映画ダウンサイズのあらすじと評価は？結末や感想をネタバレ【マット・デイモン】

映画『ダウンサイズ』のあらすじを結末までネタバレし、視聴者による評価を紹介していく前に、作品情報をまとめていきます。また、『ダウンサイズ』を観ているととある違和感を覚えるという噂があるため、そちらについてもここで解説します。事前にこちらの文章を読んでおく事で、後述の『ダウンサイズ』のあらすじ結末ネタバレをより一層楽しむ事が出来ますので、是非チェックしてみて下さい!

『ダウンサイズ』は2017年に公開されたアメリカ映画です。地球で起こった人口増加問題解決のために身体を小さくする発明に成功した世界で、マット・デイモン演じる主人公も妻と共に小さくなる事を選びますが、予想外の展開が彼を待ち構えています。ジャンルはSFコメディとなっていますが、笑いもありながら人生について深く考えさせられる物語という事で、視聴者から様々な評価がされました。

映画『ダウンサイズ』の監督・脚本・製作を務めたのは、『アカデミー脚色賞』の最多受賞者の1人であるアレクサンダー・ペインです。また、頻繁にペインと共作しているジム・テイラーが共同で脚本・製作を担当しています。音楽は、ペインの映画音楽を2019年現在まで全て手掛けており、コメディ映画でその才能を発揮しているロルフ・ケントです。

映画『ダウンサイズ』の世界では、地球の人口が増え過ぎてしまったため、人間の身体を小さくする技術が開発されました。小さくなる事で財産を増やして豪邸にも住む事が出来る事から、マット・デイモン演じる主人公は妻と共に小さくなる事を決意しますが、果たして小さくなって豊かな生活を送る事が本当に幸せなのでしょうか?『ダウンサイズ』を観る事によって、本当に人生に必要なものは何なのかを考えさせられます。

映画『ダウンサイズ』の冒頭から中盤は、小さくなった事による不思議な生活を描いているため、まさに『ダウンサイズ』というタイトルがぴったりな物語となっています。しかし、後半になってくると主人公であるお人好しのポールがヒロインである強引で自分勝手なノク・ランに振り回されていき、途中からラブロマンスな展開となっていくため、小さくなった事があまり関係無くなってきます。

現代から15年前のノルウェーにて、ヨルゲン博士は研究所で生物の身体を13センチに縮小する実験を成功させました。それから5年後にはついに人間の縮小に成功したヨルゲン博士は、自分の身体を縮小させてから学会を開き、この技術によって人類の増加問題や環境問題、食糧問題を解決させる事が出来る事を述べます。

さらに消費量が大きく減る事で生活が豊かになる事などのメリットを発表した事で、大きな拍手を浴びました。この学会での発表は世界中に報道され、この世の全ての人々が注目する大ニュースとなりました。

人間の縮小化が発表されてから10年後の現在、『ダウンサイズ』は一般的となっており、世間では豪華な生活を求めて身体を小さくする人が増えてきていました。作業療法士として働くポール・サフラネックは、妻であるオードリーと共働きをしながら生活しています。しかし、安月給であるポールとオードリーの生活は決して満足いくものでは無く、ポールの実家での生活が続いていました。

ポールはオードリーとの幸せな生活のために新居を建てたいのですが、住居ローンの審査にも落ちてしまい、がっくりと肩を落とします。裕福ではない生活が続く中、ポールとオードリーは高校の同窓会に呼ばれました。2人が同窓会の会場に向かってみると、『ダウンサイズ』をして小さくなった友人の夫婦に再会します。友人夫婦は小さくなった事によって得た自分達の贅沢な暮らしをポール達に話して聞かせました。

小さくなった事でいっきに幸せを手に入れたという話を聞いたポールは、身体を小さくした人間による施設『レジャーランド』に見学に行ってみる事にします。『レジャーランド』にいる小さな人々は、少ない財産であるにも関わらず贅沢な暮らしを満喫していました。ポールとオードリーは決して豊かではない自分達の生活を変えるために、夫婦でダウンサイジングする事を決めます。

そしてダウンサイジングを行う日、ポールとオードリーは施術には危険が伴う事などの説明を受けた後、男女それぞれの部屋に通されます。施術室に通されたポールは、全身の毛を剃られ、身体の洗浄などを行うなどの工程を進んでいきました。そして目が覚めると、身体の縮小に成功しており、無事に終わった事に喜びます。オードリーの事を心配するポールでしたが、すぐにオードリーからの電話がありました。

ポールは妻が無事であった事に喜びますが、オードリーの口から衝撃の言葉を聞く事になります。なんと、オードリーは髪を剃られる工程で怖気づいてしまい、逃げ出してしまったというのです。1度身体を小さくしたら二度と元へは戻る事が出来ないため、自分1人だけ小さくなってしまったポールは激怒しますが、妻はもうダウンサイジングをする気は無いようでした。

2人は離婚する事になり、ポールは小さな身体で大きな離婚届にサインをします。それから1年が経ち、莫大な財産を手に入れていたポールは豪邸に住んでいましたが、妻とも離婚してしまったため無気力な日々を送っていました。一応、気になる女性と何度かデートはしていたのですが、うまくはいっていません。そんなある日、ポールは毎日のようにパーティーをして騒音を響かせる上の階の住人に文句を言いに行きます。

上の階の部屋の住人であるドゥシャン・ミルコヴィッチは軽い態度で謝った後、ポールの事もパーティーに誘ってきました。乗り気になれないポールは一度自分の部屋へと戻りますが、恋愛がうまくいっていないイラつきから、本当は彼女にあげようとしていたバラの花を手土産にパーティーに行ってみる事にします。ドゥシャンはポールを歓迎し、一緒に酒を飲んだ事で、ポールも久しぶりに楽しい時間を満喫しました。

ドゥシャンはポールの事を気に入り、小さくなった事の魅力を話します。様々な人と会話をした事でストレス発散が出来たポールでしたが羽目を外して酒を飲み過ぎてしまい、気が付くと朝になっていました。ドゥシャンの部屋はパーティーによって散らかり放題でしたが、すぐに清掃員達がやってきて片付けを始めます。ポールが清掃員達の様子を何気無く見つめていると、歩きにくそうにしている1人のアジア人女性が目に留まりました。

ポールは小さくなる以前に作業療法士の仕事をしていたため、職業柄自然とその女性の足が気になったのです。ポールがその女性の後を追いかけてみると、女性は掃除をするふりをしながらドゥシャンの家にある薬を次々と盗んでいました。ポールはあっけにとられながらも女性を見つめていると、その女性が昔テレビのニュースに出ていた足を失った政治活動家のノク・ラン・トランである事に気が付きます。

ノク・ランは義足をしていましたが非常に動きにくそうにしていたため、ポールは心配して声をかけます。ポールがノク・ランの義足をチェックすると、少し使い古されている事から自分が直す事を提案しました。するとノク・ランはポールが医者であると勘違いし、自分の住んでいる集合住宅のような場所に強引に連れて行きます。そこはまるでスラム街のようで、ポールは小さくなっても貧困生活を強いられている人がいる事を知りました。

多くの人が病気や食料不足に苦しんでおり、ノク・ランはここの住人を助けるために薬を盗んでいたのでした。ポールは作業療法士としての知識を生かしてそこの人々を救うために毎日通うようになります。そんな中で、ノク・ランの義足をチェックしていたポールは誤って義足を壊してしまいました。その事でノク・ランが清掃員としての仕事が満足に出来なくなってしまった事から、ポールが手伝う事になります。

ポールがドゥシャンの部屋を掃除していると、ドゥシャンから『ノルウェーに行って、この世で初めて小さくなった人達に会おう』と誘われます。ポールは乗り気になりますが、その話を聞いていたノク・ランも強引について来る事になりました。そしてノルウェーへと向かう船の中で、ポールとノク・ランは次第に惹かれ合っていきます。

ポール達はノルウェーへと向かっている船の中で、人間の縮小化の技術を発明したヨルゲン博士と出会います。感動するポールでしたが、ヨルゲン博士は衝撃の事実を語りだします。なんと、北極からのメタンガスによって、人類は滅亡してしまうというのです。

ポール達がノルウェーに辿り着くと、初めて身体をダウンサイジングした人々によって超巨大シェルターが作られていました。このシェルターではメタンガスの影響を受けないというだけでなく、外の世界と変わらずに生活が出来るという事です。

ポールはこの話に感化され、シェルターに入ると言いますが、ノク・ランは外の人々を置いてはいけないと拒否します。話し合いもむなしく、ポールはノク・ランを残してシェルターに入ろうとしますが、途中で人生に置いて本当に大切なものは何なのかという事を考え、引き返します。

『レジャーランド』に戻ったポールとノク・ランはそれから、貧困生活に悩んでいる人々のために慈善活動を行いながら生活していく事にしました。以上が映画『ダウンサイズ』の結末までネタバレしたあらすじになります。

映画『ダウンサイズ』の主人公であるポール・サフラネックを演じたキャストはマット・デイモンです。2001年に公開された『オーシャンズ11』に出演した事で名前が世間に広まり、他の代表作には2015年公開の『オデッセイ』などがあります。

主人公・ポールの妻で、のちに離婚する事になるオードリー・サフラネックを演じたキャストはクリステン・ウィグです。コメディ映画に多く出演している事で知られており、ポール役を演じたマット・デイモンとは『オデッセイ』でも共演しています。

映画『ダウンサイズ』のヒロインであるノク・ラン・トランを演じたキャストはホン・チャウです。代表作はレギュラー出演していた『ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ』で、『ダウンサイズ』では『ゴールデングローブ賞』をはじめとした数々の賞を受賞しました。

映画『ダウンサイズ』で、ポールの同級生であるジェフ・ロフスキを演じたキャストはニール・パトリック・ハリスです。代表作は主演を務めた『天才少年ドギー・ハウザー』で、『ゴールデングローブ賞』にもノミネートされました。

ダウンサイジング後のポールの上の階に住んでおり、チャラチャラした性格をしていますが、ポールとは知り合い以上の関係になっていくドゥシャン・ミルコヴィッチを演じたキャストはクリストフ・ヴァルツです。クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』で主要人物を演じた事で『アカデミー賞 助演男優賞』を受賞している実力派俳優として知られています。

映画『ダウンサイズ』で、デイヴ・ジョンソンを演じたキャストはジェイソン・サダイキスです。俳優の他にコメディアンとしても活動しており、コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のメンバーでもあります。

ノルウェーまでの船を運転したヨリス・コンラッドを演じたキャストはウド・キアです。2019年現在150本以上の出演作があり、『メギド』の守護者役や、『モディリアーニ 真実の愛』のマックス・ジャコブ役などが代表作としてあります。

ジェフの夫であるローラ・ロノフスキを演じたキャストはローラ・ダーンです。代表作に『ジュラシック・パークシリーズ』のエリー・サトラー博士役や、『わたしに会うまでの1600キロ』のバーバラ・ボビー・グレイ役などがあります。

映画『ダウンサイズ』は、細部の設定が妙にリアルであるという評価をしている視聴者がいます。また、コメディ映画であるにも関わらず、後半になるとシリアスな展開を迎えるため、怪作であるという評価もありました。

映画『ダウンサイズ』は、視聴者の予想を良い意味で裏切るストーリー展開で進むため、不思議な映画であると評価している方がいました。また、主人公であるポールの絶妙なダメっぷりに心をくすぐられた女性視聴者も少なくないようです。

映画『ダウンサイズ』の結末に違和感を覚えるという視聴者の評価は非常に多くあります。その理由はヒロインのノク・ランがベトナム人であるという珍しい設定であるからと考える方もいるようです。

マット・デイモン主演の映画『ダウンサイズ』のあらすじを結末までネタバレし、視聴者による評価もまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?人間が小さくなる事で莫大な財産を手に入れたとしても、人生に置いて必要なものは本当にお金なのかという事を考えさせられる映画である事が分かります。