ワイルド わたしの中の獣のあらすじと感想をネタバレ!本物のオオカミと性交?

ここでは「ワイルドわたしの中の獣」のネタバレあらすじを映画の感想を混じえながら紹介していきます。「ワイルドわたしの中の獣」はオオカミに次第に心ひかれていく女性・アニアを描いた作品です。ポスターに「愛の対象は人間なんて教わっていない」というキャッチフレーズで話題になった倫理観を覆す衝撃的な映画として有名になりました。ここでは恋愛の対象に動物はあり得るのかを問う本作をあらすじ結末から観た人の感想までまとめていきます。人以外は却下という方は、ご注意ください。

ワイルド わたしの中の獣のあらすじと感想をネタバレ!本物のオオカミと性交?のイメージ

目次

  1. ワイルドわたしの中の獣とは?
  2. ワイルドわたしの中の獣のあらすじネタバレ
  3. ワイルドわたしの中の獣のキャストは?
  4. ワイルドわたしの中の獣の映画解説
  5. ワイルドわたしの中の獣の配信サイト
  6. ワイルドわたしの中の獣の感想や評価
  7. ワイルドわたしの中の獣あらすじや感想まとめ

ワイルドわたしの中の獣とは?

ここでは「ワイルドわたしの中の獣」のあらすじを通して、映画を観た人の感想をまとめていきます。映画「ワイルドわたしの中の獣」とは、女優であり監督でもあるニコレッテ・クレビッツの想像から作り上げられました。人間、誰しも「欲望」を持っているものです。それは男女に共通することなのです。本作はオオカミと女性の関係、野生とは何かを描いたものです。

映画「ワイルドわたしの中の獣」は女性として「こうあるべきだ」といわれてきたイメージを全部壊す作品です。人は誰もが役割を期待されており、その期待に答えています。しかし同時に何も抑制するものがない自由な経験をしたいと思ってもいます。「ワイルドわたしの中の獣」は、それを体感できる映画を作りたかったという願望から生まれました。

ワイルドわたしの中の獣映画情報

映画「ワイルドわたしの中の獣」は、2016年にドイツで公開されました。オオカミに欲望を露わにしていく女性の姿を描き、第32回サンダンス映画祭で話題を呼んだ衝撃作で有名です。ポスターから人と獣の交わりを意識させる過激な印象を与えました。1匹のオオカミに惹かれ心を通わせていくうちに、自らの欲望を解き放っていく女性の姿を描いています。

ワイルドわたしの中の獣の監督情報

映画「ワイルドわたしの中の獣」の監督・脚本を務めたのは、ニコレッテ・クレビッツです。彼女は1971年生まれのドイツ・ベルリン出身です。女優として活躍し、代表作は99年ロックバンドを結成した4人の女囚たちを描いた「バンディッツ」で注目を集め、「トンネル」など多数の作品に出演しています。監督を手がけ始めたのは2000年からです。

本作は2017年にGerman Film Award for Best Feature Filmを受賞しました。また、ドイツ映画賞・助演男優賞、撮影賞、音楽編集賞も受賞しています。彼女は自分が見た怖い夢(オオカミがいた)をキッカケに、現実離れした世界観にリアリティーを与えつつ、「自由と幸福」とは何かについて描くことに挑戦しました。また、彼女は「Jeans」、「Das Herzist ein dunker Wald」で脚本を担当しています。

ワイルドわたしの中の獣映画予告

日々、単調な生活を過ごすアニアが、ある日偶然オオカミを見てしまいました。次第に心ひかれていく様子が予告動画からも読み取れます。オオカミと共に水たまりの水を飲むシーンなど、彼女の「野生」が解き放たれるという意味なのか、謎に包まれた「ワイルドわたしの中の獣」の予告動画でした。

映画『ワイルド わたしの中の獣』公式サイト

ワイルドわたしの中の獣のあらすじネタバレ

ここでは映画「ワイルドわたしの中の獣」のあらすじをネタバレでまとめていきます。世間のルールに逆らった主人公アニアが日常から解き放たれて、官能的・野生的に踏み出していきます。そのあらすじを詳細に説明していきます。

あらすじネタバレ:退屈な日々

映画「ワイルドわたしの中の獣」の主人公アニアは、IT担当の雑用係をしています。上司のボリスの嫌味、祖父の介護など、現代社会における諸問題を抱えています。彼女は美人ですが、会社と自宅を往復するだけの無機質な毎日を送っていました。妹が彼氏とイチャイチャしても気にもせず、何かにのめり込むような趣味や興味も持っていません。

あらすじネタバレ:オオカミとの出会い

ある日、アニアは自宅マンションの前に広がる森で1匹の凛々しいオオカミを見つけます。彼女は「こんなところにオオカミが?」と不思議に思います。アニアは自己表現が苦手で親しい友達や恋人もいません。無機質な毎日を過ごしていたところに、野生のオオカミと出会ったのです。

あらすじネタバレ:オオカミを望む

野生のオオカミに出会ったあの日から、アニアは「彼」を忘れられずにいました。その強烈な野生にすっかり心を奪われてしまいます。四六時中オオカミのことだけを考えるようになります。精肉店で犬は何を食べるのかを聞き、高級肉を購入しました。それを木の枝に刺しておきます。入院している祖父に肉はそのままだったことなど、色々と話しをしました。

あらすじネタバレ:捕獲成功

オオカミを捕まえる過程は、意外なほど現実的な戦略を取っています。アニアは最初、精肉店で買ってきた肉で釣ろうとしましたが、オオカミは食べませんでした。次にペットショップでウサギを2匹用意しましたが、1匹は殺されていました。結局、アニアはネットでオオカミの捕獲方法を調べ、会社関係で知り合った人たちを買収し、協力して捕獲することにします。具体的には囲い罠の追い込み戦法で行動範囲を狭め、麻酔で眠らせるというものです。

病院から悪い知らせがあり、祖父の心臓の緊急手術が行われます。アニアは同意書にサインをし、病院から麻酔薬を盗みました。アニアは手製の吹き矢にその薬を仕込み、オオカミを捕獲したのです。

あらすじネタバレ:オオカミと同居

眠っているオオカミを自宅に運び込み、壁に穴を開けてそこから餌をあげれるようにしました。しかし、オオカミの威嚇に驚き、頭にケガをしてしまいます。オオカミとの生活で次第に野生に飲み込まれていき、彼女は手掴みで食事をしたり裸足で出歩いたりするようになりました。アニアは周囲から奇異の目で見られるようになります。

マンションの住民から悪臭や騒音が酷いとクレームが入り、ある日、アニアが買い物から帰宅すると大きな音と共に壁が倒れてきました。オオカミが体当たりをして壁を
壊してしまったのです。

あらすじネタバレ:切ない感情

アニアとオオカミを隔てるものが無くなりました。アニアは一旦ダスト・シュートを使って避難し、様子を見て部屋に戻ります。オオカミは窓の外を恋しそうに見ていました。彼女はベッドに突っ伏して泣き出します。そんな彼女をオオカミは襲うどころかまるで愛撫するかのように舐め始めました。アニアは興奮し、堪らず自慰行為に耽ります。

あらすじネタバレ:野生に目覚める

無断欠勤を続けていたアニアは退職を決意し、オフィスに顔を出しました。上司のボリスに休職を勧められます。しかし、アニアの意思は固く退職のための書類を作成していると、そこにボリスが現れます。彼に口説かれオフィスで性行為に耽り、彼が立ち去った後デスクの上に排泄をしてオフィスに火を放ちました。

悪臭に我慢ができなくなったマンションの住民から通報すると告げられます。焦ったアニアはオオカミの首をロープで繋ぎ、マンションの屋上で生活することにしました。アニアを心配したボリスがマンションを訪ねると、彼女の部屋はボロボロで耐え難い悪臭に満ちていました。

あらすじネタバレ:自然の中へ

ボリスは屋上でアニアとオオカミを見つけます。しかし彼はオオカミを犬と勘違いして近づきます。アニアに謝罪し「犬小屋も作るし、うちに来てくれ」と頼みます。アニアの警告も虚しくオオカミはボリスに襲いかかり殺害してしまいました。彼女はボリスが動かないのを確認し、救急車を手配します。もはや人間社会では生きられないと悟り、オオカミと共に人のいない荒野にやってきます。

あらすじネタバレ:感じた幸福

アニアはオオカミと共に大自然の中を夜通し走り、泥水をすすり、オオカミが捕まえた野ネズミを食べます。しかしアニアがオオカミと同じ速さで走れるはずもなく、力尽きて倒れてしまいました。オオカミはアニアを守るように周囲を警戒します。翌朝、アニアは美しく壮大な自然の中で目を覚まします。アニアは自由な風を体に浴びて幸せそうに笑いました。

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ワイルドわたしの中の獣のキャストは?

アニア/リリト・シュタンゲンベルク

映画「ワイルドわたしの中の獣」の主人公・アニアを演じたキャストは、リリト・シュタンゲンベルクです。彼女は1988年ドイツ出身の女優で、ドイツ国内で最も期待されている若手女優の1人です。彼女はオオカミが人を襲う可能性もあると知りながら、体当たりでこの役を演じきりました。代表作に「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」があります。

ジェニー/サスキア・ローゼンダール

映画「ワイルドわたしの中の獣」でジェニー役を演じたキャストは、ザスキア・ローゼンダールです。彼女はドイツ出身の女優です。1993年生まれと非常に若い女優ですが、彼女の演技は評論家に好評で、2013年ベルリン映画祭でシューティングスター賞、第23回ストックホルム国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しています。若手のため出演した作品は少なく、今後の活躍に期待できる女優です。

ボリス/ゲオルク・フリードリヒ

映画「ワイルドわたしの中の獣」でアニアと関係を持つ嫌味な上司ボリスを演じるのは、ゲオルク・フルードリヒです。彼はオーストリア・ウィーン出身の俳優です。1983年以来数多くのオーストリアの映画やテレビ番組に出演しており、代表作に「ファウスト」があります。いくつか受賞をしており、本作ではドイツ映画賞2017最優秀男性支援を、Berlnale2017でSilver Bearをノミネートしています。

ワイルドわたしの中の獣の映画解説

ここでは映画「ワイルドわたしの中の獣」の作品で、気になる点3つを解説していきます。ニコレッテ・クレビッツ監督は、この映画のアイディアは頭で浮かんだものではなく、直感からきたものだと話していました。

ジェイムズ・ブレイクの名曲挿入歌

映画「ワイルドわたしの中の獣」で最も官能的なシーンで使われています。部屋に連れ込んだオオカミと主人公アニアが初めて心を通わせる合う場面で、イギリスの人気シンガー・音楽プロデューサーのジェイムズ・ブレイクのセカンド・アルバム「Overgrown」の収録曲「Retrograde」です。

2011年発表のデビュー・アルバム「James Blake」が高い評価を受け、2014年の第56回グラミー賞では、最優秀新人賞の候補に、このセカンド・アルバム「Overgrown」がノミネートされました。

映画タイトルの意味

邦題のサブタイトル「わたしの中の獣」が意味するものは、アニアの心情の変化を表したものです。彼女はオオカミと同居するようになって、「こうあるべき」という人間社会のルールから外れる行動をとるようになります。食べ物を手で頬張ったり、次第に野性的・開放的になっていきます。自分の中の獣を開放したという意味なのでしょう。

本作は誰しもが持っている「動物的な部分」に語りかけ、封印ではなくさらけ出しています。他の類似の映画は「自然に還る」ことは罰を与えられるものが多いです。映画「ワイルドわたしの中の獣」は何にも縛られない、制御されないことを体感する事ができる作品なのです。

主人公・アニアはズーフィリア

映画「ワイルドわたしの中の獣」の予告動画で衝撃を受け、主人公アニアがズーフィリアかどうかという点で話題になりました。ズーフィリアとは人間が人間以外のリアルな動物との交合に快楽を見出す傾向を指します。つまり、異常性癖ということですが、問題の「トイレ」でのシーンはアニアの妄想が生み出したものでした。本作でアニアが性交渉を行った相手は上司のボリスです。

作中主人公アリアがオオカミについて「運命的な出会いをした」と周囲に語っていました。それはペット愛好家が動物を「家族」というのと同種のものです。例えるならアニメのキャラクターを「俺のヨメ」というようなものでしょうか。ズーフィリアと定義するには、何か物足りない感が拭えません。

ワイルドわたしの中の獣の配信サイト

TUTAYA TVで鑑賞

「動画見放題プラン」で見られる作品の中に、映画「ワイルドわたしの中の獣」が配信されています。月額費933(税別)で毎月、新作・準新作などを除く約10000タイトルの「動画見放題プラン」対象作品の中からご視聴いただけます。ただし、見放題プランになっているものが対象なので、事前に調べてからご利用することをおすすめします。TUTAYAの店舗が減っているため、旧作のドラマやアニメを一気に見る人にはお手軽な方法です。

dTVで鑑賞

NTTドコモが運営する、定額制の動画配信サービスです。月額費500円(税別)と安価ですが、最新作はレンタルになります。キャリアフリー化でどなたでも利用出来るようになりました。圧倒的なコンテンツ量が強みであり、他の競合動画配信サービスが勢いをつける中でも依然としてトップクラスの人気を保っています。

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ワイルドわたしの中の獣の感想や評価

ここでは「ワイルドわたしの中の獣」を見た人の感想や評価をまとめていきます。本作の監督は「罰されずに」何かに縛られない、制御されないという経験を体感できる映画を作りたかったと述べています。

本物のオオカミとの共演に期待するひとの感想です。アニアを演じるリリト・シュタンゲンベルクは、事前にトレーニングに参加しています。顔を舐められるシーンではフォアグラを、オオカミが後ろを歩く時など餌で釣っていたそうです。それでも野生なので、隙きを突いて逃げ出そうとしています。人に馴れるよう訓練されていても恐怖を感じながら演じたリリトを絶賛する感想が多くありました。

予告動画の印象が強すぎて「妄想か本当か、どっちなの?」という感想です。エロスを期待していた人は見事に裏切られた内容の映画だと言えるでしょう。逆に泥水をすすったり、ネズミを食べたシーンなど驚きが多いとの感想もあります。

本作はジェンダーの部分も含まれており、それを感じ取れたという好意的な感想を持つ方もいらっしゃいました。ラストはオオカミもいなくなっており、実際にいたかどうかも観る人の解釈の仕方によって変わってきます。

ワイルドわたしの中の獣あらすじや感想まとめ

映画「ワイルドわたしの中の獣」のあらすじネタバレをまとめてみましたがいかがでしょうか。人それぞれ「欲望」を持っているものです。主人公アニアは自分を開放する手段として、現祖返りである「野生化」の道を選び心から笑いました。人間、何らかのしがらみに縛りを受けているものです。煩わしい人間関係・規則だらけの社会のルール、それを全て取っ払った結果と言えるでしょう。

本作「ワイルドわたしの中の獣」では、CGを一切使わず本物のオオカミを登用する事によって迫力ある映像で知られており、また、細心の注意を払って撮影に挑んでいます。「ワイルドわたしの中の獣」は、エロい描写や性癖が偏見を生んでいますので、事前にネタバレあらすじを知っておいた方が監督の意図を理解できる内容の映画です。この記事で自分の欲望を開放する体験をしたくなった方は、ぜひ映画を見てみましょう。

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