2019年08月08日公開
2019年08月08日更新
後妻業の女のネタバレあらすじと感想!高齢者を狙う悪女の結末は?【大竹しのぶ】
映画「後妻業の女」は大竹しのぶ主演で2016年に公開された映画です。資産家の高齢者に取り入って結婚までこぎつけ、財産を根こそぎ奪っていくという後妻業でキャストの大竹しのぶと豊川悦司がコンビを組んで悪事を働きます。本記事では映画「後妻業の女」について、結末までのあらすじネタバレ、キャスト情報、視聴者の感想をまとめてみました。あらすじ、結末、感想紹介にネタバレ要素が含まれますので閲覧時はご注意ください。
後妻業の女とは?
「後妻業の女」は大竹しのぶ主演、鶴橋康夫が監督脚本で黒川博行の小説を原作とした映画です。本記事では「後妻業の女」について、映画情報、あらすじ、結末、キャスト情報や視聴者の感想をご紹介します。
後妻業の女の映画作品情報
「後妻業の女」は黒川博行の小説を原作に、大竹しのぶ主演で2016年8月27日に公開された映画です。後妻業というのは高齢の資産家男性に財産目当てに取り入り、婚姻関係を結んで財産を狙うというもので、映画「後妻業の女」では大竹しのぶが高齢者を狙う悪女・武内小夜子を演じています。
後妻業の女の予告編動画
東宝MOVIEチャンネル公式の映画「後妻業の女」の予告です。こちらの「後妻業の女」の紹介予告では、色香で男を落とす小夜子、裏で手を引く柏木の様子がコミカルに描かれます。
後妻業の女の映画あらすじネタバレ
出典: https://eiga.com
ここからは「後妻業の女」のあらすじネタバレ記事になります。順を追ってあらすじをご紹介していきますが、結末ネタバレを含みますので閲覧時はご注意ください。
あらすじネタバレ①ブライダル微祥
映画「後妻業の女」の物語はブライダル微祥が手掛ける婚活イベントから始まります。ブライダル微祥には武内小夜子という会員がおり、彼女は所謂後妻業を行っている女性、所長の柏木と共にタッグを組んで高齢者たちの財産を根こそぎ奪っていたのでした。
そんな小夜子の9番目の夫となったのは資産家の老人、中瀬耕造でした。構造は小夜子を気に入っていましたが、小夜子にとっての構造は獲物の1人。構造が倒れて病院を訪れた際も、構造がまだ生きているにも関わらず「お葬式のお金がないの」と嘘ぶいて次女の朋美を怒らせます。小夜子が考えていたのは構造の金のことで、どうやって金庫を早く開けて金を手っ取り早く奪うかばかりを考えていたのでした。
あらすじネタバレ②中瀬の葬儀
柏木の手を借りて金庫を開けた小夜子は派手な演技で銀行を無理矢理説得、大金を手に入れることに成功します。柏木には三好繭美という若い彼女がいるのですが、繭美には金を使い小夜子には金をケチって偽のブランド品を持たせています。小夜子はそんな柏木さえ信じている様子で、実は惚れているのでは?と視聴者が思うような描写が暫し登場します。
耕造に1日も早く死んでほしい小夜子は耕造の点滴に空気を入れて殺害してしまいます。そして構造の葬儀の日、姉妹に公正証書を見せつけ財産は自分が相続すると言い張ります。小夜子が怪しいと踏んだ姉妹は、朋美の同級生で弁護士をしている守屋に小夜子の調査を依頼。守谷からそれは所謂後妻業だ、と言われ専属の調査員である興信所の本多という男を紹介されます。
あらすじネタバレ③深夜のドライブ
小夜子と柏木は耕造が亡くなったことで次に舟山という男を狙い始めました。こうして2人が後妻業で荒稼ぎをする傍らで本多は過去の被害者や小夜子の相方の瀬川英子から話を聞き、公正証書のことや小夜子たちのやり口や殺害など、詳しい調査を重ねていました。そして、追い詰められた柏木は不安を払拭しようと繭美の店のホステス、りさに手を出します。
本多と朋美は集めたデータを元に小夜子を呼び出し直接対決を試みました。しかし、民事訴訟を起こす、記者会見を開くと脅しても全く悪びれず、怖がる様子も見せない小夜子。のらりくらりと2人をかわし、話を打ち切った小夜子は録音した会話を柏木に聞かせるのでした。
後日、本多は繭美と接触し柏木のことを聞き出していました。繭美は柏木がりさに手を出したことも知っており、柏木にうんざりしている様子です。本多は小夜子の6番目の夫の死は事故死であり、柏木が手を下した事故死に見せかけた殺人だというのです。その話を聞いた繭美は驚きと怒りを露わにしました。
あらすじネタバレ④焼肉屋
今度は小夜子から焼肉屋に朋美を呼び出しました。朋美は警戒を露わにしていますが、小夜子は相変わらずの人を食ったような態度で話は平行線のまま、2人は取っ組み合いの大げんかになってしまいます。なかなか話がまとまらない中、本多は単独で動き柏木に調査の全てが記載された手帳を3000万で売ろうとします。実は本多の目的は事件解決ではなく金だったのです。
焦った柏木はりさとの体の関係に溺れながらも小夜子を呼び出し、本多を殺害することを持ち掛けます。そこで小夜子の息子の博司を使おうとするのですが、息子を使うことに抵抗があるのか、ばかばかしいと思ったのか小夜子はその話に乗ろうとしませんでした。
後妻業の女の映画結末ネタバレ
ここから「後妻業の女」は結末に関する記事をお届けします。舟山と小夜子、小夜子と柏木、そして遺産の決着はどうなったのか、など「後妻業の女」の結末までを順を追ってご紹介します。
結末ネタバレ①襲撃
聞く耳を持たない小夜子に、柏木は舟山が詐欺師であることも伝えました。しかし、舟山は今まで金目当てで男と付き合って来た小夜子が唯一本気で惚れた男だったのです。小夜子は柏木の言葉に耳を傾けませんでしたが、後日のデートの日に金を要求された挙句暴力を振るわれ、どこか疲れた表情を見せていました。
出典: https://eiga.com
柏木は結局博司を使って本多から手帳を入手しようとするも博司が失敗します。しかし、本多は銃で撃たれて足に重傷を負った挙句、3000万のほとんどは偽物。騙された本多は闇医者に治してもらった足を引き摺り、柏木を脅しに行きます。しかしそこに繭美が現れ、思わぬ横やりが入ったことで本多はその場を去っていきました。
小夜子の家
柏木は窮地を脱したものの、一方でもう1つのピンチが訪れていました。博司が小夜子の泣きついて金を要求している最中、あまりにも自分に不遜な態度を取る小夜子の首を絞めてしまったのです。家に駆け付けた柏木はその現状を知り、小夜子をスーツケースに積めて始末しようとしました。
スーツケースに小夜子を詰め、外へと運び出して車に積もうとするとそこに運悪く見回りの警官が訪れます。逃げようとした柏木でしたが、そこで突然スーツケースが動き出します。その場にいた皆が恐れおののいていると中から小夜子が登場。小夜子は死んでいなかったのです。柏木は疲れてその場に倒れてしまいました。
結末ネタバレ③遺言書
散々引っ掻き回された姉妹は構造の家で遺品を整理。落ち着いた頃になって次女の朋美が仏壇に線香を備えようとしていた或る日のこと。仏壇の中から構造の遺書が見つかります。しかもその遺書は公正証書を書いた日付よりも後でした。構造は姉妹に自分の土地だけは残そうとしていたのです。こうして最後に遺言書が登場し「後妻業の女」の物語は幕を閉じました。
後妻業の女の登場人物とキャスト
ここからは「後妻業の女」に登場したキャストのご紹介です。メインキャストの大竹しのぶ、豊川悦司は勿論、中瀬家の人々や小夜子の息子の博司、相棒の瀬川英子のキャストまでをご紹介します。
武内小夜子役/大竹しのぶ
高齢者を次々と嵌めていく悪女・小夜子のキャストは大竹しのぶです。大竹しのぶは1957年7月17日生まれ、東京都の出身で歌手、女優として活躍しています。1973年のテレビドラマ「ボクは女学生」が芸能界デビューでそれ以来数多くの映画・ドラマに出演。
代表作は非常に多いですがアカデミー賞を受賞した1978年の映画「事件」や、明石家さんまとの共演で知られる1986年のドラマ「男女7人物語」は有名です。1999年の映画「鉄道員(ぽっぽや)」や2015年の映画「海街Diary」も大竹しのぶの演技がいいと評判です。
柏木亨役/豊川悦司
小夜子のバディでありブレインとして活躍した柏木のキャストは豊川悦司です。豊川悦司は1962年3月18日生まれ、大阪出身でトヨエツという愛称で慕われています。学生時代から演技と関りがあり、1992年の「NIGHT HEAD」という特撮ドラマで武田真治とW主演で活躍して以来広く知られるようになりました。
1995年のドラマ「愛していると言ってくれ」では、耳の不自由な青年を熱演。障害を乗り越え愛を深めていくという切ない物語も相まって豊川の人気が高まり、それ以来数多くの作品に出演。バラエティにはほとんど出ないことで知られていますが、2016年に「あさイチ」のトークコーナーに初出演したことが一部で話題となりました。
中瀬耕造役/津川雅彦
小夜子と結婚した後、公正証書を残して亡くなった中瀬耕造のキャストは津川雅彦です。津川は1940年1月2日生まれ、京都府出身で俳優や映画監督、芸能プロモーターとしても活躍のあった人物ですが、2018年8月4日に心不全のため死去しています。芸能一家に生まれたため、幼い頃から子役として活躍しており、本格的なデビューは16歳の「狂った果実」という映画でした。
ヒット作に恵まれない不遇の時期もありましたが、亡くなる直前まで数多くのドラマ、映画に出演。徳川家将軍の役や必殺シリーズなどの出演が有名で、時代劇では大河ドラマを含む様々なドラマで徳川家の将軍を演じました。
中瀬朋美役/尾野真千子
中瀬耕造のしっかり者の次女・中瀬朋美のキャストは尾野真千子です。尾野真千子は1981年11月4日生まれ、奈良県の出身で女優として活躍しており、オノマチやマチョスの愛称で親しまれています。中学生の時に映画監督の目に留まったことがきっかけで1997年に映画「萌の朱雀」でデビュー。
2000年から本格的に女優業を初めており、2011年のNHK連続テレビ小説ドラマ「カーネーション」で主演を務めて広く知られるようになりました。「カーネーション」はギャラクシー賞を受賞するなど朝ドラ最高傑作とも謳われ、尾野の代表作ともなっています。2013年のドラマ「最高の離婚」や2017年の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」での演技力も評価されています。
西木尚子役/長谷川京子
中瀬耕造のおっとり長女・西木尚子のキャストは長谷川京子です。長谷川京子は1978年7月22日生まれ、千葉県の出身で女優・モデル・タレントとして活躍しており、ハセキョーの愛称で親しまれています。1996年、彼女が高校3年生の時にファッション雑誌のモデルオーディションに合格し、それ以来多くの雑誌でモデルとして活躍。
女優業としては2000年頃から出演し、数多くの映画ドラマで活躍しています。CMの出演なども多く、近年では自身のインスタグラムに掲載したジュエリーブランド「SURYA」のジュエリーを身に着けた写真がセクシーと話題となりました。
三好繭美役/水川あさみ
柏木の愛人・三好繭美のキャストは水川あさみです。水川あさみは1983年7月24日生まれ、大阪府の出身で女優として活躍しています。小学生の頃にドラマ「家なき子」を見たのをきっかけに、女優になりたいと13歳で芸能事務所入りしました。
デビューは1996年の「へーベルハウス」のCMで女優としては映画「劇場版 金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」がデビュー作です。映画、ドラマ以外に多数CMにも出演。美女ながら汚れ役や変顔も出来るとあって一部からは貴重な人材という評価もあるようです。
岸上博司役/風間俊介
小夜子の息子、岸上博司のキャストは風間俊介です。風間俊介は1983年6月17日生まれ、東京都出身でジャニーズ事務所に所属するタレントです。中学2年生の頃にジャニーズ事務所入りし、ジュニアの1人として活動。
受験のための半年間の活動休止を経て、1999年に「3年B組金八先生 第5シリーズ」に出演。日刊スポーツドラマ・グランプリ新人賞を受賞しています。それ以来ドラマへの出演が増え、2011年の「それでも、生きてゆく」や2012年のNHK朝ドラ「純と愛」で一躍有名人となり、現在も俳優業に力を入れているようです。
瀬川英子役/余貴美子
出典: https://eiga.com
小夜子の相棒、瀬川英子を演じたのは余貴美子です。余貴美子は1956年5月12日生まれ、神奈川県の出身です。高校で演劇部の経験を経て劇団へと入団。劇団解散後はテレビで女優として活躍を始めます。女優として数々の作品に出演しており、2008年度と2009年度に「おくりびと」と「ディアドクター」という映画で2年連続アカデミー賞を受賞するという快挙を成し遂げています。
後妻業の女に関する感想や評価
ここからは映画を実際に視聴した視聴者の感想をいくつかご紹介します。映画「後妻業の女」は公開当時ヒットした映画なのですが、感想は大竹しのぶの演技が凄い、という声が多かったです。ドラマと比較する感想などもありました。
「後妻業の女」の大竹しのぶの演技がとても好きで昨日から何回も観てる。わたしは一見ふわふわしてて世間擦れしてなさそうな女が実は… みたいな話が好きで、そういうしたたかな振る舞いができる女に憧れている。 pic.twitter.com/nYONZp3zoV
— 水鞠 (@_mizumari) July 28, 2019
「後妻業の女」の小夜子は悪女なのですが、どこかかわいらしさを感じられる部分もあり大竹しのぶの演技に好感を持ったという感想や高く評価する、という感想が多く見られました。
今夜から「後妻業」のドラマが始まったが、映画「後妻業の女」には及ばなかった。例えて言うなら、ドラマの木村佳乃はフィクションだが、映画の大竹しのぶはノンフィクションの事件。それぐらいの差があった。説得力がまるで違う。大竹しのぶの本物感は異常 #後妻業 #木村佳乃 #後妻業の女 #大竹しのぶ pic.twitter.com/3I5rmqhwoi
— 桂 (@1111425) January 22, 2019
「後妻業の女」が公開した後、木村佳乃主演で「後妻業」というドラマも放送したため両方見たという視聴者がらの感想がいくつか見られました。好みなどもありますので、大竹しのぶが好きという感想、木村佳乃が好きという感想どちらもありましたが、大竹しのぶが凄いという感想が多いようです。
しかし先日観た『後妻業の女』はシナリオはよかったし、演者もよかったし、素晴らしい映画だったのに何ともダサい映画を観たという印象が拭えなくて。恐らく企図せずに滲み出た90年代臭のせいかな。あれをダサいと思わずやっちゃってるかっこよさってのもあるけどね。いやかっこいい映画でしたよ。
— 森晶麿 Akimaro Mori (@millionmaro) July 13, 2019
「後妻業の女」の時代背景が90年代だったため、映画の公開した時期からするとレトロな印象を受けたという感想が見られました。しかし、あのレトロな雰囲気だからこその良さがあるのかもしれません。
後妻業の女の映画ネタバレまとめ
映画「後妻業の女」のあらすじ、キャスト、結末までのネタバレ、感想まとめ記事をお届けしました。リアルに描かれていることから大竹しのぶの演技力も含めて、怖いという感想を持った視聴者もいたようです。「後妻業の女」はこの映画の公開後、「後妻業」というタイトルで木村佳乃主演でドラマ化もされています。
ドラマでは小夜子という人間について掘り下げてあったり小夜子と柏木の関係なども詳しく描かれおり、映画「後妻業の女」を見た人も楽しめたという声が多かったようです。結末には映画とは違ったオチが待っていますので、気になった方は視聴してみてはいかがでしょうか。