ブラック・クランズマンは実話が元の映画作品!感想やラストをネタバレ解説

ブラック・クランズマンとは2018年に公開されたアメリカの映画作品です。映画ブラック・クランズマンは黒人の警官がKKKの潜入捜査をするといったあらすじの実話を元に描いた映画であり、同じ黒人差別を題材にした映画「グリーンブック」よりも面白いといった感想を多く集めています。また映画ブラック・クランズマンは映画界でも高い評価を獲得しており、多数の世界的映画賞でノミネートされています。本記事ではそんな映画ブラック・クランズマンのあらすじネタバレやグリーンブックとの違いのネタバレなどをご紹介していきます。

ブラック・クランズマンは実話が元の映画作品!感想やラストをネタバレ解説のイメージ

目次

  1. ブラック・クランズマンは実話が元の映画作品
  2. ブラック・クランズマンのあらすじとラストをネタバレ
  3. ブラック・クランズマンとグリーンブックの違い
  4. ブラック・クランズマンのキャスト
  5. ブラック・クランズマンの映画と原作の違い
  6. ブラック・クランズマンは今の時代に必要な映画
  7. ブラック・クランズマンに関する感想や評価
  8. ブラック・クランズマンは実話が元の映画作品!まとめ

ブラック・クランズマンは実話が元の映画作品

ブラック・クランズマンの概要

本記事であらすじネタバレや感想などをご紹介するブラック・クランズマンとは2018年に公開されたアメリカの映画作品です。映画ブラック・クランズマンは黒人の警官が白人至上主義団体KKKの悪事を暴くために潜入捜査をするといったあらすじのロン・ストールワースが手掛けた同名小説を原作にした作品となっています。本作は下記のあらすじネタバレを見ると分かる通り、黒人差別の実態を見事に表現されて制作されています。

そのため映画ブラック・クランズマンは日本でも好評な感想を多く集め、同じようなあらすじを描いた映画グリーンブックより面白いといった意見が多数寄せられています。また映画ブラック・クランズマンは世界の映画界でも好評な感想を多く集めており、アカデミー賞に6部門、ゴールデングローブ賞では4部門ノミネートされました。本記事ではそんな映画ブラック・クランズマンのあらすじネタバレや感想などをまとめてご紹介します。

ブラック・クランズマンの監督

黒人と白人の対立を見事に表現し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などでノミネートされた映画ブラック・クランズマン。そんな大人気映画ブラック・クランズマンの監督を務めたのはどういった人物なのでしょうか。映画ブラック・クランズマンの監督を務めたのは数々の名作を担当した黒人のスパイク・リー監督です。ここからは映画ブラック・クランズマンで監督を務めたスパイク・リーについてネタバレ紹介していきます。

スパイク・リーのプロフィール

映画ブラック・クランズマンの監督を務めたスパイク・リーは1957年にアメリカジョージア州で生まれた映画監督兼俳優です。スパイク・リーは元々アトランタにある大学とニューヨーク大学映画学科で映画の制作を勉強し、大学に在学しながらリアルな風刺を描いた作品を制作していました。大学卒業の際「ジョーズ・バーバー・ショップ」という映画を制作し、大学生を対象にした作品賞で大賞を受賞した経歴を持っています。

そんなスパイク・リーは1986年に映画「シーズ・ガッタ・ハブ・イット」を制作したことで監督としてブレイクすることになり、この映画で正解中から好評な感想を多く集めました。監督としてブレイクしたスパイク・リーは人種差別を題材にした映画を多数世に輩出し、アカデミー賞などの世界的映画賞に度々ノミネートされました。そしてスパイク・リーは2018年に本作を制作し、更にその名を世界に轟かせることになりました。

スパイク・リーの作品

映画監督であるスパイク・リーは本記事であらすじネタバレや感想をご紹介させて頂く映画ブラック・クランズマンでアカデミー賞6部門やゴールデングローブ賞4部門にノミネートされ、カンヌ国際映画祭では審査員特別グランプリ賞を受賞したのですが、他にも多くの作品で賞を受賞しています。スパイク・リーはブレイクするきっかけとなった映画「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」でカンヌ国際映画祭ユース賞を受賞しています。

さらにスパイク・リーは1997年の映画「ゲット・オン・ザ・バス」でベルリン国際映画祭特別賞を、1989年のえいが「ドゥ・ザ・ライト・シング」でロサンゼルス映画批評家協会賞監督賞を受賞しています。また他にも映画「ウェン・ザ・リーブス・ブローク」でエミー賞監督賞を受賞し、映画「BAD25」ではヴェネツィア国際映画祭監督・ばんざい!賞を受賞しています。

このように映画ブラック・クランズマンの監督を務めたスパイク・リーは多数の作品で名誉ある賞を受賞しており、2019年7月現在世界を代表する映画監督として名を馳せています。ちなみにスパイク・リーは2018年の映画「グリーンブック」が作品賞を受賞したことに憤慨したそうです。映画「グリーンブック」は本作と似たような作品なのですが、あらすじで白人が有利に立つシーンがあり、かなり激怒したと語られています。

原作はノンフィクション小説

本記事であらすじネタバレや感想をご紹介する映画ブラック・クランズマンは2014年にロン・ストールワースが刊行した同名ノンフィクション小説を原作にした作品です。ほんの少し変更は加えられているものの、完璧に近いほど映画ブラック・クランズマンは原作小説を忠実に再現しています。では映画ブラック・クランズマンはどのようなあらすじとなっているのでしょうか。ここからは簡単な物語のあらすじをネタバレ紹介します。

本記事では結末までのあらすじをネタバレ紹介しますので、ネタバレが嫌いな方はこれからご紹介する簡単なあらすじネタバレのみご覧ください。黒人であることから差別されている警察のロンはある日KKKの募集を見てKKKを捜査することにします。ロンはユダヤ人の相棒と捜査するうちにKKKがある爆破計画を画策していることを発見します。そしてロンと相棒はKKKの計画を阻止するために奮闘することになるのでした。

映画『ブラック・クランズマン』オフィシャルサイト

ブラック・クランズマンのあらすじとラストをネタバレ

黒人警察官の日常

ここからは本記事の本題である映画ブラック・クランズマンのあらすじネタバレをご紹介していきます。結末までのあらすじネタバレをご紹介しますので、もし未視聴の方であらすじネタバレが嫌いな方はご注意ください。時は1972年、映画ブラック・クランズマンの主人公であるロン・ストールワースという黒人の青年は警察になるため、警察の採用面接を訪れていました。その採用面接でロンは黒人でありながら合格を果たします。

当時のアメリカでは黒人差別が横行しており、映画ブラック・クランズマンのあらすじでも非常に重要な問題となっています。警察に採用されたロンは黒人の中で初めて資料課に配属されるのですが、ロンは白人至上主義の同僚から嫌がらせを受けてしまうことになります。この嫌がらせを受ける日常にロンは不満の感想を漏らし、部署の配置替えを希望するのですが、ロンは突如運命を変える任務を言い渡されることになります。

与えられた任務

この頃アメリカでは黒人差別に反対するブラックパンサー党の活動が活発しており、ロンの上司はこの活動を行う黒人活動家カーマイケルに不満を抱いていました。そこでロンの上司はカーマイケルと同じ黒人であるロンをブラックパンサー党の活動へ潜入捜査させることにします。そして上司の命令を受けたロンは白人の警察官であるフリップ・ジマーマンと共に黒人活動家であるカーマイケルのイベントへ潜入を開始します。

するとロンは黒人差別反対のイベント会場でパトリス・ダマスという学生運動のリーダーと出会います。そしてパトリスと出会ったロンはすぐに仲良くなり、2人で黒人差別反対の運動をするイベントへ向かうことにします。カーマイケルはクワメ・トゥーレという名前に改名し、イベントを行っていました。クワメという名前に変えたカーマイケルはイベントで黒人の誇りを訴え、白人と戦っていくことを決意する演説を行います。

潜入捜査

ロンは白人の警察官であるフリップと潜入捜査を行うものの、当初考えられていた危険思想の流布や違法行為などの証拠は一切見つかることがありませんでした。その中でロンはイベント会場で出会ったパトリスに白人の警察官が差別的な思想で違法行為を働いていると告げられます。これを聞いたロンは複雑な想いを抱きます。そしてロンは自身が警察官であることを秘密にし、パトリスとはそこで別れることにしました。

パトリスと別れたロンはそのまま警察署へ帰り、黒人活動家であるクワメに危険な兆候はないと報告しました。その後ロンは情報部に転属することになり、そこで白人至上主義団体KKKの募集広告を目にします。このKKKというグループは異常なまでの差別主義者であり、現実に多数の被害者が出ています。ロンはこのKKKを調査しようと考え、募集広告に実名で電話を行って支部長であるウォルターと約束を取り付けることにします。

同僚とのタッグ

ロンはKKKに会う約束をするのですが、白人至上主義団体に黒人が行くことは愚かでしかありません。そこでロンは黒人へ好意的な感想を述べるユダヤ人のフリップとタッグを組むことにします。そうロンは白人であるフリップをKKKに潜入させようと考えたのです。もちろんロン自身は何もしない訳が無く、ロンが秘密裏に電話でサポートし、フリップがKKKの会合に赴くといった作戦でした。

フリップはKKKのメンバーと会い、黒人の悪口を言うことでKKKの会員になることに成功します。その後フリップはKKKのメンバーと交流を重ねることで潜入捜査であることがバレずに済みました。そこでフリップはKKKのメンバーで黒人差別主義者のフェリックスがパトリスを排除しようとしていることが判明します。一方ロンはKKKのリーダーであるデュークと電話で仲良くなり、ある約束を取り付けることに成功します。

儀式当日

その約束とはKKKの入会儀式に関するものでした。そうデュークは電話でロンに好意的な感想を抱いたことで、ロンのKKK入会儀式へ行くと約束したのです。一方フリップはアメリカコロラドスプリングス地区においてKKKの次期会長へ推薦されることになり、これに不満の感想を抱くフェリックスは反対します。しかしフリップはフェリックスが言う文句を上手く誤魔化し、会員たちから支持を集めることになります。

しかしその後訪れた儀式当日、ある出来事がロンとフリップに舞い降ります。なんとKKKの指導者であるデュークの元に大量の殺害予告が届いたのです。そしてロンは人員が足りないことからデュークの護衛を警察署から依頼されます。そうロンはこの殺害予告によってパトリスの排除計画を防ぎながら殺人予告の犯人を捕まえることになったのです。果たしてロンは突然舞い降りたこの苦難にどう立ち向かうのでしょうか。

計画変更

入会儀式は黒人の給仕係が働く場所で行われることになり、ロンばデュークの護衛につきました。儀式自体は問題なく進行されるのですが、KKKのメンバーであるフェリックスはフリップの正体を知っており、デュークがいる会場で本名を叫びだしました。フリップはこの事態に戸惑いを見せるのですが、妻コニーに呼び出されたフェリックスはその場を退出し、何とかフリップは秘密を隠し通すことに成功しました。

実はフェリックスの妻であるコニーは排除計画に関わっている人物であり、フェリックスにロンが用意した警備のせいでパトリスの排除が出来ないことを報告しました。この報せを聞いたフェリックスは仲間を連れて会場から離れることにし、フリップは計画が変更されたと察知します。そこでフリップは一端デュークに嘘をついて騙し、会場を後にして計画を変更したフェリックスを追跡することにします。

逮捕

その頃ロンはデュークの護衛から離れ、フェリックスの妻で排除計画の仲間であるコニーを追っていました。実はフェリックスは計画を変更してコニーにパトリスの家を爆破するよう命じており、コニーはパトリスの家に爆弾を仕掛けに行っていたのです。しかしコニーはパトリスの家を破壊する計画を失敗してしまい、車の下に爆弾を隠そうとします。その爆弾を仕掛けるコニーの様子をロンは目撃し、逮捕することにします。

そして駆けつけたロンは見事コニーを捕まえ、パトリス排除の計画を阻止することに成功しました。しかしそこに駆け付けたロンを知らない警官は黒人がコニーに婦女暴行を働いていると勘違いしてしまいます。そしてその勘違いした警官はコニーを捕まえたロンを逮捕してしまいます。この一連の騒動は自宅にいたパトリスも気付き、自宅の外に出ます。するとその瞬間フェリックスがパトリス排除の計画を実行しようとしてしまいます。

真夜中のチャイム

フェリックスはコニーがパトリスの自宅に爆弾を仕込んだと思い、車で一派を連れてパトリスの自宅を訪れます。そしてパトリスの自宅に仕込んだと思われていた爆弾をフェリックスが起爆してしまいます。しかしコニーは爆弾設置に失敗したことで車の下に爆弾を隠していました。その車はフェリックスが乗る車の真横にありました。その爆弾を起爆させたことで車が爆発し、フェリックスが乗る車も同時に巻き添えになってしまいます。

するとそこにフリップが駆けつけ、警官に無罪を証明したことでロンは解放されました。そして解放されたロンはコニーを逮捕し、無事パトリス排除の計画を阻止できました。さらにロンはパトリスに違法な職質をした警官も同時に逮捕しました。その後ロンはデュークにこれまでKKKの潜入捜査をしていたことをネタバレします。そして全ての事件を解決したことでロンは人種の壁を乗り越え、警察署内で英雄となります。

その後ロンは自身が警察であることを隠して怒らせてしまったパトリスと仲直りし、自宅で将来のことなどを談笑していました。すると突然真夜中であるにも関わらず、自宅のチャイムが鳴ります。真夜中であることからロンとパトリスは警戒し、銃を持って玄関に行くことにします。すると家の前では白人至上主義団体KKKが儀式を行っていたのです。

ラストの光景

真夜中にチャイムが鳴ったことで銃を持って外に出たロン達ですが、突然画面は実際の映像記録に切り替わります。その映像はかつて2017年の8月11日から12日に起こったバージニア州シャーロッツビルの白人グループと黒人グループの対立を取材したニュース映像でした。この時白人の人種差別主義者が車を暴走させ、ある1人の女性を殺害していました。この時アメリカではまたしても黒人と白人の対立が激化していたのです。

しかしアメリカ大統領であるトランプはこの黒人への差別を否定することはありませんでした。そう彼も白人の味方だったのです。すると67歳となったデュークが白人の権利を復活させる演説を行います。そしてその事件の被害者たちと白と黒で出来た逆になっている星条旗が映し出され、映画ブラック・クランズマンの物語は結末を迎え、静かに幕を下ろしていくのでした。

ブラック・クランズマンとグリーンブックの違い

グリーンブックとは?

ここまで映画ブラック・クランズマンの作品情報やあらすじなどをネタバレ紹介させて頂いたのですが、映画ブラック・クランズマンには非常に似た映画作品が存在します。その映画こそ上述でご紹介した2018年の映画グリーンブックです。果たしてこのグリーンブックはどういった作品なのでしょうか。ここからは映画グリーンブックについて概要やあらすじを交えて映画ブラック・クランズマンとの違いをネタバレ紹介していきます。

グリーンブックの概要

グリーンブックとは2018年にアメリカで公開された映画作品です。映画グリーンブックは黒人の天才ピアニストと白人の用心棒の友情を描いた作品であり、日本では2019年の3月1日に公開されました。映画グリーンブックはアカデミー賞作品賞や脚本賞、ゴールデングローブ賞作品賞などの賞を受賞した名作映画であり、日本でも非常に好評な感想を多く集めました。

しかし映画グリーンブックは黒人差別を題材にしているものの、白人を救世主のように描いた描写があり、一部では批判を浴びてしまっています。映画ブラック・クランズマンの監督であるスパイク・リーも白人の描写に憤慨し、映画グリーンブックが作品賞を受賞したことに不満を露わにしました。

グリーンブックのあらすじ

時は1962年のニューヨーク、白人であるトニー・リップという人物は用心棒として高級クラブで働いていました。トニーは口が達者であることから信頼を寄せていたのですが、ある日クラブが閉店したことで無職になってしまいます。そんなトニーはドクター・シャーリーというアメリカ南部でコンサートをしている黒人のピアニストの元で運転手をすることにします。シャーリーがいる南部地方は黒人差別が激しい場所で有名でした。

そんな場所でシャーリーはトニーを連れてツアーに出ようとします。トニーはそこで黒人が使用する「グリーンブック」という旅行ガイドを片手にシャーリーと共にツアーをすることにします。当初2人は人種が違うことから衝突することが度々ありました。しかし同じ人間であることには変わりなく、トニーとシャーリーは人種という大きな壁を乗り越えて絆を結んでいくことになります。

2作品とも黒人差別を扱っている

1960年代から1970年代のアメリカは非常に黒人と白人の対立が激化していました。そんな時代を舞台にした映画ブラック・クランズマンと映画グリーンブックは両方とも時代の背景にある黒人差別を題材にしています。この両作品は黒人差別を扱った映画作品の中でも特に高い評価を獲得しており、2019年7月現在日本でも注目されています。しかしこの2つの作品の特色はそれぞれ少し違ったものになっています。

現実を知るならブラック・クランズマン

ではまず映画ブラック・クランズマンの特色をご紹介します。映画ブラック・クランズマンは舞台となった時代に勢力を持っていたKKKが行う差別を忠実に再現しており、黒人が受けた屈辱を見事に表現しています。確かに2019年7月現在白人と黒人は差別が無いとはいえないものの、共に手を取り合っています。そんな平和な時代に生きる現代の人間もこの映画ブラック・クランズマンを見ると本当にあった差別を知ることが出来ます。

グリーンブックで感じられること

映画ブラック・クランズマンはリアルな差別を描いた映画なのですが、映画グリーンブックはどういった特色があるのでしょうか。映画グリーンブックは差別される黒人と差別されない白人が友情を築く作品となっており、人間ドラマが中心となっています。そのため黒人差別などは少し軽めに表現されており、差別というよりかは違う人種が手を取り合うといった感動を感じる作品となっています。

ブラック・クランズマンは深い映画

映画ブラック・クランズマンは上述のあらすじネタバレでご紹介したように、KKKに隠れて潜入するドキドキ感を味わうことが出来る作品でもあります。そういったドキドキという娯楽性を残しつつ映画ブラック・クランズマンは結末まで差別の現実を知ることが出来る物語が描かれています。本作はいわば黒人であるスパイク・リーが実際に体験した出来事を交えて制作された映画作品です。

一方映画グリーンブックの監督を務めたピーター・ファレリーは白人であり、黒人が受けた差別についてリアルに描くことが出来ません。なので映画ブラック・クランズマンは映画グリーンブックよりも遥かに物語に深みがあります。実際映画には好みがあり、映画グリーンブックの方がいいと感じる方もいることでしょう。しかし差別の歴史を知るといったことを軸に置けばブラック・クランズマンの方が圧倒的に優れた映画といえます。

ブラック・クランズマンのキャスト

キャスト①ジョン・デビッド・ワシントン

映画ブラック・クランズマンで主人公のロンを演じたのはアメリカの俳優であるジョン・デビッド・ワシントンです。ジョン・デビッド・ワシントンは元々ロサンゼルス・ラムズと契約していたアメリカンフットボールの選手であり、2012年まで活躍していました。そんな中でジョン・デビッド・ワシントンは1992年の映画「マルコムX」で俳優デビューをすることになり、2019年7月現在「さらば愛しきアウトロー」などに出演しています。

キャスト②アダム・ドライバー

映画ブラック・クランズマンで主人公の相棒であるフリップを演じたのはアメリカの俳優であるアダム・ドライバーです。アダム・ドライバーは2012年のドラマ「ガールズ」で頭角を現し、2013年から2015年まで優れた演技力からエミー賞にノミネートされ続けました。その後2015年の映画「スターウォーズ/フォースの覚醒」でカイロ・レンを演じたことで脚光を浴び、それ以降「スターウォーズシリーズ」に出演し続けています。

キャスト③ヤスペル・ペーコネン

映画ブラック・クランズマンで悪役であるフェリックスを演じたのはフィンランドの俳優であるヤスペル・ペーコオネンです。フェリックスを演じたヤスペル・ペーコオネンは日本であまり知名度が高くないものの、海外では人気の俳優だそうです。これまでヤスペル・ペーコオネンは「Heart of a Lion」などの海外限定作品に出演していたのですが、映画ブラック・クランズマンで日本でも名を知られるようになりました。

キャスト④ローラ・ハリアー

映画ブラック・クランズマンでヒロインであるパトリスを演じたのはアメリカの女優であるローラ・ハリアーです。ローラ・ハリアーは海外ドラマ「ワン・ライフ・トゥ・リヴ」で女優デビューを果たし、2017年の映画「スパイダーマン:ホームカミング」でメジャー映画デビューを飾りました。スパイダーマンでローラ・ハリアーは一躍ブレイクを果たし、映画ブラック・クランズマンで大役を任されることになりました。

キャスト⑤トファー・グレイス

映画ブラック・クランズマンでKKKの指導者であるデュークを演じたのはアメリカの俳優であるトファー・グレイスです。トファー・グレイスは1998年にコメディドラマ「ザット'70sショー」で俳優デビューを飾り、「イン・グッド・カンパニー」でナショナル・ボード・オブ・レヴュー新人賞を受賞したことでブレイクしました。そんなトファー・グレイスはこれまで「オーシャンズシリーズ」の11作品目と12作品目に出演しています。

キャスト⑥コーリー・ホーキンズ

映画ブラック・クランズマンで黒人活動家であるクワメを演じたのはアメリカの俳優であるコーリー・ホーキンズです。コーリー・ホーキンズはこれまで「アイアンマン3」や「ウォーキングデッド」、「キングコング:髑髏島の巨神」などの人気作品に出演している俳優であり、歌手としても活動している人物です。そんなコーリー・ホーキンズは人気作品に出演してきた演技力を映画ブラック・クランズマンで見事に発揮しています。

ブラック・クランズマンの映画と原作の違い

ロンの相棒の人種

上述でネタバレ紹介しましたが映画ブラック・クランズマンは原作小説を忠実に再現した作品です。しかしその中である一か所だけ変更が加えられています。それはロンの相棒であるフリップについてです。小説版ブラック・クランズマンではフリップがユダヤ人であるという設定がありません。しかし映画ブラック・クランズマンではロンの相棒であるフリップはユダヤ人であるという設定が設けられています。

ユダヤ人にすることの意味

ではなぜ映画ブラック・クランズマンはフリップをユダヤ人にしたのでしょうか。仮に人種の設定が無ければただの白人であり、ロンに味方する理由がはっきりとしません。そこで差別されるユダヤ人にすることでロンの味方であることを納得させています。またユダヤ人にすることでKKKにバレると殺害されるといった臨場感も生み出しており、より物語に緊張感や推進力をもたらすことが出来るようになります。

ブラックスプロイテーションを意識

実際の史実においてロンがデュークに電話で真実を告げるといった場面は存在しません。ではなぜ史実にないシーンを設けたのでしょうか。それは映画ブラック・クランズマンが「ブラックスプロイテーション」を意識させていることを分からせるためです。実際に映画ブラック・クランズマンはこのシーンを入れたことでアカデミー賞の脚本賞にノミネートされることになりました。

ブラック・クランズマンは今の時代に必要な映画

近年のアメリカ

ここからは映画ブラック・クランズマンを2019年現在に置き換えてみていきましょう。2019年現在映画ブラック・クランズマンの舞台となったアメリカではトランプ大統領が国を統治し、白人至上主義的な考え方が広まっています。オバマ大統領の台頭で差別は無くなるものかと思われましたが、近年アメリカでは他の人種を入れないための制作を行おうとしています。そう近年のアメリカはまるでブラック・クランズマンと同じなのです。

KKKの計画

トランプ大統領は白人以外の人種を蔑ろにする思考を持つ人物であり、黒人たちは彼の当選に猛反対しました。しかしある組織だけは彼の当選を心から歓喜しました。その組織とは白人至上主義団体KKKです。KKKはトランプが当選した際、祝福を行う集会を開催する計画を立てたそうです。確かにKKKは事実上壊滅状態となっていました。しかし1915年に映画「國民の創生」が大ヒットしたことにより、近年再復活しています。

悲劇は繰り返す?

元々KKKは南北戦争終了後アメリカが統一されたことで力を失いました。しかし映画「國民の創生」やトランプの大統領就任でKKKの力は復活することになりました。そう2019年現在アメリカは南北戦争時代と同じ悲劇を繰り返そうとしているのです。おそらくスパイク・リー監督はこのことを危惧して本作を制作し、過去に実際に起こった差別の悲劇を近代の人々へ訴えかけたのではないかと考えられます。

真のアメリカ・ファースト

映画ブラック・クランズマンの登場人物達は黒人と白人問わず愚者として描かれています。しかしこれは近年の人々を表したものであり、本作に登場する愚者を笑う者こそ愚者なのです。映画ブラック・クランズマンのあらすじの中でロンとデュークはアメリカ・ファーストと発言します。KKKなどの白人至上主義にとってこのセリフは白人が世界で一番偉い存在ということだと捉えることでしょう。

しかし本来アメリカとは自由を追い求めた国家であり、どの民族も同等の権利を持つはずです。そう本来のアメリカ・ファーストとはどんな人種も民族も同等の権利を持つことです。おそらく映画ブラック・クランズマンで黒人のロンが発したアメリカ・ファーストは全ての民族が権利を持っているという意味が込められていると考えられます。そう本作はアメリカだけではなく、全世界の人間に権利があると訴えかける映画なのです。

ブラック・クランズマンに関する感想や評価

映画ブラック・クランズマンに関する感想では現実を突きつけられたといった感想が非常に多く寄せられていました。昔日本でも差別はあったものの、2019年現在の日本人は差別と縁遠い存在となっています。なので日本人の方が映画ブラック・クランズマンを見ると大きな衝撃を受けることでしょう。

映画ブラック・クランズマンに関する感想では緊張感が凄いといった感想も多く寄せられていました。映画ブラック・クランズマンは差別を訴える映画作品なのですが、同時にKKKにバレたら殺されるといったドキドキ感も与えてくれます。なのでドキュメンタリー映画が嫌いな方でも映画ブラック・クランズマンは結末まで飽きずに観ることが出来ます。

映画ブラック・クランズマンに関する感想では重い映画だといった感想も見受けられました。映画ブラック・クランズマンは上述でご紹介した通り、差別の現実を知ることが出来る作品です。なのでもしかすると映画ブラック・クランズマンを観ると気分が落ち込んでしまうかもしれません。

ブラック・クランズマンは実話が元の映画作品!まとめ

本記事では映画ブラック・クランズマンについてあらすじや感想、グリーンブックとの違いなどをまとめてネタバレ紹介させて頂きました。映画ブラック・クランズマンは黒人差別をリアルに表現した映画作品であり、日本だけでなく世界中に大きな影響を与えました。本作は日本には縁遠い差別を知ることが出来る映画となっていますので、特に日本人の方は一度映画ブラック・クランズマンをチェックしてみてください。

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