フラッシュダンスは美しいダンス映画！あらすじや印象的な主題歌も紹介

エイドリアン・ライン監督作品『フラッシュダンス』は、プロのダンサーを目指す若い女性の夢を追う姿や年上の男性との恋を描いた映画です。主演女優のジェニファー・ビールスの演技も高く評価されています。日本でも人気が高く、主題歌の「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」はオリコンチャート1位を記録しました。

こちらが、映画『フラッシュダンス』の予告動画になります。主題歌、その他の楽曲の美しさ、ダンサー役の女優の踊り、ストリートでの自由度の高い大勢でのダンスが、当初から注目されていました。また、当時あまり知名度の高くなかった女優のジェニファー・ビールスが美しいと話題になりました

ここから映画『フラッシュダンス』のあらすじを紹介していきます。物語は主題歌「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」の楽曲とともにはじまります。そして、溶接工の現場と、アレックスのダンスの映像が流れます。プロのダンサーになりたいという夢を持つアレックスは、溶接工の仕事とバーのダンサーの仕事で生計を立てており、通勤にはいつも自転車を使用していました。

ある日、バーに客として訪れていたニックは、フロアでダンスをする彼女が気になります。キッチンスタッフのリッチーは芸人志望であり、職場のムードメーカー的な存在でよく周囲の人間にジョークを飛ばして笑わせようとします。溶接工の休憩時間、アレックスは音楽を聞きながら雑誌を呼んできました。

バーでダンスをしていた女性と気づいたニックは、声をかけます。アレックスは、ヘッドホンを外して挨拶をします。ニックは、溶接工の社長で、離婚歴があると話します。何とか話題を作って会話をしようとするニックですが、アレックスは話半分で相手をしているようです。アレックスが家に帰ると、愛犬が迎えてくれます。彼女は古い倉庫を改装したような部屋に住んでいました。

ソファーに座り、チャンネルを変えていく中で、ダンスの番組に見入ります。番組では幾人ものバレエダンサーたちが協力しあいながら踊りを披露しています。ダンサーの踊りを見ながら、曲に合わせて自身の身体も自然と動いてしまいます。彼女の部屋にはダンス関連の書籍がたくさん置いてありました。足にテーピングを巻き、自宅でもダンスの練習を怠りません。

ある日、アレックスはバレエ団に入ろうと、事務所に相談に行きます。しかし、バレエ団への入団希望者は、服装や出で立ちから家柄の良さや教養もありそうな人々ばかりでした。周囲の人も、アレックスを場違いだという目で見ます。住む世界が違うと感じたアレックスは、自分の手続きが回ってくる前に事務所を逃げるように飛びだします。

溶接工へ行くと、ニックが食事に誘ってきますが、アレックスは社長と食事をする気はないとハッキリ断ります。ニックは食い下がりますが、アレックスはニックに全く興味がないようです。その後、アレックスは年配の女性で元ダンサーのハンナの家を訪れます。ハンナはアレックスにバレエのオーディションを受けたのかどうか聞きます。アレックスは、忙しくて受けていないと答えます。

彼女は、夢を実現するためには若い今のうちに時間を作ってオーディションを受けることが大切だとアドバイスするのでした。アレックスはその後、教会にオーディションを受ける勇気がなくて断念してしまったことを懺悔しに行きます。さらに教養ありそうな人々ばかりだったことから、怖気づいてしまったとも告白しました。

コインランドリーで、アレックスはジェニーの洗濯物から男性の下着があることを指摘します。ジェニーは、リッチ―のものであると言います。2人は恋人同士のようですが、ジェニーの父親はリッチ―との交際は快く思っていません。洗濯かごを持って車に乗ろうとする2人に、ストリップクラブで働かないかと経営者のジョニーが勧誘します。アレックスとジェニーは軽くあしらいながら去っていきます。

アレックスはジェニーの家で食事をとっていました。ジェニーは父親にアイスショーにまた挑戦したいと申し出、アレックスも彼女の希望を後押しする発言をしますが、父親は乗り気じゃありません。アレックスはジェニーとスケートリンクに行き、彼女のすべりを見ます。ジェニーは自身の技術をアレックスに楽しそうに見せるのでした。

後日、バーではリッチ―がコントの練習をしていました。本番前、緊張するリッチ―にジェニーはキスをして声援を送ります。そして、本番のステージで客を笑わせることに成功しました。店に客として来ていたジョニーは、アレックスへボディタッチをしますが、彼女は酒をかけて反撃し、去っていきます。店が終わり、アレックスがリッチ―とともに外へ出ると、ジョニーが絡んできます。

ジョニーがアレックスを連れて行こうとするところをリッチ―は止めますが、一緒にいたセシルに殴られ鼻を折られてしまいます。近くにいて騒ぎに気づいたニックは、ジョニーをけん制します。ジョニーは店で酒をかけられた腹いせに絡んだだけと言い諦めて帰っていきます。アレックスはリッチ―と別れて、ニックにお礼を言います。ニックは送っていくと申し出ますが、彼女は断って自転車で帰っていきます。

しかし、自転車で帰る彼女の後ろを、ニックは車でついて行きます。アレックスもそのことに気付いていました。彼女の家に着くと、愛犬のブラントが車に乗るニックに吠えます。ニックはアレックスと後日食事をする約束をして、帰っていきます。アレックスも、まんざらではないような表情をみせます。

アレックス、リッチ―、ニック、ジェニーの両親は、ジェニーのアイスショーを見に来ていました。ジェニーは音楽に合わせて好調に滑りますが、途中で転倒してしまします。一度の転倒では演技を続行することができたジェニーでしたが、二度目の転倒では起き上がることができません。アレックスは、演技を続けることを祈りますが、その願いに反してジェニーは棄権することになります。

ジェニーは長い間練習を重ねてきたことが水の泡となってしまい、ショックを受けます。アレックスとジェニーの父親は落ち込むジェニーを励まします。アレックスとニックはジェニーと別れ、同じ車に乗ります。ニックは、また次回頑張ればいいと言いますが、アレックスは次回はないだろうと返答します。アレックスとニックはピザを買って、アレックスの家へ行きます。

ニックは、はじめて訪れた倉庫を改装しただけのアレックスの家に驚きを隠せません。アレックスは、父親が大の音楽好きであったことがきっかけで音楽が好きになったと言います。2人はキスを交わし、その後も深く愛し合うようになります。アレックスは、独学でダンスを学んだことや、曲が響くと自然とリズムに合わせて踊れること、ダンスへの熱意をニックに話して聞かせます。

ジョニーはウェイトレスのジェニーに、踊らない理由を尋ねた上で無作法な発言をします。ジェニーは少しにらみますが、ジョニーはお詫びにとチップを渡します。夜、アレックスはハンナとバレエの講演を見に行きます。講演が終わりハンナと別れた後、アレックスはニックがブロンド髪の女性と車に乗っているのを目撃します。

浮気だと思って激怒したアレックスは、彼の家に石を投げ入れて窓ガラスを割って帰ります。慌てて家から出てきたニックでしたが、そこに犯人はいませんでした。家につくと、リッチーが別れの挨拶にやってきます。彼はロサンゼルスへ行って、コメディアンになるという夢を叶えたいと語ります。ジェニーを連れていく気はないようで、すぐに出発すると言います。別れ際にリッチ―とアレックスは抱擁をかわします。

翌日、溶接工の職場の売店で、アレックスはニックと会います。彼女はニックに昨日バレエ公演の時に一緒にいたブロンド髪の女性について聞きます。そして、昨日窓ガラスを割ったのは自分であると告白します。ニックは、その女性は元妻で、バレエ公演に一緒に行ったのは仁義的なことだったと弁明します。2人は仲直りをして、ディナーに出かけます。アレックスはそこで、ニックの元妻・ケティと偶然会います。

ケティはアレックスに育ちの違いを見せつけるような嫌味を言いますが、彼女は余裕のある返しをします。ニックは、ケティと結婚した理由と別れた理由について話して聞かせてくれます。後日、アレックスはバレエ団の事務所にオーディションの書類を取りに行きます。ニックは、彼女がバレエ団の施設から出てくるのを見ており、事務所にアレックスが来たことを確認します。そして、文化委員をしている友人に電話をかけるのでした。

ある日、リッチーがアレックスたちが働くバーにワニのマスクをつけてひょっこり戻ってきます。彼は、コメディアンの仕事を得ることができなかったとおどけて報告します。ジェニーは何の連絡もよこさなかったリッチ―にひどく怒っていました。彼女はリッチーの前でジョニーと肩を組んで去っていきます。リッチーはコメディアンとして成功できなかったことと、恋人を失ったことにショックを受けます。

アレックスの元に、バレエ団から書類選考通過の通知書が届きます。彼女は大喜びで、まずニックに、次にハンナに報告します。ニックは、お祝いのためアレックスとディナーを楽しみます。帰りの車の中、ニックはその店は夕べ予約したものであると言います。それを聞いたアレックスは、ニックが文化委員の友人のつてを借りて書類通過させられたものと予想します。

プライドを傷つけられたアレックスは、ニックに激怒します。しかし、ニックは電話をかけただけであると弁明します。車通りの多いトンネルにも関わらず、ニックの車から降り、ヒールを投げてオーディションは受けないと叫んで歩いて帰っていきます。家に帰ってジェニーに電話をするアレックスでしたが、彼女はストリップクラブに転職したと聞きます。そして、すぐに起き上がり、出かけていきます。

アレックスはジェニーを連れ戻しに店に乗り込みますが、ジョニーに止められます。しかし、そんなジョニーを投げ飛ばし、着ていたコートをかけて彼女を連れて颯爽と店を後にします。店から出ると、ジェニーがやりたがっていたダンスはこんなものではないはずだと叱りつけ、彼女が持っていたチップを投げつけます。アレックスは、泣く彼女の肩を抱いて雨の中を一緒に帰っていきます。

ジェニーを送って家に戻ると、そこにはニックがいました。ニックはアレックスの家に上がると、オーディションを受けるように説得します。しかし、アレックスは受けるつもりはないといい、タバコを吸おうとしますが、未成年であることを理由にニックに止められます。そのことも癇に障ったようで、アレックスはニックをひっぱたきます。

ニックは、アレックスがオーディションを受けない理由は、自分が文化委員の友人に協力を求めたことではなく、オーディションに恐怖があるからだと指摘します。翌日、アレックスはハンナの家で彼女が先日亡くなったことを知り、部屋に置いてあったボロボロのトゥシューズを持ちながら涙します。ハンナの家には、ダンサー時代の古い写真が飾られていました。家に帰ったアレックスは、タバコを片手に物思いにふけっていました。

後日職場のバーに衣装や装飾品などの私物を取りに行くと、そこには仕事仲間のマーゴがいました。マーゴはアレックスの沈んだ様子から悩みがあるのだと思い、アドバイスをします。そして、自身の生い立ちを語り出します。彼女は17歳から映画館でダンスをはじめました。

稼いだお金は、ゴージャスな衣装代に使っていたといいますが、ある日自分でも理由がわからずそうした衣装を集めるのをやめたといいます。そして、いつかアレックスにも見せると約束しました。マーゴは、くだらない話しをしたと言い捨て、自分の出番が回ってきたためバーのステージへと出ていくのでした。アレックスは、その後再び教会に懺悔しに行きます。そこでオーディションを受けることを迷っていたと告白するのでした。

アレックスは、黒い無地のシンプルな衣装を着てオーディション会場へ出向きました。彼女は持ってきたレコードをセットします。かけた楽曲は、主題歌の「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」です。曲をかけて踊り出そうとしますが、出だしで失敗し、審査員にやり直しを求めます。当初は期待していなかった様子の審査員でしたが、曲が進むとともに彼女のダンスに引き込まれていきます。

中には、靴でリズムを刻む審査員もいました。ニックはアレックスの愛犬・グラントと外で待機していました。アレックスはオーディションに受かったようで、軽やかな足取りで外にいるニックの腕に飛び込みます。そして、ニックから薔薇の花束を受け取り、内一本を彼に差し出すのでした。『フラッシュダンス』の物語はここで幕を閉じます。

映画の主題歌「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」は、アメリカの歌手であるアイリーン・キャラが歌った名曲です。日本においても、映画の評判も相まり洋楽にして、オリコンシングルチャート1位を長きに渡って独占します。アップテンポのリズムを刻む曲調が、ダンサーやジャズミューシャンの間でも高い評価を受けています。

主題歌「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」は、日本でもその売れ行きから麻倉未稀、畑中葉子、山本リンダら人気歌手もカバーします。麻倉未稀がカバーした日本語版の楽曲は、ドラマ『スチュワーデス物語』にも起用されました。

主演を演じた人物は、アメリカの人気女優、ジェニファー・ビールスでした。『フラッシュダンス』は、彼女の出世作といっても過言ではありません。『フラッシュダンス』でアレックスを演じた際は、その華やかな魅力と演技力の高さが評価されました。『青いドレスの女』『呪怨 パンデミック』『UFO学園の秘密』などといった代表的な出演作があります。

ジェニファー・ビールスは、レスリー・ウィングやデミ・ムーアといった実力派人気女優も参加した『フラッシュダンス』のオーディションを見事勝ち抜きます。この映画の主演女優に抜擢されたことにより、彼女の知名度は大きく上がります。

映画『フラッシュダンス』は大成功をおさめ、続編制作の話しが持ち上がりました。しかし、ビールスはお金には興味がないといい、オファーを断りました。当時の映画ファンの間では、続編のオファーを断ってくれたおかげで映画が美しくまとまったという声や、続編制作がなされないことを残念がる意見、続編制作ではどのようなストーリーを制作者側は考えていたのか気になるなど、様々なものがありました。

『フラッシュダンス』が出世作になったのは、主演女優のジェニファー・ビールスだけではありません。その他にも、抬頭していった映画製作関係者は数多くいます。プロデューサーだったドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマーらは、その後映画『トップガン』『デイズ・オブ・サンダー』など、次々とヒット作を生み出します。

映画『フラッシュダンス』では、洗練されたアレックスのキレのあるダンスも魅力の一つです。しかし、実際に踊っていたのは主演女優のジェニファー・ビールスではなく、プロのダンサーや体操選手など、男性も含む3名によるものでした。

逆光や、素早い動きにより、肉眼ではわかりづらい撮影がなされています。当初は、イメージを悪くしないために公開されていない情報でした。しかし、この事実が明るみになっても、映画や女優の評判が下がることはありませんでした。

アレックスはオーディション審査員の前で、従来のような型にはまらないブレイクダンスと呼ばれるダンスを披露します。くるくると軽快に回ったり飛んだりする、当時としては非常に新鮮なダンスでした。アレックスはこのダンスによって、バーの観客だけでなく、オーディション審査員の感心を得ることに成功します。当初は、独学でダンスを学んできたことで、教養のある人々にコンプレックスを感じていました。

しかし、生まれ持った才能とバーダンサーとしての経験が成功へとつながりました。また、『フラッシュダンス』の劇中でアレックスのブレイクダンスに惹きつけられる映画鑑賞者も多くいました。当時ブレイクダンスは、この映画をきっかけに流行ったという見方もあり、映画をきっかけにブレイクダンスをはじめたという人もいました。

映画『フラッシュダンス』は、主題歌の「フラッシュ・ダンス~ホワット・ア・フィーリング」他にも、数多くの名曲が取り入れられています。「ヒー・イズ・ア・ドリーム」「レディ・レディ・レディ」「アイル・ビー・ヒア・ホエア・ザ・ハート・イズ」など、評価された名曲が多くあり、ゴールデングローブ賞の作曲賞も獲得しました。

ここからは、『フラッシュダンス』のサウンドトラックの中でも特に人気の高いナンバーを紹介していきます。ヒー・イズ・ア・ドリームは、『フラッシュダンス』の序盤でアレックスが水を被りながら躍った時に使われた楽曲です。歌詞には、勝手な男性にうんざりしている女性の心情がつづられています。セクシーなジャズミュージックとして、高い人気があります。

「レディ・レディ・レディ」は、アレックスとニックがデートし、愛を深め合う描写で流れる楽曲です。切なさの中に色気のあるメロディが特徴です。ムードのあるクールなメロディラインがかっこいいと、非常に高い人気を誇ります。

「アイル・ビー・ヒア・ホエア・ザ・ハート・イズ」は、キム・カーンズが歌う切ないバラードです。ゆったりと響く曲調が特徴の楽曲で、作業用のBGMとしても好まれています。

ここでは『フラッシュダンス』の感想や評価を紹介していきます。ラストのシーンがおしゃれで好きという感想があります。ニックは、オーディション合格のお祝いにアレックスに赤い薔薇の花束を持って待ちかまえます。彼から花束を受け取ったアレックスは、オーディションを受ける事ができたのはニックの後押しもあったことから、感謝の気持ちを込めて束から一本花を抜きとって彼に差し出します。

映画『フラッシュダンス』では、物語の序盤でアレックスが披露する水を被ってダンスするパフォーマンスが話題となりました。このシーンを切り取ってポスターとして飾るファンも存在します。その予測不能な新鮮さやかっこよさから、マネしてみたいという感想を抱いた鑑賞者も少なくありません。また、実際にバラエティなどでマネする芸人や、忘年会などで披露する一般人もいました。

意外にも多い感想が、気に入って何度も見てしまったというものでした。あらすじはプロのダンサーを目指す女性の恋愛や成功を描いた前向きな話です。また、作中のダンスや音楽も何度も見たくなってしまう魅力の一つのようでした。落ち込んだ時に見てしまうという鑑賞者もいます。

映画『フラッシュダンス』のサウンドトラックを評価する感想も多くありました。主題歌の「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」が一番知名度が高い曲ですが、その他の楽曲も人気が高く、名曲揃いになります。主題歌の「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」以外にお気に入りの楽曲が見つかるかもしれません。

主題歌「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」を何度も聞いていたとの声もありました。また、麻倉未稀が歌うドラマ『スチュワーデス物語』から知ったという人もいまいた。日本語の歌詞が付けられたこちらの楽曲の評判も大変高いものでした。

主演女優のジェニファー・ビールスの演技を評価する感想も多くありました。また、あらすじで紹介してきた通り、主人公のアレックスは夢に向かって葛藤しながら突き進みます。こうした作中のアレックスの姿勢や心構えに感心する感想の他、彼女の姿勢に勇気をもらえたという感想もありました。

『フラッシュダンス』の主題歌「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」を評価する意見もあります。ブレイクダンスの楽曲にぴったりなステップをふみやすいノリのよい楽曲です。当時、主題歌「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」をかけてダンスするのが若者の間で流行りました。

アレックス役のジェニファー・ビールスの快活な笑顔や言動が可愛い、美しいという意見も多くありました。また、女優としての演技を評価する声もありました。その後も彼女のファンになったという人もいました。

「フラッシュダンス」は当時、新鮮味のあるダンスと音楽の他、ファッションのクールさも話題となりました。出演している女優や俳優のファッションを見て楽しむのも、この映画の醍醐味の一つです。

終盤、ニックがオーディションのことで文化委員を務める友人に電話をしたことでケンカになりました。しかし、『フラッシュダンス』のラスト、夢を叶える後押ししてくれたニックにかけより、抱き合うシーンに感動して、中には泣いてしまったという感想もありました。

『フラッシュダンス』のアレックスのダンスは、主演女優のジェニファー・ビールスではなくプロのダンサーらが担当していました。その中には男性もおり、驚きを隠せない視聴者もいました。しなやかに動くその様子から、多くの人は女性と疑わなかったようです。中には確認のために、再度映画を見直した人もいます。

見逃されがちですが、『フラッシュダンス』の主演の2人は、かなりの年の差があります。アレックスは18歳とまだ未成年ですが、相手のニックは中年の男性です。人生経験の差や価値観の違いから、アレックスは背中を押され、今まで怖気づいていけなかったオーディションを受けに行くことができたのでした。こうした歳の差の恋愛も、本作が評価されているポイントの一つでもあります。

主題歌「フラッシュダンス～ホワット・ア・フィーリング」は、歌詞も評価されています。夢を追って成功を掴む主人公のアレックスらしい、前向きになれる曲であると評判です。『フラッシュダンス』の主題歌にぴったりだという意見もありました。

『フラッシュダンス』のヒロイン、アレックスは非常に才能のある女性でしたが、生い立ちや教養などのステータスから、オーディションを受ける一歩を踏み出せずにいました。しかし、オーディションを受ければ一発合格します。一方、コメディアンを目指していたリッチ―や、アイススケーターを目指していたジェニーは夢を掴みとることができませんでした。結局才能がすべてではないのかという見方もありました。

映画より先に、音楽を聞くようになったという人もいました。名曲ばかりがおさめられている本作は、音楽好きな人も興味を惹く魅力があります。主題歌以外の楽曲のファンにもなったという声もみられました。

『フラッシュダンス』の主題歌を聞いて、『スチュワーデス物語』を連想するファンも中にはいました。麻倉未稀がカバーした曲は日本語の歌詞が付けられているため、元になった曲より歌いやすく感じる人が多くいました。このことから当時、人前では麻倉未稀のカバーを歌う人の方が多かったようです。

アレックスの親友・ジェニーのその後が気になるという声も多くありました。ジェニーはアイスショーで転倒し失敗した後、恋人だったリッチ―とも別れています。夢破れ、電話すらしてこない恋人など、辛いことが立て続けに起こったためか。ジョニーが運営するストリップクラブで働いていました。アレックスに連れ出され、店をやめることはできたようですが、その後の彼女の詳細は描かれていません。

『フラッシュダンス』のアレックスは、夢をかなえ恋人とも最終的に上手くいくハッピーエンドがよかったという感想があります。プロのダンサーとして若いうちに一歩を踏み出した上、恋人とのその後の幸せを想起させるラストでした。このことから。幸福感に包まれながら素直な気持ちで見る事ができたという意見もありました。

『フラッシュダンス』はアレックス役のジェニファー・ビールス以外の女優への評価も高いものです。ジェニーやケイトなど、華やかで美しく演技力も高い女優が数多く出演しています。現在も活躍する女優も多くいるので、映画好きだけどまだみたことないという方、必見です。

人気映画『フラッシュダンス』のあらすじや、主演女優、主題歌などの作品情報について紹介してきました。生い立ちから才能があるにも関わらず、オーディションを受ける一歩を踏み出せなかった女性が、人との交流を通して成功をおさめる感動の物語です。サウンドの評価も大変高いものなので、ミュージカルを好む人にも満足いただけることでしょう。