2019年03月21日公開
2019年03月21日更新
ヴィジット 消された過去をネタバレ!映画のあらすじと最後の結末を解説
映画「ヴィジット 消された過去」について、あらすじから結末までをネタバレを含めて最後までご紹介します。記憶を失った主人公は訪れた実家で違和感を覚える事となりますが、最後には驚きの真実が待ち構えていました。ヴィジット 消された過去に出演しているキャストや、ヴィジット 消された過去を観た人の感想もまとめています。ネタバレを知った上でヴィジット 消された過去を観ると、最初は気付かなかった発見もあるかもしれません。
目次
映画『ヴィジット 消された過去』とは?
恐怖を感じさせてくれる映画は数々ありますが、やはり一番身近にある恐怖を体感させてくれるのは人間ではないでしょうか?今回はそんな人間の恐ろしさを描いた映画「ヴィジット 消された過去」について、あらすじから結末までをネタバレ込みでご紹介します。交通事故により一時的に障害を抱える事となってしまった主人公は、数年ぶりに訪れた実家での恐ろしい体験を経て最後にどの様な決断を下すのでしょうか?
映画『ヴィジット 消された過去』の基本情報
ヴィジット 消された過去は2015年に製作されたイギリス映画で、主人公のジャニュアリーが交通事故を境に実家へ戻った事から始まる恐怖を描いた作品です。ジャニュアリーは恋人のカラムと幸せな日々を送っていました。しかし旅行中の交通事故で記憶喪失となってしまった上に、歩行も困難となってしまい車椅子生活を余儀なくされてしまいます。そんな中でジャニュアリーは、6年前に家出した実家へと足を運ぶ事にしました。
映画『ヴィジット 消された過去』の予告編
ヴィジット 消された過去の予告編動画は、バイクに乗ったジャニュアリーとカラムの楽しげな様子からスタートします。陽気な音楽と共に高揚する気分に合わせて、ジャニュアリーに促されるままにカラムはどんどんスピードを上げていきます。しかし最後にはトンネルの中で交通事故を起こしてしまい、より重傷であったジャニュアリーは病院に運び込まれていきました。これが更なる悲劇の始まりだとは誰も知りません。
監督はアダム・レヴィンス
ヴィジット 消された過去の監督を務めたのは、アダム・レヴィンスです。調べてみるとヴィジット 消された過去以外の監督作品を見つける事はできなかった為、ヴィジット 消された過去が初めての監督作品である様です。ヴィジット 消された過去を最後まで鑑賞した人は、その驚きの結末にアダム・レヴィンス監督の今後の監督作品にも期待が高まる筈です。
映画『ヴィジット 消された過去』のあらすじネタバレ
それでは早速ヴィジット 消された過去についてのあらすじを詳しくご紹介します。ネタバレを多大に含む内容となっている為、まだヴィジット 消された過去を観た事がないという人は、閲覧にはくれぐれもご注意ください。想像のつかない結末は自分の目で確認した方が楽しめる映画となっています。ただしネタバレを知っても恐ろしい映画である為、あらすじを見てからでも十分に映画を楽しむ事ができる様になっています。
あらすじ①記憶を失い実家へ
ジャニュアリーは恋人のカラムと共に旅行をしている最中、バイクの二人乗りをしていました。しかし途中で事故に遭い、ジャニュアリーは歩行が難しくなるばかりか事故以前の記憶を失ってしまいます。そんな中で二人はジャニュアリーの実家を訪れる事にしました。ジャニュアリーは6年前に家出をしたきりで、カラムに対しても家出の理由を話した事はありませんでした。実家はとても立派で、二人は執事に出迎えられます。
両親と兄のローレンス、妹のキャサリンに歓迎されるものの、感動の再会にもジャニュアリーには特別な感情が湧き上がりません。食事の席ではローレンスが事故を起こしたカラムに対して棘のある態度を取り、カラムは気を悪くします。車椅子に乗り移動をするジャニュアリーに付き添うカラムは甲斐甲斐しく世話を焼いてくれますが、同じ部屋で過ごすつもりであったカラムは夫婦ではないからと粗末な部屋へ移動させられます。
あらすじ②違和感を感じるのは記憶はないから?
実家での生活を始めたジャニュアリーに対し、キャサリンは全ての世話をしようとします。けれど動かないのは脚だけだというジャニュアリーに、ジャニュアリーは何でも自分でやる人間だったと納得します。そんなキャサリンにメイクを頼んだジャニュアリーは、世間話をします。恋人はいないのかと尋ねると、家の周りには若い男性がいないと返されます。都会に出る事を提案するジャニュアリーですが、キャサリンは真顔で否定します。
居間に飾られた絵には家族の姿が描かれていました。それはキャサリンが描いたものですが、何故かジャニュアリーだけが距離を置いた場所に立っています。実家の中に違和感を覚えている事をカラムに訴えるジャニュアリーですが、記憶が無いからだと言われ、口論となった末に障害を負ったのはカラムが事故を起こした為であると責めてしまい、ショックを受けたカラムは部屋を出ていってしまいます。
あらすじ③姿を消したカラム
カラムは父親から猟に誘われた際に一人でロンドンへ戻れと言われ、無職である事から暗にジャニュアリーと別れるよう言われていました。けれどカラムはジャニュアリーの傍にいると断言します。そんなカラムの姿が見えなくなっていた事に気付いたジャニュアリーですが、家族に尋ねるとカラムは出て行けという頼みに応じたと返されます。ジャニュアリーはカラムがそんな人間ではないと理解しており怒り出します。
カラムによって変わってしまったジャニュアリーを元の娘に戻す為に、服装なども変えさせられます。実家を訪れた頃には車椅子で移動していたジャニュアリーですが、リハビリを重ねて徐々に自分の足で歩ける様になっていきます。しかし家族に対する違和感は拭いきれないまま、母親に対して自分が好きだった色を問いかけると、俯いた母親がそれに答える事はありませんでした。
あらすじ④本当の家族じゃない?
屋敷の中には外への通信手段が無い為に、カラムと連絡を取りたいジャニュアリーは執事に町へ連れて行って欲しいと頼みます。断られてしまったジャニュアリーは、部屋の中で家族写真を見つけました。しかし写真に写っていたのは両親に兄と妹の4人だけで、もう1枚の写真に自分が写っているのを見つけます。それらは居間に飾られた絵と同じで、この2枚の写真を合わせて描かれたものだったのだとわかりました。
これまで感じていた違和感と4人だけの家族写真に、家族を信用できなくなったジャニュアリーは部屋に鍵をかけて閉じこもります。家族が外から声をかけてきますが、ジャニュアリーは応えようとしません。そんな中で家族の目を盗み、ドアの隙間からとある新聞記事を差し込んでくれたのは執事でした。その記事の見出しには「ダンフィールド夫人自殺」と書かれており、それを見たジャニュアリーはとある記憶を思い出します。
あらすじ⑤本性を現した家族
夫人の遺族として記載されていたのは、夫と当時8歳であったジャニュアリーの名前でした。ダンフィールド夫人こそがジャニュアリーの本当の母親であり、今現在暮らしている家族は偽物であると気付きます。自殺したフリをしたジャニュアリーは母親を人質にして実家から脱出する事に成功しますが、森の中でカラムが埋められたと思われる跡を見つけて泣き崩れます。ジャニュアリーは追い付いた兄に麻酔銃を撃たれてしまいました。
連れ戻されたジャニュアリーは自分の知った真実を打ち明けますが、父親は「自分達の幸せを壊したのはお前の父親だ」と言います。家族になる事を拒絶したジャニュアリーは、注射を打たれ運ばれた後に父親によって襲われてしまいます。憔悴しきったジャニュアリーをブランコに乗せながら、母親は「必要な犠牲もあるのだ」と言い聞かせました。やがて妊娠した事により、ジャニュアリーのお腹は大きくなっていきました。
映画『ヴィジット 消された過去』の結末ネタバレ
記憶を失っていた為に本当の家族ではないと気付く事ができなかったジャニュアリーですが、最後は一体どの様になってしまうのか想像がつかない展開となっています。続いてはそんなヴィジット 消された過去の結末についても、最後までネタバレ込みでご紹介します。唯一の頼みの綱であったカラムも殺されてしまい、一家の手から逃れる事のできないジャニュアリーは最後にどの様な決断をするのでしょうか?
結末ネタバレ①ニセモノの家族
逃げ出せないよう車椅子に拘束されて、赤ん坊の為にと食事を与えられるジャニュアリーは、家族のなすがままとなっていました。ジャニュアリーの世話をしていたキャサリンは、昔から母親のお気に入りであったジャニュアリーが気に入らない様子で、メイクを施す最中に目に怪我を負わせます。しかしそれによってキャサリンは父親から罰を受ける事となります。反抗しないジャニュアリーは、自室で過ごす事が許される様になります。
家族の目を盗みジャニュアリーと言葉を交わす執事は、一家が元々はこの家の使用人であった事を教えてくれます。ジャニュアリーへの仕打ちは復讐であるというのです。家を燃やそうとしたジャニュアリーは父親に見つかり暴力を振るわれますが、その声を聞いていた執事は苦悩します。耐えきれなくなったジャニュアリーがお腹に木の棒を突き刺そうとしている所を、キャサリンが発見して止めようとしました。
結末ネタバレ②ジャニュアリーの復讐
説得しようとするキャサリンに対して「あなたはいつも二番目だ」と挑発するジャニュアリーを殴りつけると、部屋を後にしたキャサリンは執事によって包丁で刺し殺されます。そのまま執事に助けられ外へ連れ出されたジャニュアリーは、執事によって真実を教えられました。ジャニュアリーの本物の父親はかつて一人の女性を無理矢理妊娠させてしまいます。産まれた子は屋敷に引き取られ、ジャニュアリーと名付けられたのです。
ダンフィールド夫人の自殺は夫の不貞が原因でした。ジャニュアリーを産んだ母親は夫人ではなく、今現在屋敷で共に過ごしている母親だったのです。その事実を告げられた事が原因で、ジャニュアリーは家出をしていました。共に逃げようと言う執事を一人で行かせ、ジャニュアリーは銃を手に屋敷の中へと戻る事とします。最初に見つけた兄のローレンスは、銃を向けるジャニュアリーに汚い言葉を吐き捨てた為に撃ち殺されました。
結末ネタバレ③悲しい結末
銃声を聞き付けてやってきた父親もまた、ジャニュアリーによって撃ち殺されます。銃声を聞いていた母親は全てを察して、ベッドの中から動く事をしませんでした。返り血を浴びたジャニュアリーが寝室を訪れると、母親に対して謝罪の言葉を口にします。それを聞いた母親は寂しくなると呟き、渡された銃で自殺を図りました。最後に残されたジャニュアリーは、屋敷の外で呆然と座り込むのでした。
映画『ヴィジット 消された過去』のキャスト
驚愕の事実が明らかとなり悲しい結末を迎える事となったヴィジット 消された過去ですが、続いてはヴィジット 消された過去に登場するキャストについてもご紹介します。ヴィジット 消された過去で緊迫した空気を作り上げたキャストは一体どの様な映画に登場しているのか、チェックしてみるのもオススメです。
キャスト①ジャニュアリー/エイミー・マンソン
主人公のジャニュアリー役を演じたのは女優のエイミー・マンソンです。ジャニュアリーは恋人のカラムと楽しく旅行をしていましたが、バイク事故によって歩く事が難しくなり記憶も失ってしまいます。エイミー・マンソンはヴィジット 消された過去以外に、「アガサ・クリスティー ミス・マープル5」「SEXとアートと美しき男たち」「エンパイア・オブ・エイプス」といった映画に出演をしています。
キャスト②カラム/サイモン・クォーターマン
ジャニュアリーの恋人であるカラム役を演じたのは、俳優のサイモン・クォーターマンです。職も家もなく生活力という面で見ると頼りない男性ですが、ジャニュアリーと共に生きようと心に決めていた男性でした。サイモン・クォーターマンはヴィジット 消された過去以外に、「ウエストワールド」「ウェア-破滅-」「デビル・インサイド」といった映画に出演しています。
キャスト③アルバート/ジェームズ・コスモ
ジャニュアリーを恐怖へ陥れる恐ろしい父親役を演じたのは、俳優のジェームズ・コスモです。始めは厳格な父親にも見えていたアルバートですが、ジャニュアリーが真実に気付くとその本性を現す事となります。ジェームズ・コスモはヴィジット 消された過去以外に、「ブレイブハート」「トレインスポッティング」「ゲーム・オブ・スローンズ」といった映画などに出演しています。
キャスト④マリリン/アイリーン・ニコラス
偽者であるかと思いきや実母であったというジャニュアリーの母親役を演じたのは、女優のアイリーン・ニコラスです。違和感のある家族の中でも常にジャニュアリーに優しく接しながら、自らも悲惨な過去を経験していた女性です。アイリーン・ニコラスはヴィジット 消された過去以外に、映画「トレインスポッティング」にも出演しています。
キャスト⑤ローレンス/ジェームズ・ランス
ジャニュアリーの兄であるローレンス役を演じたのは、画像の右から二番目に写る俳優のジェームズ・ランスです。カラムに対しても棘のある態度を取り、ジャニュアリーに対しても下世話な要求をしようとする男性でした。ジェームズ・ランスはヴィジット 消された過去以外に、「ノーザン・ソウル」「ミスター・スキャンダル」「レイク・モンスター 超巨大UMA出現!」といった映画に出演しています。
映画『ヴィジット 消された過去』に関する感想や評価
ネタバレを知って鑑賞しても尚、映画を観た後には放心状態となってしまいそうなヴィジット 消された過去ですが、続いてはそんなヴィジット 消された過去を観た人の感想や評価についてもまとめてご紹介します。その結末を一体どの様に受け止めているのでしょうか?
Amazonプライム見放題で「ヴィジット消された過去」発見。ヴィジットといってもシャマランのとは別物…だがテーマ的には近い(ネタバレ)。バイク事故で記憶喪失になった主人公のサスペンスだがバイク乗り的には冒頭3分のバイク事故シーンが一番怖い。だからせめてジェットヘルかぶれってば!
— 木村全開 (@Zenkai_Kimura) March 15, 2019
ヴィジット 消された過去は、M・ナイト・シャマラン監督の製作する同タイトルの映画と勘違いをする人も少なくない様です。こちらの映画は全くの別物ではありますが、サスペンス映画であり最後に予想外の結末が待っているという点においては、共通する映画でもあるのかもしれません。
ヴィジット消された過去!恋人とドライブ中に事故にあい、記憶喪失になったジャニュアリー。彼と6年ぶりに実家へ帰る事になったけど違和感が…。序盤は面白かった✨徐々に戻りそうな記憶とどこか不気味な家族。途中から胸糞展開でおえぇ🤢オチは読めちゃう笑 過去、時間描写がもっとあれば違ったかな? pic.twitter.com/xN5NB6Nc8W
— ナミ (@nami_toybox) February 5, 2019
ヴィジット 消された過去は決して楽しい気持ちになる映画ではありませんが、事故に遭い実家に帰ってからの展開の不気味さに引き込まれるという感想もありました。違和感の理由は一体何なのか、主人公の記憶が無い状態である事から鑑賞する人も同じ目線に立って緊張感を味わえる映画と言えそうです。
今日見た映画〜!「ヴィジット 消された過去」あんま意識して見てなかったけどイギリス映画感がした!暴力シーンとかえぐい過去とかある割には映像にはしてなくた雰囲気で気味悪さを感じたよ! pic.twitter.com/hlDfeqJci7
— れー! (@reint110) October 31, 2018
ヴィジット 消された過去には、最後まであまり直接的な過激描写はありません。しかしそれがかえって想像力を引き立たせ、恐怖を倍増させる結果となっている映画かもしれません。結末だけではなくその過程も、ネタバレを知った後でも恐ろしさを感じられる映画となっています。
映画『ヴィジット 消された過去』についてまとめ
ヴィジット 消された過去という映画について、ネタバレも含めたあらすじから結末までをご紹介しましたが、登場人物のほぼ全員が死亡してしまうという結末に果たしてどの様な感想を抱いたでしょうか?記憶を失った状態の主人公は与えられる情報が全てとなる為、鑑賞している人にとっても次々と巻き起こる出来事に共感しやすい映画であった筈です。
ヴィジット 消された過去ではジャニュアリーのみが生き残る事となりますが、そのお腹には偽者の父親の子どもが宿ったままの状態となっています。その後子どもはどうするのか、映画の結末のその後は想像するしかありませんが、とても恐ろしく後味の悪い映画であった事は間違いありません。