私はゴーストのあらすじをネタバレ!幽霊視点で描く斬新な心霊ホラー映画

幽霊の視点で描かれた斬新な心霊ホラー映画「私はゴースト」は、成仏できずにいる女性の幽霊の追体験と、彼女の死の真相や結末までが描かれました。本作品は、出演キャストが3人によってストーリー展開される異色の映画作品とも呼ばれています。本文では、「私はゴースト」の気になるあらすじや結末とネタバレ、作品の持つ斬新さや出演キャスト、映画に関する感想や評価について紹介します。

私はゴーストのあらすじをネタバレ!幽霊視点で描く斬新な心霊ホラー映画のイメージ

目次

  1. 映画『私はゴースト』とは?
  2. 映画『私はゴースト』のあらすじネタバレ
  3. 映画『私はゴースト』の結末ネタバレ
  4. 映画『私はゴースト』の持つ斬新さ
  5. 映画『私はゴースト』のキャスト
  6. 映画『私はゴースト』に関する感想や評価
  7. 映画『私はゴースト』についてまとめ

映画『私はゴースト』とは?

成仏できない女性幽霊の視点でストーリーが進行する異色のホラー映画「私はゴースト」は、生前の記憶を追体験し続ける主人公・エミリーの日常と、彼女の死の真相に迫った作品です。以下では、映画「私はゴースト」のあらすじや結末、作品の持つ斬新さやキャスト、作品に関する感想や評価をネタバレを交えて紹介します。

映画『私はゴースト』の基本情報

映画「私はゴースト」の基本情報・イメージ画像

映画「私はゴースト」は、2012年にアメリカで制作されたサスペンス・ホラー映画で、女優アンナ・イシダが主演を務めました。本作品は、幽霊となった主人公・エミリーの日常を淡々と描いており、作中の登場人物も、声の出演である霊媒師や、エミリーを殺害した男の3人だけという異色の映画です。

映画『私はゴースト』の予告編

上記は、映画「私はゴースト」の予告編動画であり、以下に紹介する作品のあらすじ・結末のネタバレと共に「私はゴースト」の世界観を覗いてみませんか?

監督はH・P・メンドーサ

映画「私はゴースト」の監督H・P・メンドーサは、本作品の脚本・撮影も手がけました。また、作詞・作曲家としても活動しており、2006年の映画「コルマ・ミュージカル」、2009年の映画「ショウジョウバエ」等があります。また、監督作品には、2015年の映画「感謝祭の大讃美歌:Conversation Storm」、2011年のテレビドラマ「ヘッドサイダー」が知られています。

映画『私はゴースト』のあらすじネタバレ

映画「私はゴースト」のあらすじネタバレの紹介・イメージ画像

出演キャスト3人によって演じられたホラー映画「私はゴースト」は、登場人物の少なさに加え、幽霊視点でスト―リー展開される斬新な作風が特徴です。以下では、映画「私はゴースト」のあらすじをネタバレを交えて紹介します。

あらすじ①繰り返される静かな日々

郊外にある一軒家にひっそりと暮らすエミリーは、いつものように、目玉焼きを焼いたり、部屋の掃除をしたり、家族写真を眺めては泣き、買い物に出かけるなど、一見すると、何処にでもいる若い女性です。しかし、何気ない日常を淡々と繰り返す日々を送るエミリーは、自分の正体に気付いていませんでした。

あらすじ②エミリーは幽霊だった

毎日同じことを繰り返す日々を送るエミリーの正体は、幽霊でした。しかし、エミリーは、自分が幽霊であることに気付いていませんでした。生前の記憶を追体験するエミリーは、誰もいないはずの屋根裏部屋から男のうめき声や足音が聞こえると、その度に怯える様子を見せ、時には食事中にナイフを振りかざすなど、奇妙な行動を見せていました。

母親の寝室に向かったエミリーは、その部屋で例えようのない居心地の悪さを感じ、ベッドの前に敷かれた絨毯を気にし始めます。そんな時、「エミリー」と呼ぶ声が聞こえ始め、エミリーはおびえた様子を見せます。エミリーに声を掛けた女性は、シルヴィアと名乗り、部屋の中のタンスの前に居ると告げました。しかし、エミリーにはシルヴィアの姿は見えませんでした。

シルヴィアの霊媒の様子・イメージ画像

エミリーに聞こえた声の主・シルヴィアは、この家に住む一家に依頼されて訪れてきた霊媒師でした。そして、幽霊となって何気ない日常を送るエミリーは、自分が幽霊であることに気付けず、成仏できずにいました。そこで、霊媒師のシルヴィアは、エミリーを成仏させるために、足枷となっている因果を解く方法を模索し始め、エミリーに生前の記憶について尋ねました。

あらすじ③蘇る生前の辛い記憶

シルヴィアとの会話で、エミリーは生前の記憶を思い出し始めていました。生前にシルヴィアと話したこと、怪物のような青白い肌の大男に追いかけられ、母親の寝室に追い詰められて、何度も刺されて亡くなった、エミリーの頭に辛い記憶が蘇りました。シルヴィアに今までの行動を聞かれたエミリーは、生前の追体験を思わせる内容を話し始めます。

シルヴィアの気配に怯えたエミリーは、その場を脱出し、再び繰り返される日常へ戻ってしまいました。そして、再びシルヴィアの声が聞こえたエミリーは、因果を解くために、絨毯の上を歩くように指示されます。そして、勇気を振り絞って絨毯の上を歩くエミリーは、生前の苦しい記憶を全て蘇らせます。

あらすじ④生前のエミリーの異変

生前の辛い記憶・イメージ画像

それは、エミリーが居心地の悪さを覚えた絨毯の上で、何度も刺されて殺されたことや、受けた傷の激しい痛みなど、様々な記憶がエミリーの頭をよぎりました。また、シルヴィアは、エミリーが母親から悪魔憑きと思われていた理由について問いました。すると、気が付いた時には手が血で染まっていたことや、無意識に妹の首を絞めていたこと、父親は治療を望むも、母親はエミリーの異変を受け入れられずにいたことを話しました。

あらすじ⑤再び繰り返される日常

因果を解くことができたエミリーは、家の外に出てみましたが、その先は真っ暗な闇に覆われていました。そして、霊的に覚醒したエミリーは、生前の記憶・繰り返されてきた日常を遠くから見つめていました。目玉焼きを焼いたり、買い物に出かけたりと何気ない日常の光景を見ていたエミリーは、自分が殺された時の姿も見えてしまうのではと、怯え始めます。

その様子を察したシルヴィアは、エミリーに対して「あなたは殺されていない」と言い放ちます。しかし、自分は、謎の男に刃物で刺されて死んだはずだったと信じ込むエミリーは、シルヴィアの言う事が理解できませんでした。

映画『私はゴースト』の結末ネタバレ

自分が幽霊であることを自覚し、生前の記憶を思い出したエミリーは、霊媒師・シルヴィアの声から自分の死の真相と衝撃的な事実を聞かされます。以下では、エミリーの死の真相とその後を描いた映画「私はゴースト」の結末をネタバレを交えて紹介します。

結末ネタバレ①エミリーを殺したのはエミリー自身

エミリーの多重人格症・イメージ画像

シルヴィアは、エミリーについて調べており、彼女は怪物を思わせる凶悪な別人格が表れる解離性同一性障害(多重人格症)を診断されていたことを知ります。そして、幽霊となったエミリーが話した、謎の男に刺殺されたという事実は、別人格のエミリーによる自殺だったことが判明します。そして、エミリーが不安を感じた絨毯の上で、何度も自分を刺し続けて亡くなったことを聞かされます。

シルヴィアから、自分の死の真相を聞かされたエミリーは、ショックを受けると同時に、自分は自殺していないと怒りを顕わにします。シルヴィアは、残った因果が自殺の記憶を封じていると感じ、同時にエミリーは、別人格が表れた時の記憶がないことも判明します。エミリーともう一つの人格・怪物の2つの魂を成仏させなければならないと知ったシルヴィアは、怪物を捜し始めます。

結末ネタバレ②もう1人のエミリー

その頃、屋根裏部屋での男のうめき声や足音を気にしていたことをシルヴィアに打ち明けたエミリーは、その場所へむかいました。屋根裏部屋は、母親から折檻部屋と呼ばれていましたが、エミリー自身は、罰を受けるどころか、その部屋に入った記憶すらないと言います。エミリーの発言にシルヴィアは、別人格のエミリーが閉じ込められていたのではと、思い始めます。

意を決して屋根裏部屋に足を踏み入れたエミリーは、怒りや悲しみの情念が渦巻いているのを感じただけで、人1人居ませんでした。そして、エミリーは部屋に戻ってシルヴィアに声を掛けました。すると真っ黒い目のおぞましい怪物が、屋根裏部屋から出てきました。怪物から逃げるエミリーは、バスルームのドア越しに怪物の声を聞きました。
 

結末ネタバレ③別人格のエミリーの苦悩

エミリーに襲いかかってきた怪物は、エミリーを殺せば自分は自由になれると思ったこと、屋根裏部屋の折檻部屋に閉じ込められたことや、辛い記憶を延々と追体験させられたことを言い放ちます。そして、エミリーに恨みを持つ怪物は、バスルームのドアを開け、エミリーの首を絞め始めました。すると、またいつもと変わらない日常が映し出されていました。また、エミリーの記憶の追体験でしたが、今度は別人格になった時のエミリーの様子を追体験していました。

結末ネタバレ④暗闇に飲まれるエミリー

暗闇に飲まれるエミリー・イメージ画像

包丁を持った怪物から、逃げまとうエミリーは、必死になって霊媒師・シルヴィアに助けを求めるも、彼女から返事は帰ってきませんでした。そして、怪物に襲われたエミリーは、怪物に腹部を刺されてしまいます。しかし、怪物に刺され続ける追体験から脱出したエミリーに、今度は、シルヴィアの霊媒の声がきこえ始めました。同時に、エミリーの生前のビジョンも消え去っていき、目まぐるしい変化が起こります。

そして、家は揺れて闇に飲まれていき、エミリーが恐れた怪物も人間の姿にもどり、エミリーを刺し続ける怪物の記憶のビジョンも消え去り、エミリーが自身の腹部を刺す光景に変化しました。全てが崩れて闇に飲まれていく恐怖の中で、エミリーは「私は幽霊」と繰り返し自分に言い聞かせました。

映画『私はゴースト』の持つ斬新さ

映画「私はゴースト」の持つ斬新さ・イメージ画像

登場人物の少なさと、成仏できずにいる幽霊の視点で描いたサスペンス・ホラー映画「私はゴースト」は、これまでのホラー作品にはない、斬新な設定が話題を呼んだ作品です。以下では、映画「私はゴースト」の持つ斬新さについて考察しました。

幽霊の視点での心霊ホラー

映画「私はゴースト」では、幽霊となったエミリーが、霊媒師・シルヴィアの力を借りて、成仏するために必要な別人格の謎に迫るストーリーです。幽霊の視点で描かれた作品なので、霊媒師・シルヴィアのように生きている人間は、エミリーには姿が見えないことや、多重人格症による影響で、エミリーの死の原因は別人格による自殺だったなど、斬新な設定が施されています。

心霊ホラーならではの描写が少ない

映画「私はゴースト」は、幽霊となった主人公の視点でストーリー展開されるため、従来の心霊ホラーならではの描写が少ないことが特徴です。そして、幽霊の視点を強調するために、やや解像の粗い映像やノイズに独特のカメラワークや、霊媒師による幽霊を払うようなありふれたホラー作品とは真逆な、独創的な作品です。

呪怨やリングなどを感じさせる演出

従来のホラー映画作品で描写される、幽霊の仕業による残虐なシーンや、別人格が表に現れた時に起こったエミリーが自殺する場面も、白黒映像に編集されているため、他のホラー作品より穏やかな雰囲気を漂わせます。また、エミリーの別人格の怪物が映画「呪怨」の俊雄に似たメイクであることや、エミリーの外見が映画「リング」を連想させるとも評されています。

映画『私はゴースト』のキャスト

出演キャストの紹介・イメージ画像

映画「私はゴースト」のキャストは、主人公・エミリーを演じた女優アンナ・イシダによる1人芝居が作中の大半を占めました。また、霊媒師・シルヴィアは、エミリーからはその姿がみえないため声の出演、エミリーの別人格である男は、実態のない男なのでやや人間離れしたメイクを施されている外見が特徴です。以下では、映画「私はゴースト」のキャストを紹介します。

キャスト①エミリー/アンナ・イシダ

映画「私はゴースト」で、主人公・エミリーを演じたアンナ・イシダは、東京都生まれ・アメリカ育ちの女優です。ストーリーの大半は、アンナ・イシダが演じる、エミリーの追体験の繰り返しが占めています。アンナ・イシダの出演作品に、「Love AnyWay」や、H・P・メンドーサ監督作品の「Bitter Melon」が知られています。

キャスト②シルヴィア/ジーニー・バロガ

映画「私はゴースト」に登場する霊媒師・シルヴィアの声を担当したジーニー・バロガは、アメリカ・ウイスコンシン州出身の女優・ディレクターです。主な出演作品に「Be His」「Prophecy」「Eve」があります。

キャスト③エミリーを殺害した男/リック・バーカート

映画「私はゴースト」でエミリーを殺害したと信じ込まれていた、エミリーの別人格の男を、リック・バーカートが演じました。リック・バーカートは、俳優だけでなく、ディレクター・作家としても活動しており、師出演作に、H・P・メンドーサ監督の「感謝祭の大讃美歌:Conversation Storm」が知られています。

映画『私はゴースト』に関する感想や評価

映画「私はゴースト」に関する感想や評価を調査・イメージ画像

従来のサスペンス・ホラー映画にはない、何かに怯える幽霊の視点で物語が進行される映画「私はゴースト」に関する感想や評価を紹介します。

感想1:幽霊視点の設定が面白い

ホラー映画と言えば、幽霊に怯える人間たちの恐怖や、霊の真相を追う題材が多くみられる一方、映画「私は幽霊」では、主人公である幽霊自身が、目に見えない何かに怯えるというこれまでにない斬新なストーリーが描かれました。異色のホラー映画として、映画ファンの間で知られており、映画後半から明らかにされた主人公の死の真相を紐解くストーリーは、目が離せない怒涛の展開を見せています。

感想2:独特のカメラワークで恐怖が倍増

映画「私はゴースト」は、単調なストーリー展開から、一部の視聴者からつまらないとも言われています。しかし、「私はゴースト」は、人気ホラー映画のように派手なシーンはなく、作品独特のカメラワークや、主人公が醸し出すシリアスな雰囲気が、ストーリーを追うごとに例えようのない恐怖を与える、異色のホラー映画です。

映画『私はゴースト』についてまとめ

映画「私はゴースト」のあらすじや結末、出演キャスト、作品が持つ斬新な設定や感想・評価について紹介しました。従来のサスペンス・ホラー映画のように、派手な演出はないものの、映画「私はゴースト」でえがかれた幽霊視点のストーリー展開やじわじわと来る静かな恐怖を味わってみませんか?

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ