2019年03月13日公開
2019年03月13日更新
映画ドミノのあらすじ・感想をネタバレ!モデルから賞金稼ぎに転身した女性の実話
実話を元にした映画として発表された映画がドミノです。裕福な家庭に生まれ、モデルとしてデビューしながらもそこから賞金稼ぎ(バウンティハンター)になった女性をベースにした物語になっています。賞金稼ぎという他ではあまりない題材を扱った事で新鮮味があり、話題を集めました。今回は映画ドミノのあらすじをネタバレありで紹介しながら、既に視聴した人の感想にも触れていきます。
映画ドミノとは?
あらすじに関して紹介する前に映画ドミノの作品の概要やキャストをネタバレありで紹介していきます。
映画ドミノの映画作品情報
映画ドミノは2005年にアメリカで公開された映画です。実際にイギリスに実在したバウンティハンターの女性、ドミノをモデルにした実話ベースの映画で、「トップガン」「ハンガー」「トゥルーロマンス」などで監督を務めたトニー・ストック監督が監督を務めました。映画ドミノの制作はアメリカとドミノさんの出身国であるイギリス、さらにはフランスと協力する形で行われています。
映画ドミノの予告編動画
映画ドミノは日本でもアメリカでの公開から一週間遅れで公開されましたが、現在までYoutubeに残っている予告編は全編英語のものになっています。予告編は映画のあらすじでも語られる事になるバウンティハンターになるまでの経緯を詰め込んだ内容をベースにしているのと同時に映画の中の演出も垣間見る事ができ、雰囲気をつかみやすい内容になっています。
映画ドミノのキャスト
映画ドミノは主人公であるドミノを初め、その周囲を演じる登場人物をしっかりとしたキャストが演じています。主人公ドミノを演じたのは実話のドミノと同じくイギリス出身の女優キーラ・ナイトレイさんです。以降も順調にキャリアを重ね2018年には大英帝国勲章第四位OBEを受賞する程の女優さんになっています。その他以下にリスト化した俳優さんが出演しています。
- エド・モズビー役:ミッキー・ローク
- チョコ役:エドガー・ラミレス
- クレアモント・ウィリアムズ3世役:デルロイ・リンドー
- アルフ役:リズワン・アバシ
- タリン・マイルズ役:ルーシー・リュー
- マーク・ハイス役:クリストファー・ウォーケン
- キミー役:ミーナ・スヴァーリ
- ポーリーン・ストーン役:ジャクリーン・ビセット
- ラティーシャ・ロドリゲス役:モニーク
- ラシャンドラ・デイヴィス役:メイシー・グレイ
- ラシンドラ・デイヴィス役ションドレラ・エーヴリー
- ドレイク・ビショップ役ダブニー・コールマン
- ラウル・チャベス役ジョゼフ・ヌネス
- 放浪者役トム・ウェイツ
- ブライアン・オースティン・グリーン(本人役)
- イアン・ジーリング(本人役)
またこれらのキャストに混じり映画ドミノのモデルとなったドミノさん自身も映画ラスト付近のシーンで僅かながら出演しています。ブライアン・オースティン・グリーンさんとイアン・ジーリングさんに関してはドミノさんの母親が「ビバリーヒルズ高校白書」のファンだったという理由でドミノが出演するTV番組のホストという形式で本人役を演じています。
映画ドミノのあらすじネタバレ
映画の概要やキャストについて紹介した所で、ここからは映画ドミノのあらすじをネタバレありで紹介していきます。
あらすじネタバレ:事情聴取
映画ドミノはアメリカのラスベガス警察に事情聴取を受ける事になったドミノから語られる形になっています。ドミノは36時間前に発生した1000万ドル強奪事件の容疑者として逮捕されてしまっていたのでした。ドミノの事情聴取はFBIの犯罪心理学専門の捜査官であるタリン・マイルズが担当します。そしてドミノは事情を説明するべくタリン相手に事件の内容だけでなく自身の過去から話していく事になるのです。
あらすじネタバレ:退学
ドミノはイギリスのロンドンで名優として知られた俳優ローレンス・ハーヴェイの娘として生まれます。その生活は父の影響で特権階級とも言える非常に裕福なものでした。しかし父ローレンス・ハーヴェイさんが若くして急死してしまい生活が一変する事になります。ドミノの母ポーリーンは華やかで社交家だった事もあり出来るだけ早く再婚したいと再婚相手を探す事に躍起になってしまったのです。
そんな生活にドミノは馴染む事が出来ずに母ポーリーンとの間に溝が生まれ徐々に荒れた生活を送るようになります。15歳になる頃にはその美貌でトップモデルとして活躍するようになりますが、周囲のモデル仲間やカメラマンとの衝突が絶えませんでした。モデルとしての活動は母ポーリーンと共にビバリーヒルズに移り住む事になった事もあり辞めてしまいます。
以降高校、大学でも荒れた学生生活を送り続け、その行為はどんどんエスカレートしていきました。挙句の果てには暴力事件を起こして大学を退学になってしまいます。
あらすじネタバレ:賞金稼ぎ募集
そんなドミノに転機が訪れたのがとある新聞を目撃した事でした。偶然に目にした賞金稼ぎ募集という広告を見た時に人生で初めて心が沸き立つのを感じたのです。早速募集にあった保釈金保証人のクレアモント主催のバウンティハンター養成セミナーに参加したドミノは、その養成セミナーで出会ったベテランバウンティハンターのエドとチョコとチームを結成。さらに運転手としてアルフを加えて仕事をこなすようになりました。
初めての仕事で早速命を失いかける事態に見舞われながらも無事に成功、ドミノはバウンティハンターの死と隣合わせのスリルに魅せられていきます。順調に仕事をこなすドミノ達は次第に有名になり、テレビ局の取材を受ける事にもなります。その取材からドキュメンタリー番組が作られる程になったのです。
映画ドミノの結末ネタバレ
結末ネタバレ:告発
自動車局で働きながらその裏で偽装免許の発行をしていたクレアモントの妹ラティーシャの元にフランセスという男が4枚の偽装免許を作るように依頼、作らなければ偽装の事実をバラすと脅していきました。しかし同時期ラティーシャは既にFBIから目を付けられており、接触を受けました。フランセス達の目的を探るように言われたラティーシャは「カジノから1000万ドルを強奪するつもりだ」と告発します。
同時期、ラスベガスにあるカジノから1000万ドルが強奪される事件が発生。ドミノ達は事態の収拾を依頼されて現場に向かいます。しかしその事件はクレアモントとラティーシャが仕込んだ偽装強奪でした。ドミノ達は無事に1000万ドルを取り返しましたがそこにFBIも突入。そのカジノにはマフィアの息子もいた事で、ドミノ達、FBI、マフィア達と三つ巴の抗争が繰り広げられる事になります。
抗争の結果ドミノ達のバウンティハンターグループはエド、チョコ、アルフと次々命を落としてしまいます。唯一生き残ったドミノは1000万ドルの強奪犯の犯人としてFBIに逮捕されてしまうのでした。そうして映画冒頭でのドミノの事情聴取の場面に戻ります。
結末ネタバレ:その後
実質映画の結末は上記までの事情聴取の場面で終わっていますが映画の締めくくりとしては最後に付け加えられる形でその後が描かれています。素直に事情聴取に応じ真実を全て打ち明けた事もあり釈放される運びとなったドミノ。しかし35歳の若さで突然死する事になってしまうのでした。以上が映画ドミノのあらすじの結末です。
映画ドミノは実話が基になった映画だった?
映画ドミノは実話映画だった
映画ドミノは役名にもなっているように実際にドミノさんをモデルにした実話映画です。しかしあくまでもモデルにしたという形で完全な実話映画、ノンフィクション映画というわけではなく、フィクションとノンフィクションが織り交ぜられたあらすじになっています。特に映画の後半のあらすじに関してはフィクションの強い内容になっています。
もちろんその設定等には実話部分が多いです。ドミノさんがあらすじの中で話すバウンティハンターになるまでの経緯などに関してはほぼ実話通りだと言われています。ドミノさんの父親ローレンス・ハーヴェイさんは実際に舞台などで活躍した俳優さんで、映画ドミノの作中の中でもローレンス・ハーヴェイさんの出演作「影なき狙撃手」が登場していたりもします。
映画ドミノの実在モデルは謎の死を遂げた?
フィクションと実話が織り交ぜられた内容である映画ドミノですがそのあらすじの最後、ドミノが35歳の若さで急死してしまうという終わり方は実話になっています。実はモデルになったドミノさんは映画ドミノが完成する直前、2005年6月27日に亡くなってしまったのです。
元々モデルをしていた頃から麻薬の常習犯でもあった実際のドミノさんは、一時期はリハビリ施設に入った事もある程でした。自宅の浴槽で見つかったドミノさんは薬物のオーバードース、日本語でいう所の過剰摂取が死因と見られています。映画が完成間近という時期もあって監督を務めたトニー・ストックさんや映画で相棒エド役を演じたミッキー・ロークさんも葬儀に参列しています。
流石に映画ドミノの中のあらすじとして映画の話が来ていたというような話はないものの、「亡くなってしまった」という部分に関しては映画の結末として取り入られる結果となりました。最後にシーンが飛んで亡くなった事が描かれたのはこの為とも言えます。同時に亡くなったのは映画直前である為、皮肉にも映画ドミノはドミノさんの半生を描くような形の映画になったと言えます。
映画ドミノに関する感想や評価は?
ここからは映画ドミノに関しての感想や評価を紹介していきます。映画ドミノは興行的には残念ながら成功した映画とは言えませんが、全く評価を受けていないわけではありません。特に多いのはドミノ役を演じたキーラさんを始めとしたキャストに関しての感想です。特にキーラ・ナイトレイさんに関しての感想が多くなっています。
キーラ・ナイトレイさん自身、1993年に「Ballykissangel」にデビューして以来、1999年に「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」、2002年「ベッカムに恋して」、2003年に「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」など出演する作品では髪が長くお嬢様なイメージを持ちやすい登場人物が多く、本作で演じたショートヘアーで、男勝りなドミノのようなイメージの登場人物を演じた事で再注目されました。
『ドミノ』
— オトガイ (ヨッシー) (@Lcommuter330) April 7, 2017
モデルから賞金稼ぎになった実在の女性の波乱万丈な半生を映画化。
キーラが髪をショートにしてタバコ吸ってタトゥーしてる…これだけでも凄い!おまけにエロかったし銃も撃つんだから、惚れるわな😅😅出演者もそこそこ豪華‼️ ミッキーが渋い演技してて最高。 pic.twitter.com/D6a9gn6e3a
他の映画では見られないようなキーラ・ナイトレイが見れるという事、映画自体がキーラ・ナイトレイ演じるドミノを魅せる為の演出が多いのもその理由で現在でも視聴したという声が多い映画になっています。その他のキャストに関しても比較的豪華である点もその流れを後押ししています。特にこちらも実際の人物をモデルにしているエドを演じたミッキー・ロークさんに関しては良かったとする感想が多くなっています。
その他にもビバリーヒルズシリーズで知名度を高いブライアン・オースティン・グリーンさんとイアン・ジーリングさんがそれぞれ本人役で出演した事でも注目を集める機会が多いです。しかもカメオ出演のような形ではなくしっかりあらすじの本筋に絡んできてセリフも豊富に用意されている事に驚いたという感想も多くなっています。
「ドミノ」実際にあった話を盛るだけ盛って、面白おかしく描いた映画って感じ。キーラ・ナイトレイやミッキー・ロークがひたすらカッコいい。ストーリーは散らかってて訳がわからなかった。実在のドミノ・ハーヴェイさんがキーラに負けてない美人さんでびっくり。65点。
— Aiko (@AikoBabypink) September 22, 2012
それでも感想として評価が高くない理由としてはあらすじ実話を幼少期から語るというあらすじの構成上、どうしてもあらすじが駆け足で詰め込んでいる事、実話という事をウリにしながらも特に印象に残りやすいあらすじ後半がとても実話とは思えないようなサスペンス調になってしまっている事が上げられます。
ネタバレしてしまうとそのあらすじは8割がフィクションだとも言われしかもそれが映画を見ていると分かってしまうという感想も見られます。或いは実話だという事を謳わない方が良かったのではないかと言われる程で結果として感想が多くなる結果となってしまっています。
ドミノ面白くなくて途中で観るのやめちゃった。なんか撮影方法が独特で見てると目がチカチカするしwトニースコットのトゥルーロマンスは大好きなんだけどなぁ
— Zed (@Stainboy_Zed) August 19, 2018
またその分かりやすいとは言えないあらすじを助長してしまっているのが演出が過剰な点であるとする感想も見られます。ただでさえ駆け足であるにも関わらず目がチカチカする程の演出の盛り込みをした結果として、ストーリーに集中できず面白くなかったとする感想が増える要因にもなってしまっています。
それらマイナスの要因こそありますが、キーラ・ナイトレイさんの演技力を初め見るべき所の多い映画であるとも言われています。またスパイ映画などは多くてもバウンティハンターという職業を扱う作品は少ないだけにそういった側面でも新鮮味があって面白いという感想も見られる作品になっています。
映画ドミノのネタバレまとめ
映画ドミノは実在したバウンティハンターの女性、ドミノさんを題材とした映画です。演じたキーラ・ナイトレイさんは高い評価を集める女優さんである事からその演技力が光る作品、普段あまり見られないキーラ・ナイトレイさんが見られる映画として今でも数多くの感想が投稿される程の作品になっています。
絶賛されるばかりでなく、特にそのあらすじに関しては批判的意見も目立つ作品ではありますが、賞金稼ぎという他ではあまり見ない題材だけに見るべき点の多い映画です。まだ視聴した事がないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか?