2019年03月29日公開
2019年03月29日更新
映画アンドロンのあらすじと評価は?デスゲームに参加した若者達の結末は?
映画「アンドロン」はイタリア、イギリス、マルタ共和国の3カ国合作による作品です。公開は2015年。いわゆるB級映画のジャンルに入りますが、出演俳優はアメリカで活動している有名俳優も多数出ているSF映画となります。2154年を舞台にした未来の話です。文明は崩壊し一部の富裕層による、賭けを対象とした殺人ゲームを人工知能が管理し、行われているという内容です。そんな映画「アンドロン」の明らかに続編を期待させる様なあらすじなどを解説していきます。さらには、B級ならではの評価などにも注目して紹介します。
映画アンドロンとは?
映画「アンドロン」はSF映画です。簡単なあらすじとして、舞台は2154年。設定など時代背景が謎のまま進み、物語が進む中で判明していくと言うミステリー部分が多く含まれている映画です。ヨーロッパのB級映画ですがSF好きな一部ファンなどからは、凝った設定などが楽しめる映画として知られています。
アレック・ボールドウィンなどの大物俳優を使っている事から、大きく宣伝文句を使い期待をさせる内容になっていますが観てみると、そこまでの評価を得られるものではないと言われている映画「アンドロン」です。この手のSF映画の要素をふんだんに盛り込み過ぎて酷評されたりする反面で、B級映画を肯定的に捉えるマニアックなファンからは、隠れた名作との呼び声もちらほらと聞こえてくるなど、評価の割れる作品です。
アンドロンの映画作品情報
映画「アンドロン」は2015年のヨーロッパ映画です。監督はフランチェスコ・チンクェマーニ。上映時間は96分です。キャストはレオ・ハワード、ミシェル・ライアン、アントニア・キャンベル=ヒューズ、ダニー・グローヴァー、アレック・ボールドウィン。ハリウッドでもベテラン俳優が参加しており、有名ではない映画ではありますがそこそこに満足できる佳作的な作品とファンから評価されています。
アンドロンに続編がある?
この映画「アンドロン」は、確実に続編を想起させる要素が100%含まれた状態で終幕を迎えます。これが仕掛けなのかも知れません。彼らの挑戦はこれからも続く、と言う意味だと憶測できます。しかし、この作品のクオリティで続編を期待する方が難しい内容だと、言われています。かなり消化不良に感じる結末ではありますが、そこも含めてB級映画というジャンルにカテゴリされているのでしょう。
しかし内容や設定など、謎の部分はのめり込む要素が多い映画「アンドロン」です。ハリウッドがリメイク権を獲得し、大作映画に作り変えるなどは容易に考えられます。ハリウッドは昨今、ネタ切れと言われヒットを連発する映画には、ほとんど原作やリメイク、リブートがほとんどです。ヨーロッパ映画を元に豪華キャストでハリウッドリメイクは大いに期待出来るものと言えます。
アンドロン予告編動画
SFサバイバルアクションを前面に押す「アンドロン」の予告編動画になります。いわゆるシチュエーションを限定して行われるサバイバルとして、色々な伏線が仕掛けられています。ホラーっぽいつくりになっていますが、実際はホラー要素は少なくアクションが強めの映画となっています。この予告編を見る限りでは、評価が割れるなどは感じ取れるものにはなっていません。
映画アンドロンのあらすじをネタバレ解説
ここからは映画「アンドロン」の、あらすじを解説していきます。あらすじの前に共通認識として、人工知能により選抜された10人の挑戦者が訳も分からずに生き残りのゲームを突如としてさせられるというサバイバルが行なわれます。人工知能が操っていると思われがちですが、一応運営はアレック・ボールドウィンが演じるアダムが管理をしています。人工知能の存在はそこまで重要な鍵を握るものではない作品です。
あらすじネタバレ:死のゲーム
時は2154年。人類は一度崩壊を経験していました。文明も崩れ、現状では一部の富裕層と奴隷により世界が二分され形成されていたのです。奴隷から抜け出すには死のゲームと呼ばれる、人工知能が作り出したリデプションゲームに参加する事でした。このリデプションゲームは10人の挑戦が生き残りを賭けて戦うサバイバルゲーム。生き残った1人が自由を手にするが、他の奴隷達は賭ける事ができるのです。
出典: https://youtu.be
しかしその賭けた1人と共に、奴隷達は一連托生となるのです。賭けた者が勝者となれば共に自由を手にする事が出来ますが、もし脱落すれば賭けた者達にも死が訪れるという、命を賭けたゲーム、それがリデプションゲームなのでした。
あらすじネタバレ:参加者は10人
ゲームの参加者は10人。舞台は廃工場の様で、薄暗くとても広い場所でした。10人はそれぞれ別々の場所で目覚めます。しかし目覚めた彼らに記憶がありません。自分がどこで何をしていたのかという、鮮明な記憶がなかったのです。1人の女性、エレノアは偶然ぶつかった女性ヴァレリーと、2人の男性と出会います。その2人の男性はアレクサンダーという名前でした。もう1人はメガネをかけた男性です。
もう一方では男2人、ジュリアンと坊主の男、あと女性を含めた3人で行動をしていました。しかし何かを殴っているヤバそうな人に出くわし逃亡します。坊主の男と女性は物陰に隠れ、やり過ごしていました。そこに追手に見つかりそうになり、悲鳴をあげそうになった女性の口を塞いだ坊主の男性は見つかるまいと必死だった事で、その女性を窒息死させてしまうのでした。これで、参加者は9人となるのでした。
あらすじネタバレ:二分された部屋
その頃アレクサンダー達4人は、とある部屋で気を失っている坊主頭の黒人女性と、筋肉質の男性がいる部屋を見つけます。その女性を助け出し筋肉質の男は気を失います。そこで、あたりを見てくると一度はバラバラになる参加者でしたが、ジュリアン達も合流しようやくそこに全員が揃うのでした。さらには、追手だった謎のヤバそうな人も、このゲームの参加者だったのです。
広いオフィスで、ゲームを司っている運営のアダム。彼はゲームを操っており、参加者全員を再びばらけさせる為に、仕掛けを作動させます。参加者達は部屋を二分され再びばらけてしまうのでした。エレノアとジュリアン達は円形のものを見つけました。ジュリアンがそこに導かれる様に手を入れると、兵器のような物が腕に装着されました。先に行っていた2人は敵に襲われており、その腕についた武器を使って退けるジュリアンでした。
もう一方のアレクサンダー達は一休みをしていました。それを眺めているアダムは、人工知能を操作し記憶を一部戻します。しかし断片的な記憶しか戻らずに、参加者の記憶はバラバラで自分たちがなぜここにいるのかまでは判明しません。それは、アダムにもわからない異変であった為、秘書に原因究明を依頼します。坊主頭の女性、アニータは、1人はぐれた際に捕らえられていました。アニータは拷問されていました。
あらすじネタバレ:人工知能
アニータはアダムと話します。人工知能のシステムに加工を加えたのかと聞かれています。彼女は記憶が戻っており、人工知能のプログラマーでした。アダムが操作する人工知能のシステムに手を加え、裏切理を働いていたのです。アダムは、アンドロンと人工知能のことを呼び、放送を見ている人たちに向け呼応するのでした。アレクサンダー達は、首の後ろにあるシンボルの存在に気がつきその謎を解明しつつありました。
あらすじネタバレ:世界の真相
そして1人の女性が記憶を取り戻したのです。彼女は、ネットワーク警察で世界に起きたことを語り始めました。25年前、大惨事が起き90億人が死んだこと。残ったのは一部の富裕層と一般人。奴隷が合法となり、富裕層以外の人たちは20億人。ほとんどが奴隷としての貧困な生活に苦しんでいたのです。その警官である女性のシンボルが近くにあり、銃を手にします。
アダムは刺激を加えようとアンドロイドを投入します。しかし武器を手にした参加者達はそれを退けます。そこで障害が発生します。アダムは激昂し秘書に直せと命じるものの、アンドロイドとの戦闘でグリッド外に出てしまった為に不可能となってしまいます。捕らえられていたアニータを、合流したアレキサンダー達が助け出します。そしてアニータは、みんなの記憶が戻るようにシステムを書き換えるのでした。
映画アンドロンの結末をネタバレ解説
ここからは結末に向けてあらすじを解説していきます。アンドロンとは人工知能で、ゲームを円滑に進める為に動く存在でした。そんな彼らの思惑通りに残り1人になるまでに脱出は出来るのでしょうか?彼らの最後の戦いが幕を開けます。
結末ネタバレ:乱闘
アニータは、全ての真実を晒す為に動き出します。25年前の大惨事は、富裕層からなるネットワークが仕組んだことであり、意図的だったことを暴露しようと動いていたのです。しかし敵はどんどん投入され、乱闘になります。参加者も1人1人と殺されなくなっていきます。そして、邪魔となるものを退け出口へとたどり着いたのは、ヴァレリーやアニータらの5人でした。
アダムは、上司であるゴードンに叱責されていました。この世界に20億人の奴隷を養うほどの経済力は無いのです。このゲームは、人口抑制のために行われていたものでした。八百長により人口を意図的に減らしていたのです。しかしこのことが明るみに出たら、奴隷達が反乱を起こし兼ねません。ゴードンはアダムに商社達を確保したら自首しろと怒りをあらわにしています。アダムはまだ、策はあると最後の一手に出るのでした。
結末ネタバレ:進出
無事に外に出られたと思われたのですが、アニータは違うと叫びます。その瞬間、アニータは殺されてしまうのでした。その犯人は、エレノアでした。なんとエレノアは人工知能のアンドロンの妹だったのです。しかしそれは、人工知能により作られたものかも知れませんが、聞く耳は持たず残りの参加者を襲うのでした。ジュリアンがやられ残るメンバーは3人。アレキサンダー、エレノアとヴァレリでした。
アダムは、造反を画策します。ゴードンに罪をなすりつけ警察に通報したのです。八百長で金儲けをしたと、ゴードンをはめたのでした。残ったアレキサンダーとヴァレリは迫り来るエレノアの脅威をかろうじて退け、屋上へ歩みを進めます。2人は屋上へ出ると、ついに終わったかに見えたのだが...それは幻影でした。彼らは第2ステージへと進出したのです。
そして人工知能アンドロンが言うのです。「これが真実、ゲーム主催者の正体です。次回をお楽しみに奴隷諸君」と。次の瞬間死んだと思われたジュリアンが目覚めるのでした。
以上が、映画「アンドロン」の結末までのあらすじ解説でした。いかにも続編があるような匂わせ方で終わります。しかし現状でも、続編がある様には到底思えないと言う声が大多数を占めています。あえて続編を匂わせておいて終わる、と言う監督の仕掛けなのかも知れません。
映画アンドロンの登場人物・キャスト
アレクサンダー/レオ・ハワード
ここからは映画「アンドロン」の登場人物やキャストについて解説していきます。長髪の男性で、最後まで残った1人のアレクサンダー。そんな役を演じたのはアメリカの俳優レオ・ハワード。まだ年齢も21歳と若く、数えるほどしか映画には出演していません。評価もまだこれからであり、今後の活躍が期待できる将来有望な若手俳優です。
ジュリアン/ゲイル・モーガン・ハロルド三世
最後に蘇り実は死んでいなかったことが判明したジュリアンを演じたのは、ゲイル・モーガン・ハロルド三世。しかし本来はゲイル・ハロルドとして活動している俳優です。主にTVドラマの出演が多い俳優ですが、映画にもそれなりに出演作は存在します。しかし、そのほとんどが日本未公開の作品ばかりで、海外での知名度や評価はまだ低い様です。しかし、今回の「アンドロン」での演技は印象的で、評価が今後上がる可能性を秘めていると言われる俳優です。
エレノア/ミシェル・ライアン
最後アンドロン側だったことが判明し、ヴァレリに倒されてしまうエレノア役を演じたのはミシェル・ライアン。彼女はイングランドの女優で34歳です。主に活動の拠点はイングランドであり、まだ世界的には有名な女優ではありませんが映画、TVなどで活躍しています。
アダム/アレック・ボールドウィン
この「アンドロン」の出演陣で1番世界的に評価の高い俳優であるアレック・ボールドウィン。そんな評価の高い俳優が演じたのはアダム。最後まで闇があり運営の闇を抱えている役でした。そんなアレック・ボールドウィンの代表作は、近年ではミッションインポッシブルなどの長官役が有名です。その他でも対策や話題作に軒並み出演しており、人気のある俳優の1人です。強面から豪快な役や厳格な男まで幅広くこなすことで知られています。
映画アンドロンに関する感想や評価は?
「アンドロン」を鑑賞した方の感想や評価などはどんなものがあるのでしょうか?いわゆるB級映画にカテゴリ分けされるこの作品は、続編を明らかに臭わせる終わり方をしています。しかし、作品のクオリティが低く賛否両論を巻き起こす内容であるために続編を推す声は厳しいとの意見が多いと言われる作品です。そんな感想を含めて、ツイッターでの声を集めてみましたのでご覧ください。
廃墟で目覚めた十人の男女が脱出を目指す『アンドロン』。遠い未来、世界を支配する富裕層によって巨大迷路に放り込まれた男女らが殺人ゲームに巻き込まれる。ゲームを支配する者として、アレック・ボールドウィンやダニー・グローバーが出演する。B級映画という扱いだけど、CGはかなり充実している。 pic.twitter.com/PQ6zHUnDRT
— 遊山直奇 ゆうやまなおき (@youyama) January 24, 2018
この方のツイートは、解説を短い文字数ながら的確にされています。有名俳優の出演やCGをしっかり駆使している部分など、「アンドロン」をしっかり評価されています。
『アンドロン』
— こったん (@roo_kota) March 27, 2017
こんな色んな意味で破壊力のあるB級映画は久々で、眠気もぶっ飛んだ。
まあアレック・ボールドウィンが楽しそうに演じてたのが微笑ましくて良かったかな。 pic.twitter.com/1WLNl8qa6w
この方は、映画の内容について述べています。アレック・ボールドウィンについても解説しており、彼の演技を評価しています。
『アンドロン』
— Dr.い〜ぶる (@MiniAustinP) May 18, 2017
格差社会の中で自由を得るために、記憶を失った男女たちは罠が張り巡らされた迷宮から脱出できるのか。『ハンガーゲーム』『ダイバージェント』『CUBE』などいろいろな要素を足して割って余ったような作品。今だかつてここまでワクワクしないエンドクレジットがあったのだろうか。 pic.twitter.com/5H6hF58M21
この方のツイートも解説をされています。しかし、エンドクレジットについて語っているのが印象的です。続編を匂わして終わりますが、あからさま過ぎたようで、ワクワクしないとのツイートです。
アンドロンって映画見たけど続編出ないと謎が分からん。
— ちんしゅ (@nazo616) April 23, 2017
あからさまな続編展開をして終わる「アンドロン」。ラストのナレーションも開催者の正体と言っているものの、展開的に誰が黒幕なのかすら匂わせていて、はてなが灯る展開となっているラストに、それらの伏線は続編で明かします的な最後に困惑されているようです。
映画アンドロンのネタバレまとめ
以上、「アンドロン」あらすじ解説をまとめてきました。結末までのネタバレ解説をしてきましたが、評価が割れる展開はいかがだったでしょうか?B級映画となるジャンルですので、もし興味を抱いた方はみてみてはどうでしょうか?消化不良になるラストの展開さえ除けば、十分楽しめるSF映画にはなっているとの評価がみて取れる感想もあるので、賛否両論となる結末の真意をあなたの目で確かめてみてはいかがですか?