ザ・ビーチのあらすじや感想・結末をネタバレ！映画の舞台となった島は？

映画ザ・ビーチは2000年のアメリカ映画です。監督は「トレインスポッティング」などで有名なイギリスの映画監督ダニー・ボイルが務めています。ザ・ビーチはアレックス・ガーランドの小説をもとにしてストーリーが作られています。主演はタイタニックで一世を風靡した俳優、レオナルド・ディカプリオが務めています。

映画ザ・ビーチは、美しい大自然を舞台に描かれている映画です。しかし、ただの美しいヒューマンドラマという訳ではなく、人間同士の醜さが浮き彫りになるようなストーリーが展開します。舞台となる島の美しさと対比になる人間の残酷な行いが描かれた異色のストーリーとなっています。

映画ザ・ビーチの主演を務めたのは、レオナルド・ディカプリオです。レオナルド・ディカプリオはタイタニックで一世を風靡した俳優で、ザ・ビーチはその次に出演した作品となります。レオナルド・ディカプリオはタイタニックの大ヒットで売れっ子となり、100以上の映画出演のオファーが殺到していました。そんなレオナルド・ディカプリオが次回作に選んだのが、このザ・ビーチだったのです。

映画ザ・ビーチのレオナルド・ディカプリオ以外の出演者をご紹介します。

• ティルダ・スウィントン
• ロバート・カーライル
• ヴィルジニー・ルドワイヤン
• ギヨーム・カネ

主演の人気俳優レオナルド・ディカプリオや、舞台となった島の美しさなどで話題を集めた映画ザ・ビーチ。そんな映画ザ・ビーチの基本情報をご紹介しました。続いて、映画ザ・ビーチのストーリーのあらすじを結末まで詳しくネタバレ紹介していきます。

ザ・ビーチの主人公リチャードは、アメリカ人の青年です。都会での暮らしを捨て、スリルを求めて世界中を旅していました。飛行機を乗り継ぎ、バンコクへとたどり着いたリチャード。バンコクは東南アジアの入り口ともいえる国で、快楽を求める街と言われていました。スリルを求めてバンコクへとやってきたリチャードでしたが、結局はどの場所へ行っても人間が生活する場所で、たいして変わりはないと感じているのでした。

ホテルに泊まっていたリチャードは、隣室の宿泊者のおかしな男からあるビーチの話を聞きます。孤島にある楽園のようなビーチは、岸壁に囲まれていて完璧な美しさだと言います。数人がそのビーチを求めて旅に出たのですが、いまだに戻っていないとの事。その翌日、リチャードが外出から戻ると、部屋の扉に黒い紙が貼りついていました。それは男が話していたビーチへの地図でした。

隣の部屋を訪ねたリチャードでしたが、そこで隣室の男が死んでいるのを発見します。警察で聴取を受けた帰り、リチャードは悩んだ末に隣の部屋のフランス人カップルを誘って島へと行ってみることにしました。ビーチの側にある島から、孤島まで泳いでいく計画でした。出発の前の日、リチャードはバンガローの鍵を無くしてしまいます。そこに若者たちが現れます。ゼフという青年からリチャードはまた伝説のビーチの話を聞きます。

青年たちに助けてもらったリチャードは、お礼の代わりに島の地図を書き写して残していきました。リチャードとフランス人カップルのエティエンヌとフランソワーズは、隣の無人島で一泊した後、海へと泳ぎ出ていきました。

リチャード達3人は無事に孤島にわたることが出来ました。森に入った3人は広大な大麻畑を発見します。リチャードはあたりを歩き回り、銃をもって寝ている男を発見します。大麻畑の見張りと思われる男でした。他にも仲間の男が現れたため、3人は身を隠しながら逃走します。川に行き当たったリチャード達は上流へと遡っていきます。やがて川は滝になり、リチャードとエティエンヌがどうするか口論を始めます。

しかし、フランソワーズはそんな2人を置いてさっさと飛び込んでしまいます。それを見て唖然とするリチャードとエティエンヌでしたが、一緒に飛び込むことにしました。そんな3人の様子を岸から男が見ていました。男は3人の勇気を称え、彼らの集落へと案内します。そこは島へとたどり着いた者たちだけで形成された、共同集落でした。3人は集落の創設メンバーでリーダーのサルに会いに行きます。

サルはここで生活するなら秘密を守ることが鉄則だと、リチャードの地図を燃やしてしまうのでした。その後3人はビーチへと案内されます。そこは話に聞いていた通り、美しく楽園のようなビーチでした。リチャード達は集落へ受け入れられます。その集落は30人ほどが生活していました。彼らは何年も前から島で秘密を守りながら生活しています。家屋も自らで立て、食べ物も自給自足しているようでした。

島の人々は時々は文明社会に戻って、マリファナを売りに行きます。そのお金で米を買ているようでした。集落の他には現地人の村もあり、交流はほとんどないとの事。広大な麻薬畑は村で管理しており、集落は専用の畑を作っていました。そして、村の方からはこれ以上集落に人を増やすなと言われているのでした。

リチャードはこの島で牧歌的な生活を送るようになります。そんな生活にも慣れ始めた頃、フランソワーズからビーチへと誘われたリチャード。そこでフランソワーズから告白を受けます。エティエンヌにはまだ話していないので、2人だけの秘密だと言うフランソワーズと、リチャードは体を重ねるのでした。しかし、集落で隠し事は出来ません。リチャードとフランソワーズの関係はエティエンヌの耳にも入ってしまいます。

エティエンヌは当然起こりますが、フランソワーズが幸せならいいと嫉妬しながらも怒鳴るのでした。集落の米が少なくなったため、サルと買い出しに行く事になるリチャード。久しぶりの雑踏に辟易してしまいます。そこでリチャードはゼフ達と遭遇します。事情を知らないゼフは、サルがいる前でリチャードにビーチの話をしてしまいます。リチャードは話を否定し、どうにか事なきを得ました。

しかし、秘密をばらしていたことをサルに知られてしまいます。リチャードはサルと秘密を共有するために浮気する事になります。サルもまた集落には恋人がいるのですが、集落の中ではすぐにバレてしまう為、浮気は出来ません。集落を離れた時に堂々と浮気をするのだとサルは話します。翌日買い出しを済ませて集落へと帰った2人。フランソワーズからサルとの浮気を疑われたリチャードでしたが、何もなかったと隠し通しました。

リチャードがサルとの浮気の事を忘れかけた頃、海で仲間が鮫に襲われてしまいます。一人が死亡し、一人は重傷を負います。怪我を負った仲間は医者を連れてきてほしいとサルへ求めましたが、医者を呼べば島の存在がばれてしまいます。島に残るか病院へ行くか迫られた仲間は、島に残ることを選びます。数日間、怪我を負った仲間の激痛に唸る声が集落に響いていました。集落には苛立ちが立ち込め始めます。

このままでは争いが起きると思ったサルは、怪我をした仲間を隔離してしまいます。エティエンヌは必死に抵抗し、看病をする為に残りました。集落には一時平安が戻りましたが、ある日リチャードはサルに呼び出されます。見張り台に行ったリチャードは、隣の島にゼフ達が来ていると言います。地図を渡したのかと詰問され、リチャードは彼らから地図を取り返して追い返すように言い渡されます。

その日の夜、サルとの浮気を知ったフランソワーズがやってきて、激怒している彼女から一方的に別れを告げられます。踏んだり蹴ったりなリチャードは一人で見張りを続けますが、一人では到底無理なことを悟りました。そして集落のルールから解放されたと思ったリチャードは、森に入っていき現地人を観察することにしました。

ここまでは、映画ザ・ビーチのストーリーのあらすじをネタバレしてきました。続いて、映画ザ・ビーチのストーリーのあらすじを結末までご紹介します。スリルを求めて旅に出た青年リチャードは、楽園のようなビーチにたどり着きました。フランス人カップルや島でコミュニティを形成する人々、他の旅行者などとの出会いもあり、次第に問題が勃発してきます。ザ・ビーチの気になる結末までのあらすじをご紹介していきます。

やがてリチャードは孤独から正気を失ってしまいます。集落から食べ物を盗んで生き延び、森の中に罠を張っています。仲間から戻ってくるように諭されますが、それには答えずに森の中に戻っていくのでした。そうしている間にゼフ達は島へと上陸してきます。大麻畑を発見してはしゃぐ彼らは、見張りの男に見つかってしまいます。お金で許してもらおうとしたゼフ達ですが、射殺されてしまいました。

その様子を目撃していたリチャードは、目の前で若い女性が撃ち殺されてやっと正気に戻ります。急いで逃げるリチャードでしたが、追いかけられてしまいます。罠を使って追っ手を倒し、崖から飛び降りて何とか助かりました。集落へ戻ったリチャードは、フランソワーズとエティエンヌにビーチから逃げようと相談します。先に2人を逃がしたリチャードでしたが、頭を殴られて意識を失います。

集落で捕まったリチャード。同じ頃現地人が集落へとやってきます。人を増やすなという約束が守られていないと怒る現地人。島から出て行けと迫る彼らに、サルは断固として出ていかないと宣言します。サルは一番悪いのはリチャードだと告げ口しました。現地人のボスはサルに銃を渡し、リチャードを殺せと命じます。リチャードは必死にサルを説得しようとしますが、サルは戸惑いながらも引き金を引いてしまいます。

しかし、銃には弾が入っていなかったため、リチャードは助かることが出来ました。サルが引き金を引いた次の瞬間、仲間たちは恐怖にかられて一斉に島から逃走していきました。楽園のようなビーチの桃源郷は、もろくも崩れ去っていくのでした。仲間たちはそれぞれ帰路につき、リチャードもまた、文明社会へと帰っていったのでした。

映画ザ・ビーチのあらすじを結末まで詳しくネタバレ解説しました。映画ザ・ビーチは、美しい大自然の島やビーチを背景に、人間同士の醜さが浮き彫りになっていく様が対比になっている作品でした。主演のレオナルド・ディカプリオの演技にも注目が集まり、舞台となった島もこの映画のロケ地に使われたことで一躍有名になりました。

ザ・ビーチの舞台となった島は、ピピ島のマヤ・ベイです。ザ・ビーチのロケ地となった事で一躍有名になりました。ピピ島は、タイ王国の南部、ラクビー県にある諸島の名前です。ザ・ビーチでは舞台はバンコクという設定でしたが、実際にはピピ島はタイにある島なのです。ダイビングスポットとしても有名で、タイの観光地としては一番人気を誇っています。

ピピ島のマヤ・ベイへのアクセスをご紹介します。ピピ島へはプーケットのラッサダ港からフェリーに乗って向かいます。ラッサダ港はプーケット島の南より西側にあります。フェリーのチケットは桟橋で買うことも出来るのですが、割高になっているので旅行会社で買うことをおすすめされています。

映画ザ・ビーチを結末まで鑑賞した人の感想をいくつかご紹介します。映画ザ・ビーチの感想では、若い頃のレオナルド・ディカプリオの演技力を褒めている感想も多いです。タイタニック出演で、イケメン俳優として女性人気を獲得したレオナルド・ディカプリオ。その後彼は高い演技力でも評価される事となり、様々な映画で主演を務めるようになります。ザ・ビーチはそんな彼の様々な演技を鑑賞できる映画です。

映画ザ・ビーチの感想では、人間の残酷さを描いたストーリーが、ホラー映画よりも怖いという感想もあります。美しい大自然に囲まれたビーチで、青年の恋や友情といった綺麗なテーマが描かれると思いきや、自分のエゴに囚われた人々の残酷な行いが描かれていきます。島の秘密を守るために、仲間の犠牲もいとわない行動が、見る人の恐怖を煽ります。

ここでは、レオナルド・ディカプリオ主演のサスペンス映画ザ・ビーチのストーリーのあらすじを結末まで詳しくネタバレしてきました。この映画を結末まで鑑賞すると、美しい島を舞台に繰り広げられる人間同士の争いに深く考えさせられる事となります。映画ザ・ビーチに興味が出たという人は、是非作品をチェックしてみてください。