レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間をネタバレ！映画の結末と感想は？

タイトルが印象的な映画は多くありますが、「レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間」もその一つではないでしょうか？今回はレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間という映画について、あらすじから結末までをネタバレ込みで詳しくご紹介します。これまでレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間という映画を知らなかったという人でも、きっと興味を持つ事できる筈です。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間は2008年に製作されたフェイクドキュメンタリー映画です。女子高生のアリス・パーマーがある日溺死体となって発見され、彼女の死を悲しんでいた家族はビデオや写真の中にアリスの霊を見る様になります。アリスが行方不明となってから死ぬまでの3日間に一体何が起こったのか、インタビュー映像を織り交ぜて事件の真相を追う映画作品となっています。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間の予告編動画を観てみると、アリスが秘密を持つタイプの少女であった事がわかります。アリスが一体どの様な女性だったのか、ドキュメンタリー形式である為に実際の事件の真相を追いかけているかの様な気持ちで映画を観る事ができる筈です。予告編でレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間が気になったら、是非本編も鑑賞する事をオススメします。

それでは早速レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間についてのあらすじをご紹介します。以降はネタバレを多大に含む内容となるので、まだレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間を観た事が無いという人や映画のネタバレを知りたくないという人は閲覧にはくれぐれもご注意ください。アリスに一体何があったのか、物語が結末に近付いた時一体どの様な感想を抱くでしょうか？

2005年12月21日、パーマー夫妻と姉のアリス、弟のマシューは、ニューサウスウェールズ州にあるダム湖「レイク・マンゴー」を訪れていました。警察に通報が入ったのはその日の午後6時でした。通報をした母親のジューンによれば、マシューとアリスが湖で泳ぐ姿を、傍にあるピクニック場から眺めていました。しかしマシューが湖を上がってから15分ほどが経過しても、アリスが戻ってきていない事に気付いたのです。

両親は岸から湖を捜索したもののアリスの姿を見つける事はできず、湖畔の森にアリスのタオルが落ちているのをマシューが見つけていました。通報を受けたのはアララト警察のサンディ・ドルアーン巡査部長で、夜10時から湖の中に潜水しての捜索活動が行われました。しかし結局アリスらしき姿を見つける事はできないまま、その日家族は自宅へと帰される事となってしまいました。

アリスの行方不明を知りパーマー家へやってきたのは、近所に住むリースとジョージーというリッター夫妻でした。ジューンの両親であるガレットとアイリスというロング夫妻もまた、父親のラッセルから事件を聞いて集まっていました。しかしジューンとアイリスの姿を見たジョージーは、二人の間に妙な空気が流れているのを感じ取っていました。アリスの恋人であるジェイソンと妹のキムも、事件を知ってショックを受けています。

ジェイソンからの電話にもアリスが応える事は無く、ジューンはアリスがいないという状況に奇妙な感覚に陥っていたと言います。その晩にアリスの部屋にある電話が鳴りましたが、ジューンはそれを取る事はしませんでした。ラッセルはインタビューの際に、事件の日以来、娘の帰りを期待して玄関の明かりはつけたままにして生活をしている事を口にしました。そうしてアリスの行方を心配する家族の元に、悲報が舞い込みます。

12月24日の午後9時25分、アリスが遺体となってダムの端で発見されたのです。ドルーアン巡査部長の連絡によってダムへ向かった一家は、アリスの遺体を確認する事となりました。確認後に書類にサインをする際、ジューンは車の中に残っていました。冷たい水の中で遺体となっていた娘の姿を直視する事に耐えられなかったのです。ラッセルは父親としての責務であるとし、それでもジューンを車に戻した事に後悔もしていました。

ダムからの帰り道、何故か車が故障してしまい直進する事ができなくなってしまいました。仕方なく一家はバックで車を運転する事にして町へと戻っていきました。アリスの検視が行われたのは27日で、翌日には自宅へとアリスの遺体が戻されました。葬儀が行われたのは年明けとなる1月5日の事で、葬儀の様子はテレビのニュースでも流される事となりました。マシューはまだアリスが死んだ事を現実のものとして受け止められません。

異変が起こり始めたのは1月15日の事でした。家の中で起こる物音がアリスの部屋からしている事に気付いていましたが、ラッセルは白アリの駆除業者に依頼をします。しかし物音が止む事はなく、ドアが勝手に開くといった不可思議な現象も起こりました。一方ジューンにもまた異変が起こり、びしょ濡れとなったアリスがベッドの足元に立っているという悪夢を見る様になっていたのです。ジューンは少しずつおかしくなっていきます。

2月に入るとジューンは深夜に徘徊する様になり、更には他人の家へ不法侵入をしてしまったのです。その事に対してジューンには悪い事をしたのだという意識はなく、インタビューに対して他人の人生に入り込みたかったのかもしれないと話していました。そんな中でもラッセルは元通りの生活を取り戻す為に、仕事に没頭する日々を送っていました。しかし2月下旬頃、ラッセルは自宅でアリスの姿を目にしました。

ラッセルは物音を聞きつけてアリスの部屋へ向かい、ドレッサーの椅子に腰かけました。すると突然死んだ筈のアリスの姿が現れたのです。アリスはラッセルの存在には気付かずいつもの様に過ごしていましたが、ラッセルの姿に気付いたかと思うと出て行けと騒がれてしまい、ラッセルはその場を逃げ出しました。異変に気付いたジューン達が駆け付けると、キッチンにいたラッセルは酷く傷ついた様子で泣いていました。

ラッセルの話を聞いた仕事仲間のフレデリックは、アリスの幽霊についてはわからないものの、ラッセルが嘘をつく人間でないと確信を持っている事からその話を信じると言います。パーマー家はクリスチャンではない為に、信仰を助けとする選択肢はありませんでした。ジョージーはマシューの事を心配していました。そんな中で、パーマー夫妻に続いて今度はマシューにまでも異変が起こり始めます。

3月に入った頃、マシューの体に突然謎の痣が現れました。マシューを担当したスラッター医師は、薬物や毒物などの検査をしたものの原因は不明であり、数週間が経過すると自然と治っていったのだと話しました。マシューのバンド仲間であり親友でもあるスティーヴは、自宅でバンドの練習をした際もマシューは普段通りで、母親が不法侵入をした噂についても特に話をする事はなかったのだと言いました。

町にあるベスト写真店でバイトをしているマシューは、写真好きでもありその腕は店主のクライヴにも認められるほどです。写真を撮る際のテーマの一つでもあり、マシューは引っ越しをしてきた4年前から3ヶ月置きに自宅の裏庭の写真を同じ様に撮り続けていました。パーマー家の裏庭は広く、木の柵に囲まれた先には丘が見える様になっています。そんな写真にも不可思議な現象が起こり始める事となりました。

4月28日、写真の中にアリスの様な影が映り込んでいたのです。はっきりとした人の姿ではなかったものの、一家はそれがアリスだと気付きます。更に同月の3日にもまた、近隣に住むボブが撮影したダムの映像の中に、岸辺で佇むアリスの様な姿が映し出されていました。ジューンはその写真を見て「アリスが生きている」と言い始めます。ラッセル自身もまた、遺体は確認したもののジューンの言葉に自信を失っていたのです。

それから3ヶ月後に、夫妻はアリスの遺体をDNA鑑定する事としました。その一件はニュースにもなりましたが、鑑定結果は残念ながらアリスの遺体であると証明する形となってしまいます。写真の中に写っていた人物の正体はわからないまま、2日後にアリスは再び元の場所へと埋葬されました。

パーマー家の鳴り止まない物音を確認する為に、マシューが廊下に設置したビデオの中には室内を移動する黒い人影が映り込んでいました。ジューンはラジオ番組「ヴォイスFM」のレイ・カメニーという人物に相談をします。番組で相談が取り上げられ、アニーと名乗ったジューンは遠隔でのリーディングを依頼します。するとレイは「道のりは険しいが、長く会っていないが親しい人物が戻り、安らぎをくれる筈だ」と助言します。

6月15日にレイのオフィスでカウンセリングを受けたジューンは、涙ながらに事件の全てを打ち明けました。カウンセリングの中で、ジューンはアリスが自分の部屋の椅子に座り悲しげにしている様子を見ます。その後夕食に招かれたレイは、降霊術を勧めます。元々サイキックといったものを信じていなかったラッセルは拒否しますが、術に興味があったマシューの説得もあり降霊術が行われる事となりました。

6月20日、家族とレイは録画をしながら降霊術を行いますが何も起こりません。失敗したかと思われたものの、翌日マシューがビデオを確認してみると、以前よりも更に鮮明な姿となったアリスの姿が映っていたのです。ジョージーや巡査部長には詐欺師と警戒されますが、レイは好奇心のままに屋内に3台カメラを設置して撮影を続けるよう指示します。そしてビデオには次々とアリスの姿が捉えられる様になりました。

一家にある映像が届きます。それはボブがアリスの映像を撮影したのと同日のもので、心霊写真の噂を聞いた彼らがボブと同じ日に湖にいた事を思い出して映像を検証していたのです。そこに映り込んでいたのは森の方へ逃げる女性の姿でしたが、それはアリスの服を身に着けたマシューだったのです。実はこれまで映像に映り込んだアリスは全てマシューの捏造したもので、死を否定したい家族の為にやった事だと白状します。

8月19日から22日にかけて、マシューはレイによって出張カウンセリングへ連れ出されます。その中でアリスともう会う事はできないのだと実感したマシューですが、まだ自宅にビデオを仕掛けたままでした。その中には、今度こそマシューの捏造ではないアリスの顔らしきものが映っていたのです。再び映像を検証してみると、マシューが捏造した映像の中に、アリスが生前ベビーシッターをしていたブレッドの姿がありました。

その映像を元にジューンが部屋の中を探すと、使われていなかった暖炉の中にアリスの金庫を発見します。その中には日記や思い出の品、そしてビデオテープが残されていました。その映像の中には、シッター先の夫妻と共にアリスが肉体関係を結ぶ姿が残されていました。ブレッドは証拠となるテープを探していたのです。その件が知れ渡るとブレッド達一家は姿を消してしまい、警察でも手がかりを見つけられませんでした。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間では、それまで共に過ごしてきた娘の姿が、実は本当の姿ではなかったのかもしれないといった衝撃の事実が明らかとなります。アリスの霊に囚われ続けた一家はどうなってしまうのか、レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間の結末を見逃せません。

恋人のジェイソンは大きなショックを受け、キムはアリスが秘密主義であり、秘密を持っている事自体を隠していたのだと話します。更に日記に挟まれていた名刺によって、レイがアリスのカウンセリングを受けていた事も判明します。それはアリスが死ぬ5か月前の事で、レイが黙っていたのは守秘義務の尊重と誤解を生む事を避ける為であるとします。しかし一家からの信用は完全に無くなってしまいました。

2005年の8月2日から、アリスは学校のキャンプでレイク・マンゴーを訪れていました。楽しかったと話していたアリスですが、同級生のケイトが湖の周囲を探索する為に撮影していた動画の中に、木の根元に何かを埋めているアリスの姿が映り込んでいました。2007年2月に、一家はアリスが埋めていた物を探す為にレイク・マンゴーへ向かいます。人がいなくなる夜に捜索を始め、ジューンがそれを見つけました。

ビニールの中に入った携帯電話とブレスレットはアリスが失くしたと言っていた物で、その他にもアリスが大事にしていた小物が入っていました。携帯の動画を確認すると、暫く無言の時間が続いた後に置かれていた携帯を取りに来るアリスの姿がありました。しかし携帯を取ろうとした瞬間映像がフリーズし、その瞬間のアリスの顔はまさに発見された遺体と同じ様に見えたのです。

映像の中でアリスが何を見たのかはわからないものの、ジューンはアリスが自分が死ぬという事を予感していたのだと予想します。持ち物を埋めたのは一つの儀式であり、アリスは自分がいなくなる前に本当の自分というものを家族に伝えようとしていたのだと話します。それから数週間が経過した頃、一家は元通りの生活を取り戻し始めていました。少しずつ前向きに生きていく決意ができる様になっていたのです。

しかし同じ家に住み続ける事はできないと判断した一家は、引っ越しをする事を決めました。引っ越しをする前に、近所の人間をたくさん招いてパーティーを開く事にします。アリスのいない町の中で、家族は後悔と共に何かが変わったわけでもない事に気付きます。

その頃になると、一家は再びレイとも顔を合わせる様になります。ジューンは最後のカウンセリングを受ける事にしました。始めの頃と同様に、家の中へ入るイメージからスタートすると、それはアリスの受けた最期のカウンセリングと似通った部分が多く見受けられました。アリスの部屋に入るジューンは、アリスの姿を見つけられないまま部屋を後にします。対するアリスは、自分に気付かないジューンを見送ります。

引っ越し当日、荷物を纏め終えたジューンは最後にアリスの部屋を訪れました。残っていたコードを纏めたジューンの姿を、アリスが見ています。車に乗った一家はそのまま家を去ってしまいました。家の庭で撮影した家族3人の写真の中には、アリスの部屋の窓にぼんやりとアリスの姿が写し出されていました。

実はマシューの誕生日を祝うパーティーの映像や、それまでマシューが捏造をしてきた映像の中にも、本物のアリスの姿が映り込んでいたのです。しかし一家はその事実に気付く事はありませんでした。アリスに一体何が起こったのかも、わからないままとなります。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間では、アリスの死の真相について明かされる事はありませんでした。しかし真実が明かされない結末の方がリアリティがあり、想像力を膨らませてくれる映画でもあるのかもしれません。続いてはレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間に登場したキャストについてもご紹介します。

悲劇の死に見舞われたアリス役を演じたのは、女優のタリア・ザッカーです。アリスは16歳という若さでありながら、湖で突如遺体となって発見される事となりました。性格は母親にそっくりで、生前には近所のトゥーイー家でベビーシッターをしていた事もあります。

アリスの母親であるジューン役を演じたのは、女優のロージー・トレイナーです。ジューンはアリスと同じく秘密主義な一面を持っている人物で、アリスの死後には娘の死と向き合う事ができなかったり、問題行動で家族を困らせる事となってしまいました。

アリスの弟であるマシュー役を演じたのは、俳優のマーティン・シャープです。親友とバンドを組んだり写真が好きで、アリスの一件で難色を示す父親とは正反対に降霊術などに興味を持っていました。

アリスの父親であるラッセル役を演じたのは、俳優のデヴィッド・プレッジャーです。家族の中でアリスの遺体を確認したのはラッセルのみで、霊能力といったものに対しては否定的な意見の持ち主です。

事件が解決するわけではなく、パーマー一家がアリスの死を受け入れる事で終わりを迎えたレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間ですが、映画の中で気になる部分が多かったという人もいる筈です。続いてはレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間に関するネタバレ考察もご紹介します。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間の中では、そもそもの主題となるアリスの死の原因について、明言される場面は登場しません。アリスの死が事故であるのか、あるいは自殺や他殺といったものなのか、謎は謎のまま結末を迎えています。しかしそれによって想像が膨らむ映画にもなっており、あらゆる感想や可能性が浮上する映画でもあります。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間の、サブタイトルの意味も気になる筈です。映画本編では最期の3日間の詳細が明らかとなるわけでもなければ、映画自体はアリスの過去から死後の期間も含めれば数年分の映像となっています。一部ではツイン・ピークスの劇場版作品となる「ローラー･パーマー 最期の7日間」にあやかろうとしたのでは？との感想も見受けられました。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間には様々な謎も残されたまま結末を迎えていますが、続いてはそんなレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間を実際に鑑賞した人の感想についてもご紹介します。この映画をどの様に捉えているかによって、鑑賞後の感想には違いがありそうです。

モキュメンタリー方式の映画は複数存在していますが、レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間の場合には本当にあった事件の様に、リアリティを感じられたという感想もありました。身近な人間が謎の死を遂げてしまった時に、残された家族として様々な事を考えさせられたという感想もある様です。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間は、幽霊に襲われたりする恐怖を味わう映画ではありません。しかしだからこそ、リアルな恐怖や不気味さを体感できるといった感想もありました。原因もわからない身近な人物の死という題材が、より恐怖を感じさせる感想へと繋がるのかもしれません。

洋画ホラーは心理的な恐怖よりも、スプラッター的な過激な恐ろしさがあるものが多い為、レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間を観る際にはじわじわと蝕まれる様な恐ろしさが予想外であったとの感想もある様です。結末が明かされないままの終わりというのもまた、感想の中に恐怖を倍増させる要素となっているのかもしれません。

レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間について、あらすじから結末までをネタバレ込みでご紹介しましたが、想像していた映画とは違ったという感想もあったのではないでしょうか？実在の事件においても全てが解決するわけではなく、原因不明のままというのがよりリアリティを感じさせてくれる映画となっていました。

あらすじを見るだけでもじわじわとした恐怖を体感できるレイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間ですが、実際に映画を自分の目で観てみると、また違った感想が出てくる場合もある筈です。興味がある方は是非レイク・マンゴー アリス・パーマーの最期の3日間を鑑賞してみてはいかがでしょうか？