2019年08月28日公開
2019年08月28日更新
白い肌の異常な夜のあらすじ・感想ネタバレ!怖いと評判の映画の結末は?
1971年にアメリカで公開された『白い肌の異常な夜』。タイトルだけを見るとアダルトな映画に思われがちですが、南北戦争時代の北軍の兵士と女性たちで描くサコスリラー映画です。本記事では、『白い肌の異常な夜』の出演キャストやあらすじをご紹介していきます。また、ホラー映画に負けないほどに怖いと評判ですが、結末やネタバレ感想を元に、その真相を解説していきます!また、リメイクの噂の真相にも迫ります。
目次
白い肌の異常な夜とは?
本記事では、『白い肌の異常な夜』のあらすじやネタバレ感想・結末をご紹介して、ホラー映画みたいに怖いという感想の真相に迫ります!まずは、『白い肌の異常な夜』のあらすじや出演キャストなどの基本情報をまとめてみました。
白い肌の異常な夜の作品情報
ここからは、サイコスリラー映画『白い肌の異常な夜』の概要と出演キャストをご紹介していきます。
白い肌の異常な夜の概要
『白い肌の異常な夜』(英: The Beguiled)は、アメリカで1971年3月31日、日本では1971年12月4日に公開されたサスペンス映画です。監督・脚本・原作は下記の通りです。
- 監督ドン・シーゲル
- 脚本ジョン・B・シェリー、グライムス・グライス
- 原作トーマス・カリナ
白い肌の異常な夜のキャスト
主人公で北軍伍長であるジョン・マクバニーを演じたのは、クリント・イーストウッドさんです。負傷し森で倒れていたところをエイミーに助けられます。学園に着いてからは南軍に引き渡されないよう、嘘をついたり甘い言葉を囁いたりと、策士な一面を見せます。
学園の校長であるマーサ・アーンズワース校長を演じたのは、ジェラルディン・ベイジさんです。マクバニーの体が回復したら南軍に身柄を渡すつもりで、負傷したマクバニーを学園に受け入れます。しかし、マクバニーの嘘に次第に心を奪われていきます。兄妹を超えた関係の兄がいたが、現在は行方不明となっています。
学園の唯一の教師であるエドウィナ・ダブニーを演じたのは、エリザベス・ハートマンさんです。とても真面目な性格をしています。遊び人の父親の影響もあり、男性を信用していません。しかし、マクバニーの甘い言葉に次第に心を奪われます。
マクバニーを誘惑する思春期のキャロルを演じたのは、ジョー・アン・ハリスさんです。17歳のおませな女の子です。初対面のマクバニーにキスしたり、授業を抜け出しでマクバニーを誘惑したり、とても大胆な女の子です。独占欲も強く、敵に回すとやっかいなタイプです。
サイコスリラー映画
タイトルを見れば『白い肌の異常な』はアダルトな映画だと思われがちですが、『白い肌の異常な夜』のジャンルはサスペンス映画となっています。女の園に迷い込んでしまった負傷した兵士が、白い肌の女たちによって、異常な夜を迎えるサイコスリラー映画と言えます。
白い肌の異常な夜のあらすじをネタバレ
ここからは、サイコスリラー映画『白い肌の異常な夜』のネタバレあらすじをご紹介していきます。
ネタバレあらすじ①傷を負った兵士
北軍伍平であるジョン・マクバニーは、1863年の南北戦争により重症を負い、森で倒れていました。そこを、偶然キノコを採りに森へやってきたエイミーによって発見されました。エイミーは、ジョン・マクバニーを女性だけの寄宿学校であるマーサ・ファーンズワース神学校に連れて帰ります。ジョン・マクバニーは北軍伍平で敵軍ですが負傷していたため、回復を待って南軍に引き渡すことになりました。
ネタバレあらすじ②欲望の目覚め
ジョン・マクバニーが学園に来て以降、学園の女性たちの心に次第に変化が現れます。厳しい口調が特徴だったマーサ・アーンズワース校長は、夜には必ず鍵を閉めていたジョン・マクバニーの部屋を開放します。学園の唯一の教師であるエドウィナ・ダブニーは、男性不信だったけどジョンに心を奪われました。また、17歳のキャロルは、スタイルの良さと若さを最大限に活かしてジョン・マクバニーを誘惑します。
ジョン・マクバニーは、体が回復したら南軍に引き渡されることを知っており、それを回避するために嘘や甘い言葉をかけます。エドウィナ・ダブニーに甘い言葉を囁いて味方につけ、マーサ・アーンズワース校長に嘘をついて媚びを売ります。そんな中キャロルを嫉妬させてしまい、ジョン・マクバニーは南軍に捕まりそうになります。マーサ・アーンズワース校長の機転のおかげで無事に済んだが、キャロルを一層警戒するようになります。
ネタバレあらすじ③捕らえられた兵士
ジョン・マクバニーとマーサ・アーンズワース校長は2人でワインを飲みながら語り合います。マーサ・アーンズワース校長はジョン・マクバニーに好意を寄せており、私の部屋に来てという意味で、ジョン・マクバニーの部屋の鍵を閉めませんでした。マーサ・アーンズワース校長の思いに答えるつもりで部屋を出たジョン・マクバニーですが、キャロルが待ち構えていました。
キャロルを無視すれば、自分の身に危険が及ぶと考えたジョン・マクバニーは、仕方なくキャロルの部屋へ行きます。しかし、物音に異変を感じたエドウィナ・ダブニーが、キャロルの部屋で2人が抱き合っているのを発見してしまいます。そして、裏切られた悲しみと怒りから、ジョン・マクバニーを階下から突き落とし、ジョン・マクバニーは足を骨折してしまいます。
白い肌の異常な夜の映画の怖い結末は?
ここからは、サイコスリラー映画『白い肌の異常な夜』の怖いと噂される結末をご紹介していきます。
結末①晩餐
エドウィナ・ダブニーによって階段から突き落とされたジョン・マクバニーは、足を骨折してしまいます。その足を見たマーサ・アーンズワース校長は、足を切断するしかないと言い切断してしまいます。目が覚めたジョン・マクバニーは、それまでとは人が変わったように激しく怒り狂います。マーサ・アーンズワース校長の部屋に隠してあった銃を手にし、ワインで酔っ払い「俺が支配者だ。気の向いた女を指名して遊ぶ」と荒ぶります。
マーサ・アーンズワース校長は、取り返しがつかなくなる前にとある決断をします。仲直りと称して「晩餐」にジョン・マクバニーを招待したのです。エイミーに森へキノコを採りに行かせて、ジョン・マクバニーの大好物のキノコ料理を用意しました。
結末②死体になった兵士
エドウィナ・ダブニーに説得され心を改めたジョン・マクバニーは、招待された「晩餐」に参加し、みんなに謝ろうとしていました。そして、エドウィナ・ダブニーと結婚して、学園を出ていくことを話しました。しかし、その後に出されたキノコ料理を口にした瞬間、ジョン・マクバニーは死んでしまったのでした。実は、ジョン・マクバニーが食べたキノコ料理には毒が入っていました。
マーサ・アーンズワース校長に頼まれて、森にキノコを採りに行った12歳のエイミーに「間違えて毒キノコを採ったんじゃないか?」と疑問が出ますが、「私がキノコと毒キノコを区別できないと思う?」と返事してニヤけるのでした。実は毒キノコだったのではなく、マーサ・アーンズワース校長が完成した料理に毒を入れていたのでした。
結末③変わらぬ日常
「晩餐」から一夜明けた翌朝、死体となったジョン・マクバニーを布で包み、皆で埋めに行くのでいた。しかし、学園内は悲しむ様子は特になく、まるで何事もなかったかのように、それまでと変わらぬ学園生活を送るのでした。
白い肌の異常な夜はリメイクされている?
『白い肌の異常な夜』はリメイクされているという噂があったので、噂の真相をご紹介していきます!
The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめでリメイク?
ソフィア・コッポラワースト監督のもと制作され、2017年に公開された映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』。カンヌ国際映画祭で、監督賞を受賞したことで、この作品が『白い肌の異常な夜』のリメイクであるという噂が加速しました。実際に、ストーリーの9割が一致していることが分かりました。
公式はリメイクを否定
しかし、公式は『白い肌の異常な夜』のリメイクという噂を否定しています。『白い肌の異常な夜』と『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』の異なる部分は「南北戦争という時代設定」であると言われています。『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』を制作したソフィア・コッボラ監督は、フランシス・フォード・コッボラの娘で、ブルジョワ一族の1人です。
そして、彼女の作品には一貫して正しい歴史や事実関係よりも、自身の内面の具現化を優先することが特徴的だと言われています。そのため、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』では南北戦争という時代設定が死んでしまっているという声が多く見られました。
白い肌の異常な夜に関する感想や評価は?
白い肌の異常な夜
— rumrum (@rumrum1031) April 8, 2019
付せんが張り巡らせてあって良質なサスペンスだった。
女同士のパチパチは怖い。
私にとっては新しいクリントイーストウッドだった。
また違った魅力。
面白かった。 pic.twitter.com/LGC0uZ2S38
こちらの感想は、『白い肌の異常な夜』の構成を称賛する内容でした。伏線が色んなシーンに張り巡らせてあり、サスペンス映画の中でも良質なサスペンス映画だと評価しています。また、『白い肌の異常な夜』は南北戦争中のストーリーですが、兵士や戦争よりも、女性同士の嫉妬やバチバチなバトルの方が怖かったようです。
NHK‐BSで『白い肌の異常な夜』の放送が始まった。ドン・シーゲル自ら認める最高作。演技者としての幅を見せるイーストウッドもいいけど、ジェラルディン・ペイジが本作の要。ウディ・アレン『インテリア』での名演に匹敵。南北戦争を背景にして単なる女性不信のドラマで終わらない怖い心理劇。
— watabe gen (@geeen80) November 6, 2015
こちらの感想は、『白い肌の異常な夜』を最高作と評価しています。『白い肌の異常な夜』に出演する前まではヒーローや好青年を演じる機会が多かったクリント・イーストウッドさんは、『白い肌の異常な夜』で女性たちによってコテンパンにやられてしまう、主人公のジョン・マクバニーを見事に演じました。また、南北戦争を背景にした単なる女性不信だけでは済まない、激しく怖い「心理戦」は見ごたえがあると評判です。
昨日の「なんでも鑑定団」に『白い肌の異常な夜』のパンフレットが出され、10万円の値が付いた。説明では「当事のイーストウッドのイメージとかけ離れていたため、短期間で打ち切りされ、レア」だとか。確かに多田野さんが全吹き替えしなければ興味が湧かない作品だった。
— むしけら。@・・・ (@mushikera) July 9, 2019
こちらの感想は、『白い肌の異常な夜』のパンフレットに関する内容でした。この役はクリント・イーストウッドさんのイメージとかけ離れていたため、『白い肌の異常な夜』の上映は短期間で打ち切られてしまったそうです。そのため、『白い肌の異常な夜』のパンフレットの価値は高く、「なんでも鑑定団」に登場した際には、10万円の値が付いたといいます。
白い肌の異常な夜のあらすじ・感想ネタバレまとめ
本記事では、『白い肌の異常な夜』のネタバレあらすじや感想・怖いと噂される結末をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?クリント・イーストウッドさんの演技の幅を広げたと言われる『白い肌の異常な夜』では、女の園に迷い込んだ兵士の無残な結末と、女性の怖さが描かれています。是非、気になった方はチェックしてみてください!