2019年08月14日公開
2019年08月14日更新
24時間テレビ歴代募金額一覧!過去最低は?スポンサーやタレントのギャラも調査
毎年恒例の24時間テレビの歴代募金額やスポンサー企業を一覧で紹介し、過去最低額と最高額をみていきます。近年、24時間テレビは募金額が少ない傾向にあると言われ、多額の出演タレントのギャラが批判の対象となりがちです。今回は、そんな24時間テレビの募金額の増減や企業がスポンサーになる理由を考察し、出演タレントのギャラを紹介していきます。そして、チャリティー番組にも関わらずギャラが発生する理由と、募金額やタレントのギャラに対するネット上の反応を紹介していきます。
目次
24時間テレビ歴代募金額一覧と平均募金額
ここでは、毎年8月末頃に放送される長寿番組「24時間テレビ」の番組概要や歴代募金額一覧、1人1人の平均募金額を紹介していきます。募金額が過去最も少ない年や多い年は何年なのでしょうか?
24時間テレビの概要
24時間テレビとはチャリティーを目的として年に1回、8月の末頃の土・日に1日かけて放送される特別番組です。24時間テレビは1978年から毎年放送されており、2019年で42回目を迎えます。
24時間テレビ歴代募金額一覧
24時間テレビの歴代募金額を一覧で紹介すると、以下の通りとなります。実際には24時間テレビの募金活動は1978年から行われていますが、過去最低額と最高額が2000年以降にあることと、あまりに長くなりすぎることから1999年以前は省略しています。
2000年 7億6844万2030円
2001年 8億4604万7659円
2002年 7億6570万5996円
2003年 7億7663万8125円
2004年 7億1904万5124円
2005年 10億34万6999円
2006年 9億4068万2462円
2007年 10億1544万2574円
2008年 10億8366万6922円
2009年 9億5108万1316円
2010年 9億7402万8568円
2011年 19億8641万4252円
2012年 11億6847万1704円
2013年 15億4522円6444円
2014年 9億3695万5640円
2015年 8億5672万8209円
2016年 8億8748万2001円
2017年 6億9915万3512円
2018年 8億9376万7362円
24時間テレビの平均募金額
歴代の募金額から、毎年の募金額の総額はだいたい8〜10億円だということが分かりますが、募金者1人1人の募金額はだいたいどれくらいなのでしょうか?最も募金額の少なかった2017年で考えていくと、2017年の平均視聴率は18.6%で24時間テレビの視聴者が全員募金を行ったと仮定します。視聴率から全国でだいたい7千551万人の人が24時間テレビをみていると考えられます。
2017年の募金額6億9915万円をこの人数で割ると、だいたい1人あたり9円ほどになります。これは募金額が最低の年での結果であり、実際は視聴者全員が募金しているわけではなく、仮定よりも少ない人数の人がもうこれよりも多い額を募金していると考えられていますが、1人1人の募金が積もり積もって何億円という募金総額になっているのです。
24時間テレビ歴代募金額で過去最低や最高は?
近年、募金額が減少傾向にあると言われる24時間テレビですが、24時間テレビの歴代募金額のうち、過去最大金額と過去最低金額は何年でいくらなのでしょうか?ここでは、歴代の24時間テレビの募金額の中で、過去最大年・最低年とそれぞれの募金額をみていきます。さらに、募金額が多い年少ない年がある理由についても紹介していきます。
24時間テレビ歴代募金額の過去最低で少ない年
募金額が過去最低を記録したのは2017年です。歴代最も少ない募金額6億9915万3512円となっています。
24時間テレビ歴代募金額の過去最高で多い年
募金額が過去最大を記録したのは2011年です。歴代最も多い募金額19億8641万円となっています。東日本大震災の影響から、国民の募金への意欲が高まったことが理由だと言われています。
24時間テレビ歴代募金額の増減の意味
近年、募金額が少ないと噂される24時間テレビですが、募金額が少ない年と多い年があるのはなぜなのでしょうか?次に、考えられている24時間テレビの歴代募金額の増減の意味をいくつかみていきます。
意味①寄付先が増えた
昔は24時間テレビに寄付する他に、どこにどうやって寄付すれば良いのか分からないという人が多かったそうです。しかし、ネットの普及により、どこにどうやって寄付したら良いのかといった情報を容易に知ることが出来るようになりました。その結果、寄付したいと思っている人の選択肢が増え、24時間テレビへの募金額が減ることになったと考えられています。
意味②演出を疑問視する声も
24時間テレビは1978年から毎年放送されている長寿番組です。毎年より良い企画を視聴者に提供しようとすると、少し演出をやり過ぎてしまう事態を招くことになります。そういった24時間テレビの演出を疑問視する声が増えたことも募金額を左右しているとも考えられています。
意味③ギャラに対する疑問
海外のチャリティー番組では、出演者にギャラが支払われることはありません。一方、24時間テレビの出演者にはギャラが支払われています。しかも、24時間テレビで出演者に支払われるギャラは高額とも言われています。
さらに、週刊誌などで出演者のギャラが報道されたことも影響してか、最近では「出演者へのギャラをなくし、浮かせたお金を募金に回せ」といった声も挙がるようになりました。そうしたギャラに対する不信感も募金額に影響したと言われています。
24時間テレビのスポンサー一覧
ここまで、24時間テレビの歴代募金額や過去最低額・最高額などを紹介し、募金額が多い年と少ない年がある理由をみてきました。次に、24時間テレビのスポンサー企業を一覧で紹介していきます。
スポンサー一覧①日産自動車
大手自動車メーカーの日産自動車は24時間テレビのスポンサーとしてお馴染みの大スポンサーです。毎年、日産は福祉車両を1台提供しています。
スポンサー一覧②イオン
イオングループも毎年24時間テレビのスポンサーとなっています。イオンやマックスバリュ、ミニストップなどイオングループの全国の店舗で24時間テレビの「チャリTシャツ」が独占販売されているので、1度は見かけたことがある人も多いではないでしょうか?
スポンサー一覧③住友生命
住友生命も24時間テレビのスポンサーです。大々的な集客やイベントなどは実施していませんが、24時間テレビの放送日には募金活動を行っています。また、毎年24時間テレビの番組内で放送されるドラマの時間帯に流れる住友生命のCMには、その年の24時間テレビのパーソナリティーが出演しているそうです。
スポンサー一覧④サンスター
歯磨き粉で有名なサンスターも24時間テレビのスポンサーとして、全国に7カ所でチャリティーイベント会場を設け、募金活動を行っています。サンスターが24時間テレビのスポンサーになる狙いは、同じくスポンサーであるイオンとタッグを組み、ファミリー層にアピールすることができるからのようです。
スポンサー一覧⑤ヤクルト
乳酸菌飲料でお馴染みのヤクルトも24時間テレビのスポンサーとなり、毎年、全国の事業所で募金活動を行っています。
スポンサーが参加する理由
この他にも、系列局によっては上記の日産以外のトヨタやスズキなどの自動車メーカーや地元のディーラーもスポンサーとして参加していることがあります。このように、24時間テレビでは、そのスポンサー料が通常のテレビ番組の1.5倍であると言われているにも関わらず、これだけのスポンサーが参加しています。その理由はなんでしょうか?
まず、24時間テレビはテレビ離れが進む時代の流れの中で平均視聴率が15%くらいと高く、スポンサーとしてはおいしい番組です。また、チャリティー番組のスポンサーになれば、企業のイメージアップに繋がります。さらに、イオンでは「チャリTシャツ」を独占して販売し、日産では24時間テレビの特別イベントを実施したりCMで宣伝したりと、24時間テレビのスポンサーになることで集客に繋がります。
そして、24時間テレビのスポンサーになればボランティア還元があります。このようにメリットがあるため、スポンサー料が割高であっても24時間テレビにはこれほどの企業がスポンサーに付くのです。
24時間テレビのタレントのギャラ
ここまで、24時間テレビの歴代募金額一覧や過去最高額・過去最低額などを紹介し、募金額が多い年・少ない年がある理由についてみてきました。さらに、スポンサー企業を一挙紹介し、それらの企業がスポンサーになる理由についてもみてきました。次に、ネット上で批判が殺到している24時間テレビ出演タレントのギャラについて、金額やギャラが発生する理由を考察していきます。
タレントのギャラはいくら?
24時間テレビの出演者のギャラはだいたいいくらなのでしょうか?24時間テレビの番組制作費は4億円以上とされており、メインパーソナリティーを務めるジャニーズタレント1人あたり1000万円以上と言われています。この金額もグループの人気や人数によって変わるそうです。
また、補佐的なパーソナリティーを務める女優や女性タレントは1人あたり500万円程度、毎年1日かけて走るマラソンランナーは1人あたり1000万円プラス100〜300万円程度と言われており、走る準備にかける時間や拘束時間の分、数百万円が上乗せされるそうです。局アナ以外の総司会者には500万円程度が支払われ、他のタレントたちには全員で2億〜3億ほどのギャラが支払われていると言われています。
ギャラを発生させる日テレ側の理由
海外ではチャリティー番組の出演者にはギャラが発生しないというのが一般的であるにも関わらず、チャリティー番組の24時間テレビでギャラを発生させている理由は何なのでしょうか?日テレサイドの語る理由としては、基本的にはボランティアという形でタレントに出演してもらっているが、拘束時間が長いタレントなどには謝礼としてギャラを支払っているのだそうです。
ギャラを発生させる本当の理由を考察
日テレ側が語る理由だけでは、チャリティー番組にも関わらず出演者に多額のギャラを発生させる理由として納得がいかない人も多いでしょう。そこで、世間の人たちが考える「日テレがギャラを発生させる本当の理由」をいくつか紹介していきます。
考察①24時間拘束
24時間テレビのパーソナリティーは1日目にドラマ放送が始まり、出演しなくても帰宅することができません。それは1日かけて走り続けるランナーに対する気遣いや、武道館の周りに集結したファンのあまりの多さからかもしれません。番組のために24時間拘束される、そのことを考えると多額のギャラも見合うかもしれないという見方もあります。
考察②細心の注意が必要
24時間テレビは収録ではなく、生放送です。そのため、いつもは収録に慣れているタレントたちもNGワードなどに細心の注意を払う必要が出てきます。さらに、場合によっては「ビジネス涙」も使う必要が出てくるかもしれません。その気遣いに対する対価としてギャラが発生しているのではないかとも考えられています。
考察③利益がある
ギャラなどの番組制作費が4億円強であるのに対して、CM収入は22億円、募金額は毎年だいたい8億程度、Tシャツやグッズの売上が毎度視平均で6億4千万以上と言われており、スポンサー料が巨額なのは誰の目にも明らかです。
このように、利益があるにも関わらず出演者にギャラを払わなかったとしたら、出演者や事務所側から不満の声が上がると考えられています。このように、利益があるなら分けろという業界の考え方から、ギャラが支払われているとも考えられています。
考察④スポンサー料は別
24時間テレビは、スポンサーのCMを流すことで、スポンサーから広告収入を得ており、その営業利益は2億とも言われています。つまり、24時間テレビはチャリティーという名の下に営利的な活動をしているとも言えます。そのため、営利的な活動をしている24時間テレビに、出演するタレントたちにもギャラが発生するのは当然という考え方です。いくつか挙げたギャラの発生理由の中で、この考え方が最も有力視されています。
24時間テレビの募金額やギャラに関する感想や評価
ここまで、歴代募金額一覧や過去最低額・最高額、募金額に多い年・少ない年がある理由などを紹介し、スポンサー企業一覧やそれらの企業がスポンサーになる理由についてみてきました。また、24時間テレビに出演しているタレントのギャラを紹介し、ギャラが発生する理由を考察してきました。次に、24時間テレビの募金額やタレントのギャラに対する世間の反応を紹介していきます。
24時間テレビ、募金額少ないね。昔もっと多かったような。
— うおもん (@uomon) August 27, 2017
こちらのツイートは24時間テレビの募金額の少なさに関する感想です。昔の24時間テレビの募金額はもっと多かったように思えるそうです。
24時間テレビ視聴率高いのに募金額少ないって…みんなやっぱ募金の使い道に疑問を持ってるんだね!出演者減らして、無駄な演出なくせば、もっと、募金できるのにね!お涙頂戴物語になってしまった(◞‸◟)
— ミョルニル (@god774Demon) August 29, 2017
こちらのツイートも24時間テレビの募金額の少なさに関する感想です。募金額の少なさは視聴者みんなが24時間テレビの募金の使い道に疑問を持っていることが理由だと考察し、出演タレントの人数を減らし、意味のない演出をなくすべきだと思っているそうです。
24時間テレビの押し付けがましい演出にうんざりしてしまい…全く見ていません
— ゆしり (@az_axico) August 10, 2019
欽ちゃんみたいにギャラを全て寄付するっ人がすべき番組だよね〜
今の番組では…
ギャラもらって寄付を募るって…??
違和感でしか無い…
こちらのツイートは24時間テレビの出演者に対するギャラについての感想です。24時間テレビの演出に批判的で、ギャラを全額寄付できる人が24時間テレビに出演すべきだと考えているそうです。また、出演タレントがギャラをもらいながら視聴者に寄付を募る姿に違和感しか感じないそうです。
ここまで、24時間テレビの募金学やギャラに対する批判的な感想を中心に紹介してきました。一方で、募金やギャラなどに対して肯定的な声もあります。次に、24時間テレビの募金やギャラに対して肯定的な感想を紹介していきます。
24時間テレビには募金額以上の制作費がーとか出演者に多くのギャラが云々で騒いでるけど、そうでもしないとみんなが募金しないからだろうし、募金するような環境作りにそれだけお金がかかってることなんじゃないんですかね…
— いにしえの在宅ヒロインまりてぃbot (@old__omurice) August 4, 2019
こちらのツイートは24時間テレビに対して肯定的な感想です。世間では24時間テレビの制作費や出演者に対する多額のギャラに関して大騒ぎしているけれど、そこまでしないと多くの人が募金しないので仕方がないのではないかという感想です。
24時間テレビの批判をよく聞くけど、ボランティアじゃないし、出演者がお金もらうんじゃないとか言うの何でなんだろう
— テレビっ子会社員 (@TV_kisin) August 11, 2019
やることで募金が集まるのは確かだし。スポンサーがついてるよね?
募金をギャラにしてる訳じゃない。
こちらのツイートも24時間テレビに対する肯定意見です。24時間テレビの出演者がお金をもらうなという批判に疑問を感じるそうで、募金をギャラにしているわけでもなくスポンサーからギャラが支払われているので問題ないのではないかという意見です。
24時間テレビ歴代募金額一覧まとめ
いかがでしたか?24時間テレビの歴代募金額一覧や過去最低額・最高額、タレントのギャラなどについてみてきました。24時間テレビの募金額は近年少ない傾向にあると言われながらも東日本大震災のあった2011年には、多くの人の募金意欲が高まり、過去最大の募金額が集まったことが分かりました。
また、批判の対象になりがちなタレントのギャラについてギャラの発生理由を考察し、ネット上でも批判的な意見と肯定意見の両方があることが分かりました。近年募金額が減少傾向にあると言われ、タレントのギャラについても賛否両論ある24時間テレビですが、歴代の募金額や出演者のギャラを知って皆さんはどう思いますか?