2019年08月27日公開
2019年08月27日更新
ベン・ハー(1959年)感想とあらすじ!映画の見どころやリメイク情報も
「ベン・ハー」はアメリカのルー・ウォーレスが書いた小説です。過去に何度も映画化されていることで知られていますが、最も有名なのは1959年の映画版です。「ベン・ハー(1959年)」はウィリアム・ワイラー監督・チャールトン・ヘストン主演でアカデミー賞最多の11部門を受賞しています。ここでは「ベン・ハー(1959年)」の感想とあらすじを紹介していきます。ベン・ハーとメッサラの人間関係や大戦車競技といった見どころも取り上げて「ベン・ハー(1959年)」の魅力に迫っていきます。
目次
ベン・ハー(1959年)とは?
「ベン・ハー」はアメリカの小説家ルー・ウォーレスが書いた物語です。これまでに「ベン・ハー」は4度の実写映画化、1度のアニメ映画化、1度のテレビ映画化と通算6度映像化されています。その中でも映像化の最高傑作として語り継がれているのが1959年公開の映画「ベン・ハー」です。3度目の映画化である「ベン・ハー(1959年)は脚本・演出・キャストあらゆる面において高評価を得ていると言われています。
ここでは60年前の映画であるにも関わらず今なお傑作であると語り継がれている「ベン・ハー(1959年)」の感想やあらすじをネタバレを交えて紹介していきます。また、ベン・ハーとメッサラとの関係や大戦車競技といった映画の見どころも取り上げていきます。さらに2016年のリメイク作品も紹介していきます。一代スペクタクル巨編である「ベン・ハー(1959年)」の魅力をお楽しみください。
ベン・ハー(1959年)の作品情報
ここでは映画「ベン・ハー(1959年)」の作品情報を紹介していきます。「ベン・ハー(1959年)」はルー・ウォーレスが書いた同名小説の映画化で、1907年の短編映画化・1925年の初の長編映画化に続く3度目の映画化となりました。因みに先の2作はサイレント映画です。「ベン・ハー(1959年)」は上映時間212分と4時間近い超大作ですが、公開と同時に大ヒットを記録しました。
ベン・ハー(1959年)の概要
ここでは映画「ベン・ハー(1959年)」の概要について取り上げていきます。「ベン・ハー(1959年)」は2度目の映画化の際にスタッフとして参加していたウィリアム・ワイラーが監督を務め、主演はポール・ニューマンやバート・ランカスターなどがオファーされましたが紆余曲折を経てチャールトン・ヘストンになりました。「ベン・ハー(1959年)」は世界中で大ヒットし、日本でも大きな話題を呼びました。
世界中で大ヒットした映画「ベン・ハー(1959年)」は映画界からも高く評価されたことでも知られています。第32回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・美術賞など11部門でオスカーを受賞しました。この記録は「タイタニック」と「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」に並ばれましたが、未だに破られていません。映画のヒットで当時経営危機にあったMGMが一気に立て直されたエピソードも有名です。
ベン・ハー(1959年)の監督やスタッフ
ここでは映画「ベン・ハー(1959年)」の監督やスタッフを紹介していきます。監督を務めたのはウィリアム・ワイラーです。ワイラーは1925年の「ベン・ハー」の製作にも携わった数少ない人物です。通算3度アカデミー監督賞を受賞しています。脚本はカール・タンバーグで彼はこの作品で有名脚本家となりました。音楽を担当したのはミクロス・ロージャです。彼はアカデミー音楽賞を3度受賞しています。
ベン・ハー(1959年)のキャスト
ここでは「ベン・ハー(1959年)」のキャストを紹介していきます。主人公ジュダ=ベン・ハーを演じたのはチャールトン・ヘストンです。ベン・ハーの幼馴染で後に対立するメッサラを演じたのはスティーヴン・ボイドです。ベン・ハーの母ミリアムを演じたのはマーサ・スコットで、ベン・ハーの妹ティルザを演じたのはキャシー・オドネルです。
映画「ベン・ハー(1959年)」のキャスト紹介の続きです。アラブの族長イルデリムを演じたのはヒュー・グリフィスです。ベン・ハーの恋人であるエスターを演じたのはハイヤ・ハラリートです。ローマ海軍の総司令で後にベン・ハーの義父となるクインタス・アリウスを演じたのはジャック・ホーキンスです。そして物語の核だと言われているイエス・キリストを演じたのはクロード・ヒーターです(但しノンクレジット)
ベン・ハー(1959年)の受賞歴
映画「ベン・ハー(1959年)」の受賞歴を紹介していきます。「ベン・ハー(1959年)」は第32回アカデミー賞で次の11部門でオスカーを受賞しました。①作品賞②監督賞③主演男優賞④助演男優賞⑤美術賞⑥撮影賞⑦衣装デザイン賞⑧編集賞⑨劇映画音楽賞⑩音響賞⑫視覚効果賞 この他にも脚色賞もノミネートされましたが、残念ながら受賞を逃しました。
ベン・ハー(1959年)の予告編動画
ここでは映画「ベン・ハー(1959年)」の予告編動画を紹介していきます。残念ながら日本語字幕や日本語吹き替えの予告編はありませんでした。しかしながら、字幕や吹き替えがなくても「ベン・ハー(1959年)」の豪華セットやエキストラの多さに圧倒される人も多いと言われています。船のシーンや大戦車競技のシーンの壮大さはCGでは真似のできない迫力やリアリティがあるとも評されています。
ベン・ハー(1959年)のあらすじネタバレ
ここでは世界的な大ヒットを記録した映画「ベン・ハー(1959年)」のあらすじをネタバレ紹介していきます。上映時間212分に及ぶ一大スペクタクル巨編だという感想を持たれている「ベン・ハー(1959年)」はどんな登場人物がどのようなストーリー展開をしていくのでしょうか?それではご覧ください。
あらすじネタバレ①幼馴染のベン・ハーとメッサラ
舞台はエルサレムです。ベツレヘムの星々が輝く夜、厩で1人の男児が誕生しました。この男児は後にこの物語に大きく影響することとなります。紀元26年、ローマ軍の一行がエルサレムへ向かっていました。司令官メッサラは幼馴染であるユダヤ貴族の若者ベン・ハーとの再会を喜びます。ベン・ハーとメッサラはユダヤ人とローマ人でありながら友情で結ばれていたのです。
ある日メッサラはベン・ハーの家を訪れました。メッサラはベン・ハーにローマ軍に協力するように要請しました。メッサラにとって人望があり王室の流れを汲む出である旧友の力が必要だったからです。しかし、ベン・ハーはそれを拒否しました。同胞であるユダヤ人がローマによって苦しめられていたからです。ベン・ハーとメッサラの友情にヒビが入り始めていました。
あらすじネタバレ②逮捕
ローマの新総督グラトゥスがエルサレムに入りました。総督の馬が進んでいる時にベン・ハーの家の瓦が落下する事故が起きました。ベン・ハーが故意にやったのではないかという疑いをかけられてしまいます。ベン・ハーは事故であることを訴えますが、司令官メッサラはそれを無視してベン・ハー、母のミリアム、妹のティルザを逮捕しました。
あらすじネタバレ③ベン・ハーは奴隷に
逮捕されたベン・ハーは奴隷の身分に落とされました。ミリアムとティルザは投獄されました。ベン・ハーは死ぬまでガレー船の漕ぎ手とさせられるべく護送されました。その間水を与えられずに喉の渇きで苦しみ悶えるベン・ハーに水を施してくれた男がいました。ベン・ハーはその男の顔を忘れることがありませんでした。
あらすじネタバレ④3年後
ベン・ハーが奴隷となって3年後、彼は生きてガレー船の漕ぎ手を続けていました。メッサラに対する復讐心が彼の生き延びる原動力となっていました。ガレー船はマケドニアのと海戦を行います。海戦の混乱の中でベン・ハーは総司令官であるアリウスの命を救いました。実の息子を失っていたアリウスはベン・ハーに感謝し、彼を養子としたのです。
あらすじネタバレ⑤祖国へ
アリウスの養子となったベン・ハーは戦車競争の騎手となりました。ローマの市民権を得ることもできました。しかし、母と妹の安否が気になるベン・ハーは祖国へ戻る意思をアリウスに告げました。帰国の途上でベン・ハーはアラブの富豪イルデリムに会いました。そこでメッサラが戦車競争で名を馳せていることを知ったのです。
あらすじネタバレ⑥大戦車競争に出場
帰国したベン・ハーはエスターと再会しました。彼は母と妹の安否を確認しましたが彼女は2人とも死んだと伝えました。しかし、それは業病に罹った2人が彼を心配させまいとついた嘘でした。メッサラへの復讐心に再び火がついたベン・ハーは怒りのまま大戦車競争に臨みました。ベン・ハーとメッサラは壮絶な死闘を繰り広げましたが、死闘を制したのはベン・ハーでした。メッサラは戦車に轢き潰されました。
あらすじネタバレ⑦キリストの最期
瀕死のメッサラはベン・ハーに母と妹が業病に罹って生きていることを告げました。彼は恋仲となったエスターの後を追い、死の谷の洞穴にいる母と妹と再会しました。ローマを憎むベン・ハーは市民権を放棄しました。エスターはベン・ハーに救世主が磔にされる話を聞きました。街へ行き十字架を背負ったキリストを見た時、ベン・ハーは自分に水を施してくれた人その人が救世主キリストだと知りました。
ベン・ハーは倒れ込んだキリストに水を与えました。キリストはゴルゴダの丘で磔にされました。その直後天から雷雨と強風が吹き荒れてキリストの血を洗い流しました。絶望したベン・ハーが帰宅すると笑顔のエスターがいました。ミリアムとティルザの病が回復したのです。歓喜して抱き合う4人。ベン・ハーは神の奇跡を知ったのです。
ベン・ハー(1959年)の見どころ
ここでは「ベン・ハー(1959年)」の見どころを紹介していきます。感動を呼ぶ大長編映画との感想を持たれている「ベン・ハー(1959年)」にはどのような見どころがあるのでしょうか?
見どころ①古代ローマの戦車競技
見どころの1番目は古代ローマの戦車競技のシーンです。実物大で作られた競技場での戦車シーンは膨大な数のエキストラも相まって圧巻であるとの感想を持たれています。また、実物大セットと多くの馬とエキストラで構成されたシーンにCGにはない迫力があるという感想を持つファンもいると言われています。
見どころ②キリスト教がテーマ?
「ベン・ハー(1959年)」のテーマにキリスト教を挙げる人が多いと言われています。物語の冒頭から最後がキリストのシーンであること、キリストがベン・ハーに水を施すシーンが重要な伏線となっていることなどがその理由です。これによって「ベン・ハー(1959年)」の世界観が壮大なだけではなく荘厳でもあると分析するファンもいると言われています。
見どころ③チャールトン・ヘストンの演技
「ベン・ハー(1959年)」の見どころに主演チャールトン・ヘストンの演技を挙げる人も多いと言われています。当時既に一流俳優として評価されていた彼はこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞し、その地位を不動のものとしました。チャールトン・ヘストンはその後も「猿の惑星」「エアポート’75」「ミッドウェイ」など多くの映画に出演し名優と評されました。チャールトン・ヘストンは2008年に84歳で亡くなりました。
ベン・ハー(1959年)のリメイク情報
「ベン・ハー(1959年)」は2016年にリメイクされました。ここではリメイクされた「ベン・ハー(2016年)」の情報を紹介していきます。
ベン・ハーは2016年にリメイク
「ベン・ハー」は通算6度映像化されています。その中でも最高傑作であると名高い1959年度版をリメイクしたのが「ベン・ハー(2016年)」です。2016年度版はベン・ハーとメッサラの関係性とキリストが重要な役割を果たすという1959年度版をさらに深く掘り下げるという意図でリメイクされています。戦車シーンも4ヶ月という長期期間で撮影され、制作費は1億ドルという大変巨額なものになったと言われています。
ベン・ハー(2016年)の映画の概要
「ベン・ハー(2016年)」はティムール・ベクマンベトフ監督、キース・クラークとジョン・リドリーが脚本を担当しました。ベン・ハーを演じた主演は映画「アメリカン・ハッスル」や「リスボンに誘われて」で知られる俳優ジャック・ヒューストンです。アラブの族長イルデリムを世界的な名優であるモーガン・フリーマンが演じて話題となりました。
ベン・ハー(1959年)に関する感想や評価
ここでは「ベン・ハー(1959年)」に関する感想や評価を紹介していきます。公開後半世紀以上が経過し、伝説の名作とも言われている「ベン・ハー(1959年)」はインターネット上でどのような感想や評価を得ているのでしょうか?
「ベン・ハー」見ました。ううむ……ううむ…ううむ。もう一人の神に祝福されたユダヤ人の物語、という印象だった。これ、新約聖書一度でいいから読んだことのある人間とそれをしてない人間とでは全然印象が違うだろうな。ぜひ後者の感想が聞きたい。僕は、まるで聖書の一章を読んでる気分だった。
— 犬井作@ぱんっあ23た-13,14 (@miduki_neko) March 4, 2016
「ベン・ハー(1959年)」をご覧になった方のツイートです。新約聖書との関わりがとても深いストーリーであるとの分析をされており、新約聖書を読んだことのない方の感想を聞いてみたいとのことです。
「ベン・ハー」感想・2:メインの戦車シーンは、二度も観ているのにやっぱりハラハラしちゃって「救護班、早くきてー!!」と心の中で叫んじゃいました。お馬もあれだけ揃えるのは大変だわ。 #twcn
— とちえぐ (@totiegu) July 28, 2010
「ベン・ハー(1959年)」をご覧になった方の感想です。メインの戦車シーンを数度見てもハラハラするとのことです。戦車競技に出てくる多くの馬を揃えるだけでも大変ではないかとの感想をお持ちです。
古代ローマの戦車カッコいい!(ベン・ハーの感想) すごいスケールだなー。主人公の敵役らしい人が、実に悪役っぽいレースをしている。
— ネギコ (@negicoco) March 4, 2010
「ベン・ハー(1959年)」をご覧になった方のツイートです。戦車シーンが印象に残っているとのことで、特に戦車のかっこよさとスティーヴン・ボイド演じるメッサラの悪役らしいレース運びが素晴らしいとの評価をされています。
ベン・ハー(1959年)の感想とあらすじまとめ
「ベン・ハー(1959年)」の感想とあらすじ、さらに見どころを紹介してきました。4時間近い超大作でありながら全く飽きさせることのない作品だと高評価されている「ベン・ハー(1959年)」をまだ観たことのない方は是非一度その壮大で荘厳な世界観を堪能されてください。