弟切草のあらすじをネタバレ解説！映画のストーリー・結末と感想は？

弟切草とは2001年に公開された日本の映画作品です。2001年に公開された映画弟切草は奈美という女性が相続した屋敷で奈美とその元彼であるゲーム会社の社長公平が恐るべき体験の中で驚愕の真実を知るといったあらすじのストーリーが描かれたホラー作品であり、1992年から合計10作品も発売されている同名ゲーム作品を原作に制作したことから公開当初より多くのホラー映画やゲーム好きの方に注目を浴びることとなりました。

しかし映画弟切草は弟切草というタイトルと全く関係が無い結末までのストーリー構成や映像の暗さからあまり好評な感想や評価を集めることが出来ませんでした。それでも脱出ゲームのようなミステリーやたった4人だけの主要キャストだけで製作された不安定さを感じるホラーなどは高く評価されています。本記事ではそんな映画弟切草についてストーリーの結末までのあらすじネタバレやネタバレ感想などをまとめてご紹介します。

映画弟切草は｢イノセントワールド｣や｢真夜中のマーチ｣などの映画作品で知られる下山天が監督を務め、俳優の斉藤陽一郎と女優の奥菜恵が主要キャラクター役として起用されました。映画弟切草で主人公の1人である公平を演じた斉藤陽一郎は｢亡国のイージス｣や｢東京マリーゴールド｣などの映画作品に出演している俳優であり、2020年3月現在もテレビドラマを中心に数多くの映像作品で活躍されています。

弟切草のストーリーでもう1人の主人公となる奈美を演じた奥菜恵は1992年から2020年3月現在まで歌手兼女優として活動している人物であり、これまでドラマ｢世にも奇妙な物語｣や映画｢打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？｣、映画｢犬神家の一族｣といった著名作品に数多く出演しています。また他にもホラー映画弟切草には大倉孝二や松尾れい子、minoruといった俳優・女優がキャストとして出演しています。

それではここからは映画弟切草のストーリーで結末に至るまでのあらすじをネタバレ紹介していきます。とあるゲーム会社で社長を務める主人公公平は雇っている真一と透子といった2人の社員と共に、｢弟切草｣というゲームを新たに作ろうとしていました。そんなある日、叔父夫妻に育てられて突然父親の持つ大きな屋敷を相続することになった公平の元彼女である弟切草のもう1人の主人公奈美が公平の務めるゲーム会社を訪れました。

奈美は別れた公平に相続した屋敷へ行こうと提案し、2人は奈美の実父が持っていた大きな屋敷へ向かうことになります。公平と奈美が訪れた屋敷は｢復讐｣という花言葉が隠された弟切草がたくさん植えられた庭がある奇妙な建物でした。到着した2人は管理人に鍵を貰い、背後から公平が撮影するといった形で屋敷の中に入りました。建物に入った公平と奈美はそこで亡くなった奈美の実父が描いた残酷な絵画が飾ってあるのを発見します。

実は奈美の父親は残酷な絵を描いて世界で活躍していた有名画家の階沢蒼一でした。その後屋敷の中を探索する公平と奈美はとある部屋で2人の子供が描かれた写真をオルゴールの中から見つけます。実は奈美には直美という双子の妹がおり、その写真の裏には｢奈美、直美8ヶ月｣といった謎のメッセージが描かれていました。

自身の双子の妹との写真を見た奈美とその元彼公平は突然強風に襲われてしまいます。この時奈美は公平に聞こえない謎の少女の声を耳にします。その後公平は強風で空いた窓を閉めに行った時、どこの部屋に使用するか分からない謎の鍵を発見しました。この時公平は撮影用のカメラが電池切れとなってしまい、電池を替えるついでに撮影した映像をゲーム会社へ送り、ゲーム会社の社員である真一が屋敷の見取り図の作成を開始しました。

そんな中、奈美が荷物で見えないようになった部屋を見つけました。この部屋は公平が発見した謎の鍵で開き、階沢蒼一のアトリエを目のあたりにします。階沢蒼一のアトリエには未完成の絵と新聞の切り抜きが混在しており、その中から奈美がわずか6歳の少女が行方不明になったことを記載した記事を見つけます。この6歳の行方不明の事件はもう捜査が打ち切りとなっており、父の部屋にあることから奈美は直美ではないかと疑います。

すると公平と奈美はアトリエの奥に置かれてある謎の少女のミイラを目にします。奈美はこのミイラを双子の妹である直美のものだと考え、その場で泣き崩れてしまうことに。その後公平は奈美を連れて帰ろうとするものの、大雨の影響で起きた土砂崩れで屋敷から帰ることが出来なくなってしまいました。するとこの時監視カメラで公平と奈美を観察する謎の人物の影が姿を現わします。

土砂崩れで帰ることが出来なくなった奈美は一旦屋敷でシャワーを浴びることにしました。すると突然奈美は腕にアザがある謎の男性に襲われてしまいます。奈美の悲鳴を聞いた公平は急ぎその謎の男性を遠ざけ、奈美を救出します。公平は謎のアザからその男性が屋敷の管理人であると考え、奈美へ恋人同士にもう一度ならないかと尋ねました。しかし奈美は屋敷で起きた不可解な事件に恐怖しており、公平の言葉を拒絶してしまいます。

この時屋敷の見取り図を作成している真一から連絡が入り、公平と奈美は屋敷に隠し部屋があることを知ります。なんとそこは管理人がいる部屋であり、公平の予想は当たっていました。管理人の部屋には監視カメラを写すパソコンがあり、公平は一度監視カメラの映像を真一に送信します。すると真一は台所の監視カメラの映像を見るよう促し、公平と奈美は真一が言う屋敷の台所で首を吊った管理人を発見します。

さらに管理人が死んだ床下には子供のミイラが無数に眠っており、急いで公平は警察に通報しようとします。この時公平は階沢蒼一が緊縛した少女の絵を描くといった謎の映像を発見します。一方階沢蒼一の女性の絵を調べる奈美はそのモデルが成長していることに勘づき、妹である直美が生きていることを知ります。すると透子から連絡が入り、屋敷の周辺で合計7人の子供が行方不明となっているという真実が伝えられました。

ではここからは映画弟切草のストーリーについて結末のあらすじをネタバレ紹介していきます。7人の子供が屋敷で行方不明となっていることが判明した後、公平は生きていた奈美の妹直美にボウガンで襲撃されてしまいます。公平は逃げ切ることが出来ず、直美にボウガンで撃たれて階段から落ちてしまいました。その中で奈美はいつも夢で見ていた場所が屋敷にあると感じ、急いで屋敷の屋根裏にある部屋へと向かいました。

するとそこには奈美の双子の弟であると話す直美の姿がありました。これまで父親に拷問されていた直美は自身が傷つくことで父親の愛が受けれると考えており、自身の目を刺して火を付けながら父親の最後の絵を描いて欲しいと奈美に頼みます。このお願いを承諾した奈美は燃え尽きる屋敷の中で直美の絵を描くのでした。

実はこれは公平が考えたストーリーであり、動画を見ながら｢これがオレのシナリオだ｣と自信満々に話しました。公平の動画を見た奈美はそこで自分が作ったある動画を公開します。奈美の動画は公平の動画と違っており、公平が燃える屋敷から奈美を連れて脱出するというストーリーとなっていました。

そして屋敷を脱出した奈美は突然地面から這い出てきた階沢蒼一に腕を掴まれるといった結末を迎えるかたちでした。この結末に驚くストーリー構成はゲーム製作会社の社員達を驚かせます。しかし、奈美はこのようなストーリーの動画を作った覚えは一つもありませんでした。ここで映画弟切草は結末を迎え、ストーリーの幕が下りていくことになります。

ホラー映画弟切草に関する感想では怖いといった感想が多く寄せられていました。映画弟切草は子供に拷問を加えた画家が住んでいた不気味な屋敷を舞台に、たった2人のメインキャラクターを上手く使って見事な怖さを演出している作品となっています。この結末まで不気味な世界で構築された映画弟切草はホラー映画好きから高く評価されています。

ホラー映画弟切草に関する感想ではストーリーは面白いけど画面が見辛いといった感想も寄せられていました。映画弟切草はホラー映画好きから高く評価されているものの、当時の映像技術が問題で少し画面が見にくくなっています。しかし逆にこの暗くて見にくい画面がより一層弟切草の不気味さを強調しているのではないでしょうか。

ホラー映画弟切草に関する感想ではつまらないといった感想も見受けられました。確かに映画弟切草のストーリーは非常に良く出来ているものの、弟切草が持つ花言葉の｢復讐｣や管理人が突然自殺したシーンなどが詳しく描かれていません。そのため、映画の設定や映像技術を気にする方は少し弟切草がつまらなく感じるかもしれません。

本記事ではホラー映画弟切草について結末までのあらすじネタバレやネタバレ感想などをまとめてご紹介しました。映画弟切草は賛否両論の声が多数浮上しているものの、物語自体は良く出来たホラー作品となっていました。もし映画弟切草を観ようとお考えの方は是非本記事をご参考にして頂き、一度DVDなどで映画弟切草をチェックしてみてください。