パーフェクトストームは実話?映画のあらすじやラスト・評価やキャストを紹介

「パーフェクトストーム」は2000年公開のアメリカ映画で、主演はジョージ・クルーニー。実話に基づいて書かれた小説を原作とした映画化作品です。大きな嵐に巻き込まれた漁船に乗る船員、それに伴う人々を描くディザスタームービーです。ど迫力の津波がとてもリアルだと話題になっている映画です。そんな「パーフェクトストーム」のあらすじや結末のネタバレ、出演するキャスト陣、感想や評価なども紹介します。

パーフェクトストームは実話?映画のあらすじやラスト・評価やキャストを紹介のイメージ

目次

  1. パーフェクトストームとは?
  2. パーフェクトストームは実話?
  3. パーフェクトストームのあらすじネタバレ
  4. パーフェクトストームの結末ネタバレ
  5. パーフェクトストームのキャスト
  6. パーフェクトストームの感想や評価
  7. パーフェクトストームのあらすじや感想・評価まとめ

パーフェクトストームとは?

1997年セバスチャン・ユンガーが実話を基にしたノンフィクション小説、『パーフェクトストーム -史上最悪の暴風に消えた漁船の運命』を原作する2000年公開のアメリカ映画です。漁をする中、特大の嵐に見舞われた男達の奮闘を描く、災害パニックムービーとなります。タイトルである「パーフェクト・ストーム」とは複数の厄災が重なり、破滅的な状況に陥る様を表す言葉です。

パーフェクトストームの映画情報

「パーフェクト・ストーム」の監督は、ウォルフガング・ペーターゼン。代表作は、アウトブレイク(1995)エアフォースワン(1997)などが有名です。主演のアンドレア・ゲイル号の船長を務めるビリー役には、ジョージ・クルーニー。船員のボビー役にマーク・ウォールバーグ、そのフィアンセ役にダイアン・レインなどがいます。そのほかでは、ジョン・C・ライリー、ウィリアム・フィクナーなどが船員役で出演しています。

パーフェクトストームの予告動画

映画「パーフェクトストーム」の予告編になります。日本版ではありませんが波の迫力や船員達の奮闘が見て取れます。当初、映像化は不可能と言われていましたが見事に波の表現をCGで再現しています。余談ですがこの作品のデジタル視覚効果アーティストとしてマシ・オカが関わっています。当初彼はアメリカではCGのアーティストとして活躍されていたのは本人も語っており有名な話です。

パーフェクトストームは実話?

「パーフェクトストーム」は、実話を基にした小説が原作となる映画です。だからと言って、映画も実話なのかというと少し違うのです。やはり映画としての脚色部分が多く存在します。結末近くの船内の様子などは取材のしようもなく、実際に何が起きていたのかは誰にも分からない部分です。それゆえ後半の船内の様子などの多くは、フィクションで構成されていると言うのも事実なのです。

実話:アンドレア・ゲイル号がモデル

「パーフェクトストーム」で主軸に置かれている船は実在した民間漁船である、アンドレア・ゲイル号がモデルになっています。実在したアンドレア・ゲイル号は重さ22トン、長さ22メートル速度は12ノットまで出る漁船でした。結果として結末は、1991年の10月28日午後6時ごろの連絡を最後に消息を絶っており、同年10月30日に捜索は打ち切られています。

実話:実話要素は半分以下?

実話を基にした小説が原作であるが為、映画として脚色部分がどうしても多くなってしまうのは仕方のないこと、これはあくまで実際に起きた出来事を基に書いた小説の映画なので。その映画「パーフェクトストーム」の終盤近く結末に近付くにつれ描かれているアンドレア・ゲイル号の船内の描写は、取材できる訳もなく映画としての脚色が多くの部分を占めているのが事実です。

実話:映画は遺族へのメッセージ?

実話では無いとは言うものの、船内で必死に生きて帰ろうと足掻く姿は遺族へ向けてのメッセージなのかもしれません。しかしこの映画では、船長のビリーが無謀で部下の命を軽く見たと、人物描写に異議を唱え遺族側が制作会社を相手取り裁判を起こしています。結果として、映画の脚色の一部分に過ぎないとして制作会社側が勝訴となった経緯があり、遺族側に伝えたかったメッセージはうまく伝わらなかったようです。

パーフェクトストームのあらすじネタバレ

映画「パーフェクトストーム」のあらすじの紹介です。結末までのネタバレが含まれますのでご了承ください。

あらすじネタバレ:船長のビリー

1991年9月のアメリカ・マサチューセッツ州のグロースター。アンドレア・ゲイル号の船長ビリーはメカジキ漁から帰ってきて早々、漁獲量が少ない事に嫌味を言われてしまいます。不漁の為報酬も当然少なく、船員からは不満の声も上がっています。しかし、メカジキ漁は1度出てしまうと何ヶ月も帰ってこられない為シーズン的にも難しい状態でした。

あらすじネタバレ:再び出航

漁から帰った晩、漁師たちが集まる酒場では賑わっています。1人は子供と過ごすもの。愛する妻と過ごすもの。久しぶりの陸地だと女と過ごすもの。船員たちは思い思いに楽しむのでした。しかし船長のビリーは2日後に、再び漁に出る事を決断します。名誉挽回の為、シーズン最後の漁に再び出航する事にしたのです。

あらすじネタバレ:荒れ始める海

出航したアンドレア・ゲイル号は順調にグランド・バンクスのセーブル島550km地点へと到着。船員のボビーと他の5人は早速漁を始めます。その晩、網を引き上げ結果はまずまず、しかしこれで帰るわけにはいきません。一方その頃、気象庁ではバミューダ海域一帯にハリケーン発生の可能性があると警戒をしていました。

あらすじネタバレ:止まらない天候悪化

翌晩、天候は悪化の一途をたどる。しかしアンドレア・ゲイル号は漁を続けますが海は荒れ、波も2メートル近い状態。そんな中大物を引き上げようとしたその時、サメを引き上げてしまいます。しかもボビーがそのサメに噛まれ負傷すると言うアクシデントが発生します。そして、バミューダ海域にハリケーンが発生しレベル5と認定されたのでした。

あらすじネタバレ:フレミッシュ・キャップ

悪天候の影響で魚は全くの不漁。船員も船長ビリーも苛立ちが隠せないでいました。少しでも魚を取る為、餌を増やそうと作業を進める船員たち。しかし、船員の1人が海へと落下してしまいます。他の船員たちのチームワークで大事には至らず無事に救出。船長ビリーに船員たちは嫌な予感がすると伝えます。しかし聞く耳を持たず船長は、大漁を狙いフレミッシュ・キャップと言う魚の宝庫と呼ばれるポイントへ向かっていました。

あらすじネタバレ:運命を左右した決断

フレミッシュ・キャップでの漁を開始し、ついに大漁に当たります。船いっぱいに魚を獲りますが、鮮度を保つ為の製氷機が壊れてしまった事で港に帰る事を決断します。船長ビリーが操舵室に戻ると一報が来ており、船員たちに問います。帰る航路にはハリケーングレイスが近づいていたのです。船員達は迷わず嵐を突っ切る事を選びます。しかしこの決断は、彼らの命が危険に晒される事になるほど重要なものだったのです。

あらすじネタバレ:船を襲う強風

ハリケーングレイスの上に、また大きな嵐の目が存在していました。その北には寒冷前線。このまま行けばすべてが合わさり、前代未聞のパーフェクトストームが出来上がってしまうのでした。嵐に向かい航路を進めるアンドレア・ゲイル号はいよいよ、大波に突入を始めます。強風に襲われる船の中、ビリーはボビーを助手として操舵室に、他の船員達には船室に居るように指示を出します。

あらすじネタバレ:破損し続ける船

嵐の中突き進むアンドレア・ゲイル号、アンテナが破損してしまいます。しかしそれにも気がつかずとにかく突き進むのでした。そして、嵐と嵐の間の狭間につこうとしていた。アンテナ修理に外へと向かうボビー。しかし嵐の中まともな状態じゃいられず、アンテナが吹き飛んでしまい修理は不可能でした。そして、操舵室の窓も割れて海水が押し寄せてくるのです。一つ直せばまた違うどこかが破損、堂々巡りに修理は進みません。

パーフェクトストームの結末ネタバレ

いよいよ結末のあらすじに向かいます。アンドレア・ゲイル号の壮絶な結末をご覧ください。

結末ネタバレ:激しい波

アンドレア・ゲイル号の船長のビリーを案じ、他の船仲間の1人が救助を要請していました。しかし、救援ヘリもこのパーフェクトストームの餌食となってしまう。一方、そのアンドレア・ゲイル号は全船員が満身創痍。海に投げ出された船員を必死で救助したり、これ以上進むのは明らかに危険でこのまま無事に帰れるかどうかもわからない状態でした。

結末ネタバレ:戻ることを決意

船長のビリーはついに決断をします。戻ろう、と。嵐を突っ切るのは諦め、命あってこそなんだ、と戻ることを決意したのでした。漁なんて、生きて帰ればまた出られるのだと。そして、船の進路を変えようとしますがこの嵐の中、船の向きを変えるのさえ苦労します。しかし、船が転覆したかに見えたその時、まさかの1回転をし見事船の進路を変えることに成功したのです。

結末ネタバレ:船の転覆

嵐の外に向けて航路をとっていたその時、アンドレア・ゲイル号に朝日が差し込みます。波も風も静まりあたりは非常に静かでした。これで無事に帰れる、と思わせたその瞬間。辺りは暗くなり風と波がより一層強力になりアンドレア・ゲイル号に襲ってくるのでした。ビルの高さにも及ぶのではないかというぐらいの高い波に対峙しますが、あえなく転覆してしまうのでした。

結末ネタバレ:捜査の打ち切り

船は完全に浸水し、船員たちも閉じ込められてしまいます。しかし船長のビリーは、ボビーを船の外へとかろうじて逃すのでした。自分は船とともに運命を共にすると、覚悟を決めたのです。そして、アンドレア・ゲイル号は海の底に沈むのでした。嵐がさり捜索は続いていましたが、他の船と最後の通信があった日から2日後。アンドレア・ゲイル号の捜索は打ち切られました。

パーフェクトストームのキャスト

映画「パーフェクトストーム」のキャストの紹介です。アンドレア・ゲイル号の船員達は名優と呼ばれ評価の高い俳優ばかりがキャスティングされています。そんな出演者達を紹介します。

キャスト:ジョージ・クルーニー

アンドレア・ゲイル号の船長、ビリーを演じたジョージ・クルーニー。最後まで船に残り漁師としての思いを貫いた船長を無精ひげを蓄え好演していました。ジョージ・クルーニーの出世作は、医療TVドラマのERが有名です。そこから飛び出し今では、ハリウッドを代表する俳優の1人として活躍を続けています。

ジョージ・クルーニーの映画の代表作は「オーシャンズ11」シリーズが有名です。そのほかでも「マイレージマイライフ」など挙げればきりがないほどに有名な作品に出演している名優の1人です。さらにはキャリアも78年から俳優業を始めていて非常に活動期間も長いものとなっています。そして2002年製作のコンフェッションでは監督業もスタートさせており、マルチな才能を発揮しています。

キャスト:ダイアン・レイン

マーク・ウォールバーグ演じるボビーのフィアンセ役のクリスこと、クリスティーナ・コッターを演じたダイアン・レイン。若くしてキャリアを始め、長く活動をしていますが評価を高めたのは2000年代に入ってからでした。2002年に公開した「運命の女」という作品で評価を高め、現在でも活躍している女優です。

キャスト:マーク・ウォールバーグ

船員のボビーを演じたマーク・ウォールバーグ。実話を基にした作品に多く出演する俳優として知られています。この「パーフェクトストーム」以外でも、ボストンマラソン爆破テロ事件を描いたパトリオットデイや、メキシコ湾の原油流出事故を描いたバーニングオーシャン、1973年に実際にローマで起きたゲティ3世誘拐事件を描いたゲティ毛の身代金などがあります。

キャスト:ウィリアム・フィクナー

アンドレア・ゲイル号の船員の1人、サリーを演じたのはウィリアム・フィクナー。一癖も二癖もある役柄を多く演じることで評価を得ている俳優です。有名な所では、TVドラマの「プリズン・ブレイク」でシーズン2から登場したFBI捜査官役で一躍有名になったことで知られています。

キャスト:ジョン・C・ライリー

アンドレア・ゲイル号の船員マーフ役を演じたのはジョン・C・ライリー。彼も非常にキャリアのある俳優で脇役として数々の人気作に出演し評価を得ています。中でもミュージカル映画シカゴでは、アカデミー賞の助演男優賞にノミネートし評価の高い演技を披露しています。

パーフェクトストームの感想や評価

映画「パーフェクトストーム」を鑑賞した方の感想や評価を集めてみました。実話部分が少なかったりと批判の対象にもなりやすい「パーフェクトストーム」の評価はどういうものがあるのでしょうか?ツイッターでの感想も含めて集めてみたのでご覧ください。

この方の感想は「パーフェクトストーム」の波の描写が凄い事を挙げています。しかも元潜水士の人が言っていたと、CGでの波の表現の凄さを語っている感想です。

感想という訳ではありませんが、違う映画のTwitterアカウントでマーク・ウォールバーグが実在の人物を演じる機会が多い事に注目しているようです。その中に、「パーフェクトストーム」が含まれています。
 

この方の感想は実際に劇場で見た事が伺えます。後ろの席の方なのでしょうか泣いていたとの事で、この「パーフェクトストーム」の結末がやはり衝撃的だったようです。全員亡くなってしまうラストは切ないとの感想も多くありました。

この方の感想は出演者、ウィリアム・フィクナーのファンのようです。一癖も二癖もある役を演じる事が多く好きな人も多い俳優で、「パーフェクトストーム」のタバコを咥えるシーンに注目しています。

パーフェクトストームのあらすじや感想・評価まとめ

映画「パーフェクトストーム」のあらすじや感想・評価の紹介をしてきました。実話という部分に重きを置いたことで、船員全員が帰らぬ人となったのは衝撃の結末として、今でも多くの人の心に残っていると感想を集める作品です。海難事故を描いた映画として代表的なこの「パーフェクトストーム」をこの記事を参考に、是非ご覧ください。

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