列車に乗った男のあらすじと結末は?映画のラストや感想・評価もネタバレ紹介

映画列車に乗った男は、自分とは正反対の人生を送る男に影響を受け合うという、ある男と老人との関係を描いたフランス映画です。ここでは、そんな不思議な関係を描いたヒューマンドラマ映画列車に乗った男のストーリーのあらすじを結末までネタバレ解説していきます。印象的なラストシーンまで詳しくご紹介します。また、映画列車に乗った男を結末まで鑑賞した人の感想も合わせてまとめていきます。

列車に乗った男のあらすじと結末は?映画のラストや感想・評価もネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. 列車に乗った男とは?
  2. 列車に乗った男の映画あらすじをネタバレ
  3. 列車に乗った男の映画結末・ラストをネタバレ
  4. 列車に乗った男の登場人物・キャスト
  5. 列車に乗った男に関する感想や評価は?
  6. 列車に乗った男の映画ネタバレまとめ

列車に乗った男とは?

列車に乗った男の映画作品情報

映画列車に乗った男は、2002年のフランス映画です。孤独な男の心情を描いたヒューマンドラマで、対照的な人生の男2人の不思議なかかわりを描いています。列車に乗った男は、哀愁を感じさせる男2人の不思議な関わりと、その印象的なラストシーンで話題となった映画です。監督を務めたのはフランス映画の巨匠パトリス・ルコントです。

列車に乗った男の監督

映画列車に乗った男の監督パトリス・ルコントの情報をご紹介します。パトリス・ルコントはフランス・パリ出身の映画監督・脚本家です。1975年に長編映画を作成して以来、コメディ・ラブロマンス・アクションなどの様々なジャンルの映画を撮り続けています。その作品は高い評価を得ており、代表作には「タンデム」「橋の上の娘」「仕立て屋の恋」などがあります。

列車に乗った男の予告編動画

映画列車に乗った男は、男の哀愁を感じさせるヒューマンドラマです。全く違った人生を歩んできた男、ミランとマネスキエ。列車に乗った男では、ひょんなことから短期間でも一緒に生活する事になった二人の、どこかおかしく切ないかかわりが描かれています。また、その結末のラストシーンでは、様々な解釈が出来る為、見る人に深い印象を残します。

列車に乗った男の映画あらすじをネタバレ

あらすじネタバレ:マネスキエとの出会い

ここでは、映画列車に乗った男のストーリーのあらすじを結末までネタバレ紹介していきます。ミランは列車に乗ってある寂れた町までやってきました。ミランはアスピリンを求めてある薬局に立ち寄り、そこでマネスキエという老人と出会います。マネスキエはあったばかりのミランを厚くもてなし、屋敷に招きました。ミランはマネスキエからアスピリンを飲むための水だけ貰うと、さっさと屋敷を後にしてしまいました。

マネスキエの元を去り、街で宿を探すミラン。しかし看板を頼りに宿を探してはみても、店を畳んでいたり、休業中であったりして、中々泊まる場所を見つけることが出来ませんでした。部屋を見つけられないまま日が暮れてしまい、ミランは仕方がなくマネスキエを頼ることにしました。マネスキエは再び屋敷へとやってきたミランを歓迎しました。マネスキエは壁にかけてある先祖の絵を自慢しながら、ミランに屋敷を案内して回ります。

よく喋る老人マネスキエにミランは辟易してしまいますが、世話になる手前黙って話を聞いていました。ミランはマネスキエに土曜日まで泊めてほしいと頼みます。マネスキエは快く承諾しました。マネスキエもまた、土曜日に用事があると言います。ミランはマネスキエに就寝の挨拶を済ませると、部屋の中で荷物の片づけを始めます。その中には、拳銃も入っていたのでした。

あらすじネタバレ:ミランとマネスキエ

あくる日、ミランは屋敷の庭を散歩していました。すると、トレーニング中のマネスキエと出会います。マネスキエは身体が老いに負けないように、鍛えていると話しました。庭でのトレーニングが住むと、マネスキエは部屋で西部劇の真似をしたり、パズルをして時間をつぶしていました。一方ミランは旧知の仲間と廃工場で待ち合わせをしていました。再会を喜び合う二人は、準備を整えるために車を走らせていきました。

ミランが屋敷に帰ってくると、マネスキエは子供たちを屋敷に招いて勉強を教えていました。勉強の時間が終わって子供たちが家に帰っていくと、マネスキエはミランが帰ってきていることに気づきました。話し相手が戻ってきたと喜ぶマネスキエでしたが、ミランは無口の為付き合いませんでした。

ミランは仕事仲間と一緒に、銀行強盗を行う予定の銀行へ下見にやってきました。防犯カメラの位置などを調べていたところ、マネスキエも銀行へとやってきます。マネスキエはミランに耳打ちし、40年間この銀行で口座を持っているが、一度やってみたかったことがあると話しました。それは銀行強盗だとマネスキエは冗談を言います。それからマネスキエはミランを昼食へと誘いました。

あらすじネタバレ:元教師のマネスキエ

ミランとマネスキエは昼食を食べに行き、店のテーブルで食事を待っていました。そこでミランとマネスキエは騒いでいる若者2人を見かけます。騒動に巻き込まれそうになったミランは黙ってやり過ごしました。マネスキエはミランに怒らないのかと問います。ミランは2人組に勝てるのは映画の中だけだと答え、こんな風に考えるのも老いた証拠だと嘆きました。

マネスキエは、勇気を出して行動すれば人生が変わるかもしれない、と言います。そしてマネスキエは若者2人の所へ行って注意したのでした。店内の客たちは、更に騒動が起こることを予期して静まり返ります。しかし、若者2人は昔教師をしていたマネスキエの元生徒でした。マネスキエを恩師と敬っていた若者2人は、マネスキエのいう事に従い態度を改めました。テーブルに戻ったマネスキエはお預けを喰らったと苦笑いするのでした。

あらすじネタバレ:憧れ

ミランはマネスキエと別れた後、仲間に銀行強盗から手を引くと言いました。ミランがいなくてもやり遂げてみせると、仕事仲間は言いました。ミランはマネスキエの屋敷での生活で、今まで自分が手にすることが出来なかった穏やかな人生に触れます。元教師で薬局で働く老人マネスキエも、犯罪歴のあるミランの存在にどこか憧れを見出していました。

屋敷へ戻ろうとしたマネスキエは、何者かが屋敷に侵入した痕跡を見つけます。泥棒か何かだと思ったマネスキエは、慎重に屋敷へ近づいていきます。木陰から鎌を持った男が現れ、彼を見たマネスキエは庭師に仕事を頼んでいたことを思い出しました。ばつが悪そうにマネスキエは屋敷へと戻っていくのでした。夜になり、マネスキエとミランは食卓を囲んでいました。

マネスキエはミランが銃を持っている事を見抜いていて、何故この街にやってきたのかと問いかけます。ミランは正直に銀行強盗をするためだと打ち明けました。そんな彼にマネスキエは、手伝わせて欲しいと提案します。しかし、ミランはマネスキエの提案を断りました。せめて銃の撃ち方を教えて欲しいと言うマネスキエに、ミランは銃の打ち方を教えます。マネスキエは生まれて初めて銃を撃ったのでした。

あらすじネタバレ:土曜

マネスキエはミランと別れると、病院を訪れてレントゲン検査を受けていました。ミランは仲間と落ち合い、銀行強盗への参加を再度表明しました。マネスキエの屋敷には彼の姉が訪れており、土曜日に入院するマネスキエの荷物の準備を手伝いに来ていたのです。マネスキエは遺書を書いたと打ち明けます。屋敷を含む全てのものを姉に残すと話しました。マネスキエは床屋へ行っていつもと違う髪型にしてほしいと頼みます。

その頃、マネスキエの屋敷には彼の教え子が訪ねてきていました。マネスキエから留守を預かっていたミランは、教師役を買ってでるのでした。その晩、ミランの仕事仲間は強盗に使う車を盗みだします。マネスキエの検査をした医者は、レントゲンに異常を認めました。マネスキエはミランに金を貸すと申し出ます。どうせ使い道のない金だから、返済はいつでもいいと話すマネスキエでしたが、ミランはその話を断りました。

土曜日の朝、マネスキエはミランに列車に乗って自分の町へ帰るように勧めます。しかし、ミランの意志は固く断られてしまいます。暇なら手伝えるのだがと軽口をたたくマネスキエでしたが、この日は彼の心臓の手術が行われる日でもありました。ミランはマネスキエの屋敷を後にし、マネスキエは病院へと向かっていきます。

列車に乗った男の映画結末・ラストをネタバレ

結末ネタバレ:復活

映画列車に乗った男のストーリーのあらすじをご紹介しました。続いて、列車に乗った男のあらすじを結末まで詳しくネタバレしていきます。仕事仲間と落ち合ったミランは、銀行へと向かいます。病院ではマネスキエの心臓の手術が開始されました。ミランたちは銀行へと押し入って金を奪おうとしましたが、ミランは罠にはまってしまいます。仲間を連れて逃げようとしたミランでしたが、狙撃により倒れてしまいました。

一方、病院で行われていたマネスキエの手術は失敗し、マネスキエは死亡してしまいます。その後、手術の後片付けが行われている中で、死んだはずのマネスキエの心臓が動き出します。狙撃で死んだと思われたミランの指先も動きます。ミランは目を見開きました。

結末ネタバレ:旅立ち

時は流れ、ミランが刑務所を出所する日になります。外ではマネスキエが待っていました。旅行鞄を手にしているマネスキエは、家の鍵をミランに投げて寄こします。二人の男は視線を交わしただけで、すれ違って歩きだしました。マネスキエは駅へと向かい、ミランはマネスキエの屋敷へと向かいます。マネスキエの屋敷で鞄を降ろしたミランは、穏やかな空気に満ちた家の中でピアノを弾きます。

マネスキエは列車に乗って旅立っていきました。その顔には穏やかな笑みが浮かんでいるのでした。ここでは、映画列車に乗った男のストーリーのあらすじを結末まで詳しくネタバレしました。列車に乗った男のラストシーンは様々な解釈が出来るようになっており、印象的なラストシーンになっていました。

列車に乗った男の登場人物・キャスト

ミラン/ジョニー・アリディ

列車に乗った男でミランを演じていたのが、ジョニー・アリディです。ジョニー・アリディはフランス出身の歌手・俳優です。ジョニー・アリディはベルギー人の父親と、フランス人の母親を持つと言われており、1960年に17歳でデビューしています。60年代には主にエルヴィス・プレスリーのカバー曲を歌っていました。以来フランスでは国民的人気を誇る№1歌手です。

フランスで国民的な歌手として成功を収めているジョニー・アリディですが、俳優としても活躍しています。主な出演作には、「クリムゾン・リバー2」「ピンクパンサー2」「冷たい雨に撃て、約束の弾丸を」などがあります。世界的に活躍していた歌手で俳優のジョニー・アリディでしたが、2017年に死去しています。

マネスキエ/ジャン・ロシュフォール

映画列車に乗った男でマネスキエを演じていたのが、ジャン・ロシュフォールです。ジャン・ロシュフォールはフランス・パリ出身の俳優です。19歳でフランスの国立高等演劇学校に入学し、舞台俳優として活躍し始めます。テレビ出演も経て映画俳優としてのキャリアをスタートさせた彼は、生涯で100以上の作品に出演しています。セザール賞も2度受賞しています。

ジャン・ロシュフォールの代表的な作品として、「カトマンズの男」「タンデム」「メルシィ!人生」などがあります。ジャン・ロシュフォールは、ジョニー・アリディと同じく2017年に死去しています。

列車に乗った男に関する感想や評価は?

映画列車に乗った男をラストまで鑑賞した人の感想をいくつかご紹介します。映画列車に乗った男の感想では、二人の男がお互いに夢見ていた人生に触れて憧れを抱いている様子が、切なくて面白いという感想が多いです。正反対の人生を歩んできたミランとマネスキエは、ある日突然出会い関わる事となります。お互いの人生の断片を垣間見る事で、影響を及ぼしていきます。楽しくもハードボイルドであるという感想も見られます。

映画列車に乗った男の感想では、90分という短めの時間でありながら、十分余韻の残る映画だという感想も多いです。フランス映画の巨匠パトリス・ルコントの作品では、列車に乗った男のように余韻に浸れる作品が多いと、高い評価を得ています。パトリス・ルコント監督作品のファンはもちろん、切なくて余韻に浸れる映画が好きな人に、是非おすすめしたくなる映画だという感想も多いです。

映画列車に乗った男の感想では、ラストシーンが意味深で考えさせられるという感想が多いです。列車に乗った男では、ラストシーンで死亡したはずの二人が生き返り、お互いの人生を取り換えるという様子が描かれています。このラストシーンはお互いが死の最中に見た夢だという解釈も多く、切ない印象を残しています。

列車に乗った男の映画ネタバレまとめ

ここでは、映画列車に乗った男のストーリーのあらすじを結末まで詳しくネタバレしました。また、気になる結末のラストシーンまで詳しく解説しています。映画列車に乗った男では、全く違った正反対の人生を歩んできた男の出会いが描かれています。お互いに影響を受けて憧れを抱き、ラストでは人生を交換する事になった2人。

今とは違った人生を誰しも考えてしまうものですが、そんな人々の心に訴えかける切ない映画となっています。また、映画列車に乗った男をラストシーンまで鑑賞した人の様々な感想もまとめました。ジョニー・アリディをはじめとする、映画列車に乗った男の出演キャスト情報などもご紹介しましたので、気になったという人は是非作品をチェックしてみてください。

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