部を含めたほとんどが信用せず、デス・スター開発に関わっているゲイレンを敵と決めつけていました。その結果、ゲイレンは反乱軍の攻撃が原因で命を落としてしまいます。

『ローグワン』におけるこの「反乱軍も必ずしも善とは限らない」というリアルな描写は、これまでのスターウォーズ作品にはなかった要素であり、このことが『ローグワン』の物語に重厚さを加えていると評されています。

ローグワンは熱くて切ない大人の人間ドラマ

これまでのスターウォーズのナンバリングタイトルでは、ジェダイの騎士やその血筋が物語の中心にありました。しかし『ローグワン』は、そういったスターウォーズの「正史」には残ることなく埋もれてしまった「反乱軍の名もない普通の人々」が立ち上がることを描いたストーリーであり、それによる人間ドラマに感動したという声も多いです。

本作『ローグワン』で新たに登場した反乱軍のキャラクターたちのうち、エピソード4以降でも登場するキャラクターは誰もいません。ジェダイの騎士でない普通の人である彼らは、ジェダイのようには戦えません。しかし絶望的な状況の中にありながらも屈せず、様々な形での「自己犠牲」を見せ命を落としながらも、『ローグワン』の最後で未来への「希望」を託すことに成功します。

ギャレス・エドワーズ監督は米メディアのインタビューで、『ローグワン』のキャラクターたちが死んでいく展開について語っており、それによると当初は主人公たちが死ぬという結末ではなかったそうです。しかし「普通の人々が自己犠牲の精神を武器として、希望を繋いでいく」という展開がしっくり来ることをディズニーの首脳部や関係者に相談したところOKが出たことから、全員が命を落とす展開になったそうです。

つまり、一人一人は大きな力を持つわけではない人たちが、必死に希望を繋ぎ合ってようやく辿り着ついたのがエピソード4のオープニングであり、この『ローグワン』の熱く切ない人間ドラマを称賛する声は多いです。

ローグワンの迫力ある戦闘シーンとシリーズ最高峰のアクション

『ローグワン』は、これまでのスターウォーズ作品の中でも、物語のフォーカスが戦争に向けられていて、そのため戦闘シーンはシリーズ屈指の迫力を見せています。実際ギャレス・エドワーズ監督らは『ローグワン』の映像を作り出す上で、ベトナム戦争や湾岸戦争など実際の戦争の記録写真や映像を加工・合成などで使用したそうです。これにより、『ローグワン』の戦闘シーンはリアルで迫力のあるものになっています。

さらに、手に汗握る迫真のアクションも『ローグワン』の特徴です。特にチアルート役のキャストであるドニー・イェンのアクションが素晴らしく、「スターウォーズに新しい風を吹かせた」と話題になりました。以上のように、『ローグワン』はその物語の面でも演出面でも高い評価を受けています。

ローグワンとスターウォーズシリーズの世界観を存分に楽しもう!

以上、『ローグワン』のあらすじネタバレでお届けするとともに、『ローグワン』のスターウォーズシリーズの中での位置付け、メインキャラクターを演じたキャスト陣、感想や評価の理由についてをご紹介しました。『ローグワン』は評価が高く、誰もが楽しめる作品となっているので、スターウォーズ初心者にもオススメです。ぜひ『ローグワン』を取っ掛かりとして、スターウォーズの世界を楽しんでみてください。

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