2019年07月09日公開
2019年07月09日更新
ファミリー・ツリーのあらすじ結末ネタバレ!映画のレビューや評価まとめ
「ファミリー・ツリー」は、ジョージ・クルーニー主演で2011年に公開されたアメリカの映画です。主人公の弁護士マットは、妻の事故をきっかけに思わぬ事実を知らされます。ハワイ・カウアイ島にある先祖代々の土地の売却問題も絡み、マットは反抗期の娘たちを抱え、孤軍奮闘します。全編ハワイで撮影された映画「ファミリー・ツリー」は、音楽もハワイアン・ミュージックを使用しています。ここでは映画「ファミリー・ツリー」のネタバレあらすじと音楽についてと、さらに、映画の評価を紹介します。
目次
ファミリー・ツリーとは?
ファミリー・ツリーの映画作品情報
「ファミリー・ツリー」は、2011年に公開されたアメリカ映画です。映画「ファミリー・ツリー」の原作は、2007年発表の「The Descendants(子孫たち)」というタイトルの小説で、作者はカウイ・ハート・ヘミングスです。映画「ファミリー・ツリー」は、主演ジョージ・クルーニー、監督はアレクサンダー・ペインで、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュと共に脚本も手掛けています。
ファミリー・ツリーの予告編動画
こちらの動画は、映画「ファミリー・ツリー」の予告編動画です。主演はジョージ・クルーニーで、ハワイを舞台に、ジョージ・クルーニー演じる弁護士のマットが先祖代々の土地を巡る問題と、妻の身に起きた重大な事故、そしてそれがきっかけで明るみになった妻の秘密など、家族に降りかかる様々な問題に苦悩する姿を描いた物語です。ここでは、映画「ファミリー・ツリー」のあらすじを、結末までネタバレで紹介します。
ファミリー・ツリーの映画あらすじネタバレ
ジョージ・クルーニー主演の映画「ファミリー・ツリー」は、ハワイの雄大な自然を舞台に、様々な問題に直面する中で、家族の絆を取り戻そうとするストーリーです。ここから、全編ハワイで撮影された映画「ファミリー・ツリー」のあらすじを、結末までネタバレで見ていきます。
あらすじネタバレ①土地の売却
弁護士をしているマット・キングはハワイ・ホノルルで、妻のエリザベス、次女で10歳のスコッティと暮らしています。長女のアレックスは高校生で寮に入っています。マットはカウアイ島に広大な土地を所有しています。そこは今でも豊かな自然がそのまま残る土地で、キング家が先祖から代々受け継いできたものです。しかし、ハワイには土地の「永久拘束禁止」という法律があり、マット家は7年以内の売却を迫られます。
カウアイ島にあるマットの土地は、不動産会社との売却交渉もまとまりつつあったところへ、妻エリザベスがボート事故により意識を失い、昏睡状態となります。医師に、このまま目覚める可能性は無いと言われたマットは、これまで仕事に打ち込むあまり家族のことを顧みてこなかったこと、特にこの数か月は妻と話すこともなかったことなどを後悔するのでした。
あらすじネタバレ②スコッティの問題行動
母の事故にショックを受けた次女で10歳のスコッティは、精神的に不安定な状態に陥ります。スコッティは、生命維持装置を付けている母親の写真を同級生に見せたり、友達をいじめたりするなど様々な問題を起こします。マットは、これまで子どもたちのことを妻に任せっきりにしていたので、スコッティの問題に苦悩します。
妻のエリザベスは、昏睡状態から回復の見込みがなければ生命維持装置を外し、尊厳死させて欲しいという意思を、以前から明らかにしていました。そのためマットは妻エリザベスの生命維持装置を外すべきか、究極の選択を迫られます。マットは、まだ子どものスコッティには話さず、長女のアレックスに相談するため、アレックスの寮を訪ねます。アレックスは寮を抜け出し夜遊びに行くなど、荒れた生活をしています。
マットは「高い学費を払っているのに」と、アレックスに説教しますが、仕事ばかりでほとんど家に帰ってこない父親から愛情を感じられずに育ったアレックスは、反抗するばかりです。アレックスを家に連れ帰ったマットは、母エリザベスの状態を話し、尊厳死という選択を迫られていると言いました。アレックスは母親に対しても嫌悪感をあらわにし、事故当日、母エリザベスが不倫していたことをマットに話しました。
あらすじネタバレ③浮気相手
長女アレックスの思わぬ言葉にマットは絶句します。しかし次の瞬間、マットはエリザベスの親友の家に向かいました。エリザベスの親友、ミッチェル夫妻を問い詰めたマットは、エリザベスの不倫は事実で、その相手がブライアン・スピアーという不動産業者だということを聞き出しました。さらに、エリザベスが真剣にスピアーとの結婚を考えていることも知ったマットは、スピアーのことを調べることにしました。
スピアーは、マットが売却を考えているカウアイ島の土地の、開発に関わる不動産業者だということが分かりました。マットは、エリザベスのことを告げるためスピアーに会いに行く決意をします。
ファミリー・ツリーの映画結末ネタバレ
ここまで、ジョージ・クルーニー主演の映画「ファミリー・ツリー」のあらすじをネタバレで見てきました。家庭を顧みてこなかったマット。妻・エリザベスの回復不能な事故によって明るみになった不倫と尊厳死の問題、また、先祖代々の土地を手放すのか、という問題も絡んで、マットと娘たちは初めて向き合うことになります。ここからは、映画「ファミリー・ツリー」の結末のあらすじを、ネタバレで見ていきます。
結末ネタバレ①スピアーの謝罪
マットは、売却を考えているカウアイ島の土地を最後に見ておこうと、アレックスとスコッティ、そしてアレックスのボーイ・フレンドのシドを連れていきました。ありのままの自然が残る壮大なその土地に立ったマットたちは、自然の大きさ、雄々しさに感動しました。現実に戻ったマットたちは、スピアーの居所を探し始めました。
マットが海辺を走っていると、マットの従兄弟・ヒューのコテージに入っていくスピアーらしき男を見かけます。マットがそのコテージを訪ねるとそこには、スピアーが妻子と一緒にいました。スピアーの妻はジュリーといいます。マットはスピアーにエリザベスの状態を教え、尊厳死を考えていることを告げます。スピアーは、マットや妻のジュリーに深く謝罪しました。
マットは土地の売却問題を話し合うために親族を集めます。リゾート開発の的となっているその土地を売れば大金が手に入るという親族。マットは娘たちと見た雄大な自然を忘れることができず、土地を売らないことにしました。従兄弟のヒューを始め、親戚たちは法に訴えるとマットに迫りますが、マットの決意は揺らぎませんでした。
結末ネタバレ②エリザベスの最後
マットはエリザベスの生命維持装置を外す決意をしました。装置が外されたエリザベス。いよいよ臨終となり、アレックスとスコッティは、マットと母エリザベスを二人っきりにしてあげました。マットはエリザベスに寄り添い、次のように語り掛けました。
「Good-bye, my love, my friend, my pain, my joy.」
さようなら、我が愛、我が友、我が痛み、我が喜びよ。
娘たちの気づかいのおかげで、マットはエリザベスとの最期の時間を、二人っきりで過ごすことができたのでした。エリザベスの遺骨はハワイの海に散骨されました。自宅に戻ったマットと娘たち。テレビを見ている次女のスコッティの隣にマットが座ります。そこへアレックスがやってきて、マットの隣に座ります。一枚の毛布を3人で掛け、一つの器に入れたアイスクリームを順番に回して食べています。
ジョージ・クルーニー主演の映画「ファミリー・ツリー」は、このような結末を迎えました。家庭を顧みなかった父親と反抗する娘たち、バラバラだった家族がエリザベスの死を乗り越え、ようやく家族の絆を取り戻したというストーリーでした。ここまで映画「ファミリー・ツリー」のあらすじを、結末までネタバレで紹介してきました。ここからは、映画「ファミリー・ツリー」の主要な登場人物を演じるキャストを紹介します。
ファミリー・ツリーの登場人物とキャスト
マット・キング役/ジョージ・クルーニー
出典: https://eiga.com
ジョージ・クルーニーは1961年生まれ、アメリカ・ケンタッキー州出身です。俳優の他に、映画監督や脚本、プロデューサーなども手掛けます。1978年に俳優デビュー、ドラマ「ER緊急救命室」(1994年~1999年)のダグラス・ロス役で有名になりました。監督としては2002年の映画「コンフェッション」がデビュー作で、「かけひきは、恋のはじまり」や「スーパー・チューズデー~正義を売った日~」などを手掛けました。
ジョージ・クルーニーの主な出演作を紹介します。1998年映画「ピースメーカー」、2001年映画「オー・ブラザー!」、2002年~2007年映画「オーシャンズ11」シリーズ、2005年映画「シリアナ」、「グッドナイト&グッドラック」、「さらば、ベルリン」、2007年映画「フィクサー」、2009年映画「ヤギと男と男と壁と」、2013年映画「ゼロ・グラビティ」、2015年映画「マネーモンスター」などに出演しています。
アレクサンドラ・キング役/シェイリーン・ウッドリー
シェイリーン・ウッドリーは1991年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身です。1999年に女優デビュー、2008年のテレビシリーズ「アメリカン・ティーンエイジャー 〜エイミーの秘密〜」は主演作です。映画「ファミリー・ツリー」のアレックス役で、第83回ナショナル・ボード・オブ・レビューの助演女優賞を獲得しました。
シェイリーン・ウッドリーの主な出演作を紹介します。2014年映画「きっと、星のせいじゃない。」、2014年~2016年「ダイバージェント」、「ダイバージェントNEO」、「ダイバージェントFINAL」、2016年映画「スノーデン」などに出演しています。
スコッティ・キング役/アマラ・ミラー
アマラ・ミラーの主な出演作を紹介します。2012年~2013年テレビドラマ「大統領のバカ息子」、2014年映画「ロビン・ウィリアムズのクリスマスの奇跡」などに出演しました。
ヒュー・キング役/ボー・ブリッジス
ボー・ブリッジスは1941年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身です。主な出演作を紹介します。2006年映画「さらば、ベルリン」「シャーロットのおくりもの」、2008年映画「マックス・ペイン」、2018年映画「ガルヴェストン」などに出演しました。
ジュリー・スピアー役/ジュディ・グリア
ジュディ・グリアは1975年生まれアメリカ・ミシガン州出身です。主な出演作を紹介します。1999年映画「ハード・キャンディ」、2001年映画「ウェディング・プランナー」、2005年映画「エリザベスタウン」、2013年映画「キャリー」、2014年映画「猿の惑星:新世紀」、2015年映画「トゥモローランド」、「ジュラシック・ワールド」、2018年映画「15時17分、パリ行き」などに出演しています。
ファミリー・ツリーのおすすめサントラ曲
映画「ファミリー・ツリー」のネタバレあらすじと、主要キャストを紹介してきました。ここからは、この作品で流れる音楽について見ていきます。通常、ハリウッド映画の音楽はハリウッドで作られたものを使用しますが、この映画「ファミリー・ツリー」は、本格的なハワイアンの音楽を使用しています。本編の音楽は、ほとんど「スラック・キー・ギター(SLACK KEY GUITAR)」という、ハワイで生まれた奏法で演奏されています。
ka makani ka'lli aloha(gabby pahinui)
こちらの動画の曲は、映画「ファミリー・ツリー」のオープニングで使われている曲です。映画全編をハワイで撮影したというこの作品の音楽を演奏しているのは、ギャビーパヒヌイという伝説と言われるギタリストです。ハワイで撮影場所を探していたアレクサンダー・ペイン監督が、移動中の車内でギャビー・ハピヌイのスラック・キー・ギターに衝撃を受け、音楽はこのスラック・キー・ギターの演奏を使おうと考えたそうです。
leahi(gabby pahinui)
こちらの動画の曲は、主人公のマットが、エリザベスが生前尊厳死を望んでいたということについて、長女アレックスに相談するため、次女のスコッティを連れて会いにいくシーンで使われています。
wai o ke aniani(gabby pahinui)
こちらの動画の曲は、マットと長女アレックス、次女スコッティが、エリザベスの不倫相手、スピアーを探しに飛行機で行くシーンで使われています。
he'eia(gabby pahinui)
こちらの動画の曲は、事故により脳死状態となったエリザベスが生前、意思表示していた通り、生命維持装置を外すことを伝えるシーンで使われています。
ファミリー・ツリーのレビュー・感想や評価
#ファミリー・ツリー
— aiai_0504 (@0504e9_aiai) November 21, 2017
人生とは絡み合って複雑、そんな人生の人間臭さがよく表れた作品だった🌴🌺
ジョージ・クルーニーの夫、父親としての役どころにも注目✴ストーリーもよかった!最後の3人でソファーに座って終わるシーン好きだな〜😳ハワイアンミュージックがまたイイね😍🌺🎼 pic.twitter.com/SXnl6lKDx3
映画「ファミリー・ツリー」の評価です。主演のジョージ・クルーニーが父親を演じたこの作品は、複雑な人間模様と家族の愛憎などが絡み合うストーリーが良く、父親として夫として苦悩する役所を演じたジョージ・クルーニーの演技に注目しましょう、ということです。映画のラストで、父と娘たちの微笑ましいシーンが良く、また、全編で流れるハワイアン・ミュージックも良いという評価です。
「ファミリー・ツリー」をみた。J.クルーニーがこんなかっこ悪く演技できるとはつゆ知らず。ペタペタ走るし、ガックリ崩れ落ちるし。娘役のシェイリーン・ウッドリーは生意気そうで綺麗で可愛い。ラストシーン最高。音楽も心地よい。総じて、とってもいい映画だった。
— ばお (@b_a_o_h) July 10, 2013
映画「ファミリー・ツリー」の評価です。主演のジョージ・クルーニーが、妻の脳死と不倫という事実に直面し、さらに娘たちとの確執によって「かっこ悪い」演技を披露していて、このような演技ができるとは、と評価されています。また、娘アレックスをを演じたシェイリーン・ウッドリーの演技も良く、可愛いという評価です。父と娘たちの、当たり前の家族としての日常が描かれるラストシーンがとても良かったという評価です。
アレクサンダー・ペイン監督/ジョージ・クルーニー 主演『ファミリー・ツリー』は本当に良かった。これは観るべき映画です。家族とは?夫婦とは?親子とは?男とは?女とは?生とは?死とは?自分とは?…そんな普遍的で深刻なテーマを、爽やかに軽やかに可笑しく楽しく描く。清々しく泣ける作品。◎
— ビジャー (@mirena_33) May 27, 2012
映画「ファミリー・ツリー」の評価です。妻の脳死と尊厳死、そして不倫という深刻なテーマ、娘たちの問題行動に頭を悩ます父親。重いテーマが描かれていますが、ハワイの自然と音楽によって爽やかに描かれ、清々しい涙を流せる作品となっているという評価です。
ファミリー・ツリーの映画ネタバレまとめ
出典: https://eiga.com
いかがでしたか?ジョージ・クルーニー主演の映画「ファミリー・ツリー」のネタバレあらすじと、映画で流れる音楽と、映画の評価も紹介してきました。全編ハワイロケで描かれたこの作品は、主人公が妻の不倫と尊厳死、娘たちとの確執などに苦悩する姿が描かれています。
映画「ファミリー・ツリー」は、重いテーマでありながらハワイの自然と音楽によって軽やかに描かれ、良質な映画だと評価されていることが分かりました。尊厳死という重いテーマを乗り越え、家族の姿を取り戻していく映画「ファミリー・ツリー」を、どうぞお楽しみください。