白鯨との闘いのネタバレあらすじと感想!小説「白鯨」に隠された真実とは?

2015年アメリカで制作された映画『白鯨との闘い』。原作は、有名な小説「白鯨」には書かれなかった実話のエピソードに焦点を当てたノンフィクション「復讐する海/捕鯨船エセックス号の悲劇」。太平洋沖を舞台に巨大な白鯨と捕鯨船エセックス号乗組員との壮絶な死闘とその後を描いています。これからこの映画『白鯨との闘い』のネタバレあらすじや感想・評価、さらには小説「白鯨」に隠された真実に迫っていきます。ぜひご覧ください!

白鯨との闘いのネタバレあらすじと感想!小説「白鯨」に隠された真実とは?のイメージ

目次

  1. 白鯨との闘いとは?
  2. 白鯨との闘いのネタバレあらすじ
  3. 白鯨との闘いは実話小説?
  4. 白鯨との闘いの映画キャストは?
  5. 白鯨との闘いの監督は?
  6. 白鯨との闘いに関する感想や評価
  7. 白鯨との闘いのあらすじネタバレや実話・評価まとめ

白鯨との闘いとは?

白鯨との闘いの映画情報

2015年アメリカで制作された映画『白鯨との闘い』。原作は、メルビル著「白鯨」の謎を解明したノンフィクション小説「復讐する海/捕鯨船エセックス号の悲劇」。太平洋沖を舞台に巨大な白鯨と捕鯨船エセックス号乗組員との壮絶な死闘を描いています。

1819年、一等航海士の船長オーウェンと乗組員たちは、捕鯨船エセックス号で鯨のいる太平洋沖に向かいます。やがて一行は見たこともない巨大な白い鯨と遭遇、激闘の末に船は水没します。命からがら船から脱出した彼らは、小さなボートの上でわずかな食料と水を頼りに漂流生活を送ることになります。

「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」シリーズのクリス・ヘムズワース主演。共演は「リンカーン 秘密の書」のベンジャミン・ウォーカー、「ダークナイト」のキリアン・マーフィ、「007 スペクター」のベン・ウィショーほか。

白鯨との闘いの予告動画

それでは早速『白鯨との闘い』の予告動画をご覧いただきましょう。鯨を捕るため船に乗り込み太平洋沖へと向かう一行の前に出現する巨大な白い鯨。

映画のスクリーンには、「壮絶な実話」とプロットが入ります。そして「伝説の悪魔との運命の遭遇。白鯨との闘い、人間が試される。」と続いていきます。白鯨との闘い本編の凄まじさの一端がうかがい知れる予告編と言えるのではないでしょうか。

映画『白鯨との闘い』オフィシャルサイト

白鯨との闘いのネタバレあらすじ

ネタバレあらすじ:小説家・ハーマン

ここからは『白鯨との闘い』のネタバレあらすじ紹介になります。1850年アメリカはマサチューセッツ州ナンタケット島。新進気鋭の小説家ハーマン・メルヴィルがエセックス号最後の生存者、トーマス・ニッカーソンを訪ねるところから映画『白鯨との闘い』は始まります。しかし何も話したくないと応じないトーマスに、後ろ髪引かれる思いで帰ろうとするメルヴィル。

そこへトーマスの妻が口をはさみます。「私にも一切話してくれませんが、主人は苦しんでいるんです。どうか救ってください」と。メルヴィルは、全て吐き出してしまえば楽になるはずと必死にトーマスを説得します。トーマスは肯定も否定もせず一回深呼吸をすると、ぽつりぽつりと語り始めました。

ネタバレあらすじ:エセックス号

時は19世紀初頭の1819年。捕鯨船エセックス号の共同船主フラーから乗船するよう頼まれた一等航海士のチェイス。前回の捕鯨で大きな成果を上げたチェイスは、フラーから「次は船長だ」との確約をもらっていました。

ところが船長が、有力な出資者の息子ポラードと知り不満を漏らします。フラーは金づるを敵には回せないと言ってなだめますが、チェイスは納得しません。結局フラーが「次は必ず船長にする」との念書を書く事で渋々同意します。

ネタバレあらすじ:確執

父親の七光りで船長になったポラードや身重の妻に見送られる一等航海士チェイス、そして当時まだ14歳だったトーマスら乗組員21人はナンタケット港を後にしました。

出港後間もなく括帆索が解けないトラブルが起こりますがチェイスがすばやく対処して、事なきを得ます。ポラード船長から「普通一等航海士は船長が選ぶのになぜ君が?」と問いかけられたチェイスは「新任船長だから確かな保険が必要だったのだろう」と応じました。トラブルを未然に防いだことでチェイスは船員仲間から信頼を勝ち得ます。一方何もできなかったポラードは船長としてのプライドが傷つきます。

ネタバレあらすじ:嵐の発生

船は予定より2日ほど遅れていました。ポラードは海が荒れているにも関わらず船の速度を上げました。チェイスは黒雲が接近する空を見上げて帆を下げるべきだと進言しますがポラードは応じません。たちまち嵐に巻き込まれると船は大きく揺れ波が襲ってきます。船員はロープにしがみついて何とか嵐をやり過ごしました。

ポラードは嵐のことは不運だったと述べるに留まりました。チェイスは「あなたの未熟さが危険を招いた」とあからさまに批判します。自尊心を傷つけられたポラードは激怒します。

ネタバレあらすじ:捕鯨の必要性

嵐で傷んだ船を修理するためナンタケットに引き返すと言う若き船長に、「1樽の成果もなく戻る判断は早計。予定通り1年かけてでも満杯の鯨油を持ち帰るべき」とチェイスは反論します。19世紀初頭の人々にとって鯨は欠かすことのできないものでした。鯨から捕れる油はランプの燃料やろうそくの原料、そして薬にも使われました。

その後一行の船は、今回の漁で初めて鯨の群れに遭遇。早速捕鯨ボートで鯨に近づきます。チェイスが銛を放つと見事に命中、鯨は潜りだします。すぐにロープが足りなったので、もう一隻のロープと繋ぎ合わせ鯨を追跡。ようやく鯨を仕留めました。新人トーマスにとっては初めての経験です。結局47樽分の鯨油を捕ることができました。

ネタバレあらすじ:巨大なクジラ

エセックス号はその後1ヶ月かけて鯨が見つかる公算の高い太平洋に入りますが、既に鯨は取り尽くされており、1頭も姿を見せませんでした。乗組員の緊張はピークに達し、ポラードは自室にこもりチェイスは空の倉庫を見て 「まだまだ帰れないな」と力なく呟きます。

船は南アメリカ・エクアドルのアタカメスに寄港します。港には停泊していたサンタマリア号のペラエス船長がいました。船長に話を聞くと漁をしていた海域では思いがけないほどの鯨の群れがいたとのこと。ところが突然巨大な白鯨が襲ってきて、サンタマリア号の多くの船員は海に呑み込まれてしまいました。

船長は白鯨さえいなければ1日3000樽は確実だろうと話を締めくくりました。ポラードとチェイスはその話を聞くと目を輝かせました。ペラエス船長の警告にも関わらずエセックス号は出航。赤道沿いに約5000キロ航行し遂に問題の海域に到達しました。

ナンタケット出航から1年2か月が経過。乗組員たちのフラストレーションは今にも爆発しそうな気配でした。そんな時遂に鯨の群れが眼前に現れます。船員たちは一様に活き活きとした表情で捕鯨ボートをおろし、鯨の群れに向かってオールを漕いで行きます。

ネタバレあらすじ:白鯨現る!

しかし小型ボートで近づくと、鯨は想像を超える大群を作っていました。鯨の尾びれがぶつかりボートは横転、乗組員たちは海へ投げ出されます。何とか水面に浮かび上がるチェイスたちの目の前に巨大な白鯨が現れます。チェイスらは急いでエセックス号に引き返します。

その後白鯨はエセックス号に何度も体当たりしてきました。銛で応戦しますが歯が立ちません。乗組員の何名かが死亡、エセックス号はマストがへし折れ崩壊。生き残った者は食料をかき集めるとエセックス号を諦めボートで脱出を試みます。南アメリカ西方3700キロ沖でエセックス号は鯨油に点いた炎に包まれ沈没していきました。

ネタバレあらすじ:遭難と衰弱

生き残った船員たちは3隻のボートへ分乗し脱出。しかし食料は少なく皆が飢えるのも時間の問題と思われました。天測航法で元来た方角を確認しイースター島へ向かおうとしました。その後12日間、波に流されるだけの日々が続きます。チェイスが大怪我した船員に水を与えようとすると「死ぬ者に貴重な水を与えることなどない」と言うものまで出てくる始末でした。

漂流34日目を迎えた時、朧げに陸地が見えてきました。船員たちは必死になってオールを漕ぎ無人島に漂着しました。地図も羅針盤もなく今どこにいるかもわかりません。ポラード船長は沖を通る船が気づくよう火を熾(おこ)します。

ところが辺りを散策していたチェイスはミイラ化した死体を発見します。このまま待っていても助けが来ることはありません。チェイスやポラードは、ボートの修理を終えると無人島に残ることを選んだ船員たちに別れを告げ島を後にします。

ネタバレあらすじ:死と飢餓

漂流48日目を迎えたとき、ポラード船長のボートがはぐれてしまいます。さらにピーターソンが死亡すると船員たちは遺体を海に葬ろうとします。チェイスは「船乗りは貴重なものを捨てたりはしない」と言い、生き抜くために何と彼の体を食することを提案します。もはや生きる道はそれしか残されていませんでした。エセックス号最後の生存者、トーマスが罪悪感から長い間誰にも話せなかった出来事がこれでした。

漂流71日目、ボートは南米沖2200キロを波に揺られて進んでいました。皆からはぐれていたポラード船長のボートでも食料は底をつき、誰かを犠牲にするしかない状況でした。犠牲者はくじ引きで選ぶことに。くじで外れを引いたのはポラードでした。しかしコフィンがポラードの身代わりとなり頭に銃を当てるとトリガーを引きました。

その後ポラードのボートはチェイスらと合流します。しかし沖から1500キロも離れていました。その時チェイスの前に巨大な白鯨が姿を現します。チェイスはすぐにエセックス号に体当たりしてきた鯨だと気付きます。銛を構えたチェイスですが何もしませんでした。白鯨も今度は体当たりはせず静かに去っていきました。

ネタバレあらすじ:救出された者達

漂流87日目。ポラード船長は幸運にも捕鯨船に発見され救助されていました。さらに3日経った漂流90日目。チェイスたちもまたチリの港に到着、救助されました。ナンタケット港に帰還したチェイスは妻と再会、出港した時はまだお腹に入っていた娘を抱き上げました。

エセックス号の船主は鯨が原因では船の保険が下りないため嘘の証言をするよう迫ります。しかしその要請を無視し、ポラードとチェイスは白鯨に仲間の命が奪われたことやその後の過酷な漂流生活について正直に話しました。

チェイスはその後も船乗りを続けることにしますが捕鯨からは身を引きます。一方ポラードは、今後2度と船には関わらないと心に決めました。

全てを語り終えたトーマスは、長い苦しみから解放されたかに見えました。メルヴィルは聞いた話をまとめ、必ずフィクションとして出版する事をトーマスに約束します。小説「白鯨」はこうして上梓されることとなり、アメリカを代表する文学作品となりました。以上、映画『白鯨との闘い』のネタバレあらすじでした。

白鯨との闘いは実話小説?

実話を基にした小説『白鯨』

『白鯨』は、実際に捕鯨船に乗り込み捕鯨にも従事したことのある作者メルヴィルが、実話に基づいて創作した小説です。

舞台となるのは19世紀のアメリカ・マサチューセッツ州ナンタケット。当時捕鯨は人々の生活に欠かすことのできないものでした。鯨から捕れる油はランプの燃料やろうそくの原料になり、鯨蝋(げいろう)はさまざまな薬に使われました。捕鯨は大きな利益をもたらすのと同時にきわめて過酷な仕事でした。

実話の事件:捕鯨船エセックス号

ここからは『白鯨との闘い』の元となった実話のストーリーです。時は19世紀初頭の1819年8月12日。捕鯨船エセックス号は、船長、乗組員合わせて21名を乗せて鯨の生息する太平洋沖に向けて出港しました。

船長は経験の浅い28才ジョージ・ポラード。しかも本来船長を補佐すべき一等航海士オーウェン・チェイスはこの若い船長を軽視します。叩き上げで一等航海士にまで上り詰めたチェイスは、父親の七光りで船長に選ばれたポラードを快く思っていません。2人の間には不協和音が響いていました。

実話の事件:嵐から洗礼を受ける

船員間のいざこざに加えて嵐からの洗礼を受けます。嵐への対応の遅れから船が大きなダメージを受けてしまいます。帆の破損に炊事室破壊、ボート2艘と予備ボートも破壊されてしまい、使用可能なボートは残り2艘となります。

ポラード船長はそうした状況を見て、港に引き返すことを決断します。ところが、一等航海士チェイスと二等航海士ジョイは船長の決定に異議を唱えます。ナンタケット港から既にかなり遠くまで来ていること、どこか近くの島に寄れば予備のホエールボートが手に入ることがその根拠です。結局ポラード船長は2人の航海士に押し切られる形で賛同してしまいました。

実話の事件:復讐する白鯨

出港から1年3ヶ月が経過したある日、乗組員たちはようやく鯨が潮を吹き上げるところに遭遇します。早速捕鯨ボートに乗り込むと鯨に接近。1人が驚きの喚声を上げます。彼らの目の前には体長26メートル、重さ80トンもあるマッコウクジラが出現。その鯨は恐れることなくエセックス号に猛スピードで接近してきました。

そうなると船員にはどうすることもできません。鯨は船に体当たりして破壊の限りを尽くすと、満足げに向きを変え去って行きました。白鯨による嵐が去った後には、マストが折れ滅茶苦茶になった捕鯨船エセックス号の姿がありました。

実話の事件:悪夢のような漂流

ポラードやチェイスら乗組員はエセックス号転覆という重い事実を前にして愕然とします。後に残されたのは自分たちの乗っているボートと雀の涙ほどの食料でした。ポラード船長は、想定される現在地から「64日間ほどで陸地に到達できるだろう」と推計します。ここから計算した一日の食料はパンとビスケット一個と一杯の水だけでした。

しかし、漂流は思い通りにはいきません。暫くするとあと64日がさらに伸びてしまい、一日に食べられる食糧も減少の一途を辿っていきました。

実話の事件:極限に迫った飢餓

飢えと咽喉の渇きは極限に達していました。そこへ追い打ちをかけるかのように暴風雨が容赦なく襲ってきます。なかには幻覚を見て発狂するものまで現れました。ある日、二等航海士のジョイが力尽きて死亡すると、その後6名が後を追うかのように命を落としました。

さらに激しい嵐に遭うと3艘のボートは散り散りになります。そのうち一艘は5年後に英国海軍によって発見されます。ボロボロのボートには4体の骸骨が乗っていました。

実話の事件:悲痛過ぎる決断

チェイスの乗るボートは運良く無人島に打ち上げられ、水と食料を補給することができました。この島に留まる選択をした3名を残して乗組員5名は無人島を後にしました。そして一カ月後に一人が死亡。しかしその後さらに一名が亡くなると、残った者たちは食料が底をついているのに気づきます。

チェイスが悲痛過ぎる決断をします。「遺体を保存し食料にするしかないと思う」。遺体は解体され保存されました。エセックス号沈没から89日目。漂流を続けていた3名はイギリス商船に発見され救助されます。地獄のような日々がようやく終わりを迎えました。

実話の事件:残酷な死のくじ引き

ポラード船長ら8名が乗ったボートではすぐに食料が尽きてしまいました。飢えに苦しみ体力のない4名が死亡。ここでも亡くなった人の肉が食料に変わっていました。しかしその人肉も底をついたとき、一人がこう呟きました。「誰かを犠牲にして生き延びよう」と。そして、船乗りのしきたりに従いくじ引きで犠牲者を選ぶことに。

4名は死のくじ引きに臨みます。そして当たりくじを引いたのは、ポラードの従弟コフィンでした。ポラード船長が悲鳴を上げる中、皆はコフィンを殺害する者を決めようと次なるくじ引きを始めます。今度はラムズデルが当たりを引きました。ラムズデルとコフィンは親友同士でした。最初は尻込みしたラムズデルでしたが、意を決してラフィンに銃弾を撃ち込みました。ラフィンの体はすぐに解体され食料となりました。

さらに一名が死亡。ポラード船長とラムズデルは、彼らの肉を食べ骨の髄液をすすりながら命をつなぎました。エセックス号沈没から94日目。ナンタケットから来た捕鯨船が骸骨のようになった二人を発見、救助しました。

実話の事件:回想録の作成

世にも恐ろしい経験をしたポラード船長やチェイスたちですが、健康を回復するとまた海に戻っていったそうです。チェイスはこの実話を「捕鯨船エセックス号の驚くべき悲惨な難破の物語」という回想録にまとめ上梓しました。

その回想録に記された実話から着想を得て小説に著したのが作家ハーマン・ネルヴィルでした。彼は1851年巨大な白鯨と船長の戦いを描いた小説「白鯨」を発表。「白鯨」はアメリカ文学を代表する小説として読み継がれ、また何度も映画化されるなど今もなお世界中で親しまれています。

白鯨との闘いの映画キャストは?

オーウェン・チェイス/クリス・ヘムズワース

ここからは『白鯨との闘い』のキャストを紹介します。捕鯨船エセックス号の一等航海士、オーウェン・チェイス。彼を演じたのは、1983年生まれのオーストラリアの俳優、クリス・ヘムズワースです。

ヘムズワースは2009年「スター・トレック」で映画デビューすると、2011年にはマーベル・コミック原作の映画「マイティ・ソー」で主人公を演じました。その後2012年の「アベンジャーズ」、2013年の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」にも同役で出演。

また、2015年にはスイスの高級時計TAG Heuerの広告塔に起用されたのをはじめ、2016年オーストラリア政府よりグローバル大使に任命されるなど映画以外でも国際的に活躍しています。

マシュー・ジョイ/キリアン・マーフィー

エセックス号の二等航海士マシュー・ジョイ。彼を演じたのは、1976年アイルランド出身の俳優キリアン・マーフィーです。

2001年の映画「DiscoPigs」での演技に感銘を受けたダニー・ボイル監督が映画「28日後…」の主演に抜擢、国際的な名声を得ます。2005年大ヒット映画「バットマン ビギンズ」にジョナサン・クレイン / スケアクロウ役で出演。また、「プルートで朝食を」でゴールデングローブ賞 主演男優賞にノミネート。翌2006年の「麦の穂をゆらす風」がカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞、彼自身の演技も高く評価されました。

ジョージ・ポラード/ベンジャミン・ウォーカー

エセックス号の若き船長ジョージ・ポラード。彼を演じたのは1982年生まれのアメリカの俳優ベンジャミン・ウォーカーです。

彼は、2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」の19歳のキンゼイ役で映画デビューを果たします。代表作には、2012年の「リンカーン/秘密の書」主人公エイブラハム・リンカーン役や本作、そして2016年の「きみがくれた物語」の主人公トラヴィス・パーカー役などがあります。

トーマス・ニッカーソン/トム・ホランド

エセックス号のキャビン・ボーイ、トーマス・ニッカーソン。彼を演じたのは、1996年イギリス/サリー州出身の俳優トム・ホランドです。

コメディアン・脚本家のドミニク・ホランドを父に持つ彼は、2012年「インポッシブル」で映画デビューします。2015年、マーベル・スタジオ制作の映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」のピーター・パーカー / スパイダーマン役に抜擢され一躍有名に。以降のシリーズにも同じ役で出演しています。

老年期のトーマス/ブレンダン・グリーソン

老年期のトーマスを演じたのは、1955年アイルランド/ダブリン出身の俳優ブレンダン・グリーソンです。

彼はロンドンの王立演劇学校で学び、小学校の教師をしながら舞台俳優としても活躍。映画デビューは35歳、1990年の映画「ザ・フィールド」でした。その後、ハリーポッターシリーズなど様々な映画に出演しています。

ハーマン・メルヴィル/ベン・ウィショー

「白鯨」の作者ハーマン・メルヴィルを演じたのは、1980年生まれのイギリスの俳優ベン・ウィショーです。

彼は英国王立演劇アカデミーを卒業後、舞台・映画・テレビ映画とざまざまな作品に出演するようになります。2005年「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」ではローリング・ストーンズのキース・リチャーズを演じ注目を集めます。その後2006年映画「パフューム ある人殺しの物語」主役に抜擢され、2012年の「007 スカイフォール」ではジェームズ・ボンドを陰で支えるQに起用されました。

ニッカーソン夫人/ミシェル・フェアリー

ニッカーソン夫人を演じたのは、1964年アイルランド・コールレイン生まれの女優ミシェル・フェアリーです。

10代の頃から主にイギリスで多くのテレビドラマに出演。映画「ハリー・ポッターと死の秘宝」ではグレンジャー夫人を演じました。彼女の名前を有名にしたのは、HBOのドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」でのキャトリン・スターク役。その後も人気テレビシリーズ「SUITS/スーツ」などに出演しています。

ヘンリー・コフィン/フランク・ディレイン

ポラード船長の従兄弟で人肉化の犠牲となったヘンリー・コフィン。彼を演じたのは、1991年イギリス/ロンドン出身の俳優フランク・ディレインです。

6歳のころより子役として映画に出演。その後王立演劇学校で演劇を学びました。2009年映画「ハリー・ポッターと謎のプリンス」にトム・リドル役で出演。さらに2015年から人気テレビシリーズ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」ではメインキャストとしてニック・クラーク を演じています。

白鯨との闘いの監督は?

ロン・ハワード監督

次に『白鯨との闘い』の監督を紹介します。映画「白鯨との闘い」で監督を務めたのは、1954年アメリカ/オクラホマ州出身の映画監督、プロデューサーで俳優のロン・ハワードです。

1977年「バニシングIN TURBO」で監督デビュー。1986年の「ガン・ホー」やその後の「コクーン」「アポロ13」などのヒットにより名を馳せ、2001年の「ビューティフル・マインド」にてアカデミー賞監督賞・作品賞を受賞します。2006年の映画「ダ・ヴィンチ・コード」は7億ドルを超える大ヒット作品となりました。

ロン・ハワード監督の主な映画作品

次にロン・ハワード監督の主な映画作品を年代順に挙げておきます。

  • 1977年  バニシングIN TURBO Grand Theft Auto
  • 1984年  スプラッシュ Splash
  • 1985年  コクーン Cocoon
  • 1986年  ガン・ホー Gung Ho
  • 1995年  アポロ13 Apollo 13
  • 2001年  ビューティフル・マインド A Beautiful Mind
  • 2003年  ミッシング The Missing

  • 2006年  ダ・ヴィンチ・コード The Da Vinci Code
  • 2015年  白鯨との闘い In the Heart of the Sea
  • 2016年  インフェルノ Inferno
  • 2018年  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー Solo: A Star Wars Story

白鯨との闘いに関する感想や評価

感想や評価:歴史好きにはたまらない!

最後に『白鯨との闘い』を観た方の感想や評価を紹介します。最初の感想・評価は歴史好きにはとても楽しめる内容だったというもの。映画に出てきた南北戦争前後のアメリカの漁港や帆船、捕鯨の様子などは必見と評価しています。

感想や評価:壮絶な内容!

次の『白鯨との闘い』の感想・評価は、映画タイトルから鯨との闘いがメインと思って観たところ、壮絶な人間ドラマが物語の中心だったという方です。確かに原題は「In the Heart of the Sea」で闘いという言葉はありません。こうした感想を抱いた方は多いようです。

感想や評価:サバイバルと人間ドラマがメイン!

続いての『白鯨との闘い』感想・評価は、邦題の「白鯨との闘い」のシーンは少なく、極限状態でどう生き延びるかがリアルに描かれていたという感想です。大海原や海中の映像は綺麗で鯨のシーンも迫力があったと評価しています。

感想や評価:期待を裏切る映画!

最後の『白鯨との闘い』の感想・評価は、良い意味で期待を裏切られたと感じた方です。極限状態で繰り広げられる人間ドラマが素晴らしかったと評価しています。そして、見終わったときには生きようとすることの大切さを考えずにはいられなかったとの感想で結んでいます。

白鯨との闘いのあらすじネタバレや実話・評価まとめ

ここまで映画『白鯨との闘い』について「ネタバレあらすじと感想・評価や小説『白鯨』に隠された真実とは?」と題してお届けしてきました。誰でも一度は手にしたことのある世界的な名著『白鯨』。

そんな有名な小説の裏にはこのような衝撃的な実話が隠されていたと知って驚かれた方も多かったのではないでしょうか。これからもこうした話題を積極的に取り上げていきます。乞うご期待ください。

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