映画エル ELLEのあらすじ・感想ネタバレ!ミシェルの怖さと復讐方法とは?

映画「エル ELLE」は、犯人よりも恐ろしい女性といったキャッチコピーが話題のスリラー映画です。今回はエル ELLEについて、あらすじや感想などをネタバレと共に紹介します。更に実際にエル ELLEを鑑賞した人のTwitterでの評価や、恐ろしい女性であると言われるミシェルについて、その復讐方法などもまとめています。まだ映画を観た事がないという人は、独特の雰囲気に引き込まれる作品となっている筈です。

映画エル ELLEのあらすじ・感想ネタバレ!ミシェルの怖さと復讐方法とは?のイメージ

目次

  1. エル ELLEとは?
  2. エル ELLEのネタバレあらすじ
  3. エル ELLEのミシェルの怖さと復讐方法
  4. エル ELLEの映画キャスト
  5. エル ELLEに関する感想や評価は?
  6. エル ELLEのあらすじ・感想ネタバレまとめ

エル ELLEとは?

不思議な雰囲気や魅力を持つ作品は数多くありますが、「エル ELLE」という映画もそんなタイトルの一つかもしれません。今回はエル ELLEという映画について、ネタバレを含めたあらすじを始め、作品に対する評価や感想などもまとめてご紹介します。主人公であるミシェルの恐ろしさとは一体どういったものなのか、あらすじを見るだけでもきっとその意味を理解する事ができる筈です。

エル ELLEの作品情報

エル ELLEは2016年に製作されたスリラー映画で、タイトルの「エル」とはフランス語で「彼女」という意味を持つ言葉です。エル ELLEは第69回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品された映画で、最高賞となるパルム・ドールの獲得はできなかったものの、評価の高い作品となっています。ミシェル役のキャストの演技も絶賛され、第89回アカデミー賞では主演女優賞にもノミネートされました。

エル ELLEの概要

ゲーム会社の社長として働くミシェルは、突如自宅へ覆面を被った男に侵入され酷い暴行を受ける事となってしまいます。しかしミシェルは何事も無かった様に生活をし、友人から促されても過去のトラウマが原因となって通報をする事もありませんでした。翌日はいつも通りに出社したミシェルは、新しいゲームのプレビューへ出席する事となります。

エル ELLEのスタッフ

エル ELLEの監督を務めているのは、ポール・バーホーベンです。ポールは「ロボコップ」「トータル・リコール」「氷の微笑」といった数々の有名映画を監督している人物で、エル ELLEもまた彼の代表作の一つとなりました。この他にも脚本はデヴィッド・バーク、製作にはミヒェル・メルクトとサイド・ベン・サイド、音楽はアン・ダッドリーがスタッフとして携わっています。

原作はフィリップ・ディジャンの小説

映画のエル ELLEには、原作となる小説が存在しています。「oh...」というタイトルで、フランスで最も権威ある文学賞の一つであるとされている、アンテラリエ賞を受賞した作品です。著者はフィリップ・ジャンで、日本語訳をされたものが早川書房より2017年に発売されています。邦訳を担当したのは、松永えりさんです。

エル ELLEのネタバレあらすじ

「犯人よりも危険なのは"彼女"だった」というキャッチコピーで有名なエル ELLEですが、続いてはエル ELLEという映画のあらすじについてを、ネタバレと共にご紹介します。暴行を受けた被害者であるにも関わらず、何故ミシェルが危険だ、怖いと言われているのか、気になった人は是非あらすじを読んで映画をチェックしてみてください。本編を観るまでネタバレは知りたくないという人は、閲覧は自己責任でお願いします。

ネタバレあらすじ①暴行

ゲーム会社の女社長として働く49歳のミシェルは、過去に離婚歴を持つ女性です。ある日自宅で飼い猫のマルティと共に過ごしていたミシェルは、白昼堂々押し入ってきたマスクを被った男から暴行を受けました。彼女に対してひとしきり暴行した後、男はそのまま部屋を去っていきました。残されたミシェルは警察を呼ぶわけでもなく、マルティに対して犯人に攻撃をしてくれと抗議しながら割れたグラスの片づけを始めたのです。

ネタバレあらすじ②ミシェルの生活

左目の傍に打撲痕の残るミシェルは、息子のヴァンサンに自転車で転んだのだと言います。既に成人しているヴァンサンは、ジョジーというアメリカ人との結婚に反対されていました。新居の家賃をいくらか負担して欲しいと頼むヴァンサンに対して、3ヶ月分の家賃を支払う代わりに住む予定のアパートを見せてほしいと返します。翌日病院を訪れたミシェルは、覆面男の暴行による性感染症などの検査を受けました。

ネタバレあらすじ③トラウマ

元夫のリシャールやアンナ、ロベールと共にディナーを楽しんでいたミシェルは、覆面男から暴行を受けた事を打ち明けました。それを聞いた友人達は警察に通報するべきだと言いますが、ミシェルには通報に踏み切れない理由がありました。実は父親が逮捕された過去があり、当時10歳だったミシェルは警察やメディアから執拗に話を聞かれた経験がありました。その事がトラウマとなっており、結局通報はしないという決断をします。

ネタバレあらすじ④犯人

会社にいたミシェルの元に、ロベールが訪ねてきます。ブラインドを閉めたロベールは肉体関係を迫りますが、それを上手くかわして簡単な奉仕をしました。ミシェルは魅力的な女性で、性的な目で見られる事も多くありました。残業をしている最中、卑猥なメールが送られてきたかと思うと、ゲームのキャラクターの顔をミシェルのものにすり替えた映像が社内に回されます。暴行の犯人が社員の誰かかもしれないと感じた瞬間でした。

ネタバレあらすじ⑤父の死

ミシェルの父親は、39年前に近所の人間を27人も殺害するという事件を起こしました。その父が仮釈放の審査を行う事で再びメディアが事件を報道し、ミシェルは暴行を受けた原因は父親なのではないかと感じます。父に会ってほしいという母の申し出を断りますが、母は後日脳梗塞で死亡してしまいます。父の申請が却下され、次は10年後だと知ったミシェルは面会に行きました。けれど父は既に独房で自殺した後だったのです。

ネタバレあらすじ⑥危険な情事

レベッカが出張と知ったミシェルとヴァンサンは、隣人のパトリックと夕食を楽しみます。酔い潰れたヴァンサンを置いて地下室へ招かれたミシェルは、パトリックが暴力を用いなければ性行為ができない人物なのだと理解します。自宅に押し入った覆面男の正体はパトリックでした。以前の様に再び行為を強要されたミシェルは、その後息子と共に自宅へ戻りました。

ネタバレあらすじ⑦パトリックの死

ロベールとの関係に罪悪感を抱いていたミシェルは、彼の妻であるアンナが不倫に気付いている事を知り、その相手が自分だと告白します。帰り道にパトリックに対して、自分達の関係もおかしなものであると告げたミシェルは、警察に通報する決断をします。けれど再び彼女を襲おうとするパトリックの姿を、目撃したヴァンサンが暖炉の薪を使い殴りつけたのです。被っていた覆面を自ら外し、パトリックは死亡してしまいました。

ネタバレあらすじ⑧親友

警察に対して正体を知らなかったとミシェルは言い、ヴァンサンは正当防衛が認められました。パトリックの妻レベッカは、自宅を売り払い引っ越します。レベッカは全てを知っていた上で「彼は心を病んでいた」と言いました。ロベールと離婚手続きをしているアンナは、ミシェルの父親の納骨の日に再会して、現在のロベールが酒浸りだと話します。家を出るというアンナに、ミシェルは自分の家へ来れば良いと誘いをかけるのでした。

エル ELLEのミシェルの怖さと復讐方法

エル ELLEのネタバレを含めたあらすじを見るだけでも、とても複雑な物語である事がわかったのではないでしょうか?続いては本作の見どころとも言える、ミシェルという人物の恐ろしさや復讐方法についても順番にご紹介します。

ミシェルの怖い力とは?

犯人よりも危険だと言われたミシェルですが、一体どの様に危険なのか、彼女の本質について理解しきれなかった人もいるかもしれません。本編の中では彼女を襲う立場であったパトリックですが、正体がバレてからは彼女に利用される側の立場に回ってしまった様にも解釈できます。幼い頃から不幸な境遇であった彼女は、物事を自分にとって有利に働かせる為の行動ができる強い力を持っているとも考えらえます。

危険人物ミシェル

彼女の周囲では、あらゆる主従関係の様なものが観られます。それはお金や権力といったものだけでなく、若い男性に夢中になっている母親の存在であったり、仕事上での付き合いも挙げられます。従う側の人間からしてみればその関係を取り払う事に必死になるものの、従える側の人間であるミシェルにとっては何でもない事と捉えらえます。絶対的な力を持つ様に見えるミシェルとは、かなりの危険人物であると言えるのかもしれません。

復讐は裏切りと死

暴行の犯人であると知りながらパトリックを利用していたミシェルは、彼が不要だという心境に至るとパトリックを突き放す決断をします。更にロベールについても同様で、これまでは共犯であったとも言える相手に対して、あっさりと不倫関係にあった事を妻に打ち明けています。裏切りと死をもって復讐を完了させる彼女の姿は、まさに犯人よりも危険で恐ろしいものであったのだと言えるのではないでしょうか?

エル ELLEの映画キャスト

非現実的に見えて実際に起こった事件であってもおかしくないほどに、緊張感と独特な雰囲気を見せるエル ELLEという映画ですが、リアリティのある作品となっているのは出演しているキャストの演技があってこそではないでしょうか?続いてはエル ELLEに出演していた主要キャストについても、順番にご紹介します。気になるキャストがいたという人は、是非他の出演作品もチェックしてキャストを知ってみるというのもおすすめです。

映画キャスト①イザベル・ユペール

役名:ミシェル・ルブラン
生年月日:1953年3月16日(現在66歳)
出身:フランス パリ
身長:160cm
職業:女優
出演作品:「主婦マリーがしたこと」「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」「愛、アムール」
 

映画キャスト②アンヌ・コンシニ

役名:アンナ
生年月日:1963年5月25日(現在56歳)
出身:フランス アランソン
身長:不明
職業:女優
出演作品:「あるいは裏切りという名の犬」「クリスマス・ストーリー」「ザ・フォース」
 

映画キャスト③ローラン・ラフィット

役名:パトリック
生年月日:1973年8月22日(現在46歳)
出身:フランス パリ
身長:189cm
職業:俳優
出演作品:「ムード・インディゴ うたかたの日々」「ミモザの島に消えた母」「天国でまた会おう」
 

映画キャスト④シャルル・ベルリング

役名:リシャール・カサマヨウ
生年月日:1958年4月30日(現在61歳)
出身:フランス
身長:不明
職業:俳優
出演作品:「ドライ・クリーニング」「チャイルド・ゲーム」「王妃マリー・アントワネット」
 

映画キャスト⑤ヴィルジニー・エフィラ

役名:レベッカ
生年月日:1977年5月5日(現在42歳)
出身:ベルギー ブリュッセル
身長:175cm
職業:女優
出演作品:「ターニング・タイド 希望の海」「おとなの恋の測り方」「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」
 

エル ELLEに関する感想や評価は?

冒頭から目を背けたくなる映像で始まるエル ELLEという映画ですが、そこで鑑賞を止めてしまうのはもったいない作品とも言えそうです。続いては実際に映画のエル ELLEを鑑賞した人の、Twitter上での感想や評価についても少しだけご紹介します。既に映画を鑑賞済みだという人はもちろん、まだ映画を観る事ができていないという人も、他人の感想や評価を見る事で更に興味を持つ事ができる様になるかもしれません。

一見すると仕事に打ち込むデキる女社長のミシェルですが、ある意味では人間味の薄いキャラクターであった為に感情移入がしにくい、といった感想も見られました。決して軽い題材ではない為に二度観る気持ちにはなれないとの評価もありますが、一度観るだけでも十分な質量のある映画だとも言えそうです。キャッチコピーやジャケットを見て、血みどろの復讐劇を見せる作品なのかと予想した感想も見られました。

主演を務めたイザベラ・ユーペルの魅力を存分に感じられる映画だとの感想も見られました。主演女優賞にノミネートされた事もあって、その演技力の評価は間違いないものと言えそうです。ただし観る人によってはかなり衝撃の大きい作品でもある為、気軽に人に勧める事ができないといった感想もある様です。しかし全体的な評価は高い映画であると言えます。

エル ELLEは登場する女性達が強い作品だとの評価もありました。本作においてはミシェルの父親は大量殺人犯であり、周囲の人間もまた既婚者でありながら不倫を迫る人物や、暴行によって性的興奮を覚える人物など、最低な男性ばかりが登場します、一方で主人公を始めとする女性達は芯が強く、女性が観ると共感できるといった感想もありました。監督が男性であるという点も、評価の一因となっている様です。

エル ELLEのあらすじ・感想ネタバレまとめ

エル ELLEという映画について、ネタバレを含めたあらすじや評価・感想をご紹介しましたが、キャッチコピーに惹かれて興味を持っていたけれど鑑賞しないままだった、という人もいるのではないでしょうか?ネタバレを知った上でも、映像で観てみるとまた違った印象を受ける作品かもしれませんし、キャストの演技によってより深みが増す映画でもある筈です。

よくあるスリラー映画だろうと避けて通っていた人も、この機会に是非エル ELLEを鑑賞してみてはいかがでしょうか?全体を通して楽しい気持ちになる映画ではありませんが、これまで様々な作品で目にしてきた様な主人公や物語とは一味違った楽しみ方をする事ができるかもしれません。

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