2019年09月19日公開
2019年09月19日更新
永遠のジャンゴのネタバレあらすじと映画の評価は?演奏シーンがすごい?
永遠のジャンゴという映画のあらすじや演奏シーン等をまとめてネタバレ解説していきます。ジプシー・スイング・ジャズの創始者ジャンゴ・ラインハルトの一時代を描いた映画となっており、実話を元にした物語となっています。そして永遠のジャンゴという映画の評価や感想などもまとめて解説していきます。感想や評価は参考になる内容が多いことも予想されますので、それを見て気になった方は是非チェックをしてみてください。
目次
永遠のジャンゴとは?
永遠のジャンゴの作品情報
フランス映画の名作の一つともなっている「永遠のジャンゴ」とは一体どんな作品なのか紹介していきます。この映画は第二次世界大戦中の状況も触れています。ジャンゴは1910年から1953年という短い生涯でしたが、音楽の歴史を改革してきた人物ともなっています。そして今ではソロでギターを使って演奏している人もいますが、そのきっかけを生み出したのもジャンゴであると言われています。
永遠のジャンゴの作品情報をネタバレ解説していきます。この永遠のジャンゴの映画監督を担当したのはエチエンヌ・マコールさんで、脚本も彼女が手掛けています。このエチエンヌ・マコールさんの代表作品「チャップリンからの贈り物」や「大統領の料理人」といったものがあり有名な映画監督となっています。そして2017年の11月には日本でもこの映画が放映されています。
実話を元にした映画
そして今作はジャンゴの生涯を描いた実話となっていますが、ドイツ政権で巨大な権力を持って数々の場所を支配していたナチスの時代の物語となっています。そしてジャンゴの両親はそれぞれジプシーであり、ナチスからの迫害を受けるなど大変な生活を強いられています。永遠のジャンゴを観る中で悲しい場面もありますが、本当の音楽を使って演奏をするといったリアリティー溢れるシーンも多くあることがわかります。
永遠のジャンゴのネタバレあらすじ
永遠のジャンゴのあらすじをネタバレ解説していきます。説明文でも紹介しましたが、永遠のジャンゴは実話を元に再現されている内容となっています。ジャンゴの生涯がどのように表現されているのかにも注目してみてください。そしてこの記事ではあらすじを場面ごとにわかりやすく紹介していきますので、気になった方は是非永遠のジャンゴの本編をチェックしてみてください。
ネタバレあらすじ①占領されたパリ
この映画は第二次世界大戦の時期に遡りました。そしてジャンゴは両親がジプシーであることからナチスに被害を受け続けていました。しかしジャンゴはギターを使って演奏するなどギタリストとして活動していました。ジャンゴは劇場を開くて観客を呼んでは演奏を続けていました。劇場には沢山のドイツ人が訪れ、大盛況となっていました。中には興奮し踊りだすものもいるなどジャンゴはギタリストとしてのセンスがありました。
コンサートは盛況している中でも制約は存在しており、他民族を思わせるような曲調やリズムがあるブルースは禁止していました。そして劇場が賑わっていることもありコンサートをベルリンで行うという事が要請されました。ジャンゴの愛人でもあるルイーズが登場し、モンパルナスの情報をたくさん持っていました。ルイーズはこのままベルリンへ行ってしまうとジプシーの強制労働に引っ掛かるという問題をジャンゴに伝えました。
そしてジャンゴは家族分用意された偽造の身分証明書を妻に手渡しました。そしてそれを使ってスイスの国境のとある村へ行くということを伝えました。しかしジャンゴはジプシーの強制労働を促す通報や彼自身が警察に目をつけられてしまった事がありました。そのようなことを踏まえてそのままベルリンへ行っても危険を伴うという事が判明しました。
ネタバレあらすじ②スイスへの逃亡
ジャンゴはルイーズから渡された偽造の身分証明書を持っていき、仲介者のいる村へ行くことになりました。仲介者とはナイチンゲールという人物で、身重した妻も一緒にいました。そしてスイスへ渡ろうとしましたが、そこへ行くにも危険があるという事をジャンゴ達は言われてしまいます。ジャンゴ達は空き家に泊まり村へ留まることになりました。更にジャンゴはジプシーの影響で警察や逃亡を取り締まる厳重な体制が置かれました。
ジャンゴには稼ぎが全くありませんでした。その主な理由としてはジプシーが強制労働をさせられているのと同時に商売も禁止されていたのです。ジャンゴが生活していく上で稼ぎとなる事は酒場(演奏)での収入しかありませんでした。演奏をしないと収入はなくなってしまうことからジャンゴは母親を連れて交渉へ伺う事になりました。酒場ではユダヤ人は一切受け入れない体制をしており、書面サインまでするほど厳重でした。
ユダヤ人ではないと認める書面サインはジャンゴが演奏をし魅了されての行動でした。ジャンゴは最初目立つ事を嫌がり、ジプシーの仲間に隠れながらギターをひっそりと演奏していました。しかし回を重ねるごとにジャンゴは前に立ち演奏をするまでになりました。一方でジャンゴがいた村はドイツ軍があっという間に占領をしてしまい、その場には立ち寄ることができない状態になってしまいました。
ネタバレあらすじ③再会
ジャンゴは村へは行かずジプシーが沢山いるキャンプに寄りました。一向にスイスへ行くことができない事をジャンゴは少し焦らされるよな気持ちになりました。更にここでジャンゴ達にはショックなニュースが入ってしまうのです。それはジャンゴの愛人でもあるルイーズが行方不明になってしまっているという情報を入手しました。パリでは一斉選挙というものを行っている最中でした。
村の神父はジャンゴが音楽を目立ってすることができなくなってしまった事に対してパイプオルガンを貸出ました。神父はジャンゴに作曲をする用途でパイプオルガンを貸したのでした。ジャンゴは酒場でいつものように演奏をしていました。しかし観衆が演奏中に喧嘩を起こしてしまいますが、彼は喧嘩を止めずそのまま演奏を続けていました。警察はジャンゴが演奏を止めず煽ったという理由から警察に逮捕されてしまいました。
ジャンゴは些細な理由から警察に逮捕されてしまい事情聴取を受けようとしていました。しかしそこにはある人物がジャンゴの身元を引き取ろうと警察へ訪れていました。その引き取り人がなんと彼の愛人でもあるルイーズでした。ルイーズはドイツ軍の上の人間達にある条件を付けて保釈されていたという事が明かになりました。その条件とはジャンゴがドイツ軍や来賓で開催される晩餐会にジャンゴを招き、演奏を行うというものでした。
そしてパリのバンドや仲間に作曲を渡し、ナイチンゲールにある頼みをお願いされることとなりました。そのお願いとは傷を負ったイギリス兵をスイスの湖へ逃がすということで、演奏で見張り番をひきつけてほしいというものでした。しかしジャンゴはそのお願いを聞いて激しく激怒しました。激怒した理由としては、この村の強制労働の恐ろしさを知っての事でした。その条件を飲みましたが一つ交換条件を言い渡しました。
ネタバレあらすじ④家族と共に
ジャンゴのその交換条件をナイチンゲールたちは完全に承諾することは出来ませんでした。ナイチンゲールは彼の家族の安全とジャンゴの身だけということでした。とある日ジャンゴ達の作戦が決行されることとなりました。ジャンゴは作戦通りに素晴らしい演奏で観衆たちを魅了させることに成功させます。見張りやルイーズが協力をして音楽監視担当兵までも巻き込みました。傷を負った兵は湖へ乗り越えることに成功しました。
しかし協力をしていたレジスタンスが線路を爆発させてしまったという報告が飛んできたのでした。それによりルイーズはスパイを疑われ逮捕されてしまうと同時に、晩餐会もお開きとなってしまいました。ジャンゴが拠点としていたジプシーのキャンプも全て焼き払われてしまいました。一方でナイチンゲールはジャンゴやその家族を先導しスイスを目指して歩いていました。
山に入りましたが身重の妻と母親は力尽きてしまいました。そして母親に関しては体力的にも衰えていました。妻や母親は山小屋にあった部屋で休ませることになりますが、ジャンゴだけはスイスへ向かって一人足を踏み出していました。ジャンゴは案内人と共にスイスへ向かっていましたが、ドイツの偵察隊がやってきていることを察しました。ジャンゴは案内人と別れ厳しい森を駆け抜けていきました。
ジャンゴは演奏に大事なギターが折れてしまっていても走り抜けるほど過酷な状況になっていました。しかしジャンゴはその森を抜ける事に成功しました。そして時代は変わり1945年の終戦の後のシーンになり、ジャンゴが作曲していたレクイエムが教会で流れることになりました。そしてレクイエムは流れるだけでなく演奏され、それを聴きにくる人達も沢山いました。その場には妻と母親、更には子供もいました。
永遠のジャンゴの映画の演奏シーン
永遠のジャンゴの映画の演奏シーンについてネタバレ紹介していきます。この映画は主人公ジャンゴの生涯や戦後の音楽人生などについて触れている物語となってます。そしてこの映画の重要シーンともされている演奏の場面で実際に使われたギターや、ジャンゴは様々なハンディを抱えていたことが判明しています。それらの詳細について解説していきますので是非チェックしてみてください。
ハンディがあったジャンゴ
ジャンゴは体の一部にあるハンディを抱えていました。そのハンディとはジャンゴの左手の指が3本しか使えないというものです。3本しか使えなくなってしまった理由としてはジャンゴは18歳の時に左半身大火傷をしたことが原因となっています。ギターを演奏するうえで必要な左手が3本しか使えなかったのはかなりのハンディと考えられます。
使われたギター
ジャンゴが実際に使っていたギターは一般的なものとは異なっていたことが明らかになっています。ジャンゴが使っていたギターはサウンドホールという種類で、これはボディの穴が一般的のものより小さくなっています。
本人の音楽を使用
この映画では最後のシーンが終わってからのエンドロールでは、ジャンゴ本人の音楽が使用されていた音が明らかになっています。ジャンゴが制作した歌は「Django」という自らの名前をタイトルにしたものだと考えられます。これはAmazonや音楽サイトでも購入してダウンロードすることができます。
演奏はローゼンバーグ・トリオ
そしてこの歌はローゼンバーグ・トリオが演奏していることが明らかになりました。このローゼンバーグ・トリオは音楽グループで、このジャンゴの演奏を忠実に再現できるのは彼らしかいないと言われるほどレベルの高い技術を持っている方々が揃っています。
永遠のジャンゴとステファン・グラッペリ
永遠のジャンゴとステファン・グラッペリさんについて解説していきます。このステファン・グラッペリさんはジャンゴとどのような関係性があったのかや、なぜ出演機会がなかったのかという事に関してご紹介していきます。ステファン・グラッペリさんのプロフィールなどにも注目してチェックしてみてください。
ステファン・グラッペリとは?
ステファン・グラッペリさんとは一体どのような人物なのか紹介していきます。この方はジャンゴと共演をし素晴らしい演奏をした経験のある人物です。共演した際の音楽は今でも実際に残っていることが分かっています。
ステファン・グラッペリのプロフィール
ステファン・グラッペリさんのプロフィールについて解説していきます。この方は小さい頃から音楽に慣れ親しんでおり、結果的にはプロとして活動をするようになりました。ヴァイオリンやピアニストとして活躍している中で、ジャンゴと相方になり5人のグループでもある「フランス・ホット・クラブ五重奏団 」を結成しました。これをきっかけに音楽界の第一線で活躍するようになりました。
共演していた2人
ステファン・グラッペリさんとジャンゴはプロフィール欄でも紹介しましたが、共演をしています。「フランス・ホット・クラブ五重奏団 」で1940年代では爆発的な人気を誇っていたグループでした。ジャンゴとのコラボレーションは当時の人々だけでなく今でも受け継がれている音楽です。
映画で登場しないステファン・グラッペリ
出典: https://tower.jp
永遠のジャンゴではなぜステファン・グラッペリさんが登場しなかったのかについてご説明していきます。この映画で描かれているのはステファン・グラッペリさんが丁度グループから離れていた時期であるということがわかっています。丁度離れている時期であることから永遠のジャンゴでは出番が一切なかったという事になります。
永遠のジャンゴに関する感想や評価は?
それでは永遠のジャンゴに関する感想や評価についてネタバレ解説していきます。永遠のジャンゴの感想や評価は様々なサイトがありました。今回はTwitterからの感想や評価の中からピックアップして紹介していきますので是非チェックしてみてください。永遠のジャンゴの感想や評価も映画を観る前に少しチェックしておくとだいぶ見方が変わってくることも考えられます。
永遠のジャンゴを観賞。
— ブッコロリ (@gaku06191) February 4, 2018
第二次大戦中のジプシージャズギタリストのジャンゴ・ラインハルトの伝記映画。
本日の開演前には広島で活躍されてるジプシージャズギタリストのニシウラさんのトリオが演奏。
広島では1週間限定上映。
もったいない。もっと上映すればいいのに
本日最初の上映は満員御礼 pic.twitter.com/Rg0JN1VRiH
この方は永遠のジャンゴを実際に鑑賞した方です。この映画の感想や評価などは具体的に示していません。しかしこの映画が始まる前にジャズギタリストさん達によるコラボ演奏があったという写真を載せています。これはジャンゴの影響でこのようにギターを使って演奏している方がまだ沢山いるという証明にもなるでしょう。
#永遠のジャンゴ ジプシー出身のジャンゴは呪術的なギターで成功する。ナチス占領時、軍人に侮蔑を込めて聞かれる。「お前は音楽を知っているのか?」ジャンゴが答える。「俺は音楽を知らない。音楽が俺を知っている。」そう、私たちは才能や自信のありなしの前に、そもそも音楽や自然の一部なんだ。 pic.twitter.com/Q7Y2STYrU1
— ayumu aizawa (@ayucafe) March 24, 2018
この方は永遠のジャンゴにあった名言について触れている感想になっています。映画の時代は第二次世界大戦中の状況でジャンゴが音楽にどう触れたかという人生の物語です。この頃ジャンゴは強制労働をさせられてしまうような人権被害をナチスから受けていました。そんな中でジャンゴは自分と音楽の関係性についてはっきりとこう答えたシーンがありました。
『永遠のジャンゴ』。ナチ支配下のフランスでのジャンゴ・ラインハルトと、迫害を受ける同胞ジプシーのエピソード。ジャンゴの圧巻のギター演奏を再現していて、見応え十分。
— 平川克美 (@hirakawamaru) March 7, 2019
この方も実際に永遠のジャンゴをチェックしてみての感想や評価となっています。やはり演奏シーンの再現度が高いと考えられる感想をあげています。ローゼンバーグ・トリオの方々が演奏をしているという事を紹介しましたが、このような再現度が高いという感想や評価は非常に多く見受けられました。
永遠のジャンゴのネタバレあらすじまとめ
永遠のジャンゴのネタバレあらすじまとめを解説していきました。永遠のジャンゴの感想や評価も紹介していきましたが、観る価値は十分にあると言えるでしょう。永遠のジャンゴは実話を忠実に再現していることからリアリティー溢れる物語となっています。今では減少しつつある人権を侵害する行為が一番酷かった時期であるともいえます。是非これを見て気になった方は永遠のジャンゴをチェックしてみてください。