映画ソイレントグリーンのあらすじや感想・結末ネタバレ!実は安楽死施設だった?

映画ソイレントグリーンは1973年にアメリカで公開された映画です。映画ソイレントグリーンは2022年の未来を舞台にした映画であり、食糧危機に陥った人類に対し食料供給を行っていたソイレント社に刑事が調査を行うといったあらすじの近未来映画作品となっているのですが、モデルとなったのは安楽死施設だといわれています。本記事ではそんなソイレントグリーンについて結末までのあらすじのネタバレや安楽死施設をモデルにしているという真相について視聴者の感想などを交えてネタバレ紹介していきます。

映画ソイレントグリーンのあらすじや感想・結末ネタバレ!実は安楽死施設だった?のイメージ

目次

  1. 映画ソイレントグリーンとは?
  2. 映画ソイレントグリーンのあらすじネタバレ
  3. 映画ソイレントグリーンの結末ネタバレ
  4. 映画ソイレントグリーンに関する感想や評価は?
  5. 映画ソイレントグリーンは安楽死施設だった?
  6. 映画ソイレントグリーンのネタバレまとめ

映画ソイレントグリーンとは?

映画ソイレントグリーンの作品情報

ソイレントグリーンは1973年にアメリカで公開された映画であり、ハリィ・ハリスンが描けた小説である「人間がいっぱい」を原作とした作品になります。ソイレントグリーンは人口爆発で人類の数が限界を超えた2022年の未来を舞台にしており、人類が増え過ぎたことで食料が枯渇してしまう事態に発展していきます。そのことによって裕福な層と貧困層の格差が広がってしまいそれを打開するためにソイレント社が食料供給を行います。

このことにより食料不足に陥っていた人類はソイレント社の食料供給に群がることになるのですが、突然食料供給をストップしてしまいます。そんな中、ソイレント社の陰謀を知った刑事はこのソイレント社を捜査しようとします。しかしソイレント社を調査する刑事はソイレント社で恐ろしい経営をしていることを目撃するといったあらすじの近未来SF映画作品となっています。

そんな近い未来で起こる暗い時代背景と殺人事件を題材にした映画ソイレントグリーンは、起こりうるかもしれないという緊迫感を与える作品となっており、好評な感想を多く集めたことによりアヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭においてグランプリとサターンSF賞を受賞しました。またこの映画は藤子不二雄の「定年退職」という作品に酷似しており、モデルとしたのではないかと物議をかもしています。

映画ソイレントグリーンの主要なキャスト

ソイレントグリーンの監督を務めたのはアメリカの有名映画「ミクロの決死隊」などの監督を務めたリチャード・フライシャーです。そして主人公であるロバート・ソーンを演じた俳優はチャールトン・ヘストンというアメリカの俳優です。チャールトン・ヘストンは映画「猿の惑星」など日本でも有名なSF作品に多く出演している俳優であり、「ベン・ハー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞するなどアメリカの映画界を支えた人物です。

その他のキャストとしてソル・ロス役には101本の作品に出演したとされる大御所ハリウッド俳優エドワード・G・ロビンソンを起用し、タブ・フィールディング役としてアメリカのプロ野球選手であるチャック・コナーズを起用しました。また1948年に映画「ジェニィの肖像」でヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞したジョゼフ・コットンもウィリアム・サイモンソン役で出演しています。

映画ソイレントグリーンのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:食糧難に

時は2022年、過度な人口増加によって人類は食べる物がなく、食糧難に陥ってしまいます。人類は食糧難のためか資源を全て消費してしまい、肉や野菜、魚などの食料はとうとう底が尽きてしまいます。そんな中、ソイレント社が無くなったはずの食料を供給し、人類はそんなソイレント社に群がります。人類がみんなソイレント社によって生かされている中、ある高級マンションで殺人事件が起こります。

この高級マンションで起こった殺人事件を任されたのは貧困とさほど変わらない生活を送っていた刑事のソーンという男性です。ソーンは殺人事件が起こった現場に到着すると、お金持ちが住んでいたこともあってボディーガードや女性が家具として飼われていました。この家具となった女性はいわばお金持ちの所有物となっており、今でいうメイドをより奴隷と化した立場の存在のことを指します。

そしてソーンは高級マンションで起こった殺人現場の調査をするために、冷蔵庫を開けることになります。するとそこには食料危機で無くなったはずの肉や魚、水やお酒もあり、ソーンはお金持ちと貧困層の生活にここまでの格差があることを痛感します。そしてソーンは調査を行うための証拠品として、冷蔵庫に入っていた肉や野菜などの食料とソルが好きな書物を持って帰り、ソルと分け合いました。

あらすじネタバレ:捜査

ソーンは高級マンションで起こった殺人事件を調査している中で、殺人事件が起こった現場で管理されたマンションなのに警報が鳴らなったことに疑問を感じます。そしてソーンは殺害された富裕層の人間が雇っていたボディーガードが怪しいと睨み、ボディーガードに注目して調査を続行します。この事件で殺害されたのは市長の同窓生である弁護士であり、ソーンは調査の中で弁護士が持っていたソイレント社の資料を見つけます。

食料供給を行うソイレント社は供給する食料を海洋プランクトンを原料にして作った人工食料であると公言しているのですが、ソーンが調査の中で見つけたソイレント社の資料にはソイレント社も人口食料の原料となる海洋プランクトンが枯渇してしまったという内容が記されていました。さらにその中には市長とソイレント社が裏で関わっていると思われる内容も記されており、ソーンはソイレント社が犯人ではないかと疑います。

弁護士がソイレント社と市長の秘密を知ったから消されたと考えるとおかしな話ではありません。その頃ソイレント社が人口食料の原料が枯渇したために食料供給を停止することになり、ソーンはソイレント社の警備に配属されます。するとソイレント社の食料供給を待ちわびる住民たちは食料を中々配給されないことに苛立ち、ついに恐れていた大暴動が起こってしまい、大型重機で暴動する住民を鎮圧します。

あらすじネタバレ:ソルの死

一方ソルはソイレント社に関する資料を持って知識人が行う会合に出席していました。ソルはその知識人が集まる会合においてソーンが見つけたソイレント社の資料を読み上げます。するとソルはその時ソイレント社がある恐るべき陰謀を隠していることが判明します。しかしこの陰謀は結末まで明かされることは無く、後述の映画ソイレントグリーンの結末のあらすじネタバレでご紹介します。

知識人の会合でソイレント社に関する資料を読み、ソイレント社の陰謀を知ったソルはある施設に足を運びました。ソルは訪れた施設で受け付けをし、綺麗なベッドが置かれている部屋を訪れます。そして綺麗なベッドの上でソルが横たわると、ソルの目の前に様々な映像が映し出され、ソルは癒されます。そしてソルはそこで満足して安楽死してしまいます。実はこの施設は老人を安楽死させるための自殺施設だったのです。

映画ソイレントグリーンの結末ネタバレ

結末ネタバレ:人工食料の真実

では次に映画ソイレントグリーンの結末のあらすじをネタバレ紹介していきます。ソーンはソルが死んだことを知り、ソルの死体がどこに運ばれたのか知るために調査を行います。そしてソルの死体の行方を調査していたソーンはソルの死体がソイレント社に運ばれていることが判明します。ソーンはソイレント社に潜入すると、そこには多くの死体がコンベアに乗せられてプールに放り込まれている光景を目撃します。

さらにソーンは別のソイレント社内部にあるコンベアを見ると、そこには食糧難で人類が口にしている人口食料ソイレントグリーンが流れていました。実はソイレント社が提供する人口食料ソイレントグリーンの原料になっていたのは海洋プランクトンではなく、人間の死体を原料にして作られたものだったのです。このソイレント社が配給しているソイレントグリーンの真実を知り、ソーンは驚愕します。

結末ネタバレ:ソーンの戦い

ソーンがソイレント社が人間の死体で人口食料を作っていた真実を知った時、ソイレント社の警備員に見つかってしまい、ソイレント社が雇う武装集団に追跡されてしまいます。しかしソーンは逃げ切ることが出来ないと判断し、武装集団と教会で戦います。そしてソイレント社の武装集団と戦っていたソーンは警察官の援軍が駆けつけたことでなんとか九死に一生を得ます。

そしてソイレント社の真実を知ったソーンは、ことの真相を知らない警察署長に向かって「ソイレントグリーンの原料は人間だ」と訴えます。そうソイレント社はこのソイレントグリーンという人間の死体を使って人工食料を作ることによって、人類を家畜として飼おうとしていたのです。そして映画ソイレントグリーンの物語の幕が下りることになり、結末を迎えることになるのでした。

映画ソイレントグリーンに関する感想や評価は?

映画ソイレントグリーンに関する感想で多く集めたのはソイレントグリーンが現実になるかもしれないという感想でした。結末までのあらすじでご紹介した通り、ソイレントグリーンは人口爆発で資源が枯渇したため、人間の死体を使用して作られた食料です。今現在人口の増加が起き、特に魚が枯渇する恐れが危ぶまれており、もしかすると近い将来映画ソイレントグリーンの世界のようになる可能性は十分にあると考えられます。

ソイレントグリーンに関する感想では今現在販売されているシート状のお菓子などがソイレントグリーンに見えてしまうという感想もありました。最近人気となっているシート状の食料とソイレント社が作っているソイレントグリーンは非常によく似た見た目をしています。なので映画ソイレントグリーンを視聴した方は、感想の通りシート状の食べ物を見るとこの映画ソイレントグリーンを思い出すことになるのではないでしょうか。

ソイレントグリーンを観た方の感想で他に人口食料であるソイレントグリーンを食べてみたいといった感想も見受けられました。ソイレントグリーンは人間の死体を使って製造しており、人類はこのソイレントグリーン欲しさに群がります。一体このソイレントグリーンはどのような味をしているのでしょうか。人間の肉であれば本来の肉の味がするのでしょうか。感想の通りとてもどのような味がするか気になる食べ物となっています。

映画ソイレントグリーンは安楽死施設だった?

ソイレントグリーンは安楽死施設

映画ソイレントグリーンは2022年の未来を描いた作品であり、その2022年の未来において人類は人口増加で食糧難に陥ってしまったことにより、ソイレントグリーンという人口食料を食べて生きながらえていました。このソイレントグリーンの世界では上述の結末までのあらすじでご紹介した通り、人間の数が増え過ぎたことで、人間は60歳の老人になると安楽死させれる制度が敷かれていました。

実はそれはソイレント社の陰謀であるとは知らないソーンの父親は60歳になったことで大きな劇場で、美しい自然の風景やベートーベンの交響曲第6番「田園」を聞きながら安楽死させられます。そしてソーンは安楽死させられた父の死体を追跡すると、ソイレント社が安楽死させた死体を使ってソイレントグリーンを製造していた事実を突き止めます。

ソイレントグリーンを製造していた会社であるソイレント社は安楽死させた死体を使って食料を製造することで、人間を家畜として飼おうとしていたのです。この映画ソイレントグリーンの本当に恐ろしいところは人間が知らない間に家畜として飼われていたというところにあり、現実に起こりうるかもしれないという危機感を多くの視聴者に与えることになりました。

ソイレントグリーンの設定はゲームにも

映画ソイレントグリーンはゲームの設定でも用いられており、「ゼノギアス」というゲームでソイレントシステムという用語が登場します。このソイレントシステムというのは主人公の敵であるソラリス帝国の首都であるエテメンアンキにおいて、主人公が探索した時にソラリスが行っていた陰謀を知る施設で登場します。このソイレントシステムは表向きは食料生産のための研究施設でした。

しかし実はソイレントシステムは非人道的な実験で実験体となった人間を使用して「ウェルス」という人口食料を製造している施設でした。このソイレントシステムが登場するシーンでは死亡した人間がミンチにされる光景が登場するなど非常にグロテスクなものになっており、今現在でも鬱ゲームの代表作品として挙げられています。

ソイレントグリーンは現実にも販売されている?

実は現実世界においてスタートアップという会社が粉末を水で溶かして飲むだけで、食事を一切取らなくていいという未来の食料「ソイレント」を製造し、販売されています。この「ソイレント」は完全栄養代食として人類の食生活に革命を起こすといわれており、現に「ソイレント」の実験で「ソイレント」のみを飲んで30日間過ごしても問題が起こらなかったことが証明されています。

このスタートアップが製造した「ソイレント」の考案者であるラインハートは映画「ソイレントグリーン」を観てこの名前を思いついたと公言しており、「ソイレント」は映画ソイレントグリーンをモデルに製造された代物です。作品の通り人間の死体を使用して製造していることはさすがに公表してはいませんが、映画を観た人はこの「ソイレント」の原材料が非常に気になるところであります。

映画ソイレントグリーンのネタバレまとめ

本記事では映画ソイレントグリーンについて結末までのあらすじのネタバレや、ソイレントグリーンをモデルにしたゲームなどについてまとめてご紹介しました。映画ソイレントグリーンは人口増加で食料ない未来で、人間の死体を使用して製造した人口食料ソイレントグリーンを食べることによって、人類は生きながらえていたという衝撃的な結末を迎えます。

現実世界においても人口増加が原因で食料がだんだん不足しており、実際に起こりうる未来である可能性が十分あるのではないでしょうか。本記事を読んで映画ソイレントグリーンにご興味頂けましたら、是非一度映画ソイレントグリーンをご覧ください。

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