トレーニングデイのあらすじをネタバレ解説！映画の結末や評価を考察

映画｢トレーニングデイ｣は、2001年にアメリカで制作･公開された映画であり、新人刑事の一日(トレーニングデイ)を描いたクライムサスペンスアクション映画の傑作と言われています。また、全世界で大ヒットした映画｢トレーニングデイ｣は、1億ドルを超える興行収入を記録しています。尚、映画｢トレーニングデイ｣に主演したデンゼル･ワシントンは、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞しています。

上の添付動画は今回紹介している映画｢トレーニングデイ｣の予告編動画になります。予告編動画を見ていただくと分かりますが、映画｢トレーニングデイ｣はリアル性を追求している作品であり、そこはかとなく不穏な町並みで撮影が行なわれています。これは、実在するギャングストリートで撮影を行っている為と言われており、細部にまで拘りを持って制作された映画｢トレーニングデイ｣は一見の価値がある映画だと言えそうです。

• 役名･アロンゾ･ハリス…キャスト/デンゼル･ワシントン、吹き替え声優/手塚秀彰
• 役名･ジェイク･ホイト…キャスト/イーサン･ホーク、吹き替え声優/辻谷耕史
• 役名･ロジャー…キャスト/スコット･グレン、吹き替え声優/仲野裕
• 役名･サラ…キャスト/エヴァ･メンデス、吹き替え声優/浅野まゆみ
• 役名･スタン…キャスト/トム･ベレンジャー、吹き替え声優/小山武宏

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…ロサンゼルス市警に勤務する正義感の強い警察官･ジェイクは、妻子の為に出世を望み、交通課から麻薬取締課に異動する事になります。新たな環境に身を置く事へ多少の緊張を抱いていたジェイクは、早速先輩刑事であるアロンゾに呼び出され、異動初日から現場を回ることになります。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…ジェイクの教育係となったアロンゾは、麻薬取締課のベテラン刑事であり、これまでに数多くの事件を解決してきた名刑事です。このアロンゾの勇名は交通課に勤務していたジェイクの耳にも届いており、ジェイクはアロンゾに対して尊敬の眼差しを向けます。そんなジェイクに対して、アロンゾは｢今日はお前のトレーニングデイだ!｣と不敵な表情で発言します。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…ジェイクを乗せて車を発進させたアロンゾは、馴染みの情報屋を使って囮捜査を敢行します。その結果、見事に薬物を押収したアロンゾは、ジェイクにその薬物を吸うよう(使用するように)に促します。アロンゾの言動に困惑するジェイクに対して、｢麻薬取締課の刑事が麻薬を吸えなかったら、現場で命を落とすぞ!｣と迫ったアロンゾは、ジェイクに麻薬を吸わせます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…さらに、アロンゾは朦朧とするジェイクを連れて過去に麻薬の売人をしていた男･ロジャーの家を訪れます。麻薬による朦朧とした状態が続くジェイクは、何やらロジャーと密談を交わしたアロンゾから酒を勧められ、これを口にしてしまいます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…麻薬とお酒の酔いによってグッタリとした様子を見せるジェイクでしたが、路地裏で女学生のレティがレイプされかけているのを目撃すると、意識を奮い立たせて車から飛び出し、悪漢2人に突っ込んでいきます。普段にもまして体がいう事を聞かないジェイクでしたが、何とか悪漢2人をねじ伏せると事件の調書を取るべく行動します。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…しかし、その様子を眺めていたアロンゾは、調書を取る作業を面倒に感じレティを早々に帰してしまいます。また、ジェイクが捕まえた悪漢2人についても麻薬を押収した上で逃がしてしまいます。そして、アロンゾは｢どうせあいつ等は消される｣と言い捨てると次の現場に向おうとします。釈然としないジェイクでしたが、レティが落とした学生証を拾い車に乗り込みます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…釈然としていないジェイクを車に乗せたアロンゾは、次なる現場に向います。アロンゾは、この時捜査令状を持っていないにも拘らず、あたかも礼状を持っているような態度で被疑者の家に乗り込んでいきます。そんなアロンゾの行動に不信感を募らせていくジェイクでしたが、異動初日という事もありアロンゾに従って行動していきます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…しかし、アロンゾが捜査令状を持っていない事が被疑者に知られてしまうと言う最悪の事態になり、アロンゾとジェイクは被疑者宅から力づくで追い出されてしまいます。この時、ジェイクは初めて銃撃戦を経験し、麻薬取締課のハードさを知ります。その後、アロンゾとジェイクは、銃撃を受けた車で貧困層の黒人が暮らす危険な地域へと向います。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…交通課勤務だったジェイクでも知っている危険な地域で車を止めたアロンゾは、颯爽と車を降りると周囲の黒人達をアゴで使い何やら指示を出しています。アロンゾは、この危険地域の顔役だったのです。しかし、アロンゾが立ち去った後には快く思っていない黒人達の声が聞こえてきます。その様子から、ジェイクはアロンゾが住民達から反感を買っている事を知ります。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…こうして、少しづつアロンゾの人となりが見えてきたジェイクは、アロンゾが訪れた愛人宅に上がらせられると、アロンゾの息子と居間に取り残されてしまい、蓄積した疲労から眠りについてしまいます。そうしてすっかり陽が傾いてきた頃、叩き起こされたジェイクは、再びアロンゾと共に次なる目的地へと向かう事になります。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…アロンゾが車を止めたのはロサンゼルスのVIPが利用すると言われるレストランの前です。アロンゾは、困惑するジェイクを連れて中に入ると、離れた席にジェイクを座らせ、検事や警察幹部が会食している円卓へ向かい、そこに加わります。この円卓を囲んでいる面々は、いわゆる汚職グループの面々であり、アロンゾはそのグループの一員だったのです。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…アロンゾが席に着くと、他の面々から｢ロシア人と何やら揉めている様だが?｣と問い詰められます。しかし、アロンゾは余裕の表情を浮かべたまま応対し、レストランを後にします。この時、アロンゾは賄賂によって先ほど訪れた被疑者宅の捜査令状を手に入れており、ジェイクを伴って再び被疑者宅へと向います。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…ジェイクを伴って被疑者宅を再訪したアロンゾは、手際良く被疑者らを確保すると地下に溜め込んでいた多額の現金を奪い取ります。アロンゾが今日一日を費やしていた行動の大半が、この多額の現金を手に入れる為のものだったのです。こうして、多額の現金を手に入れたアロンゾは、この現金を使ってジェイクを汚職グループへと引き入れようとします。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…しかし、正義感の強いジェイクはアロンゾの誘いを頑なに断り続け、現金を受け取ろうとはしません。そんなジェイクの言動に辟易としたアロンゾは、ジェイクの拳銃を奪うと被疑者を口封じする為に射殺してしまいます。このアロンゾの行動には、さすがにジェイクも激昂し、アロンゾに掴みかかります。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…しかし、アロンゾは平然とした様子でこう言います。｢被疑者を撃った拳銃はお前のものだ。麻薬と酒をやっているお前の証言を誰かが信じると思うか?｣と。この時ジェイクは気づきます。｢今日一日、ずっと俺は嵌められていたんだ…｣と。こうして、アロンゾに対して何も言えなくなってしまったジェイクでしたが、それでも頑なに現金は受け取らずにいます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…アロンゾは、失意と混乱に暮れるジェイクを情報屋の家へと連れて行きます。そこには、一目でギャングだと分かるような人間が複数いましたが、アロンゾはここでジェイクにカードゲームをするように言います。そして、アロンゾはいつの間にか姿を消しています。情報屋の家に一人取り残されたジェイクは、いかにもな連中からアロンゾとロシア人の確執を聞かされます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…アロンゾがロシア人と揉めている事、その解決には多額の現金が必要だという事、そうした話を聞かされたジェイクは混乱の度を深めていきます。そんなジェイクの様子を見ていたギャング連中が突如としてジェイクの命を奪おうとします。このギャング連中は、アロンゾからジェイクを始末するように言いつけられていたのです。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…アロンゾの真の目的を知ったジェイクは腹の底から激怒しますが、圧倒的な人数差からギャング達に取り押さえられてしまい、殺されかけてしまいます。しかし、この時ジェイクのポケットに入れてあった｢レティの学生証｣が転がり落ちた事から事態は一変します。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…ジェイクを殺そうとしていたギャングの中に、レティの親族がいたのです。こうして、レティを救った事から命を奪われずに開放される事となったジェイクは、アロンゾを追ってアロンゾの愛人宅へと乗り込んでいきます。この時、アロンゾは奪い取った多額の現金を数えており、ジェイクの強襲に反応が遅れてしまいます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…こうして、アロンゾにとっては不利な状況で再会した2人は互いの主張をぶつけ合います。埒の明かない問答が続く中、アロンゾの愛人とその息子に一瞬気が取られたジェイクは、アロンゾから手痛い反撃を受ける事となり、難を逃れたアロンゾは、現金を手に取ると2階の窓から逃走します。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…アロンゾを追うべく2階のベランダへ出たジェイクでしたが、そこにはアロンゾが待ち伏せしており、一方的に殴り倒されてしまいます。ジェイクを好き放題殴り続けるアロンゾでしたが、ロシア人との約束の時間が迫っている事に気づくと急ぎ車に向います。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…そして、無事に車を出発させて安堵するアロンゾでしたが、執念の塊と化していたジェイクは、2階からアロンゾの車に飛びつくと、アロンゾの運転を妨害しようと行動します。このジェイクの行動に気を取られたアロンゾは、運転が疎かになり重大な衝突事故を起こしてしまいます。この結果、酷い脳震とうを負ったアロンゾは、ジェイクに現金を奪い取られてしまいます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…汚職グループ摘発の証拠とするべくアロンゾの現金を奪い取ったジェイクは、その場から立ち去ります。一方、現金を奪われロシア人との揉め事が解決出来なくなってしまったアロンゾは、狂ったように周囲の人間を罵倒すると、逃げるように車を発進させます。

映画｢トレーニングデイ｣結末まであらすじネタバレ解説…交通課から麻薬取締課へ異動した初日。散々な目に合わされた一日。そんな一日が終わり、ようやく自宅に戻ったジェイクは｢麻薬取締課の刑事が銃殺された｣というニュースを見つめます。(完)

ネタバレ考察･評価①作中に登場する車…映画｢トレーニングデイ｣は、アロンゾとジェイクの長い一日の姿を描いた作品であり、この為アロンゾが使用する車が必然的に度々登場します。このアロンゾの使用する車についてネタバレ考察していきます。劇中に描かれたアロンゾの車を考察していくと、アメリカを代表する名車･シボレーモンテカルロだと言う事がわかります。

ネタバレ考察･評価①作中に登場する車…しかし、シボレーといえばカプリスやインパラといった代表的な名車が他にも有る為、なぜモンテカルロを採用したのか?という疑問が残ります。この点の考察としては、どうやら実在のギャング達の間でモンテカルロの評価が高い事に起因するのではないか?という所に帰結するようです。尚、この考察についての真相は不明です。

ネタバレ考察･評価②アメリカンジョーク…次に考察していくのは、劇中で描かれたアメリカンジョークです。その内容は、｢男性が玄関先でカタツムリを発見した。男はカタツムリを摘み上げると庭に投げ捨てた。カタツムリは石に当たって死にかけた。しかし、息を吹き返したカタツムリは再び玄関先を目指して移動した。一年後、カタツムリは玄関先へ辿り着き再び男と対面した。男はふざけるなと言った｣と言うものです。

ネタバレ考察･評価②アメリカンジョーク…このアメリカンジョークはどういう意味なのでしょうか?ある考察では、｢カタツムリが一年をかけて玄関に戻ってくるとか、そんなわけないだろ!(笑)｣と解釈し、別の考察では、｢庭から玄関まで移動するのに一年かかるなんて、どんだけ広い家だよ!(笑)｣と解釈しているようです。果たしてこのアメリカンジョークが意味するものとは…。

この章では、映画｢トレーニングデイ｣に関する感想や評価を簡単にまとめて紹介します。映画｢トレーニングデイ｣に関する感想や評価として多く目につくのは、｢面白い｣｢リアル｣｢デンゼル･ワシントンの悪役ぶりが凄い｣といった好意的な感想や評価のようです。特に、主演のデンゼル･ワシントンを賞賛する感想や評価がとても多く見受けられます。

尚、映画｢トレーニングデイ｣に関する感想や評価には、目立った否定的な感想や評価は無いようですが、この映画の性質からなのか鑑賞を敬遠している方が少なくないようです。鑑賞した人は面白いという感想や評価を残す一方で、鑑賞自体を敬遠する方が居るという不思議な状況ですが、ともあれ映画｢トレーニングデイ｣に関する感想や評価は、その多くが好意的なものとなっていますので、未鑑賞な方は是非一度鑑賞してみましょう!

今回の記事では、映画｢トレーニングデイ｣のあらすじを結末までネタバレ込みで紹介すると共に、劇中に登場する車両や劇中に描かれたカタツムリの小話などを解説･考察してきましたが如何でしたか?映画｢トレーニングデイ｣は、実話ベースで作られ、撮影にもリアルさを追求している本格派な映画として高い評価を得ている作品ですので、まだ鑑賞していない方は是非一度 映画｢トレーニングデイ｣を鑑賞してみましょう!